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待ちに待った新シーズン。へティはなぜルーマニアへ?カレンの出生の秘密とは?半年ぶりなので、複雑な話を思い出すのに少し時間がかかりました。今シーズンはHawaii Five-Oとのクロスオーバーエピソードもいち早く見ることができますし、楽しみです。前話の続き。へティはコメスク一族の家長アレクサと対峙する。コメスク一族の戦いは第2次世界大戦ころから続いているという。へティは自分の生い立ちについて、戦後ブカレストの難民キャンプで生まれ、早くに両親を亡くし、ドイツの収容所でロマ人の家族に育てられたという。そのロマ人はパヴレンコという名前だった。アレクサはプラハ空港に到着したカレン、サム、ケンジー、ディークスの写真を見せ、本当の目的を問う。へティやカレンがプラハで殺した人の中には、アレクサの身内が含まれていたという。へティはカレンとコメスク一族の間の抗争を終わらせるために来たと答える。アレクサによると、第2次世界大戦時、コメスク一族はドイツ側についていたが、クーデターによりアレクサの祖父は人々から憎まれる立場に追いやられた。そして祖父はCIAの前身、OSS(戦略事務局)のアメリカ人工作員に追われ殺された。その工作員がG カレンの祖父で、コメスク一族はカレン家への復讐を始めたのだった。カレンの祖父はロマ人の妻との間に娘を一人設けた。母娘はアメリカへ渡ったが、25年後娘が女の子と男の子を連れて戻ってきた。それがカレンと姉エイミーだった。アレクサはカレンのファーストネームを知っているという。黒海のほとりにあるビーチハウスにたどり着いたカレンたちは、へティ奪還のため作戦を練る。カレンはサムに、このビーチで一緒にいた母親が目の前で何者かに撃ち殺された記憶を語る。LAでへティとカレンのチームの行方を追うエリックとネルは、へティが消去したファイルが実はまだ残っているのではないかと考える。ヴァンス局長には秘密で見つけ出したファイルには、コメスク一家の写真があり、イレーナという女性の顔がぼかされていた。画像を修正したのはNCISの人間と思われる。元に戻すとイレーナはハンター捜査官だった。ケンジーとディークスがビーチハウスの監視をしていていると、ハンター捜査官が現れ、コメスク家の男たちと親しげに家の中に入っていった。報告を聞いてカレンは一家を全員殺すという。ディークスがコメスク家の男たちに見つかって追われ、カレンたちの作戦本部に誘い込む。捕虜にされたドラクル・コメスクは、イレーナの従兄弟だという。ヴァンス局長はへティを追うためにハンター捜査官を送り込んでいたが、連絡が取れなくなったためエリックとネルに居場所を特定するように命じる。ハンターの携帯電話のGPSからルーマニアの黒海のほとりにいるカレンたちの所在も察知される。カレンはヴァンス局長にハンター捜査官がコメスク家の一員だと告げる。ハンター捜査官は敵なのか?そこにドラクル宛てにハンター捜査官から電話がかかってくる。カレンがハンターに自分たちの居場所を伝えると、コメスク家の男たちが家を飛び出していく。一方、ハンターは捕らわれているへティの前に姿を見せ、アレクサはへティにイレーナは姪だと紹介する。2年前にルーマニアに戻ってきたという。カレンは自分たちを捕らえるために手薄になったコメスク家を襲撃し、へティを救出する。カレンらが次々と敵を倒す中、アレクサはへティを撃つ。ついにアレクサと向き合ったカレンだったが、とどめを刺したのはハンターだった。ハンターはコメスク家に関わる捜査で、イレーナになりすまし潜入していた。本物のイレーナはアルゼンチンに行ったまま連絡を絶っているという。へティは受けた傷のため、崩れ落ちる…タイトルはへティの名前ですよね。このシリーズは捜査官の生い立ちにこだわりますね。なぜへティがロマ人のマークのタトゥをしているのか、理由は分かりました。年齢も、1945年生まれだとすると、現在67歳か。へティはカレンの生みの母を知っているというのだから、もしかしたら父親のことも知っているのかも。それ故カレンの事をずっと思いをかけていたのでしょう。へティはきっと助かると信じています。一方、アレクサが死んでしまったために、結局カレンの名前は分からずじまいですね。ハンター捜査官はへティが雇ったということなので、カレンは疑っていましたが、敵ではなかったはず。そしてカレンの名前に関する情報は、今後コメスク家を調べることで出てくるかも?コメスク一族はケイマン諸島の銀行に口座を持つような株式会社と関わりを持っているようで、人身売買などの犯罪の疑いがあるという。今回はカレンのチームがアレクサの家族をほぼ皆殺し状態にしてしまい、このままで収まるのかどうか。憎しみは連鎖するかも知れません。全体の話は重かったですが、一緒にオレオを食べているエリックとネルの仲の良さや、夫婦を装うというディークスに対して、姉弟で家族旅行に来ているところ、というケンジーのやりとりが相変わらずにやりとさせられます。もっとやって~(笑)
June 29, 2012
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これを見ると、先日のSVUのステイブラーが独房に入るエピソードの意味するところが理解できるような気がします。なるほど戦争の英雄に利用されるブロディの気持ちも分かる。受け入れる側もこれまで安全で平和だった生活の中に急に「異物」が入った事で、混乱する。そこに何が何でもあいつは怪しいと疑うCIA捜査官がいる。心理サスペンスというのも納得です。帰宅したブロディは捕虜になっていた間の悪夢にうなされている。監視しているキャリーはアラビア語で「殺してくれ」と寝言を言っているのに注目する。相変わらずブロディ家の周囲はマスコミの人だかりで、取材を申し込む電話が鳴り続け、家族は人目にさらされる。ブロディにとって、祖国に帰国しても家に閉じ込められて、独房に監禁されていた時を思い起こさせる。CIAではキャリーが気づいたブロディの指のサインを分析中。ソールは4週間に限り、ブロディの家を監視する令状を取り付けるが、今回の指揮官であるエスティスの命令には従うよう釘を刺す。ソールはブロディが英雄らしい行動を取り始めた時がスパイの証だという。家族を含めブロディをサポートしているマイクは、上層部から早くブロディを海兵隊に再入隊させるよう命じられる。ブロディを戦争の英雄として扱うことで国民にはテロは終わったというメッセージになるし、経済的にもブロディの家族が助かるからだという。ブロディは息子の前で、敷地に不法侵入したジャーナリストに思わず暴力をふるってしまい、そのまま町中へ出て行く。CIAチームはブロディを尾行する。キャリーに情報提供者のリン・リードから緊急連絡の知らせが入る。リンはサウジ皇太子の契約愛人で、今はアメリカ国内にいた。それによると、テロリストのナジールと皇太子が接触しているという。リンは撮影した動画を手渡すが、もうこんな危険な事はできないと告げる。キャリーは7年ぶりの重要なナジールの目撃情報を得たと喜び、CIAが身を守るので続けて欲しいと頼む。町で買い物をしたブロディが何事もなかったかのように帰宅する。家族に付き添っていたマイクは、マスコミのインタビューを受けろと勧める。ブロディは失われた時間を取り戻し、家族のために残りの人生を過ごしたいと言い、軍の広告塔にはなりたくないときっぱりと断る。しかし心配する妻のジェシカにブロディは何も語ろうとしない。キャリーは薬が切れているため、姉のマギーの家を訪れる。キャリーの父親も統合失調症の治療を受けていて、病院からサンプル薬を手に入れられる立場を利用して、キャリーはマギーから薬を得ていた。正式に治療を受けるとCIAでの仕事を失うので、マギーを頼らざるを得ない。8年間の監禁で、ある日独房の鍵が開いていたことがあった。独房から逃げ出したブロディが見たものは、祈りを捧げるテロリストたちの姿だった。夜中に目覚めたブロディはCIAのカメラが設置されていない車庫に行き、礼拝を始める。翌朝、ブロディは制服を身にまとい、家の外で待つマスコミのインタビューを受けることにする。その様子を見て、キャリーは英雄らしく振る舞い始めたといきり立つ。何かとアダルトな描写がありますが、サービスシーンというよりはリアリティを感じてしまいますね。でもやっぱり意識的?(爆)率直な感想として、8年も監禁されて拷問や洗脳を受けた人をすぐに元の生活に戻す事は無理じゃないかと思いました。まずは施設かどこかでメンタルなケアをしなければ。精神鑑定などもすでに行っているでしょうが、長期に見守っていかないととても危うさを感じます。ただ、それをCIAの手柄にして軍としてはテロに勝利した象徴みたいに扱うのはリアルですね。戻ってきた段階で昇進させて、体よく引退させるべきなのだろうけれど、扱いによってはブロディが国や軍にネガティブな考えを持つ可能性もあるだろう。そして、ブロディ本人はまだまだ心の状態としては、完全に戻っていなくて、PTSDに苦しみ適応することができない。英雄としてもてはやされても、もうこりごりだ。彼がいつの間にかイスラム教に改宗していたことは、スパイの証というよりはそうすることで監禁生活を乗り切らざるを得なかったという風に見えました。初めのうちは海兵隊魂で必死に反抗したのですから。相手側の恐ろしさを感じます。でも、ちょっとパラノイアなキャリーの立場から見れば、些細なことでも危険な証拠なのでしょうね。そして、思った通りマスコミに姿を見せた。彼は何を考えているのか。情報提供者のリンが皇太子側に疑われて危険な目にあうような事があれば、本当に気の毒です。また、金のために続々と愛人候補がオーディションを受けに来るというのがリアルですね。彼女たちはその後にどういう人生が待っているのか、気になるところです。
June 28, 2012
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残り後3話となりましたね。面白かったし、デクスターにとっても大きな変化をもたらしたシーズンだったと思います。今回のBig Badは意外にもスケールの大きな事を企てているようです。Colinくんは迫真の演技でした。地下室で真相を知ったデクスターの前で、トラビスはいるはずのないゲラーとの会話を続けていた。3年前、使徒ヨハネの剣を盗んだのはトラビスで、ゲラーはその罪をかぶって大学を首になった。トラビスはその剣でゲラーの胸を突いて殺した。しかしトラビスは殺したのは偽予言者として現れたデクスターだと言い逃れする。そして、別の信奉者を捜してでも、神の行いをやり遂げると言う。デクスターはトラビスを止めなければならないと心に決める。その頃、デブラたち警察チームがその教会近辺に捜査網を狭めてきていた。デクスターはゲラーの手を切り取って、現場に指紋を残す。その他の遺体はバラバラにして見つからないように処理する。トラビスはすでにホテルにはいなかったが、ノートパソコンが残されており、デクスターはトラビスが作っていたゲラーのブログに「あれは悪魔の仕業だ」と書き込みをする。一方、トラビスはブログに投稿してくる人間の中から、次の子分を探していた。トラビスは偽物の預言者には従ってはいけないとし、「間違いは正さなければならない」と書き込む。デブラは隠れ家の教会を発見し、思わずパニック状態となる。その後セラピーを受け、デクスターがいればパニックにはならず、頼れる兄だと気づく。ゲラーの次のタブローには「苦ヨモギ」と書かれてあり、デブラたちはどんな犯行が行われるのか探る。トラビスは現場に薬の瓶を残していた。主治医の記録から、トラビスは統合失調症の治療を受けていたことが分かる。トラビスは子供の頃から反社会的な性格を示し、交通事故で死んだことになっている両親を、殺した可能性があるという。デクスターはトラビスの言う「間違い」とは、デクスターのアドバイスでホリーを釈放したことだと気づき、先にホリーを見つけ救い出そうと考える。ホリーは愛人のピーター・グラントのクルーザーを借りて身を隠していた。トラビスはブログへの書き込みから、新たな「目撃者」としてスティーブとその妻を選ぶ。そしてホリーを探しだし、スティーブたちに覚悟を試すためホリーを殺すよう求める。デクスターがクルーザーの行き先をつかんだ頃、トラビスは「苦ヨモギ」こと、毒ガスの製造を行っていた。ルイスはゲラーのブログに頻繁に登場するスティーブが怪しいと言い、バティスタが一人で自宅を訪問する。バティスタがスティーブがかなりゲラーを信奉していると気づいたとき、隠れていたトラビスがバティスタを倒してしまう。デクスターはクルーザーを見つけ乗り込むが、トラビスだと思ったのはスティーブだった。デクスターはトレビスが毒ガスをマイアミに捲こうとしている気づきトラビスを追おうとするが、ハリーは警察に通報するべきだと止める。ブラザー・サムの「時には大いなる力に委ねるべきだ」という言葉を思い出し、デクスターは匿名で通報する。デブラはジェシカの事件で、本部次長のマシューズが客だった事に気づく。昔「ノストラダムスの大予言」がはやった頃、苦ヨモギは放射能だという話がありましたね。聖書に詳しくなくてもメトロ署では当然、毒だと気づきそうなものです。ただ、どこに捲くかが、問題です。トラビスはデクスターに出会ったことで、警察を憎しみの対象にしたようなので、それが心配です。バティスタの命も。デブラに振られてダメ男を演じているクィンに、一発逆転を期待したいところですね。パラノイアのトラビスはゲラーに支配されていたというよりも、自分の中で都合良くゲラーを利用していたのでしょうね。ゲラーが命令するから世界を終わらせなければならない、と。でも、現実はトラビスが作り上げた世界の中で、猟奇殺人を行っていた。病気なので理屈も何もあったものじゃない。彼を愛する姉でさえ「バビロンの大淫婦」にされてしまった。まあ、私としてはEJOが凶悪な殺人鬼ではなく、慈愛に満ちた教師であったことは良かったなと思いましたが。ハリーがもうトラビスはデクスターの獲物ではなく、市民の義務を果たせと強く止めたのは意外でしたね。デクスターはトラビスを信じて彼を闇から救おうとしたが、それは間違いだった。トラビスがゲラーの闇に取り込まれたのではなく、トラビス自身がserial killerだった。デクスターもserial killerだが、ブラザー・サムが間違ったものを信じれば身の破滅だと教えてくれた。デクスターには掟を決めて導いたハリーがいた。この違いは大きいですよね。デクスターには光に導かれる未来がある、という事ではないでしょうか。ゲーム制作者のルイスが連続殺人ゲームをデクスターに見せたら、デクスターが「何で連続殺人鬼になりたいんだ」とむっときたのが印象的でした。もしかしたらデクスターは殺人を辞めるのかも知れないのかな。ジェイミーがハリソンの前では優しいお父さんの顔を見せるのよ、と言っていた事も意味があると思います。デブラは何だかんだ言っても、デクスターが自分を守ってくれると認めた。弟を良く知らずに殺されたトラビスの姉が不憫です。デクスターがトラビスを匿っていたホテルは「マイアミ・バイス」で出てきたような。ホリーの愛人の家は、CSIマイアミで見たことがあるような「いかにも」な家でしたね。こういうシーンは「デクスター」でじゃ珍しいかも知れません。さて、トラビスの計画をデクスターはどうやって止めるのか、デクスターの身に変化は訪れるのか、ますます目は離せません。
June 27, 2012
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ステイブラーがどんどん子供のようになっていく…新しいADAと対で考えた方がよいのでしょうか。リリー役はTrue BloodのDeborah Ann Wollでしたね。フリークアウトしたところは、ちょっとヴァンパイアぽかったです。(爆)医学生のリリー・ミルトンが何者かに襲われた痕跡を自分の部屋に残し、姿を消す。鏡には頭を打ち付けた痕があり、窓から外の非常階段を使って出て行ったらしい。同居しているボーイフレンドのパーカー・ハバードによると、下の階に住むカラム・ドノバンが2人がSEXしているところを窓からのぞき込んでいたという。ドノバンは19年前にステイブラーが制服警官だった時に、銀行強盗で逮捕した男だった。今は刑期を終えて港湾労働者として働いているが、性犯罪の犯歴はなかった。ドノバンの指紋はリリーの部屋からは見つかっておらず、犯行に関しては全て否定し、非常階段はたばこを吸うために屋上へ行くときに使うという。パーカーによると、リリーはドノバンのたばこを嫌い、そのことでドノバンから脅されたという。実はドノバンが部屋を覗き込んでいたと言うのはリリーだけで、パーカーは目撃していないため、パクストン検事補はこれ以上拘留できないという。一旦はドノバンを釈放し、仕事場の埠頭でアリバイを確認すると、昨夜はなじみのバーの女主人と過ごしていたことがわかる。一方、スタテン島近くのハドソン川でリリーが漂流しているのが救助される。意識は取り戻すが、頭を打った事で記憶障害が残っていた。曖昧な記憶の中で、リリーは頭を打った後、車に乗せられ暗い鍵のかかった部屋で監禁されていたという。寒かったというので、埠頭の冷蔵倉庫かどこかに閉じ込められたのではないかと考え、ステイブラーが聞き込みを続ける。パーカーがリリーを探すために書き込んだTwitterの書き込みに、リリーがアジア系の若い男と言い争いをしているという目撃情報があった。男は元医学生のビリー・チャンという覚醒剤のバイヤーで、リリーは居場所を探すメールを送っていた。オリビアらの尋問にリリーは事件当日、帰宅後に薬が欲しくなってビリーに連絡を取ろうとしたが捕まらず、いらついて部屋で暴れていたと答える。パーカーが戻ってきたのに気づき、そんな姿を見られたくなかったので、非常階段で外に逃げたという。ネットカフェでTwitterを見たら、大騒ぎになったので帰るに帰られず、川に飛び込んだのが真相だった。リリーは逮捕される。ステイブラーは誤認逮捕したことで、ドノバンに謝りに屋上へ行く。ところがドノバンはステイブラーを屋上から突き落として逃げてしまう。幸いステイブラーは命に別状はなかった。SVUはドノバンが頻繁に連絡を取っていたというベロニク・セントジョンという女性に会う。ドノバンはアルツハイマーの母親をベロニクのグループホームに預かってもらっていて、今も母親のそばに付き添っていた。ドノバンは素直に逮捕されるが、すぐに逃走しようとし、銃を向けられると「殺してくれ」という。あえて自分がリリーを殺したと嘘の自白を行う。突き落とされたステイブラーは取り調べで敵意むき出しでドノバンと向き合い、パクストン検事補から止められる。一方弁護側は罪状認否で精神異常による無罪を主張する。それによると、ドノバンは刑務所では14年間にわたって独房に監禁され、精神を病んだというのだ。始めは受刑者同士の小競り合いで独房に入れられたが、拘留が続くうちに孤独に耐えきれず、人の声が聞こえるようになって錯乱し、暴れてまた独房に入れられるというのを繰り返したという。ステイブラーについては、また独房に戻されると思って抵抗したのだという。「お前には独房の恐ろしさは分からない」と言われ、ステイブラーは3日間独房に入って精神の変化を経験することにする。3日目には異常を来しそうになったステイブラーはパクストン検事補に裁判を取り下げるよう、直談判する。しかしパクストンは警官が襲われた事は許せないと言い、裁判を続ける。判決は有罪となったが、ドノバンは法廷で独房に入るくらいなら今すぐ殺してくれと言って暴れる。その後、ドノバンは独房で頭を打ち付けるなど自傷行為を行い、ステイブラーが様子を見に行くとパクストンの尽力で雑居房に入ることになったという。ステイブラーは鉄人か。あの高さから墜ちても無事とは。途中から話が違う方向に行くのはSVUらしいですが、今回は悪いのは非人道的な独房での長期の監禁だ、という話ですかね。こういう話こそ、Dr.フアンが専門的立場から意見を言うべきですが、今のSVUにはそういう人もいなくて、自分からそれを体験するステイブラーが常軌を逸しているのではと心配になります。でも、次第に精神をやられていって、同時に服を脱いでいくところがサービスシーンだったですね。(笑)ちなみに、L&OシリーズにはOzに出ている人が多いですね。ところで、パクストンは血も涙もない鬼検事補で、勝つためには何でもするというタイプですね。これまでの正義感に燃えるクールビューティの検事補たちとは毛色が違う。人を人と思っていないふてぶてしさが気に入らない。さすがにステイブラーに言い返されて激怒していましたが、最後に独房からドノバンを救い出したのは罪悪感のせいだったのか。ステイブラーはそこまで自分を犠牲にしていたら、いつ破滅してもおかしくない。家族には黙っていたのでしょうか。潜入捜査していたオリビアが「一人になりたかったわ」と強がり言って、その後PTSDに苦しんでいたように、ステイブラーもこれが原因でセラピーに通うことになるのかな。Twitterがドラマで言及されるのも、時代の変化だと感じました。クレイゲンの「ポルノ女優みたいな名前だな」が秀逸でした。
June 26, 2012
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これはもう、前置きは不要です。大ネタバレありということで、ご注意ください。ゲラーに捕らわれたトラビスを救い出したデクスターは、ゲラーの次のタブロー「怒りの鉢」から、マイアミ大学の進化生物学者で無神論を唱えているケーシー教授が狙われるのではないかと考える。トラビスによると、ゲラーはケーシーを嫌っているという。デクスターは指名手配になっているトラビスをモーテルに匿う。ゲラーのブログが更新され、6日後の日食の時に終末が訪れると書かれてあった。「偽預言者を信じる者は破滅する」というのを見て、トラビスは自分のことじゃないかという。メトロ署では、ゲラーのブログにコメントしている崇拝者たちを探すことにする。事故死で片付けられたジェシカの父親がデブラを訪ね、殺人事件として再捜査してほしいと懇願する。デブラの肋骨が折れていたという検死結果をなぜか知っていて、デブラはしかたなく上司に取り合ってみると答える。デクスターはケーシー教授に直接会いに行き、命が狙われていると警告するが、ケーシーは脅迫など慣れっこだという。デクスターは、決行を阻止するためにトラビスとケーシーのオフィスにゲラーが現れるのを待つ。予想通りゲラーが姿を現したので、デクスターはトラビスを見張りに立て、エレベーターでゲラーを追う。しかし、デクスターはエレベーターに閉じ込められてしまった。トラビスが助けに来て脱出するが、すでにケーシーは誘拐された後だった。デクスターはケーシーを助けるために、ゲラーのブログにコメントし返信を待つように言う。しかし、間に合わず、ケーシーはマイアミ大の講堂で遺体で発見される。体にはいつものマークがあり、内蔵が抜き取られていた。デブラをはじめ捜査班が遺体に触れると頭の上から抜かれた血液がこぼれてきた。これが「怒りの鉢」を意味していた。そのころ、モーテルで目覚めたトラビスは、バスルームに血染めの文字で「偽預言者を教会に連れてこい」と書かれてあるのを見つける。先日からデクスターと気まずい雰囲気になっているデブラは、セラピーで初めてデクスターが血がつながらない養子だと話す。デクスターの出自を聞いたセラピストは、デブラのこれまでの男選びの失敗は自分の選択の結果だという。そして、これまでとは違う選択肢を選び、パターンを変えるべきだとアドバイスする。その言葉に力づけられたデブラは、ラゲルタに何がなんでも事件の再捜査を決めたと告げる。実は、ラゲルタはマシューズの尻ぬぐいをしていた。マシューズは買った売春婦が薬物の過剰摂取をしていたことを知らず、人工呼吸をして助けられなかったのだった。ラゲルタはマシューズを守るために、なんとしてもデブラを止めるという。マスカの見習い・ルイスはゲラーが記事を投稿した場所を絞り込み、刑事たちは聞き込みを続けていた。ルイスはエンジェルの妹ジェイミーから手を引くことにしていたが、マスカのアドバイスを聞き、ジェイミーと寝て彼女からエンジェルを説得してもらうことにする。デクスターはトラビスを教会に自ら出向かせて、ゲラーの注意を引いている間に、襲う作戦を立てる。ハリーはなぜトラビスを闇から救い出そうとするのかと問う。デクスターはハリソンのために良い父親になりたいのだと答える。ゲラーと対峙したトラビスだったが、デクスターが見た時はトラビスは意識を失い倒れていた。デクスターは聖壇の下に地下室があることに気づく。そこには冷凍庫があり、中にはゲラーの凍った遺体があった。ゲラーはずっと前から死んでいたのか?DDKはトラビス一人の犯行だったのか?トラビスが精神的にゲラーに捕らわれていたのは分かります。演出的には「サイコ」ですよね。(笑)確かにエレベーターの件はちょっとおかしいなという気がしました。部屋の血文字などは二重人格を意味しているのかも知れません。ただ、デクスターもゲラーを見ているシーンはどう説明したら良いのか。個人的にはEJOが人をあやめたり、デクスターに殺される(それも裸でラップ巻)のを見なくて良かったという気はしました。(笑)それにしても「やられた!」という感じですね。コリン君、見事にだましてくれたじゃないですか。もう一つ、何かあったんじゃないかと思っていたルイスですが、あの冷凍庫キラーのアイテムを手に入れていたのですね。彼はゲーム作成で結構儲けており、その中でのコレクションアイテムという位置づけなのかも知れませんが、いずれ証拠品が紛失したことが話題になるのかも知れませんね。ジェイミーはルイスの事を本気で好きなのでしょうか。若いのにハリソンの子守を熱心にしているのが気になります。何か魂胆があったのか。そして、ルイスとの関係が本格化するということは、エンジェルとの対立も大きくなり、ハリソンの子守もできなくなってくるとか?デブラはいよいよラゲルタと一騎打ちか。マシューズも切れ者のデブラを推した事を後悔しているようだし、このままでは済みそうにないですね。ああ、気になるう~クィンは相変わらず、今週もゆるゆるのだめ男ぶり。デブラに振られてもう、誰だっていい。おばちゃんだって、行ってしまう。(爆)なんて愛すべき野郎だ。
June 20, 2012
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このエピソードも何だかなあ…SVUて、こんなレベルのドラマシリーズだったっけ?確かにステイブラーとベンソンは出ているけれども、ゲストの比重が大きくて大げさな演技をするし、最後は見え見えの展開であまりにもひどい。(クリミナル・インテントはこういう終わり方をすることも多いですが)11シーズンも重ねると、こういう事になるのかなあ。新検事補のおばさんも、浮いている。まあ、時代遅れというのがキャラ設定のようですが。地下鉄のトンネル内で、スーツケースに押し込まれた女性の遺体が見つかる。死因は絞殺で、全裸でスーツケースに入るよう手足を死後折られていた。発見したのはNYのどこかにターゲットを隠してそれを探すという「宝探しゲーム」の参加者で、主催者を捜し当てて話を聞くと、宝を隠した場所で撮影した動画に、列車から放り出されたスーツケースが映っていた。列車はフロリダ・タンパ行きの長距離列車でチケットの購入者から、被害者は20歳のエミリー・キーフとわかる。エミリーは片道切符を購入していた。エミリーの義母によると、エミリーにはオーウェンという金持ちの恋人がいて、マリーナのボートで暮らしているという。ステイブラーとフィンがオーウェンを捜し身柄を拘束する。オーウェンのボートからはコカインが見つかるが、エミリーとはすでに別れていて殺害時のアリバイもあるという。エミリーには別の男がいたというので、自宅を調べるとエミリーが出会い系サイトの会員で援助交際をしていたことがわかる。そのサイトは新進気鋭の企業家バンス・シェパードに買収されたばかりだった。バンスがエミリーのメール相手など個人情報を警察に見せようとしないので、SVUはエミリーのPCを分析し、同じサイトのパメラと一緒に愛人契約をしていたことがわかる。客を装ってパメラと会ったステイブラーは、エミリーが援助交際をした結果、本気の恋愛をしてしまった相手がバンスだったという情報を聞き出す。バンスは任意の事情聴取に応じ、エミリーとの甘い生活を語る。そして、彼女を本当に愛し始めたため、あえて自分から別れを切り出したという。エミリーは動揺し元彼の所に行くと言って出て行った。その後のバンスのアリバイもあるという。SVUはバンスの娘のシャンテルからサッカーの試合を見に来ると言っていたのに来なかったという証言を得る。ただ、バンスの住まいから出て行くエミリーの姿が監視ビデオに残っており、バンスは釈放される。パクストン検事補はあきらめず、食事の約束をしていたというバンスの秘書を脅して、嘘の証言を強いられたことをつかむ。それだけでなく、約束に遅れてきたバンスは取り乱した様子で交通事故にあったと言い、血の付いたシャツをクリーニングするよう手渡したという。そのシャツの血痕はエミリーの血液と一致し、バンスを逮捕する。バンスは取り調べで堰を切ったように自分が殺したと自白する。別れを切り出したのはエミリーの方で殺すつもりはなかったという。しかし、パクストン検事補は弁護士抜きでの自白は認められないと言い、取り調べの方法でステイブラーと対立する。弁護側は罪状認否で心神喪失状態だったと主張し、パクストンは証拠を洗い直す。駅の監視ビデオを見ていたオリビアはエミリーの服装をしたシャンテルが映っているのを見つける。シャンテルは自分から父親を奪った自分と同世代のエミリーを憎んでいて、偶然父親の住まいに現れたエミリーと遭遇しかっとなって殺したと認める。戻ってきたバンスは娘が常軌を逸しているのに気づき、娘を守るためアリバイ工作をした。そのことをシャンテルは父親の愛情だと受け取っていた。シャンテルはエミリーの格好でタンパに行くつもりだったが、途中で我慢なら無くなりスーツケースを捨てた。バンスはステイブラーに頼み込み、最後に真実を伝えるためシャンテルと親子の再会をすることになった。しかし、シャンテルは事実を警察にしゃべって自分を裏切ったといい手近にあったはさみでバンスをバンスの首に刺してしまう…監視ビデオにエミリーの後ろ姿しか映っていなかった段階で、すぐにネタはわかりました。ベテランのオリビアとエリオットがそれに疑問を持たない事は信じられません。また、パクストン検事補の前では2人はまるで無能力な刑事に描かれて、納得できないなあ。かわいそうな娘役の人も時代の寵児のバンスがエミリーを本気で愛した云々というのも苦しい演技だった。話がそれだけだったのが不満です。話題のネット関連企業がまるで遊び場のような職場だというのは、どこかをモデルにしているのでしょうね。こういう会社ならみんな入りたいでしょう。宝探しの首謀者がディスカウントショップの店員だったのは、「Chuck」をイメージしていたのかな。とにかく、経費削減なのかワーナー検視医も登場せず、心神耗弱なら当然出てくるはずのホワンももういない。マンチがいないのは仕方ないとしても、ほんと、苦しいさを感じます。今シーズン大丈夫か?
June 19, 2012
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これでシーズン6の2/3が終わりましたね。特に大きな声を上げる訳でもないのに、EJOの存在は圧倒的で底知れず怖い。マイケル・C・ホールとコリン・ハンクスという若手2人が束になってかかってちょうどかも知れません。そして、デクスターが闘うべき相手はゲラーであることは間違いないですが、それ以上にやっかいな存在がクローズアップされた感じです。デブラは勝手に5日間も仕事を休み連絡を絶ったデクスターに腹を立てていた。DDK殺人事件でメトロ署はなお一層捜査に力を入れていかなければならないのに、兄のデクスターに休みをやったと思われては部下たちに示しがつかない。平謝りで許しを得ると、デクスターはブラザー・サムの葬儀に出かける。サムは形見として死ぬ間際まで持っていた聖書をデクスターに託していた。「全ての答えはここにある」という。旅行中に娼婦のホリーがゲラーたちから開放されたと聞いて、デクスターはトラビスが逃がしたと察する。ゲラーの居場所を聞き出すため、博物館で仕事をしているトラビスに会いに行くと、トラビスは自分の過ちに気付いたが姉の事でゲラーに脅されているため、協力できないと断る。また、自分が荷担した犯罪について警察に出頭することもできないという。ゲラーは狂っていて、何をするか判らず危険だ。デクスターは自分がゲラーを片付けてやると伝える。高級ホテルの一室で娼婦のジェシカが不審死した事件が発生し、デクスターは現場に向かう。なぜかラゲルタ警部が仕切っていた。ヘロインの過剰摂取による事故かと思われたが、デクスターは血痕の様子から誰かが倒れた被害者を仰向けにして心臓マッサージを行い、助けられずに元の位置に遺体を戻したという。詳しくは検死の結果を待つことになった。マスカのインターン、ルイスがゲラーの教え子を絞り込み、メトロ署ではそれらを虱潰しに調べることになった。デブラは偶然トラビスの姉リサの自宅を訪れ話を聞く。家に戻ってきたトラビスは自分の身に捜査の手が及ぶのを感じる。デクスターはサムの教えに従い、聖書の言葉を引用してトラビスの「怠惰の罪」の意識に訴えることにする。トラビスは姉の身を案じ、姉を市外に連れ出したらデクスターに協力してゲラーを倒すと約束する。デブラはラゲルタがジェシカの事件を事故死として片付けたことに疑問を持つ。ラゲルタによると、メトロ署の未解決事件を増やさないためにデブラに協力しているのだというが、デクスターによると犯行現場に誰か、助けようとした人間がいた事は明らかだった。デブラはデクスターが持っていたネブラスカのモーテルのボールペンを見て、デクスターが嘘を付いてトリニティの息子ジョナーに会いに行っていたと知りショックを受ける。ジョナーと話をしたかったというデクスターに、自分もトリニティにランディを殺されていて、なぜ自分に話してくれないのかと主張する。姉に危険を知らせようと仕事場に行ったトラビスはゲラーに捕らえられてしまう。その後、リサの職場の校庭に「バビロンの大淫婦」のタブローが出現する。娼婦役として殺されていたのはリサで、遺体にはデブラの名刺が残されていた。デブラは自分が接触した事で殺されたのかとショックを受ける。ついに、トラビスはDDK殺人の共犯者として指名手配されることのいなった。デブラはセラピーで、デクスターが自分に隠し事をしていると話す。セラピストはもっとデクスターの話を聞くようアドバイスする。デクスターはタブローに使われた僧服に「F.L.ゴールウェイ」という名前があるのを見つけ、今は老人ホームにいる元司祭に会いに行く。ゴールウェイ司祭は認知症で、彼から有益な情報を得ることはできなかったが、彼の教会が今は廃墟になっているという事を知る。自宅に戻ったデクスターは、デブラから兄妹で話をしようと迫られ、今は都合が悪いと嘘をついて家を出てしまう。そのころ、トラビスはゲラーに悔い改めるよう折檻されていた。デクスターはゲラーを追って教会に向かい、鎖で繋がれているトラビスを発見する。姉が殺された事を知ったトラビスはデクスターについにゲラーを倒すために協力すると言う。もう、ゲラーの陰湿さというのは酷いですね。ああやってネットリとトラビスの家の周りで見張っていたのでしょうか。二言目には神のことを持ち出して、妄言を繰り出し自分の言いなりにしようとする。それでもフットワークは軽いのか、いざとなるとさっと隠れてデクスターにも見つからない。(爆さすがのトラビスも姉を虐殺されては、もう従うことはないでしょうね。マインドコントロールされていたということを自覚し、自分の罪を意識した。今回はデクスターが上手く聖書を利用したという感じですね。悩んだ時に自分の答えを探せ、というつもりでサムが与えたのでしょうが、結局人の心を操るあるいは、コミュニケーション・ツールのために使ってしまって、とても信仰とはいえない。それでも、ゴールウェイ司祭から罪を告白せよと言われて、殺人を冒しましたと告白すると、司祭は神と精霊の名において許されるという。デクスターは複雑な顔をしていましたが、この辺のちぐはぐ感が今シーズンのテーマなのでしょうか。ラゲルタは誰か偉い人の不始末を尻ぬぐいしているようですね。昇進しても結局やることは同じ。市民の命を守るというのはどこへやら、本当にダーティです。バティスタがジェイミーとルイスが付き合うことになって、とても機嫌が悪い。確かに何でそうなるのか、ルイスがとらえどころがないタイプなのでバティスタの気持ちも判ります。この先、ルイスがとんでもないことをしでかすとなると楽しみですが。クィンは今週もダメ男全開でしたね。あそこまでいくと、哀れを通り越して笑えます。さてさて、ついにデブラがデクスターに対して「何をしていたのか、どこにいたのか」と質問を始めた。これまでは自分のことばかり、兄に聞いて欲しいばかりだったので、怪しさ一杯のデクスターの行動など、気にならなかったということですね。デクスターもリタから随分疑わていましたが、デブラはあまりにも素直に兄を信じていた。デクスターもデブラに対しては、アリバイ工作に手を抜きすぎです。といっても、現役警官で今は警部補のデブラに嘘が通用する方が不自然です。この先、デブラはデクスターの秘密を知ることになるのでしょうか。これは相当やっかいですね。
June 13, 2012
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シーズンオープナー。ゲストに「プリズン・ブレイク」のウェントワース・ミラーが出ているのは良いとして、でもこれまでのSVUらしからぬ、何だか着心地の悪いシャツみたいなエピソードでした。レギュラー陣の数も減りましたよね。シーズン11ともなると、いろいろ大人の事情が絡んでくるのでしょうか。それにしても、長年見続けている者としては、こんなのはあまり見ていても感情移入できないなあ。先週見た「クリミナルインテント」は、豪華ゲストのオンパレードの上に、ゴーレンの潜入捜査というパワフルなエピソードで楽しめたのに。麻薬課のネイト・ケンドール刑事が任務中に別のレイプ被害者を保護する。被害者レナ・ウェストは自宅で見知らぬ黒人に襲われ、ナイフで脅されて傷つけられた上レイプされたという。レナは激しくショックを受けていて、ケンドールにしか話そうとしない。クレイゲンは嫌がるケンドールを強引に捜査に加える。犯人は何も証拠を残しておらず、プロの仕業と思われる。かろうじて緑色の繊維が検出された。似顔絵で聞き込みを始めると、近くの青年が監視カメラで容疑者を撮影していた。顔認識ソフトで検索したところ、妻に対する暴力行為で逮捕歴のあるマーク・フォスターと判った。写真による面通しでもレナはフォスターを示す。SVUとケンドールは食肉処理工場に勤めるフォスターを逮捕するが、ネイトは危険な方法で身柄を拘束しオリビアたちを驚かせる。ケンドールはレナの証言には疑いを持ち、ステイブラーたちの捜査方法を思い込みで進めていると批判する。フォスターは接近禁止命令の出ている元妻に会いに行っただけだと言い、アリバイがあると主張する。そこにソーニャ・パクストン検事補が現れ、フォスターを容疑者とするには捜査方法に問題があり裁判で無罪となる可能性があるという。改めて証拠を調べ直し、緑色の繊維は80年代後半のバンに使われた絨毯の繊維だとわかる。フォスターの元妻ライラの証言を得ようとステイブラーとベンソンが自宅に向かうと、ケンドールがすでにいて、話を聞き出すためにライラを殴っていた。ライラは重度の薬物依存で正しい証言が得られるとは見えなかった。ケンドールの強引なやり方に疑問を持ったオリビアに対し、ケンドールは別れた妻と一緒に暮らしていた娘が死んだと明かす。元妻は薬物依存だった。過去の似た事件で、ステイブラーが10年前に逮捕したビクター・テイトの手口が今回の事件と似ているという。当時はDNA検査を行っておらず、テイトは無実の罪で服役している可能性が出てきた。刑期はあと15年もある。レナはテイトの写真を見せても、やはりフォスターを犯人だという。更に同じ手口で過去に娼婦が2人被害を受けていた事が判った。ケンドールの意見でポン引きから話を聞くと、一人はその後殺され、もう一人は姿を消したという。生き残ったビバリー・ニールは今は法廷で速記者として働いており、過去の事件について証言することを拒む。当時、警察はまともに取り扱ってくれなかったという。ケンドールは召喚状を取ってビバリーに証言させようとするが、すでにフォスターは保釈されたという。その後、16歳のリン・リバースが殺されて見つかる。更に犯行がエスカレートしていて、遺体からは緑色の繊維も見つかった。リンの友人によるとパーティを開いていて、リンはビールを買いに行ったきり戻ってこなかったという。パクストンは成り行きがステイブラーの落ち度であると責める。フォスターの父親が該当するバンを持っていると判ったため、家宅捜索を行う。バンは自宅にあり、フォスターが証拠隠滅のために火を付けようとしていた。ここでもケンドールの体当たりの行動で逮捕する。車からは凶器のナイフも見つかった。フォスターは全ての事件の犯行を自供するが、それはテイトが無実だという事を意味していた。責任を感じたステイブラーはテイトに潔白を証明して刑務所から出す事を約束する。フォスターを移送するためケンドールがトイレに連れて行くが、トイレの窓からケンドールが飛び降りて死亡してしまう。ケンドールは自分がやったのではないというが、事はそれだけではなく、パクストンによるとテイトの裁判で証言が使えなくなってしまうことになり、出所させることも刑期を短くすることもできなくなってしまった。この前まで知性派の脱獄囚だったウェントが、被害者にもてて、さらにSVUの刑事たちよりも物知りで賢いというのはまあしかたないとしても(爆)、プライベートな問題でつい捜査に熱が入りすぎるというのはアンバランスな印象でした。というか、盛り込みすぎ?がむしゃらで目的のために手段を選ばずというのならステイブラーの十八番ですよね。ケンドールに関しては、どっちやねん!という感じ。今回は嫌みなおばさんの検事補からぼろくそに言われるし、SVUは何をやっているんでしょう。警察の捜査には思い込みによる落ち度があるとでも言いたいエピソードでしたよね。フォスター役のMahershala Aliは「The 4400」では良い役でした。デイトレーダーが仕事を失って社会に恨みを持ち、女性たちを貶め、警察をバカにしつつ自慢げに自白する。最後は自殺した?こちらもキャラクターとしてはてんこ盛りですね。気の毒なレナについては、助けてくれた刑事に恋をしてしまったという展開でも良かったかも知れません。とにかく、要素は多かったけれど不完全燃焼なエピソードでしたね。Dr.フアンもいないし、クールビューティな検事補もいないし、今シーズン大丈夫だろうか。
June 12, 2012
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デクスターはいわゆる正義の味方ではないし、このドラマには悪い奴をやっつけてスカッとする終わり方は普段はあまりないと思うのですが、今回は違いました。「そうだ、それだ!」という感じ。もしかしたら、これが「光が見えた」という事なのでしょうか。過去のストーリーの絡め方は上手いなと思いました。デクスターはブラザー・サムを殺したニックを怒りに任せて殺してしまう。その時、ハリーに代わって目の前に現れたのは自ら海に沈めた冷凍庫キラー、実の兄でもあるブライアン・モーザーだった。ブライアンはこのまま闇に落ちてしまえばよいと囁く。デクスターはデブラから「トリニティ・キラーが戻った」という連絡を受ける。アーサー・ミッチェルの家族は証人保護プログラムでネブラスカで暮らしていたが、家にトリニティが現れて、妻を殴り殺し、娘をバスタブの中で殺していたのを息子のジョナーが目撃したという。手口としてはトリニティの犯行だが、ジョナーが嘘を付いているのは明らかで、デクスターは「ジョナーを殺せ」というブライアンのささやきを受け、警察を休んでネブラスカまで行くことにした。ハリソンはジェイミーに預け、行き先は告げずに出かけたデクスターは、道中、銃を盗みブライアンと開放的に旅をする。ジョナーの勤め先を訪ねたデクスターに、リタを殺されて新聞にデクスターの写真が載ったのを見て、ジョナーは「カイル・バトラー」は偽名だったと判ったという。しかし、自分たち家族を助けてくれた事もあり、そのことは誰にも言わなかったという。トリニティの犯行について、アーサーが戻ってきてどうやって母と妹を殺したのか、ジョナーはデクスターに対してペラペラと嘘を付く。人質を拷問する罪悪感に耐えきれず、娼婦ホリーを逃がしたトラビスは、ゲラーとの決別の意志を固める。ゲラーは神の行いは止められないと言って、トラビスを引き留めようとする。逃げたホリーは警察に保護されて、デブラたちに監禁中の様子を話す。DDKには若い助手がいる事が判り、ゲラーの教え子2400人の中からマスカのインターン、ルイスが絞り込むことになった。デブラは早くデクスターに戻ってくるよう、留守電にメッセージを入れる。安モーテルに宿を取ったデクスターは、オーナーから仕事などについてしつこく質問される。オーナーはトウモロコシ畑の中に大麻を栽培していて、それを知られたくなかったらしい。デクスターはオーナーに仕事道具を盗まれてしまうが、こういう時でも、ハリーの掟を守ってジョーナの犯行の証拠を探ろうと、家の中に入る。そこでジョナーと鉢合わせし、デクスターはアーサーを殺したのは自分であると告白する。母親と妹を殺したのはお前だろうと言われ、ジョナーは逃げ出してしまう。ブライアンはジョナーを殺せと繰り返す。デクスターは道具を取り返すためにオーナーに立ち向かうが、オーナーはデクスターが政府の捜査官か何かと勘違いし、銃を向けて金を払うよう脅す。ブライアンは殺せと煽り、気付くとオーナーをピッチフォークで串刺しにしていた。遺体はトウモロコシ・サイロの中に遺棄する。トラビスはけじめを付けるためにゲラーを訪ね、自分を自由にして欲しいと言って去る。クィンはデブラの家でのパーティで失態を演じたことを謝罪し、デブラもクィンとの関係が良い思いでだったことを認めた上で、関係を終わらせると伝える。ジョナーから「話がある」と連絡が入る。犯行を隠すために自分を殺すつもりだと考えたデクスターは、ジョナーを襲い殺そうとするが、ジョナーの真意が殺して欲しいということだと判り殺すのを辞める。未だにアーサーを愛している母親に日々兄妹は責められていて、妹がバスタブで自殺しているのを発見したジョナーは母親と口論し、カッとなって殺してしまったという。デクスターは殺す快感を味わうようはやし立てるブライアンに、ジョナーには良心と後悔が見えると言って、ジョナーを放し、車の前に立ちはだかるブライアンを「ひき殺し」てマイアミへと戻っていく。デクスターはブラザー・サムの教えを今一度思いだし、光があるからこそ闇が存在すると理解する。マイアミではハリーが待ち受けていた。母の死という闇の中にいたデクスターは、世の中に折り合うために「振りをして生きる」という処世術を学び、恐ろしい衝動をコントロールするために父親代わりのハリーから掟を学んできた。掟を守るのは捕まらないようにするためでもありましただが、今回それを守っていて本当に良かったですね。やっぱりムダではなかった。掟を守るデクスターだから、ブラザー・サムもデクスターには見込みがあると言ったのでしょう。それに反して、ブライアン(もちろん、デクスターの妄想上)は正に内なる悪魔でした。これって、映像としてとっても判りやすい表現ですよね。日常、私たちにもあるような瞬間です。デクスターとしては感情にまかせ、突き上げる衝動をいかに押さえるか、これまでもように殺すべき相手に限るか。死刑執行ではないのだけれど、掟を守ることがデクスターにとっては、自分を保つために大事なのだから。最も、モーテルのオーナーは余計というのか、あれは正当防衛なのかな?(笑)ジョナーは今後、デクスターの告白を通報するでしょうか。自分の母親殺しを認める事になるので、そうでないと思いたいですが。FBIには「トリニティ殺人」は未解決事件として継続中となるのでしょうね。仮想の兄弟によるロードムービーは、いつもの雰囲気と違って楽しかったです。マイアミとは違う、コーン畑の風景もやはり印象深いですね。でもやっぱり戻ってきた時に「マイアミ、我が故郷」という思いがしました。一方、自由意志を楯にゲラーの元を去る事にしたトラビス。何かにつけて、ちまちまと反論する師匠の物言いがいやらしいですね。「じゃあ、神の怒りが下っても私は知らないぞ。君は地獄へ堕ちるのだ。」というような、精神的な脅しはマインドコントロール状態と言えるのでしょうか。ただ、世界の終わりをもたらしたいというゲラーの言い分はやっと説明されましたね。人が罪を犯し続ける、悲惨な犯罪が多いこの世界をこのまま続けるべきではない。だから、警告のためにおどろおどろしい表現を使うのだというわけですが、完全に闇の存在であるゲラーとどう闘うのか、トラビスはこれから被るであろう犠牲なり被害を覚悟したような感じでした。元の自分を取り戻したデクスターがこの闘いに参戦するのが待ち遠しいです。ところで、今シーズンのラゲルタの役割が本当に嫌みでつまんない。(爆)新米警部なら、部下をいびるならもっと良いことをして欲しいですね。
June 6, 2012
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Showtimeの新作ドラマ。本年度ゴールデングローブ賞 最優秀ドラマ賞、主演女優賞 受賞 。シーズン1全12話。事前に知識が無い状態で見ましたが、これはなかなか見応えがありました。大きな背景としてイラクでの戦争とテロ活動を阻止しようとするCIAの活動がありますが、その中で揺れ動く個人個人の心の中と日常をドキュメンタリーのようなタッチで描いていて、心理ドラマというのか、まるで映画のような印象です。主演のクレア・デインズの他に、「クリミナル・マインド」のギデオン役のマンディ・パティンキン、SFドラマファンにはおなじみのモニカ・バッカリンなどが出ています。ブロディ軍曹役のダミアン・ルイスは「バンド・オブ・ブラザーズ」に出ていたのですね。以下ネタバレCIA分析官のキャリー・マティソンはイラクの情報提供者からアメリカ兵が寝返ったという情報を得る。その後、8年間行方不明になって死亡したと思われていたニコラス・ブロディ軍曹が捜索隊によって発見され、英雄として帰国することになった。ブロディによると共に捕虜となったウォーカー伍長は殺されたという。キャリーは以前の情報が気になり、テロリストの首謀者アブ・ナジールがあえてブロディをアメリカ側に救出させてスパイとして送り込んだのではないかと疑う。思い込みの強いキャリーは上司の許可を得ずにブロディが帰宅する自宅に監視ビデオを設置する。ブロディの妻ジェシカは突然の夫の帰還に驚く。ジェシカはニコラスの友人で、海兵隊の情報部勤務のマイクと恋愛関係になっていて、娘も息子にとっても父親は遠い存在だった。ジェシカは夫の身体に残る拷問の痕を見てショックを受ける。キャリーの捜査に関する執着ぶりは親しい仲間も心配していて、お目付役のソール・ベレンソンはキャリーの妄想的な前提による捜査に、仕事から外すという。キャリーは22歳の時から統合失調症の投薬を受けていた事を秘密にしていた。飲みに出たキャリーはブロディの映像を見て、手の動きがなんかの暗号ではないかと疑う。さっそくソールに報告し、ブロディが誰かにメッセージを送っているかどうか調べる事になった。ブロディはウォーカーの妻にウォーカーは殴り殺されたと話すが、殺したのは自分だった。プロデューサーには「24」に関わっていた人がいるので、そういう意味ではまた別のアングルから見たCIA分析官のストーリーとも言えますね。さしずめ、思い込んだら止まらない行動的なキャリーはジャック・バウアーか。でも、ブロディを迎え入れる家族の方にもストーリーがありそう。英雄となって戻ってきた夫と向き合うジェシカは恋人のマイクに助けを求めそうな感じ。彼は情報部にいるということですし、ブロディに怪しい動きがあればそこから上層部に伝えなければならないかも。ブロディとしては本人の意志とは関係なく、洗脳されスパイにさせられてしまった、というところなのかも知れないですが(一応それははっきりとは判らないらしい)、彼の視点から見る本国(homelnad)はどう見えるのだろうかというところも興味深い。そこがキャリーの精神状態とリンクしているのかもしれませんね。俳優さんの演技も迫力があって引き付けられました。続きを楽しみにしています。本放送開始日: 6月14日(木)21:00
June 1, 2012
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