JINさんの陽蜂農遠日記

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2010.09.06
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カテゴリ: JINさんの農園
我が勤務地の東京・山手線大崎駅の近くの建設中のビルの外装がいつもと違うので す。

工事中のため、仮設設備と思っていましたが、実は違うようです。

RIMG0015_R.JPG

このビルが採用した新技術、日本の伝統的な風習である打ち水の効果で建物周囲の

気温を約2℃下げようとの設計。打ち水効果で約50%の省エネになると。

コンクリートやアスファルトが太陽光を吸収して熱を蓄えることなどが原因で、都市部の気温が

異常な高温になるヒートアイランド現象を抑える効果を期待できるのです。

RIMG0009_R.JPG

時事ドットコムによると、

今年の夏は暑さが厳しく熱中症にかかる人が後を絶た ない。

消防庁によると、8月に全国で熱中症のため救急車で病院に運ばれた人が昨 年8月の4.4倍と

なる2万8千人(速報値)に上ったと。全国規模での統計を始 めた2008年以降で、最多だった

今年7月の1万7750人をさらに1万人以上 上回ったのだ。

5月31日からの累計では計4万8304人となる。搬送直後に死 亡が確認されたケースも

前年同月比8倍の64人に上った

この装置は、すだれ状に組み上げた陶器製の管の中にビルの屋根で集めた雨水を通

ししみ出させる仕組み。

ビルの地下に備えた雨水タンクからポンプで水を屋上に引き揚げて循環させると。

ビルの東側の壁全体に配置した幅約140m、高さ約120mのすだれに流す水の量は、

1日当たり最大20~30m3になると。不足した分は水道水で補給するとのことだ。

RIMG0022_R.JPG

管の表面にたくさん開いた小さな穴から水を蒸発させ、この際に周囲の熱を奪う性

質(気化熱)を利用、外部の空気を冷却するしかけ。

RIMG0023_R.JPG

【気化熱】とは、液体が気体になるときに周囲から吸収する熱のこと。

液体が蒸発するためには熱が必要でであり、その熱は液体が接しているものから奪って蒸発

するのです。

だから体が濡れていると、表面の水滴が体温を奪って蒸発するから涼しくなるのです。

人間も気温が高いときは、汗腺から汗が出て皮膚の表面を濡らします。

皮膚上の汗は、蒸発するときに体から気化熱を奪うので体温が上がりすぎるのを防ぐのです。

打ち水をすると涼しくなるのも、同じ気化熱の仕組みで、撒いた水が蒸発することで廻りの空気

の熱を奪って、気温を下げる効果があるからで、決して、冷たい水をまいたから温度が下がる

というわけではないのです。

やや専門的になりますが、常温の水を1%蒸発させると、残りの水は約6度下がるのです。

水の潜熱を2500kJ/kg、比熱は4.2kJ/kgKとします。

水が100kgあったとして、その1%、つまり1kgが蒸発するとします。

このとき、水の潜熱から2500kJの熱が蒸発に必要になります。

もしも、残りの99kgから熱を奪って蒸発するならば、2500/(4.2×99)≒6.012 [K]

となるのです。つまり6℃水の温度は下がるのです。

この装置が設置されているのは東面のみ。裏側の西面の外装です。

打ち水側の窓の清掃はどの様に行われるのでしょうか?チョット楽しみなのです。

RIMG0016_R.JPG

また建設中のこのビルの仮設現場事務所は『グリーン電力』を利用していると。

『グリーン電力』とは、温室効果ガスや有害ガスの排出が少なく,環境への負荷が小さい

自然エネルギーによって発電された電力を選択して購入する仕組みなのです。

RIMG0013_R.JPG

そして我が社のある大崎駅東口もヒートアイランド防止を実施しているのです。

夜間に下水の処理水を道路舗装内部に散水し、これを日中に蒸発させ温度上昇を

防ぐ仕組み。

RIMG0007_R.JPG

そして余剰の下水処理水(中水)を目黒川の橋沿いの場所で散水しているのです。

目黒川の水質改善とイメージアップを兼ねて、2004年末に御成橋の下から放水ができるように

改装されたのです。この水は芝浦水再生センターから下水処理された「再生水」で、毎朝9時

から夜9時までの間、1時間毎に10分から30分程度の放水がおこなわれているのです。

夜間はライトアップもされ、幻想的な光の彩られた水のカーテンを帰宅時に楽しむことが出来、

新たな名所となっているのです。

RIMG0001_R.JPG

酷暑の続く毎日ですが、週末の農園作業の為に雨の恋しさがヒートアップしている

『アラカンオジサン』なのです。






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Last updated  2010.09.07 06:48:04
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