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turu164 @ Re:フロントブレーキ修理(05/09) こんな新車のようなバイクは初めてです。…
906tom@ Re:フロントブレーキ修理(05/09) 太田ガレージに入庫する中古物件にしては…
turu164@ Re[1]:TY50/12年振りのエンジン始動(05/02) グリフイスさんへ 今年は不動車になってし…
グリフイス@ Re:TY50/12年振りのエンジン始動(05/02) バイクも車も同じですが、ほおって置くと…
グリフイス@ Re:フレンディーでキャンプに行ったものの(04/18) 良いですね。最高じゃないですか。ひとり…
2019.03.09
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カテゴリ: Touring



突然の来客の対応を済ませ、午前11時前と遅めの出発だ。去年から乗っていなかったV7ドンキーに久し振りに火を入れる。トリクル充電器に繋いでいるので、セル1発で掛かるのは有り難い。オイルが下がっているので入念な暖機を行いシフトアームを1速に踏み込むと例のグニャとした感覚で入ったのかどうか分かりずらい。V7Ⅱからはこの問題は解決されたようだが、これも個性の1つでしょう。
気温は12度を示しているので、寒くて震える事は無いだろうと思いながら、出発。今日はスマホナビに頼る事にしたので、事前に一般道ルートを選択するとR2を備前まで走れと表示される。今日はブルーラインを走りたい気分なので、経由地に一本松PAを入れてブルーライン経由とした。渋滞のR2を我慢しながら走り、今は無料となったブルーラインに乗って備前を目指す。経由地の一本松で休憩。平日の金曜日とあって、何時もはバイクで一杯の駐車場もCBRとNinjaの2台だけだ。
私はソロツーリングが好きだ。大勢で走るのも悪くはないが、3~4人まででそれ以上になると、時間が大幅に遅れる事や危険な事が多く気を使ってしまう。その点ソロは良い。話し相手はいないが、自分のペースで走れ、止まりたい所に止まり、ゆっくり写真も撮れるし、時間通りに事が進む。オンロードは複数ツーリングが多いが、今まで走ったオフロードは殆どソロだ。
ブルーラインを日生で降りて備前で再びR2に復帰。直ぐに閑谷学校方面に分岐。ヘルメットの中からナビ音声の矢継ぎ早の指示が出るのが有り難い。吉永の町を過ぎて北上して行くと段々と家も少なくなる。昼飯を食す店も皆無である。ダメなら八塔寺で何とかなるだろうと思いながら田舎のワインディングを快適に走っていると、道路脇に小さな「お好み焼き」の看板を発見。慌てて減速するも通り過ぎてしまう。看板は出来たばかりのようで真新しい。この様子だと昼飯にありつけるのはここが最後かも?八塔寺はオフシーズンなので店が閉まっているかも?色々と頭を過ぎったがUターンするのが面倒くさかったので、そのまま走り出した。「お好み焼き」に後ろ髪を引かれる思いだったが、八塔寺がダメだったら一食くらい抜いても構わないとの結論に達したのだ。
県道368から分岐して、急な坂道を登るといよいよ八塔寺ふるさと村だ。気温は下がり10度。風もかなり強くなって来て寒いが、満開の紅梅が迎えてくれた。八塔寺ふるさと村は岡山県備前市吉永町加賀美にある岡山県指定の町並み保存地区の名称である。 八塔寺を中心に標高約400メートルの台地に現在も茅葺き屋根の民家や段々畑が残り、日本古来の農村の景観を今に伝えている。映画「黒い雨」「八つ墓村」「火垂るの墓」などのロケ地となった事でも有名。この風景が好きで閑散期に是非もう一度尋ねたかったのだ。
先ずは昼飯の算段だ。キャンプ場にあるレストランに行ってみたが休みだった。仕方がないので、引き返して「そば処 壽光庵」に行ってみる。ここは開いていた。山菜蕎麦が800円、昼定食も800円。お得感のある昼定食を注文。今日は鴨だそうだ。八塔寺で鴨?まぁそれも良かろうと思い美味しく頂いた。取れたての椎茸一袋200円もお土産に買って、町並み保存地区に向かう。茅葺き屋根の家が見えてきたが、どれもかなり傷んでおり、倒れそうな家もある。風情はあるが、もう少し手入れをしないと折角の備前市の誇る名所も台無しである。平成の大合併で大きくなった市では山間部までは手が回らないのであろうが、茅葺き家が倒れたら名所どころではないのでは?
駐車場にバイクを駐めて歩いてみる。観光客はオジサンが1人のみ。茅葺きの家々は大きな屋根に低い間口と古代の民家のようで、面白い。大きな焼き物のカエルに出迎えられ八塔寺と思って石段を登った寺は高野山真言宗高顕寺の本堂であった。隣にある茅葺きのボロボロの建物が八塔寺のようである。当然人は住んでおらず、廃寺のような佇まいである。
「山岳宗教の聖地として製鉄技術集団が活躍した歴史を持つこの地は、多くの薬草が自生し、八塔寺の僧侶が作る薬草が有名となった。鎌倉時代には十三重の塔や七十二の寺院が建ち並び、盛隆を極めた。」と高顕寺の由緒板に書いてあった。
593mの八塔寺山にも登山できるようであるが、今日のところは時間の都合で遠慮する。山村の原風景をゆっくりと堪能して帰路につく。今度は和気から万富を抜けてR2に復帰する道をナビにセットする。山を下るにつれ気温も上がり、R2に合流する頃には15度となり、快適である。今日は4時に来客があるので、早めの3時30分帰着となった。今年最初のツーリングは近場であったが、久し振りにリフレッシュできた。本日の走行距離150.8キロ。

紅梅とV7ドンキー

昼定食の鴨

お土産に買った取れたての椎茸

茅葺き屋根の古民家とV7ドンキー

古民家にはレトロなポストが良く似合う

側面が低い古代の民家風の古民家

苔むした茅葺きの屋根

高顕寺のカエル

見事にボロボロになったカーテンを吊した八塔寺

居住している現役の茅葺き古民家

高顕寺と右上の八塔寺

八塔寺から見た原風景






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Last updated  2019.03.09 10:02:03
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