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左右にある大きなダイヤルがラジオ局の周波数に合わせるためのバリコンのつまみです。
普通のラジオの場合同調用のダイヤルは一つなんですが、この当時2連バリコンというのがなかったからでしょうか?アンテナから入った電波を選択するための同調回路に一つと、検波(ラジオの電波から音声信号を取り出す)の前に1個設置されています。
下側の2つのダイヤルは、レオスタットと呼ばれる可変抵抗器で、真空管のフィラメント電圧を調整するものです。(再生検波の調整や音量調整に使う)
そして真ん中のノブは、再生検波という方式で使うコイルの結合度を文字通り距離で調整するためのもので、引いたり押したりします。
左下が、フィラメント用の電源スイッチ、右下がスピーカー出力端子(プラグ)になります。ここには 励磁
マグネチック型のレシーバーも繋げられます。
ラジオ部分の中身はこんな感じです。ガラガラですね
真空管が1本しか刺さっていません。本来は同じ真空管(UX-201A)が3本使用されます。
別角度から見るとこんな感じです。
通称”まな板”と呼ばれる木製の板の上に、真空管ソケットを始めとする部品がマイナスねじで止められており、針金みたいな(多分錫鍍金線だと思いますが...)導線で配線されています。
見た所その他の部品は、コンデンサーが2個と抵抗が1個、低周波トランスが2個といった本当にシンプルな回路になっています。
こちらがスピーカー部を単独で撮ったものです。基台の部分に音量調整のスライド抵抗?が組み込まれています。
落札金額ですが、送料を合わせると2万円近くなり、ちょっと高くなりました。写真に写っているUX-201Aという真空管(相場1本 2千円から4千円くらい)が使えれば、相場より少し高く程度ですが、確認しましたらフィラメントが切れていましたので、かなり高めでの落札になりましたね。(ついでに現在では入手が難しい1:3の低周波トランスの一つは断線しているようです。)
でも、以前から欲しいなと思っていたラジオで、外装を含めて(約100年近く前ものだと考えると)良い状態で、貴重な品物ではないかと思っています。
自分はこうした古典ラジオの知識はあまりないのですが、何とか音が出るよう修理をしたいと思っています。真空管のUX-201Aも結構流通量はあるようなので、値段さえ気にしなければ入手は可能のようなんですが、さすが1本4000円が3本12000円は痛い出費なので、ebayからの購入含めて少し時間をかけて入手してみたいと思っています。
まずは、回路起こしからでしょうか?この年代のラジオの回路図は、ネットで探してもなかなか出てこない(手書きのものを1つだけ見つけましたが)、現物から回路を描いて、部品が壊れていないかどうかのチェックを行ってゆきたいと思います。
以上、「
近況報告12 古いラジオを買いました!
」 でした。
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交流式UX201A3球式再生検波ラジオ 修理編… 2022.01.31