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いやあ早くも2020年7月が終わってしまいました。今月もデビルコロナのせいでいろいろと気忙しく、何だかあっという間でしたね。。。 さて今月も先月に続いて、ポートフォリオ最上位陣の多くを占める ウィズ・コロナ銘柄 に株価推移が好調な所が多く、そのおかげで精神的にはゆとりがありました。 ただその一方で、「次の四半期決算が敵になる」アゲインスト・コロナ銘柄 にはメタメタのクソボロに売り込まれるところが多く、またそれらの銘柄群がポートフォリオ上位にある程度残っていることが災いして、全体としてはヨコヨコの1か月となりました。 次に具体的な成績ですが、対2019年末比でー3.6%となりました。 先月末はー4.7%だったので、年初来成績の±0%の均衡圏に届きそうで届かない、もどかしい日々が続いています。 次に今の市場を俯瞰すると、勢いを失いかけていた地方スーパー銘柄・ディスカウントストア銘柄・ドラッグストア銘柄・ホームセンター銘柄などのウィズ・コロナ銘柄達の株価が新型コロナウイルスの「第2波」到来を受けて息を吹き返しています。 ただその一方で、百貨店銘柄・居酒屋銘柄・ブライダル関連銘柄・アパレル関連銘柄・鉄道関連銘柄・負け組小売などの、アゲインスト・コロナ銘柄達の株価は完全に底を抜けて更なる急落が続く、という非常に興味深い状況となっています。 中でも日本を代表する、我が国の文化発展に寄与し続けてきた名門百貨店銘柄の凋落振りは凄まじく、3099三越伊勢丹HDはPBR0.34、8233高島屋はPBR0.27、8242エイチ・ツー・オーリテイリングはPBR0.31と「ゴミの様な水準」にまで売り込まれています。もちろんそれ以外でも、プレ・コロナ時代には想像もできなかったような地平にまで既に下げ倒している銘柄が続出しています。 また業界の各地に、JT沼・キヤノン沼・JR沼などの、高配当トラップやバリュートラップが複数発生しており、自分もその中の一つである オリックス沼 に嵌って大汗をかいています。 ちなみに、「高配当トラップの危険性」については、当ブログでは以前から何度も注意喚起をし続けています。未読の方は、この機会に是非下記の記事をご覧下さい。 ↓ 配当性向と配当率が高いだけで、それしか取り柄がない株は危険。 さて私はこれらの状況をジーっと静かに見つめながら、「常識的な相場なんて元々滅多にないけど、それでも今年の相場のクレイジーさは完全に常軌を逸している。相場がそういう考え方なのであれば、こっちもそれ以上に更にトコトン狂ってエキセントリック少年ボーイに戦わないと、マジで死んでしまう。」とちょっと緩んでいたパンパースのゴムを締め直しています。 それでは皆様、来月もよろしくお願い申し上げます。
Jul 31, 2020

さて今日は通常の2020PF概況シリーズです。 405位 4623 アサヒペン (東2、3月優待) ◎ PF時価総額405位の中堅銘柄は、家庭用塗料最大手で国内シェア3割のアサヒペンです。 現在の株価は1720円、時価総額79億円、PBR0.57、自己資本比率は66.1%、今期予想PER11.31、配当利回り3.2%(55円)、総合利回り4.1%(55+15=70円)で、優待は100株保有で1500円相当の自社製品などです。 アサヒペンの優待は長年ずっと同じ内容でしたが、 昨年2019年は動きがあり1つが変化しました。いずれにせよ、非常に実用的な内容で助かっています。 アサヒペンは低PBR&好財務で指標的な割高感もありませんし、総合利回りもしっかりと出ていますし、PF中位としては十分過ぎるほどに良い銘柄です。これからも優待を楽しみにホールドしていく予定です。
Jul 30, 2020

さて今日は当ブログ一番人気の 2019~20主力株概況シリーズ です。47位 8043 スターゼン(東1、3・9月優待) ○ PF時価総額47位の上位銘柄は、食肉卸首位で全国に販売網を持つスターゼンです。2018年は21位ともっと上の順位でしたが、その後の業績推移が私の期待通りではなく持ち株の一部を売却したため、今年はかなり順位を下げての登場となりました。 現在の株価は4065円、時価総額396億円、PBR076、自己資本比率は41.5%、今期予想PER14.16、配当利回り2.7%(110円)、総合利回り3.4%(110+30=140円)で、優待は3月株主に100株保有で3000円相当、500株保有で5000円相当、1000株保有で10000円相当の自社製品です。それ以外にギフトやおせちの20%割引販売もありますが、これらは優待族的にはカウント外(0円換算)です。 それでは今日は私が2018年に戴いた1000株優待品をまず見ておきましょう。 「スターゼン牛脂」が、キャラメルみたいで可愛いですね。♬ 私は脂っぽいお肉が苦手なので、グリルで焼いて脂を落としてヘルシーに戴きました。とっても美味しかったです。 続いて2019年の1000株優待品です。 これもグリルで脂を落としてヘルシーに戴きました。 スターゼンは指標的には非常に妥当な株価位置ですが、ま、優待MAXの1000株をホールドしていくのには、「優待族的には大きな問題はない」ものと考えています。2020主力株概況シリーズ 免責事項2020主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の無重力の宇宙ステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Jul 29, 2020

さて今日は株式投資本オールタイムベスト106位相場師マーク・リッチ (ダニエル・アマン著、パンローリング、2020年) の早くも大好評の第2弾です。 今日は、いきなり最高に面白い 第2章 最大の悪魔 から。 「独立」はリッチがよく使う言葉で、わたしが「所有する想像を絶する富は、ご自分にとってどういう意味があるのでしょう?」と尋ねたときも、彼はその言葉を使って答えた。「富は常に独立を意味する。」 リッチのこの言葉は深いな、世の中の真実をグサッと突き刺しているな、と思いました。私たち投資家は稼げば稼ぐほど、様々な意味でより独立して自由な存在になれます。そしてそれが本能的に分かっているからこそ、自分もこうやって日々猛勉強を続けているわけですね。♪ リッチの親友である伝説的なヘッジファンドのパイオニア、マイケル・スタインハルトは、マンハッタンのマディソン・アベニューのオフィスでインタビューに応じたとき、実にうまい言い方をした。スタインハルトはシルバーの口髭を生やしたジャイアントパンダのような男(上記写真は、「ヘッジファンド、セバスチャン・マラビー著、楽工社、2012年」より引用) で、とても低い声で穏やかに話す。 「ビジネスで成功することがマークの使命になったんだ」というのがスタインハルトのマーク・リッチ観だ。長い年月のあいだに、成功そのものが目的となり、生きる真の意味となったのだ。 ちなみに1970~1990年初頭にかけて驚異的な成績を収めたリッチの親友のヘッジファンドマネジャー、マイケル・スタインハルトに関しては、永遠の名著 マーケットの魔術師(青本) 中の インタビュー記事の書評 と、彼自身の手による自伝の ヘッジファンドの帝王の書評 を以前に書いていますので、未読の方は是非この機会にご覧ください。 ちなみに私は、彼の 見ててやるよ という伝説的な迷言と、スタインハルトの4原則 が大好きです。(笑) そしてこのスタインハルトですが、リッチがクリントン大統領の在職最終日に劇的な特赦を受けたことにも「決定的な貢献」をしました。それは「クリントンの任期終了間際の特赦を狙うというのはどうかな?」と彼が最初に言い出したからです。 凄腕投資家の発想力、物の見方の異次元さ をまざまざと物語っていると思いましたね。(続く)
Jul 28, 2020

さて今日は株式投資本オールタイムベストです。第106位は、相場師マーク・リッチ (ダニエル・アマン著、パンローリング、2020年) です。 はっきり言って、表紙を見ただけでマーク・リッチはカッコいいですね。顔面に刻まれた意志の強さ、聡明さ、そして素敵なオーダーシャツと最高級の葉巻から伝わってくるSクラスのオシャレさ、一目見ただけで「この人はタダものじゃないな。」とすぐに分かります。 後、どうでもいいことですが、今思いついたので忘れないうちに最初に書いておくと、私たちバリュー投資家と言うのは一般に、「安い、しかも使い古してヨレヨレのチェックシャツを着た、小汚くてキモい集団」と認知されていますが、私は個人的にはそれではいけないと思います。 いかに「バリュー投資冬の時代」とは言っても、これまでの長年のキャリアの中で皆様それなりに累計では稼がれている方が多いわけですから、身なりにもしっかりと気を使って、その「資産に応じたコンフォタブルな外観」を形作ることはとても大切と考えています。 稼いだお金はバランスよく使う必要があります。毎日命がけで市場で戦っているわけですから、その報酬として自分に適切なご褒美をあげることも必要です。それに証券口座のメダルゲームの残高だけを目をバキバキにして凝視し続けているのはとても不健全です。そして私自身、「バリュー投資家の端くれ」として自らの見た目にはとても気を使っています。 すいません、悪い癖が出ていきなり大幅に脱線してしまいました。本文に戻ります。(汗) さて私たちにはあまり馴染みのないマーク・リッチですが、その一生はとてもドラマチックで、かつ我々投資家にとって、「学ぶところの極めて多い」偉大な人物です。 今日は、本のそでの紹介文を見ていきましょう。これがまたいきなり最高に出来がいいんですね。♪ マーク・リッチとは一体、何者なのか? 巨大な国際石油資本が支配する独占市場をグローバルにだれでも取引できる競争市場(原油のスポット市場)を創設し、「石油市場の民主化」を実現した20世紀最大のコモディティトレーダー! 一方で、アメリカが禁輸国に指定しているイラン、南アフリカ、キューバや、その他発展途上国の独裁国と原油をはじめとする鉱産物の取引を行い、巨万の富を築きながらも、納税を免れたアメリカ史上最大の脱税王であり、最大の悪魔であり、売国奴! 冤罪を訴えるも、「国賊」と決めつけるアメリカ司法省から逃れるために、スイスに移り住む。17年後、熱心なクリントン支持と献金のおかげで、クリントン大統領の在職最終日に特赦を受けるも、メディアからのバッシングはやまず、帰国がかなわず、子供の死に目にも会えなかった! ただ、メディアが流す「マーク・リッチ像」とは異なり、リッチはイスラエルとパレスチナの和平プロセスを支援したり、パレスチナ自治政府のための訓練プログラムを実施したりしている。また、アメリカの禁輸制裁国と取引をして、そこに住む貧しい国民たちを豊かにしたことも確かである。 偉大なトレーダーであり、売国奴であり、脱税王であり、最大の悪魔などとレッテルを貼られた、地球を相手にした謎だらけのマーク・リッチの真実の姿が明らかになる! くおー、この紹介文を読んだだけで、もうヤバいですね。マーク・リッチ(1934~2013)の生涯がどのようなものであったのか、凄く気になりますね。 最初に結論を書いておくと、個人的にはこの本は「最高」でした。投資家として、マーク・リッチは目指すべき人生の目標・新たな憧れの存在になりました。 ただし、私には「無類の悪党好き」の一面があり、もしかするとそれで評価が少し過大になったかもしれません。これが何故かというと、 投資家と悪党には共通点が非常に多い からです。 それでは次回からは、この極上の一冊のベストオブベストの大トロのところだけを一緒に見ていくことと致しましょう。(続く)
Jul 27, 2020

さて今日は2019~20主力株概況シリーズです。46位 8218 コメリ(東1、3月優待) ◎◎ PF時価総額46位の上位銘柄は、新潟県発祥の大手ホームセンターで「農家の皆様の味方」として知られているコメリです。今回ポートフォリオ上位銘柄として「当ブログ緊急初登場」となりました。 現在の株価は2830円、時価総額1539億円、PBR0.77、自己資本比率は55.0%、今期予想PER12.94、配当利回り1.5%(42円)、総合利回り1.8%(42+10=52円、優待券のヤフオク平均落札価格は額面の95%と超高額。なのでここでは100%で換算。)で、優待は100株保有で1000円相当、300株保有で3000円相当、500株保有で4000円相当、1000株保有で8000円相当、3000株保有で15000円相当の自社ギフトカードです。 次に優待券を使っての実際の買い物例をご覧頂きましょう。 さて私はしばらく前にコメリを優待MAXの3000株まで買い増ししたために、今回ポートフォリオ上位に緊急初登場してくることとなりました。今日は私がコメリを大きく買い増しした理由を箇条書きでまとめておきます。1. ウィズ・コロナ時代では様々な消費行動に激変が見られたが、その中でも特筆すべきなのが、 長年「構造不況業種」とレッテルを貼られていたホームセンター業界への特需の発生 だった。HC各社の月次を見ると2月から跳ね上がり始め、その後3月・4月・5月・6月と絶好調が続いている。 この理由としては、外出自粛に伴う巣籠(すごもり)需要で、収納用品・ガーデニング用品・DIY用品・ペット本人及びその関連商品などが広くかつ持続的に売れているためだが、海外旅行が今後数年は「ほぼ封じられている」現実を考えると、その代替需要としてここから2年くらいは業界への「薄い特需」が続く可能性があると個人的には考えている。 そのため、「ホームセンター銘柄はまだ十分にイケる。業界全体への資金投入をドカンと超新星爆発で増やそう。」という方針の下、ここコメリもバルクで厚めに買った。2. ホームセンター銘柄は前述したとおり、どこも月次推移が好調な訳だが、ここコメリの既存店月次も4月が108.4%、5月が117.5%、6月が120.1%と絶好調が続いている。 またHC業界は全体として「春から夏に大きく稼ぐ」という季節的な特性があり、稼ぎ時の繁忙期をこの月次で切り抜けたという事は今期に関しては最終的に業績上方修正が出る可能性が高く、新型コロナウイルスの影響で業績がどこまで悪化するか見えない銘柄が多い中で、「コロナの圧を完全に追い風にしており、相対的な買い安心感が極めて強い」 ことを最大限に評価した。3. 「農家の皆様の味方」であるコメリは、顧客である全国津々浦々のファーマー達のハートをがっちりと掴んでおり、過去の業績推移が極めて安定していることを更なる加点ポイントとした。具体的に見るとこの25年間で一度も赤字がないし、財務状態も非常に安定している。(上記データはかぶたんプレミアムより引用) 以上、ウイズ・コロナ時代の恩恵を受けて業績が急改善している実力派ホームセンター銘柄、コメリの紹介でした。♪2020主力株概況シリーズ 免責事項2020主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の、1つ上の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上かつ頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、死んだ目の魚になっていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも決して分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。魔法の水晶玉は残念ながら持ち合わせておりません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.000%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Jul 26, 2020

さて今日は株式投資本オールタイムベスト105位 順張りスイングトレードの極意 (荻窪禅著、彩流社、2020年) の最終回第9弾です。 今日は、第6章 株価に翻弄されないために から。 失策の「オーバーシュート」を見抜く トレンドには逆らわないよう順張りを基本としながらも、トレンドとは関係ないところで時折発生するオーバーシュートには逆張りで対処しているということです。 オリバー・ベレス&グレック・カプラの名著「デイトレード」の中に「トレーディングを成功させる能力とは、バカを探す能力である」という身も蓋もない、しかしながら真実を突いた金言があります。 筆者も全く同感で、相場巧者とは「失策に付け込む」のが上手い人だと考えています。 ここで改めて強調しておきたいのですが、トレンドには決して逆らわず順張りでいくのは大原則ながら、明らかなオーバーシュートによるミスプライスが起こった際には、逆張りで対処するという柔軟性が非常に重要になります。 換言すれば、順張りと逆張りという相矛盾する二つの手法を時と場合に応じて適宜使い分けられる者こそが上手(プロ)と言われるのがトレードの世界です。 そしてそれを可能にする「頭の切り替え」こそが相場巧者に共通する特質ですので、読者の皆さんにはこの「頭の切り替え」という言葉を常に意識していただきたいと思います。 要は、超上級者は状況に合わせて柔軟に順張りも逆張りもするし、それが出来るからこそ相場で長生きが出来ているという事ですね。 私はこの荻窪禅さんの素晴らしい文章を読んでいて、以前にブログで書いた、 順張りと逆張りではどちらが良い投資手法なのか? という記事がぴったり内容がリンクしていると感じました。ちょっと引用してみます。。。 良く 順張りと逆張りではどちらが良い投資手法なのか? という議論がありますが、私は、「市場心理に対して逆張りする」のが正解 だと考えています。 なので、 結果としての投資行動では、順張りする事も逆張りする事も両方ありますし、それが当然 だと思っています。 市場が悪材料に対して過剰反応していると思えば逆張りをする(≒バリュー投資)。 市場が好材料に対して過少反応していると思えば順張りをする(≒モメンタム投資)。 これが大切なことであると考えています。 市場心理に対して投資家として「正しく」反応できれば、順張りでも逆張りでも利益になります。 順張りの場合は分かりやすくそのまま 「モメンタム効果」 が発揮されるからですし、逆張りの場合は 「リターンリバーサル&フレッシュモメンタム効果」 が期待できるからです。両手法共に、「生物としての本能に基づいた根深い、矯正することが困難な人間の行動バイアス」の弱点を突いた投資法なので、それで永続的な効果がある んですね。 私は、 バリュー株として買い、グロース株として楽しくホールドし、モメンタムの消失と共に音も無く静かに去る という 風と共に去りぬ殺法 を現在自らの投資の根幹理論としているのですが、これは言い方を変えると、 人間の根深い行動バイアスを利用して、その逆に、裏に裏に賭け続ける投資手法 であるということもできるんですね。♬ 引用終わり。 さてこれでこの本の紹介は終わりです。日本人著者が書いた投資本としては「歴代TOP10」に入るくらいの、暗黙知に満ちた傑作と思います。未読の方は是非。(終わり)
Jul 25, 2020
私は優待族で大量の銘柄を保有しているという事情から、このブログを更新し続けるためには「膨大な事業報告書&獲得した優待の写真」が絶対に必要です。自分にとってそこは文字通りの投資家としての「生命線」でもあります。 例年はあまり写真を撮り貯めないように、こまめに写真出しをするように気を付けていたのですが、今年は新型コロナウイルスの影響で市場が大荒れとなり、それに引きずられて自分のポートフォリオがズタボロになってしまった関係で、全くそれが出来ずに気忙しく季節が流れてしまいました。「やらないとまずい。」と頭では分かってはいたのですが、ポートがボーボーの火だるまでどうしても時間が取れなかったのです。 そして気付いてみると、未整理の写真がなんと9500枚も溜まっていました。次の2020~2021主力株概況シリーズを書くためにも、そろそろどうしても写真出しをしないと次に進めません。あまりの絶望的な量に全くやる気が起きず、この2週間「カラムーチョを食べたお婆ちゃん」みたいに3秒ごとにヒーヒーいいながらやっていたのですが、今日ようやくその遠大な作業が終了しました。 本当にキツかったですが、後はデータを外付けのハードディスクにコピーすれば終わりです。次からは写真を溜め込まないように2か月置きくらいにはやるようにします。毎回こんなことではガチで死んでしまいます。でもとにかく終わって良かったです。。。。。
Jul 24, 2020

さて今日は株式投資本オールタイムベスト105位 順張りスイングトレードの極意 (荻窪禅著、彩流社、2020年) の第8弾です。 今日も、第5章 順張りスイングトレードの秘訣 から。 ボラティリティブレイクアウトが起こったら「頭の切り替え」をする 仮に次ページ下図のような動きをした銘柄があるとしましょう。 一つの大相場を演じる株の典型的な値動きですが、1では非常にわかりやすい上方向へのブレイクアウトが起こっています。ここは上手いトレーダーが買いを入れてくる絶好のポイントでもあります。また既存のホルダー側としては、これまで株価が動かないことに苛立っていた場合、1で早速やれやれ売りをしてしまう可能性が非常に高いと思われます。(上級者であればいよいよ上昇局面がスタートしたと見て買い増しをしてくるでしょうが)。 2は下方へのボラティリティブレイクアウトです。これは結果としてはダマシになるわけですが、1で買っていたのであれば一旦利益確定するのは戦略として正しいでしょう。 その後3で改めて上方向へのボラティリティブレイクアウトが発生しますので、もし2で売っていたのであれば、改めて3で(一旦売ったところより高値となったとしても)買い直したいところです。 そして4でついに、下方向への(結果的にダマシではない)ボラティリティブレイクアウトが発生します。 この荻窪禅さんの文章には、凄腕モメンタム投資家の考え方が凝縮されていてとても興味深いですね。 ちなみにバリュー投資一辺倒だった頃の私は、下図の1で喜んで売っていました。そしてその後で株価が暴騰するのを茫然として見つめながら、「おかしい、ファンダメンタルズからはもう高いはずなのに、どうしてこんなに上がるのか?」と首をかしげるばかりでした。 そして今の バリュー→モメンタム戦略 を採用している私は、1を見つけたら、「ファンダメンタルズ的見地から見てまだ十分に買えるなら、利益を最大化するために買い乗せする。もしもそうでない場合はそのまま我慢してホールドする。」様にしています。 ただし2の局面では、ケースバイケースですが場合によってはふるい落とされると思います。そして次の3の局面での買い直しは多分もうしません。何故なら、バリュー投資家としての観点からは「もう既に十分に高い」ことが多いからです。自分だったら、「優待株いけす」から探して次の銘柄に進む局面です。 ただ少なくとも、「1では絶対に売らない。」ことは、荻窪禅さんと共通しています。本当に大切な、株式投資の肝の肝 ですね。(続く)
Jul 24, 2020

さて今日は通常の2020PF概況シリーズです。 404位 7958 天馬 (東1、3月優待) ○ PF時価総額404位の中堅銘柄は、樹脂成形中堅で『Fits』ブランドの家庭用品で知られる天馬です。 現在の株価は1651円、時価総額442億円、PBR0.54、自己資本比率は78.4%で有利子負債は0、今期予想PER35.66、配当利回り4.9%(80円)、総合利回り5.5%(80+10=90円)で、優待は100株保有で1000円相当の自社オリジナルクオカードです。 天馬の優待は以前は図書カードだったのですが、 数年前より利便性の高いクオカードへと変更になりました。最近は図書カード優待銘柄が激減しており、なんだかベータがVHSに負けた「ビデオ戦争」の頃を思い出します。 ちなみに私は幼少の頃から「マイナー好き」の性格で、当時全盛だった8ビットパソコンも、ソフトが豊富でメジャーだった NECのPC8801シリーズ を素直に買えば良かったのに、敢えてマイナーな 富士通のFM7シリーズ を買い、結局富士通と一緒に最後は市場から淘汰されて苦汁を飲みました。 私はこのFM7(正確には廉価版のFMnew7)の購入にそれまで貯めていたお年玉やじいちゃんの肩叩きをして貰ったお小遣いのほぼ全てを注ぎ込んだのです。それは色々な雑誌で勉強した末に、「FM7シリーズの方がCPUの能力が高い割にPC8801シリーズよりも値段が割安で得だ。」と子供心に判断したからだったのですが、この頃の考え方や行動に今に至る私の低PBR銘柄好きの萌芽があったようにも思います。 今思うと、この満を持してのFM-7の購入は、「低PBR銘柄を盲目的に信じて戦うとぼろ負けすることがある」という最初の事例になりました。私はこの30年前の貴重な教訓からもっと多くを学ぶべきでしたし、そうしていたら今頃はもう南の島の大豪邸に住んでいて、こうしてシコシコ毎日ブログを更新していることも既になかっただろうと感じています。(汗) そして、当時自分にとっての夢のマシンだったFM-7が、購入後に音を立ててシェアを落とし、どんどんとゲームソフトが発売されなくなっていく、中古でのマシンの買い取り価格がみるみる下がっていく、リアルタイムで体験したこの時の恐怖と絶望感を伴うトラウマは数十年が経つ今に至るまで鮮明に残っており、私はこのFM-7での大敗北以来ただの一度も富士通のパソコンを買っていませんし、もちろん富士通の株も買っていません。 、、、と、今書いていて思い出したのですが、この頃の私は毎月パソコン雑誌の後ろの方のページでマシンの買取価格をしっかりチェックしていて、「FM-7はどんどんどんどん値下がりしているし、ゲームソフトもどんどん出なくなってきているし、もう絶対ヤバい。売れるうちに売って、追い金を払ってでもPC-8801mk2SRに乗り換えた方がいい。」と頭では分かっていました。 でも当時、FM-7に外付けの5インチのフロッピーディスクドライブを追加購入していた、つまり「ナンピン買い」をしていたことから、投下資金が大きすぎてどうしても損切りをするという決断ができなかったのです。更に言うと、当時塾で知り合いになった悪ガキの友達に「大須の雑居ビルの中に、秘密でコピーソフトを安くで売っているお店があるよ。」と教えて貰って行ってみたら、定価の10分の1くらいで色々なゲームソフトを買えたので、それを買いまくってしまい、もうお金がなくて完全に身動きが取れなくなったということもありました。今から考えるとまさに泥沼でしたね。。。 ちなみに時が流れ既に完全におっさんになった今でも、家電量販店で富士通のパソコンを見ると、「般若みたいな目」 になります。まさに「三つ子の魂百まで」なんですね。(滝汗) 更にその後手の平を返して「無類のNEC好き」に宗派替えした私が今この日記を書いているウィンドウズマシンは当然NEC製となっていますし、これまでにもう何台ものNEC製のマシンを使い継いできてもいます。(笑) すいません話が大幅に脱線しました。天馬は現在不祥事で揉めてはいますが、財務状態は万全であり、PF中位としては特に過不足のない銘柄です。これからも優待を楽しみにのんびりとホールドしていく予定です。。。 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、 P.S. それにしても、天馬とかフェニックスとかの「幻獣系」の社名の銘柄って、トラブルが多い印象があります。なんででしょうね?
Jul 23, 2020

さて今日は通常の2020PF概況シリーズです。 403位 4951 エステー(東1、3・9月優待) ○ PF時価総額403位の中堅銘柄は、家庭用消臭芳香剤2位、衣類防虫剤1位の日用品メーカーのエステーです。 ひよこマーク、可愛いですね。♪ そして社長さんも可愛いですね。♪♪ 現在の株価は1826円、時価総額419億円、PBR1.37、自己資本比率は68.5%と良好、今期予想PER20.22、配当利回り2.0%(36円)、総合利回り2.5%(36+10=46円)で、優待は100株保有で3月株主に1000円相当の日用品、1000株保有で3・9月株主に3000円相当の日用品です。 8119三栄コーポレーション が店舗展開している、愛用のドイツ靴ブランド、ビルケンシュトックの愛靴にエステーの消臭剤をセットしたところ。ちなみに私はビルケンの靴以外は原則として履きません。 さて、エステーは指標的には実に妥当な株価位置ですが、優待を楽しみに1枚ホールドしていくのには特に大きな問題は無いものと考えています。
Jul 22, 2020

さて今日は2020PF概況シリーズです。402位 8159 立花エレテック (東1、3月優待) ◎ PF402位の中堅銘柄は、電機、電子商社で、三菱電機のFAシステム、ルネサスエレクトロニクスの半導体デバイスが主の立花エレテックです。 現在の株価は1824円、時価総額474億円、PBR0.66、自己資本比率は61.7%、今期予想PER11.51、配当利回り2.2%(40~48円)、総合利回り3.3%(40+20=60円)で、優待は100株保有で2000円相当、1000株保有で3000円相当のクオカードです。 立花エレテックは指標的にまずまず割安ですし、過去25年間の業績を見ても一度も赤字もなくて極めて安定していますし、PF中位としてはとても良い銘柄であると評価しています。
Jul 21, 2020

さて今日は当ブログ一番人気を誇る 2019~20主力株概況シリーズ です。 45位 7551 ウェッズ (東JQS、9月優待) ◎~◎◎ PF時価総額45位の上位銘柄は、アルミホイール主体の自動車部品・用品卸でトップクラスのウェッズです。2013年34位、2014年29位、2015年34位、2016年26位、2017年27位、2018年39位とずっとPF上位の一角の地位を維持し続けている実力派銘柄ですが、今年2020年もそのポジションを守ってここでゆるゆると登場してきました。♬ 現在の株価は504円、時価総額81億円、PBR0.64、自己資本比率は61.3%と良好、今期予想PER10.37、配当利回り5.0%(25円)、総合利回り5.4%(25+2=27円)で、優待は1000株保有で2000円相当、2000株保有で5000円相当、10000株保有で10000円相当、20000株保有で20000円相当のクオカードです。尚10000株以上を3年以上継続保有(株主名簿に同一株主番号で連続7回以上記載)の場合、クオカードは1000円増となります。 次に、これが長期保有分の優待となります。↓ ウェッズの5000円クオカードが財布に入っていると、コンビニで常に「王様気分」で買物が出来て非常に気持ちがいいです。(笑)「苦しゅうない、欲しいものは何でも買ってやるぞ。」と思いながら店内をご機嫌で巡回できるからですね。 株主優待には精神を高揚させる、日々の生活を彩り豊かで楽しいものにしてくれるという大きな効用があり、これが我々優待族が「市場で最も長生き種族」であり続けている秘密 の一つとなっています。 「楽しいことは長続きする」んですね。♬ さてウェッズはあまり成長力はないですが、指標的に十分に割安ですし、またしっかりとした総合利回りも出ていますし、自己株式の償却をするなど「株価に意識を向けた経営」をしてくれていますし、非常に安定感のある良い銘柄です。 ところで前世紀の大投資家の ジェラルド・M・ローブ は、 あなたの持っている銘柄全てが資金全体の値上がりに貢献すべきだ。それは、ボートの漕ぎ手全員が力を出し切らなければならないのと同じ理屈である。 と述べました。 そして私はこのローブの金言を常に胸の真ん中に抱いており、ポートフォリオ最上位銘柄に関しては、リスクとリターンのバランスを毎日毎日極限まで突き詰めて考え、常に最も期待値が高いと考えるところでコチコチに固めて戦っています。基本的には、「リスクを取ればとるだけリターンも良くなる。」とシンプルに考えており、「背伸びをするだけして、実際に身長が伸びるように日々精進していく。」という立場です。 ただ、正直に言うと、そういった銘柄ばかりだと「ちょっと疲れる」のも事実なのです。尊敬するローブ先生に反論するわけではないのですが、実際のポートフォリオ運営ではある程度の「不真面目さ」や「遊び」の部分がないと何だか楽しくないし、リラックスして戦えないのです。あまりにもキチキチに攻撃的なPFを組むと、なんというか精神的に「最短距離でコーヒーの絞りかす」になってしまいそうな、燃え尽きてしまいそうな感じがするんですね。 そういった意味において、指標的に割安で株価推移も実にマイルドなここウェッズは、私にとって心地良い「午後の紅茶」的な銘柄なのです。これからもポートフォリオのこのくらいの順位で緩々とホールドして楽しく応援していけたらいいなあ、ポートフォリオ運営でそういう余裕を持ち続けたいなあ、と考えています。2020主力株概況シリーズ 免責事項2020主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の、1つ上の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上かつ頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、死んだ目の魚になっていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも決して分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。魔法の水晶玉は残念ながら持ち合わせておりません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.000%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Jul 20, 2020

さて最近は、少しでも良い投資家になるために自らの「過ちの一覧表」ともいえるポートフォリオ含み損ランキングを毎月公表しているのですが、ツイッターで、「含み損の額ではなく、率でのランキングも見てみたい。」というリクエストがありましたので、一度やってみます。 ちなみに最初にお断りしておきますが、私はポートフォリオの資金管理≒損失管理に関しては、原則として「含み損額」をベースにして行っています。なので、損益率のマイナスがどれほど高くなっても、絶対的な損失額が小さなものであれば、ほとんどの場合はそのまま華麗にスルーしています。 それでは、2020年7月19日現在のポートフォリオ含み損ランキング 損益率バージョン を早速見てみましょう。 、、、むむむ、-40%越えだけでも大量にありますね。「正視に耐えない」と言うか、なかなか見るのが苦しいランキングになっています。(滝汗) でもこれらの銘柄達も買ったときには、「よし、この株価位置ならいいだろう。安全だろう。」と考えて、自分なりに納得して資金を投入したはずなのです。それが結果としてはこの無様な有様なわけですから、本当に株式投資は難しいなあ、と改めて実感しますね。 それでは次にランキング内で目に付くところをピックアップして見ていきましょう。 2位の2762三光マーケティングフーズは、かつて2007~2009年くらいだったでしょうか、超主力株 として戦ったこともある懐かしい銘柄です。エクセレントな光り輝く銘柄だった時期が、確かに昔にはあったんですよ。東京チカラめし事業の大失敗もあり今は瀕死の状態になってしまっていますが、何とか復活して欲しいですね。 5位の7578ニチリョクは、かつては「隠れ優待」として極上の梅干しや明太子が頂けた のですが、今は業績不振で貰えなくなってしまいました。私は「業績が回復したら、またいつの日か頂けるかもしれない。」という希望を抱いておりホールドを続けています。 20位の 8219青山商事 は、数年前には「エクセレントカンパニー」として各ビジネス誌でベタ褒めされている時期もありました。今は業績ボロボロで各メディアでも「手のひら返し」でサンドバック同然に叩かれていますが、地力のある会社ですし、個人的にはここからの復活もあり得ると考えています。 25位でスポーツ用品販売大手の 8281ゼビオホールディングス も業績凋落が止まりません。ただここも数年前までは「優良企業」として一般的に認知されていたと思いますし、本当に「企業は生き物」だなあ、と実感します。個人的にはここの優待券で20%引きでプロテインを調達しているので、もっと頑張ってもらわないと困りますね。 27位で全国の都市部に高級中華レストラン「東天紅」を展開している 8181東天紅 ですが、新型コロナが直撃して大ピンチに陥っています。雰囲気も味も抜群のお店で大好きなので、現状をとても心配しています。 、、、ま、総合的に見ると、現時点ではポートフォリオの損失管理はまずまずうまく出来ていると自己分析しています。以上、「ポートフォリオ含み損ランキング 2020年7月編2 損益率バージョン」でした。
Jul 19, 2020

さて今日は2019~20主力株概況シリーズです。44位 3954 昭和パックス(東JQS、3月優待) ◎~◎◎ PF時価総額44位の上位銘柄は、クラフト紙袋首位の昭和パックスです。「優待株いけす」内の激烈な競争を制し、今回ポートフォリオ上位の一角に初浮上を果たしてきました。♪ 現在の株価は1645円、時価総額73億円、PBR0.45、自己資本比率は64.1%、今期予想PER10.43、配当利回り2.3%(38円)、総合利回り2.6%(38+4.4=42.4円)で、優待は500株保有で新潟県産コシヒカリ新米5kgです。 「昭和パックス特製紙袋」で包装されているのが滅茶苦茶カッコいいですね。 昭和パックスは指標的にも安いですし、過去25年間一度も赤字がないですし、着実に利益率が高まってきていますし、財務状態がどんどん良くなってきていますし、優待内容も超クールですし、実にいい銘柄と思います。(上記データはかぶたんプレミアムより引用) いやあ、日本株市場には本当に良い銘柄が多いですね。♪2020主力株概況シリーズ 免責事項2020主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Jul 18, 2020

さて今日は通常の2020PF概況シリーズです。 401位 4326 インテージ (東1、12月優待) 〇 PF時価総額401位の中堅銘柄は、市場調査で国内首位のインテージです。 現在の株価は885円、時価総額357億円、PBR1.29、自己資本比率は64.4%、今期予想PER24.38、配当利回り3.4%(30円)、総合利回り4.0%(30+5=35円)で、優待は100株保有で500円相当のクオカード、200株保有で1000円相当のクオカードなどです。 インテージは長期的に見ると着実に成長していますし、PF中位としては十分過ぎるくらいに良い銘柄と思います。むしろチャンスがあれば買い増ししたいですね。
Jul 17, 2020

さて今日は株式投資本オールタイムベスト105位 順張りスイングトレードの極意 (荻窪禅著、彩流社、2020年) の第7弾です。 今日は、第5章 順張りスイングトレードの秘訣 から。 順張りの極意は「上がり始めたら買え。下がり始めたら売れ」 「上がり始めたら買え(下がっている間は買うな)。下がり始めたら売れ(上がっている間は売るな)。また、そもそも当てられるわけのない天井や底で売買しようとするな」。 これぞ正に、ボラティリティブレイクアウトによる売買そのものです。 手仕舞いは必ずボラティリティブレイクアウトを利用する(それまでは放置)と決めてしまえば、思惑通り順調に右肩上がりをし続けている間は決して安易に利食いしないで済む ことになります。 私は現在投資方針の根幹として、 バリュー → モメンタム戦略 バリュー投資家としての視点で厳しく株の買い時を探り、実際の売却に当たってはモメンタム(勢い)がある限りは指標的に既に割高になっていても我慢して乗り続け、株価がついにそのモメンタムを失って下落し始めたことを確認してから静かに去る投資手法 を取っているのですが、株の売り時に関してはこの荻窪禅さんの考え方に極めて近いやり方を採用しています。 利益を最大化するために、結局はこれが一番理に適っていて良い方法である と考えています。(続く)
Jul 16, 2020

さて今日は 2019~20主力株概況シリーズ です。 43位 7264 ムロコーポレーション (東JQS、3月優待) ◎ PF時価総額43位の上位銘柄は、金型から一貫生産が特徴の技術力の高い精密プレスメーカーで、自動車用駆動部品が主のムロコーポレーションです。2017年の19位、2018年の26位からは大きく順位を落としたものの、PF上位の一角の地位をギリギリで保って、今年も必死の形相で登場してきました。 現在の株価は993円、時価総額65億円、PBR0.36、自己資本比率は70.4%と良好、今期予想PER11.11、配当利回り3.8%(38~44円)、総合利回り4.3%(38+5=43円)で、優待は100株保有で500円相当の金券、500株保有で1000円相当の金券またはお米5キロ、1000株保有で3000円相当の金券またはお米10キロまたは自社商品(フルーツ皮むき機)です。 看板優待品のフルーツ皮むき機ですが、2014年に「チョイむきsmart」へとモデルチェンジされて小型化され、かつ更に使いやすくなりました。 それでは早速剥いてみましょう。キウイフルーツです。 あっという間にこんなに綺麗に剥けました。パチパチパチパチ。これは「皮むきが芸術」と化しています。ムロコーポの技術力は凄いですね。 ♪ さて私は元々、この上記の1000株優待品の柑橘類皮むき機「チョイむき」がどうしても欲しくてずいぶん昔に優待MAXの1000株までは買い増ししていたのですが、その後「優待株いけす」の上位銘柄をしらみつぶしに調べているうちに、「おや?、ムロコーポは指標的に安いし、業績好調でかつ過去の業績推移が安定的だし、万年不人気なのもとてもいい。更に地味ながら成長力もあるし、ホームページが非常に見やすく業態がすっと理解しやすいのも良い。優待品のチョイむきの評価も非常に高いし、会社の技術力の高さが優待品に端的に分かりやすく現れているのも最高に良い。総合的に考えると楽に準主力以上で勝負できるポテンシャルがあるな。」と考え、PF上位銘柄としたのでした。 名著 千年投資の公理 の中で、著者のパッド・ドーシーが 「 経済的な堀 のない業界」 として名指しで批判している万年超不人気セクターの自動車部品関連なので市場からの評価が低いのは仕方が無いと思いますが、 ムロコーポは、指標的に十分に安く、財務状態は鉄壁で、優待内容も最高という、3拍子揃った良い銘柄 です。 今現在のムロコーポレーションは新型コロナの影響で新車減産が直撃して大ピンチの真っただ中ですが、ここは過去業績も非常に安定していますし、また財務状態も良いですし、苦境を超えられる力があると判断しています。(上記データはかぶたんプレミアムより引用) これからも実際の業績推移をしっかりと見ながら、PF上位の一角として楽しくホールドしていく予定です。2020主力株概況シリーズ 免責事項2020主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Jul 15, 2020

さて今日は2020PF概況シリーズです。400位 3291 飯田グループホールディングス (東1、3月優待) ◎ PF時価総額400位の中堅銘柄は、戸建て分譲住宅のガリバー&全国シェア3割で、パワービルダー6社が13年に経営統合して発足した飯田グループホールディングスです。 現在の株価は1760円、時価総額5181億円、PBR0.64、自己資本比率は51.6%、今期予想PER10.15、配当利回り1.8%(32~45円)、総合利回り3.0%(32+20=52円、優待券はヤフオク平均落札価格の4枚2000円で換算)で、優待は100株保有で「江の島アイランドスパ」温泉・プールエリア利用券4枚です。 戸建て分譲住宅銘柄は、私のポートフォリオ上位銘柄である 3228三栄建築設計 や 3467アグレ都市デザイン を筆頭に、どこも万年不人気で指標的に非常に安いところが多いですが、その法則は業界ガリバーの飯田GHDにも同様に当てはまります。 ただ最近はコロナ惨禍の下、戸建て分譲住宅銘柄は逆に受注が好調になっているところが多くなっており、相対的な割安感がマシマシになっているように個人的には感じています。「チャンスのかけら」の匂いがしますね。
Jul 14, 2020

さて今日は通常の2020PF概況シリーズです。なんだか久しぶりですね。399位 8398 筑邦銀行 (福証、3月優待) ○ PF399位は、地銀下位で、久留米市、福岡市を中核に福岡県南を地盤とする筑邦銀行です。 現在の株価は1767円、時価総額110億円、PBR0.36、自己資本比率は3.8%、今期予想PER17.17、配当利回り2.8%(50円)、総合利回り3.1%(50+5=55円)で、優待は100株保有で500円相当のクオカードなどです。 筑邦銀行は不人気業種の地銀らしく低PBRなのが魅力です。私は、優待地銀株バルクプロジェクト の一環としてここを買いました。数年単位の時間軸で、プロジェクト全体として利益が出たらいいなあ、と思っています。
Jul 13, 2020

名著 投資家が大切にしたいたった3つの疑問 の中で、著者の ケン・フィッシャー は、 自分が持っている自然の性向を永遠に逆転させなければならない。プライドを避け、反省を積み上げなければならない。 上手な投資家になるために、これが私の知っているもっとも単純で基本的なコツ である。 もし大きく下げた株を持っているとすれば、その反省から逃げてはいけない。 損を出すたびに反省を積み上げていく のだ。共存するのだ。好きになるのだ。 株価の下落について、ただひとり、あなたが間違いを犯した人間 である。あなたは、自分が間違っていた理由から教訓を得て、次に正しく物事を行う方法を教えてもらわなければならない。 と語りました。 私はこのケン・フィッシャーの指摘を常に胸に抱いており、「自分は反省から絶対に逃げない」ように注意しています。 さてそれでは今月も、私の「過ちの一覧表」ともいえる2020年7月12日現在の最新のポートフォリオ含み損ランキングを見ておきましょう。 次にランキング内で目についたところを自分用のメモ書きとして思い付くままにざっくばらんにコメントしていきます。尚、以下の内容はすべて「今後自分がより良い投資家になるための、個人的な反省と内省」のためのものであり、一切誰にも投げていません。 本来であれば人様にはお見せしない、裏の「非公開日記」で書くべき明け透けでフランクな内容 なのですが、 先月に引き続き、実験的に表ブログでアップしてみる ものです。 その理由は、ブログでガラス張り&衆人環視の下で内省的な反省文を提出することが、自分のポートフォリオをより客観的に見るために、そしてより筋肉質で総合戦闘力の高い布陣にするために、極めて有意義で効果的だったと考えたからです。それでは始めます。 3086 J・フロントリテイリング、3099 三越伊勢丹ホールディングス、8233 高島屋、8242 エイチ・ツー・オー・リテイリング などのいわゆる「百貨店銘柄」の強烈な下落が目立つ。これらの銘柄は新型コロナウイルスが完全に逆風になっている上に、元々のプレ・コロナ時代にも構造不況業種でアップアップ気味だったので、本当に苦しい業績の所が多い。 ただ保有不動産にたっぷりの含み益を隠し持っているところも多く、「逆張り系優待族」としては、特に三越伊勢丹や高島屋あたりは買い増ししたくてウズウズしているのは事実。しかしながら、今後どこまで実際の業績が悪化するかをしっかりと見届けてからの方が安全と考えており、「落ちてくるナイフを掴みに行くのではなく、ナイフが地面に突き刺さって振動が収まったのを物陰からこっそりと目視してから、ゆっくりと買い出動すべき」だと自分に言い聞かせている。でもどこまで実際に我慢できるかはちょっと分からない。 3434 アルファ、7236 ティラド、7291 日本プラスト あたりの自動車部品関連銘柄の下落も激しい。これらは全て「コロナで業績が転んだ」銘柄群でありしばらくは厳しいだろうが、復活した日には大きな株価リバウンドの可能性もあるので、これからも一定程度は保有してしっかりと注視していきたい。嫌になって全部売ってしまうと「銘柄との繋がりが切れてしまってチャンスを逃す。」のでそれはしないようにする。 リストの一番下にはお気に入りの 「缶詰優待株」 で先日少し買い増しした5902ホッカンホールディングス が登場している。ここは優待族的には滅茶苦茶良い銘柄と思うが、実に人気がない。 、、、ま、総合的に見ると、現時点ではポートフォリオの損失管理はまずまずうまく出来ていると自己分析しています。以上、「ポートフォリオ含み損ランキング 2020年7月編」でした。
Jul 12, 2020

さて今日は 2019~20主力株概況シリーズ です。 42位 7485 岡谷鋼機 (名1、2・8月優待) ◎◎ PF時価総額42位の上位銘柄は、江戸初期創業で中部財界のドン&名門商社の岡谷鋼機です。2015年42位、2016年34位、2017年38位、2019年42位と過去数年安定してPF上位で登場していますが、今回もその地位を維持してここでゆったりと出てきました。 (上記写真は手持ちの週刊ポストの過去記事より引用) 地元の名古屋では、 「嫁に出すならトヨタより岡谷の社員」と言われるほどの超名門企業 ですね。 現在の株価は8310円、時価総額807億円、PBR0.38、自己資本比率は42.4%、今期予想PER5.33、配当利回り2.8%(230円)、総合利回り3.0%(230+22=252円、優待米は1キロ440円で換算)で、優待は100株保有で2月株主に 愛知県産米5kgです。200株保有の場合は8月にも同じお米5kgが戴けます。更に長期株主優遇優待制度(100株以上の連続3年以上の保有で図書カードの追加)もあります。 ↑ 愛知県のお米が美味しいなどとはあまり聞いたことがなかったのですが、この岡谷鋼機のはなかなかのクオリティです。 ちなみに長期株主優遇優待の内容は以下となります。 100株以上を3年以上連続保有で、2月株主に2000円相当の図書カード 同じく100株以上を3年以上連続保有で、8月株主に1000円相当の図書カード さて岡谷鋼機は指標的に強烈に割安で、かつ優待米も十分に美味しいエクセレントな銘柄です。また現在は名証1部所属ですが東証1部昇格への条件はほぼ満たしていると考えています。 しばらく前に「万年名証銘柄」で不人気の極み、陰の極だった 3232 三重交通グループホールディングス が突然に「永い眠り」から覚めて名証1部から東証1部に昇格し、それに伴って株価が爆騰したことがありました。私はこの昇格イベントを狙い撃ちして超主力として勝負し、幸運にも巨額の利益を得たのですが、ここ岡谷鋼機も、 仮に東証1部への指定替えがあるようだと機関投資家の買い注文の殺到で株価急騰は必至 だろうと思います。(ただし現時点では残念ながら会社側にはその意思と意欲は1ミリも無さそうではあります。) ちなみに先日も指摘した通り、現在名証1部に単独上場しているのは、 5461中部鋼鈑(PBR0.33×PER3311.44=3.78) 6623愛知電機(PBR0.39×PER9.76=3.81) 7485岡谷鋼機(PBR0.38×PER5.33=2.03) 9402中部日本放送(PBR0.25×PER18.03=4.51) の4銘柄しかないのですが、どこも、 「名証1部単独上場逆プレミアム」が効き過ぎており、 グレアムのミックス係数 が爆低で指標的に目が飛び出るほどに割安 です。ちなみに私は、6623愛知電機 もポートフォリオ上位で保有しています。後の2つの5461中部鋼鈑と9402中部日本放送もせめてクオカードの500円でも優待でくれたら間違いなく大きく買えるのですが、優待新設をしそうな気配がないのが残念です。 さて、株式投資の世界では「大多数の投資家と同じ」発想と行動では決して勝ち残ることは出来ません。なぜなら、名著 マーケットの魔術師 システムトレーダー編 で、 マレー・ルジェーロ が喝破した通り、 市場とは、大多数からお金を取り上げて、それを上位5%に与える仕組み。。。95%の人は人間本来の心理のせいでお金を失う。 とても厳しい所だからです。 その意味で、PFの一部にこういった超マニアック銘柄群の組み込みを検討するのは1つの良いアイデアではないかと思っています。いかがでしょうか?2020主力株概況シリーズ 免責事項2020主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Jul 11, 2020

さて今日は株式投資本オールタイムベスト105位 順張りスイングトレードの極意 (荻窪禅著、彩流社、2020年) の第6弾です。 今日は、素晴らしい出来である 第3章 トレーダーに必要な資質 から。 急成長するトレーダーがもつ5つの共通点 今ではネットで上級者の考え方や手法が無料でいくらでも見られるようになっています。 その恩恵を受ける形で、以前とは比べ物にならないスピードで急成長するトレーダーが非常に多くなってきたという実感があります。先人たちが数十年かけて苦労に苦労を重ねた上でようやく身につけてきたようなスキルを、今では一年で得られるようになったと言っても過言ではないくらいです。 筆者は多くのトレーダーと交流を持っているのですが、時折若手の中でも卓越したセンスに恵まれたトレーダーに出会うことがあります。ギフティッド(先天的に平均よりも顕著に高度な知的能力を持っている人のこと)という言葉がありますが、正に相場界のギフティッドとも言うべきそうした人たちの成長度合いを継続的に観察していると、数年スパンで見ればやはりこちらの見込んだ通り急成長するケースがほとんどです。 そんな優れた彼らには一体どのような共通点があるかというのは、読者の皆さんの興味を大いにそそるところかと思います。 筆者は、大まかに分類すれば、下記の五点があるように考えています。1.熱量2. 失敗から学べる3. 人間力4. 心理読みが上手い5. 資金管理能力が高い いやあ、この章本当に素晴らしかったです。はっきり言ってこの第3章だけで本の定価の10倍くらいの価値は軽くあると思います。 詳細については是非本書を読んで頂きたいのですが、この中で言うと、自分は1・2・5についてはまずまずのレベルにあると自己分析しています。ただ3・4、特に4の「心理読みが上手い」に関してまだまだ学ばなくてはならないと考えています。 市場にいる他者、つまり自分が安い安いと思って買っている銘柄の向こう側にいる、「もう既に高い」と思って売っている人が、「何を考えて売っているのか?」に想いを馳せることが十分に出来ておらず、それが大きな欠点なんですね。(続く)
Jul 10, 2020

さて今日は株式投資本オールタイムベスト105位 順張りスイングトレードの極意 (荻窪禅著、彩流社、2020年) の最高潮第5弾です。 今日は、珠玉の出来である 第2章 どんな銘柄をどう売買すべきか? から。 「簡単な銘柄」は自分に合った銘柄 経験を積み重ねる中で、自分にとっての「簡単な銘柄」を見つけていけばよい。 最もやさしいのはトレンドに逆らわないトレード ことスイングトレードに関しては、トレンドに沿った手法のほうが難易度は圧倒的に低い。 これまで述べたことをまとめると、ボラティリティが落ち着いている(激しい乱高下をしない)時に、ボラティリティがさほど高くなく感情が揺さぶられることのない個別銘柄を、トレンドに逆らわないようにトレードするのが最もやさしいということになります。 生命を賭してあえて荒れ狂う海に出ていくような漁師はいません。トレーダーも同様に、わざわざ難しい時に難しい銘柄で難しく稼ごうとする必要など全くありません。 荻窪禅さんはサラッと書いていますが、これは「投資の神髄」を言語化した凄い文章だと思います。 要は、私達投資家にはそれぞれの性格と能力に合った「得意銘柄」があり、それを過去の自分の売買記録・実績から割り出して、意識的にそこに特化して戦った方が良い、そして同時に戦うにあたって自らのメンタルが振られない、精神的に落ち着いてどっしりとした気持ちで戦に臨める様な銘柄が良い、ということです。 ちなみに自分にとって「簡単な銘柄」は、過去の分析から地方スーパーやドラッグストア、ディスカウントストア、ホームセンターに代表される地味な小売業が当てはまります。 これらの銘柄は、事業内容がシンプルでかつ月次を発表しているところが多く、そのため分析がしやすく業績が読みやすいという大きな利点があります。更に大体万年不人気なので、値動きが穏やかで安らかな気持ちでホールドしていけるのも長所です。 具体的に言うと、3078ユニバース(東北青森地盤の食品スーパー。現在は上場廃止)、3244サツドラHD(北海道地盤のドラッグストア)、7548サンクスジャパン(九州佐賀地盤のディスカウントストア。現在は上場廃止)、7679薬王堂HD(東北地盤のドラッグストア)、8167リテールパートナーズ(西日本地盤の食品スーパー連合)、9267ゲンキードラッグストア(福井地盤のドラッグストア)、9866マルキョウ(九州福岡地盤の食品スーパー。現在は上場廃止)などでこれまで大きな利益を上げてきました。 そしてその経験を基にして、2020年7月現在でも、2790ナフコ(北九州地盤のホームセンター)、3020アプライド(九州地盤のパソコン小売店)、7475アルビス(北陸地盤の食品スーパー)、7516コーナン商事(近畿地盤のホームセンター)、7520エコス(北関東地盤の食品スーパー)、7643ダイイチ(北海道帯広地盤の食品スーパー)、8203ミスターマックスHD(九州地盤のディスカウントストア)などの「超地味銘柄」をポートフォリオ上位に据えて、楽しく戦っています。(続く)
Jul 9, 2020

さて今日は、 2019~20主力株概況シリーズ です。41位 6623 愛知電機 (名1、3月優待) ◎◎ PF時価総額41位の上位銘柄は、中部電力系の変圧器メーカーの愛知電機です。「優待株いけす」から選抜・抜擢され、今回愛知電機史上初のポートフォリオ上位進出を果たしてきました。 現在の株価は2151円、時価総額204億円、PBR0.38、自己資本比率は60.1%、今期予想PER9.54、配当利回り4.2%(90円)、総合利回り5.6%(90+30=120円)で、優待は100株保有で3000円相当の選べるギフトです。 私は毎回いろいろな品物を選んでいますが、今日は過去の代表例として、伊藤ハム 伝承献呈 を見ておきましょう。 どれもとっても美味しかったです。実際の使用例もいくつか見ておきましょう。 愛知電機は指標的に十分に割安ですし、総合利回りも高いですし、非常に良い銘柄と思います。一応、過去25年間の業績推移と財務推移も見ておきましょう。特に大きな問題は無いと考えています。(上記データはかぶたんプレミアムより引用) さて名証単独1部は割安株の宝庫な訳ですが、今日は改めて復習として名証1部単独上場銘柄を見ておきましょう。 5461中部鋼鈑(PBR0.32×PER11.36=3.64) 6623愛知電機(PBR0.38×PER9.54=3.63) 7485岡谷鋼機(PBR0.39×PER5.49=2.14) 9402中部日本放送(PBR0.26×PER18.56=4.83) 以上の4銘柄です。そしてどこも、 「名証1部上場逆プレミアム」が効き過ぎており、指標的に驚異的に割安 です。 何しろ グレアムのミックス係数は全てが超激安水準の5以下 という状況ですからね。こんなの見たら天国のグレアム先生も驚いて再び地上に舞い降りて来るんじゃないか?という様な、我々バリュー投資家もびっくりの水準ですね。 ところで愛知電機は元々名証1部単独上場という事もあって万年不人気だったわけですが、2月13日に唐突に、株主層の拡大と流動性の向上を目的として、株式の売出し及び主要株主の異動に関するお知らせを発表しました。 そして元々日々の出来高もほとんど無いような流動性が完全に枯渇した銘柄だったのに、突然に大量の株式の売出しが行われたことによって需給のバランスが完全に崩れ、愛知電機の株価はそのファンダメンタルズとは関係なく超大暴落することとなりました。 そして下のチャートを見れば分かるように、愛知電機の株価は売出しのダメージから未だに回復していません。 私はこの状況にチャンスを見出して少し買い増ししました。そしてその結果、愛知電機は初めてのポートフォリオ上位進出を果たしてきたという状況です。今後の業績推移をしっかりと見ながらホールドしていく予定です。2020主力株概況シリーズ 免責事項2020主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Jul 8, 2020

さて今日は株式投資本オールタイムベスト105位 順張りスイングトレードの極意 (荻窪禅著、彩流社、2020年) の絶好調第4弾です。 今日も、第1章 まずは生き残ること から。 何らかの実際に優位性がある手法を持っていたとしても、その手法が誰もが知るところなってしまったとすれば、いきなり通用しなくなってしまうということもあり得ます。その最たるものが、伝説の投資家集団「タートルズ」の手法です。 タートルズの興亡から学ぶ タートルズとは、1980年代に、伝説的なトレーダーであるリチャード・デニスと同僚のウィリアム・エックハートがズブの素人の状態から実験的に養成したトレーダー集団のことで、実際に彼らのうちの何人かはトレーダーとして驚くべき成功を収めました。 その具体的手法ですが、実は意外にもシンプルであり、エントリールールをざっくり言えば、 過去20日間の高値を抜けたら買う というものです。。。この 強いトレンドが発生したらその方向についていくというタートルズの手法 は、現在に至るもかなりの有効性があります。 しかし、過去20日間の高値を抜けたら買うという言わば誰にでも簡単にモノマネすることが可能なシンプルな手法が公開される前と後では、明らかにパフォーマンスに差が出るようになってしまったことは、決して想像に難くないでしょう。 実際、どのような手法であっても真似をする者(すなわちライバル)が増えれば増えるほど通用しにくくなるものですし、タートルズの手法に対しては、それを逆手に取って儲けようとする タートルスープ という手法まで登場しました。俗に「聖杯」と言われるトレードにおける必勝法は、残念ながらこの世には存在しません。 タートルズについては当ブログでも何冊かの本を紹介していますが、マイケル・コベルの ザ・タートル (既に絶版ですが、その後、伝説のトレーダー集団 タートルズの全貌 として現在復刻されています)が一番まとまっていていいかな?と思いますので、以下に以前書いた書評を貼っておきます。 ザ・タートル (マイケル・コベル著、日経BP社、2009年) 「ザ・タートル」は僅か世界に数十人しかいないタートル達が、先生であるデニスとエックハートから本当は何を学んだのか?、その後の人生はいったいどうなったのか? について赤裸々に迫った驚愕のドキュメントです。 著者のコベルは「良い意味で常軌を逸している、完全にクレイジー」な熱心なライター なので、読み物としても抜群に面白いですし、また トレンドフォロー投資手法について学ぶ本としても第一級 であると思います。1. 総論 お勧め2. トレンドフォローの申し子、タートルズ3. トレンドフォロー/モメンタム投資手法には明らかなスーパーパワーがある お勧め4. タートルズの出世頭、ジェリー・パーカー また荻窪禅さんが言及している、タートルスープという手法についても以前にブログ記事にしていますので、是非合わせてご覧ください。それにしてもユニークなネーミングですね。(笑) ↓ タートル・スープ ちなみに筆者の場合、ざっと数えただけでも20以上の手法を持っています。大きくは地合に応じて、また銘柄やイベントに応じて適切な手法を臨機応変に使い分けています。それらの使い分けをも含めて一つの有力な手法と言えば言えないこともないのかもしれません。 究極の投資手法は オポチューニスティックスタイル (それぞれがプラスの期待リターンをもつと考えられる投資手法や投資対象を、マーケットの変化と共に柔軟に組み合わせていくやり方) という事ですね。 そして私が飽きもせず延々とこの株式投資本オールタイムベストシリーズを書きながら猛勉強を続けているのも、「少しでも、1つでも自分が使える武器を増やしたい」からです。 自分の観察だと、荻窪禅さんを含めて 超上級者はほぼ全員、この引き出しの多いやり方=オポチューニスティックスタイルで戦っている んですね。(続く)
Jul 7, 2020

さて今日は株式投資本オールタイムベスト105位 順張りスイングトレードの極意 (荻窪禅著、彩流社、2020年) の第3弾です。 今日は、第1章 まずは生き残ること から。 実力が上がればパフォーマンスも上がるとは限らない 要するに、 必ずしも「実力」が素直に成績に反映されるのではなく、どこまでいっても完全には「運」の要素を排除できないのが相場 なのです。 また、ある程度自分のやり方なり手法なりが通用していたとしても、ある日突然それらが通用しなくなってしまうのが相場の実相です。それこそがトレードの難しさの最大の原因でもあって、どんなに上達しようとも、またいつまで経っても安心できるようにはならない厳しい世界なのです。というより、むしろ「これで大丈夫。ついに勝てるトレーダーになれた。」と安心し増上慢になってしまうのがトレーダーとして非常に危険なことであったりするのです。 この荻窪禅さんの指摘の正しさは身をもって実感します。例えばほんの数年前までは、「東証1部昇格狙い投資法」 は非常に有力なやり方であり、昇格基準を満たすために株主数の増加を目指して株主優待制度を新設した東証2部銘柄を狙い撃ちしてたんまり買って、後は寝て待っていれば高確率で利益を上げることが出来ました。 ただこのやり方は株雑誌やメディアであまりにも喧伝されて広く知れ渡ってしまったために、今ではその効力をすっかり失いました。私の投資成績が2018年、2019年と2年連続で悪かったのも、「伝家の宝刀」として長年通用していたやり方が神通力を失くしてしまい、その代わりの新しいやり方を模索し続けているせいでもあります。 ただ、これが「株式市場の真実」です。マーケットと言う迷路は、朝起きるたびにリセットされて地図が少しずつ書き換えられていきます。 永遠に通用する手法などはない、だから私達投資家は永遠に学び続けなくてはならない ということですね。(続く)
Jul 6, 2020

さて今日は株式投資本オールタイムベスト105位 順張りスイングトレードの極意 (荻窪禅著、彩流社、2020年) の第2弾です。 今日は、キャッチーで印象的な出来である はじめに から。 さて、2020年春の大暴落で「臆病者が生き残り、勇敢(向こう見ず)な者が消えた」株式市場ですが、大雑把に言えば、無傷でいたりむしろ利益を出していた者のほとんどは「トレーダー」であり、逆に壊滅的な打撃を受けた者のほとんどは「投資家」だったようです。 トレーダーと投資家は重なる部分もありますし、明確に区分けできるものではないものの、一般論としては、大まかな特性の違いを下表のようにまとめられるものと筆者は考えています。 さてこの表を見ると、 私は見事なくらいに「投資家」属性が高いことが分かります。そして実際に2020年春の「コロナショック」では壊滅的なダメージを受けて一時は年初来のパフォーマンスがマイナス34%くらいまで落ち込みましたし、もう少しで退場が見えてくるような修羅場を体験しました。(滝汗) そしてこの荻窪禅さんの楽しい表を興味深くしげしげと眺めていてふと気付いたのですが、「左側のトレーダーはほぼイコールでモメンタム投資家」に、そして「右側の投資家はほぼイコールでバリュー投資家」に置換出来ると思いました。 市場は懐の深いところですから、 モメンタム でも バリュー でも利益を上げることが出来ます。名著 ファクター投資 を読めば、「両方ともうまくいく」ことが分かります。そしてだからこそマーケットにはトレーダーと投資家が「ケンカしながら仲良く同居」しているわけです。 どちらの手法を選ぶべきかは「投資家個人の性格と能力による」と思いますが、1つだけ言えるのは「バリュー投資手法をモメンタム戦略で補完する」 やり方は非常に合理的で効果的であり、だからこそ私の様なコテコテの バリュー投資家にとってもこの荻窪禅さんの本が有意義である ということですね。 (本文終わり) 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、次にここからはちょっと余談になるのですが、私はずっと以前から 人は見かけによる と確信しています。このフレーズは今から約20年前に友人の、通称「トミーズ」が私に何気なく言った一言なのですが、聞いた瞬間に「トミー、チミは天才だな。それ、言われて見ると絶対真実だよ。」と感じました。そして投資家として世の中をその後20年間様々な角度から観察し続けてきた今も、変わらずにそう思っています。 オフ会でちょっとヤ○ザっぽい、危険で精悍(せいかん)な雰囲気のする方は大体モメンタム投資家(上の表のトレーダー)です。資金力の大きい方も多く、初対面で、「オッス、オラ資産5億。オメーは?」 とカジュアルに聞いてきたりします。また私がバリュー投資家であると分かると、「ねぇ、オメーらってそんな生ぬるいやり方で本当に儲かってんの?」とキラキラに光ったガラス玉みたいな目で、キレキレのビーンボールを投げ込んできてくれたりもします。(汗) 穏やかで物静かな方は大体バリュー投資家(上の表の投資家)です。体形的には中肉中背~ぽっちゃりドラえもんくらいの方が多いです。初対面だと警戒心が強くてあまりフレンドリーではない方が多いですが、一旦親しくなると、その豊富な知識を生かして機関銃の様に情熱的にめっちゃ話してくれる方も多いです。後、 何故かちょっと古くなったネル系のチェックシャツを着ている場合が異常に多い のですぐに会場で判別できます。 インテリ風でちょっと公務員っぽい雰囲気の方は大体インデックス投資家です。 様々なETFの信託報酬の0.01%の違いを情熱的に詳しく教えてくれます が、アクティブ(個別株)投資の話になると何故か貝のように押し黙ってしまいます。 、、、、すいません、悪い癖で話が大幅に脱線しました。一体何が言いたかったのかと言うと、「人は皆が思っている以上にその見かけによる」という事ですね。 書評は当然まだまだ続きます。(軌道を修正し、原点回帰して第3弾へ続く)
Jul 5, 2020

さて今日は株式投資本オールタイムベストです。第105位は、 順張りスイングトレードの極意 (荻窪禅著、彩流社、2020年) です。 著者の荻窪禅さんは30年以上の経験を持つトレーダーで、その深い経験と知識を以前からツイッターで断片的に発信されていましたが、本書は彼の投資哲学がたっぷりとつまった極上の1冊です。 最初に本の感想をざっと述べると、荻窪禅さんは、ラリー・ウィリアムズや ローレンス・コナーズ や アレキサンダー・エルダー に連なるスイングトレーダーです。本書を一読すれば明らかですが、彼は「日本人トレーダー最高峰レベル」にいます。 そして本書の最大の価値は、難しい専門用語を一切使わずに、「投資の暗黙知」をびっくりするくらいにさらけ出して親切に教えてくれていることです。株式投資は純粋な科学ではなくアート・芸術的側面が強くあるゲームであり、「言語化しにくい」コツや秘密がたくさんある世界なのですが、彼はそれらのいくつかを解体して初心者にも分かるように明示してくれています。 全部で204ページの薄い本ですが、中身は極めて濃密です。私は読む前に「大体1時間半くらいで読み切れるかな?」と見積もっていたのですが、実際には読み返しや他の書籍の参照も含めて4時間かかりました。そして一気に読み終わった後に、「よくこんなに凄い本を書けたな。」と思いました。 総評としては、日本人著者が書いた投資本としては「歴代TOP10」に入るくらいの傑作と言って良いと思います。 さて初回となる今回はまずは目次を見ておきましょう。 全章が素晴らしく捨てページがないハイクオリティな1冊ですが、特に第1章 まずは生き残ること 第2章 どんな銘柄をどう売買すべきか? 第3章 トレーダーに必要な資質 が良いと思います。それでは次回からは、具体的に内容に分け入って参りましょう。(続く)
Jul 4, 2020

さて今日は株式投資本オールタイムベスト104位 トレーダーの心理学 (アリ・キエフ著、パンローリング、2006年) の最終回第16弾です。 今日も最終章の第10章 マスターになる から。 自分の攻撃性に注意する 今、損を確定したほうが、もっと大きな損失を構築していくよりはよい。 自分のセクターをよく知る セクターに関する知識が増えれば、賭けを当てる確率も高くなる このキエフの「自分のセクターをよく知る」という指摘は大切と思いました。私個人の話で言うと、「小売業と外食産業」が得意なセクターで、過去の成績を見ても大きな利益のほとんどがここから発生しています。最近だと、特に「地方の食品スーパー」での戦績が良いです。 なので、これからも極力、自分の得意なセクターに特化して戦っていこうと考えています。 修正はゆっくりと 戦略を修正する必要があるときは、ゆっくりと行う。 。。忍耐を失ったりあわててスタイルを変えたりすると必ず問題が起こる。 また、トレードするのは自分が処理できる銘柄数に抑えることも重要になる。 これまた実践的で有意義なアドバイスですね。 さてこれでこの本の紹介は終わりです。個人的には最高の一冊で、常に手元に置いて参照しています。自分にとっての「最高の精神安定剤」ですね。未読の方は是非。(終わり)
Jul 3, 2020

さて今日は、2019~20主力株概況シリーズで紹介してきたポートフォリオTOP40銘柄をまとめておきます。 尚最初にお断りしておきますが、マーケットに吹き荒れるデビルコロナの影響で現在私は必死にポートフォリオの改築を進めています。 具体的にはCOVID-19の悪影響を受けにくい、もしくは逆にそれを追い風に出来る「ウイズコロナ銘柄」への資金集中を加速しています。 そのため、今回の31~40位の中には、登場後の市場環境の変化によって既に大きく順位が変動しているものもあります。ご了承ください。 まず復習として、TOP30銘柄についてはこちらをどうぞ。 1~10位 11~20位 21~30位 それでは私にとって大切なPF上位銘柄がぎっちりと並ぶ、31~40位のまとめです。31位 5284 ヤマウ ここは結果としては「やや失敗の投資」でしたが、だからと言って致命傷になる程悪かったわけでもない、という実に微妙な案件でしたね。32位 3297 東武住販 東武住販は実に魅力的な価格水準の中古住宅を販売しています。歴戦の株クラスタの方々ならポートフォリオ上位の保有銘柄を1つ売れば気軽に買えるくらいの値段でたくさんの一戸建てが売っているのです。見ているだけで楽しいですね。♪33位 2737 トーメンデバイス トーメンデバイスは過去25年間一度も赤字がなくしっかりと稼ぎ続け、かつ着実に成長しています。いぶし銀のいい銘柄ですね。34位 5283 高見澤 高見澤は指標的に極めて割安ですし、マイルドではありますが一定の成長力もありますし、過去の業績も安定していて2003年6月期以降は一度も赤字もないですし、地味ですが非常に良い銘柄と思います。35位 7552 ハピネット 配当と優待を貰いながら、ハピネットに次のヒット作が出て株価が上昇する日を地中に隠れて惰眠を貪りながら気長にゆっくりと待とうという、ハピネット お昼寝待ち伏せ投資法 は、果たしてうまくいくでしょうか?36位 7533 グリーンクロス グリーンクロスは指標的な割安さと成長力を兼ね備えた魅力的なニッチ銘柄ですね。37位 7705 ジーエルサイエンス ジーエルサイエンスは、指標的に割安ですし、成長力がありますし、利益率も高いですし、おまけに財務状態もいいですし、非常に良い銘柄と思います。38位 2153 E・Jホールディングス 地震国家である日本にとっては国策事業とも言える「無電柱化事業」が株式市場で人気テーマとなった時には、ここE・Jホールディングスがその「本命ど真ん中」の銘柄になる、そういうカタリスト(株価上昇のきっかけとなる起爆剤)があるのがいいですね。39位 2193 クックパッド クックパッドは、「負ければ-40%、ただし勝ったら+100~400%」のリスク・リワード比に優れた、期待値の高い銘柄であると結論付けています。実はウィズ・コロナ銘柄でもありますしね。40位 5902 ホッカンホールディングス 指標的な割安感と、自分の大好物の「缶詰優待」銘柄であること、優待改善を含めた株主還元拡大志向が鮮明になっていること、などを総合的に評価して更に買い増ししたため、ホッカン史上初のポートフォリオTOP40入賞を果たしてきました。 以上、2019~20ポートフォリオTOP40のまとめ でした。2020主力株概況シリーズ 免責事項2020主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Jul 2, 2020

さて今日は株式投資本オールタイムベスト104位 トレーダーの心理学 (アリ・キエフ著、パンローリング、2006年) の第15弾です。 今日も最終章の第10章 マスターになる から。 ポジションを見直す 注目しているトレードが利益率の高い賭けであることを確認する。 もしその銘柄をトレードしている理由がなければ、手仕舞うか、少なくともポジションを小さくする。 燃えかすのような銘柄を理由もなく保有していることは、破綻への処方箋 でしかない。 私はちょっと秘密なのですが、「主力株概況シリーズ」の下書きを書いていて、「これはちょっととてもポートフォリオ上位では持てないな。」と気付いて、ポジションを大幅に圧縮することがよくあります。書いてみて初めて、いつの間にか劣化していて既に主力で戦うに足るポテンシャルがないことが分かる場合があるのです。 そしてそういったものは当然に、「ボツ原稿」となります。たまにポートフォリオの下位銘柄で妙に力の入った長文の記事を出すことがありますが、こういうのは「昔のデッドストック」の再利用であることが多いんですね。(笑) それにしても、キエフの 燃えかすのような銘柄を理由もなく保有していることは、破綻への処方箋 と言うのは良い表現です。彼の言葉と言うのは、「異常に説得力があり、常に胸にスーッと染みわたってくる」んですね。 さて、皆様のポートフォリオの片隅にも、「目を背けて見ないようにしている」燃えカスのような銘柄が潜んではいないでしょうか。そして貴方の投資成績が上がらない原因は、まさにその銘柄のせいではないでしょうか? (いよいよ最終回第16弾へと続く)
Jul 1, 2020

いやあ、今年も早くも7月になりました。気温が上がって夏らしくなってきましたね。 さてそんな今月のプロフィール画像は、 虫取りみきまる 🐛 です。 市場を広く見渡し、元気のいい虫🐛を捕まえて、選りすぐりのポートフォリオを作り上げていこうという心意気を具現化しています。 それでは皆様、今月もよろしくお願い致します。
Jul 1, 2020
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