inti-solのブログ

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2012.01.22
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カテゴリ: その他
以前に、韓流ドラマをめぐる騒動について記事を書いたことがありますが、実のところ私は韓流ドラマにはまったく興味がなくて、見たことがありません。そんな私が初めて見た韓国製の映画が「マイウェイ 12000キロの真実」です。
実は、 昨年末に見た「連合艦隊司令長官山本五十六」 の本編前の予告編でこの映画のことを知ったんですけどね。
ノモンハン事件が題材に取り上げられている、というだけで「これは見なくては」と思ってしまいました。

かなり面白い映画でした。「山本五十六」とは比較にならないくらいインパクトがあった。戦闘シーンはド迫力。この面でも「山本五十六」とは比較になりませんでした。迫力ありすぎて、これは間違っても子どもを連れては見に来られないなあと思いました。
多分、話の前半部分だけを見て、日本軍、日本人が凶悪に描かれていることから、脊髄反射的に「反日映画だ」と腹を立てるネットウヨク系の人もいるんじゃないかと思いますが、最後まで見ていくと、決してそうではありません。ああ、もっとも彼らは韓国製の映画だというだけで、中身を見なくても脊髄反射的に「反日映画」というのかもしれませんが。
日本軍がやっているのと同じことをソ連軍がやり、さらにドイツ軍もやっている、朝鮮人の中にも、極限状態の中で仲間を裏切るものが現れる、そんな描き方をしていました。

あまり細かく書くとネタバレになるので細かくは書きませんが、ラストに、ちょっと意外などんでん返しがあります。
ただ、2時間数十分の上映時間で収まる内容ではないな、という気もしました。1時間ドラマで10話とか、そのくらいの長さが必要な話ではないかな。近現代史や第二次大戦の戦史について一定の知識がないと、話の背景がよく分からないのではないかとも思いました。


女狙撃手が小銃弾の1発でソ連のイ-16戦闘機を撃墜するシーンがありますが、そんなの絶対無理。トラックにドラム缶をくくり付けて戦車に体当たりなどという作戦も、ノモンハンでは聞いたことはありません。
ソ連軍の捕虜となって日本に帰還しなかった、できなかった日本兵が相当数いることは公然の秘密ですが、厳寒の冬に捕虜が強制労働させられている場面は、明らかにノモンハンの捕虜と戦後のシベリア抑留がごっちゃになっている。ノモンハンの時点では、ソ連軍の捕虜に対する取り扱いは、そこまで過酷ではなかったようです。ソ連軍に編入された主役二人が、ドイツ側に逃げようと冬山を越えるシーンもありましたが、独ソ戦の戦線で、あんな高い山を越えるような場所があったかなあ・・・・・・。コーカサスでしょうかね。

ま、あくまでも劇映画ですから、多少の時代考証的な変なところは、気にしてもし方がありません。ただ、そうであるからこそ、「真実の物語である」という宣伝文句は、ちょっとどうかと思います。





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最終更新日  2012.01.22 21:53:55
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