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最近レバノンの街角でよく見かけるのが、このトロピカルフルーツ。もちろん輸入品です。英語では "Sugar Apple"、日本語では "釈迦頭" とも呼ばれるそうです。釈迦頭とは読んで字のごとく、果物の表面の凹凸が仏像の頭部に見えることから来ているそうです。が、なんとも食欲がなくなりそうな名前・・・。アラビア語では「アシュタ」と呼ばれています。荷車にどっさり積んで、街角で売っているおっちゃんなどを見かけます。また野菜屋さんには必ずと言っていいほど並んでいます。初めていただいたのは友達の家で。今までは見向きもしなかったのですが、食べてみるとかなりおいしいです。さっそく自分でも購入。ごつごつした表面ですが、食べごろになると押さえた時にプニプニとした感触になります。こうなると、もう食べてもいいよというサイン。こんなにゴツゴツしているのに、手で割く事が出来ます。中には真っ白な果肉。でも一つ一つの果肉に大きな黒い種が入っています。ねばねばした果肉はもったりと甘く、その甘さときたら半端じゃありません。口に含むとドリアン的な感触ですが、ドリアンのような癖のある味もニオイもありません。しかし、おいしいですね~。このアシュタは輸入物なので、他の果物と比べるともちろんかなりお値段が張ります。とはいえ、日本円に直すと1キロ300‐350円くらい。でも普通のお野菜や果物が1キロ70円くらいであることを考えると、かなり高級な果物です。レバノンでは野菜から何から何までヨルダンと比べて高い!! と毎日文句を言っている日々ですが、日本円に直すとホントまだまだ安いんですね~。まぁ平均的な1か月のお給料が3-5万円くらいであることを考えると、 日本円に直して考えること自体に無理がありますが。この時期、中東の観光客は少し減ります。クリスマスまで、しばしの閑散期。この時期にたまたま中東に来られることがあれば、このアシュタもぜひご賞味くださいね。 年末年始の中東散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.11.30

アラブの女性はアクセサリーが大好き。友達のアクセサリーコレクションを実際にのぞいたことはありませんが、服や靴やカバンの色に合わせて毎回とっかえひっかえ新しいアクセサリーが登場します。アラブは一般的にジャラリ・ピカリと、かなりどでかく主張するアクセサリーを身にまとうのが趣味。そんなわけで、どう考えても質より量。小振りで清楚だけど本物の上質を、という感覚はありません。安物のアクセサリーもアラブの女性たちがつけると、派手な顔立ちにぴったりフィットして、それなりのものに見えるから不思議です。アクセサリー・ショップに行っても、遠くから見ると素敵に見えたものが実際に手に取ってみると、メイド・イン・チャイナのそれはそれは安っぽいものだったりするので、驚きます。虚構のアラブ世界を象徴しているかのようなアクセサリーたち。というわけで、実際に買いたいと思うものはほとんど見つけることができません。中東で自分のためには全くといっていいほど買わないものがアクセサリーかもしれません。質より量、しかも半端じゃない量が必要なアクセサリーですから、アラブ世界ではプレゼントにアクセサリーを贈るのも一般的。別れと出会いの季節であったこの夏から秋にかけても、アクセサリーを友達から何度かもらいました。で、でも、でも・・・実際のところ、袋を開けると絶句するものがほとんど。そりゃあ、ショップにあるアクセサリーでいいと思えるものはわずかです。でも中にはちょっぴり素敵だなと思えるのもあるわけですし、友達がつけているアクセサリーの中にも「お、これはなかなかセンスがいいな」と思うのもあるわけです。ところが贈り物でもらうものは、そのたくさんあるバラエティーの中から「なんでまた、わざわざこれを選ぶの?」 というようなものばかり・・・。申し訳ないけれど、絶対につけることはできません! せっかくもらったんだから1回くらいは・・・と思うのですが、絶対に無理。日本でつけていたら気が違ったのかと思われそうです。さて、でもお礼は言わねば。相手はそれなりに一生懸命選んでくれたのでしょうから、傷つけたくはありません。ひきつりながらも言葉を選びながら、「ありがとう。アクセサリーがきれいすぎて(実は派手すぎて)ちょっと気が引けるけど、つけてみようかなと思っている」などということにしています。つけてみようと思ったのは事実ですし、まぁこれならつけていなくても、ウソをついたことにはならないし。でも、このアクセサリーたち、一体どうしましょうね。日本に持って帰って、おしゃまなおチビさんたちに中東土産として配りましょうか。でもおチビさんたちの親が絶句するかもしれませんね(笑)。 新年は中東で。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.11.28

初めて口にしたときの正直な感想は、「なんじゃ、こりゃ~!!」。決して決しておいしいとは思えませんでした。塩っ辛くて、いままで食べたことのない味と感触。思わず吐き出しそうになったものです。ところが、現在では私の大好物のアラブ料理のひとつ。こうして徐々に舌もアラブ化していくのでしょうか…。ご紹介するのは「マクドゥース」と呼ばれるアラブの家庭でのお漬物。シリアではどの家庭でも絶対に常備されている保存食の一つです。 材料はおナス、ウォールナッツ、赤ピーマン、ニンニク。おナスの中に、細かく刻んだナッツとピーマンとニンニクを入れ込み、オリーブオイルに漬け込みます。家庭によってはかなりピリ辛にしている場合も。シリアの家庭ではこの季節、夏の終わりから秋にかけてこうした保存食を作るのに大忙し。こうした野菜のオリーブオイル漬けは冬には欠かせません。どっさり作って、1年間食べ続けます。ウォールナッツのコリコリした感触とオリーブオイルを吸収したおナスのべったり・こってりした感触が絶妙のコンビネーション。ピタパンをちぎって、マクドゥースを少しずつくるんで食べます。やめられない、止まらない~という感じです。家庭によって微妙に(かなり?)味が違うのも特徴。どの家庭も「自分ところが一番!!」と胸を張ります。私はいろいろな家庭に出入りし、むしゃむしゃと平らげる役目。飽きない料理の一つです。典型的な家庭料理ですから、レストランなどでは食べることができません。アラブの家庭でしか出されないのです。この味をぜひ皆様にも味わっていただきたいのですが。もし機会があってこのマクドゥースに出会われた方は、ぜひご賞味くださいね。見かけは悪いですが、味は格別。それから食べれば食べるほど味が好きになる、スルメ的(?)アラブ料理だということをお忘れなく…!! 新年を中東で。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.11.25

中東と言えば一般にヨルダン・シリア・レバノンの3国。この3国をまたいで仕事をするようになった昨今、国民性の違いなども以前よりだいぶ理解できるようになりました。レバノン在住となった現在は、もちろんレバノン人と接する機会が数多くあります。レバノン人は極めて誇り高い国民。これは中東3国の中でもよく知られた事実で、レバノン人=proud、showing off (プライドが高く、目立ちたがり屋) という代名詞が適用されます。 自国をこよなく愛し、何かにつけて自分たちが一番だと考える(誤解する)傾向があります。 レバノン人同士で集まると、何かにつけて「やっぱりレバノンが一番よね~」という会話が何度となく交わされます。さて、レバノン人の誇りは一体何に根ざしているのでしょう。それは主にその豊かな自然。レバノンは国土の面積がちょうど岐阜県と同じ大きさ。中東の中では一番小さな国ですが、山あり海あり、四季あり、緑あり…というのがどうも大変に自慢らしい。確かに「中東=砂漠」というイメージ。中東だけではなく、湾岸エリアのサウジやカタールなども砂漠で、きびしい気候であることは確か。でも…日本をはじめヨーロッパやアメリカなど、世界にはレバノン人が誇りとする四季、海、山、川、緑が豊かに存在する国が数多くあります。しかもレバノンの規模を大いに上回ります。そんな世界に対してレバノンは挑戦しているのです。それはつまり、岐阜県が世界を相手に「俺様が、俺様だけが最高なんだ~~ぁぁぁ」とわめいているようなもの。私は表向きあえて抵抗しませんが、同意もしません。心の中では「アンタら、世界を知らんやろ」とかなり興ざめしてしまいます。実際、彼らは自分たちが世界の最高峰だと思っているので、ごく隣国のヨルダンのことすら知らないのです。満点の天の川が夜空を彩る月面のような砂漠のことも、そそり立つ薔薇色の岩壁の都市ぺトラのことも、真っ白な塩の結晶とサファイアのような海が織り成すコントラストも見たことがないのです。日本のことなんてさらに知りません。「日本=アジアの貧しい一国」と思っている人も多いのです。レバノンの教育の程度は非常に高いです。小さいころから他言語を学び、大学教育は普通のこと。ではこの一般的な無知の理由は? それは彼らのプライドに由来します。「自分たちほど教育を受けている国民はない。自分たちは何でも知っている。自分たちが最高」と思い込んでいるので学ばないのです。人から学びはしないが、人には教えたい。すぐに自己流うんちくをたれたがります。こちらが静かに聞いていると弾丸のように自論を展開し、こちらは疲れ果てます。プライドは人を無知にするんですね~。危険です。この傾向は若いレバノン人ほど顕著です。全くもって危険!!さてレバノン人にはいい面もいっぱいあります。例えば非常に寛大で世話好き。でも、プライドの高い人といつも一緒にいるのは気持ちの良いものではない。というわけで、私はレバノンという国もレバノン人もそれほど好きではありません。とはいえ住んでいる国ですから、ポジティブな面もたくさん見つけていきたいものです。初恋で一目惚れのヨルダンとは異なり、レバノンを愛するには少し時間がかかるかも…。あるいは心からは愛せないかも。1年後の自分の感情を今から楽しみにしています。 年末年始の中東散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.11.20

ヨルダンでモザイクの街として知られるのはマダバ。アンマンから30キロ離れたところにあります。かつてはクリスチャンだけの町でしたが、現在ではムスリムとクリスチャンの割合は半分ずつになっています。このモザイクの街マダバは、ここ数年、ヨルダンの観光地には欠かせないスポットとなってきました。どの旅程表にも必ずと言っていいほど含められています。そんなマダバの栄光の陰に隠れてひっそりとたたずむのが、ウンム・アル・ラサース。マダバから30キロの位置にあります。モザイクの規模と美しさからいえば、断然マダバをしのぎます!! このウンム・アル・ラサース、実は2004年にユネスコの世界遺産に指定されてもいるのです。 ビジターセンターまだまだ知名度が低いこの観光地。訪れる人は本当にわずか。ビジターセンターはひっそりと静まり返っています。私たちが訪れた時に観光客は一人もおらず、したがって受付にも人はおらず、しばらくうろうろした揚句に「暇で暇でしゃ~ない」というようなやる気のない兄ちゃん(ツアリスト・ポリス)を見つけ出しました。遺跡への入り口はどこ…? と聞くと顎でしゃくってあっちだといいます。ゲートをくぐると、広~い遺跡が広がります。遺跡というか…瓦礫(がれき)跡といったところか。ウンム・アル・ラサースの入場料は無料。ぺトラで50JDも取ってるわりに、同じ世界遺産のこの観光地は無料なんですよ。それにしてもだだっぴろい遺跡です。 ここウンム・アル・ラサースの発掘はほとんどなされていません。遺跡内に説明やサインなどもほとんど無く(まぁ説明しようがないのだと思いますが)、瓦礫の上をさまよい歩くしかありません。 遠くに白い屋根が見えます。下の写真にあるように、モザイクが保存されている建物です。 中に入ると、あっと息を呑みます。まさに圧巻のモザイク。かなりの規模で床一面に散りばめられています。この保存の良さと規模はマダバにあるどのモザイクもしのぎます。建物の中にはブリッジが設置されており、床一面のモザイクを上から見下ろすことができるようになっています。モザイクがあまりにも大規模なので、まさにブリッジを歩きながらモザイクの中を泳いでいる気分。う~~ん、素晴らしい!! の一言です。 ウンム・アル・ラサースの遺跡で分かっていることは、ローマ時代にローマ軍の駐屯地であったこと、その後ビザンチン時代からウマイヤド朝に至るまでの時代に重要な都市として栄えたことだけです。モザイクの数々はその後、いわゆる偶像破壊期にたくさん破壊されることとなりました。まだまだ整備が進んでいないウンム・アル・ラサースですが、ヨルダン政府のことですから、ここもぺトラに劣らない観光地に仕上げようと虎視眈々と狙っているはず(笑)!! いずれ入場料はぺトラに次いで高額になるやもしれません。ウンム・アル・ラサースを訪れるのは今が旬かもしれませんよ!中東散歩で中東情緒。http://picturesque-jordan.com/
2010.11.20

仕事でヨルダン入りしていたことはご報告いたしました。ヨルダンに戻って嬉しいことの一つに、「息子」との再会があります。親に似てなんとも愛らしい!! と思われませんか?? なんと? 息子がいはったんですか?? なんて思われないようにご説明を加えますと…。この子 GIO (ジオ) ちゃんは友達の息子です。ヨルダン人とレバノン人の間に生まれたれっきとしたアラブ。私はジオちゃんが生まれる前から知っており、ジオちゃんが生まれて数時間の時も知っており、その後の成長を見守ってきました。子だくさんのアラブ。友達には子持ちも多いのですが、そんな中でもこのジオちゃんはたいそう私になつき、生まれてすぐから私の声、特に日本語によく反応するのです。言葉が話せるようになった今も、私の日本語の響きが好きらしく、私をまねてしゃべろうとします。親に分からない言葉をときどき発する、とはお父さんの説。どうも日本語らしい、と。なんて可愛い!!! 息子よ! と私の愛情はさらに深まるのです(笑)。レバノンに引っ越してからはジオちゃんに会うこともなくなりました。3ヶ月近く経っての再会。覚えてくれてるかな…なんていう心配は無用でした。覚えてくれていました! 夕食を一緒にした夜、私のキスの嵐にも耐えながらしっかり横に座ってくれていました。日本にはキスの文化がないですが、キスって実用的!! 子供に愛情を表す一番よい方法だと思います。キスを通り越して食べちゃいたいくらいですけれど(親ばか?)。余談ですが、風邪をひいていたジオちゃんは鼻水を垂らしていました…。私はレバノンに帰ってから風邪をひきました。ジオちゃんから移されたのでしょうか。恐るべし、キスの文化。そんなジオちゃんと涙の別れ(?)をし、レバノンで息子を思い見ながら暮らす日々です。ほんと、子供って可愛いですね~。こんな愛らしいジオちゃんも、お父さんに似て野獣のような毛が体中からやがて生えてくるんだろうか…と別の日本人の友達と話し合いました。それにしてもジオちゃんの髪の毛はミシッと生えているよね。やっぱりアラブの血かぁ…。それはそれは毛深くなるんだろうなぁ、と母(自称)は非常に複雑なのです。 年末年始は中東情緒。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.11.14

11月はヨルダンで最も観光に適した季節の一つ。実はこの時期に観光に来られる方も多いのです。この時期、ヨルダンの空気は乾燥しきっています。水分補給は意識的になさってくださいね。さて、よくお問い合わせをいただくのがレストランに関する情報。今日はモールでお買い物をした後についでにお食事も、と思われる皆様にこのレストランをご紹介します。アンマンのMecca Mall にある「Mazaj」というレストラン。モールといえば、地元のヨルダン人がこぞって寄り集まるちょっとしたお出かけ場所。ファーストフードが大好きなヨルダン人。モールのフードコートには所狭しとファーストフード系のレストランが並びます。そんな中で、このMazajは少し異色のレストラン。ファーストフードを愛するヨルダン人には受けが悪いのか、お客さんがたくさん入っていることはありません。でも、ここでは良心的な値段でアラブ料理を楽しんでいただけます。アラブ料理の定番、ホンムスなどのアピタイザーを始めとし、ケバブなどは本格的なおいしさ。 スタッフの対応もよく、日本人だとお伝えくださるとさらにサービスが良くなること、受け合いなし!! 値段の割に量も充実しています。このレストランはMecca Mall の3階にあります。少し奥まった場所にありますが、このえんじ色のポスターが目印です。お手軽にアラブ料理を楽しむなら、このMazajをぜひお試しくださいね。 お正月は中東散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2010.11.14
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