全10件 (10件中 1-10件目)
1
![]()
【本日の一冊】 駆けこみ交番新米巡査の高木聖大は、世田谷区等々力の交番に赴任した。大事件などない閑静な住宅街で、不眠症のおばあさん神谷文恵の夜の話し相手が聖大の目下の役割だった。ところが、ひょんなことから、聖大は指名手配中の殺人犯を逮捕するという大手柄を挙げた。以降、文恵の態度が微かに変化する。文恵を含む七人の老人グループが聖大に近づいてきた…。人気沸騰中、聖大もの四編を収録。 【目次】とどろきセブン/サイコロ/人生の放課後/ワンワン詐欺『ボクの町』に続く連作短編集。サクッと読めるのだけれど、さまざまな人間模様がいい味を出している一冊です。聖大くんの成長も楽しみですが、「とどろきセブン」の今後の活躍も気になります。ぜひ第三弾を出して欲しいですね~。
2007年11月24日
コメント(0)
![]()
【本日の一冊】余白の愛耳を病んだわたしの前にある日現れた速記者Y。その特別な指に惹かれたわたしが彼に求めたものは…。記憶の世界と現実の危ういはざまを行き来する。幻想的でロマンティックな長篇。瑞々しさと完成された美をあわせ持つ初期の傑作。これは個人的に激しく共感できる物語でした。大切なものを失い、身体を病み、記憶の世界と現実を行き来する毎日…そういう時間を漂いながら、おぼろげな感覚の中にいた時間が私にはあるのです。その時間を見事に描写している、そう思える作品でした。自分のいるべき場所を見つけた今だからこそ、読める作品だとも思います。
2007年11月22日
コメント(2)
![]()
今日は楽天ブックスがポイント8倍だそうで、(要エントリー)夫が集めているコミックをポチってみました。 このシリーズ。発売されているの全部欲しい!というので、未購入のを10冊。どど~ん!とプレゼントしちゃいましょむふっ 身も心も太っ腹な私
2007年11月21日
コメント(2)
![]()
【本日の一冊】逃避行家族だけを最優先に生きてきた主婦・妙子。五十歳になった今は、愛犬・ゴールデンレトリバーのポポが頼りだ。そのポポが、不幸な事故で隣家の子供を咬み殺してしまった。夫と娘は世間体を考え、犬を差し出そうとする。妙子はすべてを捨てて逃げた。ポポを守るために…。妙子の行き着く先に待つものは?家族とは、幸せとは何かを問う、感動のロード・ノベル。 犬好きの方、ハンカチの用意をされて読まれますよう。猫派の私でもうるうるしてしまいました。動物から教わる事は本当に多いですね。 そして、人間の身勝手さにも胸の痛みを感じた一冊でした。
2007年11月15日
コメント(2)
![]()
【本日の一冊】ナイチンゲールの沈黙ガンで眼球を摘出する子供たちの運命に心痛めた看護師の小夜は、子供のメンタルサポートを“愚痴外来”田口に依頼する。その渦中、患児の父親が殺された。厚生労働省の変人役人・白鳥も加わり、事件は思わぬ方向へ。『チーム・バチスタの栄光』続編。前作を読んだ時ほどの高まりは感じませんでしたが、充分楽しめました。今回は「白鳥」のキャラがさほど際立ってこなかったですね。 あえて抑えたのかな~。本書を読むなら、前作を読んでからの方がより楽しめると思います。いきなり本書だけだと、白鳥・田口ほか、登場人物の関係などがいまひとつ弱いため田口のキャラもあまり立ってこないような…『チーム・バチスタ~』を読んでこそ『ナイチンゲール~』の味がひきたつ、という感じですかね。 ←シリーズ第三弾のこちらも楽しみ。 早くブックオ○に並ばないかな~
2007年11月13日
コメント(2)
![]()
【本日の二冊】Vintage’06 (ヴィンテージ・シックス)6人の直木賞作家が贈る、芳醇、至高のアンソロジー。ワインは愛をはぐくみ、愛は物語を生む。【目次】父の手(石田衣良)/トカイ行き(角田光代)/ひとしずく(重松清)/天使の分け前(篠田節子)/腕枕(藤田宜永)/浅間情話(唯川恵)Vintage’07 (ヴィンテージ・セブン)急逝した故・藤原伊織氏の遺作「オルゴール」を含む、珠玉のアンソロジー。【目次】パリの小鳥屋(伊集院静)/壬生夫妻(江國香織)/過ぎし者の標(小池真理子)/女王(佐藤賢一)/オルゴール(藤原伊織)ワインをモチーフにした贅沢な面々の短編集2冊。毎年出るんでしょうか? 是非、出版してほしいな~。藤堂志津子、浅田次郎、山本文緒、森絵都… 書いて欲しい作家はたくさんいるわ。京極夏彦さんのワインストーリーというのも読んでみたいし(笑)来年も楽しみにしていよう。
2007年11月11日
コメント(2)
![]()
【本日の一冊】黒冷水この憎悪はどこから生まれたのか?兄と弟の壮絶な家庭内ストーキング。史上最年少・17歳。第40回文芸賞受賞作。著者の内にある欲求が昇華されて、この作品ができたのではないかと思わせる内容。後味はよくないし、他の作品が出てもあえて読みたいとは思いませんが、一気に読ませる勢いはある作品でした。
2007年11月09日
コメント(0)
![]()
【本日の一冊】セイジ独自性と文章ののびやかさ、リアリティを評価された、1999年の太宰治賞最終候補作「セイジ」と、最新書き下ろし「竜二」を収録。「多輝子ちゃん」で第16回太宰治賞を受賞した著者による感動の物語。辻内氏の作品を読むのは『青空のルーレット』『ラストシネマ』についで3冊目になります。どれも読後感が好いんですよね~文章的には特に巧い!っていう感じもないのだけれど、辻内氏の描く物語になぜか惹かれてしまいます。その理由を本書の言葉を借りて表すなら…≪私自身が川の向こうに置いてきた忘れたくない何かを≫辻内氏の作品にみている、そういうことだと思います。未読の作品も楽しみだわ
2007年11月04日
コメント(0)
![]()
【本日の一冊】風に舞いあがるビニールシート愛しぬくことも愛されぬくこともできなかった日々を、今日も思っている。大切な何かのために懸命に生きる人たちの、6つの物語。 【目次】器を探して/犬の散歩/守護神/鐘の音/ジェネレーションX/風に舞いあがるビニールシート ブック○フに並んでいたので、購入しました。表題作もいいけれど、個人的には「犬の散歩」「鐘の音」が好きでした。「鐘の音」はなんとなく森さんっぽくないような気がする…のは、私だけ?
2007年11月02日
コメント(2)
![]()
【本日の一冊】 おすすめ絵本 いつまでも森のなかで、こぐまのオリがおかあさんにたずねます。「おかあさんはいつまでぼくのおかあさんなの?」「いつまでもよ」と、おかあさんはこたえます。でも、オリには「いつまでも」がどんなかんじなのかわからなくて―親子でいることの幸せをかみしめられる幸福な絵本。 久々に≪いい絵本をありがとう!≫ という気持ちになれた一冊です。こどもを抱っこしながら、言葉に想いをこめて、ゆったりと読んであげたいですね。
2007年11月01日
コメント(0)
全10件 (10件中 1-10件目)
1
![]()

