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2020年11月17日
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カテゴリ: 日本社会の病巣
BBCの
「2020年の年間最高書籍」特集で日本人女性作家2人の著作が選出されている。

BBCでは「2020年ここまでの最高作品」と特集し、2020年に英語で出版された45冊の作品を推薦。日本人女流作家2人が登場している。

「コンビニ人間」で芥川賞を受賞した村田沙耶香氏の「地球星人」が選出された。
英語版タイトルは「Earthling」。主人公の小学生・奈月の織りなすストーリーを紹介している。特集では英国でも出版された「コンビニ人間」についても「ベストセラーでクリティカルヒット」と改めて称賛。村田氏は特集のメイン写真にも起用されるなど、注目の高さを示している。

松田青子氏の短編集「おばちゃんたちのいるところ」も選出された。英語版タイトルは「Where the Wild Ladies are」。日本の怪談に登場するキャラクターをモチーフにしながら、「現代的で、女性的視野からつづられている」と評価。地元紙「ガーディアン」の書評で、「愉快で美しい。超現実的で優しい。これは並外れた一冊だ」と絶賛されたことも紹介されている。

中古本で「おばちゃんたちのいるところ」と「地球星人」をとりよせて読んでいるが、読み進むごとに心が痛くなる。

一つには、「地球星人」が塾の伊賀崎先生のセクシャルハラスメントは現在でも多発している。

日本は「クール・ジャパン」をうたうが、ノット・クールの日本社会の闇を痛くついてくる。


「鬼滅の刃」のカナヲが幼児期余りのいじめと悲惨から感情を「プツン」と断ち切ったように
自分を守るために感情的反応を断ち切る。

栗花落カナヲ(鬼滅の刃)の徹底解説まとめ | RENOTE [リノート]

「私の心が何かを感じる前に、全身に魔法をかけてしまわなくては。」

先生の異常な行動を訴えると、母はスリッパをもって殴ってきた。

「私は自分の心のスイッチが、かちりと切れるのを感じた。心は何も感じなくなくなり、麻酔にかかったように痛みがなくなった。」

「鬼滅の刃」のカナヲは漫画のなかだけの存在ではなく、この日本の今ここにある現実なのだと「地球星人」の描写は教えてくれる。

なぜ女性の自殺は40%以上も増えたのか? 専門家が解説する「女性自殺大国」日本の病巣《竹内結子さん逝去》
10/3(土)

現在、 わが国の女性の自殺率は、「異常」と言えるほど急上昇している

 警察庁の発表によれば、2020年7月の女性の自殺者数は、前年の563人から82人増えて645人。8月は前年464人から186人増えて650人に達した。 前年に比べて40%以上増加 しているのだ。


「自殺の原因というと、経済的苦境や孤独、うつ病のようなものが思い浮かぶと思います。ただ 日本ではうつ病は自殺の大きな要因 になりますが、ヨーロッパではうつ病が増えても自殺が日本ほどは増えていません。つまり、うつ病そのものが自殺の原因というよりも、社会がうつ病を患った人をどう扱うかが、本当の原因なのです。

 これは経済問題や人間関係も同じで、トラブルそのもの以上に 『人からどう見られるか』というプライドや自己イメージが傷つくことに注目する必要がある と思います。私たちはその自己イメージのことを『フェイス』と呼んでいます」

日本は女性の自殺率が世界でもかなり高い アメリカの1.5倍、イギリスの2倍 です。日本より女性が自殺しやすい国は、韓国など数えるほどしかありません。

 女性を取り巻く状況は大きく変化していますが、中でも大きいのは、 女性が経済力を求められるようになった ことでしょう。

 日本では、お金を稼ぐことが長い間『男性の仕事』であり、女性の社会的な評価にとって大きな要素ではありませんでした。なので、不景気になって労働者の環境が悪化しても、女性の自殺率は男性ほど影響を受けませんでした。

 その後、女性の社会進出が進んだことで女性にとっても経済力は重要だという感覚が広まりました。それ自体は正しい方向だったと思います。ただ コロナ禍で社会の経済状況が悪化した時に、『自分の役割を果たせていない』と感じる女性が増えた のだと思います」

「男性の高い自殺率はもちろん大問題ですが、 ここ数カ月で女性の自殺が急増していることも決して無視できない と思います」

自粛期間で家にいる時は、他者の期待に晒される時間が減って傷つくリスクが抑えられていた。 しかし 学校や会社へ行けるようになることがリスクになるケースもある。統計的にも、新学期が始まる直前の3月末や、夏休みが終わる8月31日に自殺が増えるというデータがあります。 研究によれば、『引きこもり中の人の自殺は少ない』という説すらあるほどです。

他者とのコミュニケーション は救いになると同時に、 繊細な人にとっては傷つけられるリスクもある 諸刃の剣なのです」」

「もそも フェイスは『社会に何を期待されているか、それを自分がどう感じるか』 という個人と社会の間にあるものなので、個人だけでは解決できない。むしろ 社会の側が、個人を傷つける場面を減らすための努力をすべき です。たとえば差別問題や、SNSでの個人攻撃を解決していくことが大切だと思います」





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最終更新日  2020年11月17日 18時06分36秒


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