inti-solのブログ

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2014.04.29
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カテゴリ: 戦争と平和
昭和から学べ 4月29日


実現に手間取った理由は、政局の混乱だった。当初反対していた民主党は、後に賛成に転じ、社民党と共産党は最後まで反対した。背景にあるのは、昭和前半の日本を「暗黒」「軍国主義」と決めつける、歴史観だ。日本人から、自国の歴史に対する愛着や誇りを失わせるのが目的らしい。
中国や韓国から、戦前の日本人の行為について攻撃されると、事実を確認することなく「ごもっとも」と受け入れる風潮にもつながっている。勢いを得た両国は、やりたい放題だ。中国を訪問中のデンマーク女王が、「南京大虐殺記念館」を参観したという。どうやら中国は、対日「歴史戦」で、欧州までも巻き込むつもりのようだ。
それに対抗するには、まず日本人が昭和の歴史と真摯に向かい合うしかない。足かけ64年に及んだ昭和という時代に、日本人は有史以来の最大の戦争を体験し、敗戦から経済大国へと、奇跡の復活を成し遂げた。
そこから何を学び、日本の将来のためにどのように役立てたらいいのか。「バブル」さえ知らずに育った新入社員諸君と、一度語り合いたいものである。

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例によって、産経新聞のコラムです。
今日4月29日は昭和天皇の誕生日だったわけですが、現在の天皇誕生日は12月23日です。その次の天皇誕生後は、2月23日(皇太子の誕生日)になるのでしょう。その次は、現状の皇室典範の規定に基づけば11月30日(秋篠宮)、その次が9月6日(悠仁親王)ということになります。もっとも、皇室典範が今後も不変なのかどうかは分かりませんが。

結局、新たな天皇が即位する度に、その誕生日を天皇誕生日として祝日化していく一方、過去の天皇誕生日を祝日のままにしておけば、祝日がどんどん増える一方ということになってしまいます。
天皇誕生日に起源を持つ祝日が、すでに3日あります。現在の天皇誕生日と、昭和の日、文化の日(明治天皇の誕生日)です。
過去の天皇誕生日は整理していくか、または、今後は天皇が代わっても新しい天皇誕生日は作らない、というふうにしないと、祝日が増殖する一方、ということになってしまいます。

何にしても、「昭和天皇のご聖徳」とは、時代錯誤的感覚も甚だしいと私は思ってしまいます。もっとも、昨今は日本全体が時代錯誤的状況に陥りつつあるようにも思えるのですが。

背景にあるのは、昭和前半の日本を「暗黒」「軍国主義」と決めつける、歴史観だ。日本人から、自国の歴史に対する愛着や誇りを失わせるのが目的らしい。

これもまた、いかにも産経らしい言説です。日本だけでも300万人以上の犠牲者を出してしまった戦争、それが暗黒でなくて何なのか。自国の歴史に対する「愛着」「誇り」というのは、誤りを誤りと認めない、失敗を失敗と認めないことを言うのか。だとすれば、「盲従」と何が違うのか。

中国や韓国から、戦前の日本人の行為について攻撃されると、事実を確認することなく「ごもっとも」と受け入れる風潮にもつながっている。

産経(やネットウヨク全般)は、戦前の日本の行為について攻撃されると、事実を確認することなく反発して、「捏造だ」「反日だ」と叫ぶ傾向が著しいように私には思えます。中国訪問中のデンマーク女王が「南京大虐殺記念館」を参観したことが、何で中国が「やりたい放題」ということになるのか。外国の要人がどこを訪問するか、最終的にそれを決めるのは訪問者自身です。デンマークの女王が南京の記念館を訪問したことについて、中国側の要望があったのかどうかは知りませんが、少なくともそれを決めたのはデンマーク側であることは明らかでしょう。

もっとも、産経新聞の手にかかれば、彼らはいずれも「売国政治家」ということになるのでしょうがね。

しかし、「歴史戦」とは、実におどろおどろしい言い方です。自国の非を認めるのは敗北で、そんな敗北主義は絶対認めないぞ、ということでしょうか。その戦争に背を向ける「売国奴」は粛清してやる、とでも言い出しかねないような恐ろしさを感じます。
少なくともこの日本において、国を破滅に追いやったのは自称「愛国者」たちです。そのことに対する本質的な反省は、産経新聞にはないらしい。





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最終更新日  2014.04.30 00:06:04
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