全31件 (31件中 1-31件目)
1

いやあ激動の2020年3月が終わりましたね。 今月も2月に続いてずっと苦しい展開でしたが、特に私が専門としている中小型の優待バリュー株には激しく売り込まれ、かつその後のリバウンドも弱めなところが多く、全くいいところのない、実にキツイ一か月となってしまいました。過去の20年間で一度も記憶にないくらいに厳しかったですね。。。 次に今月の成績ですが、対2019年末比でー26.2%となりました。一時期は瞬間最大風速でー34.2%くらいまで行っていたので、これでもある意味では少しは持ち直したとも言えるのですが、ま、言葉もありません。 ただ、市場で戦っていれば「あらゆることが起こりうる」訳なので、これは仕方ありません。気持ちを切らさず、勇気を失わず、快活さを保って引き続き頑張ります。それでは皆様、来月もよろしくお願い申し上げます。
Mar 31, 2020

さて今日は2020PF概況シリーズです。368位 5451 淀川製鋼所(東1、3・9月優待) ◎ PF368位の中堅銘柄は、独立系圧延メーカーの淀川製鋼所です。 現在の株価は1851円、時価総額663億円、PBR0.36、自己資本比率は74.3%と鉄壁で有利子負債は極小、今期予想PER12.34、配当利回り3.8%(70円)、優待は下記の通りです。(上記データはSBI証券より引用) この中で、「ヨドコウ迎賓館」入館券はヤフオク平均落札価格が30円!なので、優待族的には0円換算ですが、次のカントリークラブの割引券のヤフオク平均落札価格が1枚1500円なので、カタログギフトと合わせると総合利回りは5.1%(70+15+10=95円)となります。 淀川製鋼所は低PBR&好財務で、実に私好みの銘柄です。また「COVID19の猛威真っ只中」の今の世界では、「キャッシュ・イズ・キング」でもあり、その意味でも大きな安心感のある銘柄です。今は自分にとって初めてとなる優待到着を楽しみにしています。
Mar 30, 2020

さて今日は当ブログダントツ一番人気の2019~20主力株概況シリーズです。初登場となるフレッシュな銘柄がやってきました。♪♪♪27位 3538 ウイルプラスホールディングス (東1、6月優待) ◎◎ PF保有全684銘柄中で時価総額27位の準主力株は、ジープやフィアット、BMW、ボルボが柱の輸入車販売業者で、積極的なM&Aで成長を続けているウイルプラスホールディングスです。今回の「コロナショック」の混乱相場の中で優待株いけすから見出され発掘されて、ポートフォリオ上位の一角に急浮上してきました。 現在の株価は495円、時価総額48億円、PBR0.79、自己資本比率は35.8%、今期予想PER5.16、配当利回り2.8%(14~14.4円)、総合利回り4.8%(14+10=24円)で、優待は100株保有で1000円相当のクオカードです。 尚、 ウイルプラスホールディングスは1単元が比較的低額で、優待が「金目の物」のクオカードであることから、今後の優待廃止や改悪を心配されている投資家の方がいらっしゃると思いますが、IRによると、「現時点では廃止や改悪の予定はない。」という事でした。 ウイルプラスのクオカードは盤面がメチャカッコいいです。 ついでにもういくつかお見せしましょう。 さて私がウィルプラスホールディングスに準主力参戦した理由は以下の通りです。0. まず前提として、2020年3月現在のコロナ相場の下「COVID19」による肺炎の影響で、A. 今後の業績の悪化が懸念され、極度に悲観されて株価が超暴落しているものB. 業績悪化の懸念が少ないのに、なぜか一緒に連れ安しているもの の2つを狙っていこうという基本方針があります。Aは攻めの投資、Bは守りの投資です。この中で、今回のウィルプラスホールディングスはAタイプとなります。1. 積極的かつ効率的なM&Aを通じて高い成長力を維持している こと。(上記データはかぶたんプレミアムより引用)(上記データは20200219会社説明資料より引用)2. 日本国内における輸入車シェアはジリジリと増加しており、また諸外国と比べた場合の輸入車シェアが異常に低いことも考え合わせると、今後も「構造変化による持続的な成長」を期待できる と考えたこと。 尚、会社IRによると、「国産車と輸入車の価格差が以前より縮まってきていることと、輸入車には個性があって魅力的なものが多いので、その両方で輸入車シェアが増加している。この流れは今後も続くと考えている。」とのことでした。(上記データは20200219会社説明資料より引用)(上記データは20200219会社説明資料より引用) またこれに関して補足的に個人的な考えを述べると、最近の日本車、特に日○車やホ○ダ車などは、全体として非常に凡庸な出来で、消費者としてみた場合に「欲しい。」と思わせる魅力に著しく欠けていると思います。 多分社内で合議制の会議を繰り返し過ぎて、最終的に「消去法」で誰からもクレームが出ない車しか世に問えないのかもしれませんが、率直に言って、「臆病の塊」で「デザインの縮こまった」げんなり・うんざりするようなルックスの車が多すぎます。 それに対して輸入車は、車としてのクオリティは若干劣るとしても、デザインや設計哲学に秀でているものが多く、単純に「乗ってみたい。」と感じることが多いです。 なので、今の日本市場における輸入車シェアは不当に低すぎると考えており、今後もその比率はじりじりと上昇していくものと思っています。おそらく20%程度までは上がっていくのではないでしょうか? 3. 成長力と同時に指標的な割安感も併せ持っている こと。ただし、自動車ディーラーという括りで見ると、2754 東葛HD (PBR0.42×PER7.14=3.00)3184 ICDAHD (PBR0.51×PER3.57=1.82)3538 ウィルプラスHD (PBR0.79×PER5.16=4.08)7593 VTHD (PBR1.01×PER8.44=8.52)7623 サンオータス (PBR0.33×PER8.68=2.86)8291 日産東京販売HD (PBR0.38×PER6.19=2.35)8293 ATグループ (PBR0.19×PER4.87=0.93)8298 ファミリー (PBR0.28×PER4.36=1.22)9856 ケーユーHD (PBR0.64×PER7.65=4.90) と、どこも指標的には驚異的に割安です。これは自動車ディーラーという業種は、地味なイメージが強くかつ全体に利益率が低いので、株式市場では「万年不人気」なためです。 そして 同業種内で見ると、ウィルプラスホールディングスが特に割安というわけではないことには一定の注意が必要 とは思います。後、今書いていてふと思ったのですが、 「自動車ディーラー銘柄をバルクで買って数年間寝かす」というのは良い投資アイデア かもしれないですね。特に8293ATグループなんかの割安感は強烈です。 以上、成長バリュー・収益バリュー・優待バリューの「3本の矢」のある魅力的な超小型株、ウィルプラスホールディングスの紹介でした。♪2020主力株概況シリーズ 免責事項2020主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の、1つ上の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上かつ頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、死んだ目の魚になっていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも決して分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。魔法の水晶玉は残念ながら持ち合わせておりません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.000%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Mar 29, 2020

さて今日は株式投資本オールタイムベスト100位 トレンドフォロー大全 (マイケル・W・コベル著、パンローリング社、2019年) の好評第5弾です。 今日も珠玉の出来である、第18章 ラッセ・ヘジ・ペダーセン から。 ラッセ・ヘジ・ペダーセンは、デンマークの金融経済学者で、流動性リスクや資産の価格付けの研究で有名だ。ニューヨーク大学スターンビジネススクールのファイナンスおよび代替投資学の教授で、AQRキャピタル・マネジメントの社長でもある。 以下は著者のコベルが本書P28で述べている言葉。説明のために引用。 学術界の著名人たちはここに来て「モメンタム(=トレンドフォロー利益の源泉)」は存在すると言うようになった。しかし、ややこしいことに彼らが言うモメンタムには2種類ある。 時系列モメンタム(つまり、トレンドフォロー)とクロスセクショナルモメンタム(つまり、レラティブストレングス)だ。 引用終わり。 時系列モメンタムは絶対パフォーマンスに基づいて売買を行うもので、クロスセクショナルモメンタムは相対パフォーマンスに基づいて売買を行うものです。 例えば、株式市場が全体的に下落してきたとします。クロスセクショナルモメンタム投資では価値の下がった銘柄を買います。すべての銘柄が下落したとすると、下落率の小さい銘柄は下落率が大きい銘柄をアウトパフォームしたことになりますから、クロスセクショナルモメンタム投資家は下落率が小さな銘柄を買い、下落率が大きな銘柄を売ります。 これに対して、時系列モメンタム投資家、つまりマネージド・フューチャーズ・タイプの投資家はすべての銘柄を売ります。「どの銘柄も下落トレンドにあるので、すべて売ろう」というわけです。 このペダーセンの「2種類のモメンタム」の説明はとても分かりやすくて良かったです。つまり、 コベルの言うトレンドフォローとは、タイムシリーズ(時系列)モメンタムのこと なんですね。 以前から「モメンタムに関する用語はどうも難しくて、自分はしっかり理解できていないな。」と気になっていたところだったので、とても勉強になりました。(続く)
Mar 28, 2020

さて今日は通常の2020PF概況シリーズです。 367位 4671 ファルコホールディングス (東1、3・9月優待) ○ PF367位は、臨床検査受託大手で調剤薬局も展開しているファルコホールディングスです。 現在の株価は1905円、時価総額214億円、PBR1.10、自己資本比率は57.1%、今期予想PER13.42、配当利回り2.5%(48円)、総合利回り3.6%(48+20=68円)で、優待は100株保有で年2回1000円相当のクオカードです。 ファルコHDは指標的な割高感もありませんし、年2回のクオカードと言う即戦力優待も嬉しいですし、PF中位としては全く問題のない良い銘柄です。これからも現行の優待制度が続く限りは楽しくホールドして応援していく予定です。
Mar 27, 2020

さて今日は株式投資本オールタイムベスト100位 トレンドフォロー大全 (マイケル・W・コベル著、パンローリング社、2019年) の好評第4弾です。 第2部 トレンドフォロワーとのインタビュー を引き続き見ていきます。 今日は第18章 ラッセ・ヘジ・ペダーセン から。 ラッセ・ヘジ・ペダーセンは、デンマークの金融経済学者で、流動性リスクや資産の価格付けの研究で有名だ。ニューヨーク大学スターンビジネススクールのファイナンスおよび代替投資学の教授で、AQRキャピタル・マネジメントの社長でもある。 市場価格は完全に効率的ではなく、完全に非効率的でもないと私は考えているんです。 市場は賢明なアセットマネジャーやアクティブ投資家が市場を打ち負かし、資産価格に関する情報を得たり、トレードにかかったすべてのコストを賄えるほどには非効率的ですが、それと同時に、限界的な投資家がアクティブ投資に対して無関心でいられるほどの効率性はあり、そのメリットはパフォーマンスが向上することです。 市場は完全には効率的ではありませんが、完全に非効率でもないというちょうどよい均衡状態にあると私は思っています。 私はこのペダーセンの指摘は「程よい真実」を突いているなあと思いました。私たちアクティブ投資家とインデックス投資家の間には極めて根深い「宗教的対立」があり、まともな議論がほとんど成り立ちません。それは例えば、マネー雑誌で「著名アクティブ投資家×著名インデックス投資家」の対談を未だ寡聞にして見たことがないことが如実に証明しています。 多分、間に「ガラスの檻」を設置して対談させないと、すぐに「血みどろの肉弾戦の殴り合い」になってしまって危なくて仕方がないので、それで、企画やアイデアとしてはあっても現実には実現しないのだろうと思っています。(笑) でも実際には、私たちアクティブ投資家は自分の経験からもまた周りの友人の方の長期成績を見ても、その努力に「ある程度」応じたアルファ(追加的報酬)を得ている場合が多いですし、またインデックス投資家の方も「ほったらかし投資&最低限の努力」で市場平均のパフォーマンスを得られて満足されていますし、つまりは「両方ともそれなりにうまくいく」ということなんですね。(続く)
Mar 26, 2020

いやあ相場が狂乱状態ですね。世界中に新型コロナウイルスが広がっている状況で今のところ終息も見えませんし、ちょっと日本株は短期的に戻し過ぎな気はしています。 ま、自分は「マーケットタイミングを計らずに常にフルインベストメント」の単純な投資方針を貫抜いており、市場が上に行こうが下に行こうが財産の99%を市場にそのまま突っ込み続けるだけである意味では「どちらでもいい」のですが、それにしても「とても疲れる相場だな。」とは思います。資産の増減の振れ幅が半端ないですからね。(汗) さて前置きはこのくらいにして、今日は通常の2020ポートフォリオ概況シリーズです。 366位 3395 サンマルクホールディングス (東1、3月優待) ◎ PF 366位の中堅銘柄は、全国にサンマルクカフェなどを展開するサンマルクHDです。ここは2013年27位、2016年24位と過去には準主力級で戦ったことのある銘柄ですが、この数年かつての輝きが見られず、無念の「優待株いけす堕ち」となりました。 現在の株価は1911円、時価総額435億円、PBR0.85、自己資本比率は80.6%で有利子負債は0と磐石、今期予想PER14.43、配当利回り3.2%(62円)、総合利回り4.3%(62+20=82円、優待カードはヤフオク平均落札価格の2000円で換算)で、優待は100株保有で「ほとんどのお店で飲食代金20%割引になる魅惑の株主優待カード」です。 毎年、こんな感じで優待カードの色が美しく移ろっていくのもとても魅力的ですね。♪♪♪ さて、サンマルクカフェは全国各地にたくさんあるので、財布に株主優待カードを入れておくと、 いつでもどこでも誰とでも、お得に気軽に小粋にお茶が飲めて本当に重宝 します。「株主であることの御褒美」を日々しみじみと実感しながら幸せに暮らせるんですね。 また「after COVID19」の世界では財務状態が万全であることは非常に価値が高いと評価される可能性もあり、その点でもサンマルクHDはとても優れていると思います。これからも現行の優待制度が続く限りはホールド継続の予定です。
Mar 25, 2020

さて今日は株式投資本オールタイムベスト100位 トレンドフォロー大全 (マイケル・W・コベル著、パンローリング社、2019年) の第3弾です。 今日からは、第2部 トレンドフォロワーとのインタビュー を具体的に見ていきます。 まずは、第14章 ジャン・フィリップ・ブショー から。 ジャン・フィリップ・ブショーはフランスの物理学者で、キャピタル・ファンド・マネジメント(CFM)の創始者兼会長である。 トレンドを使ってトレードするトレーダーは200年も前から存在しました。トレンドフォロワーの役割を果たし、トレンドを作る人々がたくさんいるのです。だからトレンドが存在する。これが私の解釈です。 トレンドは昔から存在するし、トレンドフォロワーは利益を出し続けてきました。でも「なぜトレンドがあるのか?」は実に深い問題ですね。ブショーの答えはとても哲学的です。続きを見ていきましょう。 人々は本質的にトレンドに従う性向があります。 心理学的実験には非常に興味深いものがたくさんあって、例えば、小さな子供に直線状に並んだ3つの点を見せると、それだけで彼らは喜びます、、、私たちは過去のトレンドを将来に当てはめるようにプログラミングされています。おそらくは襲い掛かってくるトラの動きを予測するときも同じように考えるでしょう。だから私たちは今こうして生きている。 トレンドに従うよりも逆らうことのほうがはるかに難しいと私は思っています。 このブショーのインタビューを読んでいて、私は マーケットの魔術師(青本) でも登場している エド・スィコータ の 生あるものはすべてトレンドに従っている という名言を思い出しました。 翻って、私たち バリュー投資家は得てして「アンチモメンタム投資家」に成りがちであり、これはつまりトレンドに逆らって生きているということ になります。 ただそんな我々も、 利益を上げるためには最終的にはトレンドが必要 です。それは具体的には、フレッシュモメンタムとリターンリバーサル によってもたらされ、だからこそ私たちは元気に生き残ってもいるわけですが、 儲けるのに最終的にトレンドが必要なんだったら、無理せずに最初からトレンドに乗っておけば良くね? という意見には大きな説得力があります。このあたりは永遠の課題ですね。(笑)
Mar 24, 2020

さて今日は通常の2020PF概況シリーズです。365位 2208 ブルボン (東2、9月優待) △ PF時価総額365位の中堅銘柄は、新潟拠点の菓子大手のブルボンです。 現在の株価は1750円、時価総額484億円、PBR0.92、自己資本比率は59.1%、今期予想PER20.52、配当利回り1.3%(23円)、総合利回り1.9%(23+10=33円)で、優待は「6か月以上の継続保有」を条件に、100株保有で1000円相当の自社商品詰め合わせなどです。 私はブルボンに2019年7月18日に参戦しました。なので、今年ようやく優待獲得権利を手にすることになります。早く実際の優待品を手に入れたいですね。♪ ちなみに下に乗せたのはブルボンの過去1年間の値動きですが、今回のコロナショックの影響が非常に少ないことが分かります。 他にも、 2702日本マクドナルドHD や 2897日清食品HD などもそうですが、「優待パワーの突出した高さ」がコロナウイルスを蹴散らしていてほとんど値下がりしていない銘柄と言うのはたくさんあります。 自分は元々はこういった優待ディフェンシブ株をメインに「とにかく守りに強い」防御力の高いポートフォリオを作り上げて戦っていたのですが、この10年間くらいでどんどん攻撃的な銘柄編成になってそれらの比率が低下し続け、今回のコロナショックによる大波を全身で被ってしまいました。 「afterCOVID19の世界」がどのようなものになるか今はまだ分かりませんが、もしかするとこういった保守的で優待力が抜きん出た銘柄を表に立てて、「投資家1年生」の初心に戻って戦う季節が巡ってくるかもしれないですね。
Mar 23, 2020

さて現在全国の書店で好評発売中の新著 みきまるの続【書籍版】株式投資本オールタイムベスト ですが、今日はそのアピールポイント第8弾です。 皆様、なかなか外にお出かけしにくい状況でしょうし、株式投資に関する名著を集結し、煮詰めた本をゆっくり読むというのはいかがでしょうか? 前著の オールタイムベスト1 と今回の2を合わせると、全部で65冊の投資本の超名著の世界を、コンパクト&超特急で堪能できますよ。♪ さて前置きが長くなりました。今日は 第5章 相場心理に関する4冊 を見ていきましょう。尚、一部に(本と較べての)相違点があります。ご了承ください。 第5章 序 第5章 序 この章では、新たな企画として「相場心理にかかわる名著」を紹介します。 株式投資においては、マーケットに対して自らの心を常に良い状態に保って戦うことがとても大切 だからです。 特に2020年3月現在のツルツルの氷柱みたいに一直線に、垂直に下落を続けるコロナ相場の様な状況では、精神状態をコントロールし続けることは「投資家としての必須項目」です。何故なら、心がバキバキに折れて退場に追い込まれてしまったら、もうそこまでだからですね。 最初に紹介するのは、スイス人投資家で永遠の名著「マネーの公理」の作者であるマックス・ギュンターが運について語った「運とつきあう」です。株式投資は「運用=文字通り運を用いて戦う世界」です。そのため私たち投資家は「運をよくする技術」を学ぶことが必須です。 「えっ、運をよくする方法なんてあるの?」といぶかしく思われた方がいるかもしれませんが、それがある んです。その秘密の全てがこの本に書いてあります。 歴史的傑作「マネーの公理」のB面的な、そして不可思議な「運」というものに真正面から対峙した名作 であり、数か月に一度、ふっと本棚から取り出して読み返したくなる、そんな琥珀の深い魅力のある本ですね。 次に紹介するのは、相場心理学の歴史的金字塔「ゾーン」の著者であるマーク・ダグラスの遺作となってしまった「ゾーン 最終章」です。東洋的で神秘的だったゾーンの世界観を残しながらも、圧倒的に進化し考察の深まった、ダグラスが最後にたどり着いた境地を是非ご堪能ください。 さてここからは趣向を変えてポーカーの本を2冊紹介します。「えっ、みきまる、頭狂ったのか? 株式投資本の書評本のはずだろう。」と思われた方がいらっしゃるかも知れませんが、今回の2冊は投資家としての観点から見て、凡百の投資本が束になってもかなわない神本です。その理由は、 ポーカーと投資には「パラレルワールドの双子」と言っていいくらいの共通点がある からです。それは、「心理状態が成績に影響し、競争がとても厳しく、利幅が薄い」ということです。本文中でも触れますが、ポーカープレイヤー出身の凄腕投資家はたくさんいますし、逆に凄腕投資家でポーカー好きの方もたくさんいます。 最初に登場するのは「賭けの考え方」です。この本を 「投資本としてのライフタイムベスト1位」に挙げている凄腕投資家が複数いるくらいの傑作本 です。ただ本屋さんだと、株式投資の棚ではなくて「ゲーム・ギャンブル」の棚に並んでいることが多いので、探すときには注意してくださいね。 次に紹介するのは「ザ メンタルゲーム」です。銘柄分析力が優れている、株式投資に関する知識が豊富である、資金力がある、そういった資質は株式投資では大切なことですが、実は一番ではありません。 最も大切なことは、メンタルが安定していて強靭であること、そしていったん心が砕けてしまってもそこからの回復力があること です。今回のコロナ相場で、メンタルタフネスの重要性をリアルタイムで実感されている投資家の方も多いのではないでしょうか? この本は、投資家にとって一番大事な「メンタルの鍛え方」を教えてくれる「心の筋トレ本」であり、そこに至高の価値があるんですね。 以上、「相場心理にかかわる名著」4冊の圧倒的な魅力を是非新著でお楽しみください。(更にあとちょっとだけ続く)
Mar 22, 2020

さて今日は株式投資本オールタイムベスト100位、 トレンドフォロー大全 (マイケル・W・コベル著、パンローリング社、2019年) の第2弾です。 今日から数回は、第2部 トレンドフォロワーとのインタビュー を見ていきます。 トレンドフォローの中心的推進者であるトレンドフォロワーや行動分析のプロとのインタビューの数にかけてはだれにも負けない。この第5版にインタビューの章を含めたのはそのためだ。「マーケットの魔術師」(パンローリング)のようなものだと思ってもらえばよいだろう。 ただし、本書のインタビューに登場するのはトレンドフォロワーたちである。7人のマーケットのプロたちへのインタビューを通じてトレンドフォローの英知を学んでもらいたい。 マイケル・コベルは「常に自信満々」で、謙虚さを美徳とする我々日本人からするとちょっと胸焼けするところもあるのですが、この第2部のインタビュー集の出来が良いことは間違いないです。本人が自画自賛している通りで、「マーケットの魔術師 トレンドフォロワー編」の名に恥じないクオリティーです。 全体がいいですが、特に第14章ジャン・フィリップ・ブショー、第15章ユーアン・カーク、第18章ラッセ・ヘジ・ペダーセンが素晴らしいですね。 それでは次回からは、この第2部の大トロの所だけを一緒に見ていくことといたしましょう。(続く)
Mar 21, 2020

さて今日は久しぶりに人気シリーズの株式投資本オールタイムベストです。当シリーズは、足掛け5年の歳月を経て、ようやく目標としていた100位についに到達しました。今回は満を持して、「2010年代を代表する超名著」を紹介します。♪ さてここで少し脱線してまじめな話をすると、自分はコテコテのバリュー投資家であり、少し認めたくない感情もあるのですが、それでも「トレンドフォローが世界最強の投資法」であると思っています。 それは、トレンドフォロー戦略が他の投資法に較べて過去の長期的なパフォーマンスが圧倒的に優れているということもあるのですが、もう1つ、 「トレンドフォロワーは、トレンドのあるところでしか戦わない。」というのも大きな利点 だと思います。 例えば2020年3月現在では、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受けて世界中の株式市場が大暴落をしているわけですが、こういった状況下では「新高値ブレイク」をする銘柄がほとんどないので、 トレンドフォロワーであれば自然に「見(けん)」を決め込む形になり、現金を枕にのんびりと高見の見物 ということになっていると思います。 更にアクティブなタイプのトレンドフォロワーであれば、市場の暴落に乗じて空売りを仕掛けていて、静かに過ごしてはいるけれども「ウハウハの大爆益」という方も実際に多くいらっしゃるだろうと思います。 つまり、 トレンドフォロー戦略は今の様な「市場の動乱期に強い、危機管理に優れた投資法」であり、総合的に見ると、世界最強の投資法であると認めざるを得ない と感じています。 実際、今の際限なくコロコロコロコロと急峻な坂道を下がり続けるコロナ相場で、「果敢に買い向かって砕け散り、既に虫の息の瀕死の重傷」状態に陥っているバリュー投資家が私自身を含めて大量に散見されますが、その一方でこの状況に胸を躍らせて楽しそうに観察していらっしゃる、無傷で超元気なトレンドフォロー投資家の方々もたくさんいます。(滝汗) ま、こんな話をすると、「じゃあ何でお前はバリュー投資なんかしているんだ。今すぐトレンドフォロー学派に趣旨替えすればいいじゃないか。」と思われるかもしれませんが、経験上投資家は自分の性格と哲学にフィットしたやり方をしないと長くは戦い続けられないので、自分は「あくまでバリュー投資家として、そこに可能な限りトレンドフォロー戦略の優れたところを取り入れながらハイブリッド戦略で戦っていこう。」と考えています。具体的にはそれが、 バリュー → モメンタム戦略 ですね。 、、、すいません、あまりにも前置きが長くなってしまいました。本文に戻ります。。。。。。 さて記念すべき株式投資本オールタイムベスト第100位は、 トレンドフォロー大全 (マイケル・W・コベル著、パンローリング社、2019年) です。株式投資本に関する名著が量産され「黄金期」とも言える充実したディケイド(10年間)となった2010年代ですが、その豊かな実りの期間の最後を飾る、決定打の最高の1冊ですね。 また本の発売時には、全986ページという衝撃の大ボリュームが、我々ジャンキー系の株クラスタの間で大きな話題になりました。(笑) なにしろ、 会社四季報とほとんどおんなじ分厚さ ですからね。(笑) さてこの本ですが、原題は トレンドフォローイング第5版 です。つまり、当ブログで以前に紹介した 規律とトレンドフォロー売買法(トレンドフォローイング 第1版) の改訂版となります。 ざっくりいうと、 規律とトレンドフォロー売買法は本書の第1部 にあたります。内容は一部アップデートされていますが、話の大筋は変わらないです。そして 本書オリジナルとなるのは、第2部 トレンドフォロワーとのインタビューと、第3部 トレンドフォローに関する研究論文 となります。 そのため今回の書評では、新たに追加された第2部と第3部だけをコンパクトに見ていくことにします。第1部に関しては、以前の 規律とトレンドフォロー売買法 の書評を下に貼っておきますので、未読の方は先にこちらをご覧ください。 またこれはちょっと秘密ですが、今回の新著ではコベルの気合が入り過ぎていて、追記が多くて今回の第5版は第1版よりゴテゴテしており、やや読みにくくて内容が散漫になっている感じもします。なので、第1部に関しては旧著の規律とトレンドフォロー売買法の方がトータルで見ると少し上かもしれないですね。1. 総論2. トレンドフォローこそが投資の聖杯3. トレンドフォローがうまく行く理由 お勧め4. トレンドフォローはバイ・アンド・ホールド戦略に勝つ5. ジョン・ヘンリー6. エド・スィコータ7. ホームラン8. ナンピンするのは気分が悪くならないとおかしい9. 強気なのに買っていないのは非論理的10. 勝ちトレードをいつ手仕舞うのか? お勧め それでは次回からは、この2010年代を代表する超大作の第2部以降を見ていきましょう。(続く)
Mar 20, 2020

さて今日は2020PF概況シリーズです。364位 9902 日伝 (東1、3・9月優待) ○ PF364位の中堅銘柄は産業用部品、機器の大手専門商社の日伝です。 現在の株価は1914円、時価総額606億円、PBR0.79、自己資本比率は74.3%で有利子負債は0、今期予想PER16.11、配当利回り2.4%(45円)、総合利回り3.4%(45+20=65円)で、優待は100株保有で3月株主に1000円分のクオカード、9月株主にさぬきうどん9人前などです。 日伝はとにかく財務状態が良くて無借金なのがいいです。今の「投資家の恐怖指数最大のコロナ相場」では文字通り「キャッシュイズキング」ですし、非常に安心感のある銘柄ですね。(笑)
Mar 19, 2020

さて今日は2020PF概況シリーズです。363位 2540 養命酒製造 (東1、9月優待) ○ PF363位は、慶長7(1602)年創業で「養命酒一本足打法」の養命酒製造です。 養命酒が何に効くのかはよく知りませんが、そういえば私のじいちゃんもちいちゃいコップでたまに飲んでいましたね。 現在の株価は1847円、時価総額304億円、PBR0.63、自己資本比率は87.0%で有利子負債は0、今期予想PER40.33、配当利回り2.2%(40円)、総合利回り3.0%(40+15=55円)で、優待は100株保有で1500円相当、継続保有3年以上で3000円相当の自社商品詰合せです。 養命酒製造は長い歴史を誇る企業で、積み上げてきた利益で財務状態は鉄壁中の鉄壁ですし、保有していて非常に安心感のある銘柄です。ポートフォリオ中位としては文句なく良いですね。
Mar 18, 2020

いやあコロナショックが収まらないですね。それに合わせて世界中の株式市場も大荒れの状況が続いています。 これはおそらく、 ヨーロッパとアメリカのコロナウイルスの感染拡大が止まった、少なくともピークアウトしたということを見届けないと下げ止まらない ように思います。今の世界中のマーケットを支配しているのは、「目に見えないコロナウイルスの際限ない拡大」への「強い恐怖」であり、 今世界各国が必死に行っている金融緩和では、人間の最も根源的で強い感情である「恐怖」には勝てない からです。 ただ逆に言うと、マーケットが「コロナへの恐怖」から抜け出す日が来れば、今度は大きく上昇する可能性もあると個人的には思っています。何しろ「世界のおやびん」のアメリカが政策金利を1%引き下げて、事実上のゼロ金利政策に踏み切っているくらいですからね。ある意味、バブルを引き起こすためのガソリンがオールアラウンドザワールドにまき散らされているわけです。 ま、いずれにせよ、ここまで市場が崩れると、自分としては「生き残り最優先」で戦うしかないです。資金管理を徹底し、ポートフォリオ内の含み損=どこまでも成長して投資家の心と体をむしばむ可能性のあるがん細胞 を迅速かつ適切な外科手術で取り除き続けて、どんな時も精神的に朗らかでご機嫌に過ごせるように、そしてこの先にどんな更なる修羅場が待ち構えていても、投資家としての生命線のファイティングスピリッツを決して失うことのないように、十分に集中して戦っていく所存です。
Mar 17, 2020
さて今日は久々に通常の2020PF概況シリーズです。362位 6630 ヤーマン (東1、4月優待) △ PF362位は、美顔器や痩身器具など家庭用美容、健康機器メーカーで化粧品も販売しているヤーマンです。 現在の株価は485円、時価総額282億円、PBR1.99、自己資本比率は76.6%、今期予想PER15.40、配当利回り0.7%(3.6円)、総合利回り5.9%(3.6+25=28.6円、優待品は額面の50%で換算)で、優待は100株保有で5000円相当、500株保有で14000円相当の自社商品セット等です。 ヤーマンは 2011年にはPF2位の超主力 として戦ったこともある銘柄でしたが、その後の株価高騰によりチビチビと売り上がり、最後は2017年に持ち株のすべてを手放したきりとなっていました。 ただ今年2020年の「コロナショック」相場で株価が暴落したので、少し前に久方ぶりに優待MAXとなる500株だけ買い戻すことになりました。今は自分にとっては数年振りとなる優待権利獲得を楽しみにしています。
Mar 16, 2020

さて「コロナショック」で「10年に1度」クラスの激震に見舞われている日本株市場ですが、そんな時だからこそ良い銘柄を仕込む絶好のチャンスでもあります。 私も厳しい財政事情の中、必死にお金をやりくりしていくつかの銘柄を大きく買い増ししました。今日紹介するのは、そんな「混乱状況の中で、全身血だらけで掴み取りに行った未来の主力株候補」の1つです。 自分は数年前から、 高速道路を走っているときに、「ライダー集団」に遭遇することが妙に多くなった なあと思っていました。そしてこれはきっと世の中の変化によるもので、何かしらの投資チャンスに繋げられるのではないか?とずっと考え続けていました。そこから辿り着いた銘柄です。 通常の日記のフォーマットでお届けします。フレッシュな銘柄の魅力を是非お楽しみください。。。。 さて今日は久々に当ブログダントツ1番人気の 2019~20主力株概況シリーズ です。 26位 7228 デイトナ (東JQS、12月優待) ◎◎◎ PF時価総額26位の準主力株は、独立系で2輪車部品・用品の企画、卸売りを手掛け小売店も展開しているデイトナです。コロナパニックで混とんとしたマーケット環境ですが、「優待株いけす」内の執念深く粘り強い巡回作業の中から見いだされ発掘されて、今回赤丸急上昇でポートフォリオ最上位の一角に初登場となりました。 下記は社長さんのバイク好きがダイレクトに伝わってくるいい写真ですね。 デイトナは会社ホームページを見ても、またIRに電話をしても、「社員同士のコミュニケーションが濃密で、かつみんなが自社のことが大好きで、極めて情熱的に働いている。」ということがダイレクトに伝わってきます。 私は調べれば調べるほどに「ここは応援したい会社だな。」という感覚がどんどんと増してきました。そして過去の自分の経験上では、そういった感覚を覚える会社では結果として勝てる確率が高いです。 ちなみにデイトナがどんな会社か?ということについては以下のビデオが分かりやすいので、良かったら是非ご覧下さい。↓https://www.youtube.com/watch?v=VWrCVrvGxNc&feature=youtu.be 現在の株価は919円、PBR0.63、自己資本比率は46.9%、今期予想PER4.49、配当利回り2.6%(24~25円)、総合利回り5.2%(24+24=48円、1P=0.8円で換算。また利回りは最良となる1000株保有時で計算)で、優待は100株で500P、1000株で30000Pなどの株主優待ポイントです。100株から1000株まで、保有株数が増えるほどに利回りがどんどんと上がっていくという珍しいパターンですが、IRによると「100株株主は傾向的にすぐ売ってしまう。長期保有者を増やしたいのでこういう形にした。」ということでした。(上記データはSBI証券より引用) なお、デイトナの優待制度は2019年12月期から上記へと変更になっています。以前は静岡の特産物のしらすなどが頂けてそれはそれで味があってとても良かったのですが、ま、仕方ないですね。 ちなみに以前のデイトナ優待のしらすですが、滅茶苦茶美味しいです。いくつか実際の使用例を見ておきましょう。 デイトナ優待のしらすの和風ペペロンチーノ デイトナ優待のしらすとニラのオムレツ デイトナ優待のしらす丼 さてそれでは次に私がデイトナを大きく買い増しした理由を箇条書きで説明しましょう。1. 道交法の2018年の改正で規制が緩和 され、自動車免許保有者であれば「AT付きの小型バイク免許(125㏄まで)」が最短2日(それまでは最短で3日)で取れるようになり、これによって 125㏄以上のバイク市場が活性化 したこと。 また この数年「リターンライダー(若い頃バイクに乗り、その後仕事や結婚などの理由で乗らなくなった人が、40~50代となり、再び手にした自由な時間にもう一度バイクに乗り始めた人のこと)」が増えた こともあり、 業界に追い風が吹いている こと。 ちなみに先ほど書いたように、自分の観察でも高速道路を走っていて「ライダー集団」に遭遇することが以前に較べて明らかに増えていると思います。 デイトナの業績躍進は、「実に腑に落ちる」 んですね。♪2. そして デイトナはそのチャンスをしっかりと生かし、積極的なM&Aも使いながら売り上げをしっかりと伸ばしている ことを高く評価したこと。 また同時に IRが「当社はまだまだこれから伸びる余地がある。最近はweb販売が伸長しているのだが、それがけん引する形で実店舗も伸びている。」と自信に満ちた態度だった こと。3. 一定の成長力がありながら、同時に指標的にも非常に割安 であることを評価したこと。特に今なら、コロナショックの影響もあり、率直に言って「異次元に割安」と個人的には思っています。(上記データはかぶたんプレミアムより引用) ちなみに上記のデータを見ると2015年12月期に減損で大きな最終赤字が出ていますが、IRによると 「今後、新たな減損になりそうなものは現段階ではない。」 ということでした。これは一定の安心感に繋がる良い情報かと思います。 またデイトナは今期業績予想がイマイチだったことから現在株価推移が非常に軟調ですが、IRによると、 「当社には保守的な業績予想を出す傾向がある。」 ということでした。 以上、ニッチ市場で着実な成長を遂げ、また同時に指標的な割安さとまずまずの総合利回りも兼ね備えた、 成長バリュー、収益バリュー、優待バリューの「3本の矢」が揃った、ハイクオリティ特別選抜銘柄 デイトナの紹介でした。♪2020主力株概況シリーズ 免責事項2020主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の、1つ上の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上かつ頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、死んだ目の魚になっていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも決して分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。魔法の水晶玉は残念ながら持ち合わせておりません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.000%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Mar 15, 2020

株式市場で猛威を振るう「コロナショック」が直撃し、私のポートフォリオは文字通りの「焼け野原」となりました。 ここまで「優待株いけす」から選び抜いた、極上の黄金色に輝く魚たちを超主力に据えて共に戦ってきましたが、 今の株式市場はコロナウイルスの拡大という「強い恐怖の感情」のみに支配されており、残念ながら「バリューが全く効かない」状況となっています。 そのため、週末になった今日ようやくポートフォリオの被弾状況をしっかりと観察してみると、「とんでもない額の含み損」に転落してしまった、瀕死の主力株達が無残に散乱していました。 今はとにかく足元の、自分が置かれた状況をしっかりと分析し、手元に残った兵力がどの程度なのか、大きく削られた戦闘力でこれから何が出来るのか、を考えていきます。
Mar 14, 2020

ぷひょー、今日の下げは凄まじかったですね。特に前場の下げは途轍もなく、私は久々に口の中がカラカラに乾く感覚を味わいました。理性で制御できない、生物としての原始的で本能的な、文字通りの強い恐怖を感じました。 また後場は日銀砲の効果でTOPIX・日経平均などの株価指数は急速に戻りましたが、中小型の優待バリュー株でカチカチに固めた私のポートフォリオはほとんどリバウンドせず、残念ながらこれまでの投資家人生で過去最大額となる資産減少を本日記録しました。(上記データはSBI証券より引用) また今日の市場の暴落で、TOPIXも数年前の水準に戻りました。ただTOPIXのPBRも綺麗に1倍を大きく割れましたし、ここからはもう押しても知れているような気も個人的にはしています。(上記データはSBI証券より引用) そして私の資産も数年前の水準へと逆戻りとなりました。自分は「常にフルインベストメント&ロングオンリー」のこの上なくシンプルな、「永遠の3歳児投資法」を20年間貫いている投資家なので、こういう暴落はノーヘッジで全身で100%受け止める形となります。 もちろん恐怖心から実際のお漏らしだけはしないように気を付けていて、パンパースをしっかりはめて相場に臨んではいますが、こういう日には巨大な損失を避けられない定めにあります。自分の投資スタイルではドローダウンを甘んじて受け入れるしかない、覚悟を決め腹を括って戦い続けるしかない、ということです。 そうは言っても当然、保有銘柄をしっかりと見渡して一部銘柄の入れ替えなどの出来ることはしています。ただ、自分はそもそも普段から「優待株いけすから選び抜いた極上の銘柄」のみで主力株ポートをしっかりと構成しているつもりです。 そして、市場が暴落したからと言ってそれだけを理由にガチャガチャとポートフォリオをいじくりまわすのは違うな、それは手数料と税金と精神的なコストの無駄遣いで、長い目で見ると逆にパフォーマンスを落とすな、という感覚が過去の暴落時の自分の実経験も踏まえてあり、それもあってポートの基本骨格はほとんどそのまま維持した状態でこの暴落相場を過ごしています。 壊滅的なダメージを受けていますが、週末にもう一度しっかりと主力株達の最新戦闘力を分析し直して、引き続き最大限の緊張感を持って戦っていきます。
Mar 13, 2020

いやあ、今日の下げもきつかったですね。 (上記データはSBI証券より引用) さて昨日ツイッターでもちょっと書いたのですが、数年経つと今のコロナショックも「マーケットの歴史の一部」になると思います。 その時に「自分がどう感じてどう動いていたか」は貴重なデータになると思うので、今回は意識的に相場動向に触れながらブログ記事を書いています。 ライブドアショックとリーマンショックと東日本大震災時には、「市場変動に一喜一憂したくない」という思いから「心を殺して」敢えてあまり書かないようにしていたのですが、今回は方針を変えて積極的に書いていこうと思っています。 その理由ですが、やっぱりこういう「○○ショック」の時に自分がどのような精神的、経済的なダメージを受けたのか、実際に取った行動の何が良くて何が悪かったのか、という情報には「値千金」の価値があると思うからです。 実際、マーケットの修羅場の時の過去の自分のブログ記事を読み返すことがたまにあるのですが、数は少なくてもとても役立ちます。なので、今回は「自分の将来への投資」のつもりで多めに書いていくつもりです。 さて、明日のマーケットも更に暴落しそうです。私は火だるま状態のポートフォリオのメインテナンスに向かいます。それでは皆様、また明日。
Mar 12, 2020

いやあ、市場はなかなか下げ止まらないですね。(上記データはSBI証券より引用) さてそんな中ですが、私は今日は「缶詰優待株」をいくつか買いました。具体的には 1301 極洋 を100株→300株の優待MAXにした他、新規で 1332 日本水産 も1000株買いました。日本水産はずっと以前から欲しいには欲しかったのですが、なかなか自分の購入基準にまで株価が下がってこなくて買えていなかったので、ようやく参戦出来て良かったです。 当ブログではこれまでに何度も力説していますが、「缶詰優待株」と言うのはとても素晴らしいものなんですね。詳しくは下記の超人気記事を是非ご覧ください。 ↓ 缶詰優待株 私的ランキングベスト4 2019年編 コロナショック相場はまだまだ続きそうですが、資金管理を徹底し、同時に精神的に十分に集中しながら、引き続き楽しく地獄相場を戦っていく所存です。
Mar 11, 2020

さて株式市場の動揺がなかなか収まりませんが、私は実はこのマーケットの混乱に乗じて1つのミッションのコンプリートを目指していました。 それは、魅力的な優待のついた地方銀行株を全て買ってコレクションしようという、優待族ならではの遊び心といたずら心に満ちた 優待地銀株バルクプロジェクト です。 このプロジェクトは数年前に一度手掛けたものの、地銀株が全体としてどんどんどんどん値下がりしていくため、「これ以上続けるのは新種の罰ゲームそのものだな。やめよう。」と考え、途中で諦めてそのまま野ざらしになっていました。 ただ、今回のコロナショック相場でまだ未保有だった優待地銀株の多くが超暴落したので、「よし、このどさくさの闇に紛れて、今度こそコンプリートを目指そう。」と思い立ったのです。そして今日までで、めぼしい優待地銀株は(自分の見落としがなければ)全部「サルベージ買い」しました。 それでは足掛け数年でようやく完成したプロジェクトの全貌を見てみましょう。尚、優待が「定期預金の金利優遇」のみのところは、優待族的にはほぼ無価値なのでプロジェクトの対象外となっています。あくまで地元特産品カタログやギフトカードなどの戦闘力のある優待制度があるところのみを狙ったセットリストとなります。全部で27銘柄で、本日現在の時価総額は約1000万円になりました。 優待地銀株の中には優待獲得に「1年縛り」が付いているところも多いので、全ての優待品が手元に揃うのは1年以上先になりますが、いずれにせよこれでようやく念願が叶ってとても嬉しいです。 マイナス金利の影響で地銀の経営はどこも厳しく、それを反映して株価もズタボロのところが多いですが、上のリストの銘柄の中にはPBRが0.1倍台、0.2倍台と驚異的に低い所もゴロゴロしており、数年単位で見れば、金利正常化の暁には大きなリターンが得られる可能性もあるんじゃないかなあ? と個人的には思っています。 自分としては、この「優待地銀株バルクプロジェクト」全体を1つの塊=1つの準主力株と考え、各地銀からの特色ある郷土優待品を楽しみにしながら、数年単位でご機嫌でホールドしていこうと考えています。。。 、、、最後に皆様にお願いがあります。もしもリスト漏れしている魅力的な優待地銀株がありましたら、是非私にご一報ください。。。 、、、2020年3月11日追記。ツイッターでよたはちさんに7322三十三HDが抜けているとの指摘を戴き、500株買ってプロジェクトに追加しました。よたはちさん、ご指摘ありがとう御座いました。
Mar 10, 2020

いやあ、今日は凄い下げでしたね。 (上記データはSBI証券より引用) 私は先週末の段階で、持ち株の一部を無理矢理に売って現金を確保していました。今日はその「自らの血を流し、鮮血に染まった手」で掴み取った貴重なお金で、元々ウォッチリストに入れていた「まだ買っていない優待株」をバルクでババッと買ったほか、主力候補としてしばらく前から仕込み中の銘柄も少し買い増ししました。 ただ、今の市場は「コロナウイルスの広がりへの激しい恐怖」で覆い尽くされており、ファンダメンタルズがほぼ機能しない状況に陥っています。市場を静かに多角度から俯瞰して眺めていましたが、「頭に焼きが回ってアツくなったら、これはガチで死ぬ相場だな。」と感じたので、CPを温存して途中から様子見に回りました。 ポートフォリオの被弾も凄まじく、どのくらいのダメージを受けたのか正確なところが良く分からないくらいの惨状です。状況把握に時間を使いたいので今日はこれで失礼します。それでは皆様、また明日。
Mar 9, 2020

さて先日、 TOPIXのPBR1倍は、マーケットの岩盤として働いている という記事を書いたのですが、実は書きながら、「そういえば、ケン・フィッシャーがこれとほとんどおんなじ話をしていたな。」と思い出していました。今日はその話をします。 現在世界ナンバーワンの投資家である ウォーレン・バフェット 。その師匠の1人 フィリップ・フィッシャー の3男である、 ケン・フィッシャー はお父さんのDNAをそのままダイレクトに引き継いだ「孤高の天才」として知られています。 彼は名著 チャートで見る株式市場200年の歴史 (ケン・フィッシャー著、パンローリング、2010年) の中で、PBR(株価純資産倍率)の使い方について、以下の様に述べました。 強気相場はたいてい低PBRから始まる。1982年の大規模な強気相場もPBRが並外れて低い1.10倍から始まった。1934年以降、ダウ平均が簿価と同じ水準まで下げたのは1979年だけしかない。 マーケットのPBR (1921~1986年) これを見ると、PBRという原始的で今ではどちらかというと投資家から「古ぼけた過去の遺物の粗大ごみ」として馬鹿にされてもいるこの素朴な指標は、「大雑把かつ長期的な視点」で見ると非常に役立つんだなあ、PBR1倍は歴史的・世界的に見てマーケットの岩盤としてキチンと機能しているんだなあ、という事が分かります。 日本株市場には、東証1部銘柄に限定してみても、PBR0.09という「極北の低さ」を誇る、8337千葉興業銀行や、同じくPBR0.09の8416高知銀行の様な地獄の不人気銘柄がある一方で、PBR38.2の3694オプティムやPBR37.0の9424日本通信の様な「天空の高さ」にまで評価されている銘柄もあります。 でも、それらを全部1つの「魔法の壺」に放り込んで長期熟成させると、そこには「マーケットの岩盤」が濾過されて蜃気楼のように現れるわけです。市場と言うのは、神々しいほどに深淵なところなんですね。
Mar 8, 2020

さて今日は通常の2020PF概況シリーズです。 361位 2186 ソーバル (東JQS、8月優待) ○ PF361位は、組み込みソフト開発の技術者派遣、請負中堅のソーバルです。 現在の株価は1014円、時価総額82億円、PBR2.65、自己資本比率は726%で有利子負債は0、今期予想PER14.78、配当利回り3.0%(30~32円)、総合利回り3.5%(30+5=35円)で、優待は100株保有で500円相当、1000株保有で2000円相当のクオカードです。 ソーバルは地味ながら成長力があって増配を続けてくれていますし、財務状態も極めて良好ですし、PF中位としては全く不満の無い銘柄です。これからものんびりとホールドして応援していく予定です。
Mar 7, 2020

いやあ、キツイ相場環境が続きますね。私は今日はずっと大事にしてきた「虎の子」を手放して無理矢理に現金を作ったのですが、腕の肉を麻酔なしで切り落とされるような鋭い痛みを感じました。自分のここまでの資金管理が悪くてこのような大ピンチの状況に陥ってしまったわけで、「完全に100%自己責任」で仕方ないのですが、それでも本当に辛かったですね。。。 さて新型コロナウイルスの猛威が世界の経済の中心地のアメリカにも波及しそうで、来週の日本株市場ではもう一段の急降下が待ち構えている気もしますが、それと同時に、「ファンダメンタルズから考えると、そろそろどこかでは底を打つんじゃないかな?」という思いも強くあります。 今日は、「当面の底はどのあたりになるのかな?」とずっと考えながら過ごしていたのですが、先ほどツイッターを眺めていたら、アベルさんがTOPIXのBPS(1株当たり純資産)について言及されていました。 これはインベスコ・アセット・マネジメントのレポートに載っていたものなのですが、非常に重要で示唆に富んだ情報と思ったので、以下に引用します。https://media.rakuten-sec.net/common/dld/pdf/c274fc238d00488629fe08ff6461a603.pdf TOPIXのBPSと言うのは、探しても探しても何故かなかなか情報が出てこないのですが、このレポートでは過去のデータが分かりやすく載っていて素晴らしいです。そして同時に過去の多くの○○ショックなどの暴落時にも、 TOPIXのPBR1倍は、マーケットの岩盤として働いている ことがはっきりと分かります。 ちょっと拡大してみましょう。 ふむふむ、確かにTOPIXのPBR1倍が「極めて堅牢な岩盤」であることが良く分かりますね。♪ 後、今のTOPIXのBPSは「1400弱」なんですね。これは暗記しておきます。 厳しい相場環境が続きますが、皆様、お互い生き残り最優先で頑張りましょう。
Mar 6, 2020

新型コロナウイルスによる肺炎で市場に強い恐怖感が蔓延している状況下でポートフォリオが甚大なダメージを受けたため、現在もっと相場が激下げしても引き続き楽しく市場で暮らしていくための「緊急改築工事」を施行中です。 多忙を極めているため、本日のブログ更新はお休みします。ご了承ください。
Mar 5, 2020

いやあそれにしても激安水準まで売り込まれた銘柄が多いですね。 ただ私は既にほとんどキャッシュポジションを使い切ってしまっており、ここからは銘柄入れ替えで凌ぐことになります。自分は強気で買い進むタイミングがちょっと早過ぎました。新型コロナウイルスによる肺炎の広がりが「マーケットに与える恐怖の激しさと強さ」をやや過小評価していました。 TOPIXで言えば1350、日経平均で言えば19000円程度までの下落は今後十分にあり得ると考えており、そこまで下がっても引き続き楽しく市場で暮らせるように、早急にポートフォリオの緊急外科手術を施行する予定です。うまく泳がないと今後致命傷に至る深手を負う可能性もあると考え直しています。 無念です。
Mar 4, 2020

さて今日も通常の2020PF概況シリーズです。 360位 6678 テクノメディカ (東1、9月優待) ○ PF時価総額360位は、採血管準備装置を開発して市場を創造し、同装置・消耗品が柱のテクノメディカです。 現在の株価は1928円、時価総額168億円、PBR1.20、自己資本比率は86.3%で有利子負債は0と財務は鉄壁、今期予想PER16.35、配当利回り2.4%(47円)、総合利回り2.9%(47+8.8=55.8円、優待米は1キロ440円で換算)で、優待は100株保有で京都府産コシヒカリ2kgです。 テクノメディカは、 経済的な堀 を持つ企業ですし、ポートフォリオ中位としては十分に良い銘柄であると考えています。
Mar 3, 2020

さて今日は通常の2020PF概況シリーズです。 359位 6309 巴工業 (東1、10月優待) ○ PF359位は、中堅化学機器メーカーの巴工業です。 現在の株価は1947円、時価総額205億円、PBR0.67、自己資本比率は76.5%で有利子負債は0、今期予想PER12.95、配当利回り2.4%(47円)、総合利回り3.2%(47+15=62円、優待品はヤフオク平均落札価格の1500円で換算)で優待は100株保有で自社子会社取り扱い商品(ワイン)です。 巴工業は好財務&まずまず低PBRと言う私好みの銘柄で、更に貴重な10月優待銘柄でもあります。これからもPFを地道に支えてくれる中堅銘柄としてのんびりとホールドしながら応援していく予定です。
Mar 2, 2020

いやあ、新型コロナウイルスによる肺炎の世界的な広がりで、マーケットが「恐怖の連鎖にグラグラ揺れる」大荒れの状態のままで3月に突入しましたね。 さてマーケットでは昔から 嵐の3月相場に入ると、株価は月初めに押し上げられて、月末に打ちのめされる傾向がある。ローマ神話の軍神マルスにちなんで名づけられた3月は、しばしば強気と弱気が闘う場となる。(出典 アノマリー投資、ジェフリー・A・ハーシュ著、パンローリング、2013年 P176) とされています。2月が文字通り「地獄の1か月」となったことを考えると、引き続き狂乱相場が続く1か月になりそうです。お互いに「正気を保って」頑張りましょう。♪ ま、いずれにせよ、引き続き丁寧に集中して戦って行きます。それでは皆様、今月もよろしくお願い致します。
Mar 1, 2020
全31件 (31件中 1-31件目)
1