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百段階段の夏の人気イベントで巨大な青森ねぶたから繊細なガラス作品の江戸切子まで、
日本ならではの神秘的アート作品が約1,000点も展示されているのだ。
2015年の開催以降、毎年人気を集めており、累計来場者数は23万人を突破したと。
外国人客も多く今年も混雑しているとのネット情報。

スムーズな入場のために、前売りチケットを購入してから行くのがおすすめであるとも。
我々は、入口の自販機で入場券を1500円でそれぞれ購入した。

そしてエレベーターに乗り『百段階段』へ。
きらびやかに輝く見事なエレベーター。
エレベーターには、外のドアも内部も全面に螺鈿(らでん)細工が施されていた。
ドアを内側から。

エレベーターを降りると、目の前に麻の大きなのれんが掛かっていた。

これをくぐると花火やホタルなどが描かれた涼しげな青の日傘の花が天井から開いていた。
そして清涼感のあるの香りが辺りに。

そしてエレベーターホール前のイルミネーション作品。
ススキの如き雰囲気。
造形作家 川村忠晴と鈴木茂兵衛商店の作品と。

天井からは金魚ちょうちんが。

仕事で何度となく訪ねた柳井の金魚ちょうちんを想いだしたのであった。

入場受付でチケットを見せると、ビニール袋が渡された。
百段階段は、宴席が行なわれた7部屋(畳の部屋)を99段の階段廊下で繋いでいる建物の為、
靴を脱いでの見学になると。
そして百段階段の前に。
ちなみに現在残っている旧館は昭和6年に着工して昭和10年に完成した旧3号館。
「百段階段」というのは、ここに残る階段の通称で、ケヤキ板の階段が微妙に角度を
変えながら果てしなく続いていく感じになっていたのであった。
そして階段の天井にも多くの絵画が。

階段手前で振り返ると数々の提灯も。

階段の横には小さなこけしが布団の上で睡眠中。
かわいらしく、愛嬌のある様々な表情をしたこけしたちに思わず笑みが。

可愛らしい敷き布団の上で赤子がグッスリと。

絢爛たる装飾を施された目黒雅叙園内の様子は「昭和の竜宮城」とも呼ばれ、ケヤキの板材で
作られた園内唯一の木造建築「百段階段」(実際は99段)とその階段沿いに作られた7つの
座敷棟宴会場の内の4つは、2009年3月16日に東京都指定の登録有形文化財(建造物)に
「十畝(じっぽ)の間」、「漁樵(ぎょしょう)の間」、「草丘(そうきゅう)の間」、
「静水(せいすい)の間」、「星光(せいこう)の間」、「清方(きよかた)の間」、
「頂上(ちょうじょう)の間」、計7つ間を含む4棟の座敷棟(十畝、漁樵・草丘、静水・星光、
清方・頂上)が登録されたと。

まずは「十畝の間(じっぽのま)」へ。

入口には宝石・ブルーサファイヤのような輝きが。
「錆和紙( さびわし)」
和紙を手漉きする時に、金属の鉱物を混ぜ酸化反応させたものが錆和紙というらしい。
伊藤咲穂氏の作品。とても紙には見えないし、美しすぎる灯り。

津軽こぎんざし作家・山端家昌氏の作品。
白糸の部分から光が透けるこぎん刺しのランプシェード。
乳白色のアクリル板をこぎん刺し模様の糸の動きを立体彫刻のように組み上げた
ランプシェード「こぎんのあかりー重ね井戸枠ー」

「十畝の間」は日本画家・間島秀徳氏が6年の歳月をかけた三部作の絵画を展示。
幅6.8m 高さ2.2mにおよぶ大作。

【画像引用: http://www.hotelgajoen-tokyo.com/event/wanoakari2018
】
私のカメラでは入り切りません。

青と白が飛び散り絡み合う絵。この色彩から真っ先に思い浮かぶのは、大海原や
大河や銀河宇宙や、宇宙から眺めた地球の姿。

中央部には三谷基氏の折花(おりはな)。
1枚の紙を切って折り上げた美しい折花で5000個もあるのだと。

急流の中の滝の如し。

雪のかまくらの如きオブジェの中にこけしが。
石巻こけし作家 林 貴俊氏の作品。
「和のあかり×百段階段2018」の作品とともに様々なところで現れたこけし達。
宮城県石巻市への観光客誘致のために、いつまでも形として残るお土産になるものを
つくりたいという思いから、石巻こけしの制作をはじめたと。

十畝の間の天井には前室に8面、本間に15面、合計23面の襖仕立ての鏡面に荒木十畝による
四季の花鳥画が描かれている。 黒漆の螺鈿細工が随所に見られる重厚な造りの部屋。

階段脇の小部屋には「麒麟」が。
顔は龍に似て、牛の尾と馬の蹄をもつ中国神話に現れる伝説上の霊獣。
照明作家・弦間康仁さんの長崎ランタンフェスティバル時の作品とのこと。
家路につく麒麟の姿なのだと。壁に投影された影が優しい哀愁をにじませていた。
この場所は昔の和風便所であった場所か。

天井に描かれた扇の絵も照明に輝いて。

次に「漁樵の間(ぎょしょうのま)」を訪ねる。
今回のために制作された青森ねぶた「竹取物語」。
3流派による完全新作の共同作品は地元青森でも実現しない特別なものだと。

【画像引用: http://www.hotelgajoen-tokyo.com/event/wanoakari2018
】
青森ねぶた祭り最終日の海上運行の様に水面に浮かぶ「ねぶた」をイメージした幻想的な作品。
平安時代に誕生した「竹取物語」の世界を美しく創り上げています。
ねぶた師・手塚茂樹さんの「帝」、北村春一さんの「かぐや姫」、立田龍宝さんによる「武者」。

手塚茂樹さんの「帝」、北村春一さんの「かぐや姫」。

手塚茂樹さんの「帝」。

立田龍宝さんによる「武者」。

「漁樵の間」の室内はすべて純金箔、純金泥、純金砂子で仕上げられ、彩色木彫と
日本画に囲まれた絢爛豪華さは圧巻。床柱は左右ともに巨大な檜で、中国の漁樵問答の
一場面が彫刻されている。
格天井には菊池華秋原図の四季草花図、欄間には尾竹竹坡原図の五節句が極彩色に浮彫されている。

日本画と紅葉の共演。

格天井には菊池華秋原図の四季草花図。

床柱は巨大な檜で、中国の漁樵問答の一場面が彫刻されているのだと。

・・・ つづく
・・・
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