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翌朝、もう大丈夫だろうとワイヤを引っ張ってみたが、昨日と同じ殆ど動かない。これは異な事。サビが激し過ぎるのか…。それにしてもワイヤチューブの外観は汚いが、見える範囲のワイヤはサビも無く綺麗だ。どうしてだ…。TYのスロットルワイヤは途中からキャブに行くワイヤとオイルポンプに行くワイヤが分岐しているので、その分岐点が怪しいと思い、分岐キャップを外して中を確認したが、オイルで湿ったサビの無いワイヤが見えるだけで異常は見当たらない。もしかして、オイルポンプ?
早速オイルポンプを確認すべく、クランクケース右側前のカバーを開けようと思ったのだが、この時代のボルトはご多分に漏れず頭がプラスネジとなっているので、ショックドライバーの出番となる。3本で留められているのだが、一番上の1本に手を焼いた。外してみるとネジの中央部が激しく錆びていた。
カバーを外してビックリ。オイルがドバッと100ccほど出て来た。この部分にオイルが溜まる事は無いと思うのだが、オイルポンプの破損だろうか。スロットルから来ているワイヤを調べてみると、サビは無く綺麗だが、ポンプを動かすプーリーが固着して全く動かない。従ってワイヤも動かないのだ。スロットルが動かない原因はここだったのか。プーリーが動かない事にはワイヤが外せないので、オイルポンプを取り外すしかない。オイルポンプは2本のビスで固定されているだけなので、簡単に外せると思いきや、外れそうで外れない。
辛抱強く引っ張ったり、ビスを外した辺りを優しくドライバーでこじったりしていたら何とが外せた。クランクケース側には螺旋を切ったロッドが出ており、ガスケットまで付いていたので外しにくい事が後で分かった。外したオイルポンプはプーリーを力を込めた手で回してみたら、何とか回ったのだが、明らかに固着している。面倒そうなポンプの分解は後回しだ。外したオイルポンプカバーをよく見てみると、石か何かにぶつけたのだろうと思われる傷が内側まで貫通しており、アルミパテで汚い補修の跡があったので、前述のクイックウエルドを表裏に盛って、硬化後に美しく研磨する事にする。カバーにはガスケットが付いていたので、ケース内は少しはオイルが漏れたりするのであろうか。
オイルポンプのワイヤを外してみたら、何も無かったようにスロットルが回る。途中にあるワイヤ調節ネジ錆びていて回らないが、固着も無いようなので、スロットルワイヤは使用出来そうである。
サビは無さそうだが動かないスロットルワイヤ
オイルが溜まっていたポンプケース内
ポンプケース内から排出されたオイル
ポンプケース内に残った何かの堆積物
動かないオイルポンプ
取り外したオイルポンプ
割れの荒治療が為されているケースの表側
ヒビが入ったままになっているケースの内側
やっちまった電装 2020.05.24
エンジンが掛からない訳 2020.05.22 コメント(6)