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ストーリー&解説ケ~ンヂ君、遊びましょ。ロックスターを目指していたが、今は実家のコンビニを継ぎ、失踪した姉の子供を育てているケンヂ。同窓会で会った旧友から、「ともだち」と呼ばれる教祖が率いるカルト教団が、ケンヂが子供時代に作った「よげんの書」とそっくりの怪しい事件を起こしていることを聞く。その後、仲間の1人だったドンキーが殺され、事件の謎を解こうとケンヂは立ち上がる。しかし、「ともだち」によって、テロリストの汚名を着せられてしまい…。「ビッグコミックスピリッツ」で約8年間連載された浦沢直樹原作の人気コミックを実写映画化。シリーズ3部作という構成と、邦画では異例の60億円という製作費を投入し、壮大なスケールのストーリーの映像化を実現させたのだ。映画化決定が発表されると、誰がどの役をやるのかという話題がネット上で白熱したが、3作を通して出演する主要キャストは約300名。第1弾となる本作は、ケンヂ役を唐沢寿明、オッチョ役を豊川悦司、ユキジ役を常盤貴子と実力派が揃った。その他、香川照之、宇梶剛士、宮迫博之ら芸達者が並ぶが、特に豊川悦司の存在感は見事。彼が登場することで荒唐無稽なストーリーによりリアリティが。女性も楽しめる娯楽作。子供の頃に秘密基地を作って遊ぶ。って、私にも経験がある。勿論「秘密」なのだからその基地を知るのはほんの少数の「仲間」だけじゃないといけない。ワクワクする「秘密」は子供心に特別な存在だったなぁ。空想の世界を作って遊ぶこと子供時代には普通にやってて子供が考え出す世界はかなりぶっ飛んでてスケールもでかい(笑)まだまだ未知なる世界が多い時だからこそのでっかさだ。で、この映画じゃそんな子供時代に描いた空想が大人になって現実に起こってしまう。秘密を共有した「ともだち」しか知らない「予言の書」それとそっくりの事件を起こしていくテロ集団。そのTOPは誰なのか?あの頃一緒に秘密基地で遊んだ「ともだち」の中の誰か?私はこの原作を読んでないから普通に楽しく映画を見ましたが原作を読んで原作が大好きな人にはどうなんだろうな?最近多い人気コミックの映画化って賛否両論あるもんなぁ。何も知らないってことがいい場合もある。これって3部作なんだよね?とりあえずは人物紹介の1作目ってとこなんでしょう。で、私はこのまま原作は読まないで次回作を期待しようかなと(笑)今回登場人物はどこまで忘れん坊なんだ?等、突っ込みどころは結構あるけどそこそこ面白いって思えたもんでさ( ̄▽ ̄)
2009.02.11
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ストーリージェシーと二コルが惨殺されてから1年。あの殺人鬼が更なる狂気を身にまとい再び帰って来た。ジェシーと二コルを無事を祈る彼らの友人トム、マリリンとジャレッドは意を決して、ジェシーと二コルを探す旅に出る。とある砂漠でジェシーと二コルの足跡を発見する彼ら、しかしそこにはあの殺人鬼の影があった。かれらは殺人鬼の魔の手から、無事ジェシーと二コルを助け出す事が出来るのか。しかし、そこには35年前の忌まわしき事件の真相が隠されていた。 前作の訳わかんないところが結構ツボで続編が出たのを知って迷わず見たんですが・・・今回は前作の謎を解いて新たに謎を持たせるというまた3が出たら見ちゃうぢゃん!!(≧∇≦)って作りになっておりましたな。前回よりも痛さが増えてなんだ?こいつら?ってキ○ガイ家族もちゃんと意味を持って存在してる。黄色いトラックの運転手も前は無人だったのが今回はキッチリ顔を出してた。その分怖さは若干リアリティーを持ったって感じです。実在するのか?幽霊なのか?自分は生きてるのか?死んでるのか?多分次回があるのならそこら辺の謎が解けていくんかなぁ?B級大好きな私には思いっきりツボのレストストップシリーズいやぁ、ハマったかもしれません(笑)
2009.02.11
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ストーリー&解説手に汗握る!? ワンシチュエーション・サスペンス知る人ぞ知るアイドル如月ミキが自殺をして一年が経ち、一周忌追悼会に集まった5人の男たち―家元、オダユージ、スネーク、安男、イチゴ娘。ファンサイトの常連である彼らはそこで初めて顔を合わせた。それぞれオタク心を通わせながら、彼女の思い出話に花を咲かせる。誰しもが「自殺なんかする娘じゃない」と思っていた。そして誰かが「彼女は殺されたんだ」と。この発言をきっかけに、男たちの侃々諤々の推理が始まった…。ひとつの部屋の中で繰り広げられる“密室劇”。日本映画には珍しい(?)ワンシチュエーション・サスペンスで、謎が謎を呼ぶ展開がとてもスリリングなのに、観終わるととても爽やかな後味のハートフルドラマ。そんな不思議な魅力の作品だ。三谷幸喜の舞台劇を観ているかのような絶妙な会話劇を構築したのは、『ALWAYS 三丁目の夕日』で知られる脚本家・古沢良太と、「僕の生きる道」など秀作TVドラマを手がけてきた佐藤祐市監督。映画界、TV界のそれぞれタイプがまったく違う人気者5人を巧く配置して、不協和音が奏でる“一体感”を作り上げた。一人のアイドルを慕って集まったファン同士のサイト。そのアイドルが死んで一周忌の日に追悼会(オフ会)をする。ネットの世界で知り合って、お互いの顔もまだ知らない者同士が集まるこのオフ会ってのは現代ならではの出会いの場だと思う。イメージでしかなかった相手が現実になる瞬間。この映画はそこからスタートする。お互いの素性を明かさないまま大好きだった如月ミキの思い出話やファンとしてのコレクション自慢をしていくうちに何故、あのミキちゃんは死んだのか?という疑問をみんなが持つことを知りそこから映画は謎解きに入っていくんだがこの映画の面白さはこの5人が揃わなければ謎が解けないところ。ひとりひとりの素性を明かしていくうちに彼女が本当はどんな女の子だったのかがリアルになっていく。その流れの中でそこに居るそれぞれの人となりもリアルになっていく詳しく書いちゃうとこの映画の楽しさが半減するから書けませんがこういう優しい日本人らしい映画。私は大好きです♪身近に接してる人じゃなく純粋に離れたとこから彼女を見守ってたファンが実は彼女の本当の支えだった。そういうのもありなんかもなって最後に思いましたよ。
2009.02.11
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ストーリー&解説カメラに映し出されたのは、地獄のような惨劇…… 一人称視点で映す衝撃のパニック・ホラーTV局レポーターのアンヘラは消防士への密着取材中、あるアパートを訪れた。老婆が暴れているらしく、消防士や警官らが取り押さえようとするが、老婆は逆に警官に噛み付いてしまう。なんとか襲われた警官を助け出し、手当てのためにアパートの外に出ようとすると、出入り口はなぜか警察によって封鎖されていた。このアパートには何があるのか? そしてアンヘラたちが回し続けるカメラには、恐怖の一夜が映し出されることになる……。本国スペインで大ヒットを記録したパニック・ホラー。TV局レポーターとカメラマンが、ドキュメンタリーの取材で訪れたアパートで、恐怖の出来事に巻き込まれていく様子を克明に描いていく。全編がハンディカメラによるポイント・オブ・ビュー撮影で、劇中のカメラマンが撮影した映像としてスクリーンに映し出される。ドキュメンタリータッチの完全なる一人称視点だけに、迫力とリアルさは満点。感じる恐怖もより生々しい温度で伝わってくる。主演のアンヘラ役を務めたマニュエラ・ヴェラスコも元本物のTVリポーターであり、“本物”へのこだわりは相当なものだ。監督は『ダークネス』のジャウマ・バラゲロとパコ・プラサが共同で務めた。昔「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」って映画があった。かなり話題になって私も期待満々でドキドキしながら見てみたらへ?( ゚Д゚)って顔になってしまった記憶がある。その後に出た「親指ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の方が呆れるくらいの馬鹿馬鹿しさで笑えた分だけマシじゃん!!ってくらいに私の中での評価が悪かったんだがwこの映画の撮り方はその「ブレア・ウィッチ~」と同じってことで若干、またかよ?的なノリで見たんです。見始めたらTVレポーターが消防署をドキュメンタリーで撮ってる映像からスタート。カメラ一台で音楽も使わないから本当にリアルな映像のように見えて来る。あるアパートに消防員と一緒にレポートに入るアンヘラとカメラマン。で、そのアパートが恐怖の空間になるんだけどカメラ一本で撮り続けるせいかやたらと生々しい。嘘っこって分ってるのにドキッ!!としたりする(笑)決められた空間で決められたシチュエーション。そういうホラーが随分と増えてきたけど久しぶりに「怖い」気分にさせてくれた映画でしたよ。ブレア・ウィッチと同じだと勝手に思ってた私ですがいやいや、どうしてこの映画はたいしたもんでした( ̄▽ ̄) 最後らへんのドキドキは久しぶりに思わず「おぉっ!」て声が出ちゃったもんなぁ(笑)
2009.01.07
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ストーリー&解説息子を裁くのは父親の役目です。What is A?(Aとは何か?) Who is A?(Aとは誰か?) Where is A?(Aは何処に?)……イズエー[is A.]“少年A”による凶悪事件が多発し、社会問題化する現在、父親と息子という視点から少年問題を描いた衝撃的な作品が完成した。あなたは、この結末に納得できますか? この映画は無差別爆破殺人事件を起こした少年(ホーリーナイト)と、事件によりその後の人生を大きく狂わされた加害者の父親と被害者の父親の3人の物語である。 息子が犯した事件の大きさに苦しみながらも、家族のために前向きに生きていこうとする加害者の父親。自分の子供は死んでいなくなったのに、犯人は少年法で守られ社会復帰し、生き続けるという理不尽な現実に苦しむ被害者の父親。わずか4年の歳月では風化しきれない息子を思う父親の心情を深くそして厳しく描き出している。 最愛の家族を失う刑事には、名脇役として『模倣犯』『最後の恋、はじめての恋』など数々の作品に出演し、今回が第1回主演作となる津田寛治。“ホーリーナイト”には『あずみ』『ロボコン』、舞台「お気に召すまま」と幅広く活躍する小栗旬。“ホーリーナイト”の父親には、『ワンダフルライフ』『ランドリー』の内藤剛志。その他、『女はバス停で服を着替えた』の戸田菜穂、『69』『殴者』の水川あさみ、『青い春』の姜暢雄、『あずみ』の榊英雄、『マブイの旅』の山田辰夫、『コンセント』『呪怨2』の斉藤歩、『ナースのお仕事 ザ・ムービー』の伊藤かずえ、『ラストサムライ』の菅田俊など、そうそうたる俳優陣が脇を固める。 メガホンをとったのは期待の新人、藤原健一監督。多くのVシネマ作品の監督を経て、本作で待望の劇場映画デビューを果たす。 僕らは哀しみを知らない僕らは痛みを知らない僕らは何も感じないそれが僕らの静かなる戦場 渋谷で大量の死者を出す爆破事件が発生。犯人は“ホーリーナイト”と名乗り、多くのメディアで取り上げられ、カリスマ的存在となる。ところが捕まったのは、なんと14歳の少年・勇也(小栗旬)だった。少年法により、わずか4年で出所する“ホーリーナイト”。 果たして勇也は本当に更正できたのだろうか? 勇也の社会復帰を知り、ある確信を持って動き出す刑事・三村(津田寛治)。彼は爆破事件で最愛の息子を失っていた。 一方、勇也の父親・直輝(内藤剛志)は離れ離れに生活する家族の再生を願って行動する。被害者と加害者、立場は違うが、同じ父親としてのプライドを背負って対峙するふたりの男。 だが、そのふたりをあざ笑うようにまたもや信じられない事件が起こる…。 殺伐とした時代の流れとともに少年犯罪も増えてきたように感じるこの時代。子供を育てるということの重さみたいなものを感じないではいられない。この映画は加害者と被害者両方の視点で「犯罪」を見つめることが出来る映画だと思う。どちらともの視点で比較的平等に描かれてるような気がする。自分の子供が犯罪者になったら?自分の大切な家族が何者かに命を理不尽に奪われたら?どちらも同じくらいの痛みだと私は思う。それは、悪いのはどちらか?というのとは違う視点で単純に心の痛みを比べると・・・である。我が子を犯罪者にするべく育てる人はいないだろう。誰もが子供の幸せを考えながら自分なりに試行錯誤して子育てをする。それが正解なのか?自問自答しながらもその時その時、自分なりに頑張って子供を育てていく。「親の背中を見て育つ」もしもそうなら、私は親としては最悪かもしれない( ̄‥ ̄;) 母親としての自分は欠点だらけだと自覚しているもん。じゃあ、今私の子供は犯罪を犯してるか?と言えば幸いにしてそういう事柄には遭遇しないでここまで進んできた。この映画の中で犯人の父と子供を殺された被害者の父(刑事なんだが)が話をするシーンがある。「子供に期待をし過ぎた」と反省する犯人の父親に「自分だって子供に期待をしていた。子供に期待して何が悪いんだ」被害者の父が言う。親の育て方が悪い。その一言じゃ片付けられない今の世の中の現状がある。無法状態であらゆる情報を簡単に手に入れられて親の知らないところで子供は勝手に頭でっかちな大人になり得る昨今子供が親に見せる顔はほんの一面でしかない。どんなに注意してたとしても子供は巧みに親を誤魔化す術を持ってたりする。見抜くことはとても困難だ。じゃあ、どうしたら子供が「怪物」にならないように出来るのか?私にはその答えが解らない。ただ人を殺すことに何の痛みも感じない「怪物」に子供が育ってしまったとしたら勇也の父親のように自分の手で「怪物」を終わらせたいと思うだろう。それが親としての最後の責任だと・・・
2009.01.07
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ストーリー&解説東城大学付属病院内で結成された、成功率60%の心臓手術“バチスタ手術”の専門集団チーム・バチスタ。26連勝と奇跡的な手術成功記録を誇っていたが、3例続けて術中死が発生。内部調査を渋々引き受けた田口は、心療内科医師であり外科は全くの素人ゆえ、単純な事故だと報告する。そこに厚生労働省の破天荒なキレモノ役人・白鳥が現れ、その結論は間違いだと一刀両断。「これは殺人だ、犯人はチーム・バチスタの7人の中にいる!」 「このミステリーがすごい!」第4回大賞受賞のベストセラー「チーム・バチスタの栄光」が、遂に実写映画化!現役医師が描くコミカル、かつリアルなミステリーは、06年2月の発売早々に映像化権が争奪され、今や200万部突破。キャストには、外科は素人の心療内科医、田口公子に竹内結子。厚生労働省の破天荒なキレモノ役人、白鳥圭輔に阿部寛。監督は「アヒルと鴨のコインロッカー」がスマッシュヒットを記録した新鋭中村義洋。これ今、ドラマでもやってますよね? 映画をまだ見てなかったもんだからドラマは見ないようにと気をつけてたのに仕事から帰って、ひと落ち着きしてTVのスイッチ点けたらやってたんですわ、このドラマwしかも、犯人が誰だか解るって回ですわ ( ̄‥ ̄;) で、そん時に犯人が解ってしまったわけですが(笑)犯人は一人じゃないっ!!!とドラマは次回に続いたみたいでそっからは見とりません。えぇ、えぇ、気になりましたとも!!でも、見たりしません!で、やっとこの映画に手を出したわけなんですよ。結論から言えば映画とドラマの犯人。ま、医者ってとこは同じなんですがね内容を微妙に変えてあるみたいでそれでも、ドラマ見ちゃってるもんだから何とな~~く解っちゃうんですよ(笑)それでも、医学のことを何も知らない私には十分、へぇ~~っ!そうなんだぁ。とかあぁ、そういうことしたらそういうことになっちゃうんだなぁ。とかお勉強になりました。ただ人を殺すことに快感を感じる人やそうすることで慌てふためく周囲を見て喜びを感じちゃうような人が医者になったら怖いなと。だって、普通に手術が流れていったら不信感なんて持たないわけでしょう?ある意味プロの殺し屋なわけですやん?とてもコミカルに作ってありますが冷静に考えたらとても怖い映画ですわ。
2008.12.13
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ストーリー&解説2時37分、そのとき孤独が世界を満たす。さわやかな風が吹き抜け、生徒たちの声でにぎやかな教室、廊下、グラウンド。あるハイスクールの見慣れた朝の光景に、今日もいつもと変わらない平凡な1日を過ごすかに見えた6人の高校生たち。しかし、時間の経過とともに彼ら一人ひとりが悩みや問題を抱え、誰にも言えないまま押し潰されそうになっている現実が次第に明らかになっていく。そして、やがて午後2時37分ちょうどに起こる悲劇。はたして自ら命を絶とうとしたのは誰なのか、そしてその理由は何だったのか…。誰かが学校のトイレの中で自殺を図ったらしく、鍵のかかった個室から、トロ~リ血が外へ流れ出てくる。騒ぎ出す生徒たちの中から、先生が登場。ドアを突き破ろうとする。 冒頭で一気に緊迫感を頂点に高め、有無を言わさず物語に入り込まされる。一体、誰が自殺を図った張本人か、という疑問が頭の中でグルグル回りつつ、私たちは映し出される6人の高校生たちの、事件1日前の姿を追うことになる。弁護士の父を尊敬する成績優秀なマーカス、父に軽んじられていると感じている彼の妹メロディ、苛めを繰り返すスポーツマンのルーク、病気のため時々おモラシをして苛められるスティーヴン、ゲイであるため苛めのターゲットにされるショーン、そしてルークとの結婚を夢見るサラ。苛める側苛められる側、本気と浮気、片想い、拭えない孤独……彼らがすれ違ったり言葉を交わすことから、少しずつ彼らの悩み、置かれる立場、本音が見えてくる。この年代特有のものでもあるが、誰もが自殺の可能性があり、まさに油断ならぬ展開! 掴みから上手いが、6人が抱える悩み、恋愛事情や関係の描写も妙にリアルで生々しく、最後まで緊迫感が持続する。これが初監督作とは信じ難い、カンヌでも大いに話題になった弱冠22歳(撮影時は19歳)ムラーリ・K・タルリによる衝撃的な青春群像劇だ。 友人を失った後に自らも自殺を図ったという壮絶な実経験を基に、弱冠19歳で本作を手がけたのは、オーストラリアの新鋭ムラーリ K. タルリ監督の初監督作品。映画制作の経験も、知識すらも全くなかったにもかかわらず、軸となる登場人物6人それぞれの視点からのエピソードとインタビュー映像を巧みに交差させながら、子供から大人へのはざまでゆれ動くティーンエイジャーたちが心の奥底に抱える闇、彼らの脆さとはかなさを見事に描き切っている。2006年カンヌ国際映画祭をはじめ各地で絶賛された。冒頭から衝撃的に始まって緊張感を持たせたままそれをずっと最後まで持続させる。これが19歳の初作品とはビックリ!!ですわ。で、この映画。誰が自殺するのか最後まで分らない。言い換えれば、登場人物の全てにその可能性がある。そのくらい、彼らは悩みながら、傷つきながら、もがきながら、苦しみながら一日を何とかやり過ごそうとしているんです。メロディって女の子の言葉。「何かが起きたとき……本当にものすごく重大ことが起きた時……とても孤独なのよ。誰にも話せない。話せば聞いてくれても全部は理解しない何も知らないからどうしても打ち明けられないこともあるの。そんな時どうする?」多分、この言葉がここに出てくる全ての少年、少女の心の声なんだと思う。最後まで見終わってエンドロールで流れる曲の歌詞。死んだ子の気持ちはその歌詞が一番表してるような気がしました。10代じゃなくてもいつの世代でもこの映画は心に痛く、沁みてくると思います。で、いつまでもその痛みを感じられる自分でいたいな、とも思います。
2008.11.30
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ストーリー&解説「ウチの顔、ぼっけぇきょうてぇじゃろ?」おそらく、日本の明治時代のある地方…アメリカ人文筆家のクリス(ビリー・ドラゴ)は、愛する優しい日本人女性・小桃の行方を求め、日本各地を放浪していた。彼が川の中にある浮島の遊郭を訪れると、小桃の姿を発見することはできなかったが、客引きを全くせず、薄暗い部屋の奥で座っている、妖しい雰囲気の女郎(工藤夕貴)を指名した。 クリスは一夜を過ごすことになった、その女と話すうち、彼女の醜い素顔を初めて知って驚いた。顔面の右側が上部に引っぱられるように歪んでいて、これでは男のアレを怖じ気づけさせてしまうに違いない。彼女は哀しい眼をしながら、「ウチの顔、ぼっけえ、きょうてえ(岡山地方の方言で、とても怖いという意味)じゃろ…でも、ウチのアソコはしまりがいいと評判なんじゃ」と優しく話しかけてくる。 やがて女は自らの悲惨な生い立ちと両親のことを語りつつ、クリスが探す小桃のことを話し始めた。女は、小桃を知っているのだ。女郎として売られ、この遊郭にやってきた小桃は、愛する男が、「きっと迎えにくる」との約束を信じ、ひたすら待っていたという。そして、ある日、小桃は自殺してしまった。 それを聞かされたクリスは、激しく落ち込んでしまう。だが、その話しは果たして真実なのだろうか? まだ怖ろしい夜は、始まったばかりであった…。 新作を発表するたびに世界の注目を浴びる三池崇史監督にとって、『マスターズ・オブ・ホラー/恐ー1グランプリ』の一篇『インプリント~ぼっけえ、きょうてえ~』は、アメリカ監督デビュー作である。それは、人間の……女の……おぞましい心を華麗な映像美で表現し、正視できぬほどのとてつもない衝撃的な作品である。 「三池さんの『インプリント~』を観た夜、悪夢をみたほどだったよ」と、『悪魔のいけにえ』(74)のトビー・フーパー監督を震え上がらせたほどだ。 原作は岩井志麻子の短編小説「ぼっけえ、きょうてえ」(角川ホラー文庫刊)で、第13回山本周五郎賞と第6回日本ホラー小説大賞をW受賞したものの、女郎による怖ろしい一夜の寝物語の特異な設定と、日本の忌まわしき因習を描写しているため、絶対に映像化不可能といわれてきた。だが今までも、『オーディション』(00)や『殺し屋1』(01)などで、映画界のタブーを破壊してきた三池崇史は、原作の精神を抑えながらも、女による陰湿な世界を巧みに表現し、特に正視できぬほどの拷問シーンを盛り込み、美しくも怖ろしい狂乱の世界を現出している。 まず全編英語劇にする制約があるため、原作世界の重要な要素をしめる岡山弁訛りを、機械的な翻訳ではなく、日本語訛りの英語という特異なイントネーションに移し替え、艶のある味わいを生み出すことに成功。しかも華麗な衣装や美術によって、煌びやかな和テイストを漂わしつつも妖しい雰囲気を醸し出し、かつての日本にありそうでありえなかった、架空の明治を創造している。 脚本には『オーディション』で組んだ天願大介があたり、原作の精神を損なわず大胆に脚色。斬新且つ誇張した虚構の明治の空気を漂わせようと、『御法度』(99)や『クッキー・フォーチュン』(99)等、ワールドワイドで活躍する撮影監督・栗田豊通と、『殺し屋1』や『メゾン・ド・ヒミコ』(05)の北村道子の華麗な衣装により、見事な色彩美を醸成している。寝物語を話す醜い女郎役には、『SAYURI』(05)の好演が光る工藤夕貴、米の文筆家クリス役には、『アンタッチャブル』(87)の悪役が印象に残るビリー・ドラゴがあたり、原作者の岩井志麻子も怖ろしい役柄で特別出演している。 視覚に強烈に焼きつくほどの異様な世界観ながら、三池監督はじめ優秀なスタッフ&キャストによって芸術の域まで高め、早くも国内外でセンセーショナルな話題を呼んでいる。とっても悪趣味な映画です。でも、それはホラー冥利につきるとも言えるんですがね。内容は堕胎だの、近親相かんだの、拷問だの、フリークだの、放送禁止当たり前の世界でそのシーンもいちいちオブラートに包むことなくこれでもか!!って映像が繰り返される。グロイ!痛い!が満載です。そんな中で工藤夕貴と彼女の子供時代を演った女の子が妙に可愛くて色っぽかったです。顔半分が引き攣れてても可愛いってちょっと凄くねぇ?原作者の岩井志麻子さん。こっわいおばさんしています。しかも楽しそうに演っちゃってます。てかさ、岩井さんそのまんま素で楽しんでたっしょ?ありゃ絶対に地のまんまだよな・・・・・( ̄o ̄;)(笑)
2008.11.27
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ストーリー&解説恋人同士のニコールとジェスが二人でひっそりと都会に出ようとする。乗車中、ニコールがトイレに行きたいと言ってレストストップ(休憩所)に止まる。ニコールがトイレに行き、用を済ませて車に戻ろうとしたら車は彼氏と共に消えていた。。。そこからおぞましいほどの悪夢のような現実が彼女を襲う。正体不明の殺人鬼が襲い、助けを求めにたまたま休憩所に居合わせた家族の乗る車に乗車すればそれは「変態家族」の乗る車。。。彼女を取り巻く幻覚と幻聴。そして彼女は独り殺人鬼と闘うのを決意する。稀に見る「物語に関係無い変態家族」のカルト要素と、ゴア度の高さ、恐怖演出の卓越さがかなり味となっているマニアックな作品。 ボーイフレンドと車で旅に出たヒロインが、その道中に立ち寄った無人の休憩所でトラックに乗った殺人鬼に遭遇し、恐怖に晒されるさまを描いたパニック・スリラー。ニコールはある日、ボーイフレンドのジェスと一緒にテキサスからハリウッドを目指す旅に出た。彼らはその途中で一台の黄色いトラックと危うく衝突しかけるハプニングに遭うも、やがてニコールのトイレ休憩のため、人けのない休憩所へ立ち寄ることにする。しかし、ニコールがトイレから出てくると、ジェスの姿が見当たらず車も消えていた。すると、先ほどのトラックが姿を現わし、ニコールを襲い始める。ここからがスタートのこのホラー作品。ヒロインはナンバープレート「KZL303」の黄色いトラックの男に執拗に狙われるんだけどいきなり殺したりするわけじゃなくじわじわ・・・ともちょっとニュアンスが違うような気もするなとにかく、生殺し状態の恐怖を時間をかけて与えられる。それから、この映画明らかにサイコな変態男と思われる犯人の恐怖とは別に何の繋がりがあるのか分んない頭のおかしい家族も登場する。最初にヒロインが助けを求めてその家族の車に乗るんだが人の話もまともに聞かないその家族が車の奥に隠してた奇形の子供をヒロインが見たことでその家族の逆鱗に触れもとの休憩所に再び放り出される。その先でその家族が何かしらの関りを持つのか?と思ったらそういう気配も無い(-_-;「なんだ?こいつら?」なんである。どうもこの作品。劇場公開はされてない、DVDのみでリリースされた作品らしい。日本のVシネマみたいなもんですな。そう考えたらまぁ、そこそこ面白いホラーじゃないかな。突っ込みどころは満載ですがヒロインが感じる恐怖も分りやすいしスプラッタな部分も入れてあって飽きることなく見れた。あとこのDVDについてるオマケ映像がある「もうひとつのラストシーン」とか黄色いトラックに乗った犯人の変態サイコぶりとか意味の分んないキ○ガイ家族のホームビデオ。私はこっちがツボでした(笑)
2008.11.23
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ストーリー&解説キャストサンドラ・ブロック/スティーブ・ブシェミ/エリザベス・パーキンス/ヴィゴ・モーテンセン監督ベティー・トーマスアルコールに溺れるジャーナリストの女性がアルコール、ドラッグ中毒を治療するリハビリセンターで過ごす28日間を追った作品。ほんとうに……。 いま、自分にできることをできるだけ. . .NYに住むジャーナリストのグエンは、毎晩パーティに出かけては倒れるまで飲む日々を送っていた。姉の結婚式でさえも酩酊し、車で見知らぬ人の庭先に突っ込んでしまう始末。そんな彼女を待っていたのは、アルコール、ドラッグ中毒を治療するリハビリセンターでの28日間。ここでグエンはさまざまな過去を持つ仲間たちに出会い、人生の素晴らしさをみいだしていく……。まず、サンドラ・ブロックってだけでOK!の私です(笑)でもこの映画、日本じゃ未公開らしい。なんでだろ?意外と内容がハードだったからなんかな?サンドラ・ブロック演じるグエンって女は能天気で自分勝手などうしようもない女。酒ばっか飲んで、周囲に大迷惑かけてその挙句自動車で民家に突っ込むというハチャメチャぶり。で、依存症を治療するリハビリセンターに入れられてしまう。この映画はそこからが中心となるんだけど類は友を呼ぶ。とはよく言ったもんでどうしようもない人間にはどうしようもない友達ばかりが集まる。でも本当に自分が変わったら周囲の人間も変わる。この映画はそれを教えてくれる。依存症ってやつはとても甘美で厄介だそこに入ればとりあえずは楽になれる。酒にしろドラッグにしろSEXにしろその時間だけは楽しくヘラヘラしてられる。でも、その効き目は永遠じゃないから必ず切れる瞬間がやってくる。そこでどう自分と向き合えるかってことなんだと思う。人は一人だけでは生きられない。必ず他人と関りあいながら生きていかなきゃいけないそこにはルールも必要だし、思いやりや気遣いも最低限必要だ。社会で生きるのは思いのほかハードで疲れてしまうのだけどそれでも「自分」をしっかり持って自分に出来ることを出来るだけ。それが大切なんだと思いましたよ。
2008.11.09
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ストーリー&解説大学生のマティは、連絡が取れない元恋人ジョシュのことを心配する日々を過ごしていた。彼から留守電が入っていたことをきっかけに、マティがジョシュのアパートへと行ってみると、彼の部屋は異様な空気に満たされていた。そして奥の部屋で、彼女はジョシュの首吊り死体を見つける。ショックを受けたマティが友人たちにチャットで慰められていると、そこに死んだはずのジョシュからメッセージが入る。「助けてくれ」と…。黒沢清監督の『回路』をリメイク。インターネットや携帯電話を経由して感染し襲い掛かる謎の存在の恐怖を、緊迫感あふれる映像で描いていく。作品で語られるのは携帯電話やEメール、チャットなどさまざまなコミュニケーションツールがあふれる現代社会の危険性であり、それに対する警鐘だ。演出はオリジナルと比べると、より派手でハリウッド的なものに。恐怖を直接的に表現することで、ホラー映画としてのエンターテイメント性を高めた形となっている。監督はCMを中心に活躍していたジム・ソンゼロが担当。主演のクリステン・ベルほか、イアン・サマーハルダー、クリスティナ・ミリアンら若手俳優たちの熱演も光っている。「回路」という日本のホラーのリメイクです。ってことを知らなかった私は何でそうなるの?って迷路にハマってしまいましたが(笑)「回路」のリメイクと分ればな~~んも迷路じゃない。ちょっと派手な「回路」そのものですわ。電波の届くところには奴らが来る!!奴らは幽霊らしい。奴らに襲われると生きる気力を吸い取られて最後は灰になってこの世から消えてしまう。どうやら、奴らは赤いガムテープが苦手らしい。電波が届く場所ならPCだろうと携帯だろうと入り口にして入り込む。ネット社会ならではのホラー映画ですな。と言いつつも「回路」って映画の記憶が擦れ始めてる私はもう一度「回路」を見て確認した後にパルスを見たいなと思ってしまいました。「パルス」を見る前に「回路」を見ることをお薦めします( v ̄▽ ̄)
2008.11.09
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ストーリー&解説「あたしは特別。絶対に人とは違う。」「やっぱお姉ちゃんは、最高に面白いよ。」両親の訃報を受け、音信不通だった澄伽が東京から戻る。家には、母の連れ子だった兄・宍道と結婚相談所の紹介で嫁いできた兄嫁・待子、内向的な妹・清深がいた。4年前、女優になることを反対された澄伽は、同級生を相手に売春して自己資金を貯めた。それを清深が漫画にし、雑誌に掲載されたことを澄伽は恨んでいた。ある日、澄伽は新進の映画監督が次回作の主演女優を探していることを知り手紙を書く。思いがけずに返事が来て…。女の自意識やエゴ、妄想を題材に作品を世に送り続ける「劇団 本谷有希子」が手がけた同名の戯曲が映画に。主人公の澄伽は、自分は特別な人間なのだと思い込み、田舎を捨てて、女優を目指す。しかし、実際は才能もなく、自己中心的なわがまま女なのである。仕事でも恋愛でも、とかく女性の方が自意識が強く、夢を見がち。女性が社会で活躍するようになった今も変わらない、女性のエゴにど真ん中から焦点を当てる。親しみやすく、セクシーな魅力の佐藤江梨子は、パワフルな勘違い女にいい意味で適役。また、『蝉しぐれ』の佐津川愛美が、愛らしいルックスを隠して、ネクラな妹、清深を不気味に演じている。監督は、これがデビューとなる吉田大八。登場人物全員が壊れてるというwなんとも香ばしいぶっ飛んだ映画ってとこでしょうか。サトエリ演じる超勘違い女を筆頭に家族をネタに(それも笑えないくらい悲惨な出来事だけをチョイスするという自虐型)漫画を描いて、コンクールに優勝して賞金をしっかり頂いちゃう妹。ぶっ飛んだ妹澄伽の「お兄ちゃんは私以外の人を必要としないで」って言葉を忠実に守って結婚しても女房とSEXしない兄。そんなぶっ飛んだ家に嫁いでDVを受けながらも飄々と生きるある意味最強のぶっとい神経を持った兄嫁。それぞれの個性が強すぎてこんな一家に育ったら生命力つくだろうなぁって思いましたよ。ストーリーや展開は胸くそが悪くなるくらいにみんな自分勝手でなんか不快感が否めないのだけどみんなそれぞれに心に傷を持って反省はしてたりするその辺が妙で面白い。演技が出来ない簡単な台詞すら覚えられないそれでも「自分は天才女優!」と思い込む勘違い女はサトエリだからこそのハマリ役かもしれない。後の3人が演技上手いから丁度いい感じになったんだろうな。ドロドロ、グチャグチャした人間関係ですがそれでも家族は繋がり続けるんですな。それにしてもサトエリのスタイルの良さにはほれぼれするよ。足の爪を切るのに若干邪魔になりそうなくらいに長い足。形の良さそうなでかい胸。神様は決して万人に平等じゃないよな、とこういう時に思うんだよ( ̄△ ̄)
2008.11.09
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ストーリー&解説このサイトを見てはいけない!66億人の「好奇心」が凶器になる。FBI特別捜査官ジェニファーは、コンピューター犯罪のエキスパート。オレゴン州ポートランドの事務所で若い相棒グリフィンとともに、インターネット上のクレジットカード詐欺や性犯罪者を取り締まっている。 ある日、ジェニファーのもとに不審なサイトの情報が舞い込む。「killwithme.com」というそのサイトを覗いてみると、ネズミ捕りの上に放置され、身動きがとれなくなった猫の衰弱してゆくさまがライブ中継されていた。サイトの管理人は大胆にも自らFBIに通報した模様で、発信源が地元であることは判明したものの、それ以上の情報はつかめない。強制閉鎖してもIPアドレスは絶えず変更され無限にコピーを繰り返し、遮断してもすぐにそのサイトのコピーが現われる手の込んだ仕掛けが施されていた。しかも使用サーバはロシア、すなわちFBIの管轄外であった。 猫の映像が1週間続いた後、サイトに常軌を逸した映像が映し出される。縛り付けられ、もがく中年男がビデオカメラの前に現われたのだ。裸の胸には“一緒に殺そう”の血文字が刻まれ、出血を早める抗凝血剤が投与されていた。恐ろしいことに、その投与量はPCで調節されており、アクセス数が上がるほど投与量も増える仕掛けになっている。つまり視聴者が増えれば増えるほど、この男は早く死ぬことになるのだ。ジェニファーは地元の刑事ボックスと協力して捜査を進めることになる。 だが、噂が噂を呼んだのかアクセスは飛躍的に増加し、哀れな男は息絶えた。衝撃に包まれた捜査陣をあざ笑うかのように、“ご協力感謝。続く”という犯人からのメッセージがアップされる……。 そして連続殺人犯は、次なる標的に狙いを定めていた…。インターネットのアクセス数に応じて、ターゲットへのダメージを増やし死に至らしめる。人間の“好奇心”を利用した残忍なサイコキラーを追う、FBIサイバー捜査官。ネット社会の闇、現代人の心理を鋭く描きながら、『羊たちの沈黙』以来の傑作!とマスコミに言わしめた超一級のサイコスリラー。 『運命の女』のダイアン・レインが、事件を担当するタフな女性捜査官を熱演。監督は『真実の行方』『悪魔を憐れむ歌』『ジャスティス』などの社会派、グレゴリー・ホブリット。 ウェブサイトのうわさが広まり、アクセス数が増加するとともに殺しのスピードが速まるという愉快犯的な犯行が、思いもかけない結末へとつながっていく。ネットの世界。そこは、自由という名のもとでともすれば好き勝手にやりたい放題に自己主張が出来たりする。実際、私もこうやって好き勝手にブログを書いてるからそういうネット住人の一人ってことになる。私は自分のブログを自慰行為だと思っている。完全なる自己満足の場所。まぁ、そんなもん見せられてる人には(あなたのことですよ)いい迷惑でしょうがね。見たくない人、興味が無い人は二度とここには来ないだろうからそこは個人の自由選択ってことで、お互い暗黙の了解みたいなもんが成り立っている。で、この映画。ネット犯罪の映画なんですがね。殺人予告くらいならまだ可愛いもんだが(実際に殺人を行っちゃうと可愛くなんかないよ!!)この映画の犯人は公開殺人をネット配信するんだわ。おまけにアクセス数が増えたらターゲットのダメージが増えていくという。ネットを見る人も共犯にしちゃうやり方これは怖い。リアルゲーム感覚で人が死んでいく様を見るっていうのはかなり刺激的で興奮すると思う。見る側に「自分が人を殺している」という意識はないだろう。興味本位で面白がって見るだろう自分の姿をふと思い描く。多分、そんなサイトを見つけたら私も間違いなく共犯者だ。ネットという自由で、ある種無法地帯の場所はこれからどこまでやりたい放題するんだろう?そんなことを考えてしまう映画です。ブラックサイト / ダイアン・レイン
2008.10.26
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<ヒルズ・ハブ・アイズ>ストーリー&解説「エルム街の悪夢」「スクリーム」のウェス・クレイヴンが77年に発表したカルト・ホラー「サランドラ」を、「ハイテンション」のフランス人監督アレクサンドル・アジャがリメイクした衝撃のスプラッタ・ホラー刑事のボブ・カーターと、その妻エスルは、彼等の家族と結婚記念を祝う旅行をしていた。家族は、長女のリンとその夫ダグそして夫婦の赤ちゃんと、次女のブレンダ、長男のボビーの合計7人。ボブのたっての希望で、高速道路を使わず、砂漠の丘陵地帯を、くたびれたトレーラーで走っていた。ニューメキシコ州のある所のガソリンスタンドで、国道に出る為の近道を教えてもらい、さらに人里離れた砂漠に入っていった。しばらく走ると、突然のタイヤがバーストしコントロールを失ったトレーラーは岩に激突して止まる国道や最後のガソリンスタンドから何マイルも離れた砂漠の中に取り残されるファミリー。そしてそこは、アメリカの原水爆実験の跡地で、その炭鉱で働いていた家族たちが放射能を受け、ミュータント化した化け物の生息する所だった。ガソリンスタンドの主人が、血に飢えたミュータント達の要求で、そこを通過する車を巧みに誘い入れているのだった<ヒルズ・ハブ・アイズ2>ストーリー&解説カルト・バイオレンス「サランドラ」をリメイクしてスマッシュ・ヒットを飛ばした「ヒルズ・ハブ・アイズ」の続編であるミリタリー・ホラー・アクション。出演は、「FBI 失踪者を追え!」のマイケル・マクミリアン、ジェシカ・ストループほか。監督はミュージックビデオを手掛けてきたマーティン・ワイズ。 「ヒルズ・ハブ・アイズ」の恐怖から一年。軍事目的で現地を調査に訪れていた科学者たちが謎の失踪を遂げる。砂漠地帯で訓練中だった新兵の一団は、行方不明の科学者のものと思われる電波をキャッチ、救出チームを結成して捜索を開始する。だが、彼らが向かった先こそ、前作でカーター一家が何者かと死闘を繰り広げた禁断の土地だった! 険しい断崖絶壁に囲まれた過酷な環境を前に、兵士たちの近代的な装備はまったく歯が立たない。それを見越したかのように、【やつら】が再び襲いかかる! 果たして生き残るのは?! どっちも同じ内容で同じ舞台ですが繋がりはないからどっちから見ても問題ありません。監督も違うから、中身の雰囲気も全く違う。どっちも残酷スプラッターですが登場人物が方や家族、方や訓練中の兵士だからか痛みの感じが少し異なるかなぁ。精神的痛みが好物の人は1作目を肉体的痛みや派手なグロ映像が好物の人は2をお薦めします(* ̄∇ ̄*)ちなみに私は1作目の方が好みです。てか2作目の方は吐き気すらしちゃったんだよなぁwやっぱ、女性がモノ扱いされてるシーンは好きじゃない。ミュータントの舌長すぎでキモいしさ( ´Д`)きっと残酷なシーン盛り沢山じゃないとホラーじゃないっ!て方にはこういうのが好まれるんでしょうな。
2008.10.19
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ストーリー&解説神頼みのはずが、現れたのは三人の災いの神だった。婿養子に入った先から離縁されてしまった彦四郎は、仕事もなく今は実兄の家に居候の身。兄夫婦からの風当たりは強く肩身の狭い毎日。暇をもて余すばかりで悶々と生活していたある日、お参りすると出世ができるという三囲(みめぐり)稲荷の話を耳にする。その晩、酒に酔って土手から転げ落ちた彦四郎の目の前にあったのは三巡(みめぐり)稲荷。さっそく祈ったものの、実は「みめぐり」違い。彦四郎が祈ったのは、災いの神を呼び寄せるお稲荷様だった。貧乏神、疫病神、死神と次々ととり憑かれてしまう彦四郎の運命は…?現代のニートや引きこもりにも似た彦四郎の生き様には、閉塞感のある現代をハッピーに生き抜くヒントが隠されている。 原作は浅田次郎、監督は降旗康男が担当。この二人が最初にコンビを組んだ1999年の「鉄道員」は270万人を動員する大ヒットとなり、日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞、脚本賞を受賞した。あれから8年、日本の映画史に残る珠玉の作品を生み出した名コンビが、満を持して手掛けるのは、幕末を舞台に自分の生き方を模索する若き「最後の侍」の姿を爽やかに描いた「憑神」(新潮社刊)だ。 主人公・彦四郎を演じるのは妻夫木聡。若手俳優の中では群を抜く演技力が降旗監督の目にとまるとともに、いつかは降旗作品に出たいという妻夫木自身の願いがかなって今回のキャスティングが実現した。これまでは青春を謳歌する若者という等身大の役柄が多かった妻夫木が今回演じるのは、「武士としてどう生きるべきか」に思い悩む一人の男。これまでにない役柄に挑戦し、新境地を開拓している。舅の陰謀ですっかり落ちぶれてしまった彦四郎。苦しい時の神頼み!とばかりに柏手打ってお願いしたら出て来た神様が貧乏神、疫病神、死神の3点セット!そんなサービスいりません(泣)って感じでこの映画はスタートする。でもね、この災い3点セット。極悪非道かと思いきや意外と人情味厚い。それぞれ、近づいて欲しくない嫌~~な神様達のはずなんだけどどこかコミカルで優しい。それがこの映画の面白いとこなんだろうな。主人公の彦四郎も初めは自分にとり憑いた嫌な神様を他人に移しちゃうへなちょこなんだけど元々の正義感強い性格からこれじゃダメだ!と思い直して最後には武士としての生き方を見出していく。妻夫木聡という役者が持つ雰囲気や色がいい感じにそれを爽やかに見せてる。彦四郎、ラストは清々しいくらいにサムライしておりますよ。何で今頃?って感じのチョイスですが(^_^;何となく延び延びになっててやっと見た映画です。日本映画らしい娯楽映画。見終わった後にもうちょっと頑張ろうかな?と思える映画かもしれません。
2008.10.12
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ストーリー誕生日の夜をガールフレンドと楽しもうとしていたアレックスのもとに、巨漢三人組が突然、借金回収に現れる。力づくで椅子に縛りつけられた彼は、南米アマゾン産の正体不明の毒を注射されてしまう。タイムリミットは80分。それまでに返済し解毒剤を手に入れなければ、毒が体を蝕み死に至る…。金の工面のため、深夜の街を一心不乱に飛ばす、走る、泳ぐ! そして彼に、驚愕の事実が明かされる…。似た題名の映画があってそれのパクリなんかな?と思ったらどうやらそうじゃないらしいwだいたい、アドレナリンじゃなくて胡散臭い毒薬だもんなぁ。原題は「80minutes」そっちの方がこの映画にはピッタリだと思うんだけどやっぱ、二匹目のどじょうを狙った方が見る人増えそうだもんな。商法としてはそっちになっちゃうんかもな。で、この映画借金返済のためのお金はわりとあっさり手に入るんだけどそっから後からのアクシデントがやたらとしつこい。こいつ、どんだけ運の無い男なんだ?と思わせるくらいただ帰宅したいだけのアレックスに次から次とトラブルが発生する。まぁ、全般的に逃げ回る感じで自宅に向かうことになるんだけどさ。ラストに近づくと画面にカウントダウンが始まる。そっから少し緊張感が高まるんだけど・・・・ラストのどんでん返し。賛否両論ありましょうが(笑)・・・( ̄  ̄;) うーん、どうなんだろうなぁ。ま、それは敢えて言わないでおこうと思います。多くを望まないでB級作品として見たらそこそこ楽しめる映画です。
2008.10.11
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ストーリー&解説交差する8人の視点が、テロ事件の謎を解き明かす―― 切れ味鋭いサスペンス・アクションスペイン・サマランカでの演説中にアシュトン米大統領が何者かに狙撃され、さらに演壇が爆破されるテロが起こった。シークレットサービスのバーンズはTV中継車に乗り込み、撮影された映像をチェック。そこに怪しい何かを見つけた。同時刻、サマランカ市警のエンリケは事件の容疑者として拘束されそうになり、サマランカ市街へと逃亡を謀る。アメリカ人旅行者のハワードは、ビデオカメラを片手にそんなエンリケを追いかけ…。米大統領暗殺・爆破テロ事件の謎を追う、緊迫感あふれるサスペンス・アクション。1つの事件を異なる8人の視点から何度も映すことで、少しずつその全容を明らかにしていく。ある視点では解決しなかった疑問が、他の視点から見ることで解決する――その視点の変更とトリックの種明かしの連続が、非常にテンポよく心地いい。その中で観客は“9人めの視点”として作品へと巻き込まれていくことになる。出演陣はデニス・クエイド、フォレスト・テッカー、シガニー・ウィーバー、ウィリアム・ハートと渋いキャスティングながら、それぞれ的確にキャラクターを演じている。ドラマ「LOST」で人気のマシュー・フォックスの演技にも注目だ。同じ時間、同じ場所で、同じ事件を見た8人の視点を一人ずつひとつずつ見せながら少しずつ事件の真相が解っていく。見てる側は起こった事件の全容と犯人探しの謎解きとその8人それぞれの人生みたいなものを一度にでもひとつずつ小出しで見せられていくって感じです。何とも巧いやり方だなと。この小出しの仕方が絶妙でおまけに8人の視点が揃わないと事件の全容が解らないもんだから最後まで適度な緊張感を持ったまま同じ時間で同じ状況の繰り返しのはずなのに8人それぞれのドラマもあって、飽きることなく見入ってしまう。なんか新鮮で面白い映画です。全体を見た感想としてはシークレットサービスのトーマス・バーンズは凄ぇおっさんだなと(笑)私はこれに尽きましたな。
2008.10.11
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ストーリー&解説1を倒して、1000を救う。上司にはイビられ、恋人は寝取られと、散々な日々を送るウェスリーに突然の転機が訪れる。謎の美女フォックスと彼女が所属する暗殺組織に、暗殺者としてスカウトされたのだ。会社を辞め訓練を重ねたウェスリーは、その身体に秘められた才能も手伝って、一流の暗殺者として頭角を現す。そして彼は父を殺した敵であり組織の裏切り者でもある、クロスの暗殺任務に就くが……。原作はマーク・ミラーとJ.G.ジョーンズによるグラフィックノベル。この独創的なストーリーを『ナイト・ウォッチ:NOCHNOI DOZOR』などで知られるロシアの鬼才ティムール・ベクマンベトフ監督の手で映画化した。ベクマンベトフ監督らしい独特のビジュアル世界の中で、流麗かつ迫力のアクションが繰り広げられる。ジェームズ・マカヴォイは劇中のウェスリー同様に肉体改造を実施。その甲斐あって、力強いアクションを披露している。アンジェリーナ・ジョリーもミステリアスな美女フォックスを魅力的に表現。監督、キャストのセンスが生かされた、新感覚のアクション映画だ。まずはこの映画「ナイトウォッチ」の監督が撮ってたんですね?私は「ナイトウォッチ」はあまり高評価じゃないもんでビックリしてしまいました。今回のこの映画はストーリーも分りやすくて見ごたえがあった。マトリックスみたいな映像はこの監督なら納得出来たりもします。で、私が何よりも嬉しかったのはアンジェリーナ・ジョリー♪ちょっとほっそりなさって以前よりも大人の女してる。肉感的BODYもちゃんと健在で♪役柄もやたらとカッコイイ!!アンジー好きには堪らない一本じゃないかと思います( ̄▽ ̄) お話は、やたらと運がないマイナス思考の青年が本人も知らなかった特殊な才能のおかげで暗殺者にスカウトされるとこから始まって特殊な訓練によってその才能を花開かせていく。最後の本当の敵は誰なのか?その辺がまさしく「ウォンテッド」なんですが。たまたまタイミングが合って先行ロードショーで観ることが出来て観終わった後にほぼ1年ぶりに劇場で観た映画としては十分良かったなと思えた作品です。
2008.10.05
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ストーリー&解説過去に戻るたび予想もつかない現実が現れる、新感覚サスペンス第2弾!設立されたばかりの企業で、ビッグプロジェクトを担うニック・ラーセン。恋人ジュリーの誕生日を祝うため、親友カップルと郊外でピクニックを楽しんでいた途中、会社から「すぐに出社しろ」と電話が入る。仕事を優先したニックは、渋る仲間を車に乗せ街に引き返すが、途中で交通事故を起こしてしまう。1年後。たった1人生き残ったニックは、仕事しかない孤独な人生を送っていたが、激しい頭痛に襲われた直後、事故を起こした日に引き戻され…?!本国アメリカはもちろん、日本でも口コミで評判が広まり、大ヒットした『バタフライ・エフェクト』の続編。過去へ戻るたびに予想もつかない現実が現われるユニークな作風はそのままに、独立したオリジナル・ストーリーになっているので、前作が未見でも十分に楽しめる。アシュトン・カッチャーから主演を受け継いだのは、TVシリーズ「Lの世界」で人気を博すエリック・ライヴリー。日本ではほぼ無名の俳優だが、過去に戻る特殊能力を持ちながら煩悩に振り回され失敗を繰り返す、人間くさい主人公を好演している。SFテイストのサスペンスだが、根底にあるのは人間の欲深さと切ないラブストーリー。ラストには、思いもよらない感動が待ち受ける!前作「バタフライエフェクト」の続編と銘打ってありますが続編だと思うと???ってなる。これは、あれとは違う映画だと思えば楽しめる(笑)続編にありがちなパターンにハマったなって映画です。あの時こうしてたら。あの時間をやり直し出来たら、きっと失敗してなかった。なんて場面は日々の生活の中でしょっちゅうあって実際、時間を越える能力があったら迷わずやり直してる。でも、残念ながら私にその能力はないから失敗をする度に少しずつ学習して、同じ失敗は繰り返さないようにと気をつけるに留まるんですがね。(って言いながらも、同じ失敗しちゃうんだよなw 我ながら学習能力ねぇなぁって思うこと、多々あります)解説にもありますが過去に戻る特殊能力を持ちながら煩悩に振り回され失敗を繰り返す、人間くさい主人公。やっぱね、やり直したい瞬間に働くのは煩悩ですよ。自分が助かるため、いい思いをするため。他人のためにってエライ方もいらっしゃいましょうが少なくとも私はそういうことが多い。そういった意味では、この主人公はとても正直で好きだったりします。この映画B級の匂い。やっちまったなぁ!!って匂いがプンプンする映画ですが(笑)私はこういうの好きです♪
2008.10.05
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ストーリー&解説世界の「佐藤さん」、あなたたちは増えすぎたので数を減らします。 日本に最も多い苗字“佐藤”。テレビでは“佐藤”姓の人々の相次ぐ事故、病気、事件、自殺の奇妙なニュースが流れていた。共通点はただ“佐藤”姓であることだけ。“佐藤翼”はごく普通の高校生で、母親の死後、気力を失った父親と病院に入院している妹“愛”の世話をする優しさを持つ一方で、敵対する高校の不良グループから毎日追われていた。しかし翼は天才的な逃げ足でいつも難を逃れていた。敵対するグループのボスは幼なじみだった“佐藤洋”。 いつも翼に逃げられ苛立ちを隠せない洋だったが、ついに翼を追い詰め、まさに絶対絶命ピンチが迫った瞬間、翼は洋の前から忽然と姿を消してしまった。どうやら、翼は別世界(パラレルワールド)に迷い込んでしまったらしい。自分の置かれている状況を飲み込めずに動揺する翼の前に洋が走って向かってきた。反射的に逃げようとする翼であったが、どうやら洋もまた何者かに追われている。全身に黒い衣装をまとい、殺気に充ちた赤く不気味に光る目で追いかけてくる“鬼”。鬼に捕まった人々の結末は無残なものであった。いったい何が起こっているのか翼は洋に問いただすと、この世界では国王が国を支配し、“佐藤”姓の人間は1日24時間のうち数時間、国王の仕向けた鬼によって追いかけられるというのだ。信じられないことであったが、目の前で起こる惨劇は紛れもないこの世界の事実であった。翼は我に返りこの世界に存在するであろう父と妹の愛のことが不安になった。2人も無論“佐藤”である。その時、街の中にあの不気味なサイレンが響き始めた。また今日も命を賭した“鬼ごっこ”が始まる合図だ。若者の間で絶大な人気を誇る作家、山田悠介のデビュー作にして、100万部を越えるベストセラーとなった「リアル鬼ごっこ」を映画化。パラレル・ワールドにワープしてしまった主人公は、王と名乗る人物による「佐藤狩り」に遭う。捕まったら殺されてしまう、“リアル鬼ごっこ”だった。主演は、『グミ・チョコレート・パイン』の石田卓也、『檸檬のころ』の谷村美月、『クローズ ZERO』の大東俊介という、今注目のフレッシュな若手3人。作品の半分以上が鬼ごっこシーンのため、キャストたちはとにかく走りっぱなし。石田卓也は走るのが得意ということでの抜擢だったそうだ。監督は、『もうひとりいる』に続き2作目の監督作となる柴田一成。さすが、鬼ごっことあってやたら走りまくってる映画です。役者さんはさぞかし大変だったろうと(^-^;パラレルワールドというもう一つの世界があってそこには自分と同じもうひとりの自分が存在してる。同じ自分だから生まれる時と死ぬ時が連動している。その視点の面白さから興味を持って読んだ小説で、それが映画化されるってんで楽しみにしてました。日本らしい感覚のSFホラーなんかな?オチは何となくありがちではありましたが十分楽しめた映画です。もっと予算使って緻密に作ったらもっとスケールのでかいSF映画にも出来たかもな、と。まぁ、この中途半端さ加減が日本映画のいいとこでB級映画が大好きな私的には好きなとこだったりするんですがね( ̄▽ ̄) とりあえず私は「佐藤さん」じゃなくて良かったなと(笑)
2008.10.05
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解説それは、愛するがゆえについた嘘と秘密?冬のシカゴで繰り広げられる大人の純愛ストーリー 最愛の人を求めるひとりの男、失った愛に傷つく女、謎を秘めたもうひとりの女。「ホワイト・ライズ」はひたむきな思いが交錯したことをきっかけに、複雑に絡み合った悲しい運命を丹念に描き出した大人の純愛ストーリー。愛するがゆえに感じる喜びや情熱、そして苦悩が、それぞれのキャラクターを通じて胸が締め付けられるほど切ないタッチで綴られている。身も心も運命の人に捧げたいと願う3人の登場人物の情感がスクリーンから溢れんばかり漂う。さらに、現在と過去を巧みにフラッシュバックさせた時間の流れ、パズルのようなストーリー展開、ラストに説き明かされる驚きの全貌は、観客の心をつかんで離さないミステリーの要素も備えている。主演はソフィア・コッポラ監督作「ヴァージン・スーザイズ」で印象的な存在感を発揮し、「パール・ハーバー」、「ブラックホーク・ダウン」での好演も記憶に新しい、ハリウッドNO.1の若手俳優ジョシュ・ハートネット。ハートネットの心を奪う美しい女優陣には、「トロイ」に出演したダイアン・クルーガーとローズ・バーン。「トロイ」で絶世の美女と誇り高き巫女を演じたふたりが、本作でもその美しさを存分に発揮し、繊細かつ可憐な演技を披露している。さらに「スクービー・ドゥー」でお馴染みのマシュー・リラードがマシューの親友役をつとめ、味のある演技で映画の脇を固めている。監督は「アシッド・ハウス」、「ギャングスター・ナンバーワン」のポール・マクギガン。脚本は「ゴールデン・ボーイ」のブランドン・ボイスとオリジナル作「アパートメント」の監督、脚本を務めたジル・ミモーニ。そして、アカデミー賞作品「トラフィック」のクリフ・マルチネスが洗練されたスタイリッシュな音楽を手がけている。ストーリー広告業界で成功を収めた若きエリートビジネスマン、マシュー(ジョシュ・ハートネット)は、ニューヨークから故郷であるシカゴに戻っていた。結婚を控えた婚約者らと共に、ホテルのレストランでビジネスの成功と結婚の前祝いをしていたマシューは、電話ボックスの前で思いがけずひとりの女性の姿を目撃してしまう。 それは、2年前マシューの前から突然姿を消したかつての恋人リサ(ダイアン・クルーガー)の後ろ姿だった。一目見た瞬間から運命的ともいえる激しい恋に落ち、互いに心から愛し合っていたはずのリサは、ある日、何の前触れもなくマシューのもとを去ってしまったのだ。リサが姿を消した理由もわからず、ひたすら塞ぎこんでいたマシューは、その後ニューヨークへと渡り、現在の地位を獲得したのだった。もう一度リサに会い、愛を確かめたい、その一途な想いからマシューはリサを探すことを決意する。電話ボックスの中に残されていたホテルの鍵を手がかりに、マシューはリサを求めシカゴの街を彷徨いはじめる。 やがて、マシューはあるアパートメントの1室にたどり着く。その部屋にはリサの面影が色濃く残る様々なものが並べられていた。恋人だった者だけにわかる、愛しい人の匂いと空気を感じたマシューはそこに確かにリサがいたことを悟る。しかし、そんなリサとの想い出に浸り、すべてを愛しく眺めているマシューの前に現われたのは、外見も雰囲気もリサとはまったく違う黒髪の女性だった。しかもその女性は愛しい人と同じリサという名前だったのだ。部屋の持ち主がまったくの別人だったことを知り、深い悲しみに襲われるマシュー。そんな彼を黒髪のリサは優しく慰め、ふたりは一夜を共にしてしまうのだった。しかし、このリサにはあまりにも切なく、悲しい秘密と嘘が隠されていた......。恋愛サスペンス、ですかね。ストーリーが過去と現在入り乱れて進んでいく。謎解き映画でもあります。邦題は「ホワイトライズ」罪の無い透明な嘘って意味らしいんですがね。この映画は嘘だらけだったりするんだけどここに出る嘘は違うだろう?ってとこでこの邦題のせいで若干ムカッて来たワタクシです(^-^;でも恋愛映画として見たらある意味とても正直に描かれています。人を好きになったら何も見えなくなってしまう。相手の気持ちも、自分自身の姿も恋愛することによって引き起こされる残酷な罪深い気持ち。それは誰しもが多かれ少なかれ持つ気持ちなんじゃないかと。切なくて悲しい恋心ですな。
2008.09.07
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ストーリー&解説仕事に、恋に悩むフリーライターが“ある場所”で生まれ変わる! 松尾スズキワールド全開の群像劇佐倉明日香は28歳のフリーライター。ようやく手にした署名コラムの執筆は行き詰まり、同棲相手ともすれ違いが続く微妙な状態。そんなある日、明日香は気がついたら、真っ白な部屋のベッドに拘束されていた。やってきたナースに「アルコールと睡眠薬の過剰摂取により、丸2日間昏睡状態だった」と説明されても、記憶があちこち欠如した明日香は戸惑うばかり。だが非日常的な空間で見知らぬ人々と出会ううち、明日香の中で何かが変わり始める…。劇作家、俳優、コラムニスト、小説家などマルチな才能を持つ松尾スズキ、待望の長編監督第2弾。しかも今回は、芥川賞候補になった自作小説の映画化だけに、松尾ワールド全開だ。ちょっと風変わりな人々が繰り広げる、ゆる~い笑いの奥から現れるのは、意外にもリアルで等身大の“人間”たち。舞台が精神病院の閉鎖病棟だけに、ともすればへビーになりすぎる内容だが、役柄を自分のものにしてサラリと演じきった俳優たちと、監督の絶妙なお笑いセンスで、軽やかに仕上がっている。特に“ごく普通の28歳”(本当は違うけど…)を自然体で演じた内田有紀が、彼らの世界と私たちの日常は紙一重なんだ、と感じさせてくれる。それにしても蒼井優の“患者ぶり”は、真に迫りすぎていて怖いほど。必見!面白可笑しいコメディー映画。この映画はそういう映画だと思ってた。松尾スズキだしさ(笑)舞台が精神病棟だから、彼特有の毒入り変な人映画なんだと・・・精神病棟というところは独特の匂いがある自分は正常者だと認識してそこに入ると周囲にいる挙動不審だったり自分とは違う雰囲気の人は全て「患者」に思えてくるそしてその違う雰囲気を感じ取って自分は普通なんだという妙な安心感を持ってほっとしたりする。その安心感に、何の根拠もないくせに。明日香は自分は正常なんだと確信しながらこの病院の患者たちと接していく自分と同じ匂いを持つ人は正常自分と違う匂いを持つ人はおかしいでも色んな事件や出来事に繰り返し遭遇するうち正常と異常の境目がだんだん分らなくなっていく。と同時に、自分自身の記憶も蘇る。そうして気づく自分もけして正常じゃなかったこと。現実の生活の中においてこの病棟にいる患者は、自分も含めて形は違ってもみんなそれぞれに鬱陶しい存在だということ。正常と異常の違いは実は殆どなくて誰もがみんな「異常」と言えなくは無い心の病気はきっとそんなもんなんだろう。私は正常、大丈夫!そう確信して生きようとするよりもどこか危うい自分の心を認めてしまったうえで生きることの方がずっと楽だよとこの映画を見終わった時言われたような気がした。
2008.09.02
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ストーリー&解説青山真治監督の最新作は、衝撃のデビュー作「Helpless」(96)の続編に当たり、同作で主演だった浅野忠信演じる健次が主役となるだけでなく、微妙に同作とも関連していた代表作「EUREKA ユリイカ」(00)で宮崎あおいが演じた梢ら両作の出演者が登場、2つの川の流れが交錯し、統合される合流地点のような意欲作である。なおこれら3作が、いずれも監督の出身地である北九州一帯で撮影されていることも付け加えておこう。 運転代行業に従事する健次は、かつて自身と父親を捨てて他の男のもとに走り、憎しみの対象である実の母親に遭遇し、彼女の現在の夫が経営する運送会社で住み込みで働くことになる。その運送会社に梢もほぼ同時期に流れつくわけだが、「Helpless」での健次が父親を中心とした“男=父性”との対決を強いられたとすれば、今回の映画では、実の母親を中心に健次の子を妊娠することになる恋人ら“女=母性”との対決やコミュニケーションの可能性を問うことが主題になる。前作での“男=父性”が崩壊寸前だったのに対し、本作での“女=母性”はますます強靭で、健次ら男性による憎悪や抵抗、愛情をも優しくも不気味な微笑みで包み込み手玉にとるかのようであり、そこから生じるある種の“軽さ”や“笑い”が、青山作品に新境地を開く。流れ者を雇ってその人達の生活を支える間宮運送会社。そこでケンジは自分と父親を捨てて出て行った母を見つける。子供にとって親は必要なのか?もし、必要じゃないなら何故、自分を捨てた母に復讐したいと思うのか?その感情が沸き上がるのは何故?自分勝手に見えるケンジの母親が言う。男の人らは勝手にしたらええんよ。こっちには子供がおるけね、痛うも痒うもないわ。それは我が子だけじゃなく、会社で働く人たち、養子にした元亭主の浮気で出来た子も全部ひっくるめてなんかな?全てを包み込んで許してしまうこの母親の懐はデカイ。死んだもんも、生きてるもんもおらんようになったもんは忘れて生まれてくるもんのことを考えよう。彼女にとってそれは見捨てることじゃなくおらんようになったもんはいつか帰って来ると確信しての言葉なんじゃないのかな。脛に傷を持つ流れ者たちに職と住み処を与える間宮運送会社の社長。彼らはお互いに詮索することなく、一定の距離を置いて暮らしている。そこにあるのは擬似家族。行き場の無い彼らを放っておくことが出来ない間宮。この映画は「縁」をテーマにしているんだろう。映画を見て自分を振り返った出会いには色んな形がある。生まれてから今まで短いものなら歩いてて、公共の乗り物に乗って、すれ違ったり隣り合わせた人から同級生、同じ職場ならもう少し縁も濃くなる。好きになったり、嫌いだったり、はもっと濃い縁になる。友情だったり、恋愛したり、結婚したり、家族になっての縁は自らが選んだ縁と言えるだろう。親子なら血の繋がりは切ろうとしても切る事が出来ない。そこに憎悪が生まれたとしても、だ。運命、と言えるだろう縁。その深さとそれに翻弄されながらも強く「生きよう」とする。この映画はそんな人の強さを感じさせる映画です。
2008.09.01
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ストーリー&解説シビれるほどにかっちょ良くて、でも笑える、スキヤキのようにまぜこぜで何でもありの娯楽活劇が誕生した。その名も『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』タイトル通りこの映画は、一世を風靡したマカロニ・ウエスタンを、和風テイストにアレンジしたもの。和風と言いつつ、そのデキは、無国籍料理のような味わい。銃と刀が同居し、ジーンズと着物が混じり合うという、摩訶不思議でいながら、何の違和感もなく物語世界に入っていけるという希有な作品なのだ。言葉にするよりも、見てもらった方が早い。とはいえ、まずは、荒唐無稽で、破天荒さが魅力ゆえ、説明しづらい物語からお話ししよう。舞台は源氏と平家の最終的な戦いである壇ノ浦の戦いから数百年が経った後。とある山あいにある寒村は、荒廃しきっていた。話は半年前にさかのぼる。何もないこの村に、平家の残したお宝が埋蔵されているとの噂が立ち、まるでゴールドラッシュのように、ならず者たちが次々と訪れ、村を荒らしまくったのだ。そうした中、今では2つの勢力がこの村で埋蔵金探しを続けている。1つは平清盛率いる赤い集団の平家ギャング。もう1つは、源義経率いる白い集団の源氏ギャング。彼らの繰り広げる仁義なき戦いが激化するにつれ、夜逃げする村民が続出。だがある日、この村に1人の腕利きガンマンがやってきたことから、変化が起こりはじめる。往年の映画ファンなら「あ、アレがモチーフね」とわかると思うが、ベースとなっているのが黒澤明監督の『用心棒』だ。『用心棒』はその後、セルジオ・レオーネ監督の手により『荒野の用心棒』というタイトルの映画となり大ヒット。マカロニ・ウエスタンの火付け役となる。そんなクロサワ→マカロニの遺伝子が、40年以上の歳月を経て、再び日本に戻ってきた。いきなりタランティーノの驚異の早撃ちプレイから始まりえ?なんだこれ?え?英語?何だか不思議な世界に入ったと思ったら豪華キャスト入り乱れてマカロニウェスタン調に赤い平家と白い源氏、用心棒も加わってのバイオレンス。復讐、敵討ち、というお決まりのストーリー展開で拳銃、刀、何でもありの戦いがサブちゃんのこぶしが唸るエンドロールまで派手に繰り広げられるというこの映画。好きと嫌いがハッキリと分かれるんだろうなぁ。全編英語だからか最初は???という違和感があったりするんだけどこの映画は監督が思い切り遊んじゃおう!!と作った作品なんだろうなと思えばちょっと学芸会的な匂いも、それはそれで楽しめる。私的には、何よりもこの映画の女がカッコイイ!とこがいい♪愛する人を失って復讐に燃える女2人木村佳乃と桃井かおりが演じるんだけど実はこの2人嫁と姑だったりする。片や愛する夫、片や愛する息子、2人が持つ復讐心は同じ男に対するそれぞれの愛情や失った悲しみからのもの。源氏と平家っていう純日本の戦いなのに十字架、棺桶、墓場、武器も西部劇アイテムで言葉は英語(笑)色んな方向からの突っ込みどころ満載の和風マカロニウェスタン。この映画を見る時は何も考えないで楽しめばいいんですよ。出てくる人物どいつもこいつもビジュアル的にカッコイイしね(* ̄∇ ̄*)結構ドロドロとしたストーリーを面白かっこいい展開で巧く西部劇としてまとめた監督の遊び心満載の映画って感じです。そういえばこの監督は桃井かおりが好きなんだろうなぁ。この映画の中での彼女はめっちゃカッコイイ!!彼女のシーンだけを見たら「桃井かおりのPVか?」ってくらいにカッコイイ(笑)私は桃井かおりって女優さんが大好きだから大満足なんだけどさ
2008.08.31
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ストーリー&解説あるゲイの主人公をめぐる愛と葛藤の人間模様を描く。エグゼクティヴ・プロデューサーはロナルド・K・ファイアスティン、製作はハワード・ゴットフリード、監督は「続・おもいでの夏」のポール・ボガート、脚本・原作戯曲・主演はハーヴェイ・ファイアスティン、撮影はミカエル・サロモン、音楽はピーター・マッツが担当。出演はほかにアン・バンクロフト。「聖書に出てくるよりも大勢の男と寝たわ。だけど誰も”アーノルド愛してるよ”とは言わない。心からはね。では、僕は愛してたのか?正直に言うわ、”イエス”よ」ゲイで女装のエンターティナー、アーノルド(ハーヴェイ・ファイアスティン)は、彼にとって初めての恋人であるエド(ブライアン・カーウィン)がバイ・セクシャルであることが我慢できず、アーノルドの誕生日にエドがローレル(カレン・ヤング)という女性とつきあっていることがばれ、2人の恋愛関係は終わった。やがてアーノルドは、自分の勤めるゲイ・バーでトラブルに巻き込まれたアラン(マシュー・ブロデリック)という男性と出会う。そして肉体的な関係にうんざりしていたアーノルドにとって、アランのひたむきさは欠けがえのないものとなつてゆく。ローレルと結婚したエドに招待されて出かけた別荘で、エドとアランが関係を持ってしまう出来事もあったが、2人の愛情の絆は日増しに強まってゆくのだった。ある日アランはアーノルドに結婚を申し込み、養子を迎えて育ててゆく計画を立てるが、そんな幸せな日々も突然のアクシデントに巻き込まれ、アランが死を迎えたところで終わりを告げる。アランの死後、アーノルドは養子のデイヴィッド(エディ・キャストロダッド)と暮らしていたが、時々そこにはローレルとうまくいっていないエドが転がり込んでくる。そんな折、アーノルドの母親(アン・バンクロフト)がフロリダからやって来た。今でも息子に普通に暮らしてほしいと思っている彼女にとって、この男3人の奇妙な共同生活がどうしてもまともとは思えず、ついつい激しい口論となってしまう。そしてアーノルドは母親との口論の中で、デイヴィッドを、エドを、そしてアランを通して、自分というものを改めて見つめ直してゆくのだった--。誰かを好きになって愛するということはゲイじゃなく普通の男女の恋愛に於いても切なくて、苦しくて、それでも幸せなもの。この映画は「愛する」という行為がもたらす様々な感情や気持ちをとてもピュアに表現している。アーノルドは2人の男と恋愛をする。ゲイでありながら両親や世間にそのことを隠し自分をバイだと言う教師のエド。自分はゲイだと公言してひたむきにアーノルドに向かって気持ちをぶつける若く美しい青年アラン。エドが自分以外に女性とも付き合いがあることを知って傷つき彼と別れたアーノルドの前に現れたアラン。自分の美しさや若さを解った上での自信に満ちたひたむきなアプローチに初めは躊躇するアーノルドだがアランのひたむきさにだんだん惹かれていく。そのシーンはどこか乙女チックでとても可愛い。「僕とつきあうなら、2人のうち綺麗なのは僕の方だからね」自分よりずっと若くて綺麗なアランにアーノルドが精一杯の上から目線でそう告げるとこではあまりにいじらしくて抱きしめてあげたくなってしまう。彼がカメラ目線で独りで語るシーンが映画の中にある。今までたくさんの男と寝たと言うそのシーンで聾唖者との恋愛を語るアーノルド。その彼のために覚えた手話も少し披露するアーノルドが一番好きな手話は「愛してる」でも僕の愛は十分じゃなかった。十分って何だろう?アーノルドと共に私も考える私はこれまで関った人達を十分に愛していたのだろうか?トーチソングトリロジーは愛するということそれは恋愛だけじゃなく親子だったり友達だったりいずれにせよ、さほど形は変わらない。誰かを愛するがゆえに生まれる苦しみ、切なさ、喜び、が一杯詰まった。私の大好きな映画です。
2008.07.28
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ストーリー&解説叫んじゃダメだ。腹話術人形が舌を切り落とすぞ―『ソウ』を送り出したコンビで描くミステリー・ホラーある雨の夜、ジェイミーとリサの夫妻の元に送り主不明のトランクが届く。中には、ビリーと名付けられた腹話術人形が入っていた。その後ジェイミーが外出、帰宅するとリサが舌を切られて死んでいた。警察に容疑者扱いを受けたジェイミーは自ら事件の謎を解くべく、ビリーを持って故郷のレイブンズ・フェアへと向かう。そこには「人形」と「舌を抜く」という言葉の入った詩が言い伝えられていたのだった…。新感覚のソリッド・シチュエーション・ホラーとして世界中で大ヒットした『ソウ』。この作品を成功に導いたジェームズ・ワン監督と脚本のリー・ワネルのコンビが、新たなホラー作品を作り上げた。妻を何者かに殺された主人公がその死の謎を追い、腹話術人形にまつわる恐怖の中へと堕ちていく姿を描いていく。デフォルメされているにも関わらず、どこか生々しい腹話術人形。その恐怖を最大限に発揮すべく、恐怖をあおるシーンであえて音楽を排除するなど、演出にも工夫がなされている。ストーリーはミステリータッチで進んでいく…。恐怖を真正面から受け止めつつ、結末を予想しながら観たい映画だ。ソウの監督&脚本家のコンビで作られた映画。しかもホラーとなるとソウ大好きな私としては興味津々!見ないわけにはいかない(笑)で、本当は映画館で観たかったんだけど悲しいことに私の住んでるとこじゃ上映すらされなかったwホラーに冷たい県なんですわ(┯_┯)DVDが出るのをひたすら待って・・・(っつっても案外早かったのが嬉しい( ̄▽ ̄) )見ましたよ。本当にオーソドックスなホラー映画。ソウみたいな映画を期待すると「外れたな」と思うかもしれませんな。あんな派手さは全く無い。血がドバーッ!と吹き出るわけでもなくブチッ!グシャッ!「痛そう(><)。。。」って感じでもない。でもねホラーとしてはとてもいい仕上がりだと思いましたよ。私がこの監督の好きなところは観る人の裏をかくところ。今回もガッツリやられてしまいました。ラストのどんでん返しは気持ちいいくらいにやられた感があってそこは期待してたもんで嬉しかった。どんどん派手になっていったソウはもう一人歩きしてる感じで(監督も変わっちゃったしな)嫌いじゃないけど新しい何かを期待!とは違う雰囲気になりつつあったのでこの監督の次回作にもついつい期待してしまうワタクシです。
2008.07.28
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キスは愛という文字を完成させる最後の点キスから始まる運命の恋全てはキスから始まった。キスから始まる運命の恋。その裏側に隠された、人の心を弄ぶ大きな嘘とは…?ロンドンで暮らすスペイン人女性カルメンは、裕福で優しいバーナビーにプロポーズされ、幸せの絶頂だった。ところが独身最後のパーティで、ゲーム感覚でキスをしたキットに激しく心を揺さぶられる。キットに惹かれながらも、バーナビーとの結婚を選んだカルメン。しかし、些細な口論がきっかけでバーナビーの元を飛び出したカルメンは、キットのアパートへ向かい激しく愛し合う。絶望したバーナビーは自殺を図り、動揺したカルメンは再びキットの部屋を訪ねるが…。苦い過去から逃げ、新しい幸せにめぐり合った矢先、突然降りかかる悪夢のような出来事。そのすべてに、意外な仕掛けが隠されていたら? 本作は、男女関係のもつれが生み出すラブ・サスペンス。ドット・ジ・アイ(「i」の点を忘れるな)とは、細部まで注意を払う、という意味の慣用句だが、この三角関係に用意された最後のドットは何なのか、ラストに向かってスピーディに展開していく。キットを演じるのは、メキシコの若き実力派、ガエル・ガルシア・ベルナル。ヒロインのカルメンにはアルゼンチン出身のナタリア・ヴェルベケ。ラテン系の2人が、決して甘くない恋愛ドラマを情熱的に演じている。先が予想できる部分もあるけれど、結末で打たれる「ドット」まで気を配って見たい。人を騙すために近づいてその心を弄んで自分の欲求を満たす。世の中にはそんな人がいるのは事実。この映画に出るバーナビーもそんな胸くそが悪くなる男だ。自分の目的のために一人の女の心を弄ぶそれに加担する男たちこの映画は恋愛映画だけど、あんまり気持ちのいい恋愛映画じゃない。三角関係の織り成す感情がこの映画では描かれている。中盤からはどんでん返しの繰り返しでラストに向かう。そう言った意味じゃサスペンスとして見れば面白いと思うしそういう感情も巧く描かれてるからいい映画だとは思うけど人の心は弄んじゃいけませんよ。目的があろうとなかろうと上に向いて吐いた唾は必ず自分に返って来る。バーナビーみたいな男が私は大嫌いだ!!!
2008.05.05
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ストーリー&解説一発の弾丸。それを放った時、彼女は一線を越えた……ニューヨークでラジオのパーソナリティを務めるエリカ・ベインは、婚約者のデイビッドと公園を散歩中、暴漢に襲われた。病院で意識を取り戻した彼女はデイビッドが死んだことを告げられ、悲しみに打ちひしがれる。自らの心にも傷を負い、満足に外出することもできなくなってしまった。そこでエリカが手にしたのは一挺の拳銃。そしてある日、偶然立ち寄ったコンビニで、強盗にその弾丸を発射するのだった……。婚約者を殺された事件をきっかけに拳銃を握ったエリカ・ベイン。彼女がその拳銃で法で裁かれない悪を撃ち殺していく姿を映す、息の詰まるようなドラマ。善と悪の境目にあるグレーゾーンにおける倫理観、道徳観、正義、そして“勇気”を浮き彫りにしていく。主人公のエリカを演じたジョディ・フォスターは鬼気迫る演技を披露。製作総指揮も務めており、この作品への思い入れは人一倍だ。ショーン・マーサー刑事を演じたテレンス・ハワードも、法に忠実で、それ故に思い悩む刑事を丁寧に演じている。監督を務めたのは『クライング・ゲーム』のニール・ジョーダン。緊張感あふれる演出で観客をぐいぐい引き込む作品を作り上げた。死刑制度というものがある。法の裁きによっての制裁、というところか。その制度がいいとか悪いとかはこの際置いておく。今の、とか現代社会でというわけじゃなくどんな時代でも現実に起こる事件はとても残酷で幸せな日常の中で普通に生活しているだけなのに風が吹いて、運悪く目にゴミが入ったかの如く降りかかったりする。ただ、その場所に居合わせただけでただ、その道を歩いていただけでエリカの恋人デイビッドもそんな災難に巻き込まれて殺されてしまう。2人を襲った暴漢達は、2人と何の繋がりもない。怨恨なら、まだ納得出来たかもしれない。でも、運悪く2人は彼らに遭遇してしまう目の前で恋人が暴行され自らも暴行を受けて自分だけが生き残ってしまう。そんな彼女が銃を手に入れてほんの1回、衝動で引いた引き鉄が彼女に1線を越えさせた。エリカが敵討ちを決めたことは自然な流れじゃないのか?敵討ち今の時代でそれはご法度だ。それは法律違反になって、それを実行したら自分が犯罪者になる。その為に法律はあって大切な人を見知らぬ誰かの身勝手な感情で殺され残された遺族たちはその裁きを受け入れるしかないけれど誤解や反感を承知で言えば私なら自分の手で犯人を殺してしまわないと虫の居所が治まらないだろうな私は彼女の選択を理解できます。この映画が気になる人はこちら↓↓
2008.05.05
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ストーリー&解説嘘が愛を育み、真実が愛を壊す-。豪華アンサンブルが魅せる“大人の恋愛ドラマ”通勤者であふれる朝のロンドン。新聞記者のダンは、車と接触事故を起こした女性を助ける。彼女の名はアリス。ニューヨークでストリッパーをしていたアリスは、その日ロンドンに着いたばかりだった。2人は恋に落ち、同じ部屋で暮らし始める…。1年後。処女小説の出版を控えたダンは、アンナという女性写真家に一目惚れする。アンナは恋人のいるダンを拒むが、ダンの心の揺れはアリスに見抜かれていた。一方、アンナはダンの悪ふざけがもとで医師のラリーと出会い、結婚するが…。それぞれの愛は、やがて運命的に交錯してゆく。世界30ヶ国語に翻訳され、100都市以上で上演されたパトリック・マーバーの傑作戯曲を、『卒業』の名匠マイク・ニコルズ監督が映画化した本作は、ロンドンの街を舞台に絡み合う4人の男女の恋愛模様を、エモーショナルに、シニカルに、リアリスティックに描き出す“大人の恋愛ドラマ”。元の戯曲を作者自らが脚色しているため、シーンの運びに無駄がなく、また随所に散りばめられた名台詞も鮮烈な印象を残す。写真家、作家、ストリッパー、医師という登場人物には、ジュリア・ロバーツ、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、クライヴ・オーウェンという当代きってのスターが集結。愛に燃え、傷つく等身大の心の表裏を、見事なアンサンブルで表現している。ポートマンの多感なヒロイン像とロバーツの成熟した女性像の対比も、女性客の共感を呼びそうだ。4人の男女の恋愛模様を描いたこの映画。私から見たら2人の男の嫉妬に振り回される女2人って感じだ。勿論、私が女だから目線はどうしても女目線になってしまうもんで男目線だと振り回されるのは男ってことになるのかもだけどw三角関係から四角関係に変化してそれぞれ気持ちの中にもやもやしたものを抱えながら4人は恋愛していくのだけどこの映画をどろどろしたものにしてるのは男2人だ。女は案外ドライで自分の気持ちだけを基本に好きな男の言動に揺れる。自分の好きな相手に女がいてもそこには触れることなく、たいした影響も受けないで進もうとする。男は好きな女の向こうにいる男に嫉妬してこの女は自分の方を相手の男よりも好きなんだということを証明したがるし、それを欲しがる。好きだからこその嫉妬なり勝ち負けなのは解るのだけどそれって如何なものか?と思ってしまった。この映画の中で男たちはやたらと「真実が知りたいんだ」と言う。しかも「君の口から真実が聞きたい」とお互いに他に恋人がいながらのそれは元々クリーンじゃないわけだからその真実を聞いてもあなたは傷つくだけじゃないの?それも、別れようとする時に相手を選択して決定して答えを出して、これから新しくスタートしましょうという時に(選ばれた方も選ばれなかった方も真実を知りたいって言うんだよw)その真実とやらは必要なことなの?しかも、その真実が明らかに相手を傷つけるとしか思えないものなら聞かせたくはないし口にしたくもない。私は元々好きな相手のことを詮索しないタイプだもんで余計にそう思ってしまいましたよ。好きな人の携帯電話や日記を覗いてもそこに幸せは見出せないよと(笑)そんな印象を受ける映画です。(ってそんな簡単な内容じゃなく、それぞれの人間模様を描いてるんですよ。 複雑に入り組んでるもんで私なりに簡略した表現ですわ)この映画が気になる人はこちら↓↓
2008.04.30
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ストーリー&解説運命などないあるのは選択だ。たやすい選択と難しい選択。重要なのは難しい選択だそこに人間の価値がある。謎の数字“23”の魔力に惹かれる男、その先に待つものは……動物管理局に勤めるウォルターは自らの誕生日である2月3日に、仕事で野良犬を捕らえようとしたが、墓地に逃げられてしまう。その後妻アガサとの食事向かった彼は、アガサから「ナンバー23」という小説をプレゼントされた。試しに読んでみると、そこには過去の自分とそっくりの主人公の姿が。やがて「23」という数字に囚われていく小説の主人公。同様にウォルターも「23」の悪夢へと堕ちていき……。一冊の小説を手にしたのをきっかけに、1人の男が謎めいた数字の魔力に惹きつけられて狂っていく姿を描いたサスペンスミステリー。その数字こそタイトルの“23”。古くから神秘性を持って語られるこの数字に嵌りこんでいくウォルターは、当初は単なる妄想家にしか見えない。しかし物語が進むにつれ妄想が狂気に変わり、そして狂気が現実へと近づいていく。その頃には観る者のすっかり「23」の魔力に囚われているはずだ。主演のジム・キャリーはコミカルな演技を封印。苦悩する主人公をシリアスに演じた。ジョエル・シューマッカー監督の現実と非現実をミックスさせた演出も光っている。ある一冊の本との出会いで23という数字に取り憑かれてしまった男。23という数字が意味するものは?その本の作者は誰なのか?誰が自分を陥れようとしてるのか?ってのがこの映画ですな。ミステリーサスペンス、なので詳しい話はしませんが(笑)とにかく「23」だらけの映画です。私はジムキャリーが大好きだもんで彼が出てるってだけでOKなんですがその部分を取り除いても、私にはそこそこ楽しめた映画です。主人公の妄想と記憶が交差してごちゃごちゃした感じはありますがストーリー的にはそうやって錯乱させた方がきっと効果的なんでしょうなま、こじつけたら何でも23になっちゃうという(笑)ノストラダムスの大予言みたいな映画です。この映画が気になる人はこちら↓↓
2008.04.29
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ストーリー&解説誰のものでもない私を生きる定年退職から僅か3年、夫・隆之は心臓発作であっけなく逝ってしまった。葬儀の後、隆之の携帯にかかってきた電話がきっかけで、敏子は夫に10年来の愛人がいたことを知り愕然とする。さらには、突然同居を宣言する長男の身勝手さにも嫌気がさし家を飛び出すが、行く宛てはない。生まれて初めてカプセルホテルに泊まり、そこで宮里という老女に出会う。宮里は悲惨な身の上話を聞かせ、お代として1万円を要求するのだった。風吹ジュンが生身の中年女を入浴シーンもベッドシーンもこなし熱演する。愛人役の三田佳子との緊迫の対決は男性をたじろがせるに違いない。家族のために尽してきた専業主婦の敏子は、夫の裏切りや身勝手な子どもたちに憤り、呆れ果て、ようやく自分自身に目覚める。これからは本当に好きな事をして生きて行くのだ。手帳と携帯電話を買い込み、一人で生ビールのジョッキ飲みも試みる。潔く再出発する彼女に比べ、男たちは押し並べて情けない。敏子を口説く気障なオヤジに至っては、貞淑な人妻のよろめく姿が好みという陳腐さだ。女たちが結託して夫を切り刻む『OUT』と同じく桐野夏生の原作。監督は男のドラマが得意の阪本順治。夫の葬儀を済ませて一息ついたとき夫の携帯が鳴る。今まで勝手に出たことのない夫の携帯から聞こえてきたのは知らない女の声。それってキツイよな、きっと。今まで奥さんが出たことがない不倫相手の携帯電話。いつもかかって来る電話がかからなくてどうしたのかな?と思いながら電話をしたら出ないはずの奥さんが出て、そのうえ「夫は3日前に死にました」とこれもキツイ。そんなドロドロした状況を映画にしたのかな?と思ってこの映画を見たんですわ。夫が死んで、愛人の存在を知る。これはある意味特殊な例ではあるけれどそれ以外の部分はその年齢の女性にはありがちな日常がそこにあった。夫に先立たれて子供達は自分勝手なことを言いながら自分達のことしか考えていない。夫に愛人がいたこと。10年もの裏切りは許せないことだけど今さら死んじゃった者に恨み言を並べても仕方ないだって、自分はまだこれからも生きていかなきゃいけないんだもの。いつまでも立ち止まって嘆いててもしょうがないもの。夫の愛人との間に自分なりの決着をつけて子供達とも決着をつけて新しい自分の人生を歩き出す敏子。「無茶でした 世の中、急に味方になってはくれません」そうなんだよな新参者に世間はそうそう優しくない。それが、それまで「奥さん」でしかなかった中年女なら尚更だ。少しずつ世間で自分をアピールしていくことでだんだん自分の居場所を作っていく。自分の存在を確立していく。そんなもんなんでしょう。さて、この映画で夫に先立たれ、愛人の存在まで知って傷ついた女を男が口説くシーンがある。「女房はもう私の相手をしてくれません。 私はあなたを知りたいんだ」尻の軽い男の常套句だ。違う自分になりたい女はそのまま男に抱かれる。そして自分がまだ女であることを思い出す。そんな女に2度目の逢瀬で男が言う。「あなたは変わらない方がいい 慎ましやかなあなたでいて欲しい」そんな一言で女に逃げられるのだけど慎ましやかな女ならそんな簡単にアンタに抱かれてねぇよ!慎ましい女が自分の前でだけ乱れるってのが男には堪らんのだろうが男のそんな妄想や幻想はいつも滑稽だ。大人しそうで控えめな普通の奥さんが初めて会ったその日に簡単に股を開く。その時点で男の妄想は幻想でしかないことに気づけよなwwこの映画が気になる人はこちら↓↓
2008.04.06
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ストーリー&解説見知らぬ土地での休暇、そこには思いがけない出会いが…傷ついた心を癒すため、見知らぬ土地に旅立つ事を衝動的に決心したアマンダとアイリス。ネットを通じて知り合った二人は、ロスとロンドン近郊にあるお互いの家を2週間だけ交換する事に。こうしてロスからロンドンにやってきたアマンダは、同棲していた恋人と手ひどい別れをしたばかり。一方のアイリスは、片思いしていた同僚の婚約発表により失恋…。新しい土地で彼女たちを待っていたのは、美しい家と思い掛けない出会いだった。大人の恋を描くことに定評のあるナンシー・メイヤーズ監督が、“ホーム・エクスチェンジ”という題材を使って妙齢の女性の新しい恋を演出した。キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレットという最高のスターを得て、ロマンチックな物語に仕上がっている。もちろん、それぞれの恋の相手、ジュード・ロウとジャック・ブラックの男性陣も魅力たっぷり。2組の恋の行方を、アメリカとイギリスの時差を利用しながら同時進行していく語り口など、随所に古きよきハリウッド映画の精神が見え隠れしているのもいい。恋愛で傷ついた2人の女性がネットで知り合いお互いの家を交換して心の傷を癒す。今までの生活とは全く違う2週間。それぞれに新しい出会いがあってそれぞれが新しい自分(いや、本来の自分と言った方がいいんかな?)を取り戻していく。キャメロン・ディアスとケイト・ウィンスレットがそんな女性達をいい感じで演じてます。そんな女性達と出会い新しい恋の相手となるジュード・ロウとジャック・ブラックもはまり役。恋愛で傷ついた心を治すには「男薬」が一番効く。新しい男が見つかれば辛い気持ちも忘れられる確かにそれはそうなんだけど、その薬は「男なら誰でもいい」ってわけじゃない。他の女と婚約しても自分を手放そうとしないいい加減な男に都合よく振り回されるアイリスがガッツのある強い女になったのも弱いところを見せることの出来ないいつもクールな態度で「私は傷つかないわ」って顔でどんなに傷ついても泣けなかったアマンダが泣くことが出来たのも本物の相手に出会えたからなんだと思う。恋愛は不安や苦悩と同じだけ喜びや幸せをもたらす。不安や苦悩だけの恋愛は悲しいだけだ。いい恋愛をしたいよなぁ。そんな気持ちにさせる映画です。この映画を撮ったナンシー・メイヤーズって監督の「恋愛適齢期」って映画も大人の恋愛がテーマのいい映画だった。この監督は女性目線の恋愛映画を撮るのが上手いよな。この映画失恋して、絶望してもう恋愛は懲り懲りだ!って時に見たら「もう1回くらい恋愛するのもいいかな?」って思えるかもしれません。この映画が気になる人はこちら↓↓
2008.04.05
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ストーリー&解説よしもとばななの傑作小説を、役所広司×鈴木京香×堀北真希の豪華キャストで詩情豊かに映画化!両親と仲良く暮らしていた女子高生・みつこ。だが母が病死してしまい、父親は母が死んだ日にそのまま失踪。それから半年後、父は町外れの草原にぽつんと立つ屋敷で発見された。そこは、小さな田舎町の中の異国。昔はタンゴやスペイン語を教えていたが、今はちょっと頭がおかしい、と噂される“アルゼンチンババア”の屋敷だった。母の供養もせず、どうして父はそんなところに?! みつこは父親奪還のため、屋敷に向かうが……。いまや世界30数カ国で作品が翻訳される人気作家、よしもとばなな。彼女が2002年に発表した「アルゼンチンババア」は、人の生死をテーマに扱いながら、じんわりと体中に染み渡るような幸福を描き出した傑作小説だ。見どころは何と言っても演技派俳優の豪華共演だ。繊細すぎて妻の死に向きあえず、娘をほったらかしにするダメな父親役に役所広司。そんな父親に翻弄される一人娘に堀北真希。そして大きな愛で人々を包み込む不思議な存在、“アルゼンチンババア”を鈴木京香が老けメイクで見事に演じきった。広々とした草原に、バンドネオン奏者・小松亮太のタンゴが流れる。おとぎ話のように美しい世界観と、愛と絆の物語に心癒される感動作!大切な人の死を受け入れることは簡単なことじゃない。たとえ、長い間患ってたとしてもいざその時が来たら永遠の別れはやはり悲しいし、心に痛い。愛する妻が死んだことをどうしても受け入れることが出来ない。その悲しみや辛さから現実から逃げ出して失踪する父と現実の中で何とか自分を保ちながらもそんな父を取り返そうとする娘。どちらも悲しみと戦いながらそこに居る。そんな2人を温かく、力強く包み込むのがアルゼンチンババアだ。よしもとばなな、という人は妙に現実的な部分を持つ人でこの映画の中で失踪した父の妹(つまりおばさんにあたる人だな)がアルゼンチンババアと自分の兄を責めるシーンがある。「みつこが可哀相じゃないか!」大変な時に失踪したうえによろしくくっついちゃってるそんな2人をヒステリックに責める彼女に彼女の息子が「おかしいじゃないか!」と反論する今まで色んな男と浮気して、亭主も捨てて勝手に自分の店まで持って自由奔放にしてるあなたがそれを言うのはおかしいだろう?そういう自分の生き方を最後まで貫けよ!みたいなことを言うんだけどなるほどな、と思ってしまう。自分勝手に生きてる奴が人のこととなると正義感をぶら下げる。よくある光景ではあるがその自分勝手な生き方に巻き込まれた人間からしてみたら確かにちゃんちゃら可笑しいよな。私もかなり自分勝手な人間だ ( ̄‥ ̄;) 自己反省も出来ちゃう(それは私だけかw)全体的に温かい雰囲気に包まれた映画でした。この映画が気になる人はこちら↓↓
2008.04.01
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解説&ストーリー全ての賭け事が合法の国アメリカ。しかし、本作には重要な問題点があった。賭け殺人を「非道徳的であり、非社会的」と判断し、レイティング自体がペンディング!現在、公開が決定している国は日本とドイツのみ。世界に先駆けて日本先行上映が決定した。 アサシン役のホセ・ロゼテは劇中で全頭マスクを被っていて顔も表情も見えないのだが、クレイグ監督とは旧知の仲でレイムス刑事役と実は2役を演じている。ヒロインのレイチェル役を演じたダナ・ウッドはホセ・ロゼテが撮ったショートフィルム『Indebted』で知り合い、マクマホン監督と親交を深めていたホセが本作のオーディションを受けさせて見事抜擢。監督のクレイグ・マクマホンは脚本・製作・撮影・編集・音楽と1人6役も担当し、インディペンデンス映画ならではの素早いフットワークや器用さを見せた。 誘拐・監禁・殺人と3大タブーを平然と劇中でこなす怖い物知らずな問題作がついに登場! ストーリー アメリカのとある秘められた場所、地下賭博クラブ「スポーツキル」。マジックミラーに仕切られた息詰まるような室内で、惨い殺戮ショーは密かに繰り広げられる。 男女年齢問わず拉致されてきた選ばれしプレイヤーは牢屋の中で猿轡と手錠で監禁され、自分の出番が来るまで待たされる。参加は強制。ルールは簡単。目の前にいる者を殺せるか殺せないか。または殺されるか殺されないか。 葬儀屋に勤めるレイチェルもこの異常な金持ちたちの賭け事の対象に選ばれ、拉致され連れて来られたひとりだった。レイチェルは生き延びるために非情かつ俊敏に命令を実行した。美しき殺戮者に観客たちは熱狂する。内なる怒りと強い生存本能は次第にレイチェルの狂気を呼び覚ましていく……。「殺らなかったら、死あるのみ」と。 人はどこまで残酷に、冷酷になれるか?殺さなければ自分が殺される。生きることを選び勝者となり続けることが出来るのか?まぁ悪質極まりない悪趣味な映画なんですがね(笑)生きるための殺人だけじゃなく迷路のような袋小路脱出や箱に入れられ土に埋められるという試練を乗り越えてレイチェルは生きることに執着していく。殺す相手は自分の関係者だったりして人が冷酷になっていくという感じはそこそこ出せてたように思います。でもこの映画はそれよりも「肉体的に痛い」シーンがお好きな方向けなんでしょうな。残酷なシーンは盛り沢山です( ´Д`)これは賭け事も加わったショータイムです。最後まで見ちゃった私は「レベルサーティーン」を見た時と同様悪趣味な観客ということだなwしかしこういう映画が増えてきたな。人はどこまで壊れるか?何処までが正常で、何処からが異常か?取り敢えずこういう映画に設定されてるプレイヤーも観客も正常じゃないのは確かだよな( ̄o ̄;)この映画が気になる人はこちら↓↓
2008.04.01
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ストーリーあの惨劇から8年…。感染は全世界へ広がり、地上は砂漠と化していた。ラクーンシティの生存者たちはアラスカを目指し、ネバダ州の砂漠を横断していた。全ての元凶であるアンブレラ社の陰謀に向かって闘い続けるアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、離ればなれになっていたカルロス(オデッド・フェール)と生存者一団に遭遇、遂に命を賭けたラスト・バトルを迎える! アンブレラ社が企てた“アリス計画”、そして驚異的なパワーに目覚めたアリスの本当の正体が今、明かされる…。ゲームを原作とした大人気シリーズ『バイオハザード』の第3弾。今回もシリーズ物すっかりこの映画のヒロインを確立しちゃったミラジョボビッチですが今回もカッコいいです!男前です(笑)(もともとダイナマイトボディって訳じゃない彼女だから、敢えて男前と表現しよう)アクションはどんどん派手になりますな。ゾンビが出ても、これはもうホラー映画のジャンルじゃなく完全にアクション映画。女性が主役のアクション映画が好きな私には堪らない映画っす。(彼女の場合は色っぽさよりもカッコよさなんだけどね)ゲーム自体を私はしてないのだけどラストのボス戦のシーンはゲームを見てるような流れであぁ、っぽいな。と思いながら見てました。そう言えばアリスと共に戦ってきたカルロス。彼の最期はかっこ良すぎ。なんじゃこりゃ~っ!で有名な「太陽に吠えろ」のジーパン刑事の最期に似てますがw体に悪いとか何かと肩身の狭い世の中に歯向かいながら煙草を吸い続けてる私はこのシーンが大好きです。だって彼の気持ちがよぉ~く分かるんだもんよ。死ぬ前の覚悟を決めた気持ちでの最後の一服・・・美味いだろうなぁ(* ̄ー ̄)この映画が気になる人はこちら↓↓DVDバイオハザード トリロジーBOX(3枚組)
2008.03.30
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ストーリー&解説ジグソウ死すともゲームは続く!連続殺人鬼ジグソウことジョン・クレイマーの解剖中の遺体から蝋で固められたマイクロテープが発見され、担当刑事のホフマンは新たなゲームが仕掛けられていること知る。一方、ジグソウ捜査の第一人者だったケリー刑事までもが惨殺され、相次ぐ犠牲者にSWAT隊長リッグの怒りは頂点に達していた。現場に駆けつけFBI捜査官ストラムとペレーズは弟子のアマンダ以外にもジグソウに協力者がいるはずだと指摘する。04年の第1弾『ソウ』公開時には無名の若者だったジェームズ・ワンとリー・ワネルのコンビがが生み出した人気の大ヒットシリーズもついに第4弾。前作『ソウ3』で壮絶な最期を遂げたゲームの仕掛け人であるジグソウは、今回、最初から死んでいるという大胆な前提だ。監督はじめスタッフはシリーズ常連組だが、脚本家を一新し、お約束の巧妙なトラップに加え、優秀なエンジニアだった男がいかにして冷徹な支配者になったかという、人間ジョンの素顔に迫るストーリーもたっぷりと盛り込まれている。シリーズの集大成的な展開を見せつつ迎えるクライマックス、もちろん用意されているラストは一筋縄では行かないのでご用心。第一作目の「ソウ」はかなり斬新で意外性があってこんなの初めて~~っ!的な新鮮さがあったのですがこのシリーズももう4作目ですよ。3作目で主役のジグソウも弟子のアマンダも死んじゃってもう終わりなんじゃないのぉ?と思ってたらジグソウが死のうが、アマンダが死のうが関係ありませんでしたな(笑)この映画3作目からちょっと雰囲気が変わってきたように思います。3作目は「許し」がテーマみたいなとこがあった気がするのですが今回は「執念」だそうです。てか最終的にはやっぱ裁きみたいなもんになるんかな。ゴチャゴチャと入り組んだ迷路に色んな仕掛けを隠して仕掛けに気を取られてるうちに煙に巻かれるというジグソウのゲームはいつもそんな感じで進んでいきますな。どこか力技的な匂いもしないわけじゃありませんが( ̄o ̄;)私はこのシリーズ好きだからこういうもんだと知りながらついつい見てしまいます。最後は自分次第!そんなメッセージを残しつつまた次回作も作っちゃうんかなぁ?もうそろそろいいんじゃないの?という意見もありましょうが拷問装置シリーズのアイデアが面白いもんで(笑)5作目ある意味楽しみだったりもするんですわ。この映画が気になる人はこちら↓↓ソウ×4 バリューパック【初回限定生産4枚組】(DVD) ◆20%OFF!
2008.03.29
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ストーリー&解説自分を信じて生きて行こう伝統的で閉鎖的なニューヨークのユダヤ教社会。ソニア(レニー・ゼルウィガー)は信仰心の厚い若き学者メンデル(グレン・フィッツジェラルド)と結婚し、男の子を出産。彼女の人生は周囲の望み通りに進んでいたが、ソニアはそんな毎日に苛立ちを募らせはじめる。おりしも宝石商を営むメンデルの兄センダー(クリストファー・エクルストン)がソニアの宝石鑑定の才能を見いだし、自分の店で働くよう勧める。その仕事の中で自分らしさを取り戻していくソニアは、趣味でアクセサリー作りをしているプエルトリコ人のラモン(アレン・ペイン)と知り合い、彼と共に作品の売り込みにかかる。そんな彼女に、周囲は冷ややかな視線を投げ掛けていた。メンデルは彼女と話し合おうとせず、働きはじめてから肉体関係を持っていたセンダーの店からも解雇。コミュニティから排除されたソニアは行き場をなくしてしまうが、いまや肉体的にも結ばれたラモンと生きていくことを決意。やがて夫が謝りに現われ、ソニアの誕生石であるルビーの指輪をプレゼントするが、ソニアは感動しながらも、神の祝福を、とだけ言って夫と別れるのだった。宗教的呪縛の中で自分の正直な生き方を模索する女性を描く。監督・脚本は「タイタンズを忘れない」のボアズ・イェーキン。製作は「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」のローレンス・ベンダーほか。撮影は「翼のない天使」のアダム・ホレンダー。音楽は「月の瞳」のレスリー・バーバー。衣裳は「リトル・ニッキー」のエレン・ルッター。出演は「ブリジット・ジョーンズの日記」のレニー・ゼルウィガー、「アザーズ」のクリストファー・エクルストン、「小説家を見つけたら」のグレン・フィッツジェラルド、「パラダイス・ロード」のジュリアナ・マルグリース、「パーフェクト・ストーム」のアレン・ペイン、「ジュニア」のキャスリーン・シャルファン、「真夜中のサバナ」のキム・ハンターほか。とても信仰心の厚い夫との生活。自分の中にある熱いものそれは思いだったり感情だったり欲望だったり夢だったりそれを押し殺してしまわないと平穏な暮らしが保てない。そんな生活の中でソニアは自分の中で燃える炎を持て余す。その炎が夫の兄との不倫で一気に燃え上がる。自分らしく生きることそれを許さない夫や周囲のユダヤ教徒の人たち。話し合うこともしない夫や夫の味方をする人々に非難され冷たくあしらわれて彼女は夫と子供と住む家を追い出される。不倫する夫の兄からも離れて最終的に彼女は子供も手離して自由を選択する。人の価値観はそれぞれで幸せの形もそれぞれだ。夫に従い、従順な妻をすることが幸せな人もいるだろう。人はみんな自分だけの幸せのルビーを持っている。周囲がなんと言おうと自分が心の底から幸せだと感じることが出来るなら苦しくても背筋を伸ばして歩いていける。しかし、ユダヤ教というものは「欲望」を表に出すことが罪になるんだな。欲望の固まりみたいな私はユダヤ教徒にはなれないなと(笑)この映画で一人の老女がソニアに「ありがとう」と言う。そのありがとうに込められた意味を老女が話すこの映画の中で私はそのシーンが好きだ。罪深くてもいいんです。アダムとイブの時から人を愛することは罪深いことなんですから。
2008.03.20
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ストーリー&解説会社をクビになったエリート社員が始めたのは、自分の「種」を売ることだった!エイズの特効薬の開発会社に勤めるジャックは、一流大学を出て管理職として活躍するエリート。しかし企業の不正を知り、内部告発をしたことから会社をクビになり、無一文になってしまう。そんな彼の弱みを知って、かつての婚約者で今はレズビアンの彼女がいるファティマが、彼に「種付け」の依頼をしにやってくる。嫌々ながらも、ファティマに未練があるジャックはそれを引受けた。ところがその噂が広まり、1回1万ドルという高額な報酬と引き換えに、子供が欲しいレズビアンたちがジャックのもとへ次々と押し寄せて来る。近作『インサイド・マン』も好評なスパイク・リー監督が、『25時』の次に撮ったのがこの『セレブの種』だ。初期の頃は、アメリカ社会の黒人問題を扱う「社会派」だった彼が、ここ数年はより広い層にアピールする作品も作り始めている。本作では「レズビアンへの種付け」という刺激的な題材をメインストーリーにしているが、相変わらず企業の不正、内部告発、人種差別、同性愛への偏見といった社会批評が隠し味のように散りばめられている。とはいえ語り口は軽快で、社会風刺が効いたコメディといってもいいだろう。作品を通して感じるのは、家族というものへの暖かいまなざしだ。次々と生まれてくる子どもたちを見て、幸せな表情の主人公ジャックにそれが現れている。いきなり投身自殺からスタートするこの映画。何も前情報を入れないで映画を見る私はその段階ではまさかこれがレズビアンの種付け映画だとは思いもしなかったんですわ。スパイク・リーという監督の映画は切り口が斬新で好きだったりする。で実はこの映画の監督が彼だということも知らないで( ´Д`)私は見たわけなんだが(映画ファンなんて公言したら怒られちゃいそうだなw)後で知って納得しちゃった。レズビアンだと愛する人の子供は作れないから、2人の子供として優秀な男の精子だけを頂く。倫理観とか道徳心で考えたらとんでもない行為になってしまうんだろうけどこの映画を見ると納得してそうするんなら生まれた子供がちゃんと愛されて育つならそれもいいんじゃない?と思ってしまう。精子だけ、といいながらもジャックはちゃんとその女性たちとSEXするあたりがなんか矛盾なんだけど「温もり」みたいな部分を残してくれてる気がします。ジャックの精子が卵子に突き進むアニメーションも面白くてかなり重い題材なんだけどコミカルにそれでもちゃんと重さも残してスパイク・リーならではの作りになってます。この映画を見て逆ソープのお店が出来たけど男性機能の限界のために潰れてしまったという話を思い出した。それを考えたら19人の子供を作った(しかも短期間の間で)ジャックは凄ぇな!種馬になって女とやりまくりてぇ!と思ってる男性は一度この映画を見るといいですよ。この映画が気になる人はこちら↓↓
2008.03.19
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ストーリーあなたの愛が私を壊す白い夾竹桃(ホワイトオランダー)・・・・・・・・・それは美しくあるために毒を放つ花。そう、私の母のように。15歳のアストリッド(アリソン・ローマン)は、才能豊かなアーティストの母、イングリッド(ミシェル・ファイファー)と2人暮らし。父親を知らないアストリッドには、強く美しい母は、世界のすべてだった。ある日、イングリッドが恋人殺しの罪で逮捕され、アストリッドは里親の下へ送られた。次第に新しい家族との暮らしに慣れていくアストリッドに、服役中のイングリッドは「自分だけを信じて」と諭す。それは、娘が自分の世界から離れていく危険を察知した、イングリッドの独善的な愛だった。美貌、アーティストとしての才能、キャリア、そして愛する娘を手に入れた女性、イングリッド。自由で何もかも思い通りの人生のなか、たった一つ、手に入れられなかったものは、娘の人生だった。ホワイト・オランダーとは、白い夾竹桃(きょうちくとう)のこと。華麗で美しく、強い毒素を持つこの花は、イングリッドそのものを現している。ミシェル・ファイファーの凛とした表情が、その強さとしたたかさを存分に表現して印象的だ。アストリッドに芽生えた自我に、自分の一番大切な「所有物」を失う危険を察知した白い花は、己を守るため強烈な毒を吐き出していく。里親を演じたロビン・ライト・ペン、レニー・ゼルウィガーの存在も、母と娘の関係を悲しいほどに浮き立たせている。籠の鳥だったアストリッドを空に放って微笑んだイングリッドが、ラストに見せた笑顔の輝きが、いつまでも心に残る。自分を見失わないで。それは、ある意味とても傲慢で自分本位な考え方にもなる。自分の娘にそれを言い続けた強くて美しい母。でも、それは彼女が自らに言い聞かせ続けた自分に対する枷みたいなものにも見える。そして同じように娘にもその枷を強いることで娘を自分の側から離さないようにする。娘がそれを見抜いたときから娘は母に縛られている自分に気づき解放を願う。美しさは武器であり自分を守るひとつのアイテムになるけれど、美しさゆえの支障や誤解に苦しみながらアストリッドは母とは違う自分を目指す。人は一人きりでは生きられないこと「愛される」ことの喜びや愛ゆえの悲しみを3人の里親との出会いで知った少女が自立していくさまを描いているこの作品。特別心に残るって訳でもないのだけど何となく惹きつけられて最後まで見てしまう映画でした。
2008.03.17
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ストーリー&解説夢枕 獏の超SF伝奇時代劇「大帝の剣」が、「トリック」シリーズのヒットメーカー堤 幸彦監督によって完全映画化! 物語の主人公、孤高の侍・万源九郎を演じるのは、「トリック」でおなじみの阿部 寛。ヒロイン、豊臣の血を引く姫に長谷川京子、忍者佐助に宮藤官九郎の他、鬼が島に住む悪人たちに、竹内 力、杉本 彩などが扮し、個性的なキャラクターを熱演。“三種の神器”のひとつ「大帝の剣」を巡り、壮絶な闘いが繰り広げられる、抱腹絶倒の奇想奇天烈時代劇! 時は、華のお江戸に徳川幕府が誕生して数十年。人並外れた巨体の万源九郎(阿部寛)が背負う大剣は、オリハルコンという謎の地球外金属で作られ、持った者に想像を絶する<力>を与える“三種の神器”のひとつ。“三種の神器”をすべて手にした者は、世界を征するほどの力が得られると言われている。残る2つの神器をそろえ、本来持つべき者に届ける旅を続ける源九郎は、豊臣の血を引くがゆえに徳川に狙われる姫・舞(長谷川京子)に出会う。彼女を守る忍者佐助(宮藤官九郎)とともに旅の道中、大帝の剣と姫を狙う敵が次々と襲いかかってくる。壮絶な死闘に、源九郎は不敵に笑う…おもしれぇ!今回は完全娯楽の冒険活劇!“三種の神器”を巡って色んな敵が現れる宇宙人まで加わって時代劇なんだかSFなんだか(笑)かなりハチャメチャな映画だけど最後まで楽しく見ることが出来ました。「面白ければそれでいい!」まさにそういう映画。阿部寛って人は不思議な魅力を持っていて顔は完全な2枚目なのに3枚目ってより「変な人」とかもこなしてしまう「トリック」ってドラマの影響も大きいんだろうけど違和感なくやっちゃうとこが好きだったりします。佐助役の工藤官九郎もいい味出してはまり役だったし悪役のキャスティングも豪華でそれぞれ良かったんだけど杉本彩と長谷川京子がイマイチお粗末に見えたのは私だけでしょうか?別に彼女たちに偏見を持ってるつもりじゃないんだけどなぁ。あ、それと・・・・トリック以来「阿部寛のチン○はデカイ!!」と思ってしまうのはきっと私だけじゃないはずだ!(笑)この映画が気になる人はこちら↓↓
2008.03.17
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ストーリー殺さなければ死ぬ。それがルール。最後まで生き残るのは誰か!?9人の見知らぬ男女が1軒の家に拉致された。「これは実験だ。生き残った1名だけが賞金500万ドルを手にして外へ出られる」警察官のジェイが身につけていた銃は取り上げられておらず、犯人の意図は明らかだった。最初は何とか冷静に振る舞っていた9人だが…。人間の内なる本性がむき出しになった。もう誰にも止められない…。最近多いありがちなシチュエーションホラーですな。「これは実験だ。生き残った1名だけが賞金500万ドルを手にして外へ出られる」君たちは実験用のマウスだ。そう言われた9人の男女。実験を楽しむ主催者は最後まで出て来ない。家中に設置されたカメラからの映像は見てる人が主催者気分になるための演出なんかな?人を殺す動機にしても殺す場面にしても何か中途半端で消化不良さが否めない。ラストも、う~ん・・・( ̄‥ ̄;) 軽い皮肉か、サプライズのつもりなんかなぁ?私にはイマイチ納得いかなかった。全体的に中途半端で何か釈然としない映画でした。デニスホッパー、好きなんだけどなぁw私が途中で止めないで最後まで見れたってことはそれでも、そこそこ見れる映画だったってことですわ。(って、フォローになってないやw)この映画が気になる人はこちら↓↓
2008.03.09
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ストーリー関東近県の、青空が突き抜ける、それでいてちょっとたそがれた中都市。イマドキの女子高生・笑美子“ワラ”(石原さとみ)は、一見普通に学園生活を送りながらも、心の底に闇を抱えている。ふと出来心で病院の屋上のフェンスを乗り越えた時、妙な関西弁を操る入院患者の少年、井出埜辰耶“ディノ”(柳楽優弥)に出会う。手首の切り傷を「料理している時に失敗して切っただけ」と言い張るワラの心の闇を直感的に見抜いたディノは、ワラの乗り越えたフェンスにワラの手首に巻かれていた包帯を結び付ける。それは、青空になびく白い旗のよう。そうしたら気持ちがなぜか、スゥーッと楽になったワラ。包帯って、心にも効くの!? それが「包帯クラブ」の始まりだった…。関東近県の町を舞台に、傷付いた場所や風景に包帯を巻いて癒すという「包帯クラブ」を結成した高校生たちを主人公に描く青春映画。原作は「永遠の仔」の天童荒太の同名小説。人助け。それは、ある意味とても傲慢で偽善的な言葉かもしれない。傷ついた人の心を癒す。それは簡単なことじゃないけど何もしないより、何かした方がいいんじゃないか?たとえそれが独りよがりだと言われても何か出来たらめっけもんじゃないか!そうして出来たのが包帯クラブだ。傷ついた心に包帯を巻く。そんなこと気休めじゃないの?そう思うけど誰でもいい誰か私を癒して欲しい。許して欲しい。謝って欲しい。受け入れて欲しい。何かに傷ついて何かを傷つけて心に傷が出来ても誰にも言えなくて、それでも何か答えが欲しい。そんな思いは誰にでもあるんじゃないかな?その答えをくれるのは知らない誰かでもいい。心の闇にほんの少し光があれば、また1歩を踏み出せる背中をポン!と押す手があれば・・・・この映画を嘘くせぇっ!と思う人もいるだろう。ただの偽善者じゃん!と思う人もいると思う。でもこういうのもアリじゃない?と私は思う。人はそんなに強くない。たまには何かに寄っかかっても、すがってみてもいいんじゃない?そんな気持ちにさせる映画です。この映画が気になる人はこちら↓↓
2008.03.06
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ストーリー&解説全世界から注目が集まる、タイ発の衝撃サスペンス!タイ・バンコク。楽器会社の営業マン・プチットは成績を出せず、突然会社を解雇されてしまう。その上、借金まみれで破産寸前の彼に、故郷の母親は金の無心。一体この先、どうすればいいのか…。会社の非常階段で頭を抱えていた矢先、携帯電話が鳴る。「あなたは幸運にもゲームの参加者に選ばれました。13のゲームをクリア出来たら、最大3億円の賞金を獲得できます」。半信半疑ながら、第1のゲームに挑んだプチットは…?!タイに突如出現した、驚愕のサスペンス!『キル・ビル』『シン・シティ』を製作し、『HERO』『少林サッカー』などアジアの傑作映画を配給してきたワインスタイン兄弟が絶賛、すぐさま全米配給権とリメイク権を購入した作品。監督は、本作が2作目となる弱冠26歳の新鋭。大金と引き換えに、13のゲームで人間性をどこまで捨てられるか試される主人公役は、アメリカ人とタイ人のハーフ、クリサダ・スコソル・クラップ。彼の人種を越えた風貌が、作品に普遍性と無国籍感を与えている。その彼に突き付けられるゲームが、とにかく悪辣!なかには直視に耐えられないものも…。だがその悪辣さにこそ、救いがたい現代の“闇”が潜む衝撃作。「あなたは幸運にもゲームの参加者に選ばれました。13のゲームをクリア出来たら、最大3億円の賞金を獲得できます!」仕事で成績をあげられず挙句の果てには仕事をクビになり絶望しているところにそんな電話がかかってきたら?誰もがプチットになり得るんじゃないの?ただ・・・その13のゲームが悪質極まりないものだったら?人はどこまで理性や人間性を捨てれるか。このゲームの始まりは人が人でなくなることをネットで眺めながら楽しむというかなり悪趣味なものだ。人としてそれはどうなの?なんてゲームは当たり前で過去のトラウマと戦わなきゃいけないようなゲームもクリアしてプチットは少しずつ確実に壊れていく時に顔を歪めながらも興味本位に見続けた私も悪趣味なゲーマーの一人と言えるだろうな。何とも後味の悪い映画だし「面白いよ!!」って絶賛出来る映画じゃないけれど人の心の闇を擽る映画です。この映画が気になる人はこちら↓↓
2008.03.05
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解説&ストーリーグラインドハウス映画にオマージュを捧げた、タランティーノ流ガールズムービー!映画オタクとして知られるクエンティン・タランティーノ監督が、リスペクトする1970年代から80年代のB級ホラーにオマージュを捧げたエキセントリック・ムービー。グラインドハウスとは、低予算のB級映画ばかりを2、3本立てで上映する映画館の総称で、グラインドハウス映画特有の傷やブレ、リールのダブりもあえて再現した。カート・ラッセルふんする連続殺人鬼と、『キル・ビル』でユマ・サーマンのスタントを務めたゾーイ・ベルが繰り広げるカー・チェイスは迫力満点。あらすじ: スゴ腕スタントマンのマイク(カート・ラッセル)は、愛車“デス・プルーフ”に乗り、美女をナンパしては死のドライブに誘っていた。ある日マイクは、テネシー州で豪快なスタントライドを楽しむ3人の女性たちに目をつける。いきなり車をぶつけ、しつこく追い回すマイクにキレたゾーイ(ゾーイ・ベル)たちは、決死の猛反撃に挑む。タランティーノって監督は好き嫌いがハッキリ別れてしまうだろうなぁ。彼のこういうオバカ映画を見るといつもそう思う。勿論彼も万人に向けてウケようなんて思っちゃいないんだろうな。そんなとこが私は好きだったりするんだけど。さて、そんな彼が作った今回のこの映画はイカレタおっちゃんVSビッチなネエちゃんスタントマン・マイクなる殺人鬼のおっちゃんはお尻と足の綺麗なオネエちゃん(これは完全に監督の趣味なんだろうな・・・ いやいや、どうして見事に的を得てる女優陣だもん)をナンパしては死のドライブに誘う。スタントマンとしてのドライブテクニックでガンガンに恐怖を与えながら殺していくそこまでやっちゃう?イキすぎた殺し方はキチ○イとしか言いようがない。一方そんなイカレタおっちゃんにブチキレたオネエちゃんグループがいるスタントマン並みのカーテクニックを持つ彼女らは自分たちを恐怖に陥れようとしたスタントマン・マイクに腹を立てて仕返しをしようとするそこのカーチェイス・シーンはそういうのにあんまり興味の無い私でも「すげぇっ!!」と思うくらいに迫力があるし爽快だ。ラストシーンは小気味がいいくらいの仕上がりになってると思うしかしスタントマン・マイクを演じたカート・ラッセル。結構演技派のいい役者さんだったと思うんだがここまで自分を壊しちゃっていいのか?(笑)まぁ、この映画のそういうとこがかえって気持ちよかったりするんだけどね。映画の中で「ラップダンス」とかいうダンスシーンがあるんだがこれが何ともエロイ!!!腰をクネクネ振りながら踊るオネェちゃんのお尻をひたすら映してるシーンなんだがこれを映画館で観てたら思わず前かがみ?(笑)ってくらいにやらしくてエッチなんだわ。これを見るだけでも必見の価値があるんじゃないかな。いやぁ、ラップダンス万歳!!!この映画が気になる人はこちら↓↓
2008.03.03
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解説&ストーリーアルモドバル監督最新作は、孤独な世界に生きる4人の男女の運命を描いた人間ドラマ事故で昏睡状態になったダンサー、アリシア(レオノール・ワトリング)。彼女を慕うベニグノ(ハビエル・カラマ)は、4年間、看護士として親身にアリシアを世話し、語りかけてきた。その頃、女闘牛士のリディア(ロサリオ・フローレス)が、競技中に大怪我を負い昏睡に陥った。悲嘆にくれる恋人のマルコ(ダリオ・グランディネッティ)を、ベニグノは「彼女に話しかけて」と諭す。愛する女性が同じ境遇にいる2人は、次第に心を通わせていった。そんなある日、アリシアが妊娠していることが発覚する…。奇抜な人間関係、ホモセクシャル、女性の神秘、生命と死…様々なテーマをふんだんに盛り込んで、時にグロテスクに、時にメロドラマチックに作品を作り続けてきたアルモドバル。その深層は、年々厚みを増してくる。この物語は、ドイツの舞踏家、ビナ・バウシュの舞台「カフェ・ミュラー」で始まる。まるで、見えない力に踊らされているかのようなダンサーの姿が、4人の男女の運命を象徴するかのようだ。偏執的な愛を捧げるベニグノは、答えの返ってこない相手に語りかけることで孤独から抜け出してきた。恋人を失ったマルコはベニグノによって立ち直り、4年間、片時も独りでなかった女には、奇跡が起こる。性別や生死を越えた愛情の裏には、現代に生きる人間の孤独と、コミュニケーションへの渇望が横たわっている。人が生きていくうえで誰かと恋愛をする時にコミュニケーションは不可欠なものになる。それは日常の人間関係に於いても同じなんだけどこの映画はそんなコミュニケーションを取ることが苦手で孤独な生き方をしてしまう男2人が主人公だベニグノは事故で植物人間になってしまった愛する女性アリシアを献身的に介護する毎日話しかけて身体を洗って、マッサージして、彼女に愛情を注ぐ。あたかも彼女と意志の疎通があるかのように振舞うそこにはベニグノしか存在しない。確かにそこにアリシアの肉体は存在してるのだけど本人に意識はなく、会話すら出来ない状態では私にはベニグノがアリシアの身体を使って人形遊びをしているようにしか映らない。ましてやそんなアリシアを妊娠させてしまったとなればそれは動けない彼女の肉体を使ったベニグノの自慰行為じゃないかそれでも彼は幸せだったんだろうな。彼に必要だったのはそんな自分を受け入れてくれるアリシアじゃなければいけなかったんだろう。だからこそ夢から醒めなければいけない現実が始まった時彼は自ら自分の人生をリタイアしてしまう。そんなベニグノがたった一人だけ気持ちを通わせたのがもう一人の男マルコだ彼の場合もまた自分が好きな女性リディアがアリシアと同じ状況になってしまうただ、ベニグノと違うのは彼はリディアと恋愛関係になった後で彼女が植物人間になってしまった。この映画孤独がテーマになってるんだろうけど私がその孤独が生み出す痛みをより強く感じてしまうのはマルコに対してだ片思いはある意味楽だそこには自分ひとりの感情だけあればいい。相手が自分をどう思ってようと関係なく恋することが出来る。でも恋愛関係となるとそうはいかない。そこには相手の気持ちや感情も必ず存在してくる。好きな人を傷つけたり傷つけられたりしながらそれでも続けていかなければ恋愛関係は継続しないと私は思うから。それをしたマルコの方に自分の中でもすんなりその痛みを感じることが出来るんだと思う。この映画を何処か現実離れした距離間を持ちながら見てしまった私がいる。それは私が女だからなんかなぁ?と思ってしまったよ。
2008.03.02
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ストーリー&解説R15指定!フランスから送り込まれた最終兵器。それは、正視不能の超ハイテンションスプラッター逃げ惑う若い女性。そのシャツには真っ赤な血が…。マリーは車の後部座席で悪夢から目覚めた。彼女は、親友アレックスのとうもろこし畑に囲まれた実家で、共に試験勉強をするためにやってきたのだった。部屋へと案内されたマリーが身体を休めていると、玄関のチャイムがけたたましく鳴り響いた。そしてアレックスの父が、男に刃物で惨殺されてしまう。マリーは身を潜めるが、続いて、母親と弟も犠牲に。さらにアレックスが捕らえられ、マリーは何とか救おうとするのだが…。ラストに意外なオチもある、フランス産のスプラッター。冒頭から繰り広げられるハイテンションな残虐シーンは、正視できないという謳い文句も納得のキョーレツさ。日本での公開が遅れていたのも、肯ける。しかし、見てはいけないと言われれば言われるほど、覗いてみたくなるもの。とにかく恐い。そんな気分を味わいたい人にもってこいの直球ホラー作品だ。監督は、1999年に20歳で『フリア』を撮りあげたアレクサンドル・アジャ。飛び散る血しぶき、襲いくる電動ノコギリ!本当に痛そうな残虐シーンが持続するパワーは、感服モノですらある。「ただひたすら怖いホラーを作ろうとした」という監督の狙いは、十分に成功。このハイテンション、体験すべし。スプラッター・ホラーの王道みたいなこの映画痛いわ、血しぶき満載だわwこのテの映画が好きな人には大満足なんじゃないかな?殺人鬼から見つからないように身を隠しながら大好きな友達を助けようとするマリー。見つかりそうなくらいに接近しながらも見つからないで進んでいくストーリー展開はかなりの緊張感で見る者をドキドキさせます。最後の最後にどんでん返しも用意してあって初めから終わりまでしっかり楽しめちゃう。ホラーなんだけど敢えて私はこの映画を「悲しい愛の映画」と呼ぼう。いやさぁ好きって気持ち愛する人の全てが欲しい!って思いも度を越すと怖ぇぞっ!!!((( ;゚Д゚)))この映画が気になる人はこちら↓↓
2008.02.17
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ストーリー&解説韓国発、時空を超えて手紙が運んだせつない純愛ドラマ。海辺にある一軒家「イルマーレ」に住んでいたキム・ウンジュ(チョン・ジヒョン)は、この家から都会のマンションに引っ越そうと荷造りをしていた。家を後にする時、彼女は家のポストに手紙を入れる。それはこれから「イルマーレ」に越してくる人へ宛てた一通の手紙だった。「あなたの前の住人です。大切な連絡が来るはずです。私への手紙は新しい住所に送って下さい。1999年12月21日」。しかし、その手紙を手にしたのは、1997年の時代に生きるハン・ソンヒョン(イ・ジョンジェ)だったのだ。こうして「イルマーレ」のポストを通して2人の時空を超えた文通がスタートするが、やがて運命は悲しみを帯びてながら二人の間に立ちはだかるのだった…。ハン・ソッキュ主演の純愛ドラマ『八月のクリスマス』を思い起こさせるロマンチック・ラブストーリー。時空を超えて文通をする2人の男女のそれぞれの生活を描きながら、互いに好意を抱いていながら会えないという辛さ、切ない片思い、運命の惨さを美しい映像と音楽でセンチメンタルに描く。全体的に柔らかなトーンで描いた映像はどこか暖かさを感じ、ロマンティックなムードも味わえる。時間の流れを表現した空の早い移りかわりもファンタジックで幻想的。また映像だけでなくストーリーにも凝っていて先の展開も読めないところが面白い。この映画の主演2人は韓国で人気の若手俳優。ヒロインのウンジュを演じるチョン・ジヒョンは雑誌とCMのモデルからテレビ女優になり、映画はこれで2本目。フッと見せる表情は和み系として男性の人気を掴むのは納得。等身大の若者達のピュアな心のうちを綴った秀作として是非見てほしい。ウルッとくること間違いなしです。「イルマーレ」といえばサンドラ・ブロックとキアヌ・リーブスのアメリカ版の方が話題になったのだけどこっちはそのアメリカ版の本家本元となった韓国版の方です。私はチョン・ジヒョンが好きだ!!という贔屓目を取り除いてもこっちの方が好きだ。何だろう?やっぱ、主役の男性はキアヌ・リーブスじゃない方がいいんだろうな(あ!! あくまでも私の好みですがねw)ごくごく普通の男と女韓国版の方がその雰囲気が出てて奇跡もそっちの方が盛り上がる(ような気がするんだよ)手紙のやり取り過去と未来の時空を越えた手紙によって知り合う2人お互いに惹かれあう中で過去のウンジュに会いに行くソンヒョン。でも彼女にとってはまだ「見知らぬ人」でしかないソンヒョンそこにいるのが未来の彼女なら難なく恋に発展するかもしれないシチュエーションなのに・・・そんな切なさが見る者の気持ちもキュンとさせる。手紙のやり取りがスタートしたばかりの頃失恋したばかりのウンジュが「つらいのは愛が終わらずにずっと続いてること 失恋した後も」そう書いた時ソンヒョンがこう返事する「誰かを愛してその愛を失った人は 何も失わない人より美しい」昔私がまだ10代だった頃これと同じような言葉をくれた男がいたんだよな。この映画が公開されるよりもず~~~~~っと前の話だ。まそれは余談ですがね( ̄▽ ̄) 韓国映画独特の匂いがして切なくももどかしい恋愛映画ですがこういうのもたまには悪くないですよ。この映画が気になる人はこちら↓↓
2008.02.10
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ストーリー&解説つながりたい-衝撃的な“愛”のカタチアメリカ南部の田舎町。畑仕事をしながら静かに暮す元ブルース・ミュージシャン、ラザラスはある朝、道端で血だらけになって倒れている若い女を拾った。女の名はレイ。子供の頃の虐待の影響でセックス依存症となっていた彼女は、恋人のロニーが入隊したため、孤独に耐えられなくなりドラッグと酒に溺れ、男に殴られたのだった。レイを家につれて帰り看病するラザラスは、逃げないようにと太い鎖を彼女の体に巻くのだった…。ラッパーの成り上がり物語『ハッスル・アンド・フロウ』で好評を博したクレイグ・ブリュワー監督が、再度メンフィスを舞台に、そして音楽をモチーフに取り上げた問題作。南部の田舎町で年輪を重ね、ひっそりと暮す初老のブルースマンに扮したサミュエル・L・ジャクソン。劇中で見せるギター・テクニックに、まるでプロのブルース・ミュージシャンがそこにいるかのような錯覚を覚える。それにも増して驚くのは、血だらけ泥だらけ、おまけに鎖で繋がれ…の役柄にチャレンジしたクリスティーナ・リッチだ。全裸も辞さずに、こんな極めつけの“汚れ役”を演じきるとは、まさにハリウッドのミューズだ。おまけに、すっかり痩せて“いい女”になった!心の傷を治すことが出来るのは自分自身。でもそこに揺るがない誰かの支えがあったらどんなに心強いかこの映画は2人の男と女が共に抱えた心の傷を癒しあう姿を描いている。妻を弟に寝取られて傷ついたラザラスの元に現れた若い女レイ彼女はSEX依存症だった。彼女の心の病を治すべくラザラスは彼女を鎖でつないで自分の元で生活させる彼女の傷に傷薬を塗りながら妻に対する不満をぶつけるラザラス彼も何かに気持ちを向けることで自分の心を静めようとしてるかのように私には見える。黒い蛇は彼の心にも棲んでいた。幼い頃に父に性的虐待を受けたレイがその衝動を抑えるためにSEXをしてしまう。一番嫌悪している行為でそれをすることは心の傷を深くするだけだ。そんな彼女を焦らずにゆっくりと癒すラザラスの優しさそこにセクシャルな気持ちが全く無いとこがこの映画のいいとこなんだろうな。しかし、やってくれましたクリスティーナ・リッチ!!よくぞここまで痩せたよね?いやぁ、天晴れ!!ムチムチを通り越してた「モンスター」の時はどうしちゃったのぉ???って思ったけど、やっぱ女優さんですなやるときゃやってくれます!それにもまして!のサミュエル・L・ジャクソン。このオッチャンが渋いんだわ(≧▽≦)可愛い娘っこが裸同然で転がってても手を出さない!クールな態度で優しく包む彼の与える「安心感」はとても大きくて映画を見てるとレイが羨ましくなってくる。「あれ、欲しいなぁ」って寂しい女ならきっと思っちゃうだろう。この映画クリスティーナ・リッチとサミュエル・L・ジャクソンの歌声が聴けるのもちょっと美味しいかも。この映画が気になる方はこちら↓↓
2008.02.10
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ストーリー&解説6人の女たちのドラマには、笑いと涙と“秘密”がいっぱい!巨匠アルモドバルが再び母の愛を描いた感動作失業中の夫の分まで働く、気丈で美しいライムンダ。だが彼女の留守中、夫が15歳になる娘パウラに関係を迫り、抵抗した娘は勢いあまって父親を殺してしまう。愛娘を守るため、ライムンダは必死に事件の隠蔽を図るが、その最中に「故郷の叔母が死んだ」と知らせが入る。一方、葬儀のため帰郷したライムンダの姉ソーレは、大昔に火事で死んだ姉妹の母の亡霊が、1人暮らしだった叔母をこっそり世話していた、という奇妙な噂を聞く。「今もっとも自由で独立した映画監督」と言われるペドロ・アルモドバル作品。女性のたくましさと母性を、尊敬と賞賛をこめて描いてきた彼の目線は、今回も健在だ。登場するのは、大昔に死んだはずなのにひょっこり戻ってきた母、二人の娘、孫娘、叔母、隣人の6人の女たち。セクシーでたくましい女を演じたペネロペ・クルス、監督とは19年ぶりの仕事となったベテラン、カルメン・マウラら6人の女優は、カンヌ映画祭の最優秀女優賞を全員が獲得するという快挙を成し遂げた。女が主役となれば、当然そこには笑いと涙と“秘密”がいっぱい。先の読めないユニークな筋書き、6人6様の生き様、ペネロペが歌うタンゴの名曲「ボルベール」をご堪能あれ!「女は強い」逆境に立たされたら余計にその強さは発揮される私もずっと女をやってきて結婚生活ってものも子育ても経験してその部分は確かにそうだなって思う。まぁ、性格もあれば環境も大いに影響するとは思うがどうしようもない状況に於いての開き直りは女の方が覚悟が早いような気がするでこの映画はそんな「開き直った」女たちの生き方みたいなものが描かれてる。この映画完全に女中心だ若干、男の人が関わる部分もあるけれど「生活」の部分に男性は殆ど出ない。力仕事でさえ女だけでこなしてしまう親子の関係も母と娘のみで描かれているこの映画の中で父親は「必要ない者」レベルの扱いだ。確かに、役立たずだったりどうしようもない男ならたとえ父親だったとしても必要ないもんなと私も思う。女だけでも生きてくことには何の不自由もないんだよ主役クラスの女性を取り巻くこの町の女たちもみんな逞しい。女同士の繋がりも「生きる」ためにはとても逞しく頼りになるもんだ女々しいという言葉がある。その言葉と対極にあるようなこの映画女々しいの意味を変えて頂きたくなるくらいにこの映画に出てくる女は力強い。この映画ペネロペ・クロスが好きな方にはたまらない映画かもしれない彼女の歌が聴け彼女のでかいオッパイの谷間が堪能出来る(ワタクシ個人的には 彼女の排尿シーンが妙にエロチックでしたが( ̄▽ ̄) )それだけでもペネロペファンには美味しい映画といえるでしょう。この映画が気になる方はこちら↓↓
2008.02.09
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ストーリー「誰にでも才能があるのよ ヤンの才能は? 理想の恋人であること」北海に面したスコットランドの村。ベス・マクニール(エミリー・ワトソン)は北海油田の労働者ヤン(ステラン・スカルスゲート)と結婚する。ベスの義姉ドド(カトリン・カートリッジ)やヤンの同僚たちは心から祝福するが、ここは厳格なプロテスタント信仰が根強い排他的な土地。教会の長老たちなどは白い眼を向ける。幸福に満ちた新婚生活も束の間、ヤンは油田に戻らねばならず、残されたベスは彼からの電話だけを楽しみに生きる。休暇まであと一週間、ベスはヤンを早く戻して欲しいと神に祈る。油田で事故が置き、ヤンは頭に重傷を追う。命だけは取り留めたが、全身麻痺のまま回復の見込みはない。神は「お前の望み通りヤンを返した。これからお前の愛が試されるのだ」と告げる。ベスと看護婦であるドドは献身的に介護するが、ヤンは絶望して自殺さえ図る。妻を自分の犠牲にしたくないと思った彼は、ベスに愛人を持つように言う。その愛の行為を自分に話せ。そうすることで自分もお前と愛し合うことができる。そして自分を生かすことができるのはお前の愛だけだ。ベスは夫の言葉を信じ込んで、男たちと関係を持ちはじめ、ついに娼婦に身を落とす。ベスは「お前の愛の証をみせよ」という神の命令に従い、ドドとヤンの主治医リチャードソン(エイドリアン・ローリンズ)の忠告も、このままでは教会から追放されるという母(サンドラ・ヴォー)の嘆きも耳に入らない。リチャードソンはベスを救うには精神病院に入れるしかないと判断し、自分の言葉が妻を破滅させつつあると悟ったヤンも同意書に署名する。ベスは病院に向かう車から逃げ出すが、家には受け入れられず、教会からは追放され、子供たちに石を投げられて追われる。疲れ果てたベスはドドにヤンが危篤だと知らされ、沖合に停泊する不気味な大型船に向かう。やがてその船長(ウド・キアー)らにナイフで滅多刺しにされたベスが病院に担ぎ込まれる。ベスはヤンの病状がまったく好転していないと聞き、では自分が間違っていたのだと言い遺して死ぬ。ヤンは奇跡的に回復する。ベスを教会に埋葬すれば葬儀も行えず、地獄へ行くと宣告される。ヤンは妻の遺体を密かに盗み出し、海上油田で海葬に付した。翌朝、遙か天空高くの雲のなかに鐘が顕現し、その音色が海上一面に響き渡った。愛するということは「求める」ことなのか「与える」ことなのか。この映画を見てまず考え込んだ。この映画の主人公ベスは与える愛だ。夫の命を救う力は自分にしかないと思いその為に自分を犠牲にしていく。勿論、本人は犠牲になってるなんて思っちゃいない。ただ、ただ、夫に愛情を与えようとする。反対に夫のヤンは求める愛。ベスにひたすら自分を愛せと要求し自分のために生きてくれと言う。俺に生きて欲しいなら俺の望みを叶えてくれと言う。そのどちらも愛するが故の思い。この映画の中に「正義感」の人がいるベスの義姉のドドとヤンの主治医リチャードソンだ。リチャードソンがベスに「ヤンは相手かまわず寝ろと強制してる」とヤンを非難するそれにベスはこう答える「誰とも寝てないわ 私はヤンと寝てるの 死から救ってるの」彼女は本当にそうすることで夫を救う。ベスを弱いと決めつけて妄想にとりつかれてると判断した彼らは「正義感」でベスとヤンを引き離そうとする。でも、実際には正義なんて何の役にも立たなくて悲劇を悪化させただけだ。この映画のラストを悲劇ととらえるか喜劇ととらえるか人それぞれだと思うけれど私はこの映画をハッピーエンドだと思ってる。確かに悲しい結末ではあるけれど最後まで愛する人を救うために生きてその愛を全うし、奇跡を起こした主人公のベスはきっと幸せだったろうと私は感じるから。もしも私がベスなら、それを幸せだと思うから。この映画が気になる人はこちら↓↓
2008.02.01
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