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2021年06月10日
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カテゴリ: 尊徳先生の世界
二宮先生語録巻の二 【154】
深山は雪である。谷の奥は凍り、寒さがリンリンとしていても、川柳が芽を生ずれば氷も雪も虚となる。山野の草木は緑であっても、一つの葉っぱが枝を離れれば、緑も皆虚である。国家が衰退し、田畑が荒れ、負債が山のようであっても、国君や家老がこれを深く憂慮する者があれば、衰退や荒地や負債はすべて虚である。たとえ国家が安寧で財産が豊富であっても、国君や家老が贅沢であれば、安寧や豊富もすべて虚である。中庸の伝に「至誠の道は予め知ることができる。国家が今にも興ろうとするときには良いきざしがある。国家がまさに滅びようとするときには必ず悪いきざしがある」と。このことを言うのだ。

1『報徳秘稿』五八「夫れ奥山は寒気に閉じて雪ふり氷れども、川端の柳一葉芽を発(ひら)く時は、最早山の雪も谷の氷も皆むだとなりてとけるのみ也。又、秋に至り、桐一葉落ちる時は、世界の青きものは又むだとなる也。世界は昼夜自転して止まず。故に時に向かう者は育し、時にそむくものは枯る。昼前は東に向かう者は照り、西に向かう者は蔭り、昼後は西に向かう者は照り、東に向かう者は蔭る。人々此れを知らずして、或いは運は悪いと云い、或いは世が末だと。是誤り也。故に国に善人ありて、国を興さんと欲するものあれば、幾千万両の借財も皆返済なるべし。又、一人不足と云う心あらば、幾千万両の財宝も又皆むだとなるべき也。―奥山は冬気にとぢて雪ふれど、ほころびにけり前の川柳。」





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最終更新日  2021年06月10日 17時51分08秒
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