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田舎館村役場に到着。
何回見ても正しく城そのもの。文化会館と併設されており、天守や大手門を備えた城郭風の
外観で観光客の目を引くのであった。 
チケットを購入し、田んぼアートの展望台になっている天守閣への
エレベーターホールに向かう。この日は多少の混雑があり、横の体育館に
案内され並ぶ。体育館には過去の田んぼアートの歴史や写真が展示されていた。

エレベーターの列に並ぶこと約10分。

展望台に到着したがここにも列が。田んぼアートの反対側には朝に訪ねた
岩木山の勇姿が。雲一つない青空の中に岩木山がスクッと聳えていた。

整理員に案内され、漸く今年の田んぼアートとご対面。
今年のテーマは「富士山と羽衣伝説」。
7色10種の稲を使い、世界文化遺産に登録された富士山と、三保松原で羽衣をまとって
舞う天女があでやかに表現されていたのです。
田んぼアートが巨大すぎて、一つの画面に入りきらないのでした。

村役場脇の約1万5千平方メートルの田んぼに、葉の色が白の「ゆきあそび」や
緑の「つがるロマン」など7色10種の稲を、役場の職員や住民らが植えて表現
したのです。

「羽衣伝説」とは
『三保の村に伯梁という漁師が住んでおりました。ある日のこと、伯梁が浜に出かけ、
浦の景色を眺めておりました。ふと見れば、一本の松の枝に見たこともない美しい衣が
かかっています。しかし、あたりに人影はありません。誰かの忘れ物だろうと、伯梁が
衣を持ち帰ろうとしたそのとき、どこからともなく天女があらわれてこう言いました。
『それは天人の羽衣。どうそお返しください』ところが、それを聞いて伯梁はますます大喜び。
『これは国の宝にしよう』とますます返す気配を見せません。
すると天女は『それがないと私は天に帰ることができないのです』とそう言ってしおしおと
泣き始めます。さすがに伯梁も天女を哀れに思い、こう言いました。『では、天上の舞いを
見せてくださるのならば、この衣はお返ししましょう』。天女は喜んで三保の浦の春景色の中、
霓裳羽衣の曲を奏し、返してもらった羽衣を身にまとって、月世界の舞いを披露しました。
そして、ひとしきりの舞いのあと、天女は空高く、やがて天にのぼっていったといいます。』
【 http://shimizu-kaigan.net/asobu/hagoromo.html 】より転載
左側には天女が舞い降りて羽衣をかけたとされる「羽衣の松」が表現されていました。
背景の上に松の幹と葉が精細に表現されていました。

天女が右手で持つのは蓮の花でしょうか。
仏教では泥水の中から生じ清浄な美しい花を咲かせる姿が、仏の智慧や慈悲の象徴とされ、
死後に極楽浄土に往生し、同じ蓮花の上に生まれ変わって身を託すという思想がある
ことからの表現なのでしょうか。

そして世界遺産に登録された真白き富士山。
裾野には雲海が棚引き、波頭が白く見える駿河湾には帆掛け船が。
折しも風が吹くと、白き波頭が揺れ本物そのもの。

展望台の整理員に前に進むよう指示され、今年の田んぼアート観賞は
終わってしまいました。展望台の下のフロワーは土産物売り場。

そして再びエレべータで地上に。
地上からの田んぼアートの眺め。
地上からは何が表現されているかは全く解らないのでした。

道路脇には田んぼアートを表現する7色の稲が紹介されていました。


他の場所からも確認しましたが、色の異なる稲が植えてあるだけ?

田んぼアート観賞用展望台は正しく天守閣。

田んぼアート横には土産物売り場やアイスクリーム売り場が。

足湯も。

カメラで一枚に収まらなかったので、土産に団扇を購入。
しかしこちらも完全には一枚に収まってはいないのですが。

これからは稲穂そして葉の緑、そして白の稲穂が日々色を微妙に変え
新たな富士山と羽衣伝説を浮き上がらせていくのでしょう。

そして同僚に青森空港までレンタカーで送ってもらい帰路についたのでした。
牛久大仏へ(その3) 2025.11.19
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