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隠居人はせじぃさん
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日本への帰路の日・3月8日の朝食。

甘い物も欲しくなり。

西安空港に向けて8:00にホテルを出発。
「金花大酒店」もこれが見納めか。

車窓から、レンタサイクルの群れが次々と。

このツアーバスでの私の指定席は4日間とも常時最後部左窓側。

途中、「鼎盛未央」と書かれた石碑が。
古代中国の前漢の都である長安の南西部にあった宮殿・未央宮(びおうきゅう)と
関係があるのであろうか?

埃だらけの車も多かった。
我が車も同じであり、あまり偉そうな事は言えないが。
車を清掃する習慣がない?それとも黄砂?PM2.5の影響?

後部ナンバープレートのない車も。

高速道路料金所・「汉城收费站」。
今回の旅行で感じたことの一つに中国の漢字を簡略化した「簡体字」。
中国の方が画数の減らし方が徹底している事を実感。
「东(東)」、「飞(飛)」、「丰(豊)」、「鸟(鳥)」や「风(風)」も代表例で、
他にも「书(書)」、「归(帰)」、「无(無)」、「几(幾)」、「厌(厭)」
「丽(麗)」、「从(従)」など、もとの字と比べると恐ろしく画数が減っているし
元の漢字の姿が消えているのであった。
上記の「汉城收费站」でも「汉(漢)」、「站(駅)」の「簡体字」。
日本では「廣」を「広」にしたり「氣」を「気」にしたりと一応漢字としての体裁を保って
いるのに対し、簡体字では「广」「气」のようなバランスの悪いスカスカな漢字が多い。
前日訪ねた絨毯厂の「厂(廠)=工場の意味」などは、もはや見た目、部首「がんだれ」そのもの。
台湾では簡略化されていない繁体字が使われていた気がするが現在は如何に?

高層マンション群。

空港への鉄道の建設現場であろうか?新幹線?

火力発電所。

高速道路脇の花々。

料金所の建物も宮殿風。

料金所にはETCがあったりなかったり。

空港のターミナルビルが見えて来た。

ホテルから1時間10分程で多少の渋滞に巻き込まれながらも「西安咸陽国際空港」に到着。
「西安」と書かれた赤い文字が。

管制塔。
この空港はもともと軍用空港であったところを1991年に民間空港として開港したと。
3000mの滑走路が2本 。

ターミナルビル内には巨大な酒壷が3本。
48度の西鳳酒(シイフォンジュ)の宣伝か。

ターミナルビル。

免税店にあった中国 国内初の大型サービスロボット「優友 (ユーユー) 」 。

アンドロイド 「エリカ」も見送ってくれた。
こちらは、日本の 石黒浩教授が開発した美しすぎる自律型ロボットERICA(エリカ)。
人間に近い容姿と違和感のない自然な対話を行える自律対話型アンドロイド。

搭乗口に向かって進む。

目指すは「上海浦東空港」。
往路は「上海虹橋空港」であったが。

そして定刻に「西安咸陽国際空港」を離陸。

機窓からは白き山々の姿が。

白き山脈が連なる。

機内食。
袋に入ったザーサイ(搾菜)が旨かった。

上海浦東国際空港に近づくと多くの運河が見えて来た。

そして着陸しこの日はボーディング・ブリッジに。

ターミナル1(1号航站楼)。

大きな中華門。

そして羽田空港へ向けてのチケット。
この時点では未だ搭乗ゲートは未定。

17:10発 MU575便+JL5792便の共同運航便。
この空港でトランジットの為に4時間以上滞在。
これも格安ツアーゆえのフライト待ちと諦め我慢したのであった。

今度はバスにて飛行機に。

「浦东国際機場」の文字が。
「国際機場」 の文字は「簡字体」ではなかった。国際空港を意識してか?

管制塔。

今回の飛行機は往復とも海外便、国内便とも全くテレビモニタはなし。
国内移動便でテレビモニターなしは経験しているが、往復の海外便でのモニターなしは
初体験ではなかろうか?
離陸すると、機窓からほのかな夕焼けが。

再び機内食。

そして無事羽田空港に到着。

そして入国審査、税関もスムーズに通過し荷物も受け取り、今回お世話になった
ツアー仲間に挨拶。
羽田空港から、旅友のSさんの愛車の待っている駐車場へ。
そしてSさんの車で45分ほどで我が家に到着し帰宅したのであった。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
シルクロードの東の起点として繁栄を極め、中国史上、ひときわ輝く歴史的背景を持つ
華やかな都・西安。
長安(チャンアン)とも呼ばれたこの古都は、唐をはじめとする多くの
王朝の都が置かれた由緒ある大都市であり、特に秦の始皇帝を輩出した地。

また、空海が9世紀始め、中国に遣唐使として渡り、学びに専念した都。
シルクロードの歴史と弘法大師・空海のロマンが交差する西安は、これまで多くの人々を
魅了して来た。その西安を足早に3泊4日で訪ねる旅であった。

兵馬俑の存在感や、生命力みなぎる一つ一つの俑の姿は、我々を圧倒させるものであった。
その陰で兵馬俑の補修をする研究員のいくつかの破片を組み合わせるジグソーパズルの如き
地道な活動に感動し頭が下がる感謝の気持ちで一杯であった。
そして今後の更なる発掘と歴史の新たな発見に大いに期待したいのであった。

秦始皇帝陵はもう少し時間が欲しかったし、更に陵の近くまで行きたかった。
史記は始皇帝の遺体安置場所近くに「水銀の川や海が作られた」と述べている。
この記述は長い間、誇張された伝説と考えられていたが、1981年に行われた
調査によるとこの周囲から水銀の蒸発が確認され、真実である可能性が高くなったのだ。
こちらも更なる調査、そして水銀の池の発見が楽しみなのである。

【http://www.cf178.com/JD.asp?JID=645】より
唐に渡った空海は、密教の第七祖である唐長安青龍寺の恵果和尚を訪ね、以降約半年に
わたって師事することになる。恵果は空海が過酷な修行をすでに十分積んでいたことを
初対面の際見抜いて、即座に密教の奥義伝授を開始し、空海は6月13日に大悲胎蔵の
学法灌頂(かんじょう)、7月に金剛界の灌頂を受けるに至ったのであった。
9世紀初めから半ば頃まで、唐に仏教を求めて日本から多くの学問僧が派遣されたが、
有名な「入唐八大家」のうち、空海・円行・円仁・恵遠・円珍などは、この寺・
清龍寺で仏法を学んだことを知ったのであった。
そして四国八十八箇所巡りの〇番札所の御朱印を平成の年月日で頂いたのであった。

大雁塔(だいがんとう)は、652年に唐の高僧玄奘三蔵がシルクロード(絲綢之路)を経て
インドから持ち帰った経典や仏像などを保存するために、高宗に申し出て建立した塔。
名前は、菩薩の化身として雁の群れから地上に落ちて死んだ1羽を、塔を建てて埋葬したことに
由来すると。
高さは7層64mで現在は、西安市の東南郊外にある大慈恩寺の境内に建っていた。
そして塔の頂上に登り見た風景は、唐の長安の街並みを見るが如くであったのだ。
大雁塔は正面からよく見ると,左側に少し傾いていた。地下水位低下による不同圧密沈下が
原因であると。現在,一帯には地下水の揚水規制が行われていると。
現在も修復中の様であるがこれ以上進行しないことを祈りたいのであった。

西安はもともと、隋唐時代以前の都、長安であり、史跡豊富な場所だが、近年は、
中国政府が進めるシルクロード経済圏構想「一帯一路」戦略の中心都市として、
著しい発展を遂げていたのであった。
西安中心部には、明朝時代からの城壁が残るため、特に城壁内部の旧市街は、
史跡保護もあって開発が規制されているようであった。
しかしながら、城壁の外部に一歩目を向けると、林立する高層ビルやマンション、
次々に建設される道路や地下鉄など、インフラ整備も着々と進んでいる事が
実感できたのであった。
日本人の私からするとバブルとしか思えない、巨大なオフィスビルやマンション、
片側6車線の幹線道路等がものすごい勢いで建設されていた。
着々と企業集積は進んでおり、人口も増加し、土地の値段は数倍になっているとのことで
まだまだこの勢いは続く事間違いなし。
また、中国でも最近は、環境保護の重要性が大きく叫ばれるようになり、この西安においても、
「(掘れば出てしまう)史跡をいかにして守り、自然環境を保護しながら、発展していくか」が
テーマになっているとのことであった。

そして帰国してから数日後の3月11日の中国の全国人民代表大会において
共産党の指導的役割を明記し、国家主席の任期を2期(10年)までとしていた
規定をなくす憲法改正案を可決したのであった。
2期目に入った習近平(シーチンピン)総書記(国家主席)の長期政権に向けての、
憲法上の制約がなくなったのだ。

【http://j.people.com.cn/n3/2018/0310/c94474-9435332.html】より。
これにより、2013年に就任した習近平国家主席が2023年以降も主席にとどまり、
長期政権を可能にする道が開けたのであった。

そして次の海外旅行は5月下旬の「ウズベキスタン」を予定。
ウズベキスタンは中央アジアの国で、旧ソ連の構成国であった。
モスクや霊廟、中国と地中海地域を結んだ古代の交易路、これもシルクロードに関連する
史跡で知られているのだ。
シルクロード沿いの主要都市サマルカンドには、レギスタン広場をはじめ、さまざまな
イスラム建築の歴史的建造物が残っている都市。
そして今回の旅でも知った西遊記の三蔵法師も立ち寄ったというシルクロードのオアシス国家。
「青の都」・「東方の真珠」等たくさんの呼び名を持つシルクロードの中心都市として
発展したサマルカンド。 サマルカンド・ブルーと呼ばれる美しい青いドームそして
文明の交差点として世界遺産にも登録されているウズベキスタンの建築物、遺跡を
大いに楽しみたいと思っているのである。

【http://tabippo.net/uzbekistan_samarqand/】より
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