それゆけ!派遣社員! ~研究所編~

それゆけ!派遣社員! ~研究所編~

Jun 19, 2005
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山中さんが、自動販売機でジュースを買ってくれた。

「すみません。いただきます。」


椅子に腰掛け、無言でジュースを飲む2人…。


(なんか、調子狂うなぁ…。)


仕事の初日、ということで、やる気まんまんだった私の気持ちが

どんどん薄れていくようだった…。


「磯野さんに、お願いがあるんだけど…。」

ふいに、山中さんが話しかけてきた。




「ここを、辞めないでくれる?」


(げ~っっっ。先手を打たれたぁ~!)


辞めるなら、派遣会社を通したいし

さすがに、辞めたいとは言えなかった。


「はい。まだお仕事もしていませんし…。」

と、返事をするしかなかった。


(あああぁぁぁ。どうしよう…。今日帰ったら、

 派遣会社に変更を申し出ようと思ったのに…。)


「そう。よかった。」

山中さんの笑顔は、さわやかだった。


「じゃぁ、そろそろ戻ろうか。」




重い気持ちを引きずりながら

休憩室から出て、廊下を歩き出す。


すると、また妙な人が歩いてくるのが見えた。

びよ~ん。びよ~ん。と跳ねるように歩いている。


ドクター○松さんの、開発した




だが、すれ違ったとき、彼の足元は普通の靴だった。

あの、びよ~ん。びよ~ん。と跳ねるような歩き方は

彼の歩き方だったのだ…。


(なんで、ここは、こんなに変わった人が多いわけ???)


そう考えているうちに、自分の部署に到着した。


(辞めないって言っちゃったしなぁ。とりあえず書類を調べてみよう…。)


そう思った私に、山中さんは、こう言った。

「磯野さん、お財布持ってきて。」

「え?」

「社員食堂へ行くよ。もうお昼だから。」

「あ。はい。」

慌てて、お財布を取り出し、山中さんと再び廊下へ出る。


(もう12時なんだ。早いなぁ~。)


と、自分の時計を見ると、11時20分だった。

私は山中さんが、時間を勘違いしているのだと思い

「あの、まだ12時じゃないですけど…。」

と言った。


「だって、12時に行ったら、混んじゃって席がなくなるし

 人気メニューもなくなるから、僕はいつもこの時間なんだよ。」

という答えが返ってきた。


(山中さんって、やさしいけど、すごくマイペースな人なんだなぁ…)


そう思いながら、食堂へ行ってみると、なんと大勢の人達が並んでいる。

マイペースなのは、山中さんだけじゃなかった…。


午前中からマッサージや昼寝。挨拶をしない習慣。

変な人達。そして早い昼食…。


忙しい会社で働いていたせいか、研究所の奇妙で、スローな雰囲気に

私は、さすがに強い違和感を感じずにはいられなかった…。



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Last updated  Jun 19, 2005 05:04:42 PM
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ボーボー侍@ 脇コキって言うねんな(爆笑) 前に言うてた奥さんな、オレのズボン脱が…
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