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仕事でアンマン入りしています。本日10月29日は、夏時間から冬時間に変わる日。時計の針を昨日の夜に1時間遅らせました。これから春までは、日本との時差は6時間となります。中東の週末である金曜日に合わせてこうした時間調整が行われます。時計の針が1時間遅れただけで、一気に冬の訪れを感じさせます。この時期のヨルダンは1年のうちでも一番気候が良い。ひんやりとした風と太陽の暖かい日差しが気持ち良い。でも夕刻になるとぐっと冷え込みます。この時期に観光に来られる方は、防寒用の上着を1枚お忘れなく!私は1週間のアテンドの仕事があるので、これから10日間ヨルダンで過ごします。約3か月ぶりのヨルダン、2年半見続けた同じ光景が私を出迎えてくれました。ヨルダンはやっぱりスペシャルな国。大きく深呼吸して、ヨルダンの空気を吸います。ここではもはや「異邦人」という感じはなく、「故郷」に戻ってきたという感じ。さて、11月に観光に来られる方も多いです。その後12月も半ばになると一気に観光のピークシーズンへ!! 早いもので、2010年も私の中では秒読みの段階となりました。日本の皆様も、美しい秋を楽しんでおられることでしょう。紅葉などとは縁遠いヨルダンですが、確実に季節は移り変わっていきます。今年はレバノンで迎える初めての冬。レバノンの季節の移ろいを報告してまいります。 中東で迎えるお正月。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.10.29

レバノンにあるアンジャル遺跡はユネスコの世界遺産に指定されてますが、日本の方にとってはまだまだ馴染みがないかもしれません。 この遺跡の特徴は、西暦8世紀頃のウマイヤ朝時代に建築された比較的新しいイスラム遺跡だということ。ローマ時代の遺跡が数多く残る中東の中では貴重なものです。アンジャルはその立地条件から商業の中心地として栄えました。シリアのダマスカスやホムス、レバノンのバールベックなどを結ぶ中間点に位置しているからです。ベイルートからは約50キロの位置にあります。 遺跡自体はそれほど広くありません。ローマ時代の遺跡とは一味違う独特の美しさを楽しむことができます。 現在このアンジャルは100%アルメニア人の街。アルメニア人が住み着き始めたのは1939年といわれています。トルコから逃れてきたアルメニア人によって、このかつてのイスラム都市が再び町としての機能を果たし始めます。アルメニア人って何じゃらほい? と日本の皆様は思われるかもしれません。アルメニア人は外見ではアラブとそれほど変わりませんが(とはいえ、一般的にアルメニア女性はアラブ女性より数段美しいのが特徴です。レバノンで美しい女性を見たら、ほとんどアルメニア人だと思っても良いかも??)、言語も習慣も何もかも違います。 アルメニア人の中にはレバノンに長く住みながらもアラビア語を話さない人がたくさんいます。アルメニアン・コミュニティの結束の強さを感じさせられます。これはアルメニア人が国民として迫害の歴史を持つことに由来します。 このアルメニア人の街アンジャルでは、アラビア語ではなく英語が公用語のようになっています。「アラビア語分らない!!」と少し気後れされる観光客の皆様も、ここアンジャルでは少しリラックスしていただけるかも。まだまだ知名度が低いアンジャルですが、バールベックとダマスカスの中間点に位置するこのイスラム遺跡、ぜひレバノン⇔ダマスカスの国境を越えるときに少し立ち寄ってみてくださいね。 年末年始は中東散歩 http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.10.23

「食べる物がありすぎて困る~~」という、嬉しいんだか悲しいんだか分からない悲鳴を上げる今日この頃です。もともとやせ型の私。この夏の熱波でさらに体重が減り、カリカリとした少年のような体になってしまったことはつい先頃のブログでもご紹介いたしました。ところが私って、ワシワシと食べるんです。これはヨルダンでは周知の事実で、「馬のように食べるが太らない」という異名(?)で知られていました。ところ変わってレバノン。新しい友達たちは私が痩せている理由が理解できません。「家で食べてないでしょ」「何食べてるの?」「料理できないの?」と食に関する質問が多い。寝不足でめまいがした先日などは「めまい!! 食べてないからでしょ」と決めつけられ…。「痩せている=貧しくって可哀相な子」っちゅう一昔前の固定観念が抜けないわけですね。彼らは私を太らせようと一致団結して固く決意しているようで、やれケーキ、やれアラブ料理と、とにかく一人では絶対に食べきれないであろう量の食べ物をおすそ分けしてくれるのです(でも実はしっかりすべて消化しております)。食事招待されたら、「食べろ、食べろ、食べろ」と脅迫です。で、私は実際に食べれるのでワシワシと食べていましたら、今度は「やっぱり家で食べてないから、こういう機会にたくさん食べるのね」と間違った結論。一体どっちやねん! 食べればいいわけ? 食べない方がいいわけ? というのは少し誇張でして、まぁ皆さん、本当に本当に本当に親切なんです。最近は「ナオコはどうも食べても食べても太らないらしい」「太らない理由は毎朝の新鮮な野菜ジュースにあるらしい」とだんだん理解が深まってきたようです。それにしても、冷蔵庫の食べ物の量! さすがの私も食べ過ぎです。昨日はお腹がいっぱい過ぎて何だか睡眠が浅かった。今日は私のアパートのご紹介をする予定でしたが、冷蔵庫を覗いたらあまりにもたくさんの食べ物があるので、つい話がそれてしまいました。。。ここで本題に。無事にナバア地区から引っ越しを終えた私。現在はアパートの6階に住んでおります。ベイルートの家々はかなり隣接して建っており、プライバシーのない生活を余儀なくされることはご紹介済み。私の家は6階(最上階)なので、それでも一応のプライバシーが保たれるという、私にとってはかなりホッとする空間。さてその6階から見下ろしたのが今日の写真。住民たちの車が写真のように適当に駐車してあります。特に決められた駐車場がないので、空いているスペースがあればラッキーという感じ。そんな状態ですから、朝が非常に騒がしい。出勤時間の6時半や7時くらいになると、クラクションが下から鳴り響きます。出れない車がクラクションを鳴らしまくって、「車、どかせよ!!」とがなり立てるわけです。後続車の持ち主が来て、実際に車をどかすまでクラクションは続きます。眠っている人がいる、赤ちゃんがいる、病人がいるなどとはつゆほども考えません。とにかく自分が出れないということをアピール。この忌々しいクラクションが毎朝のように6階まで聞こえてきます。私はチッと舌打ちしながら、起き上がるわけです。もう眠ってられませんから。アラブ世界では、騒音を出した方が勝ち!!? 音を立てても誰からもとがめられることはありません。騒音に関してはかなり寛容なアラブ世界。何故って彼らは明日は自分が騒音を出すことを知っているからです。そんなベイルート。今日も騒音と共にたくましく生きる。 年末年始は中東へ。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.10.13

レバノンで迎える夏の終わり。レバノンとヨルダンは同じ中東でも、気候が全く違います。砂漠気候のヨルダンに対してレバノンは地中海性気候。先日レバノンで、夏の終わりを告げる雨がザザーッと降り続きました。一晩にして季節がガラッと変わり、秋の訪れ。朝晩の風が急に肌寒くなりました。対するヨルダンもここ2,3日でかなり涼しくなり、ずいぶんと過ごしやすくなったそうです。10月11月のヨルダンは観光にはうってつけの気候です。湿度のないカラカラッとしたヨルダンの気候が懐かしいこの頃...。レバノンは中東の中でも四季があり、季節の移り変わりを楽しむことができるというのがレバノン人の誇りでもありますが、四季がもともとある日本人の目からしたら特に物珍しいことはありません。明けても暮れても「乾燥」というヨルダンの気候はアラブからしたら魅力がないかもしれませんが、日本人の目から見たら如何にも「中東!!」という感じがして、かえって魅力的かもしれません。ヨルダンでは傘をさすということがまずありませんでしたが、ここレバノンではこれから雨がよく降る季節に入ったようで、早速傘を購入しました。それから、衣替え!! ヨルダンでは12月に入っても夏服に近い服装をすることもありましたが、ここレバノンではもう秋の装いに切り替えねばなりません。そんな中東ですが、日本の皆さまはいかがお過ごしでしょうか。私は今年も日本の紅葉が見れない~~。 2年間祖国の土を踏んでおりません。が、1月2月と一時帰国できることになりました。約2カ月の長期休暇です。2年ぶりの日本は一体どんな風になっていることでしょう。まだ3カ月もありますが、秋深まるレバノンで 今からワクワク、一時帰国の日を待ち焦がれている今日この頃なのであります。 お正月は中東で「中東色」。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.10.10

レバノンで無事に修業を終え、ようやく落ち着き始めた私の生活…。詳しくは「レバノンの修行僧」をご覧くださいませ(http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201009030000/)。さて、例の「貧困層」のナバアとは一体どういう所なのか、と関心を持っておられる方もいることでしょう。そこで今日はナバアの風景をご紹介。ここは前にも書いたように、ベイルートの中でも労働者層が固まって住んでいる地区で、レバノン人よりもシリア人・クルド人・アルメニア人などいわゆる外国人が多く住んでいます。少し前には撃ち合いもあったようで…通常は特に身の危険を感じることはないのですが、住むにはお勧めできない地区です。レバノンに来て最初の生活がこのナバア。「レバノンってどう?」とレバノン人は口をそろえて聞きます。「レバノンって素敵!!」という答えをもちろん期待しているわけですが、このナバアは戦前戦後の混乱した日本を彷彿(ほうふつ)とさせるゴミゴミした超庶民的なエリア。ここを「素敵」とは到底言えません。 ↑アパートの4階のバルコニーから写した風景。お分かりのように隣のアパートが非常に隣接しており、隣人の生活の一部始終を観察できます。ナバアに限らず、ベイルートでは家々がかなり隣接しているので、近所の人の生活が手に取るように分かります。つまりプライバシーのない世界…。 ナバアの道路。写真では見ていただきにくいかと思いますが、家々の間を電線だか何だか知りませんがケーブルが複雑にごちゃごちゃと鳥の巣のように張り巡らされています。これもベイルートの特徴。インターネットも何でもすべて特注(?)のケーブルでつないでしまう。私の現在のアパートは6階ですが、それはそれはそれは長~~~いケーブルが野を超え山を越え(つまり幾つかのアパートを伝って)6階まで引かれています。どのアパートの部屋からもケーブルが無作為に四方八方に張り巡らされています。電気の配給が切れると、暑い夏は窓を開け放つしかありません。どの家も窓を開け放し、しかも不思議なことにカーテンをつけている家はわずか。人々は窓際やバルコニーで時を過ごしますので、どの家庭も丸見え。近所の人同士は窓越しに会話し、窓越しに手を振り、人から見られるのが普通。人間観察が趣味になりそうでヤバイですが、反対に言うとこちらの生活の一部始終も観察されているわけです。そんなプライバシーのない生活もヨルダンとは全く違った世界。ナバアで3週間ほど過ごした後、アパートが見つかった私は別の地区へ移動することになりました。現在は6階(最上階)に住んでいるので、他の人の視線をそれほど感じることがなくなり、私としてはプライバシーが守られているという安心感があります。新しいアパートについては、また追い追いアップしていきたいと思います。 年末年始のご旅行は中東へ。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.10.07

ヨルダンにも温泉が!! 知る人ぞ知る、ハママト・マインと呼ばれるこの温泉はヘロデ大王が治療のために利用したと言われています。このハママト・マインの近くには「ムカーウィル」と呼ばれる聖書にちなんだ観光地もあり、へロデ大王によってバプテストのヨハネの首が切られた場所として有名です。ムカーウィルについては、またアップしたいと思います。さて、このハママト・マイン、残念ながら観光地としての光彩はすっかり消え失せてしまった感があります。 「おススメの観光スポット」のカテゴリに入れていますが、正直に言いますとお勧めできるようなものではありません。かつて轟々と岩肌を流れ落ちた温泉水はほとんど枯れ、管理されない水は深緑に濁って、泥がうっすらと堆積しています。ハママト・マインの駐車場の左右には、女性専用の温泉と家族用の温泉がそれぞれ両側に位置しています。矢印に従って女性専用の方へ。扉を開けると、中には誰もいません。ちょろちょろとした滝が一つ…。「え??」という感じ。 温泉といっても、プールのような感じです。しかもプール内にためられた水は管理されておらず、床には泥がうっすら、ニュルニュル。どう考えてもこの中につかる気にはなれません。仕方がないので、靴だけ脱いで足を入れてみることに。 確かにとっても熱いです。でも…「これだけ?」と興ざめ。私たちが足をつけていると、アラブの親子連れが入ってきました。お互いに顔を見合わせて、「これだけ?」??? 入場料が 10JD とバカ高いのですが、このためだけにこんな高い入場料を払ったのでしょうか。あり得ないですよね、と見ず知らずの相手にお互いぶつぶつ不平を言います。 家族用の温泉なら多少は期待できるかも、と今度は家族用の温泉に移動します。 轟々と岩肌を伝って流れる温泉の滝?! 右の写真を見ていただくとそのような見えるかもしれませんが、そんなことはありません。近寄って写真を撮りましたが、実際の大きさは本当に小さいもの。水が枯れてしまっているのです。こちらの家族用の温泉も水につかるも何も、滝に打たれることすらできない。せいぜい熱いお湯に足をつける程度です。 こちらの写真は女性専用の温泉にあるトイレトシャワー。比較的きれいに管理されています。 ハママト・マイン、ここ最近特に水が枯れているらしく、もはや観光地とは言えません。というか、入場料 10JD も取るか?? と私たちは憤慨。ここはヨルダン政府が管轄している観光地ではなく、特定の企業が管轄しているプライベートな観光地なのだそう。でも、どう見てもお勧めできるような場所ではありません。こんなんだったら、冷水ですが、ムジブ保護区で轟々と流れる滝に打たれる方が絶対にヨイです!! ヨルダンに来てハママト・マインを観光したいと思っておられる皆さま、個人的にはどう見てもお勧めできませんが、まぁ一度は体験していただく価値ありかも・・・・(いや、どこをどう見てもそうは思えませんが、ここは心を鬼にしてヨルダンの宣伝に一役買うべきか? 難しいところです)。ハママト・マインに関するお問い合わせを頂くことが時々ありますので、これを持って回答とさせていただきます。 年末年始は中東散歩、中東散策。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.10.05
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