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9月も昨日で終わり。駆け抜けた9月でした…。この夏もたくさんのお客様が Picturesque Jordan をご利用くださいました。本当にありがとうございました!! 楽しんでくださったというご感想を頂くととてもうれしく思います。同時にちらほらトラブルも…これには本当に心臓の縮む思いがいたします。ヨルダン在住の経験から大抵のトラブルは予測できる範囲内なのですが、リンリンと電話が鳴ると「やっぱり来たか!!」と緊張いたします。トラブルの大半は、やはりアラブ独特の文化や考え方の違いによるものがほとんどです。そこで今日は、「これさえ分かればもう恐くない! アラブと上手に付き合う秘訣」の第2弾です。第1弾は http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/200912140000/ をご参照くださいませ。またまたヨルダン人の分析から。ポジティブな面は以前に言い尽くし、これ以上はどんなに振ってもたたいても出てきませんので、初めっからシビアに行かせていただきます。アラブとは:その1 かゆい所に手が届かないひとことで言えば「気が利かない」ということです。「こんなこと言わなくっても分かってくれるはず」などという仮定は禁物。一を言っても十を悟らないことが多いのですから、言葉に出されない無言の期待には決して応えることができません。攻略法:アラブ世界では「文句を言った方が勝ち」「主張した方が勝ち」。このブログでも何度もお伝えしている点ですが、アラブ社会では"文句を言わない=喜んでいる"と思われてしまいます。この点、消極的な感情を表に出さないように訓練されている日本人はかなり不利で、「世界一礼儀正しい」と中東では評価される半面、なめられているのも現実です。 ぜひ主張なさってください!!ケーススタディ:ハネムーンでいらしたお客様に実際に起こったケース「(死海の Movenpick で)最初に通された部屋は、眺望どころか工事中のトラックが目の前に何台も止まっておりとても死海リゾートとはかけ離れたお部屋でした。 私たちの予算に見合ったクラスのお部屋だったのかもしれませんが、納得がいかずルームチェンジをお願いしました。 フロントに『新婚旅行で来ているのでもう少し眺望のいい部屋か静かな部屋に変えてほしい』とお願いしましたところ 快く応じて下さり死海が目の前に広がるお部屋に移ることができました。」 アラブとは:その2 忘れやすい (フリ?)「一度言っといたから覚えてくれているはず」などと思わないで下さい。彼らはすぐに忘れます。あるいは覚えていても、こちらが念押ししないと「あれ、もういいのかな~」と勝手に忘れ去るようです。特にメンドクサイことは、こちらが念押ししないのをいいことに記憶から消し去っております。攻略法:とにかく一に念押し、二に念押し。彼らは何度も指摘されることを恥とは思いません。それからクレーム・疑問はその場で伝えてください。「この旅行が終わったら伝えよう」「クレームは帰国してから」「ドライバーとの別れ際に伝えよう」などは実に危険!! アラブにとって自分に都合の悪いことは、あっという間に記憶のはるか彼方に流し去るか、あるいは自分流に脚色して真実をすっかりゆがめてしまいます。 アラブとは:その3 相手によって七変化アラブは相手を見ながら自分のポジションを図ります。「お、コヤツは騙せないな」と思った人にはちょっかいを出しません。反対に「コイツ、騙せるかも」と思われてしまったらなめられますし、相手の思うようにコントロールされます。そのようなわけで、同じアラブでも人によって評価が二分します。攻略法:ぜひ主導権を確保してください。特に難しいことではありません。「YES/NO」をはっきり主張してください。気になられたこと、おかしいと思われたことはその場ではっきりと尋ねてください。しっかりとした理由が相手から帰ってきて納得できたら OK を出してください。相手が毛深くても相手の言葉が分からなくても気後れしないでください! 皆さまのご旅行です。これは相手に失礼な態度を取るということではありません。相手に配慮しながら、それでも自分の意見や感情をはっきり提示するということです。これは日本人が最も苦手とする分野かもしれません。相手からコントロールされる前に、自分が相手をコントロールしてください。ドライバーの旅行ではなく、皆さまのご旅行です。まとめ:前にも伝えていますが、ドライバーにご不満があるときはすぐに私の方までご連絡くださいませ。すぐに対応させていただきます。何度も言いますが、ドライバーの旅行ではなく、皆さまのご旅行です!!ヨルダンツアーのことなら:http://picturesque-jordan.com/ にほんブログ村←応援して下さる方はクリックしてくださいね。
2010.09.30
本日は是非ともご注意いただきたいホテルのご紹介。ペトラの「バレンタイン・イン」です。このホテルは地球の歩き方にも載っているので、名前を知っている方も多いことでしょう。このホテルで問題になるのが、セクハラとぼったくり。いろいろなサイトの口コミ欄を見ても、賛否両論で「一体何を信じていいのか分からない」と思われる方も多いことでしょう。地球の歩き方にも確か「以前は悪評高かったが、オーナーが代わって評判が良くなった」というようなことが書かれていたような…。結論から言いますと、以前も現在もおススメできません。先日問題になったのが、ご夕食だけにこのホテルをご利用になったケース。このホテルの夕食は 5JD。このお客様はビールを2缶飲まれて 20JD 請求されました。納得されないままお支払いになったようですが、後から確かめてみるとビール代も1缶 3.5JD。20JD になるわけがありません。さらにこのホテルでご注意いただきたい点は、ホテル側がドライバーと組んでいるケースです。ドライバーはこのホテルを紹介し、ホテルはお客様からぼったくって、ドライバーにもコミッションが渡されるというケース。どんなに優しそうなドライバーでもバレンタインホテルを紹介してきた場合は「NO」と言ってくださればと思います。でもバレンタインホテルの口コミで評価の高いのもあるし…と思われることでしょう。実はアラブは人を見て態度を決めます。パッと見で「おや、こいつはダマせないな」と思った人にはちょっかいを出しません。ですので、同じアラブでも人によって評価がパカッと二分されるのです。アラブ世界では日本人はよく「獲物」にされてしまいます。これはひとえに日本人が YES/NO をはっきり主張しないから。アラブ世界で日本人は「世界一 Polite (丁寧で礼儀正しい)」として知られていますが、これを逆利用する輩(やから)も多いのです。特にペトラでは「日本人=騙しやすい」と思われています。バレンタインインでもそうです。宿泊客に限らず、例えば食事だけにこのホテルをご利用になる場合も同じです。残念ですが、もしおかしいと思われることが生じましたら、すぐに現地の警察に言って文句をつけてください。ヨルダンの警察は観光客の見方です。どんな小さいことでも必ず力になってくれます。ホテルでぼったくられた場合は、お金が返ってきますので、是非ともその場で警察へ!!でも問題を回避するためには、こうした問題ありのホテルは避けていただくことだと思います。ペトラにはレストランもホテルも他に数多くございます。気持良いご旅行をしていただくためにも、是非こうしたホテルにはご注意くださいませ。 中東散歩で中東情緒。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.09.18

久しぶりのブログ更新です。ご無沙汰しておりました。「生きているの????」と思ってくださっていた皆様、生きております。それもたくましく!!! レバノンへ引っ越してきて3週間。熱風のうずまくベイルートで苦しんでおりました。この夏、日本でも熱中症で亡くなった方がたくさんおられたということですが、ここレバノンも例外ではなく、レバノン史上かつてないほどの暑さだったようです。レバノンというと、皆さまはどのようなイメージを抱かれるでしょうか? ヨルダンにもレバノン人がかなり住んでいますが、みな口をそろえて「レバノンほど良い国はない」「レバノンには何もかもそろっている」とお国自慢をしております。「それに比べてヨルダンは、砂漠、砂漠、砂漠・・・あるのは砂と石だけ!!」というわけです。ほほう、レバノンってそんなに美しい国なのか~、ヨルダンより住みやすい国なのか~と引っ越し前に多少の淡い期待もしていたわけです。ところが、引っ越しの当日からそんな期待はコテンパンに打ち砕かれました。ここに住んでいるとヨルダンが「先進国」に思えたりするので、不思議です。レバノンはまさに「第3世界」! ここが第3世界でないならどこが第3世界? まず電気の供給が不安定です。政府からの電気はしばしば何時間もカットされ、電気が切れると熱波・熱風の中で扇風機すら使えない。家の中でだらだらと汗をかき、夜になると暗闇の中でボケっと座っているだけ。ろうそくの火を頼りに、ぶつかりながら家の中を行き来します。自然、人々は家の外にでますので、夜遅くまでガヤガヤと多くの人が暗い道端にたむろしています。私が最初に居候したアパートは、ベイルートの中でも労働者層がひしめきあって住んでいる悪名高い(?)「ナバア」という場所。「ナバアに住んでいる」というと、ほとんどの人が「え? ナバア? なんでナバアに?」と言います。誇り高いレバノン人が決して住みたくないのがこの地区。いわゆる貧困層の地区です。ただでさえくそ暑いベイルート、しかもシャワーも電気もない生活。シャワーがないので、お湯を沸かして行水です。汗のかきすぎで背中の皮膚がただれました…。私はもともとやせ型なのですが、尋常ではない汗をかくのでさらに痩せてしまい、カリカリとした少年のような体に…。まさに8月は修行僧の気分。いえ、実際に「修業」でした。と、ここまで書くと「レバノンってなんちゅう国やねん」と思われるかもしれません。でもレバノン全体がここまで最低なわけではありません。電気の供給が不安定なのは国全体の問題ですが、かなりの程度快適な生活もできるのです。私が単に貧困層の地区に飛び込み、うんうんと唸(うな)っていただけです。幸いアパートが別の地区に見つかり、昨日無事に引っ越しを終えました。もちろん新しいアパートにはシャワーがあります!! いつでも好きな時に蛇口をひねってシャワーを浴びれる幸せ…スバラシイ。そんなわけで、やっと落ち着いた生活ができそうです。 ↓夕日が沈む地中海。”修行中”、こんなエレガントな風景に癒されました。。。そんなこんなで始まった私のレバノンライフ。社会的システムはまだまだ混乱し、同じ中東でも「先進国」のヨルダンに後れをとっている感もありますが(笑)、レバノンにはレバノンの良さがたっぷり。この国でも人々はたくましく、頑張って生きています。レバノンからのレポート、ぜひお楽しみになさってくださいね。もちろんヨルダン情報もアップしていきます。 年末年始は中東へ。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.09.03
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