inti-solのブログ

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2016.01.09
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カテゴリ: 政治
「憲法改正案はパワーゲーム的に作られた」自民・伊吹氏
本来の憲法に照らすと少しおかしいことが、結構このごろ多い。(衆院)解散などというものも、国会と内閣との間に、基本的に乗り越えられない意見の相違があった場合に、主権者の意見を聴くというのが本来の姿です。自民党の憲法改正案は率直に言って、野党時代に、民主党とのアンチテーゼを確立せねばならないというパワーゲーム的判断で作られた部分がある。(若手議員は)まず、現行憲法をしっかりと学んで欲しい。(所属する二階派の会合で)
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つまり、民主党政権に対する対抗上、過剰なノリで復古調の憲法改正案にした、ということでしょう。別の言い方をすれば、このとき以降自民党は(民主党に政権を明け渡す直前の時期からそうでしたが)、ネトウヨ層に媚を売る政策をあからさまにすることで支持を拡大する選択をしたわけです。というか、総裁自らがネトウヨみたいなものだし。
パワーゲーム的判断とありますが、少なくとも心にもないことを改正案に盛り込んだわけじゃないでしょう。当時野党という立場の気軽さもあって、本音で思っていることは、実現可能性がなくても改正案に盛り込んだらああなった、ということでしょう。

つまり、もしも政治的情勢が許せば、ということは野党や護憲派が完全に無力化され、どんな憲法改正案にも強力な反対が起こらないような状況であれば、あの憲法改正案を実現したい、というのが本音ということでしょう。もちろん、現実的にはそんなことは無理、という判断はあるにしても。「お試し改憲」なんて言葉が言われていますが、最初は反対の少なそうなところから憲法を変えて、国民を憲法改正に慣れさせておいて、本音の部分の改正はそのあとで、という魂胆も見え隠れします。

ということは、仮に憲法が変えられてしまうとしても、それにどれだけ強力な反対があるか次第によって、その改憲の内容はかなり変わってくるであろう、ということがいえます。それも、改憲は一度だけのことではない可能性が高く、護憲派も「改憲されたらおしまい」ではなく継続的な取り組みが求められる、ということになりそうです。





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最終更新日  2016.01.09 17:56:20
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