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「突撃、相場に負けるな!」 siferさんが10月9日の日記で、「今現在の状況が続けば、危ない優待株に転落しそうな銘柄」特集をされていました。
siferさんはその中で「大庄、サンデー、サガミチェーン、グルメ杵屋」の4銘柄を指摘されていました。どの銘柄もまさに危うい要素満載で、siferさんの洞察力の鋭さを明確に示していると感じました。
ところで私は上記の「ポスト危ない優待株」4つの内最大で3銘柄を保有していたのですが(笑)、先日その銘柄の1つから優待品が到着しました。その銘柄とは、、、、
名古屋地盤の麺類主体の外食チェーンのサガミチェーン(9900、東1)です。
現在の株価は483円、ZAI11月号理論株価は185円、PBR1.14、株主持分比率は62.7%も利益剰余金マイナス、過去3年連続最終赤字でかつ今期も赤字予想、配当利回り0%と指標的に極めて割高かつ業績改善の目処も立っていない非常に危うい銘柄です。ただ優待だけはなかなかに魅力的で1000株保有で年2回、1・7月株主に15000円相当の優待食事券が戴けます。
優待券のヤフオク平均落札価格は額面の60%と意外に低く、総合利回りは3.8%となります。リスクの割にはリターンが低く、その意味でも厳しい銘柄ですね。
それではなぜ私はこのような銘柄に参戦してしまったのでしょうか?
話は1年ほど前に遡ります。私が名古屋に住む母親と電話で話していると唐突に母親が「みきまる、サガミの優待券ってないの?お母さん、しょっちゅう行くからあるなら欲しい」と言います。私はその瞬間「サガミって確かちょっと指標的にヤバイ銘柄なんだよな。なんて答えようかな?」と思いながらも「うん、今は持ってないけど優待あるよ。でもちょっと買いにくい銘柄なんだけど、、、」と言いかけると、「あるなら、欲しい欲しい。絶対買って送ってね。待ってるから」と言います。
私の母親は異常に記憶力が良くかつ一旦言い出すと実現するまで諦めないところがあり、その後は電話する度に「サガミの優待券が早く欲しい」と言います。私は「これは仕方ない。母親も喜ぶし、一度は買ってみよう。業績回復する可能性も0じゃないしな。」と考えてリスク覚悟で参戦したのでした。
ただこのサガミチェーン、買ったはいいがホールドしていてどうにも落ち着かないんですね。私はほぼ毎日自分のポートフォリオの全銘柄をざっとチェックしているのですが、サガミチェーンのところに来ると優待族としての直感からくる危険信号がピカピカ光ります。理性が「ここは危ないよ。もう損切りして手放そうよ。どうしても優待券がいるならヤフオクで買えばいいよ。」と私に警告します。
とうとう私はサガミチェーンから結構な損失を出しながら撤退したのでした。今回戴いた優待券は早速母親に送りますが、前もって「もう次は無いよ。サガミはどうしてももう買えない。ごめんね。」ときっぱりと言いました。
「どうしてもこの優待が欲しい!」という灼熱の想い、いわゆる「優待発作」は我々優待族の目を眩ませます。優待内容が魅力的であればあるほど、その銘柄の負の部分には目を瞑ってしまいがちです。優待に溺れそしてシラフに戻って反省し、冷静になって次の銘柄に向かう、これもまた優待株投資の楽しさの1つだと思っています。
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