inti-solのブログ

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2016.02.11
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テーマ: 戦争反対(1197)
カテゴリ: 戦争と平和
安倍首相「毅然かつ断固たる措置を取る」 公明・井上幹事長「安保法の必要性が浮き彫りになった」


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北朝鮮のロケット発射は、明確に国連決議違反であり、強い非難に値する行為です。とはいえ、「日本に対する脅威」という意味で、今回のロケット発射で何かが変わったかというと、特にそういうことはありません。日本を標的にするだけなら、ノドンとかテポドンとか、20年近くも前から日本まで届くミサイルは作られています。今回のロケット発射は、今まで北朝鮮が何度か失敗を繰り返してきた「人工衛星」の打ち上げに、とうとう成功した、らしいという点で技術の進歩をうかがわせます。しかし、日本に対する脅威というだけの意味では、射程がすでにオーバースペックなので、あまり意味はありません。
まして、だから安保法が必要、というのは、根拠のない雰囲気で煽るだけの言い分としか思えません。あのロケットが、ミサイルとして日本に向けられることがもしあったとしたら、それを迎撃するのは個別的自衛権の範疇の問題だからです。
もっとも、今回先島諸島にパトリオットミサイルが展開されたけど、そもそもあのロケットが日本(先島諸島)に落ちてくる可能性は極めて低かったし、仮にもしも落ちてきたとして、それをパトリオットミサイル(PAC3)が迎撃できたかというと、多分無理でしょう。つまり、あれは政治的パフォーマンスでしかない、ということです。北朝鮮のロケット発射も政治的パフォーマンス。お互い政治的パフォーマンスの合戦です。もちろん、より悪質なのは国連決議に反している北朝鮮ですけどね。

それにしても、以前から書いているように、ミサイルとロケットは、本質的に同じものです。もちろん、それをミサイルと呼ぼうがロケットと呼ぼうが、国連決議に違反していることは変わりません。ただ、今回は一応は人工衛星の打ち上げに成功しているようです。どのような人工衛星かは定かではありませんが。したがって、私の感覚では、今回の打ち上げを「ミサイル」と呼ぶのは、間違いではないけれど、やや違和感を感じます。打ち上げを報ずる各マスコミが、ロケットとミサイルで表現がバラバラでも不思議ではないはずですが、主要マスコミはみんなミサイルで統一している。朝日も毎日の産経も、なぜかこの点だけは一致している。その点も、どうも違和感を感じてしまいます。





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最終更新日  2016.02.11 22:29:23
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