全12件 (12件中 1-12件目)
1

私のイタリア人の友達が突然帰国することになりました。本人たちにとっても周りの私たちにとっても全く突然のことで、みんな戸惑っています。彼らはヨルダンに約4年間住んでいました。この国に対する愛着がかなり強まってきたこの時期の帰国は、彼らにとって一番つらいようです。海外で暮らすということは、思っている以上に大変なことです。言葉、文化、考え方、生活習慣が全く異なる人々に囲まれて生活するというのは並大抵のことではありません。彼らも例外ではありませんでした。ヨルダンでの最初の1年は、とりあえず考え得る最悪の状態だったようです。あっちでボン、こっちでボンと噴火し、疲れ果てていたその頃・・・転機になったのは、たまたま見かけた車に張ってあるステッカーだったと言います。そこに書いてあったのは「JORDAN-Love it, or Leave it」・・・日本語に訳すと、「ヨルダン-愛するか、さもなくば、別れよ」みたいな感じでしょうか(笑)。これが彼の心を打ったようで、愛するか、去るか・・・・・。じゃあ愛してみよう、と思ったようです。それからは文句を言うことを止め、とにかくいい点を見つけるように頑張ったとのこと。とはいえ、ヨルダンでいい点を見つけるのは大変(笑)。それでも2年、3年と経つうちに愛着が増してきて、今は本当に去りがたく思っているとのこと。私はまだ2年目。この境地に達するにはまだ時間がかかりそうです。それにしても海外で暮らすためには、かなりはっきりとした目標が必要です。目標があるなら、問題があってもあきらめずに頑張れます。私も目標があるので、モグラたたきのように叩かれてもムクッとまた起き上がることができます。あ、でもその目標とやらは「アラブと結婚したい」な~んてもんじゃありませんよ、念のため。中東に実際に住んでいる人でアラブを好きになる人っているんでしょうか。私からすると理解を超えています。彼らの帰国日は7月9日。昨日は“Last Supper” (最後の晩餐) を楽しみました。様々な国籍が行き交うヨルダン。お別れは寂しいですが、彼らから学んだことはたくさん。今度は自分が当てはめる番です。 ↑ 内容とは関係ありませんが、たまたま見かけた2色の薔薇。内側が赤で、外が黄色です。とっても素敵でした。中東観光については http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx をご参照ください。
2009.06.30

この時期スークに出回るのは“フレンチ・ピーチ”と呼ばれるフルーツです。アップルをギュッと押して変形させたような平べったい形をしています。見た感じがあまり可愛くないので、初めて見たときは購買意欲をそそられませんでした。でも友達の家で出され、試しにいただいてみると何と! 美味しいんです、とっても! それ以来フレンチ・ピーチのファンで、ボリボリ食べています。ボリボリ? そうなんです。食感を言葉で表すとまさに「ボリボリ」。かなり固く、歯ごたえがあります。 断面図。がりっと噛んだ後です。味は・・・アップルとピーチをミックスしたような感じ? 少し酸味があり、上品でさわやかな味です。皮はむかずにガリガリとかじり、ボリボリと食べます。皮はピーチのようにほんの少しうぶ毛がはえています。でも皮を食べても気になりません。美味しいのでつい手が出てしまいます。この時期にヨルダンやシリアに来られる方々は、ぜひこのフレンチ・ピーチ、試してみてくださいね。ヤミツキになること、間違いなしですよ :)ヨルダンの観光地についての情報は http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx まで。
2009.06.29

ヨルダンのお土産というと、死海グッズが一番メジャーかもしれません。確かにお手軽。私も日本への一時帰国の時にはたくさん買い込んでいきました。ヨルダンと聞くとマイナーですが、死海といえば知らぬ人なし。「あ~! 死海のある国ね」と分かってもらえます。でもお土産のもうちょっと上級編(?)を狙うなら…アラビック・スイーツはいかがでしょうか。アラビック・スイーツ=ナツメヤシと思われがちです。もちろんナツメヤシは中東の代表的なお菓子。でもアラビック・スイーツはそれだけではありません。アラブ人が大好きなお菓子は「バクラワ」と呼ばれるもの。パイ生地よりも薄い生地を何層にも何層にも重ね、ピスタチオやその他のナッツを砕いたものを中に入れ、甘いシロップで固めたもの。お菓子全体がシロップでネバネバしています。と~~~~~っても甘い! 初めて食べたときは「うっ。この甘さは何?」と思いました。でも食べ慣れるとおいしい・・・・これにミントティーなどを合わせてティータイム。 鳥の巣の様な形をしたものも。この鳥の巣の形をしたスイーツが私の一番のお気に入り。ひも状の生地で鳥の巣状の形を作ってからピスタチオを詰め込み、金色がかった茶色になるまで焼きます。それから蜂蜜の入ったシロップで甘く味付けされます。お店に行くとこんな風に箱詰めもしてくれます。 こうしたアラビック・スイーツ、職場などに箱詰めを買われるといいかもしれません(?)。 ただやはり好き嫌いがありますね。特に初めてアラビック・スイーツを食べる方には、多少キツイかも…? まずはヨルダン滞在中にご自分で試食してみてくださいね^^アラビック・スイーツの美味しい店は、以前のブログでご紹介済み。http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/200901190000/ Zalatimo Brothers という名前です。ジャブリというレストランでも、スイーツが売られています。 http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/20081214/。もちろんこの他にもアラビック・スイーツのお店はたくさんあります。店内を見て回るだけでも面白いですから、ぜひ足を運んでみてくださいね。ヨルダンでのレンタカーなら http://picturesque-jordan.jp/rentalcar.aspx まで。
2009.06.22

ヨルダンという国は、まだまだ日本のみなさまにとって馴染みのない国でしょう。どんな国? 未開の国? などと全くイメージがわかない方も多いと思います。私もヨルダンに来るまでは中東のイメージって全く白紙の状態でした。中東は、日本人が思っているよりずっと発展していると思います。 ファーストフード店もたくさんあり、欧米化しています。人々のメンタリティは中東そのもので、どの国とも比べがたいですが(笑)、生活そのものはどんどん西洋化しています。ヨルダンにはケンタッキーもマクドナルドもバーガーキングもあり、とにかくありとあらゆるファーストフード店があちこちに立ち並んでいます。値段は・・・日本とそう変わらないと思います。つまりけっして安くない。マクドなんかは100円マックがある日本より高いです。 ケンタッキーで注文したもの。500円くらい。今日は“Texas Chicken”というお店へ行ってきました。日本では見たことがありませんでしたが、カナダやイギリス、メキシコなどたくさんの国で展開しているようです。さてこのお店で注文したのはいいものの、待てども暮らせどもチキンがやってこない。痺れを切らして、「まだ~?」と聞きに行くと「あと5分」とのこと。フン、どうせアラブの5分は30分だわい、などと心で悪態をつきながら、やはり待てども暮らせどもやって来ない。2度目にカウンターに出向きました。「なんでこんなに遅いの?」と聞いても、らちの明かない返事。狭い空間に6人の従業員がひしめいています。が、どいつもこいつもボサッとしていかにも“無能”という感じ・・・・本当にヨルダンでてきぱきと仕事をする人を見たことがありません。いるとすれば外国人くらいでしょう。安いお給料でやってられないという苦々しい思いもあるのでしょうが、自分の仕事くらい誇りを持って究めたら? と思ってしまいます。日本だったらこのお店、2人の従業員で十分だと思います。安いお給料で無能な人材を何人も雇うくらいなら、少しお給料が高くても有能な人を数人雇ったほうがいいのでは? と思ってしまいます。とはいえ、ヨルダンで「有能」な人材を見つけるのは至難の業。ヨルダンで生活して思うのは、きらきら輝いている人が少ない(もしくは全くいない?)ということです。社会構造に問題があると思いますが、若者たちもあきらめきった表情・・・・目的を持ってきらきらしている人はほとんどいません。とても残念に思います。数年前にインドネシアに行った時、人々の目がとてもきれいなのに驚きました。貧しい国でも人々は輝いていました。。。若者たちが生き生き、伸び伸び、キラキラできる社会・・・・中東ではまだまだ難しいのかもしれません。この点については、また次回詳しくお伝えしたいと思います。 ヨルダンのツアーを日本語で。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx まで。
2009.06.22

夏といえばスイカ。ヨルダンでもスイカがたくさん出回っています。ヨルダンで一般的なスイカは、まん丸ではなく、だ円形のもの。アメフトのボールを大きくしたような形のスイカばかりです。でも味は日本のものと同じ。というか・・・日本のスイカより美味しいかもしれません。と~っても甘いです。先日、フィリピン人の友達の家に遊びに行きました。この友達は、1週間全く休みなしで7日間ぶっ通しで働いています。フィリピンには3人の息子がおり、彼らの教育費を稼ぐためにヨルダンに働きに来ました。20代で夫を亡くしてから、ずっと一人で子供たちを養ってきた立派なお母さんです。ヨルダンでの仕事は、メイド。7日間、毎日朝晩違うマダムのもとで働きます。彼女は自分の仕事にプロ意識を持ち、まじめで働きものなので引く手あまた。週に1回、半日でもいいからぜひ来て! というラブコール(?)に応えて、7日間朝と晩とそれぞれ違うマダムのもとへ。マダムが気に入らないと、彼女がさっさと首を切って(?)しまいます。彼女に来てほしい人達は沢山いるので、合わないマダムのもとで働くつもりはありません。この彼女、とってもチャーミングで笑顔がとても素敵。それからとても美人なので、それも引く手あまたである理由。アラブは、女性たちも同性にさえ「美しさ」を求めるのです。ま、それはさておき、この彼女はアラブの家庭で働いているので、いろいろなアラブの習慣をよく知っていて、面白おかしく話してくれます。私もこうしたフィリピン人の友達から、アラブ世界のあれこれについて色々教わっています。 スイカとチーズ。右側の赤いのがスイカです。そんな彼女が私に食べさせてくれたのはスイカとチーズ。アラブの家庭では朝、スイカとチーズを食べるのだとか。ま、すべての家庭ではないと思いますけれど。塩っ辛くてかなりきついニオイのするチーズと、甘くてジューシーなスイカの組み合わせ。実は私はチーズがもともと苦手ですので、この組み合わせ、「美味しい!」とまではいきませんが、好きな人にはヤミツキになる味のようです。まぁ確かに・・・こってりしたチーズの味がスイカのさわやかな味とマッチして、”珍味・美味”と言えばそうなのかもしれません。ところで、スリランカ人やフィリピン人のメイドさん達から聞くアラブ世界のあれこれ、かなり強烈です。隠された真実? またおいおいアップしていきたいと思っています。ヨルダンの日本語ガイドもお手配いたします。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2009.06.20

先日も書きましたが、ヨルダンではアプリコット(ミシュミシュ)が全盛期を迎えています。生のアプリコットは本当に美味しく、何個でも食べれてしまいます。ご存知のように、アプリコットには真ん中に茶色い大きな種が入っています。 種はかなり固いです。さて先日遊びに行った友達の家では、アプリコットの種がわんさかとお皿に盛られていました。「植えるの?」と聞くと「食べるの」と言います。へぇ~と思っていると、引出しから肉たたき用のハンマー(ミートハンマー)を出してきて、種をいきなり叩き割るではありませんか。中からはカーネルと呼ばれる白い核が出てきました。 ちょっと見えにくいですが、白いのがカーネルこのカーネルがとても美味しいのよ、と説明してくれました。そこでパクッ。うん! 甘くてとても美味しいです。少しコリコリとした歯ごたえがありますが、新鮮で柔らかい。このカーネルからアプリコットオイルなども抽出されるようで、ミネラルやビタミンなどの栄養たっぷりだそうです。友達は、アプリコットジャムを作る時に、このカーネルも砕いてたくさん入れるそうです。知らなかった~~。たくさんアプリコットを食べていましたが、種を割って核を食べるという発想すらありませんでした。もったいないことしたな~~(←貧乏性・・・) 早速ミートハンマーを購入しなくては! 果物って、皮も種も核も本当に丸ごと食べれてしまうんですね。無駄な部分が全くないのには驚いてしまいます。 ヨルダンの見どころについては http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx まで。
2009.06.20

熱波でやられるのは人々だけではありません。この時期、車もえんこします。暑い日が何日か続いた先日、燃えている車を見つけました。友達の家は、城砦の近くの高台にあります。とても見晴らしのいい場所で、私はこの家が大好きです。夏の暑い日の夕方に、この高台にある家からアンマン市を見渡すのは最高の気分。これでビールでもあれば、もっといいんだけどなぁ。で、この間、この友達と涼みながら話をしていたら突然友達が「すっごい煙を吐いているよ、あの車」と指さします。見てみると、本当にもうもうと白い煙を吐きながら走っている車が見えました。「ちょっと異常だよね、あの煙」と話してるうちに・・・何と車が火を吹き始めました。 下の写真で、燃えている車が見えるでしょうか? 高台からそれでも気付かずにしばらく走っていたこの車でしたが、人々がわらわらと家々から出てきはじめ、火を消そうと絨毯でたたいたり、バケツで水をかけたりとてんやわんやの大騒ぎ。声までは聞こえませんが、慌てぶりが伝わってきました。ここヨルダンでは車検などというものはなく、したがってメインテナンスされていない車が多いのです。こうして暑い日が続くと、故障して路上でえんこしている車をよく見かけます。バッテリーがあがってしまい、通りかかった他の車から充電してもらっている様子もよく見かけます。暑さの余り人々がクレイジーになり (?) 事故も増える感じ。エアコンがないのか、付けたくないのか、故障しているのか分かりませんが、タクシーの中にはエアコンが効いておらず、窓を全開にしているものの暑くてたまらない車も多々あります。そんなタクシーに乗っているときに渋滞に巻き込まれたら大変。車の中で汗ダラダラです。観光で来られる皆さまも、タクシーに乗られる時は出来るだけ新しそうなものを選んでくださいね。 中東観光のことなら http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx で情報収集をどうぞ!
2009.06.13

結婚式が終わったと思えば、今度は婚約祝いパーティにお呼ばれしました。夏が来ると、パーティの数がぐっと増えます。前は戦々恐々だったダンスにもだいぶ慣れ、下手なりにみんなに加わって少し体が動くようになったのは、1年前と比べてずいぶん進歩した点。ところで今日は、人生で初めて(?)のむちゃくちゃ恥ずかしい経験をしました。婚約パーティに呼ばれたため、急きょ Mecca Mall へプレゼントを買いに出かけました。さんざん悩んだ挙句、フランスのブランド ETAM で 70%引きのスカーフを買い、その後食料品なども買い込んで、重たい袋を抱えた帰り道。Mecca Mall の前は合計8車線くらいの大きな道路。車が容赦なくビュンビュン走っています。いつもはここを決死(?)で渡り、道路の反対側へと移動します。ところが何とここに歩道橋ができているではありませんか! 歩行者のことを考えるなんてヨルダンにしては珍し~、と心の中でつぶやきます。道路の中央にフェンスが建てられていて、歩道橋を渡らなければ反対側へ移れないようになっています。歩道橋の下で5,6人の男性が歩道のコンクリート打ちをしていました。コンクリートを流し込んで、表面をきれいにならしています。作業中なのは一目瞭然ですが、歩道橋の階段を上るにはそこを通らねばなりません。しかもどうも乾いているみたいに見えるし・・・・。注意書きもありません。というわけで、ぐいと踏み込みました。その途端・・・両足がズブズブズブ・・・・と沈み込み、足を動かそうにも足が上がらず、重たい袋を両手に持ったまま、固まってしまったのです! 夢中で作業していた男性たちは、そこで初めて私に気づいたみたいで呆気にとられていましたが、その後一人また一人と笑いだし、「おいでおいで」と呼ばれるのですが、足が動かないから動くに動けず・・・・、結局靴だけコンクリートに残したまま、裸足で救助されました。最悪です。もうここは自分を笑うしかない、と腹をくくり、笑って乗り切りました。足にはコンクリートがべったりくっついてゾウの足のような太さになっているし、靴はどろどろ。「水、水」と頼んでもなかなか水がやってこず、じりじりと照りつける太陽の下で、ゾウのような足をしたままたたずんでいました。さらに Mecca Mall には車がひっきりなしに入ってきますので、しゃがみこんで足を洗っているのは注目の的。作業の男性たちは、私が沈み込んでぽっかり空いた無残な穴をまたコンクリートで埋め、表面をならしておりました。水で流しましたが、靴も足もまだ汚れています。とにかく家に帰って服も靴も洗わねば、と帰り路を急ぎました。男性たちはそんな私をにこにこと見送って(こんな姿見ないでよ、と泣きたかったのですが、なんせ人を観察するのが元来好きな国民。。。。いったん注目されたら逃れられません)、無事に歩道橋を渡ったときには「ピーピー」という口笛と歓声。何でやねん! もうあんたら、注意書きくらいしてよ! やっぱりヨルダン。何でも一筋縄ではいきません。というわけで予想以上に時間を食い、クタクタで家に帰った後は急いでシャワーを浴びて、用事を済ませてからパーティへ。 パーティは夜遅くまで続きました。パーティが終わった後は、ボロ雑巾のようにくたんくたんに疲れ切っていました。これから Mecca Mall に行くたびにコンクリートに沈みこんだ現場と対面しなきゃならんのか~。Oh, dear! 皆さまも「穴があったら入りたい」という経験、きっとお持ちですよねぇ 中東へのご旅行なら http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx をご覧ください。
2009.06.12

今日の天気は「ナール」(火)。日なたではじりじりと焦げ付く暑さでした。日蔭を探して歩きます。今日はこの暑さの中、スークへ。家から遠くはないのですが、暑い時はどうも行く気がしません。野菜を抱えて えっちらおっちら歩いて帰ると、汗だくになることが分かっているからです。でもついに野菜が家から尽き果て、仕方なく出かけました。とはいえ、スークは実は私のお気に入りの場所。前にもご紹介済みです(http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/200903310000/)。安くて新鮮な野菜や果物がたくさん並んでいるので、楽しい! それから、知り合いのお兄ちゃんがいつもディスカウントしてくれます。騙される心配がないので、安心して買い物できます。今日も4袋分、両手がちぎれるくらい買い込みましたが、合計5.5JD。800円にもなりません。この季節、美味しい果物の代表格は"ミシュミシュ"。これはアラビア語でアプリコットのことです。 生のアプリコットはすこ~し酸味のある上品な甘さです。ヨルダンでは、果物は基本的に皮をむかずに食べます。リンゴも桃もプラムも、このミシュミシュもそのままパクリ。あ、オレンジはさすがにむきますヨ。ところでミシュミシュの食べ方を友達から教わりました。ヘタの部分から、線に沿って手でパッカリと割るのだそうです。やってみると、おお! いとも簡単にきれいに割れます。 この線沿いにきれいに割れます。 手を汚さずに食べれます。ナルホド! 本当にきれいに割れます。ミシュミシュは水分が少ないので、手を汚さずに食べれます。ミシュミシュと同様、桃もこうやって食べれます。こちらの桃は日本のよりずいぶん小ぶりで、水分が少ないのです。へえ~と感心している私を見て、友達は「ミシュミシュの食べ方を知らないんだって!」とご両親に報告しておりました。日本ではそもそも生のアプリコットを食べたことがなかったですよ。スークでたくさんの種類の果物を買ってきました。スークに並んでいたのは、ブラックチェリー、ビワ、キウイ、リンゴ、オレンジ、グリーンプラム、ミシュミシュ、桃、トゥートゥ(マルベリー)、マンゴーなどなど・・・。冷蔵庫の中はまたいっぱいになりました。 ヨルダン・シリア観光のことなら http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx までどうぞ。
2009.06.09

先日、友達の結婚式に行ってきました。初めてのアラブ流結婚式。超! 派手と聞いていたけれど、実際は一体どんなんだろう・・・? かなり期待しておりました。この友達はヨルダン人で、「I need a man、I need a man!!」(私には男が必要なの!) と言い続けて34年。この度、スピード結婚が実現。やれやれ、ヨカッタ ヨカッタ。アラブ世界では結婚しないでいることはいわゆる“恥” とみなされます。みんなかなり若くで結婚していきます。子供が結婚することは家族にとってかなり大切なこと。自分の娘が「売れた」ことを両親は非常に喜び、誇りに思います。結婚したらしたで、子供を持つことが期待されます。一昔前の日本のようですね。今日はヨルダンの結婚式の習慣をいくつかご紹介。その1。ヨルダンの結婚式は夕刻(もしくは夜)から始まります。式は夜の2時3時くらいまで続くこともあるようです。その2。花婿と花嫁を乗せた車を先頭に親族たちが何台も車を連ね、けたたましくクラクションを鳴らしながら道路を行進? します。夏の時期には毎晩のようにパッパッパーーーッ、プップップーーーッなどと音が鳴り響き、かなりの騒音被害です。その3。ダンスは欠かせない部分。特に花嫁と花婿のダンスは見せ場の一つです。アラブの花嫁さんはマルチタレントでなければなりません(?)。今回私は、なぜか親族たちと一緒に車に乗せられ、けたたましくクラクションを鳴らしながら道路を走るという体験が実現。いつもは”被害者”の私が“加害者”になるとは! 「うるさいなぁ。ちょっとは人の迷惑を考えてよ」といつもはぶつぶつ言っている私、実際に乗ってみると、乗っている分にはそれほどうるさく感じません(笑)。ナルホド。ホテルに到着。車はこんな風に飾られます。派手好きなアラブ。結婚式はまさに舞踏会そのもの。もしくは・・・そうですね、チケットを買ってオペラかミュージカルでも観た気分です。今回の式では、演出がすごかった。まず花嫁がエジプトの音楽と共に駕籠(かご)に乗って、女王のごとく登場してきます。 この演出! お付きの者を従えて登場。その後サリーに身を包んだ4人の女性によるインドのダンスが披露され、会場は沸きに沸きます。それから始まったのが花嫁と花婿のダンス。 2人の世界・・・それから親族・家族一同がダンスに加わり、さながら舞踏会のような華やかさ。「仮面舞踏会」といったところか。なんせみんなのお化粧がいつも以上にひときわ濃いのです。どれくらい続いたでしょうか。2時間は踊っていたと思います。もちろん他の出席者も一人また一人とダンスに加わりはじめ、あとはとにかくダンス、ダンス、ダンス! ディスコ並み…というよりディスコ以上?? 大音響の中でダンス。いつ終わるの? というくらい踊った後、夜10時半になってやっとお食事タイム。ビュッフェスタイルで、たくさんのお料理を楽しみました。でもそれの束の間。ダンスタイム第2弾。ここまで来ると、もう耳がおかしくなります。耳にテイッシュを詰めて防御。何度も DJ にボリュームを下げて、と言いに行ったのですが、全然聞き届けられず・・・・。この大音響の中で老いも若きも踊りまくっています。いやいや・・・・すごかったですよぉ。とにかくすべてが初めてで、私はかなり楽しんできました まぁでも・・・結婚というのは結婚式が終わったあとからが重要なので、ぜひとも末永くお幸せに・・・・という気持ちでいっぱいです。この彼女の家は、彼女を筆頭に4人の女の子と、3人の男の子がいる大家族。女の子たちは1人を除いてみな結婚しています。今21歳の末の妹さんも今年中に結婚することが決まっています。いやいや、こうして子供たちを一人また一人と嫁がせていかねばならないのですから、アラブ世界のパパたち、本当にお疲れ様でございます。 中東の観光のことなら http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx まで。
2009.06.07

6月に入っても、ヨルダンでは紫陽花が咲くわけでもなく、相変わらずギラギラとした日差しが照りつける季節感のない日々です。気温は35度以上になりますが、日蔭ではヒヤッとするくらい涼しいです。今日はスリランカ人の友達と日蔭で少し腰をおろしていました。いつもはタクシーやバスがたくさん行き来する道路ですが、休日の今日は車の数が少なく、人通りもまばらです。私たちの目の前をパトカーが通り過ぎていきました。スリランカ人の友達が「警察が見てた! ここに座っているのは危険だよ」と言います。「大丈夫、大丈夫。ただ通っただけだよ」と言っていると、同じパトカーが戻って来ます。「やっぱり戻ってきた! 怪しまれてるよ」と彼女。「平気、平気。手でも降ろうか?」と冗談を言ってるうちにパトカーは去っていきました。「ほら、大丈夫だったでしょ」と言ってると、同じパトカーが3度目にやって来て、今度は目の前で停まります。警察官二人が手招きしています。「だから言ったのに! どうしよう、どうしよう!」と焦る彼女に、「No problem、No problem」と安心させて、私一人で警察に近づきました。「滞在許可証を見せて」と言われたので、OK と応じてパスポートを取り出し、日本人なんだけど、というと、急に満面の笑顔。「Japanese? なんだ~、フィリピン人かと思った。日本人を見たのは初めてだよ」(ほんまか?) などと、態度が急にフレンドリーになり、しばしの世間話。私のパスポートは話しながらこねくり回しただけで、調べようともせず返してくれました。さらに私が「あの子は一緒に住んでいるの」というと、友達の方はドキュメントを見せろとも言われませんでした。そうなんです、実はヨルダンでは不法滞在のフィリピン人やスリランカ人が一斉に検挙されているのです。特に最近大勢のフィリピン人が捕まっているようで、捕まったら最後、滞在許可を持っている合法的滞在の人も一緒くたにしてジュエイダと呼ばれる刑務所に送られるそうです。実際に別のスリランカ人の友達も、合法滞在であるにも関わらず、捕まって悪名高いジュエイダへ。2,3日そこで過ごしてから、やっとのことで解放されました。そんな話をあちこちで聞くので、合法滞在者であってもパトカーを見ると逃げるそうです。今日一緒にいたスリランカ人の女の子は、一緒に住んでいる子。もちろん合法滞在です。でもパトカーを見ると「恐い、恐い」とかなり恐れています。私もヨルダン生活で初めて、警察に身分証明書を見せて、と尋ねられました。私にとって警察は心強い存在で、勝手に友達感覚でいます。とってもフレンドリーだし、信頼できるし、必要以上(笑)に助けてくれるので・・・。でもスリランカの人やフィリピン人にとってはまたとないほど恐ろしい存在なのでしょう。もちろん不法滞在はよくありませんし、一部のモラルが低下したフィリピン人女性によって、エイズが広まっているのは確かなようです。日本でも万博後に、不法滞在の外国人が増えて問題になっていました。今でも不法滞在者がたくさんいると思います。どの国でも、これは本当に難しい問題だと思います。 沢山の不法滞在者が生活している街ただ、合法滞在の場合も刑務所に送られるとなると、これは問題ですよね。とはいえ、ニセモノ(偽造)の滞在許可を持っている人たちも多いようなので、そうなると、警察としてもいったん捕まえてから取り調べるしかないのかもしれません。そんなこんなで、彼女たちの恐怖の一端に触れる思いがした経験でした。日本人であるゆえに、かなり優遇されるヨルダン。自分で選んだわけではないけれど、生まれた国でここまで差が出るのかと改めて感じさせられます。 中東観光を創作しませんか? http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx まで。
2009.06.05

先日、友達がクッベを作ってくれました。クッベとは、アラビア語で“ボール”を意味し、この料理はその名の通り、アラブ風「肉団子」のことです。材料には、羊のひき肉、バルガー小麦、玉ねぎ、マッシュルーム、それから様々な香辛料が使われます。バルガー小麦は、アラブ料理によく使われます。これは挽き割り小麦のことで、蒸した麦を乾燥させてから挽いたものです。このクッベ、肉団子状に丸くする方法やパイのような形にする方法など、色々なバリエーションがあるようです。ヨルダンで一般的なのは肉団子状に形を整えて、油で揚げる方法。 友達が作ってくれたのは、羊のひき肉ではなく、チキンを使ったクッベ。癖がなく、とてもあっさりしていて美味しかったです。昨日はこのクッベと一緒にすし太郎で作ったお寿司を食べました。和洋折衷…ではなくアラブと和食の組合せ。でもなかなか合うんですよね。レバノンでは、クッベを生で食べるそうです。つまり、生の羊ひき肉をバルガー小麦に混ぜ込んで、そのまま食べるそうな・・・これはちょっと恐ろしくて食べれそうにもありません。皆様も中東に来られることがあれば、このクッベ、試してみてくださいね^^ヨルダンを含めた中東観光のことなら http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx まで。
2009.06.03
全12件 (12件中 1-12件目)
1