JINさんの陽蜂農遠日記

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2012.07.23
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カテゴリ: 国内旅行

石巻にあるお客様の事務所に向かって車を走らせる。

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途中、東日本大震災の被害者の仮設住居らしきものが見えた。

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石巻のお客様の訪問・打ち合わせを済ませ海岸に向けて更に車を走らせる。

宇宙船のような形をした石ノ森萬画館。宮城県登米市出身のマンガ家・石ノ森章太郎に

ちなんだ、石巻市の観光施設。

この施設も津波の大きな被害にあったがその復旧に対し『萬画館の復興より先に、他のことに

お金を使ってほしい』との多くの市民の声があると。さもありなん。

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交差点の歩道橋にはこの場所での津波の高さを表示していた。

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何と言う学校であろうか、1Fは津波の被害を受けた模様で全ての窓がベニヤ板で

塞がれていた。勿論この学校のこの場所は閉校中であろう。

校舎の時計は地震の途中の15:49分で止まっていた。

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石巻東部下水処理場。津波による大きな被害を受け、懸命な復旧の結果、現在は

水処理を『沈殿+消毒』から『簡易生物処理+消毒』で稼働中とのこと。

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道路横には津波で被害を受けた多くの廃車が未だ積まれたまま。

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そしてがれきの山。

震災がれきの処理は一筋縄ではいかないのだ。再利用可能なコンクリートや木材を

選別後、破砕機で粉砕。さらに人の手で金属や危険物を取り除いてようやく、焼却が可能に

なるのだ。

放射線量の測定とサンプリングによる放射性物質の調査も欠かせない。

コンクリートの破片や焼却灰は被災した港湾施設の埋め立て工事などに利用しているのである。

石巻市の災害廃棄物量は被災地最大で、推計で通常のゴミ処理量の100年分以上に

相当する600万トン以上。処理はようやく動き出したが、完了の見通しはまだ立たないと。

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以前は住宅地であったのであろう。今は雑草の生えた荒れ地に。虚しく住居の基礎のみが

点々と残っていた。遠く日本製紙(株)石巻工場が見えた。

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2Fまで津波が来たのであろう。無人の民家。無事で避難できたのであろうか?

屋根に乗せてある太陽光発電が寂しそう。

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石巻市で津波と火災の被害にあった門脇小学校。

海に面したこの小学校は、津波が三階まで押し寄せたのだ。

ガラスが割れグランドががれきの山となったと。

屋上に「すこやかに育て心と体」とスローガンが掲げられていた。

子供達にこの言葉を今も訴えかけているのだ。

そして 昨年の紅白歌合戦である男性歌手が、この場所でスポットライトを浴びて歌っていた

事を想い出したのであった。この時は複雑な思いを。

復興に向けたパフォーマンスとしてはあの方法もあるのかもしれないが・・・・。

現地の被災民の心境はいかがなものであっただろうかと、割り切れない思いを感じたことを

再び想いだしたのであった。

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そしてここもがれきの山。がれき処理の大型焼却炉が完成したとのニュースもあったが

がれきの量は計画通りには減少していない模様。

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そしてここにも津波の表示がビルの壁に。

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そして海岸の松並木は皆枯れ果てていたのであった。

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さすがに車を降りて被災地の撮影は出来なかったのであった。

震災直後に、カメラを持った明らかな観光客には、正直いい感情は持たないとの住民の声が

テレビで流れていたことを想いだしたのであった。

しかし最近のニュースでは、『今は観光に来ていただくことはありがたい』と。

旅館、食事、観光。この地で金を使うことで被災地も潤うのだ。

がれきの保管場所には5階建てのビルくらいの高さにまで、がれきが山のように積み上がって

いたのであった。そしてそれだけがやけに目立つ感じで、とても異様な雰囲気。

かつて栄えていた海辺の町の跡地には夏の雑草が我が物顔に生えていて・・・。

ここにあった希望、夢、愛、思い出そして命が一瞬で消えたんだなと思うと、言葉がなくなるので

あった。

しかしこの多くの犠牲を次世代に生かすためにも、そしてこの地、この住民が早期に立ち

直るためにも、今からでも決して遅くはなく、被災地の惨状を自分の目で見てみることを

勧めたい気持ちになったのであった。






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Last updated  2017.05.28 19:23:14
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