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茨城県南部に位置する牛久沼沿岸を探索しました。谷田川と西谷田川が小貝川の堆積作用により堰き止められてできあがった言われている平均水深1mの沼です。昼過ぎに到着後、遊歩道を進行し葦原の群生したエリアをまず探索しました。小さな水路沿いで茶色の個体が移動するのを見つけたので確認すると、ヒクイナ。顔から胸が赤く、足と虹彩が紅色が素敵でした。その後、公園の広場で家禽化したサカツラガン4羽の姿や沼の水面に目をやると、コブハクチョウ、マガモ、コガモ、トモエガモ、ヒドリガモ、カイツブリが羽を休めていました。このほか、ユリカモメの群れが公園との境にある杭の上に止まり休んでいました。成鳥が大半でしたが、雨覆に褐色斑がある若鳥の姿もあり、成鳥たちが脇を固めている光景を目にしました。また、葦原の群生しているエリアでクイナのキューイという鳴き声を聞いたり、葦原で葦の中に生息するビワコカタカイガラモドキというカイガラムシの一種を食べていたオオジュリン、ホオジロの姿を見つけました。(写真)2025年2月28日撮影
2025.02.28
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2月終わりから3月にかけては、ススガモの羽衣のいろいろを観察する絶好の機会です。江戸川区葛西臨海公園は、ススガモの姿を比較的近い距離で観察できますので、スズガモを識別する学習の場としておすすめです。スズガモ雄生殖羽は、上面の白地に黒の波状斑、脇には細かい波状斑がありますが遠目に白く見えます。また、雌成鳥は上面が黒褐色で下面が褐色、目先が白色、雌冬羽から夏羽に換羽が始まっている個体は体上面に波状斑に覆われている部分や耳羽に淡色のバッチが出てきているので識別することができます。(写真)すべて2025年2月27日撮影1枚目、2枚目:雄生殖羽、3枚目雌成鳥、4枚目、5枚目雌冬羽から夏羽に換羽が始まっている個体、6枚目雄生殖羽と雌個体、7枚目オカヨシガモ、8枚目コガモ、9枚目ハジロカイツブリ、10枚目、11枚目カンムリカイツブリ、12枚目ユリカモメ、13枚目、14枚目ハクセキレイ13枚目のハクセキレイ、風切の一部がバフ色になっている個体でした。若鳥では頭から上面がバフ色がかった個体を見かけることがあり若鳥かもしれません。
2025.02.27
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利根川・鬼怒川・小貝川に囲まれた守谷市の林間のコースを探索しました。ここは、休耕田跡の湿地にバリアフリーの本格的な木道があり、マイペースで冬鳥たちとの出会いを楽しめます。今日は、葦原などのエリアでベニマシコ、アオジ、耕した耕地で餌探しに余念のないカシラダカなどの小鳥たちとの出会いがありました。その後、昨日訪ねた水戸街道の宿場町として賑わった街の橋梁に立ち寄り、昨日に引き続き、チョウゲンボウ、早春の花ホトケノザ周辺で採餌、休息をしているムナグロ、タヒバリの姿を観察しました。(写真)2025年2月26日撮影
2025.02.26
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かつて水戸街道の宿場町として賑わった街の橋梁で長年チョウゲンボウが営巣・子育てをしています。今シーズン、はじめて現地を訪ねました。ヒゲ状斑が頭部が青灰色味のある成鳥雄、体下面が太めの縦斑がある若鳥、齢・性別不明の1羽の合計3個体の姿を見つけました。広大なフィールドを探索すると、あちこちにツグミの姿があり、採餌していたと思うと突然胸を張った姿勢になり背を伸ばして急にストップ。前傾姿勢から歩き出す独特の動きを堪能しました。近くには、地面と同化していたタヒバリの姿も。さらに見渡すと、ひたすら地面で餌探しに余念のない7羽のムナグロの姿を発見しました。ムナグロは、2月にフィジー諸島、マーシャル諸島、マリアナ諸島を飛び立ち、日本にやってくると言われています。その後、繁殖地である北極圏まで渡ることが知られています。いつまで滞在してくるかはわかりませんが、動向を見守りたいと思います。このほか、隣接する川の水面にはカンムリカイツブリ生殖羽、ほとりの葦原にオオジュリン、エナガ、アオジなどの姿を観察しました。(写真)2025年2月25日撮影
2025.02.25
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例年ですと、三郷市の江戸川沿いでコミミズクなどの猛禽類と出会う時期なので午後現地を探索してみました。江戸川の浅瀬では、タゲリ、イカルチドリが餌探しに余念がない様子を観察。その後、グランドであちこちにタゲリ、ツグミ、タヒバリが地面で採餌する様子を目撃しました。ただし、コミミズクの姿は見つからずでした。タゲリは、喉から胸が黒い雄個体、顔にバフ色があり黒色部は淡い第一回冬羽、上面の羽縁がバフ色の若鳥などを合計15羽以上の姿を見つけました。タゲリは水田に姿とのイメージがありますが、厳冬期は河川の浅瀬やグランドで採餌している逞しさを持ち合わせています。また、イカルチドリは2羽の姿があり、コチドリに比べて長い嘴、肉色の足、コチドリほどでないけれど黄色のアイリングがチャーミングでした。このほか、ツグミの翼の赤褐色味が鮮明な個体、そうでない個体、20羽もの群れでグランド上で採餌していたタヒバリの姿を観察しました。(写真)2025年2月24日撮影
2025.02.24
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2月に手賀沼沿岸、オフィス近くの公園、昨日出かけた菅生沼モズが尾をふりながら枝に止まり、小鳥を追尾する行動を見かけました。モズというと、昆虫や爬虫類などを捕食し鉄線の針やとがった枝に串刺しする所謂はやにえの習性を思い浮かべますが、厳冬期はその行動が変化し鳥類を追尾し捕食するのではないかとも思われます。まだ、小鳥を捕獲した現場を観察するには至っていませんが、文献を調べてみました。(モズが襲撃する鳥類)どんな鳥を襲撃した報告があるかと思って文献を調べてみました。神戸市(1981)は、モズについて、「肉食者であるから植物質の餌はほとんど摂らない。冬はわずかに木の実や種子を食べることはあるらしいが、それは例外に近いケース」と報告しています。そして、「モズの餌食になっていた鳥は、ツグミとヒヨドリ」、「ツグミもヒヨドリもともにモズの2倍近い体重である」と報告しています。(モズの攻撃行動について)遠藤・上田(2010)は、モズが追い払う対象によって攻撃行動の強弱を変化させるか、追い払い行動を見せた鳥の種類と攻撃の強さなどを調査した結果を報告しています。「オナガやムクドリ、スズメなどの18 種の鳥に対して132回の追い払い行動がみられた。追い払いの仕方には、対象個体への接近(42%)と接触を伴う攻撃 (58%) があった。攻撃の強さと攻撃対象種の体の大きさとの関係を解析した結果、オナガやキジバト、ヒヨドリといったモズよりも体の大きな他種に対してより接触を伴う攻撃に至る傾向がみられた」と記しています。神戸市(1981)の報告と同様に体の大きな種類に攻撃していたことを述べています。文献に目を通してみて、フィールドでどの程度の頻度で襲撃を試みるのか、成功率はどの程度かなどを注目していきたいと思いました。(引用)神戸市教育委員会.1981.神戸の野鳥観察記.加藤昌宏著.モズの食物.遠藤幸子・上田恵介.2010.モズは大きな鳥に激しく攻撃する.日本鳥学会2010年度大会講演要旨集.p127.(写真)2025年2月15日、同年1月23日、2018年10月29日いずれも手賀沼沿岸で撮影
2025.02.23
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茨城県南西部にある菅生沼にでかけました。面積85ha、水深 1 mに満たない沼ですが、毎年ハクチョウが飛来し越冬しています。オオハクチョウ6羽は北帰行し、コハクチョウ111羽が羽をやすめているのみでした。このほか、浅瀬で餌を物色していた8羽のタシギのうち1羽は雨覆の笹の葉模様が少な目で黒い模様が目立つ若鳥と思われる個体でした。このほか、沼に隣接している水路沿いでは、カワセミが枝に止まり何度も小魚を捕獲している姿、餌の昆虫を探して姿を現したキセキレイとセグロセキレイ、遊歩道の地面で種子をついばんでいたカシラダカ、ホオジロの姿を目撃しました。カシラダカは腰の色のベースが赤褐色で鱗模様があるのでホオジロとの識別の手がかりとなります。近くで撮影したかったのですが、三連休初日で複数の市民の方が通行しているのでお預けとなりました。(写真)2025年2月22日撮影
2025.02.22
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今朝も北西の風3m前後の冷たい風が抜き抜けていました。寒さを避けて観察可能な松戸市千駄堀の自然観察舎に直行し暖房がきいた施設から千駄堀池の鳥たちを観察しました。その後、21世紀の森と広場公園内を探索しました。林縁に日陰ではヒッヒッと鳴き声がしたと思ったら植え込みのルリビタキ雄成鳥が登場。このほか、水路で地中のミミズの動く音を耳を傾けて聞いているようなシロハラ、チャチャチャとウグイス似の声が聞こえたと思ったらミソサザイが出現しました。池の水面は北西の風の影響で、カモたちりの姿はなく葦原の中で首をすくめて休んでいるオカヨシガモ、コガモ、マガモの姿がありました。一方、雑食性のオオバンは芝生の上で種子をついばんでいました。(写真)2025年2月21日撮影
2025.02.21
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2月も残すところ一週間余り、水元公園のカモ類、冬の小鳥を観察できる機会もあとわずかとなっています。公園東端のバス停桜土手で下車し、小合溜沿いを探索。エリア内のツグミ、アカハラ、シロハラ、ジョウビタキといったヒタキ類の姿を今一丁寧に観察しようとエリア内を進みました。あちこちにツグミ、シロハラの姿を見かけ、水元大橋から北側のエリアではアカハラの個体数がぐっと多い状況でした。アカハラをじっくり観察していくと、大半の個体が頭部がかなり黒っぽさがあり、羽色も濃い印象で亜種オオアカハラ(千島列島中北部で繁殖している個体)と思われました。(亜種アカハラの頭部の色はオリーブがかった褐色)このほか、小合溜に向かう途中の水路でカワセミと遭遇。何度も水中にダイビングし餌を捕食していました。このほか、小合溜の水面には、ホシハジロ、キンクロハジロ、ヒドリガモの姿があり、キンクロハジロは雄生殖羽、雌非生殖羽、体上面や胸の黒味が目立つ雄幼羽の姿、を見つけました。また、セグロカモメ、ユリカモメが水面で羽を休めていました。(写真)2025年2月20日撮影
2025.02.20
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北西の風が抜き抜ける日でしたが市川市の大町自然公園内は、谷津田のためあまり冷たさを感じずに探索できるフィールドです。大町駅前のパーキングに愛車をとめて公園まで徒歩で移動し、園内を見て回りました。スタート直後、複数のシロハラが葉っぱの堆積したエリアで掘り返して餌を物色している姿を目撃しながら遊歩道を進みました。林縁の薄暗い場所にトラツグミの姿があり頭を下げて何歩か移動したと思ったら、今度は頭をかしげて地中の音を聞いている仕草を披露。その後は、お相撲さんの四股を踏むような動作を披露したり出会いを満喫しました。その後、ミミズを捕食する様子を観察できました。トラツグミの舌は、細長い矢じり状で舌尖の先端は幾つもの針状構造でミミズや柿などの奨果も食べるのに適していると研究者から教えてもらったことがあります。その後、さらに動物園方向に進むと、林縁を複数のルリビタキが登場。成鳥雄生殖羽、雄第二回冬羽、成鳥雌の3羽が登場。このほか、葦原に10羽以上のシジュウカラやメジロもアオジが降り立ち葦の中の虫を捕食している光景を目撃したり楽しい時間を過ごしました。帰り道、公園入口近くの小さな池で餌をねらっていたカワセミを目にしながら帰路につきました。(写真)2025年2月19日撮影
2025.02.19
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昨日の春ような気温から一転し、西北西の風4m前後で気温も低めで真冬に逆戻り。二週間ぶりに吉川美南駅西口にある調整池を探索しました。昨年から月に数回訪ねてみてわかったのですが、今日のような冷たい風が吹いているとカモたちは20羽前後の群れで池に降り立ちますが、短時間で渡去します。近郊の吉川美南第一調整池、中川、越谷レイクタウンの大相模調整池のずれかに退避しているのではないかと思われます。今朝の水面には、マガモ、コガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オオバンが風を避けて羽を休めていました。うち、マガモに似ていますが、肩羽、風切、下腹、脇が白くペンキをかぶったようになっている1羽の個体を発見しました。全長はハシビロガモと同程度で、嘴は橙色の地に黒い模様があり、頭部全体がこげ茶色、脇は丸みがあるマガモとアヒルの交雑ではないかと思われました。また、ハシビロガモは成鳥雄生殖羽、雄幼羽が第一回生殖羽に換羽中の個体、雌非生殖羽、ホシハジロは胸から腹、脇の一部に褐色の羽がまじる雌1年目冬羽の姿がありました。このほか、複数姿のあったうちのカワウ1羽は頭部が白色となっていて虹彩がエメラルドグリーンの婚姻色個体でした。頭部が一気に白色になるのかと思っていましたが頭頂部分にモヒカン上の羽毛が残っているのを発見しました。帰り道、池の近くに電線にツグミが降り立ち、堤防下の草地で草をついばむヒヨドリの姿が観察し、現地を後にしました。(写真)2025年2月18日撮影
2025.02.18
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中潮で干潮が13時30分前後で潮位が52cmとシギ・チドリの観察には好条件でしたので、船橋市三番瀬を訪ねました。到着して干潟を見渡すと、波打ち際にシロチドリ、ハマシギ、ミユビシギ、ミヤコドリの姿があり餌探しに余念がありませんでした。その後、船橋漁港よりの干潟に移動すると、ダイシャクシギ(下腹から下尾筒が無斑で白い)、ホウロクシギ(下面に褐色味)、ズグロカモメ(嘴が黒く、初列風切に白黒が交互に入っている)、カモメ(背がウミネコより薄く味が黄色)、セグロカモメ(頭に斑がある成鳥冬羽)、シロカモメ(背がセグロカモメに比べて淡い)が干潟で羽を休めていました。くわえて、水面にはススガモ、ウミアイサの姿を観察しました。また、帰り道に芦原に複数のオオジュリン、アオジ、メジロの群れの姿を見つけました。(写真)2025年2月17日撮影
2025.02.17
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ベテランのウォッチャーであればあるほど鳥見をはじめた頃、ウグイスは漂鳥で近距離しか移動しないと教わった方が多いと思います。ところが、1980年代後半から調査・研究により高緯度地方のウグイスほど長距離の渡りをすることが判明したり、高緯度地方の個体は初列風切羽が長い翼を持っていることが判明しています。つまり、2つのタイプのウグイスが生息しているということになります。(高緯度地方のウグイスほど長距離の渡り)濱尾(2007)が分布や渡りなどの知見を整理し報告しています。その中で「ウグイスは冬は暖かい地方の低地に移動する漂鳥とされるが、茨城県筑波山では少なくとも通年生息する個体がいる。バンディングのデータでは秋に山形県飛島から沖縄県石垣島まで移動した例や5月に埼玉県比企丘陵でなわばりをもっていたオスが同じ年の11月に神奈川県横浜市で確認された例がある。高緯度地方のものほど長距離の渡りをしている可能性が考えられる」と報告しています。(高緯度地域の個体群は初列風切羽が長い翼を持っている)梶田(2006)も「積雪の多い高緯度地域に生息するものは冬期他の地域へ移動するため長距離の渡りを行なう事が知られている。これに対し、積雪の少ない本州以南の個体群は基本的に留鳥であり、冬期は山地から低地への小距離移動をする程度であると考えられている」と報告し、渡りをするものと小距離移動をするものが存在している旨を報告しています。さらに「高緯度地域の個体群の方が低緯度地域の個体群よりも飛翔に適した長い翼、特に推進力を生み出す初列風切羽が長い翼を持っている」と記し形態的な違いを指摘しています。(引用)梶田学.2006.日本列島で繁殖するウグイスCetti a d i p h o n eに見られる翼形地理変異.pp1.日本鳥学会発表.濱尾章二.2007.ウグイス 渡り.Bird Research News Vol.4 No.2.p4-5.大沢八州男.2004.飛島(山形県酒田市)における標識調査.pp12004年度第19回日本鳥類標識協会全国大会報告.原 星一.2024.新しい渡り鳥調査手法 ―夜に渡る鳥の識別とカウント―.第4回バードリサーチ賞受賞講演2024.pp1(写真)2009年5月16日栃木県日光市、2022年2月4日都内水元公園で撮影
2025.02.16
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立春をすぎても寒い日が続いたり、一昨日の台風並みの強風の日があったりゆったり鳥を探索できないでいましたが、ようやく青空が広がり風も弱めの一日でした。ホームグランド手賀沼沿岸約8キロを探索しました。ミヤマガラスが徐々に移動しながら田んぼを移っていく姿を見つけました。嘴の付け根が石灰化して白くなっているように見え、飛翔する姿はひらひらと蝶が舞うような飛び方が独特でした。その後、群れが電線に一列に並び、羽繕いをするもの、ペアで相互毛づくろいをしてるものなど実にいろいろな仕草を観察しました。沼に接続している水路ではカンムリカイツブリ、コブハクチョウの群れ、ダイサギが水中に入って足で餌を浮き上がらせるような仕草、カワセミが餌探しに余念のない姿を観察しました。このほか、水田エリアでは餌場から帰還したタゲリの群れが水田に降り立ち、座り込んだ姿、近くの畔と葦原を行き来していたホオアカ、ようやく姿を現したツグミとの出会いを楽しみむました。(参考:ミヤマガラスの成鳥、幼鳥)成鳥は嘴のつけ根の毛状の羽が生えていた場所が石灰化したように見えます。また、下嘴のつけ根にも,白い部分があります。これに対して、幼鳥では嘴のつけ根に毛状の羽が生えています。研究者によると、この羽は生後10~15 ヶ月で抜けると教えてもらいました。(写真)2025年2月15日撮影
2025.02.15
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二週間ぶりに柏の葉キャンパス駅近くの調整池を探索して歩きました。ここの自慢は、イカルチドリを比較的近距離で観察できるところです。コチドリと比べてはるかに長めの嘴、不明瞭なアイリング、頭と背の褐色部が後頭の白帯で分かれていること等をしっかり観察できます。このほか、オカヨシガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、コガモ、オオバンが水面を移動している姿、湿地帯で小動物を捕食していたダイサギ、コサギ、草原エリアで餌探しに余念のないツグミ、タヒバリを観察しました。中でもおやっと思ったのが、オカヨシガモ雌雄共に水面に浮かんだまま猫がふみふみするように足を動かして水中の餌が浮かんでくるようにしている仕草です。一般的には水底の藻や種子を食べるために頭を突っ込んで餌をとるといった仕草を観察することが多いのですが、採餌環境によって使い分けしているようです。(写真)2025年2月14日撮影
2025.02.14
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春一番ではないかと思われる強風が抜き抜ける朝となりました。さて、そろそろウグイスの初鳴き(*)が観察される時期を迎えます。最近は、地球温暖化でウグイスの初鳴きが早くなっているとしている方の存在がある一方上田(2023)が「1953年から蓄積されている生物季節の古いデータの中で、1950〜1970年代の宮古島や先島諸島(石垣島、西表島)のウグイスの初鳴きデータを見ると、1月や2月の記録がほとんどです。1980年代になって、3月の記録が混じるようになり、2000年代になるとほとんど3月の記録です。先日、知人からなぜこれらの島の古いデータでは初鳴きが早かったのかと聞かれました。いろいろ考えてみたのですが、結局、納得できる説明は見つかりませんでした」というコメントも存在しています。全国的なウグイスの初鳴き前線、千葉県での初鳴き日、千葉県柏市での初鳴き日の推移に注目してデータを鳥瞰してみます。(ウグイスの初鳴き前線)気象庁(2010)は、ウグイスの初鳴きについて「2月下旬に九州地方、四国地方の一部や関東地方の一部で始まります。3月10日には中国地方、四国地方、近畿地方、東海地方、関東地方、東北地方南部太平洋側を結ぶ地域、3月20日に北陸地方北部から東北地方太平洋側を結ぶ地域に達します。その後、東北地方を北上し4月下旬に北海道地方に達します」と述べ、初鳴きが日本列島を北上していく旨を報告しています。(温暖化と千葉県での初鳴き日)気象庁は、「2000年前後から2010年代前半にかけて世界の平均気温上昇は停滞しましたが、その後は急激に上昇し、2016年から2020年の5年間は、1850年以降で最も高くなったとみられています」と報告しています。気象庁生物季節観測データのうち千葉県(観測地点銚子)の2016年から2020年の5年間の初鳴き日に注目してみます。すると、2016年2/28、2017年3/5、2018年3/11、2019年3/1、2020年2/25という結果で、変動を繰り返していますが、早くなっているとは断言できません。なお、気象庁が公表している1953年から2020年の生物季節観測データのうち、千葉県(調査地点は銚子市)では、最も早かった年は1972年1月12日、最も遅かった年は2014年3月17日でした。(千葉県柏市での初鳴き日)1998年から2024年の間の千葉県柏市での初鳴き日を整理すると次の通りです。1998/4/4、1999/3/28、2001/1/28、2002/3/10、2003/2/9、2004/2/25、2005/3/1、2006/2/19、2007/2/25、2008/3/17、2009/2/11、2010/3/20、2011/3/30、2012/3/14、2013/3/4、2014/3/19、2015/3/15、2016/03/6、2017/03/2、2018/3/11、2019/3/31、2020/3/16、2021/3/1、2022/3/15、2023/2/19、2024/3/27最も早かったのは2001年1/28、最も遅かったのは1998年4/4という結果でした。1月に記録されたのが2001年、2月に記録されたのが2003年、2004年、2006年、2007年、2009年、2023年、3月に記録されたのが1999年、2002年、2005年、2008年、2010年、2011年、2012年、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2024年でした。26年間のうち、3月に記録された年が18年あり、気象庁が平均気温が1850年以降で最も高くなったと評している2016年から2020年に着目すると3月に初鳴きを記録することが多くなっています。(*)初鳴日は、春にうぐいすが「ホーホケキョ」とさえずるのを初めて聞いた日(引用)気象庁.2010.うぐいすの初鳴日www.data.jma.go.jp/sakura/data/uguisu2010.pdf気象庁.生物季節観測累年表.https://www.data.jma.go.jp/sakura/気象庁.地球温暖化と十年規模変動https://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/mar_env/knowledge/ohc/hiatus.html(写真)2022年2月4日都内水元公園で撮影
2025.02.13
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土浦市の乙戸沼を訪ねました。約13ヘクタールの敷地の中心に「乙」という形をしていたという沼がある自然公園で秋から翌年春まで水鳥が越冬しているフィールドで市民の皆さんに親しまれています。水面には、コハクチヨウ、コガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、オナガガモ、ミコアイサ、カワウが羽を休めていました。なお、今月に入り姿が目撃されていたニシオジロビタキの姿は見つかりませんでした。コハクチヨウは16羽で、2011年2月に観察した83羽と比べると八分の一と少なめでした。ただし、渡辺ほか(2008)が報告しているコハクチョウによる被食が記録れた外来種ハゴロモモは現在消失しているのでその影響も考えられます。(引用)渡辺朝一・渡辺 央・山本 明・清水幸男.2008.池沼におけるガン・ハクチョウ類の食物としてのマコモの重要性と種による採食方法の違い.日本鳥学会誌第57巻第2号p97–107.(写真)2025年2月12日撮影
2025.02.12
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山野の冬鳥の代表ツグミですが、鳥友たちから昨年から今年にかけて姿をみかけないと聞いています。(ホームグランド手賀沼とその沿岸での観察記録)ホームグランド手賀沼とその周辺地域では11月18日が初認でしたが、その後は12月29日に沿岸で姿を見かけるまで観察のブランクがありました。いつもでしたら、初認以降個体数がふえ、夜間にも鳴きながら移動していくのですが、そのパターンは皆無でした。(千葉県、埼玉県、茨城県、東京都での観察記録、カッコ内は個体数)(*)いずれもはじめて姿を見かけた日千葉県と隣接する都県で見かけた記録を整理すると、つぎの通りです。千葉県松戸市千駄堀12/20(1)、埼玉県吉川市吉川美南12/26(1)、千葉県柏市片山12/29(1)、千葉県印西市1/2(1)、東京都葛飾区1/6(1)、千葉県松戸市樋野口1/16(5)、千葉県柏市柏の葉2/1(2)、東京都清瀬市2/3(1)、埼玉県三郷市2/10(7)(県外の観察記録、*以外は鳥友からの情報による)県外の鳥友から聞き取りした結果を整理したものが次の通りです。北海道稚内市24/10/15、長野県長野市24/10/26、*宮城県大崎市11/28、石川県七尾市24/11/30、長野県軽井沢町24/12/28、石川県羽咋市25/1/6、北海道苫小牧市24/1/7、北海道七飯町24/11/10、岩手県盛岡市24/10/20、山形県飛島10/2、新潟県新潟市北区24/12/28(バードリサーチ季節前線2024から)バードリサーチ(2024)は、9/30までに観察されたのが富山県と秋田県、それ以降東京都、宮城県、熊本県、香川県で観察記録が寄せられたと報告しています。(ツグミの南下ルート)梅垣(2019)は、日本列島を南下するルートが2ルート(*)がある鳥として、ツグミ、タヒバリ、アトリ、ハギマシコ、オオマシコを例示しています。(*)日本海を横断するルートのみをとる種とあわせて日本縦断ルートも存在する2タイプ)ルートを日本地図で見てみると、朝鮮半島から九州地方へのルート、日本海を横断しての能登半島などの北陸地方へのルート、日本海を横断し北海道のルートにくわえて日本を縦断するルートです。平年であれば、前記ルートで日本に渡り、群れで山林で行動した後各地へ分散し、平野から山地の森林、草原、農耕地、都市部に移動し越冬すると言われています。(引用)梅垣佑介.2019.日本周辺の鳥の渡りルート.日本の渡り鳥観察ガイド.p35.文一総合出版.バードリサーチ.2024.季節前線2024.https://www.bird-research.jp/1_katsudo/kisetu/index_kisetu_kekka.html(写真)2025年2月10日埼玉県三郷市、2025年2月8日千葉県松戸市樋野口、2025年2月1日千葉県柏市柏の葉、2025年1月16日千葉県松戸市樋野口
2025.02.11
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2024年秋から2025年2月までツグミ、タヒバリといった小鳥たちの姿をあまり見かけないまま経過しています。どこか食べ物の条件の良いところにとどまっているのか、繁殖地での繁殖が芳しくなく個体数が激減しているのかと気をもんでいます。そこで平年、ツグミ、タヒバリの個体数が多い江戸川河川敷をJR三郷駅から常磐道までの往復8kmの間を探索してみました。目論見は大当たりで、スタート直後から河川敷の一角でツグミが地中からミミズを引っ張り出している光景を目撃。このほかにも複数の個体がグランドに佇み、じっと睨んでいたかと思うと土をアタックすると見事にミミズを口にこわえていました。ミミズの動きが探知できているような素振りでした。また、見かける個体の羽色は、じつにいろいろで上面の赤褐色か強いもの、赤褐色の弱いもの、下面が黒褐色斑の個体、淡褐色の個体を見かけました。ツグミ、タヒバリのほかは、江戸川の中洲で羽を休めていたダイサギ、河川敷の通路で羽を休めていたノスリの姿を観察できました。(写真)2025年2月10日撮影
2025.02.10
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湖沼の鳥を探索しに出かける予定でしたが、北北西の5mをこえる冷たい風が吹き抜けていたので変更し、成田市坂田ヶ池から栄町房総のむらのエリアを探索しました。池には、カルガモとマガモの交雑個体1羽(頬が赤褐色で、胸が赤茶色、三列風切が淡褐色、脇の羽縁はぼやっとした印象)、オナガガモ、トモエガモ、コガモ、ミコアイサ、カンムリカイツブリ、カイツブリの姿がありました。また。岸辺に近い木の枝にはカワセミが枝に止まり小魚を捕獲している光景を目撃しました。このほか、林の斜面でトラツグミが立ち止まって首をかしげて地面の方向に耳を傾けているような素振りを見せたと思ったら、ミミズらしきものを引き抜いているような光景を見かけました。(写真)2025年2月9日撮影(トラツグミは2023年2月23日撮影)
2025.02.09
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西北西の風5m以上が吹き抜ける中、松戸市の川の一里塚を訪ねました。イタカアワダチソウ、イノコズチなどがあるエリアは、冷たい風が吹き抜けていたのでベニマシコの鳴き声が聞こえるものの姿は観察できず。土手があり、風が避けられるスポットに移動すると、ヨシガモ、ヒトリガモが地面の青草をついばんでいたり、ジョウビタキが小枝に止まり愛嬌をふりまき、複数のカワラヒワが木の枝に降り立った後地面に降りて種子をついばんでいる姿を発見しました。翼を広げたときの初列風切、次列風切の黒と黄のコントラストの鮮やかさには目を奪われました。その後、土手斜面を複数移動する鳥影を見つけました。姿を観察すると、ツグミでした。平年ですと、11月に飛来し3月終わり頃まで姿を見かけるのですが、今冬はまったく見かけず心配でしたが姿をかけてホッとしました。(写真)2025年2月8日撮影
2025.02.08
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3日に埼玉県と東京都の境にある公園でニシオジロビタキを観察してきましたが、鳥友から茨城県南部の公園でも1月以来ニシオジロビタキの姿があるとニュースをもらい出かけてきました。公園の面積が約23haと広大な公園内の一角にその姿がありました。ただし、ジョウビタキ雌が縄張りとしているエリアにニシオジロビタキが滞在しているので、頻繁にジョウビタキに追尾されている姿を目撃しました。下嘴が黒くなく肉色であること、上尾筒の色が尾と同じ黒褐色、三列風切先端の斑の色はバフ色であり、第一回冬羽でした。近くには、樹液を吸いに複数りメジロが飛来する姿、隣接する池の水面には、マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、オオバンの姿、池の近くにシメが登場。(写真)2025年2月7日撮影
2025.02.07
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西よりの冷たい風が抜き抜ける朝となりました。比較的比較的風の影響を受けにくい茨城県つくば市高崎自然の森に出かけました。到着直後から複数のルリビタキが登場しました。眉斑は嘴の付け根から白い部分が出始めた第三回冬羽と思われる個体、眉斑は嘴の付け根から白い部分が伸びていた4年目または5年目の個体、眉斑がほとんどない個体といろいろな個体を観察。このほか、地面で採餌に余念のないシロハラ、20分以上食べ続けた後、満腹になったのか地面で静止した状態で休んでいた光景を目撃しました。その後、森の近郊にある小川沿いを探索していたら、複数のジョウビタキが登場。近くのヤブと木に1990年代以降に個体数が激減しているカシラダカの姿が見つけました。あわせて、複数のアオジが水路沿いのヤブを移動し餌探しをしている姿を見つけたり、楽しい時間を過ごしました。(写真)2025年2月6日撮影
2025.02.06
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吉川美南駅西口と東口の調整池を探索しました。住宅街に隣接している西口の調整池では、葦原に個体数は多くはないものの、スズメ目の鳥類の姿を見かけます。今朝は、オオジュリン、ホオジロ、スズメの姿があり、3種の個体数の合計は30羽以上。オオジュリンは頭上が褐色で顎線が目立つ成鳥雌個体と思われました。また、ホオジロは、耳羽と頭が褐色の成鳥雌冬羽でした。このほか、池の一角にある葦原の中から全身が淡褐色で黒斑のあるキジ雌が登場。池の水面には、マガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロが羽を休め、ダイサギ、コサギが浅瀬で餌探しに余念のない姿がありました。ホシハジロは体上面と脇が灰色の雌冬羽、キンクロハジロは 虹彩が濁った黄褐色で眼先が換羽し始めている雌第一回冬羽と思われました。また、東口に移動しようとした時、カラスに追尾され住宅のテレビアンテナにチョウゲンボウが降り立ちました。(写真)2025年2月5日撮影
2025.02.05
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鳥友から埼玉県と東京都の境にある公園に滞在しているニシオジロビタキについて識別について質問をもらいました。内容は、大雨覆羽毛の先端に淡色があることから1年目冬の個体と報告している記事を見た。その他、上尾筒羽毛は淡色羽縁のある灰黒褐色で、腰の羽毛と同系色と記されていたとのものでした。(大雨覆羽毛の先端に淡色の点について)出口・大西(2021)が2020年福井県で観察した個体について「大雨覆羽の先端にバフ色の小斑が認められた」と報告している内容がその根拠と思われます。(ニシオジロビタキと同定するために)今村(2014)は、2014年に茨城県取手市で観察したニシオジロビタキについての形態などについて報告しています。(1)取手市で観察した個体の特徴について観察した個体の特徴について、「頭部から腰にかけて一様に灰褐色、上尾筒は黒褐色で各羽の羽縁は灰褐色、(中略)尾は上尾筒と同様黒褐色で、中央尾羽とその外側各1 枚を除く尾羽の基部に白斑があった。白斑は,最も大きいもので尾羽の2/3 程度の長さがあった。上尾筒と尾は,光の当たり方によって褐色味が強く見えることがあった。小雨覆は灰褐色であった。大雨覆と中雨覆および風切は濃褐色で各羽には幅の狭い淡褐色の羽縁があり,大雨覆と三列風切の先端には淡褐色の斑が認められた。下面は淡いバフ色で,喉はやや白っぽく見えた.汚白色の囲眼羽があり、嘴の形はやや扁平で短く、上嘴は暗肉色で、下嘴は肉色,脚は黒色」と報告しています。(2)ニシオジロビタキと同定した理由について「下嘴が黒くなく肉色であること、上尾筒の色が尾と同じ黒褐色である点で異なっていた。下嘴が肉色で、上尾筒が黒褐色であるという特徴は、Jännes (1996)が示したニシオジロビタキの特徴とも一致していた。また本個体は,三列風切の羽縁が狭く,先端の斑がくさび形であったが,この特徴はCederrothet al.( 1999)のニシオジロビタキの記載に一致していた」と同定した理由を述べています。(3)第一回冬羽の特徴について近似種のオジロビタキと識別するための特徴についてつぎのように述べています。a.ニシオジロビタキの下嘴が先端を除き淡色であること(下嘴全体が黒い場合もある。オジロビタキの下嘴が基部を除きほとんど黒い)b.上尾筒の色は尾羽と同じような黒褐色であるか、黒色でも光沢がないこと(オジロビタキの最長上尾筒の羽毛が光沢のある黒色で尾羽よりも黒味が強い)c.ニシオジロビタキは三列風切の羽縁があっても狭く<先端の斑の色はバフ色でくさび形をしている(オジロビタキの三列風切の羽縁は幅が広く,先端の斑の色とあわせて白っぽい色)d.胸と脇はバフ色で,喉は幅広く淡色である(オジロビタキの胸と脇は灰色~灰褐色味を帯びており、喉はパッチ状に白い)e.上面の色は、暖かみのある褐色(オジロビタキの上面の色は灰色味のある褐色)(2月3日に観察した個体について)昨日2月3日に撮影したうちの4枚をアップします。一枚目の写真では下嘴が先端を除いて淡色(肉色)なのがわかります。また、上尾筒の羽毛が尾羽と同様に黒褐色で、三列風切先端の斑がバフ色なのがおわかりいただけると思います。二枚目の写真では三列風切先端の斑がバフ色なのが一層わかっていただけると思います。三枚目の写真では、上面の色が温かみのある褐色なのがわかります。四枚目の写真では、胸と脇の色がバフ色で喉が幅広く淡色な点がわかります。
2025.02.04
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昨年12月から埼玉県と東京都の境にある公園に滞在しているニシオジロビタキを観察しに出かけました。公園内にはケヤキ・クスノキ・コナラ・エゴノキ・ウツギ・ヤマハギなどの樹木とクマザサや各種の野草が植えられ、武蔵野の雑木林が再現されています。湿地帯や池があり、水鳥、小鳥たちとの出会いが楽しめます。昼前に到着した時点では、ニシオジロビタキの姿はみつからず、湿地帯と池の遊歩道を探索し、マガモ、カルガモ、コガモ、ハシビロガモ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、クイナ、バンといった水鳥、ジョウビタキ、ツグミ、シジュウカラ、メジロなどの小鳥たちとの出会いを楽しみました。お目当てのニシオジロビタキの登場は、午後1時すぎでした。キリリと鳴き声が聞こえたと思ったら、近くの枝に止まる姿を発見しました。下嘴が肉色で嘴先端だけ黒色で、基部から先端にかけて細くなるな印象がありました。(オジロビタキは嘴は黒色で基部から先端はほぼ同じ太さで先端が細い)(写真)2025年2月3日撮影
2025.02.03
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2024年から2025年冬は、ツグミをほとんど見かけない状況が続いています。ほおじろ(2025)が千葉県内で「ツグミのいない冬」と題して会員の多くが姿を見かけていないていないことを報告しています。昨日、柏市柏の葉でツグミ2羽を目撃しましたが、平年のツグミの個体数はどの程度なのかを文献で調べてみました。すると、佐藤ほか(2012)がツグミのセンサスと環境調査の実施した結果した結果を報告しているのを見つけました。(平年のツグミの個体数について)佐藤ほか(2012)に「11月1日からの日数が70~120日の間(1~2月中)にピークが観察された。ピーク以外の時期の個体数は、いずれの地区や年度においても0~5羽/5ha 程度であったが,ピーク時の個体数は年度によって大きく変動し、5羽/5ha未満の年から40羽/5ha近い年までと幅広かった」、「11月1日から約50日(12月下旬)で、林冠等と地上部(林床や草地等)の利用が半々となり、2月以降はほぼ全個体が地上部を利用するような傾向があった」、「関東平野で越冬するツグミに関しては、越冬後期(2~3月)には主に林床や草地,裸地を利用することが確認された」と記されていました。(昨日の柏の葉公園で個体数)昨日、柏市柏の葉公園でツグミ成鳥と第一回冬羽を各1羽観察しました。2羽/45ha(0.2羽/5ha)と表現することができ、前記の多い年の40羽/5ha近い個体数と比較するとかなり少ないデータとなります。(柏の葉のツグミは既に林床と裸地を利用)柏の葉では林冠(森林の頂部で枝葉の茂った部分)ではなく、林床(林のち地表部分)にその姿がありましたから佐藤ほか(2012)が報告している越冬後期の状態に該当します。平均気温が極端に上昇していること、秋の降水量が増加していることによって果実の結実に大きな影響を与え、日本に越冬のために飛来する小鳥たちに影響を与えているのではないかと指摘している声を耳にします。(引用)佐藤伸彦・藤田旭美・曾根恵海.2012.関東地方の平野部で越冬するツグミの垂直的な利用位置の季節変化.自然教育園報告第43号.p57-64.ほおじろ.2025.千葉県 鳥の世界で起きていること 冬の巻.日本野鳥の会千葉県.第526号.2025年2月号.p3.(写真)2025年2月1日柏の葉公園で撮影
2025.02.02
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昨日、柏の葉公園でツグミの姿を目撃したとニュースをもらい、現地に出かけました。途中渋滞がひどいので柏の葉キャンパス駅近郊の湿地に立ち寄り、イカルチドリのコチドリより長い嘴、前頭の黒色、うっすらとある黄色のアイリングを観察。タシギは合計13羽もの姿があり、嘴を泥の中に突っ込んで餌探しをしているもの、頭と嘴を水中に入れて餌を探す個体と実にいろいろな姿がありました。このほか、オオヨシガモ、ハシビロガモも羽を休めていました。その後、柏の葉公園へ移動。45ha(東京ドーム8個分)公園内を見て回りました。ツグミの姿は、ちば県民プラザ近くとサッカースタジアム近くに各1羽ずつ。平年では10羽前後のツグミが地面で餌探しをしている光景と比べると少な目。ガリガリに痩せているのではないかと思っていたら、案外ぷっくりした体形で安心しました。このほか、公園内で頭頂から上面が真っ黒なハクセキレイ成鳥生殖羽の姿を見つけました。昨年秋以降、同様の個体をよく見かけます。(写真)2025年2月1日撮影
2025.02.01
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