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半年前に来訪してくれた大学時代の後輩Mに続き、今回は、後輩のきんちゃんが家族旅行でリゾートに遊びに来てくれた。きんちゃんは2年下の、サックスを担当していた後輩。素直で裏表がなく、いわゆる「天然」のキャラは20年経った今もそのままだったが、今や「紀州のお母さん」として立派に家族を牛耳って支えており、優しいご主人と素直な子供たちに囲まれ、とーっても幸せそうだった。初日は到着の飛行機が悪天候で2時間近く遅れ、翌日はさらに100ミリを超える大雨にたたられ、一時はどうなる事かと思ったのだが、次の日からは天候も回復し、動物園やワニ園、プール遊びに乗馬にアーチェリーと、ヤップーンらしいホリディを楽しんでくれたようである。名残惜しい最後の夜は、我が家も一緒にディナーに参加。その夜は子供の教育から主婦の生活まで話が弾み、楽しいディナータイムを過ごす事が出来た。後半はきんちゃんのご主人が話のネタになり、「ハワイ家族旅行前日に車に轢かれて骨折したが、キャンセル料がもったいないと判断したきんちゃんが、そのままご主人を参加させ、ハワイでは熱を出して寝込んでいるご主人の横で家族は心からバカンスを楽しんだ」とか、「父息子でびわこバレイにスキーツアーに行ったが、帰りの集合時間に遅刻して添乗員に置き去りにされ、当時幼稚園児の息子ちゃんにスキー用具をかつがせ公共交通機関を乗り継ぎ、深夜に和歌山までたどり着いた」だの、申し訳ないがそんな逸話に涙を流して笑いころげてしまった。そこでおいらは、「お母ちゃんも学生時代は『超ビビリ』で有名で、応援団のくせに応援の太鼓がドーンと鳴る度にいつも10センチ程飛び上がって怖がり、それを後列の団員が皆で笑っていた」という話を披露し、お父ちゃんに援護射撃をしてあげた。いやしかし、卒業してから20年以上経った今でも、こうして先輩を慕ってはるばる訪問してくれるなんて本当に嬉しい限りである。おいら達が入学した当時は、吹奏楽部とはいえ応援団の組織の中に属していたので、学年が1つ違うだけで気軽に話すことも出来ない厳しい上下関係があり、1回生にとって最上級生の4回生はまるで「神」のような存在だった。しかしおいら達の学年が4回生になった時、そんなのはもう時代遅れだという事で、秩序は守りつつも、出来るだけオープンにしようと心がけ、少しずつ上下関係の壁を取り払っていく事に成功した。賛否両論はあったが、こうして先輩後輩の垣根なくその当時の部員同士が今でも楽しい交流が出来ているという事を聞くたびに非常に嬉しい気持ちになるものである。場所柄、なかなか同窓会のようなイベントには参加できないおいらであるが、機会が持てたら、是非またみんなで集まって、昔話に花を咲かせたいものである。という事で、段取り宜しくね、きんちゃん。こういう時だけ先輩風を吹かせるおいらであった。
2012.03.24
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先日、うちの会社のリゾート部門の会計を担当していた責任者が退職した。入社して1年間、それなりに頑張ってくれてはいたのだが、いかんせん50代も半ばの、見た目も「家で盆栽をいじっているおじいちゃん」みたいな感じであったため(一応オージーです)、新しいマネジメントへの移行をはじめとした劇的な変化になかなかついていけず、最終的にはギブアップ、みたいな退職であった。その件について、おいらは日本の本社に対して退職経緯書を提出した。もちろん「日本語の魔術師」のおいらなので、文面に抜かりはない、はずであった。すると、おいらのその報告書を受領した海の向こうの直属の上司Fさんから電話がかかってきた。彼はとても沈んだ声で、「俺さぁ、かちょー。の報告書を見て、身につまされた思いになっちゃったんだよねー。」と言った。よくよく自分の書いた文面を見てみると、「退職者は50代も中盤であり、今後の伸びしろも感じられない」という主旨の一文が含まれており、この上司Fさん、そしてそれ以降にこの報告書を閲覧される取締役、常務、そして事もあろうに社長までもが「50代中盤」を超えているという事にこの時ハタと気がついたのであった。その時はFさんの「どうする?この文面修正する?」という老婆心なアドバイスもいただいたのだが、忙しかった事もあり、「いいです。そんまま回しちゃってください」と、おいらは強気に回覧をすすめてしまった。最終的にその報告書は、上席のどなたからも連絡が来ることはなく、おいらの「毒」はFさん以外の誰からも気づかれる事はなかったのだが、それ以降Fさんとの仕事では、「これ明日までにやってね!なんせまだ伸びしろのある40代だもんな!」と、自ら墓穴を掘る状態になってしまったのである。前置きが長くなってしまったが・・・・(これが本題と思っていたあなた。まだ甘いわね)この経理のおっさん、最近のアグレッシブな50代の皆様(←ここで一応フォロー)とは全く趣の異なる、チャンチャンコを着せて縁側に座らせたくなるような腰の曲がった爺さんであった為、一緒に仕事をするおいらは、「おじいちゃーん、お熱を計りましょうねー」「あら?おじいちゃんさっきご飯食べたばっかりでしょ」みたいな感覚で、「はい、じゃあ伝票入れましょうねー」「あら、これ同じ請求書を昨日支払ったでしょー」と、毎日老人ホームのヘルパー状態であった。うちのオフィスのキッチンにはスタッフ共用のインスタントコーヒーがあるのだが、このおっさん、自分のコーヒーを淹れた後にコーヒー壺を元の位置に戻さず、しかも蓋をちゃんと閉めないと言うのが仕事以上においらのストレスであった。通常はこの状態でなくてはならないものが、おっさんの後は必ずこうなっていた。おいら自宅では右のものを左にもしないズボラな性格であるが、一応会社は「公共の場」なので、几帳面に整理整頓する事を心がけている。なので、いつも気がついた時においらが元の位置に戻していたのだが、ふとひらめいて、じゃあもともとのレイアウトを「おっさんが置くであろう位置」にしたらどうなるか、というのを実験してみた。そしたら、こうなっていた。敵もさるもの。結局おいらのストレスは続くこととなったのであるが、彼の退職とともに、このストレスからも解放される、と安堵していた。ところが、先日、おっさんがオフィスを去ったにもかかわらず、全く同じ現象、つまりコーヒー壺も元の位置に戻さない、蓋もきちんと閉めない、という同一現象を発見した。これは複数犯による仕業だったのか。あるいは真犯人が別にいたのか。この週末にキッチンに監視カメラを設置しようかと企んでいるおいらである。
2012.03.10
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