~三時のおやつ~orenge harmony~

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2005年04月16日
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カテゴリ: カテゴリ未分類

スィーツシネマ“magonia”




キーワード“希望”の行方
自然が生み出す色彩がそのまま映し出されるようなスクリーン
そのやさしい色彩に身も心も委ねれば、空想のストーリー“マゴニア”へ誘われる。
美しく繊細な描写にただ魅せられながら、美しい空間で動き出すストーリー…
それは現代では亡くしたものを回想させられるだけでなく、新しい何かが入って
くる感覚…人間の根源を辿るような神秘的なストーリーに不完全な人間臭さを漂わす。
それは古き良き過去と低迷する現在との葛藤なのだろうか?そして“希望”の行方として
ストーリーの風を吹かし始める。
どのストーリーでも連呼される“希望”という言葉。手を伸ばせば誰にでも届くものなのに


“希望”は人を活かしそして輝かせる
“絶望”は人を溶かしそして腐らせる

その“絶望”の空気が大きいほど“希望”の灯は絶やさずにいなくてはならない
“マゴニア”は目の見える場所の何処にもないけれど、目の見えない場所に必ずある
希望はやさしいだけの生温い光でも、涙を拭うだけの風でもない。
希望が持つ本当の意味は、人の立たされる場所によって変わるもの。時に厳しい
逆光にもなり、心を灯す熱い温度になる。必要な人にだけ導く風だ。
それがマゴニアには3つのストーリーで描かれている。そう感じられた。
目映いものばかり追っていたら、目が眩んで、古き良きもの、かけがえのない大切な
ものを置き忘れてしまう。
本当の希望とは冷静に大切なものを見つめられる人にだけ感じられるのかもしれない。

てもいけない。高揚感や脱力感は適度に済ませないとならない。繊細すぎるこの空気
に溜め息のひとつもこぼしたくなってくる。このストーリーが語りかけるものは繊細
で膨大だった。

空飛ぶ船“magonia”の行方

人が空想を描くことは単なる現実逃避じゃない。空想は生きて行くための糧なのだ

それこそがマゴニアの真意を奏で始める。ただ“希望”を失った人を落ち着かせるまじない
では決してない。真っ白の閃光を浴びる夢後心地のような空想が。漆黒の夜に烏となって
隠れてしまいたくなる現実に変わったときホワイトとブラックの対比したカラーがぶつか
りあう。絵の具のように白よりも黒の方が圧倒的に染まりやすい。それでも染まらず何か
を探し当てることが本当にできるのか?私には,貴方には,できているのか?空想は私たち
の心の隙間でいつでも芽生えている。それが花を咲かせ、そして散るのは自然の摂理と
さえ感じられる

ストーリーの少年はまさに父親とともに空想を咲かせそして散ることになった。
それは父親に話されていたマゴニアの住人つまり空想の中にいたストーリーの役者は思わ
ぬかたちで思わぬ形と場所で現実に姿を現され少年は深く息を飲む。そして気がつく真相は
はるか重い場所にあることに気がつく。きっとホワイトとブラックが交差し,頭の中はマーブ
ル柄を描くように混乱していただろう。そして追い打ちを掛けるように消え行く父親…スト
ーリーの真意は少年に委ねられる

その謎が多過ぎた父親が消えたとき、私が個人的に感じたもの、そう人は死や別れに立たされ
たときこそ本当の意味で現実と厳しさに打ちのめされる。この父親は死か別れか定かではない
のだが、このストーリーは決して夢と現実のギャップだけが描かれたわけではないことがわか
る。夢と現実のギャップの中にはその死と別れが関連しているように、層を成しているはずだ
から。
このストーリーでの希望の行方は二段も三段も飛び越した先にあった。その真相が暴かれる
数十分は、映画だけの世界での衝撃というよりは、私の脳裏に浮かぶ私自身のストーリーに
結びついた。
そう誰にでも持ち得る何かに結びつくストーリー…貴方の中にもあるはず…
私が感じたものは他の誰とも異なっているはず、それでも行き着く希望の行方は同じ風向きで
はないだろうか?生きることはどんな生命でも平等に灯るわけじゃない。理不尽って言葉こそ、
この世にぴったりのフレーズはない。飛び越えるべきものの大きさや抱えて行く重さは人によ
って違うものであっても、求めるものは祝福であって欲しい。どんな環境に陥れられても。人
の心はあの光と同じ微熱を持ち得るはずだから

さて…最後に残されたmagoniaと記された空飛ぶ船は、行き着く先はどこだろうか?
この船で父から語られたストーリーは終止符を打ち、少年は新しい空想を描くだろうか?
それとも現実に身を置くだろうか?どちらともなく希望の意味を探し当てるだろうか?
 花は散りそしてまた咲く…その生の吐息こそ生きる希望のはず
きっと少年は旅へ行くことだろう。空飛ぶ船の行方を辿るように
そして少年は空を見る事をやめないだろう。
空を見続けることは希望を持ち持ち続ける事。
マゴニア~magonia~
天空にあるといわれる、救いの地
希望を見失ったとき、人はそこを訪れる
http://www.magonia.jp/

トロント国際映画祭 正式出品
サンセバスチャン国際映画祭 正式出品
トビリシ国際映画祭 オープニング上映作品
イスタンブール国際映画祭 最優秀映画賞(ゴールデン・チューリップ)受賞
ボゴタ国際映画祭 最優秀映画賞受賞
トロイア国際映画祭 新人部門 審査員特別賞受賞

PS.おやつにしてはなんともビターなテイストでしょうか(涙)





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Last updated  2005年04月16日 22時38分21秒
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