越谷市増森(ましもり)のやまたけちゃんのブログ

越谷市増森(ましもり)のやまたけちゃんのブログ

PR

プロフィール

増森(ましもり)のやまたけちゃん

増森(ましもり)のやまたけちゃん

カレンダー

カテゴリ

カテゴリ未分類

(0)

食事(ラーメン)

(781)

食事(生・インスタント麺)

(398)

食事(インスタント麺・ペヤング)

(62)

食事(インスタント麺・カップヌードル)

(61)

食事(インスタント麺・日清のどん兵衛)

(62)

食事(インスタント麺・マルちゃん)

(110)

食事(インスタント麺・銘店伝説)

(10)

食事(鰻)

(137)

食事(弁当)

(431)

食事(蕎麦)

(176)

食事(惣菜・おつまみ)

(621)

食事(刺身)

(369)

食事(うどん)

(71)

食事(餃子)

(157)

食事(ハンバーグ)

(61)

食事(カレーうどん、そば、ラーメン)

(47)

食事(海鮮丼・ちらし寿司)

(114)

食事(炒飯・チャーハン)

(183)

食事(ファーストフード)

(11)

食事(和食)

(308)

食事(寿司)

(502)

食事(焼肉・ステーキ)

(60)

食事(カレー)

(119)

食事(フライ・唐揚げ)

(251)

食事(天ぷら)

(87)

食事(コロッケ)

(147)

食事(メンチカツ)

(88)

食事(とんかつ)

(31)

食事(パン)

(703)

食事(パン・スナックサンド)

(123)

食事(パン・ランチパック)

(135)

食事(パン・コッペパン)

(23)

食事(牛丼)

(35)

食事(洋食)

(90)

食事(焼きそば)

(55)

食事(レトルトカレー)

(77)

食事(納豆)

(42)

食事(中華まん)

(93)

食事(中華)

(123)

食事(春巻)

(21)

食事(駅弁)

(6)

食事(ハンバーガー)

(59)

食事(ワンタン)

(14)

食事(なまず)

(19)

食事(天丼)

(13)

食事(お好み焼・たこ焼・ピザ・もんじゃ)

(105)

食事(おにぎり)

(96)

食事(やきとり)

(129)

食事(インスタント食品)

(9)

食事(その他)

(241)

酒(日本酒)

(426)

酒(ビール)

(301)

酒(ハイボール)

(91)

酒(焼酎)

(45)

酒(チューハイ・サワー)

(130)

酒(ウイスキー)

(67)

酒(その他)

(33)

酒(居酒屋)

(90)

歴史同好会(寺社仏閣巡り)

(435)

歴史同好会(御朱印)

(200)

歴史同好会(力石:ちからいし)

(222)

歴史同好会(道路元標)

(96)

歴史同好会(越谷市)

(18)

歴史同好会(城・館・砦)

(66)

歴史同好会(富士塚)

(18)

歴史同好会(板碑)(石仏)(庚申塚)

(47)

歴史同好会(古墳)

(6)

歴史同好会(地図・写真)

(3)

歴史同好会(その他)

(314)

スイーツ・デザート(プリン)

(250)

スイーツ・デザート(ケーキ)

(299)

スイーツ・デザート(せんべい・おかき・あられ)

(303)

スイーツ・デザート(アイス・かき氷)

(263)

スイーツ・デザート(だんご)

(204)

スイーツ・デザート(シュークリーム)

(212)

スイーツ・デザート(どら焼き)

(190)

スイーツ・デザート(ヨーグルト)

(141)

スイーツ・デザート(たい焼き・大判焼き・今川焼き)

(63)

スイーツ・デザート(ようかん)

(46)

スイーツ・デザート(和菓子)

(138)

スイーツ・デザート(まんじゅう)

(113)

スイーツ・デザート(くずもち)

(32)

スイーツ・デザート(大福)

(81)

スイーツ・デザート(桜餅・かしわ餅・草餅)

(18)

スイーツ・デザート(パイ)

(72)

スイーツ・デザート(チョコレート)

(174)

スイーツ・デザート(エクレア)

(29)

スイーツ・デザート(ドーナツ)

(46)

スイーツ・デザート(カステラ)

(45)

スイーツ・デザート(ゼリー)

(36)

スイーツ・デザート(クッキー・ビスケット・サブレ・ラスク)

(156)

スイーツ・デザート(焼菓子)

(194)

スイーツ・デザート(芋けんぴ)

(80)

スイーツ・デザート(生洋菓子)

(64)

スイーツ・デザート(その他)

(162)

駄菓子・スナック菓子(チップス)

(196)

駄菓子・スナック菓子(ベビースター)

(92)

駄菓子・スナック菓子(うまい棒)

(43)

駄菓子・スナック菓子(キャラメルコーン)

(35)

駄菓子・スナック菓子(チョコボール)

(49)

駄菓子・スナック菓子(ポップコーン)

(26)

駄菓子・スナック菓子(プリッツ・ポッキー)

(56)

駄菓子・スナック菓子(じゃがりこ)

(49)

駄菓子・スナック菓子(ラムネ)

(68)

駄菓子・スナック菓子(ふがし)

(10)

駄菓子・スナック菓子(ブラックサンダー)

(32)

駄菓子・スナック菓子(その他)

(233)

缶詰(焼き鳥)

(20)

缶詰(さば缶)

(38)

缶詰(鯨)

(6)

缶詰(その他)

(36)

飲み物(甘酒)

(80)

飲み物(ジュース)

(71)

飲み物(炭酸水)

(54)

飲み物(エナジードリンク)

(61)

飲み物(カルピス)

(34)

飲み物(シェイク)

(25)

飲み物(ご当地サイダー)

(15)

飲み物(その他)

(173)

お出かけ(博物館・美術館・資料館・水族館・動物園・展覧会)

(106)

お出かけ(道の駅)

(5)

お出かけ(工場見学)

(14)

お出かけ(その他)

(263)

越谷市

(179)

吉川市

(9)

記録

(316)

映画

(100)

温泉・銭湯

(39)

スポーツ観戦

(12)

DIY

(21)

地域活動

(534)

自動車

(145)

ガチャガチャ

(14)

自衛隊

(7)

鉄道

(51)

道路

(12)

お土産

(7)

家電製品

(26)

絵葉書

(18)

献血

(79)

マスコットキャラクター

(13)

マンホールカード・歴史カード

(15)

飛行機

(8)

バス

(12)

猫・ネコ・ねこ

(83)

生き物

(58)

金魚・メダカ・えび

(44)

木・花・果樹

(196)

予備

(0)

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2024年03月02日
XML
カテゴリ: 酒(日本酒)
【飲んだ日:2024年(令和6年)3月2日(土)】

ハネ木搾りという伝統。
 硬いもの同士が擦れるような、低く、鈍い音が酒蔵の中で響く。ゴツ、ゴツ、ガガッ―― 音のするほうを見ると、一本の太い樫の木が、空間に「一」の文字を描いていた。その樫の木の片側には四角い柱と、長方形の箱がある。音の出どころはそこだった。
 その場でなされていたのは上槽(じょうそう)といい、醪(もろみ)を搾り、酒と酒粕とに分ける作業だった。その上槽において白糸酒造が取り入れているのが「ハネ木搾り」という昔ながらの手法。一本の木と石を使い、支点、力点、作用点のバランスによって、もろみを搾る。長方形の箱は槽(ふね)と呼ばれるもので、その中にはもろみが詰まった酒袋が整然と積み重ねられていた。槽の反対側には、縄によって縛られた巨大な石がいくつもぶら下げられている。これが重しの役割を果たす。時に1トンを超える力で、槽の上に置かれた押し蓋、そして枕木に圧をかける。
 しばらくその場に居ると、静寂を崩すように、不規則なその音が、不意に大きくなった。そして、何事もなかったかのように、先ほどの低く、鈍い音が再び空間を支配する。
 場の空気に慣れてきた頃、先ほどまでは分からなかった小さな音の存在に気が付いた。ポタ、ポタと軒を伝って流れ落ちる雨粒のような音。ああ、雨か。ただし、室内に届くのは太陽の光ばかり。訝しく辺りを見渡せば、槽の下に「答え」が溜まっている。「田中六五」が静かに、その産声を上げていた。
田の中にある酒蔵。
 北に玄界灘、南に雷山をはじめとする脊振山脈を擁す自然豊かな糸島は、古くから酒米の最高峰とされる山田錦の一大産地。その生産量は全国でも五本の指に入る。そんな山田錦の田んぼに囲まれ、さらには名勝・白糸の滝からの伏流水が仕込み水として使える恵まれた立地で、白糸酒造は1855年から酒を醸し続けてきた。
 新緑の時期、蔵の周辺は苗の緑に溢れる。それが酒造りの始まりの合図。
田の中で生まれ、多の中で選ばれ、他の中で際立つ。
 「田中六五」は白糸酒造の8代目・田中克典が中心となって手掛ける酒。「田中」とは田中家の姓であると共に、「田んぼの中にある酒蔵で醸された」という意味が込められている。
 そして、「六五」とは、「糸島産山田錦のみを用い、65%精米によって仕上げられた純米酒」であるということ。伝えたいメッセージは、それ以上でもなく、それ以下でもない。
 酒は娯楽。あれこれ考えず、楽しんで飲んでもらう。それが全て。好きか嫌いか、それだけでいい。田中六五が目指す先にあるのは「定番」の姿。オンリーワンでもなく、ナンバーワンでもなく、定番。福岡でごく自然に愛され、日常的に親しまれる酒。田中六五は、糸島からそれを追い求めている。
温故創新の心。
 ハネ木搾りは、言わば「古」。「古」はすなわち「個」であり、無比の個性を白糸酒造から生まれる酒に付与する。ただし、今、この瞬間も、1秒経てば過去となるように、その「古」は積み重なっていく。    そうやってできた土台の上に、新しき知識や見解が生まれ、蔵に新しい風が吹き込む。
 例えば、ハネ木搾りという伝統を守る一方で、これからの未来を見据えたアクションも始まっている。それが、新しく生まれ変わった蔵だ。
 蔵というと普通は木造で、見上げれば梁があるような古民家の佇まいを連想する。しかし、2016年に全面改装したそれは、ハネ木搾りが行われる木造部分を残しつつ、そこから連結する空間をRC造によって仕上げたハイブリッドな蔵だ。
 この新たな場の中には、味を数値化し、データとして把握できる最新のテクノロジーを導入している。
いわば、温故“創”新。
 故きをたずね、新しきを創る。それが白糸酒造の、未来に向けた酒造り。
舌に馴染む65%
 田中六五を作る際、第一に決まったのが、精米65%という数値だった。大吟醸でもなく、吟醸でもなく、誰もが普段使いできる純米酒。定番を作りたいという思いは、65%という数値によって表現されている。
 田中六五の場合、仕込むのは純米酒一本。白糸酒造として世に問いたい酒。本当に伝えたい酒。そう考えた時、自ずと答えは出た。
 薄れていくのは迷いであり、膨らみ出す個が未来となる。
続けることで、根付いていくカタチ。それが、福岡の酒の、ハイ・スタンダードとなる。
田中六五とは。
 誤解を恐れずに言うなら、ゼリーのような酒だ。
 液状ではあるが、口に含むと単純なる液体ではなく、思わず咀嚼したくなるような滑らかな質感を備える。
 噛める酒であり、食べるように愉しめる。
 咀嚼の中で浮かび上がるシルエットは白く、液状のその先に感じる存在はこうべを垂れて実った米だった。
 食卓における白米は、主役という強い主張はなく、かといって脇役にしてしまうのは乱暴であり、さりげなく在り、欠かすことのできないもの。
 水のように力まずに、田中六五は、今宵も酒の席の傍に、そっと身を置く。
 ぶどうを思わせる様な爽やかで柔らかな香り、凝縮された米の旨味とそれをまとめる酸が見事に調和した、“飲んで美味しい、食べて美味しい”究極の食中酒です。

※ 田中六五(たなかろくじゅうご) 糸島産山田錦 純米(720ml)(3,000円)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024年04月11日 22時10分15秒
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: