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2021年12月29日
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カテゴリ: 遠州の報徳運動
​​​ 絹を生む里 運ぶ道 6


12月19日(日)第8回報徳講座で掛川に新幹線で赴いた折、掛川駅から袋井の会場までHさんに車で送っていただいた。
その折に、「私の知人が週刊長野に 絹を生む里 運ぶ道 という特集を載せています」と二枚の記事の切り抜きをいただいた。
読むとちょうど当日、「鳥居信平を読む」で朗読する「カカオの話」の一節と重なる うた が載っていたので、
講演会の席で紹介した。

「秋葉路や 花橘も 茶の香り
流れも清き 太田川
若鮎踊る 頃となり
松の緑も 色さゑて
遠州森町 よい茶の出処」

講演が終わった後、参加者の一人から「森町のお茶を宣伝いただきありがとうございました」とお礼を言われた(^^)

2021年11月27日の花嶋堯春さんの「絹を生む里 運ぶ道6」には、この歌はもともと森町のお茶の宣伝のために生まれたとある。
「江戸幕末、横浜開港と同時に輸出品の双璧を成したのが生糸と茶だ。森町も茶の産地、大いに活気づいたのはいうまでもない。
 ところが昭和初めの世界的大恐慌で苦境に陥る。活路を見出そうと1932年(昭和7)年、森町茶業青年研究会が結成された。初代会長の島房太郎が<秋葉路や>で始まる一編の詩をまとめあげる。

 以来、ラジオで放送され、レコードになり、遠州森町の茶が全国に知られていった」とある。

鳥居信平が「カカオの話」で「宇治の出華や花橘よりもと唄われた駿河の茶」と書いたのは1909(明治42)年のことで、虎蔵がうたったより、4半世紀前のことである。もとは芭蕉の俳句にあるというが、「花橘も 茶の香り」という名フレーズが、五感を刺激するのであろうか、信平の郷里への愛情を感じることができる。
Hさん、タイミングのよい情報ありがとうございました。

 カ 話  農學士 鳥居 信平

珈琲 ( コーヒー ) 、カヽオ、チヨコレートの ( よう ) 嗜好的 ( しこうてき ) 飲料 ( いんりょう ) 近來 ( きんらい ) 我國 ( わがくに ) 固有 ( こゆう ) 宇治 ( うじ ) ( ) ( ばな ) ( はな ) ( たちばな ) よりもと ( うた ) はれた 駿河 ( するが ) ( ちゃ ) 需要 ( じゅよう ) ( すこぶ ) 壓迫 ( あっぱく ) したものである、で 珈琲 ( コーヒー ) やカヽオの 年々 ( ねんねん ) 輸入 ( ゆにゅう ) ( がく ) 増加 ( ぞうか ) する ( ばか ) りであるが、チヨコレートは ( すずがみ ) ( つつ ) まれたるクリームの ( なか ) 粉末 ( こな ) 珈琲 ( コーヒー ) ( かく ) 砂糖 ( ざとう ) ( ) まつたものと 唯々 ( ただ ) 心得 ( こころえ ) ては、一 ( わん ) 煎茶 ( せんちゃ ) ( ) 宇治 ( うじ ) 焙爐 ( ほいろ ) ( にお ) ( とき ) とか 駿河 ( するが ) ( ) 茶摘 ( ちゃつみ ) ( うた ) ( おも ) ひを ( ) せて 飲料 ( いんりょう ) 其物 ( そのもの ) 味感 ( みかん ) ( ) れより ( ) 趣味 ( しゅみ ) 聯想 ( れんそう ) とを 享受 ( きょうじゅ ) する ( よう ) なことは ( はなは ) ( もっ ) ( むずかし ) いのである。せめて ( われ ) ( ) 一杯 ( ワンカップ ) 珈琲 ( コーヒー ) やカヽオの ( あいだ ) にも 南洋 ( なんよう ) ( つよ ) 日光 ( にっこう ) ( した ) ( いろ ) ( ) くまで ( みどり ) なる ( ) と、 ( べに ) ( ) ゆらんばかりの ( その ) ( ) をつけなしたる 珈琲 ( コーヒー ) や、 下弦 ( かげん ) ( つき ) ( ) びてカヽオの ( ) ( ) むヴェネズエラあたりの 土人 ( どじん ) 面影 ( おもかげ ) 恐條 ( きょうじょう ) 想像 ( そうぞう ) ?) ( ) 如何 ( いか ) ( たの ) しかるべき

駿河路や花橘も茶の匂ひ(芭蕉 真蹟懐紙 / 炭俵)


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最終更新日  2021年12月29日 01時52分39秒


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