inti-solのブログ

inti-solのブログ

2018.11.03
XML
カテゴリ: 対中・対韓関係
安倍首相「原告は徴用工ではない」「国際裁判も視野に対応」


日本政府は、「原告は徴用工ではない」と認識しているようだ。

---

これは、例の「従軍慰安婦は売春婦」というのと同レベルの暴言です。
確かに、徴用工と言っても、物理的暴力的な人狩のようなやり方でかき集められたわけではありません。太平洋戦争初期までは、確かに「募集」に応じた、という形態はとられていたようですし、一応は給料も(額はともかく)支払われていたようです。

だけどね、自発的な応募で給料を(どんなに安くても)払ってさえいれば問題ないのだ、という理屈は、慰安婦問題のときに世界的な批判を浴びたはずですけどね。

AV出演強要「騙された私のギャラは1.5万円でした」

例えば、こういう事件だって、外形的にいえば、被害者は「自発的に応募した」「給料は払われた」ということになるわけです。だから、それは強要じゃないんだ、問題ないのだ、とでも言うつもりでしょうか。

確かに、彼らは募集に応募したのかもしれません。しかし、まさしく「甘言を弄して」「見ると聞くでは大違い」で、実際には、今でいえばスーパースペシャルブラック労働だったわけです。
しかも、今の日本ならどんな超ブラック企業でも、退職の自由はあります。それでも、精神的に追い込まれると、退職という選択肢ではなく自殺という選択肢を選ぶまでに追い込まれる人が少なからずいる、辞めさせないように様々な脅しをかけたりする会社がある(上記のAV出演強要は、まさしくそのパターン)のが現実ですが。しかし、出るところに出れば、そんなやり口はとおりません。だから、上記の事件では強要に関わった芸能プロダクション関係者が逮捕されています。

しかし、戦時中の時代の徴用(外見上は「募集」だったとしても)には、退職の自由なんてなかった。聞くと見るでは大違いのタコ部屋労働でも、「辞めます」などという選択肢はない、逃げ出しても、捕まればリンチにあう、それが許されてしまったような時代です。しかも、海の向こうの外国(宗主国)です。逃げても、金がなければ故郷に帰りようもない。
そういう実態を無視して、「自発的」「給料をもらった」という外形だけで「徴用ではない」というのは、あまりに醜悪な言い分です。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2018.11.03 00:07:34
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: