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2016.01.06
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テーマ: 戦争反対(1197)
カテゴリ: 戦争と平和
北朝鮮が「初の水爆実験に成功」と発表 特別重大報道で


朝鮮中央通信は、金正恩第1書記は昨年12月15日に水爆実験を実施する命令を出し、今月3日に最終命令書に署名したと伝えた。
韓国気象庁によれば、北朝鮮北部、咸鏡北道吉州郡の北方約50キロの地点で6日午前10時半ごろ、マグニチュード(M)4・8の人工地震を感知した。吉州郡豊渓里には北朝鮮の核実験場がある。
北朝鮮は過去、2006年10月、09年5月、13年2月の計3度にわたって核実験を実施。最近も同実験場で4本目の新たな実験用トンネルの掘削が確認されていた。韓国国防省関係者は「北朝鮮はいつでも核実験を実施できる準備を整えている」と指摘した。
同庁の観測では、06年の実験の際はM3・9、09年はM4・5、13年はM4・9程度。北朝鮮は爆発力の強い水爆を使ったと発表したが、爆発は過去と同規模だった。(以下略

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北朝鮮が水爆の実験に成功したとすれば、これは驚くべきことであり、かつ許しがたいことです。ただし、現状では、北朝鮮政府が成功と発表しているだけで、例によって、本当に成功だったのかどうかは極めて怪しい。引用記事によれば、地震計の捉えた爆発力は、過去の核実験と同程度、数キロとんから、せいぜい10キロトンくらい、とのことです。これは、広島の原爆と同程度かそれよりやや小さい程度の爆発力であり、水爆(メガトンクラスの爆発力)とはとても思えないものです。もちろん、それだって核爆発であることに違いはなく、強い非難に値する行為ですけれど。

水爆(核融合爆弾)は、起爆装置に原爆(核分裂爆弾)を使います。だから、仮に北朝鮮の発表のとおり、水爆実験だったとすれば、起爆装置の爆発には成功したが、水爆の本体は爆発しなかった、ということでしょう。今のところ、報道では、そもそも水爆の実験だったこと自体に懐疑的で、従来型の核兵器の改良型(ブースト型)に過ぎないだろう、との見立てです。
いずれにしても、繰り返しますが、核兵器の実験を行った、という事実は明確です。広島型と同程度と言っても、その広島では1発の原爆で十数万人の死者が出ています。そのような兵器の実験を行ったことは、愚行であり、暴挙であります。ただし、その愚行、暴挙を北朝鮮はすでに3回行っている。爆発の規模から見て、今回は過去と同程度の暴挙であって、過去の例を超越した行為ではないことも事実です。だから許されるわけではないけれど。





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最終更新日  2016.01.07 08:10:47
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