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「調神社」。さて皆さん、なんて読むかわかりますか?なんとこの「調」の一文字で「つきのみや」と読みます。だから正解は「つきのみや神社」。即答のあなた、浦和っ子でしょ。かくいう私も浦和っ子。実家はさいたま市(旧浦和市)です。七五三も、初めての遠足も、夏祭りもそして毎年の初詣もこの調神社。セピア色の思い出がたっぷりの場所。久々にお参りをしました。江戸時代の末期に建てられた荘厳な社殿。彫り物も見事。樹齢数百年のケヤキやムクの大木の林に囲まれた心静かな空間。私にとってふるさとの象徴です。ところでこの神社の珍しい特徴を二つ。その一つが鳥居がないこと。それはかつてここが伊勢神宮への貢物を納める御蔵であったためその運搬の妨げにならないように、だったとか。そして二つめはいたるところにうさぎがいること。入口では狛犬のかわりにうさぎが親子でお出迎えです。かわいいでしょ。江戸時代末期作だからちょっと古いけど。でもどうしてうさぎかって?それはその昔「つきのみや」が「月のみや」とよばれそして通称「つき」神社といわれ中世の月待信仰から月の使者であるうさぎが崇められたから。だから境内をよく見ると石像や社殿彫刻、絵馬にもうさぎが登場。なんともユニークな神社です。でもここ数年、「つきのみや」ではなく古称にちなんで「つき」神社とよばれています。それはこの長引く不況を吹き飛ばすためツキをよぶ神社との願いを込めているとか。だから皆さんにもちょっとだけツキのお裾わけです。今年がツキに溢れた一年になりますように。大地の恵みに感謝…!
2008.01.15
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今は東京です。やっぱりこちらは暖かい。着る服の枚数が違います。穂高は大寒波の影響で大晦日前日からお正月にかけて今年一番の大雪。晴れ渡る青空田んぼを覆う一面の雪。眩しいまでに輝く雪の絨毯。まるで砂漠のよう。思わず走り出して両手を拡げて倒れこみたくなります。(…でも寒いからや~めた)厚い雪の下には春の芽吹きを待つ広大な大地。次の季節の準備をしています。今年は穂高近くの知人宅で座禅会に参加しながらの年越しでした。会とはいっても知り合い3人だけのこじんまりしたもの。朝から晩まで座禅。たまにヨガ。そして食事はいたってシンプル。一汁一菜。でも元旦の朝はちょっとだけ華やかに。手前のお椀はお雑煮風。白菜や大根、お豆腐、せりなど具だくさん。ゆずの皮の千切りで香りづけ。右の小皿は黒豆煮、左は人参と千切り昆布を一緒に漬けた蕪の塩もみ。どちらも少しの塩としょうゆだけ。温かくてお腹にしみる優しい味です。奥に見えるのは火鉢。今どき珍しいですよね。赤く燃える炭の上には美味しそうな湯気をたてたお鍋。窓の外は雪景色。心静かな空間。これだけでも贅沢な御馳走でした。目を閉じてただ自分の呼吸に意識をおく。たったそれだけのことなのに3分ともちません。あちこち意識がとんで全然違うことを考えてしまう私。過ぎ去ったことや未来のこと人が言ったことや自分がしたこと、よくもまぁこんなに出てくるわ、というほどです。簡単なことこそ難しい、とはよくいうけれどほんとその通り。そして最後に聞いた一言「自分の心の汚れを見切ることが座禅の第一歩」。はぁ見切る、ねぇ。先は長いな。心の垢はすぐたまる。これだけ汚れていたかと気づくことがスタートなら私はほんのちょっとだけ座禅のさわりぐらいは経験できたのかな。…まぁ半分ぐらいは寝ちゃってたけれど、ね。ま、いいっか。この新しい一年が皆さんにとってさらに幸せな年になりますように。大地の恵みに感謝…!
2008.01.10
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