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ダマスカスの魅力は何といっても、歴史を感じさせる街並み。古来から絶えることなく人々が住み続けた世界最古の都市。歴史が街の至る所に息づいています。なぜ人は古いものに惹かれるのでしょう? 過去から学ぼうという潜在的な意識がそうさせるのでしょうか。ダマスカスにある旧市街が世界遺産に指定されていることは、前にご紹介済みです。ところが、この旧市街が危機に瀕しているって皆さまはご存知でしたか?写真を見ていただくと分かるように、老朽化が主な問題になっています。今にも倒れそうな家。写真では分かりにくいですが、左側にある黒い棒によってこの家は支えられ、倒れずにすんでいるのです。オールドダマスカスと呼ばれるこの旧市街、1995年から2005年の間に2万人以上の人が旧市街から引っ越して、モダンな家に住むようになりました。急激に減った旧市街の人口。たくさんの建物が放棄されたり、修理されないまま廃墟になったりしました。そのため地方自治体は、旧市街の広範囲にわたるエリアで再開発を進めるため、古い建物を取り壊すという政策を発表したそうです。これがきっかけとなって、ワールド・モニュメント財団による「最も危機に瀕しているワールド・モニュメント・ウォッチ・リスト」にこの旧市街が加えられることになったのです。 今にも崩れ落ちそうな2階 このウォッチリストは、ユネスコが指定する「危機遺産」とは違うのですが、内容は重複しています。オールドダマスカスには、旧家を改装して素敵なレストランやホテルに変身させたケースも多々あります。先回ご紹介したレストラン「エリサール」もそうですし、Beit Zaman や Old Vine といった人気の高いホテルなどもその例です。こうしたアンティークな建物はすごく人気で、観光客を魅了します。開発という名のもとに、歴史の息遣いが消えていくのは残念なことですね。ウォッチリストに載ったことで、少しでもこうした動きに歯止めがかかることが期待されています。日本でも京都で町屋を改装して、お店にしたり宿泊施設にしたり、いろんな試みがなされていますね。ダマスカスでも引き続きそうした試みが続けられていくといいなぁと思います。 中東の街並みとホスピタリティを味わうには http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2009.08.30

今日はオールドダマスカス(旧市街)にある人気の高いレストランをご紹介します。オールドダマスカスと呼ばれるエリアは、かつて街全体が城壁に囲まれていました。現在でも城壁と城壁に作られた門が7つ残っています。その門の一つ、バーブ・トーマにほど近い場所に「エリサール(Elissar)」という名前のレストランがあります。ごちゃごちゃ入り組んだ通りにあるので、見つけるのは難しい! でも道を歩く地元の人に聞けば、すぐに教えてくれます。このレストランでは伝統的なシリア料理と西洋料理の両方が楽しめます。また、アルコールも楽しむことができます。エリサールは、旧家を改装してレストランになりました。レストランの中に入ると広い中庭があり、真ん中には噴水も。吹き抜けの中庭には太陽の光が温かく差し込んで、グリーンの美しさを際立たせます。とっても雰囲気がいいレストランです。 旧市街を歩き疲れた私たちは、ちょっと休む場所が欲しくてこのレストランに立ち寄りました。お腹は全然すいていなかったので、フルーツだけ注文。ちょっと高級感が漂うこのレストランでフルーツだけというのは、断られるかな? と思ったのですが、問題ありませんでした。このレストランはサービスの良さでも評価が高いようです。 壁の装飾もきれい 天井にも美しい装飾が施されています。 オールドダマスカスには、このように旧家を改装したレストランやホテルが幾つかあります。歴史を感じさせるので、とても素敵ですね。皆さまもこのアンティークなレストラン、エリサールで古き時代のシリアに思いを馳せてみてくださいね。 シリアの観光のお手配は日本語でどうぞ。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2009.08.30

今日はダマスカスで一番お勧めのレストランをご紹介。「アル・カマール」という名前です。ダマスカスの中心には″5月29日通り″と呼ばれる通りがありますが、このレストランはその通り沿いに位置しています。このアラビア語″カマール″には「完璧」「完全」といった意味があります。その名に恥じず、このレストランの料理はとっても美味しい! 地元の人もご推薦の人気が高いレストランです。広々とした店内にはナチュラルなポトスが垂れ下がっていて、清潔感が漂います。上の写真は朝食を食べに行った時のもので、まだお客さんが少なかったのですが、昼から夕方にかけてはお客さんでいっぱい。観光のピークシーズンに行ったことも関係あると思いますが、それでもやはり普段から沢山の人が訪れている感じでした。 ↑朝には焼きたてクロワッサンが出てきました。 ↑ 中東のサラダの代表格ファットゥーシュ 結局このレストランには、滞在期間中に何度も足を運びました。どれを頼んでも外れがなく、美味しかったです。上の3つの写真は夕食に食べたもの。ヨルダンではシーフード料理がバカ高いので(内陸のため)、私はここシリアで海老のスパイス風味を頼みました。久しぶりのシーフードです。値段もリーズナブル。3人でサラダ、メインディッシュ一皿ずつ、それからデザートを食べて 20 ドルでおさまりました。友達のおごりでした。ご馳走さま! 締めくくりはデザートで。 一緒にいたのがフランス人の友達でしたので、 食後のデザートは欠かせません。 前にも書きましたが、ダマスカスには美味しいレストランがいっぱいあります。食の文化がかなり発達しています。フランスの植民地だった影響でしょうか。レストランできびきび注文を取り、お客様に仕えるのは40代くらいのおじちゃまたちばかりだったのも印象的でした。中東のレストランは、キャピキャピの女子高生が働くような場所ではありません。まぁもっとも女性の就業人口そのものが少ないですけれどね。こうしたレストランで働くのは、シリアではかなり高貴で名誉な仕事なのだと感じました。これもフランスの影響?シリアに来られることがありましたら、ぜひこのレストランで“完璧”な味をお楽しみくださいませ。 あ、それから一つご注意いただきたいのは、このレストランの近くに「アブ・カマール」 という似たような名前のレストランがありますが、お味の方はいま一つ・・・。雰囲気はいいんですけれど。混同されませぬよう、お願いいたします。 イエメンへのお手配も始めました。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx まで。
2009.08.28

昨日、友達に誘われて″朝食″を食べにホテルへ出かけてまいりました。朝食といっても、朝に食べる食事ではなく日没後に食べる夕食のことです。なんのこっちゃ、と思われる方へ少しご説明。中東世界は今、ラマダンの真っ最中。ラマダンとは断食(だんじき)月のことです。断食といっても、絶飲絶食で一ヵ月過ごすわけではありません。日が昇る前に朝食を済ませ、日が沈んでからお食事をするのです。太陽がさんさんと輝く日中だけ飲み食いしません(建前は)。そういうわけで、ラマダン月の夕食のことを″朝食″(イフタール)と呼ぶわけです。食べるのが夕方でも、その日初めて口にするお食事なわけですから、″朝食″と呼んでもおかしくないというわけ。この時期、たいがいのホテルはラマダン用のスペシャル・ミール・コースを準備していて、断食している人も断食していない人も、また、ムスリムであろうとクリスチャンであろうと日没後にこうしたスペシャル・ミールを楽しむのが一般的。ラマダンとはもはや「断食月」というより、家族の「団らん月」といったところか。サウジやカタールなどいわゆる湾岸エリアのことはよく分かりませんが、少なくともヨルダンでは本来の目的を逸して商業的な意味を帯びているような気がします・・・。さて、初めて私も″イフタール体験″。今回招待してもらったホテルは Imperial Hotel です。アンマンにある4スターホテルですが、とっても素敵なホテルです。夕方7時ごろに祈りの呼びかけアザーンがモスクから流れてきたら「食べてもいいよ」という合図。さあ、豪華なお食事タイムの始まり! このホテルではビュッフェスタイルで食べ放題でした。ラマダンは断食月。でもこの時期こそアラブが最も太る時期なのです。 ホテルの中庭。手前はプールです。アルギーレ(水タバコ) アラブの歌を生で聞くこともできました。ちょっと″しょぼい″ステージですが…歌い手は男性が一人。上手でしたよ。お食事はとっても! とっても! 美味でした。Imperial のシェフはかなり腕がいい? そんなわけで、断食していない私たちもラマダンの恩恵に預かります。この時期に観光に来られる方は、ホテルの″イフタール″をぜひお試しくださいませ。夕方7時ごろからお食事が始まりますが、7時を過ぎても大丈夫。昨日は9時くらいからも沢山の人が来ていました。5スターホテルはちょっと値段が高いかもしれませんが、4スターホテルのイフタールは比較的お手ごろな値段だと思います。実は出してもらったので正確な値段は分かりませんが・・・。でもこの時期だけのスペシャル・ミールです。3スターホテルでイフタールのコースを準備しているか分かりませんが、お目当てのホテルがありましたらちょいと立ち寄って、イフタールが食べれるかぜひ確かめてみてくださいね。シリア・ヨルダンの観光は http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx まで。
2009.08.26

外国に住むと、最初に戸惑うのが生活用品や食料品の買い物かもしれません。パッケージも違うし、説明書きも分からないので、得体の知れないものを買ってしまうこともしばしば。開けてみて(もしくは食べてみて)、欲しかったのと違うやん! とがっかりする経験、皆さまも多かれ少なかれあると思います。ヨルダンの最初のショッピングで戸惑ったのが牛乳。実はヨルダンで一般的に売られている牛乳は、いわゆる“ロングライフ”牛乳です。ご存知の方も多いと思いますが、このロングライフ牛乳には、UHT滅菌法が施されています。 UHT はウルトラ・ハイ・テンパラチャーの略で、超高温滅菌方法のことだそうです。超高温で殺菌した後は、気密性の高いアルミコーティング紙パックなどに無菌的に充填されます。そのため、ヨルダンで売られている牛乳は常温で半年間保存が可能。そういうわけで、牛乳は冷蔵コーナーに置かれていないのが普通です。でも日本人の感覚からいうと、牛乳=冷蔵コーナー(乳製品コーナー)に置かれているべき、ですよね、しかもスーパーマーケットの冷蔵コーナーには、牛乳とおぼしき何やらがたくさん置いてあるのです。何も疑問に思わず、これだ! と買った“牛乳”でコーンスープを作りました。自分のためならわざわざ作りませんよ。そのころ居候していた私は、その家の友達のために真心こめて作ったんです。美味しそうに仕上がったスープ。ところが、一口食べて「うっ!」。むちゃまずい・・・酸っぱいんです。塩辛くて酸っぱいコーンスープ・・・救いようがありません。何で、何で? 実は私が買ったのは“シャネイナ”と呼ばれるヨーグルトベースのドリンクだったのです。このヨーグルトドリンク、ヨルダンでは好んで飲まれます。ヨーグルトベースの塩辛い飲み物で、ヨーグルトに水と塩が混ぜられたもの。私は苦手です。 左がシャネイナで、右が普通の牛乳。肝心の牛乳は冷蔵コーナーではなく、常温で全然関係のない場所にドカンと積んでありました。。。ヨルダンに観光で来られる皆さまは、まさか牛乳なぞをスーパーで買われることはないでしょう。でももし立ち寄られる機会があれば、塩辛・酸っぱいヨーグルトドリング、シャネイナは試してみてくださいね。美味しいと思われるか、ゲッと吐きだされるか…好き嫌いがかなり別れる味だと思いますよ :) ヨルダン・シリアの中東情緒をご体験ください。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2009.08.24

昨日からラマダンがスタートいたしました。ラマダンの初日は何とも気持ちの良い朝。涼しい風が吹いていて、雲がぷかりぷかり。断食の初日はこれくらいマイルドな天気の方が体も楽だろうなぁ~と、これから1か月の断食生活に入るムスリムたちにしばし思いをはせました。が、その後、お昼に近付くにつれて気温はやはりグングン上がり、とても暑い日となりました。さて、表向きはすべて平常通りのラマダン初日。交通にどれくらいの影響が出るかと戦々恐々でしたが、通常と変わりませんでした。まずまずのスタートです。ところでラマダン中、ムスリムたちは朝日が昇る前に朝食を済ませます。午前3時半から4時半くらいの間でしょうか。地区によっては、イスラムの宗教指導者たちが道路を練り歩き、人々を起こすのだそう。私の住んでいる地区ではそんなことはありませんが、昨日は突然の電話にたたき起こされました。ガバッと起きて電話を取ると、おっさんの声で「おう、俺だよ、俺」。明らかに間違い電話。時計を見ると午前3時50分。ラマダン初日、友達同士で起し合うのでしょう。でも間違い電話で起こされた身からすると、何ともいまいましい思い。無言で電話を切り、再び眠りに就こうとするとまた同じ電話。いい加減にしいや~、と今度は電話の電源をブチッと切ってやりました。フン。 写真は http://www.nowpublic.com/ からの転載です。昨年のラマダンは会社勤めをしていたので、ラマダン中のムスリムたちの様子をつぶさに観察できました。日中の断食でへとへとに疲れたムスリムたちが帰宅の通勤バスの中で言い争そう様子や、我先にと乗り込んでくる様子なども興味深々で眺めたものです。また普段は温和なバスの運転手がプンプン怒っていたり、乱暴な運転をしたり・・・・。今年は通勤する必要がないので、ラマダンの進行状態を確かめるには少し不利(?)な立場。とはいえヨルダンのラマダンは年々”普通化”しているようなので、一昔前と比べるとラマダン中の影響はかなり少なくなってきているのだそう。この時期に中東に来られる皆さまも多いと思います。特に9月の連休中には沢山の観光客が日本から来られることでしょう。路上での飲み食いにはご注意くださいませ。それから午後6時半くらいから始まるお食事タイム(ラマダン中、日没後に食事をすると。これをイフタールといいます)には、道路から人けがなくなり、タクシーなどがつかまえにくくなりますので、この時間帯の外出にもご注意くださいませ。ラマダンの様子、順次報告してまいりますので、お楽しみに :)中東ってどんな国? http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx までどうぞ。お客様からのコメント欄もご参考になさってください。
2009.08.23

シリアといえば、スーク。スークとは″市場″のことで、中東の国々ではこうしたスークで何でも揃います。シリアの首都ダマスカスには、オールドダマスカス(旧市街)と呼ばれるエリアがあり、このエリア全体が世界遺産に指定されています。このオールドダマスカスの見どころの一つがスーク。写真はスーク・ハミディーエ。 地方からのアラブや観光客でいつも賑わっています。シリアのスークのいい点は、店主たちが強引ではないこと。ふらりふらりと適当に立ち寄りますが、「買って買って」などとしつこく言われないので、ゆっくりと品定めできます。ディスカウントは…ヨルダンの方が簡単かも。ヨルダンではあっさりとまけてくれる人が多いのですが、シリアはなかなかシビア。この値段で納得しないんだったら買わなくていいよ、と簡単に突き放されるので、ヨルダン流の駆け引きに慣れている身にとっては、「あれ~~~。そ、そんなぁ、つれないねぇ」という感じ(笑)。アイスクリーム屋さんを見つけ、人が一杯だったのでつい誘われて買いました。ピスタチオをびっしりつけた大きな大きなアイスクリーム。食べきれないほどです。このアイスクリーム屋さんのお兄ちゃんも笑いませんねぇ。ヨルダン人は砂漠気質であまり笑わない、と言われますが、シリア人の方が笑わないような気がします。ヨルダン人の男性は、老いも若きも基本的に女性に対してはデレレとかなり弱いのですが、シリア人はキリッとしています。カメラを向けても表情を変えず、仕事に専念。こんな時、ヨルダン人だったらポーズまで作ってニタリと笑っていますよ。この辺、ヨルダン人の単純さは時に可愛いくもあり、時に頭痛の種でもあり…? 下の写真は、スーク・ミドハド・パシャ。これもオールドダマスカスにあります。上のスーク・ハミディーエよりは少し小ぶりですが、整然としていて買い物がしやすいです。主に香辛料がたくさん売られています。このスークには、以前にもご紹介したアレッポ石鹸のお店も幾つか軒を連ねています。このスークをズンズンと歩き進むと、かの有名な「まっすぐな道」へとつながります。この「まっすぐな道」は、聖書に造詣のある方にとっては外せないスポットです。イエスの使徒となったパウロが改宗した場所として有名。この道については、また詳しくご紹介いたしますね。 ビジネス用のホームページで、新たに「お客様からのコメント」欄を増設しました。ぜひ覗いてみてくださいね。http://picturesque-jordan.jp/comentsfromourclients.aspx
2009.08.22

今回のシリア旅行は初めから終わりまで波乱万丈。何とビザの申請を忘れての旅行だったのです。なぜかビザのことを全然考えなかった私…。ツアーコンサルタントでありながら、自分のことを考えていませんでした。よくビザの申請などをしてこなかった人を横目に「一人は絶対いるねんなぁ、こういう人…」と憐れみの目で見ていたのに、憐れみの目で見られる人になってしまった! ヨルダン在住だし何とかなるわ、などと勝手な理屈を自分の中で作っていましたが、はたして、地上国境で引っ掛かりました(当たり前!) 役人がパスポートを何度も何度もめくって、「ビザないやん!」。「え~と、ヨルダン在住なんですけどぉ」「それとこれは別やろ」とあっけなく突き放されました。なんちゅうこと! ここで引き返さなあかんの?? と一瞬血の引く思い。でもすぐに役人は「ちょっと待ってて。上司に電話するから」と席を立ちました。おお! 希望の星が見えてきた! 実は同じバスにビザなしの外国人が4人いたのです。こういうときは仲間意識で結ばれます。それと共に、絶対通してもらえるという確信も生まれてきました。JETT バスの運ちゃんがまたいい人で、心配そうに行ったり来たりしてくれています。待つこと1時間以上・・・。その間、満席のバスの中ではアラブがずっと私たちを待っています。時間にルーズなアラブ。いつもは「なんでこんなにルーズなん?」と切れかけることもしばしば。でも今回はアラブのルーズさに助けられました。40名近くの人が1時間もの間、文句も言わずに4人の鈍くさい外国人を待っているんです。さて、待って待って待った挙句の1時間後・・・。どうなる、どうなる? 「日本人! 24ドル払って」。なんと、お金さえ払ったら通れるのか~。「フランス人! 28ドル」「イギリス人! 28ドル」「アルメニア人! 32ドル」兄ちゃんが読み上げます。・・・国によってお金の額が違います。ここでも日本人は優遇されて、一番安くで済みました。そんなこんなで再び乗り込んだバス。誰も文句ひとつ言いません。何事もなかったかのようにバスは国境を越えていく・・・かに思えたその時、最後のチェックポイントで、シリアの警察がまたパスポートのチェックに入って来ました。ここでまた一人、何かの不手際があったようでバスを下ろされ、バスは再び魔の入国管理事務所へ。さすがにバスの中からはため息。1時間以上の待ち時間、この人は何をしてたん・・・? と自分のことは棚に上げて私もあきれ顔。待つことしばらく。この人は無事に戻って来て、「マブルーク(おめでとう)」とみんなに迎えられ、やっとバスが本当に出発です。 ↑ JETT バス ↑ シリア側の Welcome のサインに迎えられますそんなこんなで始まった今回の旅。日本からシリアにお越しになる皆さまは、ビザの申請をお忘れなく! でも最悪、忘れた場合も大丈夫ですよ。内緒ですけどね、通れます! お金で解決しますから(笑)。でも私たちはたまたま良い役人に当たっただけかも。やはり事前申請がベストですね。ちなみにヨルダンでは必要ありません。日本人には国境で無料で支給されます。バスの旅は人数が多い分、こんな風に思ってもいない時間が取られます(今回は私のせい。反省することしかり)。それでも安いのでやっぱり便利。ヨルダン⇔シリア間のバス、皆さまもぜひ活用して、シリアにも足を運んでみてくださいね :)ヨルダン・シリア周遊ツアーなら http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx まで。
2009.08.19

ダマスカスは世界最古の都市と呼ばれています。もう少し正確に言うと、「世界一古くから人が住み続けている都市」。現在もシリアの首都として、活気にあふれています。昼間のダマスカスは、歩いているだけで楽しいです。ダマスカスという都市の印象をひとことで言い表すと・・・「自由に息ができる都市」。街自体はしゃれた感じもなく、ごちゃごちゃと建物が並び、大勢の人々が行き交う普通の都市です。この点、ヨルダンの首都アンマンのニューエリアの方が洗練された雰囲気。でも人々はというと・・・シリアの人々のほうがヨルダン人よりずっと洗練されています。礼儀正しく、教養があり、品があります。ヨルダンではかなりぶしつけな視線を浴びたり、失礼な発言に遭遇したりすることも多いのですが、シリアでは驚くほど街に溶け込めます。人々の注目を集めることなく、自由に街の中を移動できるこの開放感! こう感じるのは私だけではありません。一緒に行動していたフランス人の友達も全く同じ意見です。この差はいったいどこから来るのでしょう。私の今後の研究のテーマです! さて夕刻近くになると、私たちはタクシーでカシオン山へ移動。市内からは15分もかかりません。カシオン山からは、この世界最古の都市ダマスカスを一望できます。カシオン山へのアクセスですが、タクシーが一番手っ取り早い手段です。でも交渉制になります。私たちは行きと帰り両方をお願いし、カシオン山で過ごす間待っててもらう、ということで 750SP (約15ドル) を払うことにしました。でも後から考えると、この額は通常の3倍はしていたようです。運転手、すごく親切だったけど、ぼったくったな、アンタ! という感じ。 まぁ、でも夜景が素晴らしかったので良いとしましょう。本当にこのカシオン山から見るダマスカスの夜景は、息をのむほど美しかったです。 ダマスカス市内からはどこからでもカシオン山が見えます。建物と建物の間にある山が見えるでしょうか? 昼間にカシオン山に行かれるのもいいと思います。中東の夏の夜は涼しくて気持ちがいいので、夜遅くまで外で過ごす人が多いです。このカシオン山も地元のシリア人で夜遅くまで賑わいます。家族連れ、友達同士・・・それから恋人たちもやってくるようです。カシオン山の頂上まで(といってもそれほど高くはありませんが)、路肩という路肩には車がびっしりと駐車してあります。人、人、人・・・。風に吹かれながら、会話を楽しんでいます。ダマスカスに来られたら、ぜひこのカシオン山に足を運んでみてくださいね。世界最古の都市ダマスカスの観光なら http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx まで。
2009.08.18

9月の大型連休が近づき、中東への旅行を計画中の皆様も多いのではないかと思います。とはいえ、航空券は7月の終わり時点で既に完売状態。ドバイまでがかなり混んでいるようで、キャンセル待ちもできない状態のようです。ヨルダンでぜひご体験いただきたいのがワディラム(http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/200809270000/)。砂漠ってこんなに美しいのか、と感動します。さて肝心のアクセス方法ですが、このワディラムへはまだまだアクセスしにくいのが現状です。バックパッカーを悩ませるのがこのワディラムへのアクセス方法。レンタカーや専用車なら問題ありません。でもバスやタクシーでとなると...難しいです。そんな方に朗報! 最近登場したのが JETT バスの試み。ワディラムへのバスツアーです。ツアーといってもトランスポーテーションだけ。現地でのジープツアーまた宿泊希望の方の宿泊先などは含まれていません。JETT バスの情報を以下に記します。毎週木曜日・金曜日のみ運行■集合場所:第7サークル (その他、Intercontinental、Hyatt、Crowne Plaza でもピックアップ可能)■集合時間:7:45am■帰宅時間:ワディラムを 6:00pm に出発、第7サークルには 10:30pm に到着予定■料金:25JD (お一人様当たり)■含まれるもの:アンマン⇔ワディラムのトランスポーテーション(バス)■含まれないもの:ワディラム保護区入場料、ジープツアー、ローカルガイド、チップ、キャンプでの宿泊等ワディラムでの宿泊を希望される場合は、お問い合わせくださいませ。ご希望に応じて Sunset Camp または Beit Ali をお手配いたします。Sunset Camp は、私を通していただくとかなり格安になりますので、ぜひご相談くださいませ。JETT バスをご利用の際は、事前の券購入が必要です。最低1日前には購入してくださいね。代行もできますので、ご相談くださいませ。ただしこのバスツアー、いつ廃止になるやら分かりません。突如として現れ、いつしか消え去る...こんなことがヨルダンではよくあるのです。旅のご計画の際は、お問い合わせをお忘れなく 追加情報:現在では Sunset Camp との取引はしておりません。キャンプ場のミスが続いたので、2009年10月以降、取引をやめております。代わりに別のプライベートキャンプ場をご紹介させていただきます。 中東情緒をお楽しみください。旅創りは http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx まで。
2009.08.17

シリアの見どころは言わずと知れたスーク。無数のお店が立ち並び、たくさんの地元の人で賑わいます。ふらりふらりと見て歩くだけで楽しいです。観光で来られる方たちは、もちろんこうしたスークでお土産の品定めをされることでしょう。ヨルダンに住んでいる私にとっては、特に目新しいものはありません。ヨルダンとシリアの値段の比較をして楽しむくらいでしょうか。でもアレッポ石鹸は別! 絶対にたくさん買い込むと決めていました :) 今回見つけたのは、下の写真にあるようなひも付きのアレッポ石鹸。アレッポ石鹸は水に溶けやすいので、こうしたひも付きの方が4倍近く長持ちするのだとか。ナルホド。 幾つものお店を回り、アレッポ石鹸と呼ばれるものの中でも“正真正銘”のものを探します。でもお店の人によって言うことが違うんですよね。さすがアラブ。間違った情報でも堂々と流しますから。あるお店では、こっそりと「実はこのブランドはアレッポ石鹸といわれているけど、ダマスカス製でアレッポ製ではないんだ」とごにょごにょ教えてくれました。ほほう。違う店に行ってそのブランドについて尋ねると「いやいや、これは本当のアレッポ石鹸だ」と自信たっぷり。どっちやねん?いろいろ回りましたが、さっきのゴニョゴニョ話をしてくれたお兄ちゃんのお店で買うことにしました。このお兄ちゃん一押しの“正真正銘”アレッポ石鹸は「アブ・フーズ」というブランドです。オリーブ油とロレール油をミックスした石鹸。ローレル油の含有量がとても多いので、お肌はしっとり、香りはかぐわしく、とても質の高い石鹸です。まけてもらって一個55SP。100円くらいです。早速使ってみましたが、気持ち良いです! 髪の毛にももちろん使えます。とても気に入りました :)アレッポ石鹸の店は複数あります。下の写真はゴニョゴニョお兄ちゃんのお店ではありませんが、ディスプレイが面白かったのでカチャリ。壁のように積み上げられたのは全て石鹸です。ここのお店の石鹸は高かった。一個100SP だということで、先ほどのお店と比べると約2倍の値段。ここでは買いませんでした。全身に使えるアレッポ石鹸、ぜひ皆様も旅の思い出にどうぞ! 歴史的遺産の宝庫シリアへは http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx まで。
2009.08.17

ラマダンを前に、家族でラマダンを祝うために帰省した人々でアンマンの人口は膨れ上がり、何となく気ぜわしげな雰囲気が街全体に漂います。ラマダン用の買出しで人々は大忙し。ラマダンはイスラム教徒にとって一大イベント。ラマダン後には大型連休が控えています。ちょうど日本のお正月のような感覚です。さて私の方は、ラマダンを前に一足お先にラマダンを始めました。-というか、単に食中毒で絶食せざるを得ないだけ(笑)。なかなか良くなりません。良くなったと思って通常のスケジュールに戻した途端、再発! こういう菌はお腹の中で長い間生きているそうです。体力が落ちたり疲れたりしたら、悪さをするのだそうです。やれやれ。さてこの時期、市場に大量に出回るのが、下のような商品です。アプリコット・ジュースのもと。それから言わずと知れたナツメヤシ。どちらもラマダンには欠かせません。日中を飲まず食わずで過ごしたムスリムたちが、日没後に食事を始めます。でも空っぽでカラカラのお腹に油をふんだんに使った料理はかなりの負担。そこでまずアプリコット・ジュースやナツメヤシなどを食べてお腹の負担を減らすのです。 このアプリコット・ジュースのもとはかなり優秀です。アプリコットの水分だけ飛ばして、ペーストにし、板状にしてあります。水分だけ飛ばしてあるので成分はそのまま。生で食べるより、鉄分、繊維分、ビタミンなどがぎっしり凝縮されているのだそう。このペーストをお湯で溶かしてから、冷やして飲みます。美味しいですよ。この時期に中東に来られる方はお土産にもいいかもしれませんね。もちろん1年を通して手に入りますが、この時期はお店にどっさり積み上げてあります。それからナツメヤシ。これも1年を通して中東の一般的なスイーツです。ナツメヤシも栄養たっぷり。見た目はあまり食欲をそそりません。ゴキちゃんの固まりのような気がして。でも甘くて美味しいですよ。 さて今年のラマダンは、夏真っ盛りの時期に決行されます。脱落者もたくさん出ることでしょう。この時期に、飲まず食わずで日中を過ごすのは、至難の業です。まぁ頑張って下さいまし。私はラマダンが始まる頃の回復を目指します! シリア・ヨルダンの中東情緒:http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2009.08.17

シリアから帰ってまいりました。・・・食中毒になって。人生で初めての食中毒です。苦しいものなんですね~。発熱、下痢、嘔吐がいっぺんに襲ってくるのですから、大変です。高熱で全身がキリキリ痛み、冷たい汗が吹き出します。今回の旅は合計3名。3名ともがかなりひどい食中毒です。まず一人がなり、その半日後にもう一人、そして一日遅れて私がなりました。この時間差は何なんでしょう。まぁそれはいいとして、原因は最後のレストランで食べたタブレ(パセリのサラダ)。タブレについては前にご紹介済み(http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/200810130000/)。中東の代表的なサラダです。美味しいんですけどねぇ…。パセリをよく洗っていないところでは、食中毒の症状が出るらしいです。 最後に行ったレストランは「地球の歩き方」にも紹介されている「タル・アルカムル」の隣のレストラン。ガイドブックには、「アラビア料理の基本はここで押さえられるという2軒」というコメント付き。このレストラン、あまり清潔ではありませんでした。隣の「タル・アルカムル」のほうがきれいそうでしたけれど、タバコの煙が充満していたので隣のレストランに行くことに。それが命運を分けた…かもしれません。 でも、串焼きのケバブは本当においしかったです。あまり清潔そうではないレストランでは、生野菜にだけご注意くださいませ! よく「シリアとレバノンの食卓は豊かだ」と言われます。つまり、シリアとレバノンは食事がおいしいのだそう。ヨルダンにはマンサフしかない、とジョークでよく皮肉られます。でも今回、改めて納得。今回の旅ではシリアの食を堪能しました。ダマスカスにも美味しいレストランがいっぱい。ファーストフード店しかないヨルダンとは違います。シリアのレストラン事情、ブログでもアップしていきますので、お楽しみに! 食中毒が治ってから、になりますけれど(笑)シリア・ヨルダンのツアーなら http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx まで。
2009.08.14

明日からシリアへ行ってまいります。今回はダマスカスだけ。2泊3日です。ビジネス+もちろんダマスカスを満喫してまいります! アレッポ石鹸をたくさん買うつもり。お土産といってもシリアもヨルダンもよく似たもの。でも今回はダマスカスのスークでアレッポ石鹸をたくさん購入する予定。 今回は JETT バスでシリア入りです。アブダリのオフィスでチケットを購入しました。シリアへは片道チケットしか買えませんが、7.25JD。日本円にすると1000円以内です。ペトラやアカバへ行くのとほとんど同じ値段で、国境を越えてシリアに行けるのです。安いですよね :)バスは大型で快適ですが、時間の制約があります。シリアへは朝7時発のバスか、夕方5時発のバスしかありません。朝7時発のバスは、6時半にはアブダリの JETT バスオフィスに集合しなければなりません。私は毎朝5時半か6時には起きますので、これは問題なし。家もアブダリに比較的近いので、助かります。さて、以前にアブダリにある JETT オフィスの場所をご紹介しました(http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/200811190000/)。このオフィスではヨルダン国内の観光地へのチケットを買うことができます。シリアやエジプト、ベイルート行きなどのチケットはここでは買えません。このオフィスから数十メートル少し上に歩くと、隣のブロックの角に JETT バスオフィスがもう一つあり、ヨルダン国外へのチケットはそこで買うことになっています。明日からシリア。短いとはいえ、旅行は旅行。とても楽しみです。ヨルダンとはまた違う中東の風景を満喫してまいりま~す。旅のレポート、お楽しみに :) 中東地域の観光のことなら http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx まで。
2009.08.09

パイナップル頭の悲劇については、先回ご紹介しました。ヨルダンのサロンには本当に身も心も(?)ズタズタにされます…。さて、あまりにもひどいパイナップル頭、別のサロンにお直しに行きましたが…それでもなお満足のいく出来ではなく、朝から憂鬱になる日が一週間続きました。そんなときに出かけたモールで偶然見つけたのが、シャギーヘア用のハサミ! 友達が見つけて、早速購入してくれました。この友達は日本人で、今回一緒にサロンに行き、お互いにブルーになって帰ってきたのです。さて、もうヨルダンのサロンには期待できない以上、自分たちで何とかするしかありません。どっちが先に切るかでしばし時間を取った後、先陣を切ったのが友達。私の頭に取りかかります。お互い、人の髪の毛、しかもショートヘアのお直しなんかに挑戦するのは初めて。まあでも、ここまで最悪な髪なんだから、これ以上悪くなることはないだろうと、私たちは緊張の中にもリラックス・モード。このパイナップル頭に残された道は刈り上げしかありません。で、出来上がったのが・・・ ちょっとピンボケ。なかなかの出来だと思われませんか? この友達、かなり器用なんです。ちょっとデコボコと不自然な段ができていますが、そんなの全く問題にはなりません。悪夢のような髪型から解放されて、感謝感激です。さて次に私が友達の髪の毛をお直し。これまた刈り上げに挑戦。初めはドキドキ、かなり緊張しましたが、我ながら上手に仕上がりました。友達の髪の毛は少しカールしていてくせ毛なので、多少の失敗が隠れてしまうのも成功の要因。なんと、私たちって素晴らしいね! とお互いに褒めあったのでした。人間、追い込まれたらここまでできるのか! しかしこのシャギー用のハサミがヨルダンの美容院にはないんですよ。あのギザギザしたハサミです。もう美容院はこりごり。ヨルダン2年目にして、美容師デビュー。これからはお互いに切り合おうね、と固い契りを結び、友情を確認しあったのでした。 中東観光なら、http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx をご参照ください。
2009.08.07

中東料理と乳製品は切っても切り離せない関係にあります。ヨーグルトはみんな大好き。そのまま食べるのは勿論、料理にヨーグルトを添えることもよくあります。チーズも様々な種類があります。これだけカルシウムをたっぷり取っていますから、アラブで骨粗鬆症になる割合はぐっと少ないかもしれませんネ。さて今日は、「ラバン」と「ラバネ」のご紹介。アラビア語で書くとスペルは全く同じ。ただラバネの方は単語の最後にターマルブータと呼ばれるアルファベットがついて女性形になります。 ラバンとラバネ。パッケージも全く同じ。このラバンとラバネ、パッケージも全く同じで、同じ場所で売られているため混乱します。ぱっと見は一緒のものに見えます。違いは、ラバンはごく普通のヨーグルト。ラバネはいわゆる“ヨーグルト・チーズ”です。ヨーグルトに振動を加えたり長く保存したりすると、ヨーグルトの上に透明な水分が分離することがありますよね。これをホエーというのだそうです。ちなみにホエーはヨーグルトの成分の一部で、栄養たっぷりだそうですので食べた方がいいそうです。で、ラバネはこのホエーの部分を布やペーパーなどのフィルターでこし取ってろ過したものだそうです。 ご覧のようにラバネはとてもこってりしています。 スプーンを逆さにしても・・・落ちません。 ラバネの味ですが、「ヨーグルト・チーズ」という名前がぴったり。クリームチーズを食べているような感覚です。ほんのり甘みもある感じ。このラバンとラバネ、どちらも非常に一般的に食べられています。以前にマハシーという名の中東料理をご紹介しました(http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/200903220000/)。ズッキーニにご飯を詰め込んでトマトベースで煮込んだ中東の代表的な料理ですが、こうしたものにラバネやラバンを添えて食べます。乳製品、実は私はかなり苦手な方ですが、マハシーとヨーグルトの組み合わせはとても美味しいと感じます!中東に来られることがあれば、ラバンとラバネ、ぜひ食べ比べてみてくださいね。皆様はどちらがお好きでしょうか? ちなみにラバンという言葉のもともとの意味は「白い」。聖書の創世記に「ラバン」というシリア人の男性が出てきますが、色が白かったんでしょうね~。 イスラエル・エジプトへのご旅行は http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx まで。
2009.08.03

先日、サロン(美容院)に行ってまいりました。日本で切った髪は大好評だったのですが、悲しいことに髪の毛は伸びるもの…。ヨルダン生活で数あるストレスのうち、第一に数えてもいいものは美容院に行くこと。癒し系からはほど遠く、しかもショートが超!!!! 下手。今回も重たい気持ちを抱えて出かけました。シャギーやレイヤーの技術がないヨルダンですから、写真を見せてもその通りにいった試しがない。アラブの女性でショートカットはすごく珍しいのです。大多数がロングヘアで、しかもイスラムの女性はぐるりと頭全体を覆ってしまうので、ヘアスタイルで冒険とかイメチェンなどという発想すらありません。そんなわけで、美容師さんもショートにはお手上げ、というのが現実。今回は翌日に日本からのお客様に会うことになっていたので、一抹の不安を抱えながらのサロン体験。そして…やはり! 人生で最悪のヘアースタイルでの帰宅と相成(あいな)りました…いくらヨルダンでもちょっとひどすぎですよ。髪をすいて欲しかったのに、「すく」という概念が伝わらず、短くされただけ。トップが特に短く、朝起きたらパイナップルみたいになっていました しかもえり足の部分を鏡で確認もさせてくれず、家に帰ってみたら…後ろ姿だけなら男性と間違えてしまいますよ。いい加減にしろ~~~でもアラブの友達からは「変じゃないよ。素敵だよ」と言われ、さらに混乱。どう見ても絶対におかしい。前にも書いたようにアラブ世界には、いわゆる「お世辞」があります。さらに、さまざまなシチュエーションで使うべき表現というのが決まっていて、たとえば人が髪の毛を切ったような時は「ナーイーマン」とコメントするのがルール。なので、会う人ごとに「ナーイーマン」と言われ、頼むから触れんでくれ! と泣きたい思い。そんなこんなで悪夢のような髪型で、日本からのお客様に会うことに。ああ、人生で最大の悲劇! まぁそれはいいとして、朝起きるたびに憂鬱になるこの髪型…。ついに今日、別のサロンにでかけ、お直しをしてもらいました。そこも納得できる仕上がりではないものの、まだマシ。早く髪の毛が伸びてくれるように祈っています。パイナップルの髪と格闘する日々がいつまで続くのでしょうか。。。ご参考にアラブのサロンの様子をご紹介。日本の美容室と大した差はありませんね。右側の写真は、お客さんにマニキュアを塗るフィリピン人の女の子。ヨルダンのサロンでは、こうしてマニキュア担当のフィリピン人が一人働いているのが普通。 それにしても、日本の美容室が懐かしい~。日本のカットの技術は本当にスバラシイ、と再認識した出来事でした。休日をヨルダンで。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2009.08.01
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