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「何事かをするには必ず、何が先に立たねばならぬか、 また何がそれとともに起こるかを、まず精密に調べて、 その上で初めて着手するがよい。 そうではなくて、必然の結果をよく考えておかないなら、 きみは最初はよろこんで着手しようが、 やがて困難が生ずれば、恥じながら引き下がるよりほかないであろう。 たとえば、きみはオリンピアの競技で賞を得たいと思う。 わたしもまた、どうかしてそれを得たいものだ、 なんといってもそれは名誉のことだから。 しかし、そうした仕事には何が先立ち、 何が続いて起こるかを最初に熟考して、それから着手するがよい。 きみはきびしい訓練を続け、強制的な規則に従って食事をとり、 一切の美味を遠ざけ、厳重な命令に従って一定の時間、 寒暑をおかして練習しなければならない。 けっし冷たい飲み物を飲まず、むやみにぶどう酒を飲まず、 一口に言えば、きみのからだを、医師に任せるように、 指導者に任せなければならぬ。 それからきみは闘技場に出なければならぬ。 出たとなると、きみは手や足首をくじいたり、 たくさん埃を吸ったり、多分なぐられたりしたあとで、 なお最後に打ち負かされることがあるかもしれない。 こういうことを十分考えてみた上で、なお気が向くなら、 そのとき初めて闘技者になるがよい。 さもなければきみは、 あるときは力士を、 あるときは剣士を真似し、 あるときはラッパ手を、 あるときは俳優を演じてみる子供と同じようにふるまうことになろう。 きみも子供の通りにするのである。 今きみは力闘者であるかと思うと、 次ぎには剣士であり、 次ぎには演説者であり、 また次ぎには哲学者であるが、 しかし本気には何物でもなく、 ただ猿のようにその時どきに見るものを真似るだけで、 次ぎ次ぎといろんなものがきみの気に入るのである。 つまりきみは、確信と正しい見透しとをもって事を始めたのではなく、 軽率とじきにさめやすい欲望とをもって事を始めたのである。 もしも二三の人が、ある哲学者にあったとか、または 「エウフラテス(当時のシリアのストア学者)はなんと雄弁だろう! 弁舌では彼に及ぶ者がない」 と言うのを聞くとかすると、 彼等はさっそく自分もまた哲学を研究しようと思い立つのである。 いいかね、きみ、ある仕事が何を要求するかまず精密に考え、 次にきみが果たしてそれに耐えうるかどうかを自分で観察することだ。 きみが五種競技(剣術、競争、跳躍、投擲、相撲)の選手とか、 力闘者になろうとするなら、きみの腕や足や腰をよく調べてみよ。 だれもが皆、あらゆることに適するようにはできていない。 あるいはまた、きみは哲学者であろうとしながら、 これまで通りに飲み食いしたり、怒ったりできると思うか。 それよりもきみは徹夜をして勉強し、 友人から離れ、奴隷からまで軽蔑され、 すべてのものから、すなわち名誉、官職、法廷、 その他あらゆる業務から身を退かなけねばならぬ。 きみはそれらのものに代えて、 冷静、自由、不屈(ストア派の善)を得たいと思うかどうかをよく考えてみよ。 さもなければきみは、 子供と同じように あるいは哲学者に、 あるいは財務官に、 あるいは演説家になろうとし、 最後にはなおローマ帝国の地方大守にさえなりたがるだろう。 しかし、これらのものは一人で兼ねるわけにはいかない。 きみは善人であれ、悪人であれ、 とにかく一人の統一された人間になるよりほかはない。 きみは、きみの最もすぐれた部分(悟性、理性、精神)を完成するか、 きみの外的方面を完成するか、 内部を考慮するか、外部を考慮するか、 つまり哲学者になるか、俗人になるかのほかはないのである」 (P.73~75 草間平作訳)ヒルティの言葉には手厳しい部分がたくさんあるけれど、昨今の情報社会は、消費者の目標をあちらこちらへと振り回す傾向がある。進路や職業でさえ、当世の流行や周囲の思惑で決めてしまう人も少なくない。なぜ昨今の大人たちは、簡単に人を傷つけるのか。事件を起こした大人たちは、社会の雰囲気やしがらみで、本意ではない職業を選んだのかもしれない、しかし、ブチ切れて家族や通りすがりの人たちを巻き込む前に、その行動がどんな結果をもたらすのか、よく考える時間はあった筈ではないか。
2008年03月30日
http://www.amazon.fr/dp/2809401551/自分は現代小説やマンガはほとんど読みませんが、CS放送で萬屋さん主演Ver.の再放送をみて、新装丁版(日本語)を思わず買ってしまいました。フランス版の表紙はまるで浮世絵や軸絵のような構成で本当に素晴らしい。刀工・正国の名が一般の人にまで知られるようになったのは、この冥府魔道な劇画のおかげではないでしょうか。(楽天市場でも正国の模造刀を売ってるぐらいですからねえ)うちの家訓では代々、刀は備前と決まってますので、胴太貫を買えなくて残念です、一文字で我慢します・・(汗)
2008年03月28日
Wood Jewel Knives BBQ Stick with Hook, Spoon, Fork & Holsterhttp://www.memoriesoffinland.com/product.asp?productid=WJ55sラップランド・コラリにあるウッドジュエル・ナイヴズ製BBQセットです。ウッドジュエルのククサと一緒に揃えたいですね。日本でも同社のシラカバ製動物キーホルダーを販売しているお店があります。(北欧雑貨さん、他)(画像はウッドジュエル #371プードルと#367ドルフィン)上記リンク先URLのメモリーズ・オブ・フィンランドのスタッフの皆さんにもとても親切にして頂きました。Kiitos !!Woodjewelhttp://www.woodjewel.com/Memories of Finlandhttp://www.memoriesoffinland.com/
2008年03月26日
日本のレコード会社の壁を越えて、1960年代から1990年までのヒット曲を1年ごとに集めた、「青春歌年鑑」「続・青春歌年鑑」シリーズというCDがあります。きっと同シリーズを手にした人たちは、「この曲を聴いていた頃には、こんなことがあったな」と思いながら改めて聴き直しているんでしょうね。以前、いつもDVDを紹介して下さる人への御礼として、「青春」「続・~」シリーズを編集して送ったことがありますが、自分には各曲に対する思い入れがないので、どの年代の曲を聴いていても歌の素晴らしさはわかっても、楽しさは10%以下であるような気がします。思えば1990年代の曲さえリアルタイムで聴いたものは少なく、年代ごとに聴いても自分の人生の記憶と同調しないかもしれません。毎日同じ事の繰り返しだった時期は記憶が消えていますし…(笑)「碧いうさぎ」なども2000年頃にはじめて知りました。今後、思い出に残るような曲と出会えたらいいなと思っています。
2008年03月24日
日が昇ればやがて日が沈むように、すべての物事には始まりがあり、終わりがあって、また何かが始まる。アウトドア用のナイフを使いはじめて、いろいろなメーカーの様々なモデルを購入しましたが、結局手元に残ったのはごく普通のファクトリー製品でした。(カスタムナイフの世界は、 メーカーとコレクターの虚栄心で成り立っているように感じました)現在は、フィンランドとフランスのワンブレードのナイフの他、スイス製の多目的ナイフと友人から貰ったレザーマン・チャージを主に使っています。自分が普段使っていて、癖がなく便利なものは以下のモデルです。上からビクトリノックス製スタンダード・スパルタン、トラベラー、ソルジャーAL。この他にもたくさん種類があります。上、モキナイフ製の一例/プライアント・アロー、グローリー・アローhttp://www.moki.co.jp/infom/big/MK-101EG.htm人によってデザインの好き嫌いはあるかと思いますが、精度が高く仕上げの丁寧な品物をお探しの方にお薦めしたいのが日本のモキナイフさんのフォールディング・ナイフです。陶器や刀剣と同じように、ナイフも毎日よい物を見ているとモノを見る基準が違ってきますので、コレクターのようにたくさん購入しない方は特に(他の道具類と比較すると、価格は少々高く感じるかもしれませんが)最初の段階でモキナイフさんの製品から選ぶとよいです。「ナイフ、ナイフ」と言ったり書いたりするのも憚(はばか)られるご時世、詐欺紛いの売り方が平然と行なわれている昨今です。「ナイフ」ではなくて、別の呼び方があればいいなあと思います。(時間がありましたら、こちらの記事もご参照下さい。 イソップ物語「犬と肉」 )地方ではそれ程問題ないのですが、都内の一部繁華街では警察による所持品検査が行なわれています。元々誤解されやすい道具だったのですが、いい年した大人達がナイフを護身用に持ち歩いて、他人に切りつけたりしています。一部の人たちには「ナイフ=武器」という発想が根深く浸透しているんでしょうね。いくら道具を持つのが楽しくても、明確な使用目的がない限り、戸外で持ち歩いたり、人に見せびらかしたりしない方がよいでしょう。ナイフの紹介も誤解されそうで、正直言ってつらくなってきました(自分は今でも日常生活用品のひとつと思っているのですが…)。今後は、ナイフについての記事は少し間隔をあけて書こうと思っています。
2008年03月21日
春先になると、モネの庭のような庭付き一戸建ての家が欲しくなります。この時期はPCの電源を切っている時間が多く、ブログ更新も滞りがちですみません。睡蓮と蓮は遠目には似ていますが、分類状は別の植物で、よく観察すると葉の形や花の咲き方も違うそうです。(…と、伝聞形式なのは、植物について詳しくないからです)仏教では、仏になった人は蓮の台(うてな)に座っていると言います。今日は彼岸の中日ですね。Fondation Claude Monet Givernyhttp://www.fondation-monet.com/
2008年03月20日
MONGIN - YATAGAN 8 CMhttp://couteaux-courty.com/cgi-bin/wv2k/panier.cgi?langue=fr&database=base&action=view_product&productID=0505&category=14ハンドル長8cm、刃長6cmのアムレット・ハンドルのヤタガンです。日本国内では販売されていません。残念ですね…。フランスのナイフ資料を見ると、19世紀末に同じようなデザインの商品が流通していたことがわかります。フランスやフィンランドの道具を日本で使うのも文化交流のひとつだと思います。今後は陶器や金属器などもこちらのブログで取り上げる予定です。東京のフランス映画祭2008は16日まで開催しています。フランス映画祭2008公式サイトhttp://www.unifrance.jp/festival/index_pc.phpCouteaux Courtyhttp://couteaux-courty.com/index.html
2008年03月15日
ある犬が、肉屋から肉を一切れちょろまかし、家に帰る途中、川を渡っていた。彼は流れに映る自分の影を見て、他の犬が肉をくわえているのだと思い、その肉も我が物にすることに決めた。こうして彼は、その獲物に飛びかかって行ったのだが、結局彼は、自分で運んでいた肉を落とし、すべてを失った。影をつかんで、実体を失う・・・それは、幻影を求め、実際の幸福を危険にさらす者たちの宿命である。(イソップ寓話『犬と肉』 http://www.geocities.co.jp/bookend/9563/dog_meat/dog.htmlより)前回の続きです。2000年頃から、ナイフの専門誌等で、元特殊部隊員の「悪と戦う正義のナイフ」、というふざけた触れ込みで首をかしげるような売価(正義価格/20万円)のついた、アメリカ製対人用ナイフが売り出されたことがありました。(自分はこの記事を読んだことも一因となって、 それまで買っていた日本のナイフ書籍を全部処分しました。)後日、元特殊部隊員が実は軍歴詐称の犯罪者だったことがアメリカ本国のBBSで暴露されました。日本の雑誌で紹介記事を書いたライター、商品を売った販売店等がその事実を知っていて隠していたか、まったく知らなかったかは不明です。前者なら悪質な詐欺ですし、後者なら相当間抜けな話です。この顛末の謝罪文の類は一切発表されていないようです。経歴詐称の事実が日本でも知れ渡ったのが原因かどうかはわかりませんが、インチキ特殊部隊員のナイフを褒め讃えていたサイトの多くが閉鎖しています。(そりゃ、恥ずかしいでしょうねえ…)そもそも、この程度のペテンに騙されるようでは、「悪」と戦うどころか、簡単に「悪」とやらの罠に引っかかってしまうのは確実です。彼らは一体誰と戦おうとしていたのでしょうか?それは、現実には存在しない、彼ら自身の「悪の幻影」だったのかもしれません。日本国内で、対人用ナイフをいかにも「正当な武器」であるかのように宣伝した専門誌も販売店も、やり直しのきかないほど間違った売り方をしたと自分は考えています。ナイフやアウトドアに少しでもご興味のある方は、この話を「他山の石」として下さいね。
2008年03月14日
Handsmidd lamminert laftebileLaftebileVikingsLiten VikingsOeyo AShttp://oeyo.no/
2008年03月13日
楽天ブログをやっていると、いろいろな方の人生と袖をすり合います。医者を目指していらっしゃる40歳代の方、サブカルチャー事典のような楽しいパスタ職人さん、北欧家具を取り扱って地球温暖化防止に貢献されている方、相場に詳しいダークサイドとジェダイの境界線上の方(笑)、自分から見ると、皆さんいろいろなことに詳しすぎると思うんですが、やはり自分のブログもやり過ぎな部分は多々あります(笑)。自分もこれまで、いろいろなバイトや仕事をしました。「これは天職だ~」と思う職業は初期の頃には何ひとつありませんでした。簡単に言えば、偽りの旗を掲げて生きていたわけです。自分の仕事ではない職業に就いていた時期に、大事故や大災害を起こさなかったのは本当に幸いです。仕事の恨みは社会への恨みに拡大することだってあります。ですから、自分はニートも引きこもりも馬鹿にはしません。いつか、彼らの近くに雷が、あるいはリンゴが落ちてきて、何かがよい方向へ動き始めるかもしれませんから。一方で「金持ちになりたいなら、それ相応の仕事をしないとならない」、とセミナー商法のカリスマたちは持論…というよりゴースト本や講演のCD、DVD等の商品…を押し売りしています。(マルチ紛いのセミナー商法、かなり気持ち悪い…)自分はむしろ他人の指図を受けずに自由でいたいと思います。通貨や金地金はそれを容易にする手段にすぎません。自由になりたいのに、やりたくもない仕事をするのは本末転倒というもの。「絶対金持ちになるぞ~」などとムリに力むからかえって遠ざかるのであって、必ず来るものだと確信していればそれは必ず来るでしょう。とりあえずセミナー商法の本は資源ゴミとして投げ捨てて、未来の準備をしておきたいと思います。
2008年03月10日
Puukkosepan kirjaアルマ・フェンニカ社発行『プーッコセパン・キルヤ』。Arma Fennica Oyhttp://www.armafennica.fi/
2008年03月09日
CATARAN Manche Cornehttp://www.couteau-catalan.com/ DELAUX - CATALAN CACY 66http://couteaux-courty.com/ヤナギの葉の形をしたブレードと分銅みたいなハンドルエンドに特徴があるスペイン・カタルーニャ地方の伝統的ナイフです。隣国フランスのナイフ書籍にもよく掲載されています。
2008年03月08日
今年1月、モナリザの肖像画のモデルを裏付ける文献が見つかったとドイツのハイデルベルク大学図書館が発表し、世界的な話題となりましたが、個人的には、たとえモナリザの実名がわからなくても、謎は謎のままで、いっこうに構わないと思っています。油絵の描くのはなかなか根気のいる作業で、セザンヌが自身の好きな山を、ミレーが農夫たちをひたすら描いたように、ダ・ヴィンチも一筆一筆に思いを込めてモナリザの肖像画を描いたのでしょう。その画家の思いと、モナリザの絵の持ち主の遍歴や盗難等から生まれた伝説やモデル探し等の謎解きは、実はまったく関係ないことです。あの意味深なモナリザの微笑みは、モデルの女性とダ・ヴィンチにしかわからない、第三者には解けない「謎」です。自分が『平家物語』の仕事を始めた頃、神社や博物館で古備前の太刀や革威の大鎧と向き合いながら、この日本史史上、窮極の実用品である武具たちが、防弾ガラスに守られたモナリザの絵と同じようにおとなしくショーケースに収められ、スポットライトに照らされている様子を滑稽に思う一方で、今という時代に、自分のやることがきっとあるのだろう、と得心したことがあります。現代は暇で平和なこともあって、自分自身の謎よりも他人の謎を解こうとしますし、さらに悪いことに、自分自身が檻の中にいるので、他人も同じ檻の中に引き入れようとします。宮本武蔵の『五輪書』は個人に宛てた私文書であって一般向けの文書ではないですし、山本常朝は『葉隠』の冒頭に「この始終十一巻は追つて火中すべし」と明記しています。現代人がこれらの本を人生の指針にしようとしても、筆者と宛先人の間で無言で通じる妙理を読み解くことはできず、自分自身に都合のよい部分だけを取り上げ利用して、大騒ぎするだけでしょう。容易に見える文字や読める文章が、余計な混乱を招くことも多くあります。まして、『五輪書』や『葉隠』を引き合いに出して他者に訓戒を与えたり、何かを強制したりできるものではありません。我々は、自分宛ではない私文書を覗き見しているだけなのですから。モナリザの肖像画や大鎧の魅力と圧倒的な存在感は、決して分析したり解読できない、目には見えないもの、・・『五輪書』や『葉隠』の行間にもあるような、製作者とその対象(あるいは使う人)の情熱、エネルギーだと自分は信じています。こちらのブログも本日中に100万アクセスを越えそうですが、読んで下さる筈もない人に向けて書いています。でももし、このブログを別のどなたかが読んで下さって、何かのヒントになるなら、それはそれで光栄なことです。(・・と重い文章を書きましたが、自分は至って軽~い人なわけですが)まだまだ夜風の寒い日が続いています。お体にはお気をつけ下さいね。
2008年03月07日
Especes en danger ! Enquete sur la biodiversite en Francehttp://www.amazon.fr/Especes-danger-Enquete-biodiversite-France/dp/2916628207/ L'OURS BLANChttp://www.amazon.fr/dp/2745906003/Le petit ours blanchttp://www.amazon.fr/dp/2740415109/L'OURS BLANChttp://www.amazon.fr/dp/2892492939/
2008年03月06日
KorupuukkoArma Fennica社発行のプーッコに関する書籍です。Nylund さんのお名前は ニルンド、ニュルン、ニュールンド 等数種類読み方があります。Arma Fennica Oyhttp://www.armafennica.fi/
2008年03月05日
麻雀テクニックhttp://jp.youtube.com/watch?v=aH3HaA_2lfUhttp://jp.youtube.com/watch?v=aunN9WSw1d4http://jp.youtube.com/watch?v=Z-s0ltXxdhghttp://jp.youtube.com/watch?v=CAcU-lCgYrg数年前に知り合いから教えてもらった麻雀のアニメ、玄人(バイニン)技がエゲツナさ過ぎで爆笑してしまいました。「おいおい、天和で九連かよ(笑)」自分はダークサイドに堕ちるとマズいので、麻雀はおろか、賭け事は一切しませんが、実は、こうしたペテンが日常的に行なわれているのは、ギャンブル業界だけじゃないのでした…。
2008年03月03日
ダイヤモンドの採掘場では、アザルトライフルを構えた番兵たちが見張りをしてる、というような話を耳にしたことはあるけれど、この映画では反政府ゲリラがさらってきた人間を奴隷化して強制労働させている。闇ダイヤが特殊なルートを通して世界市場に流れ、反政府組織の資金源になっている。この映画は闇ダイヤをめぐって、漁師の家族、傭兵、女性記者を中心に話が展開する。以前、年輩の人に、売価数十万円のカスタムナイフを見せたら、「こりゃ、闇(やみ)だな!」とゲラゲラ笑われたことがある。戦後の闇市での価格みたいだ、という意味だそうだが、まったくその通りだと思う。狭いナイフの世界でも、ごく一部の所有欲旺盛な飢(かつ)えた人たちのせいで市場価格だけが一人歩きして闇市価格になっているし(笑)、売店の命令通りに代価を支払う買い手は仔羊みたいに従順だ。自分の羊たちはとうの昔に柵を越えて、フランスとフィンランドに逃げてしまった。あなたの羊たちはまだ鳴いているか?宝石や貴金属の市場はいったいどのような構造になっているのだろう。自分はあまり詳しく知らない。フジテレビさんのドラマ「ロス:タイム:ライフ」で、「偽ダイヤの指輪、質屋での買い取り価格500円!!」なんてシーンもあった。意図的に偽ダイヤをプレゼントするのなら話は別だが、宝石を女性にプレゼントする側もちゃんと勉強しておかないととんでもない代物を買わされてしまうような気もする。この映画の中でジェニファー・コネリーが扮していた記者のように、ダイヤなどに目もくれない女性はめったにいないだろうし。どこの世界でも、どんな市場でも、“Si vis Pacem, Para bellum !(平和を望むなら戦争の準備をしておけ)”、「高価な買い物をするなら、ちゃんと勉強しておけ」、ということだろうか。(↑この人が先週地上波放送で見た映画は「パニッ○●ー」です、笑)
2008年03月02日
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