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話しによると、発動機は5年程前に掛からなくなり、そのまま軒下にビニールを掛けて放置していたとの事。野晒しでなかった事で、酷いサビなどが無かったのが救いである。
一応欠品や、破損箇所などないか見渡して修理に取り掛かる。タンクを外してみるとガソリンが僅かだが残っていたので全て捨てた。プラグを外してみると焼け具合は良好だ。プラグコードに繋いでリコイルスタータを引くと発火が確認出来た。電気系統は大丈夫のようだ。ならばキャブレターだろうと思いバラシに掛かるが、キャブを留めている片方のボルトがマフラーが邪魔になって外せないので、マフラーから外す。エアークリーナーを外し、スロットルやチョークを繋いでいる針金のように細いロッドとスプリングも外すとキャブが外れる。
このキャブはフロートチャンバーが異様にデカくて円筒形となっており、底のボルトで留める仕様なので、フロートチャンバーはどの位置でも取り付け出来るようになっている。キャブの外側はアイドル調整とパイロットジェットがあるのみ。中はガソリンが残っておらず、不純物も無く綺麗なものだ。フロートを外しニードルバルブを取り出すとこれも綺麗だが、バイクのようにスプリングが仕込まれた突起が無い。発動機なのでこんなものであろうか。
次はメインジェットだが、キャブの上下を貫通している筒の中の奥まった所に付いており、マイナス溝も無くボルトの頭状にもなっていないので、外す事ができない構造となっている。仕方がないので細い針金とパーツクリーナーと圧縮エアーで貫通を確かめつつ掃除を行う。全ての穴の掃除を行い、貫通を確かめたので、組み立てに掛かる。スロットルを繋ぐ細いロッドは天秤金具を取り付けた後では取り付けが出来ない事がわかり、何回も天秤金具を取ったり着けたりでやっと組み立て完了。
燃料コックの状態を見て、ついでにオイル交換をしようとドレンボルトを探したら2箇所もあった。注油口も2箇所だ。恐らくポンプなどをベルトで繋いだ時に前後どちらからでもオイル交換できるようにするための親切設計だと思われる。オイルは真っ黒では無かったし、20Wのオイルが無かったので止めにした。直ぐには壊れないだろう。
新しいガソリンを少し入れてリコイルスタータを5回程引いたら掛かった。暫くしてチョークを戻すとアイドリングも安定している。スロットルを開けると大きな音で回転も付いて来る。台座が無いので、エンジンが一人で暴れ出す。放っておいたら他所の家に飛び込んでも困るので、アイドルに戻し様子をみたが大丈夫のようだ。一旦止めてを繰り返したが問題無いようだ。後は耕耘機のキャブの掃除したら終わりだ。お蔭で貴重な時間が割かれてTYの作業が中断してしまったので、納品時には牡蠣鍋と清酒嘉美心を存分に飲ませて貰う事としよう。
三菱メイキG500L
エアークリーナー、マフラー、キャブ側
取り外し中のデカいフロートチャンバーが付いたキャブ
キャブの真上。アイドルスクリューと中央にあるのがパイロットジェット
どうにも外せないメインジェット
ギアプーラーを買ったものの 2021.07.10 コメント(2)
ヘッドを開けて見たら….. 2020.11.17
どうにかならぬかフライホイール 2020.11.10 コメント(4)