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木昌1777さんComments
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朝ドラ散歩のコースを探そうと思って地図を眺めていたら「瞑想の松」という文字を見つけた。名前はよく知っているが、行ったことは一度もなかった。最近、散歩コースの決め手が少なくなっていたので、「瞑想の松」とその一帯を歩いてみようと簡単に決まった。

Photo A1
(左) 「小松島三丁目」停留所前の道から。(2015/1/11 6:50)
Photo A2
(左) 左折して住宅地へ。(2015/1/11 6:51)

Photo A3
(左) 右手の坂を上がり。(2015/1/11 6:53)
Photo A4
(左) 山手にマンションの並ぶ道。(2015/1/11 6:55)
宮町通りを北に走り、JR仙山線を越え、東照宮を迂回して進むと小松島に入る。仙台市営バスの「小松島三丁目」停留所の手前にコインパーキングがあった。そこから歩き出す。
すぐに左手の住宅地の道に入る。出来るだけ短時間で瞑想の松まで行くのだ。地図を眺めながら計画したのは、一回りしてから最後に瞑想の松に辿り着くというコースだったのだが、老犬と老人の散歩に無理は禁物、行きたいところは先に行って、疲れたらさっさと止められるようにと考え直したのだった。

Photo A5
(左) 「天満宮」。(2015/1/11 6:56)
Photo B1
(右) 瞑想の松(薬科大学)への坂道。(2015/1/11 7:00)
道の右手(山手側)に「長命荘鎮座天満宮」という小さな神社があった。不思議なネーミングである。長命荘というアパートのよう名前の神様が鎮座している神社という意味かと思ったが、もちろん違うだろう。もっとも常識的に考えれば、長命荘という地に鎮座している天満宮というのがしっくりする。
階段を上がって社を見に行った。奥行きのある小さなお社の中を覗くと、集会所らしい畳敷きの一番奥に神様(よく見えなかったが、道真公だろう)が祀られている。壁際にはたくさんの本が並べられていて、集会所、ミニ図書館、そして信仰の場所という本当に小さいながら地域のコミュニティ・センターらしい趣きである。とてもほっこりした気分になった。
天満宮を過ぎると丁字路で、右手の坂道の向こうに階段が見え、方向的にはそこが瞑想の松への入口らしい。

Photo B2
(左) 丘の頂上に松が。(2015/1/11 7:01)
Photo B3
(右) 瞑想の松。(2015/1/11 7:03)
階段を登り切るとは東北薬科大学の敷地で、瞑想の松は大学敷地の中にある。少し進むと立て看板があって「犬の散歩は厳禁」という表示があった。慌てて入口まで戻ってフェンスに犬を繋いでから、丘を登り返した。
「瞑想の松」は樹齢650年を越えるクロマツで、明治の文人・高山樗牛が旧制二高在学中にこの木の下で瞑想にふけったということに由来する。叶わぬ恋を嘆いてのことだというが、「恋の嘆き」と「瞑想」というのは私にはどうもしっくりしない。私のような凡人の記憶では、恋の悩みはひたすら悶々と思い悩むだけのことで、瞑想とはほど遠いのだった。
もう今では、高山樗牛の名前が人の口の端にのぼることはほとんどなくなったが、旧制二高から東京帝大に進み、大学在学中に平家物語に取材した歴史小説「滝口入道」を新聞に連載した。後に、「滝口入道」は板東妻三郎主演で映画化された。バンツマ主演などと言ったら、これまた大昔の話のようだが、田村高広や田村正和の父親だからそんなに古いわけではない。私の親の世代である。
樗牛は一時期、旧制二高の教授だった。戦後、旧制二高は東北帝大と一緒に新制東北大学に改組されたので、いわば私の職場の大先輩に当たる。
瞑想の松の傍らに土井晩翠の立派な歌碑が建てられている
いくたびか ここに真昼の夢見たる 高山樗牛 瞑想の松



Photo B4
(上) 瞑想の松からの展望(南東方向)。(2015/1/11 7:04)
Photo B5
(中) 瞑想の松からの展望(南西方向)。(2015/1/11 7:04)
Photo B6
(下) 瞑想の松からのパノラマ。(2015/1/11 7:04)
瞑想の松がある丘にはコンクリート製の展望台があって、仙台市の眺望が南に広がっている。イオを待たせているので、眺望を楽しむ気分はなくて、急いで写真を撮って駆け下りた。
地図では、東北薬科大学のキャンパスを抜けて小松島公園に抜けられそうで当てにしていたのだが、キャンパス内は犬の散歩厳禁だというので急遽予定変更である。
大学敷地に入ってきた道を南に下り、右に折れて旭ヶ丘方向に向かう。広い通りから東北高校をぐるりと回って小松島公園に行くことにしたのだ。

Photo C
旭ヶ丘と小松島の間の道路。(2015/1/11 7:24)

Photo D1
(左) 階段を上がって。(2015/1/11 7:25)
Photo D2
(右) 坂道を上る。(2015/1/11 7:25)
地図上では小松島と旭ヶ丘の境界を走る広い道を、右手に東北高校の体育館を見ながら北に歩く。東北高校は野球の名門高で、宮城県からの甲子園出場といえば、この東北高校と仙台育英学園の2校が常連である。
東北高校の敷地を過ぎたところに階段があって、そこから斜面の住宅地に上がっていく。住宅地の坂道をどんどん上っていくと5mほどの高さの剥き出しの崖があった。崖の脇には二階だけのアパートが並んでいる。ほぼ垂直に切り立った崖だが、崩壊の危険がない安定している地層なのだろうか。

Photo E1
(左) まもなく坂の頂上。(2015/1/11 7:30)
Photo E2
(右) 階段で下る道。(2015/1/11 7:31)

Photo F
東照宮前へ行く道。(2015/1/11 7:36)
剥き出しの崖を迂回するように曲って急斜面をのぼりきると頂上である。その尾根を越えると道は階段で下って行く。階段道からうねうねと小さく屈曲する道を下っていくと「仙台市小松島コミュニティセンター」の前で道は左に折れ、仙台市青葉消防署小松島出張所の脇を通って東照宮前を通る広い道(歩き出した道)に出る。信号のある交差点脇には小松島交番があった。

Photo G1
小松島公園。(2015/1/11 7:41)

Photo G2
東北薬科大学(左)と東北高校(右)。(2015/1/11 7:45)
南に少し歩けば目当ての小松島公園である。この公園は、その敷地のほとんどを池が占めている。東北高校、薬科大学の敷地側から池をぐるりと廻ってみた。
撮影場所(地図のベースは、「プロアトラスSV7」)。
【続く】
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