義時「(義経の)鎌倉への憎しみが、抑え切れぬところまで膨らんでおられます。国衡殿と図って、挙兵を。手は一つ。九郎殿の首を取り、鎌倉殿に送り届ける。それより道はありません。鎌倉勢が攻めてくれば、平泉は火の海。たとえ九郎殿がいたとしても、守り切れるものではござらぬ。四代にわたって栄えてきたご一門を、ご自分の代で途絶えさせてしまってもよろしいのですか」
義経「どうしておまえが静の話をしたのか、不思議だった。つい口にしてしまった様子だったが、あれは芝居だ。敢えて私にそれを伝え、兄上に対する憎しみを募らせる。私に鎌倉憎しの思いがなければ、泰衡も兵を出すわけにはいかないからな。自分の手は汚さず、泰衡に私を討たせる。兄上の考えそうなことだ」
「そこまで兄上にとって私は邪魔なのか。そう思うと、どうでもよくなった。この首で、平泉が守れるなら、本望だ」
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