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Gママさん
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隠居人はせじぃさん
noahnoahnoahさんCalendar
サランコットの丘はヒマラヤの展望台として知られているのだ。標高1592Mの展望台からは、
至近にアンナプルナ山群の偉容を望めるのだ。
途中眼下にはポカラの街とフェワ湖の姿が。

車は舗装道路を抜け、未舗装で石がゴロゴロ転がっていく山道を登っていく。
そしてだんだんと道路に転がる石の大きさが大きくなっていく。車の中でこの揺れに絶えるため
窓の上にある手すりに必死に掴まる。こんなに揺れる車に乗るのは生まれて初めての感、
そして最初で最後ではないかとまで想う。
そして終に我々の車は急坂を登りはじめた所で前に進めず立ち往生。

実は後で解ったことであるが途中から道を間違えていたのだ。
全員とりあえず車から降りる。

ドライバーが携帯電話で今日の宿泊地のロッジに電話している模様。

そして15分程するとロッジから従業員と想われる2人が救援の?ために、ロッジ方面から
降りてくる姿が。
ガイドもドライバーも車でこのロッジに来るのは初めてと。これぞAdventuredな旅そのもの。
ガイド、ドライバー、ロッジの2人が語り合い結論がでたのだ。ここで車を捨てトランクを担いで
獣道をロッジまで登っていくという結論。
車の屋根からトランクを下ろし山登りの準備。そしてロッジのふくよかな女性が私の20kg
以上あるトランクを肩に担いで獣道を登りはじめたのであった。

併せて7人で交代に4人のトランクを担ぎながらロッジまで15分。

汗ビッショリ、そしてこの旅行で最もタフな山登りで、漸く無事この日の宿泊場所のロッジ
『SHERPA RESORT』になんとか辿り着いたのであった。

チェックイン後、フロントの椅子で一休みし呼吸を整えていると、Sさんが大切な思い出の品?
である筆記用具を何処かに落としたと。
2人で散歩がてら先ほどの獣道を下りながらこの筆記用具を探しに向かった。
そして先ほど我々が車を捨てた真にその場所に、別の車が立ち往生しているのを発見。
近づいていくとフロントバンカーがはずれかかった車の中から、老年のアメリカ系女性が
降りてきて、私に片言の日本語で話しかけてきたのであった。
我々と全く同様、このドライバーもこの場所、この道は初体験。
我々と同じロッジに宿泊するので彼女の車に乗って、案内して欲しいと、我々にすがるように
英語と片言の日本語で語りかけてきたのだ。
この場所から道を暫く下り、別の分岐の道が遠回りでもロッジに繋がっている道ではないかと
考え、車に乗り込みロッジを目指しスタートしたが、何故か下り坂になってしまったので
自信がなくなり引っ返す。
(これも後で解ったことだが引き返さず強行すればロッジに辿り着く道であったのだが)

先ほどの我々の行動を説明し、この女性にも我々と同様な決断を進める。
最初はNOであったが、この選択肢が確実なBEST CHOICEであることを説明。
我々二人で彼女のトランクは運んでやるから心配するなと説得。
漸く諦めたのか、彼女も車を捨てる決断をしてくれたのであった。
そして私より年配のSさんが彼女のトランクを担ぎ、私はこの女性の後ろに回り、ふくよかな?
お尻を押しながら再び急な獣道をロッジに向かい登っていったのであった。
これぞ旅の『一期一会』、『邂逅』の瞬間なのであった。
山道をあえぎながら、そして休みながらも登る女性。それ以上にあえぐSさん。
そして最初の夫は日本人、結婚式は高野山で、今はハワイに住んでいること、そして
ネパール来てから2週間目と彼女は自ら語ってくれたのであった。
この後、我が長老のHさんを除く3人でサランコットの丘まで夕焼けを見に20分程の山道散歩。
下界には再びポカラの街とフェワ湖の夕方の姿が楽しめたのであった。

しかし夕焼けは雲が多く今一であった。

この夜はハワイの夫人『Ambika:安美香』さんと、夕飯を共に、この日の出来事を語り合い、
多いに盛り上がったのであった。
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そして安美香さんから、我々に『命の恩人』との感謝の言葉と、明朝のサランコットの丘の