inti-solのブログ

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2017.05.14
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鳥の写真を撮るようになると、私の使っている望遠レンズ(EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM)では、どうも能力の不足を感じてしまいます。ブログにアップするときはいつもトリミングしていますが、トリミングなしに写真をアップしても、鳥は豆粒のようにしか写っていないからです。
もっと焦点距離の長い望遠レンズが欲しい・・・・・・とは思うのですが、望遠レンズって、300mmまでとそれを超えるものでは、値段も重さも大幅に変わるのです。重さ2kgもあるようなばかでかいレンズを持って出歩くのは、ちょっと面倒だし、10万円近くする(上を見れば100万円超までキリなく)するレンズをおいそれとは買えません。

ところが、実は手持ちのレンズの焦点距離を簡単に伸ばすことができる装置があります。それがテレコンバーターです。(キヤノン製品では「エクステンダー」と呼称している)

どのようなものかというと、これです。

TereplusHD.JPG

どうやって使うかというと、このようにカメラとレンズの間に挟みます。

TereplusHD2.JPG

キヤノンの純正テレコンバーター(エクステンダー)はすごく高い(確か4万円くらい)上に、使えるレンズが非常に限定され、わたしの望遠レンズは対応していません。なので、サードパーティー製のKENKOのテレプラスHD1.4Xという製品を購入しました。
これで焦点距離が1.4倍に伸びます。つまり、250mmの望遠レンズが350mmになるわけです。APS-C機では、フルサイズ換算でなんと560mm相当という超望遠レンズです。写真に写るものの大きさは、実質的に約2倍になります。
お値段は16900円でした。望遠レンズを1本買うよりは圧倒的に安い。しかも、重さは百数十グラムで、とても軽い。

というわけで、早速使ってみました。

Kasai2017051402-250b.JPG


Kasai2017051402-350b.JPG
アオアシシギ(テレコンバーターあり、350mm F8 1/640秒 ISO500 露出補正なし)
うーーーむ。鳥は動くので、まったく同じ被写体をテレコンありとなしで撮り比べることはできませんが、やっぱり比べてみると、テレコン付の方が画質はちょっと悪いかな。
上記の写真はトリミングの上、実際の写真の半分の大きさに縮小しています。ピクセル等倍の原寸大で比較すると、こうなります。

Kasai2017051402b.JPG
上段がテレコンなし、下段はテレコンありです。
もともとテレコンなしでもピクセル等倍だとくっきり解像しているという感じではありませんが、テレコンをつけると一層画像がぼける感じは否めません。
なお、このレンズは最大望遠時、絞り開放でF5.6の明るさですが、テレコンをつけると暗くなります。絞り開放でもF8、つまり上記の写真のF8というのは絞りは最大開放状態です。

Kasai2017051433-250b.JPG
チュウシャクシギ(テレコンなし250mm F13 1/320秒 ISO640)
今日はずいぶんたくさんいました。

Kasai2017051434-350b.JPG
チュウシャクシギ(テレコンあり350mm F13 1/500秒 ISO1000)

Kasai2017051433b.JPG
上段テレコンなし、下段あり

Kasai2017051422-250b.JPG
ミヤコドリ(テレコンなし250mm)

Kasai2017051423-350b.JPG

いつも、その場では判別できず、あとで写真を見て「ミヤコドリがいた」と気が付くのですが、今回は双眼鏡で観察して、その場で「ミヤコドリがいる」と気が付いて、撮影しました。いつもまったく同じところにいるんですね。しかし、これまでは一度に数羽しか見ませんでしたが、今日は何十羽もいました。しかし、遠い。テレコンなしだと豆粒みたいですが、テレコンをつけて豆粒が2倍の大きさになっても、やっぱり豆粒なんですね。

Kasai2017051428-250b.JPG
ムナグロ(テレコンなし)

Kasai2017051428-350b.JPG
ムナグロ(テレコンあり)
テレコンがあってもなくても、いささか厳しい画質です。ただ、このアングルではテレコンをつけるとオートフォーカスがなかなか効かなくて、撮影が大変でした。

というわけで、やっぱりテレコンバーター(テレコン)は、画質は元のレンズよりそれなりに落ちる、というのが結論です。オートフォーカスは動くけど、ピントもちょっと合い難いことが多いですし。

大きくてきれいな写真を撮ろうと思ったら、ちゃんと望遠レンズを買えってことですね。しかし、高いし重いからなあ、そのうちに考えます。

以下、テレコンありなしによる撮り比べではありませんが、今日撮影した鳥の写真をいくつか。

Kasai2017051401-250b.JPG
オオヨシキリ。「仰々し仰々し」と、あちこちで盛んにさえずっているのですが、声はすれども姿は見えず、アシ原の中にいるとなかなか見つけられないのですが、がんばって探して、やっと写真に収めました。顔は隠れちゃったけど。
こういう、小さくてすばしっこい鳥にはテレコンはまず無理だろうと思っていたので、最初からテレコンは装着しませんでした。

Kasai2017051406-350b.JPG
キアシシギ(テレコンあり)

Kasai2017051410-350b.JPG
ハマシギ(テレコンあり)

Kasai2017051416-250b.JPG
チュウシャクシギ(テレコンなし)
テレコンつける、とどうやっても杭の上の鳥にオートフォーカスでピントが合いませんでした。なのでテレコンははずしました。

Kasai2017051419-250b.JPG
コサギ(テレコンなし)

Kasai2017051421-250b.JPG
スズガモ(テレコンなし)
5月中旬になって、先週よりスズガモが増えました。きっと、南から渡りの途中で立ち寄ったのではないかと。この写真だけ、トリミングなしです。他の写真はすべて同じサイズでトリミングして、それをちょうど2分の1のサイズに縮小しています。

Kasai2017051438-350b.JPG
チュウシャクシギ(テレコンあり)
テレコンつけて飛ぶ鳥を撮影するのはまず無理だろうと思っていたのですが、何故か1枚だけピントがあいました。他の写真はダメでしたが。

Kasai2017051442-350b.JPG
カンムリカイツブリ(テレコンあり)
まだ数羽残っていますね。というか、スズガモもカンムリカイツブリも、もう北に帰らないで越夏する鳥が何羽かいるんじゃないかと。

まあ、1年経ってもまだ鳥の写真を撮っているようなら、そのとき新しい望遠レンズを考えることにします。





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最終更新日  2017.05.15 20:21:48
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