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今回はゲストが豪華でしたね。久しぶりの人も!そして、時代は変わったということも実感させられました。長寿番組ならではですね。ファーロッカウェイの団地で14歳のルーペ・ペレスがレイプされた。階段で後ろからロープで首を絞められ、犯人の顔を見てはいない。目撃者もなく、犯人はもし拒めば幼い妹を襲うと言ったという。ルーペは、犯人は白人のようで、木のような臭いがしたというので、団地の管理作業者を調べることにする。オリビアの弟のサイモンが突然姿を現し、ノアと一緒にランチをしたいという。今はすっかりクスリを断ったというサイモンに、オリビアは断りきれず、会う約束をする。ルーペのヘッドフォンから他人のDNAが検出され、それが16年前のレイプ殺人事件の証拠と一致したことがわかる。同じ団地で起こった事件では、母親が殺され、14歳の娘がレイプされて殺された。やはりコードで首を絞められており、娘の爪の間から犯人のものと見られるDNAが発見された。しかし、この事件は実の兄弟カルロスとリカルド・ヘルナンデスが殺したと自白し、解決済みになっていた。2人のDNAは裁判後に採取されたが、証拠とは一致しなかった。ということは、第3の犯人がいたのか。当時18歳だったカルロスは終身刑で刑務所に入っており、担当のモンテ刑事の強引な取り調べでしかたなく罪を認めたという。しかし、実の母と妹を殺してはいない、犯行時には別の場所にいたと主張する。弟のリカルドは当時15歳だったが、カルロスは何故かアリバイについては明かすことができないという。すでに釈放されているリカルドを探すと、刑務所でHIVに感染し先週死亡していたことがわかる。リカルドは嘘をついていたことをカルロスに謝罪していたが、それは自分を守るためだったとリカルドに手紙も書いていた。担当したモンテ刑事を尋ねると、48時間で自白させたことを手柄のように話す。偏見もありろくな捜査もしなかったが、当時は団地で何軒も少女がレイプされていたという。12件のレイプ事件のうち、2件が今回の事件やヘルナンデス母娘の手口と似ており、改めて、16年前に団地で管理作業者として働いていた人物を探す。該当する8名の管理作業員の中で、ティム・スタントンのDNAがルーペの事件と一致した。ルーペは面通しでは特定できなかったが、声を聞いてスタントンが犯人だと示す。ノアとレストランで弟を待っていたオリビアは、サイモンが全く現れないので腹を立て、もう二度と電話をかけてくるなとメッセージを残す。取り調べに応じたスタントンは、DNAはその家に作業に入った時に触ったと言い訳し、弁護士を要求する。カルロスはスタントンの写真を見て、修理のために家に来たことがあるという。実は16年前に兄弟のDNAをクィーンズの検事に送ったのだが、使われることなく、その後検事は地方検事に出世した。カリシはロースクールで知り合いのホルムズ検事補に相談することにする。ホルムズはキーン地方検事の元で働いており、見込みのある人物だ。しかし、現在キーン地方検事は認知症で何も覚えておらず、事務所ぐるみでそれを隠している状況だった。カリシはホルムズを説得する。スタントンの弁護士は強気で、すでに有罪となったものを覆すのは難しいという。スタントンはカルロスがゲイだと指摘したことから、カリシはアリバイを明らかにできない意味に気づく。アリバイは男性が出会いを求めて集まるビーチに行っていたのだった。カルロスは刑務所ではゲイだと知られることを恐れており、リカルドはそれで襲われ、HIVに感染したのだった。カリシはカルロスの身柄を保護し、再審に持ち込むようホルムズに訴える。オリビアはサイモンがモーテルで死亡していたとの知らせを受け、ワーナー検視医から説明を受ける。質の悪いヘロインを使用して、過剰摂取となったようだ。ホルムズの機転により、カルロスの有罪判決は無効と認められた。ルーペは勇気をもって証言するつもりだったが、16年前の事件でスタントンは有罪となり、刑務所に入ることになる。カリシはカルロスの頼みでヘルナンデス家の墓を作った。オリビアはもう電話しないでと伝えたのが、サイモンへの最後の言葉だったことを後悔する。ロリンズは彼のような生活をしていたら、いずれこうなっていただろうと慰める。サイモンが前回登場したのはシーズン13の「Child's Welfere」でした。やっかいな家族の登場はロリンズばかりではないけれど、久しぶりに登場していきなりこんな形で終わるとは残念でしたね。いつもは被害者に寄り添うオリビアも、実の家族のこととなると感情的になってしまう。ノアをダシに使われるのを嫌ったからか。たった一人の血の繋がった家族だったのに、取り返しはつかない。これがオリビアの今後のパーソナルライフに何か影響をもたらす伏線なのかな。そして、もう一人お久しぶりのメリンダ・ワーナー検視医ですよ!会いたかったです~辞めたわけではなく、ずっとNY検視局にはいたのですね。サイモンのことを知らされるには、ワーナーでなければならなかったかな。そして、ウェントワース・ミラーですが、彼は今後ストレートの男性の役柄は演じないと言って、「プリズン・ブレイク」の続編は断ったようですね。今回もゲイの役柄ということだし、納得して演じているのだろうなあと思いました。「レジェンド・オブ・トゥモロー」のスナートもゲイでしたが、「マダム・セクレタリー」の方はどうたったのかな。さて、メインの事件ですが、妹のためにも証言するという気丈なルーペや、今じゃゲイと言っても大丈夫だよとカリシ、フィン、そして、クラウドファンディングで墓石を購入したんだ、ということなど、感慨深いことが色々ありました。16年間無実の罪で刑務所にいたカルロスが足かせが外れても、クンビアのような足運びで、ゲイであることを隠し過酷な日々を過ごしてきたことに心が痛みました。せめて賠償金が支払われると良いですね。そして、何の役にも立っていない(いつまで通用する?)クィーンズの地方検事事務所がこれから変化があるのか、興味深いです。
January 30, 2021
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今週も大きな事件に果敢に立ち向かうFBIチームに、目が話せません。緊迫感というか、捜査官たちの熱量というか、すごいですよね。オープニングのクレジットすら「FBI」のみですから。まだ1シーズンなのに、この調子で最後まで突っ走っていくのでしょうか。ロングアイランドの住宅に、傷だらけの女性が駆け込む。全身に30箇所の刺し傷があり、近くの森の中に生き埋めにされたのを辛うじてで脱出したのだという。FBIが現場を探すと、そこには他にも18人が埋められているのが見つかる。犯人は土地勘があり、そこでなれた手口で女性を殺して埋めたと見られるが、最後の一人には油断して息の根を止めなかったのではないか。被害者はウクライナ人のヘイリー・ヌリエフで、2016年にアメリカに入国していたが、ビザの滞在先には滞在した痕跡がない。検視では、見つかった遺体の全員がこの3年間に殺されており、直近の被害者は3~5週間前で、同じようにナイフで30回刺されていた。さらに、左胸の上部に皮膚の一部を剥ぎ取った痕がある。被害者は売春婦と見られ、組織の特定につながるタトゥを消したと見られる。ヘイリーはネットで見た派遣会社の広告で、妹を誘ってアメリカで働こうと考えたという。アメリカに到着したとき、3人の男が迎えに現れ、2人をどこかの建物の地下室に連れて行った。そこで3日間レイプされ、別の場所に連れて行かれたという。妹のブルックとはその時に別れたきりで、売春婦として働かされる中、妹が病気だといううわさを聞いたので、馴染みの客に助けを求めたという。それをボスのスネークが知り、ヘイリーは襲われた。ヘイリーはベルに妹を探してほしいと頼む。クリステンはネットでヘイリーの写真を探し、同じ者に撮影されたと見られる9人のウクライナ女性を見つける。ヘイリーのなじみ客は消防士で、匿名で通報していた。FBIが女性たちが客を取る館に踏み込むと、すでにもぬけの殻で、地下室に女性たちが寝泊まりした痕跡があった。90年代には禁止されている豊胸術を女性たちにその場所で施術したらしく、モージャーはウクライナ人医師でアメリカで免許を取れなかった人物を探すように命じる。館となった建物はイライザ・ホリマンという管理人が、ロンドン在住のジェイコブ・ローシャというオーナーから委託され、管理しているという。ローシャは国内に何棟も不動産を所有していて、まさか、それらが売春宿として使われていたとは知らないはずだという。インターポールのリストに、ウクライナ人医師の名前があり、ヘイリーの供述から人物を特定できた。ジダンとベルがその住居に向かうと、2人の目の前で医師が墜落した。スネークの組織が関係者の口封じを行っていると見られ、建物に入ったベルは逃走しようとしていたスネークに立ち向かうも襲われてしまう。辛くもジダンがベルを救うが、スネークを取り逃がす。しかし、スネークは壁に指紋を残しており、ウクライナ移民の息子、ステパン・ツァルコと判明する。母親はサンズポイントで働いていて、ツァルコはキエフに従兄弟がいる。この従兄弟がヘイリー姉妹をアメリカに送り込む会社を経営していた。ツァルコの邸宅を家宅捜索するが、すでにツァルコの姿はなく、ジダンは殺された女性たちから剥ぎ取ったと見られる皮膚の入った箱を見つける。ツァルコは女性たちを痛めつけて殺し、その「記念品」を集めるだけでなく、邸宅のバルコニーから見えるサンズポイントの海岸近くに遺体を埋めていた。家宅捜索ではツァルコの従兄弟オレグとローシャ、そしてイライザが顔見知りである証拠が見つかった。イライザはウクライナからの人身売買のアメリカ国内での仕事をしていたのだった。ローシャの物件はいずれも人がおらず、一斉手入れの令状が発行されるのにも時間がかかる。ジダンは今もツァルコが派遣の仕事をしているとみて、おとり捜査を提案する。モージャーはジダンではなく、ヴァレンタインを客に仕立てるよう命じ、ベルとジダンはモーテルで女性たちを待つ。送迎してきた車にはツァルコが乗っていて、逮捕される。他の女性達の居場所はツァルコから聞き出すしかないが、モージャーはベルに尋問を任せる。ベルはツァルコが女性に対して優越感を持ちたいとみて、あえて自分の弱い姿を見せる。初めは何もしゃべらないというツァルコだったが、ベルのし掛けに反応し、ローシャに性倒錯者だと知られたくないだろうと挑発する。ベルの脅しが効いて、ツァルコは女性たちが監禁されている屋敷の場所を吐く。FBIが突入し、地下室に押し込められた大勢の女性たちを解放する。ベルはその中にブルックを見つけ、ヘイリーとの約束を守る。非道な人身売買だけでなく、そこに残酷なシリアルキラーが加わって、凄まじい事件でしたね。今回はベルとジダンの男女の立場の違いみたいなものが見えた気がしました。ジダンは兵士だった時に、売春宿に行った同僚を責めなかったことをベルに告白して反省し(しなくてもよいのに)、人は珍しい事件の方が好きなんだ、とつぶやいて、モージャーから、パートナーに殺される事件の方が連続殺人事件よりも12倍多いのよと諭されて、別にそういう風に言われなくてもと思ったり。コールガールを呼び出すのに、おとり捜査に立候補したら、モージャーはやんわりとジダンを却下していましたが、ヴァレンタインなら危険な目にあっても良いわけではないでしょう。(笑)ジダンの何か個人的な思い入れみたいなものが作戦の邪魔をすると踏んだのかな、と思いました。モージャーはツァルコの尋問であえてベルを使うメリットを認識していて、プロファイラーらしい采配でしょうか。ベルはツァルコと戦って危ないところをジダンに助けられ、屋敷の中でも隠れていた手下に襲われそうになったのをジダンに援護され、「助けれくれてありがとう」「いつでも君を守るよ」という会話はジダンをちょっぴり良い気分にさせたでしょうね。(シッパー的チェック)そう、ジダンは連続殺人犯を逮捕したぞ、という気分で帰宅するのでしょう。一方、ベルのヘイリー姉妹への気遣いは、またまたSVUのオリビアみたいな行動でしたが、5人に1人はレイプされているというセリフや、あなたはファイターよ、と言って最後のなんとも言えない表情などを見ると、もしかしてベル本人にも、そういう経験があったのかな、などと思いました。被害者への寄り添い方が違う、ということなのかも知れませんが。それにしても、マギーは良い表情をしますね。
January 28, 2021
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前話の続き。まあ、正直予想通りの展開だったかなあ。エディ・ケイヒルはやはり「アンダー・ザ・ドーム」のキャラを思い起こさせました。バレットの信者たちが威嚇射撃をして、NCISとの間に緊張感が高まる。やがて、建物から少年が出てきてプライド一人を中に招き入れる。グレゴリオは敷地にいる人々の動画を撮影し、パットンに身元の割り出しに回す。程なく、コーリーが依頼したFBIの応援部隊が到着し、突入に備えるという。建物の中には食料が備蓄され、武装した人々が見張りをしている。バレットによると、信者たちは自由意志でここにいて、自分は彼らを暗闇から導いてきただけだという。交渉役のコーリーからの電話には、必要なものは全て揃っていると打ち切ってしまう。パットンによると、動画に映っていた信者のほとんどは犯罪歴がなく、人生で最悪な経験をした傷ついた人々だった。彼らは困窮からバレットに救い出されて、今は彼に身を捧げているように見える。バレットはプライドがラ・サールの復讐のためにここに来たという。目的はバレットを殺すことだ。お前を逮捕するというプライドは、人々を解放し投降するよう説得を続けるが、2人の議論はかみ合わない。やがて、バレットが地元メディアを呼びつけ、NCIS捜査官が彼の家族を攻撃していると主張し始めた。信者の一人が銃を片手にFBIの包囲網に近づく。SWATのリーダーは警告に従わないため、スパイパーに撃つよう命じるが、コーリーは身を挺して男を守る。男が持っていたのはおもちゃの銃だった。バレットはその成り行きに苛立ち、少年トムはプライドに銃を向けた。プライドはトムに、バレットが人々の安全を守るつもりはないのだと話しかける。バレットはトムを殴り、子供に厳しいところを見せる。ロレッタは農園の近辺に詳しく、屋敷の地下にトンネルがあることを指摘する。セバスチャンとグレゴリオがトンネルの中に入り、潜入する策を実行する。プライドは引き続きバレットに子供を解放するべきだと語り続け、バレットも同意したため、トムを先頭に子どもたちがFBIに保護される。しかし、バレットは一斉射撃を命じてFBIのリーダーは、もう突入のタイミングを待てないという。トムはプライドからの伝言を伝える。建物の中に電線が張り巡らされていて、何かの仕掛けがありそうだ。セバスチャンとグレゴリオは地下に大量の燃焼促進剤が仕掛けてあるのを見つける。携帯電話で起爆するらしく、セバスチャンは解除を試みる。プライドはバレットの狙いが人々を死なせることだと信者に訴え、バレットは嘘をついていると叫ぶ。バレットは本当は暴力的であり、この結末は自分で決めているのだ。信者に動揺が走り始めた時、FBIが建物に突入した。バレットは電話をかけて地下の燃焼装置をスタートさせようとするが、セバスチャンが一足先に解除しており、最悪の事態は回避された。プライドの指示で抵抗するもの以外の信者の多くは無事だった。バレットは地下トンネルを通って脱出を図る。プライドはバレットを追い詰め、地上に出た。逮捕するというプライドに、バレットは自分たちは求めているものが混沌か秩序かの違いはあるものの、人を救えると思っているのが似ているという。バレットの狙いはプライドを終わることのない混沌に引きずり込むことだった。リタやローレルの身に危険が及ぶなどと匂わせ、バレットはさかんにプライドを挑発する。ついにバレットは銃を抜こうとして、プライドに射殺されてしまう。セバスチャンとグレゴリオが駆けつけるが、その後、プライドは現場から姿を消した。プライドの身を心配するチームの元に、プライドが戻ってきた。しかし、大丈夫だとはみえない様子だ。その夜、プライドの悪夢の中に赤いスーツの男が現れた。バレットと麻薬ビジネスとの関わりが頭にあったので、地下に「工場」があるんじゃないかと思いました。ブレイキング・バッドみたいに。(笑)でも、あの感じだと麻薬や犯罪組織との関係がわからないままで、黒幕は他にもいるのかな。バレットはサイコパスなので、わけのわからないことを言ってプライドを操ろうとするのはわかるのですが、殺されてしまってはプライドが苦しむ姿を見ることができない。そのカリスマ性で「信者」を集めて、楽園を作ったのは「神」になりたかったのか。不幸な生い立ちで家族が欲しかったのか。(鬼滅の刃の塁みたいに)一人でも多くの人間を巻き添えにするのは社会に対する反発か、自殺願望があったのか。解放された人々の中にも、武装したり抵抗したことで逮捕される人もいるでしょうね。バレットの影響から本当に解放されると良いですね。ラ・サール兄弟を殺害したのが始まりって、そもそものきっかけはプライドとは無関係だし。捜査が始まって執拗に追ってくるプライドに執着したということかな。案の定、プライドはバレットを射殺して重苦しい雰囲気になってしまう。シーズン初めからずっと続いている眠れない状態は解消していないですね。バレットによって精神状態はさらに悪化したとも言えますね。そして、ついに赤いスーツの男の顔が判明した。プライドが知っている人物なのかどうかは、次週以降ですが、知らない人物なら予知夢ですよね。悪夢関係で困るのは「夢オチ」です。ぜーんぶ、夢でした~ラ・サールは死んでいませーん、何ていうことはないですよね。(笑)
January 24, 2021
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SVUの日常はいつもこうではないのでしょうが、たまたま事件が重なることもあり、事件もそれぞれに事情が異なっている。罪状認否まで急がされ、それが全てカリシの負担となる。これまでのエピソードの1話分が一度に重なるようで、刑事たちの苦労がよくわかりますね。そこに新人を組み合わせて、上手くやったなあと思いました。金曜日の深夜、SVUに3件の事案が持ち込まれる。1件目は、夫から暴力を受けたジョエル・フラーで、7歳の息子が通報した。夫のレオンとは別居しており、酒に酔って現れ怒りに任せてレイプしたようだ。フィンは幼いアンドレをジョエルの妹の家に預け、トラック運転手のレオンを探す。2件目は、ハディード主任の同窓生から直々に連絡があり、娘のクロエが配車アプリの運転手から暴行を受け、辛うじて逃げ出したという事件。運転手はモハメドで、途中に車を止めて後部座席に乗り込んできて襲ったという。幸いレイプは未遂だったが、クロエは靴を車内に忘れたという。3件目はトランスジェンダーの娼婦ラキラが、客から暴行を受けた。以前風紀課だったタミンはラキラとは顔見知りで、犯人について話を聞く。男は派手なスポーツカーに乗っており、埠頭付近によく現れ、女たちを買っているという。配車サービスのデータから、ロリンズはモハメドを逮捕するが、無罪を訴え弁護士を要求する。モハメドは携帯電話のGPSの提供は拒否する。レオンは荒々しいセックスは妻が望んだものだと、言い訳する。今の所、ジョエルはレイプ検査を拒否しており、このままだと傷害罪しか起訴できない可能性がある。タミンはガルウィングの車の持ち主、企業弁護士のポール・デイビースを探し出す。駐車違反の常習犯で、ラキラは写真を見て犯人だと特定するが、弁護士だけに対応が難しい。モハメドの携帯の記録を調べると、クロエは予約をキャンセルして別の客を乗せていたことがわかる。そもそもクロエの記憶自体が危うい可能性もあり、上司から結果を急がされているカリシは不満を口にする。ロリンズはSVUを辞めて検察に移ったカリシのせいで、マンパワー不足だと怒りをぶつけてしまう。タミンがデイビーズがカントリークラブのイベントに参加する情報を得たため、オリビアはカリシと一緒に行くように命じる。デイビースは犯行に使われた車について、盗まれたというが、盗難届は提出していない。ラキラの写真を見せると、そういう人物とは関わることはないと答える。おそらく、証拠隠しのために車を隠していると考えたタミンは、ラキラの仕事仲間から話を聞くことにする。デイビースはラキラ以外にも、娼婦たちに暴力を振るっており、昨夜の目撃者もいた。ジョエルは夫をレイプで訴えることに消極的だった。ただ離婚できさえすればよい、というが、オリビアはアンドレの将来を考え裁判で証言してほしいと説得する。ロリンズは防犯カメラの映像で、クロエがバーを出て配車サービスに乗り込んだ映像を手に入れる。クロエはモハメドとは違う車に乗り込んでおり、その持ち主はクロエの供述とは年代が異なる。自宅に向かうと、車の中に女性の靴が残っていて、タクシーの営業許可を持っている男が配車アプリのせいで客を取られてカネに困っているという。息子のサンジェイが逃亡しようとしたので逮捕すると、クロエが間違って乗り込んだことも気づかず、その態度に腹を立て襲ったと認める。怖がらせるだけで、レイプするつもりはなかったと言い、クロエがサンジェイを特定したため、SVUはモハメドを釈放する。デイビースは弁護士を連れて出頭し無罪を主張するが逮捕される。タミンは怖がるラキラに証言をするよう要望する。日曜日の午後、やっと3件の罪状認否まで持ち込んだと思われたが、ジョエルは起訴を取り下げるという。夫が服役すれば息子の養育費がもらえなくなり、それは受け入れられない。フィンはレオンと話し、暴行罪のみで起訴することにする。オリビアはジョエルにアンドレのために、助けを求め生きる方策を探るよう語りかける。カリシは罪状認否でサンジェイとレオンの起訴まで持ち込んだが、デイビースはラキラから訴えを取り下げる供述書が届いたという。どうやらデイビースはラキラを買収したようだが、タミンはSVUでの2件目の仕事で苦い経験を味わう。金曜日の深夜から日曜日の罪状認否まで、一度も家に戻らず仮眠室で休憩を取るだけ?本当に過酷な勤務ですね。その間のオリビアもアマンダも子供はずっとシッターに面倒を頼んでいたのでしょうか。夜でも対応してくれるシッターがいるとなると、その辺の働く女性の状況に驚きますね。日曜日に法廷が開かれているのも驚きですが。カリシは検察の中でも新人だから、早期評価査定班、つまり苦情対応係を任されているのかな。上司から朝の4時に電話がかかってくるとか、大変だなあ。ロリンズがつい、あのときはカリシの転身に同意したが、パートナーの私を放り出したのよ、許せないと感情的になった。まあ、こういう時に本音が出るのは良いですね。長い付き合いだからこそ、その後で仲直りしていましたので、心配はないでしょう。クロエの両親はそこそこのお金持ち、社会的地位があるのでしょうか。アメリカはやはりコネが物を言うようですね。娘がかわいいのはしかたないとして捜査に口を出す親も、乗るべき車を間違うワガママ娘もNYCの家族の一部であるし、酷いDVを受ける親子もそう。また、セレブのような暮らしをしている弁護士がトランスジェンダーの娼婦を買っているのもありなのでしょうね。性犯罪の背景はいろいろ。正義感が強いキャットことタミンは、捜査の能力は高いかもしれないが、SVUの被害者の心を理解し、仕事の難しさを理解するには時間がかかるのかも知れない。被害者の立ち直りを応援するタミンは良かったなと思いましたが、人の心までは読みきれない。きっと、オリビアも何度も同じような経験をして、失敗や過ちを重ねてきているはず。キャットはこれにめげずに頑張ってもらいたい。ウーバーのおかげで客を取られたという、タクシー運転手さんの話は興味深かったです。また、デイビースが参加していたイベントはキルト着用でしたね、聖パトリックデーとは違うと思うのですが、特権階級のお楽しみなのかな、珍しいですね。
January 23, 2021
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第2話は「OA」こと、ジダン捜査官がメインになりましたね。グングンと事件の核心に迫っていくので退屈する暇がありません。NYのビジネス街でデリのサラダを食べた人々がいきなり倒れ、死亡した。デリ店内のカメラにはビュッフェのサラダに何かを吹きかける少女の姿が写っていた。NYCのデリ店を狙った無差別テロと見られる。サラダから検出されたのはテトロドトキシン(TTX)という毒で、防犯カメラに写った少女の映像を見たデイナ・モージャーは、過激なヘビメタバンドのファンではないかと指摘する。彼らは資本主義に反対を訴えていた。犯人と見られる少女が体調を崩して入院したことがわかり、ベルとジダンが母親に話を聞く。16歳のキャロラインは父親の失踪後、荒れ始めて学校でいじめられるようになり、トラブルを起こしていた。FBIはキャロラインが犯行時に持っていたバッグを路地から回収し、TTXを噴射したスプレーを発見する。そのスプレーは特殊な構造で、5回プッシュすると針が飛び出し、噴霧した人物もTTXを取り込んでしまう。スプレーを渡した人物が口封じを狙ったと考えられるが、意識不明だったキャロラインは目覚めることなく死亡した。TTXによる死亡者は13人に及び、キャロラインのPCからキャロラインはISの「ダークジハード」というサイトにアクセスしていることがわかった。実はキャロラインの父親はチェチェン系の出身で、キャロラインは数ヶ月前から急に父親のことについて母親に質問するようになったという。母親はついネットで調べれば良いと言ってしまったが、キャロラインはこのサイトを見つけてしまったようだ。傍受されたIS関係の通信の中に、食物に毒を撒く会話があり今回の事件と関連がありそうだ。ISのサイトそのものを追うのは困難なので、キャロラインのSNSを調べるが、投稿に対してネガティブなリプライが多い中、一人だけ好意的な人物がいた。ジダンは緑色の鳥のアイコンを見て、ジハード戦士のシンボルだと指摘する。そのアカウントはキャロラインの学校の1年後輩のタラ・シャルゴスで、タラはキャロラインと親しくなって、「ダークジハード」のサイトを教えてもらったという。サイトでは、イスラム教に興味を持つように勧められ、自分も勉強して中東に行くつもりだったと明かす。つまり、ジハード戦士の花嫁になりたいと思うようになり、誘ってきたグリーンバードという男性とは、彼らの計画を手伝ったら結婚する約束だったという。グリーンバードは魅力的な男性の写真を使って、10代の傷つきやすい少女たちを引き込んでいた。FBIはタラのアカウントを使って、グリーンバードを接触を試みる。ISの通信に、ハリド・バルフム関連の情報が見つかり、ジダンは化学兵器の製作者だという。グリーンバードからは、タラと直接会って、次のステップに進むという返事があった。実はタラは自分の写真をグリーンバードに送っており、顔が割れていることから、タラをおとり捜査に加えることになった。キャロラインの死で怯えているタラだったが、ベルの説得もあり公園でグリーンバードを待つ。しかし、近づいてきたのは若い女性で、リストには載っていないパキスタン生まれのニタ・カヤリとわかる。カヤリはタラに次のターゲットと毒入りスプレーを入れたバッグを別の場所に用意していた。モージャーは、簡単には口を割りそうにないカヤリの尋問で、リクルートした少女たちとは違う立場だと思いこんでいることを突けと指示する。やはりカヤリもグリーンバードと結婚するつもりで、自分は特別だと思っていた。グリーンバードに利用された事を指摘すると、他に3人の少女をTTXの作戦に巻き込むつもりだったという。一方、ダークジハードのサイトはカヤリの逮捕を知ってか、FBIを殺害対象とするビデオにすり替わっていた。やはり傍受した通信に、ハリド・バルフムと特定される人物がアメリカ国内にいることがわかった。FBIは協力を申し出たカヤリの情報で、食物テロの実行犯となるハキーマ・バッシーを手配する。ハキーマはフードマーケットに向かい、すでにスプレーを撒いた後だった。ベルとジダンはハキーマを逮捕するが、彼女は毒針の影響を受けておらず、本当にグリーンバードと共に国を出るつもりだったようだ。フェリーの切符を持っていたことから、フェリー乗り場を封鎖しバルフムを捜索する。ジダンは人質を取ったバルフムと対峙し、バルフムを射殺する。ハキーマは18歳のため、大人として裁かれ、カヤリは捜査協力したことで減刑が検討されることになった。ベルは心に傷を負ったタラを気遣う。イスラム教徒のジダンは潜入捜査で、ISのリクルートの仕組みを体験したのでしょうか。混乱した人に秩序を約束し、ISは楽園だと思い込ませる。化学兵器を作るバルフムの罪業は兵士としてモスルで目の当たりにしていて、この辺の認識はおそらくベルとは一線を画すのでしょう。少女たちは何でわざわざISに興味を持ち、彼らの意のままにテロの実行犯になろうとするのか。今回はベルの一般人としての思いがジダンのスタンスとは違っていて、なかなか良かったです。タラを演じた女優さんが上手かったですね。多分相当若いのだろうけど、高圧的な父親のもと、迷える10代の少女がリアルでした。ラストはLaw & OrderフランチャイズであるSVUのオリビアを彷彿とさせました。新しいボスは有名なプロファイラーで、チームとしてのお手並みはこれからというところでしょうか。ティーンエージャーの娘がいるようですね。それにしても、この部署はNSAやCDCなどのメンバーも加わっているのですね。実質の捜査のリーダーはヴァレンタインだと思うのですが、一体どういう組織なんだろう。日々ISの通信を傍受しているというのが、やっぱりというか、私達も実はネットの活動を知られているんだろうな、と思ってしまいました。
January 21, 2021
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ついに連邦捜査官殺害容疑でエディ・バレットの裁判が始まる。というところで、今シーズン最初の2パーターで、後半を見ないとなんとも言えないのでさらっと行きます。ラ・サールを殺害した容疑で逮捕されたエディ・バレットに有力なキャンベル弁護士が付き、新たなアリバイ証人を申し立てた。釣り船の船長のフレッド・コリンズは、犯行時にバレットがメキシコ湾で釣りをしていたという。普通は2日コースだが、途中で電話がかかり、スー=アンが撃たれたと知ったバレットは港に戻ったという。コリンズの証言を覆すには時間がかかり、ラ・サールの手に付着していたバレットの血液についても、捜査官仲間が付けた疑いもあると主張され、このままでは不起訴になってしまう。撃たれて負傷したスー=アンは今の所黙秘しており、捜査に協力するのが難しそうだ。プライドは焦るが、ラ・サール兄弟殺害の直接容疑ではなく、バレットが犯罪組織のボスであることを証明して殺人事件と結びつけようと考える。プライドはあえてバレットを釈放するように求め、その行動を監視することにする。一方、バレットが刑務所で同房だったシドから、バレットが刑務所内で薬物を手配する元締めだったという証言を得る。その薬物は診療所の助手から手に入れていたらしい。釈放されたバレットは市内に住処を持っており、その家には弁護士や銀行家、会計士などが足を運んでいた。バレットが相当の金を動かしていることが推測される。バレットを弁護したキャンベルは今度はスー=アンの代理人となり、NCISの接触を拒む。スー=アンは連邦捜査官に銃を向け、10年の刑に処されたが、捜査に協力して刑期を短くすることには興味はないという。不運は続き、診療所の助手でバレットの出所と同時期に仕事を辞めたルイス・フランクリンが自宅で射殺されたという知らせが入る。さすがのプライドも弱音を口にするが、プライドの経営するバーにバレットが現れたという。バレットはジミーと話し込んでおり、駆けつけたプライドをあざ笑うように立ち去る。バレットは監視されていることを知った上で、あえて姿を現し、後を追ったプライドの前から忽然と消えた。捕まらない自信があるのか、NCISを翻弄して楽しんでいるようだ。フランクリンの検視では特に手がかりは得られなかったが、ロレッタはアリバイ証人のコリンズもまた不審な死を迎えたという。船の中で一酸化炭素中毒で窒息死していたらしいが、後頭部に殴られた痕が認められる。釈放されたバレットが市内に残っているのは、何か理由があるのだろう。アリバイ工作を依頼したコリンズを殺したとなると、スー=アンもまた危険だ。セバスチャンは、ラ・サールとスー=アンが撃たれた様子をCG化し、犯人は最初からスー=アンも殺すつもりだったのではないかという。たまたまラ・サールがかばったため、スー=アンの傷は致命傷にならなかったが、犯人は2人の命を狙った。プライドはスー=アンを安全な場所に移して保護するよう令状を要求する。グレゴリオはバレットの生い立ちを調べ、両親に捨てられて人間不信になり、施設や刑務所などで生き延びてカリスマ性を身に着けていった経過が見えてくる。セバスチャンは犯人がコリンズを殺害する時に枕を押し付けたことを突き止め、その枕にタヌキモという食虫植物が付着しているのを見つける。ある程度の地域は絞れそうだ。スー=アンのいる刑務所には、すでに殺し屋が差し向けられ、間一髪のところを潜入していたグレゴリオがスー=アンを救い出す。バレットを信じて疑わないスー=アンだが、命を狙われていたと説得すると、やっと「さまよう子どもたち」というカルトとの関係を口にする。スー=アンは暴力を振るう元カレからバレットに助け出された。同じような仲間のことはファーストネームしかわからないが、ジェネレットという場所に仲間の施設があるらしい。古いプランテーションの農場がある地域だが、タヌキモもそこに存在することがわかり、NCISは点在する農場を調べて回る。一軒の農場に多くの人々とバレットがいることがわかったため、プライドは部下を率いてバレット逮捕に踏み込む。しかし、農場の人々は武装しており銃口をチームに向けた…To be continued.エディ・バレットはカルトのリーダーでしたか。プライドの口からサイコパスという言葉が出たように、冷酷で容赦なく、先手を取って捜査の進展を阻み、プライドらの心を弄ぶ。弱い立場だったスー=アンだけでなく、ケイド殺しを自首した男やアリバイ証人などもマインドコントロールされていたのでしょうか。かなりな金をドラッグで稼いでいると思われ、それを使って法的にも自分の身を守っているので、簡単にはラ・サール兄弟のかたきを討つまでには至らない。次週はどうやってバレットを追い込むのか、見ものですね。プライド一人がカッカしているように見えますが、チームも犯人を捕らえるという気持ちは同じ。ただ、相変わらず部下に心配されているプライドでしたね。さて、相手側の弁護士は本家ではモサドの局長だったマイケル・ヌーリーでしたね。本家でもう出ることはないので、もう良いのかな、存在感の大きさ、迫力はさすがです。エディ・ケイヒルは多分これまでで最強、最凶のキャラクターを演じているのでしょうけど、大御所の中で力負けしないように頑張ってほしいです。(笑)
January 17, 2021
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これまでにも何度もあった事件ですが、今の時代は更に注目を集める状況になっているのでしょうか。レギュラーにスポットが当てられたエピソードでしたね。ゲストのクリスチャン・クレメンソンさんは「ボストン・リーガル」のジェリーを思い出すようでした。オハイオ州の13歳の少女エヴァンジェリンがNYにいるボーイフレンドのアイザックに会うため家を出て、失踪届がでた。一方、アイザックは19歳で法廷レイプの令状が出ている。SVUには新たにカトリーナ・タミン巡査が配属され、アイザックの居所を探し出す。アイザックはエヴァンジェリンがやってきたことを認め、金がほしいとせがまれたので、犬を連れて路上で金を恵んでもらうように勧めたという。タミンがエヴァンジェリンを発見するが、エヴァンジェリンは倒れ込んでしまい病院に搬送された。医師によると、2年前くらいから性交渉の経験があるようで、妊娠12週だという。エヴァンジェリンの両親は信仰深く、心配して教会の牧師と共にNYにやってきた。エヴァンジェリンは子供の父親についてはっきりとは言わないが、妊娠のことを両親に知られたくないという。NYに来たのは、オハイオ州では禁じられている中絶をするためだという。13歳となると両親の権利が大きいが、性的虐待が何年も前からあるとするなら保護しなければならない。オリビアは児童保護局にエヴァンジェリンを預け、慎重に対応することにする。母親のタミー・ミラーは前夫と死に別れてから、今の夫ジェームズと結婚しており、娘の妊娠を聞いてアイザックが相手なら結婚させなければならないという。中絶については全く認められず、父親を確定する検査にも否定的で、とにかくオハイオに連れ帰ると主張する。家裁で身柄の保護について手続きを行っていると、エヴァンジェリンはお腹の子の父親はジェームズだと明かした。だからオハイオには戻りたくないという。事態は急転し、オハイオ州の検察から捜査のためにエヴァンジェリンをオハイオに戻すよう要望があった。中絶を阻止するためなのだろう。オリビアは動揺してなかなか言いたがらない事をエヴァンジェリンから聞き出す。エヴァンジェリンは結婚もしていないのにセックスをしたことを神の教えに背いたというが、ジェームズは言葉巧みにエヴァンジェリンを性的虐待した。母親にいえば、ジェームズは家を出ると脅したという。ジェームズはDNA検査を拒んでオハイオに戻ってしまい、タミンは熱くなる。信仰に基づく価値観から、母親のタミーは事実を認めようとしないが、オリビアは理解を求め続ける。家裁はエヴァンジェリンの身柄の保護を認めたが、オハイオからグラハム検事が現れ、胎児を守るべく人身保護令状と、エヴァンジェリンを不当に拘束した刑事たちに逮捕令状を提出するという。それを良しとする検察も家裁も同罪だと言って、中絶賛成、反対のグループを煽る。問題はジェームズによる虐待ではなく、胎児を殺すことが重要だという。さすがに高位裁判所でグラハムの訴えは取り下げられるが、グラハムは最高裁まで戦うと引かない。時間がかかれば、中絶のタイミングを失う。エヴァンジェリンは地元の友人などに事件を知られて、非難のメールを受け取り動揺してしまう。エヴァンジェリンが階段から飛び降りて怪我をしたという知らせが入り、母親が病院に向かうが、エヴァンジェリンは堕胎を目的にしたのではなく、自らの命を絶とうと思ったのだと明かす。オリビアはタミーの前夫が暴力を振るい、優しいジェームズを信じ切っていることに注目する。中絶については決定権は娘にあり、今後ジェームズと別れないのなら、エヴァンジェリンを18歳まで施設に預けなければならないと告げる。タミーはジェームズときっぱり別れることを決意し、エヴァンジェリンは必要な処置を受け母親のもとに戻ることになった。グラハムはNY州の法律に従うカリシを罵倒する。カリシは自分の母親が5人目の子供を中絶した話を打ち明け、ジェームズが罪の問われないのを許すべきではないと訴える。DNA検査でジェームズが父親であることが証明され、114件の暴行で起訴されることになった。ロリンズはエヴァンジェリンの手術に付きそう。冒頭でアマンダの次女の洗礼がありましたが、こちらも教会でオリビアとカリシが代父母になるのかな、和やかな「家族」の風景でもあり、オハイオとの対比でしょうか。確かにオハイオ州では中絶を厳しく禁止する法律を2019年に成立させ、アメリカではそういう動きが広がっているらしいですね。胎児の心音が聞こえるようになったら中絶を禁止するということで「ハートビート法」というようです。キリスト教右派のプロテスタント福音派が中絶反対で、エヴァンジェリンという少女の名前も福音派(エヴァンジェリカル)を表していたのかもしれません。禁止、擁護の双方の意見もわかる部分はありますが、新人タミンがレイプ被害者には認められるというカリシに食って掛かり、「私の母の時代はね」とオリビアが割って入ったのはなかなか意味深いものを感じました。中絶されていたら、オリビアはいなかったわけですから。ちなみに、新人のタミンはそんなオリビアの事情なんて知らないでしょうね。かなり気が強そうで仕事ができるところは良いなあと思いました。カリシの母親の話ですが、なぜ父親に言わなかったのか。カトリックなので中絶は認められないから?重い病気を背負って生まれてくる子供をお母さん一人の判断で中絶してしまったことに、もう少し背景が知りたいと思いました。だから、カリシはタミンに対して押され気味だったのかなあ。検察に行ってからのカリシは辛いことが多いですね。涙目が多い。ところでガーランド警視正は教会の助祭だそうです。
January 16, 2021
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『ブロンクス爆破事件』ディック・ウルフの最新犯罪捜査ドラマ。「Law & Order」や「シカゴ」シリーズと同じ世界観ではなさそうですが、そちらではおなじみの出演者が出るようですし、チェックしようかなと思います。WOWOWから回ってくるのが早いですよね。ちなみに「BONES」でオーブリー役だったジョン・ボイドもシーズン2から登場するらしいので楽しみです。ブロンクスのビルで爆発事件が発生、現場に到着したFBIのマギー・ベル特別捜査官は救出活動よりも建物から全員を避難させるように指示する。その直後に第2の爆発が起こり、ビルは跡形もなく崩れ落ちた。幼いエメットを失った母親はベルを責める。現場から最初の爆発のあった部屋の住人フェルトン・エイムスの遺体が見つかる。エイムスはマック・ボーラーズのリーダーで、ドラッグの売人としてかなり派手ななりふりをしていたという。今の所、テロを思わせる声明は出ておらず、ギャング内での勢力争いかと見られる。エイムスの携帯から対立していたと見られるナンバー2,ウェイン・クリントンが浮かび、監視をしている最中、クリントンが乗り込んだ車も爆破された。捜査対象は、マック・ボーラーズと対立する他のギャングに移るが、分析官のクリステン・チャザルは麻薬ビジネスを取り仕切るには多額の資金が必要で、ブロンクスのギャング単独では難しい、他のビジネスも関わっているのではないかという。市民センターで新たな爆弾が発見され、FBIがセンター長のブリック・ピーターズから話を聞く。センターではギャングに所属する若い住民の姿も見られ、発見された爆弾を見たオマル・アドム・ジダン特別捜査官は古い軍仕様の手榴弾が使われているのに気づく。ピーターズが雑用係に使っているエルサルバドル出身のウィルマーがMS13のメンバーで、身柄を拘束して手榴弾との関連を尋ねる。初めは口が堅いウィルマーだったが、防犯カメラに何者かからバッグを受け取っているところが写っていたことから、ウィルマーはベルナルド・フュネスからバッグを受け取ったことを認める。フュネスは行方不明になっており、その後拘置所でウィルマーは何者かに惨殺された。市の半分を封鎖中のためFBIは一刻を争うと、フュネスの情報を公開して一般市民からの情報を求める。フュネスが自宅近くに潜伏中と見たベルらが捜索中、ジダンはMS13のユニフォームを着た少年の姿を見かけ、廃ビルにフュネスがいると判断して突入する。ジダンの判断は正しかったが、フュネスは爆弾製造者について絶対に話さない。刑務所の中でも安全ではない、それくらい、恐ろしいらしい。フュネスの隠れ家にあった爆弾製造の工具に血液が付着しており、今の所データベースに該当するものはいないが、新しいアプローチで外見が推定できるという。一方、クリステンは起爆に使われた携帯電話が10年前にアジアで使われたもので、去年NYCのシナゴーグ建設現場の爆破未遂で使われたのと一緒だという。その事件では、オルタナ右翼を擁護するロバート・ローレンスという人物が何か知っているかもしれない。ローレンスはブロンクスの爆弾事件とは無関係と言いつつ、人種差別的な発言を捜査官たちに向ける。FBIは、シンクタンクのために資金集めで苦労しているローレンスが、黒人ギャングの縄張りを奪いたいMS13と手を結んだのではないかと考える。工具から採取された血液からDNA表現型解析で似顔絵を作ったところ、ピーターズに酷似していた。ピーターズは今の仕事の前は、陸軍で施設を建設し爆弾を扱う任務にあたっており、母親が営むダイナー周辺の治安が良くないと不満を持っていた。ピーターズとローレンスの接点が確認されていないが、ピーターズの母親のダイナーで2人が会った可能性がある。ジダンはダイナーの地下で手榴弾の空き箱を発見するが、これまでに使われた数以外に、6つの手榴弾がなくなっていた。ローレンスはこれからCBSのインタビュー番組に出演する予定で、FBIはピーターズに残りの爆弾をどこで使うのか問い詰める。ピーターズは次のターゲットはビルではなく人で、場所はわからないという。ただ、24時間以内に起爆しなければ、電池の問題で起爆しなくなってしまうという。ターゲットを絞り込めない中、クリステンが参加予定だったマイノリティのリーダーが集まる会議があることがわかる。クリステンは参加者の避難をセキュリティに要請し、逃げ惑う人々の中にMS13のユニフォームを着た少年がいるのを発見する。爆弾は会議場の椅子の下にあり、クリステンが解除を試みるころ、ベルとジダンはテレビ局のローレンスに向き合う。ローレンスは証拠はないとうそぶくが、弁護士に電話をするという。しかし、ローレンスが電話をかけると、爆弾を解除したクリステンがその電話に出た。ローレンスは逮捕され、ベルはエメットの葬儀に参列する。1話完結、捜査のテンポが早くてサクサク進みますが、緊張感があって余計なものがないのが良いですね。主役の2人組、特にベルがいいなあ。夫を事故なのかテロなのかわかりませんが亡くしていて、まだその悲しみからは立ち直っていない。エメットの母親から「あなたに何がわかるの」と言われ、初めてエメットの写真を見て辛さが増し、葬儀に参列して死を悼む、どの表情も良いと思いました。相棒のジダンは「OA」と呼ばれ、元陸軍兵士でFBIでは潜入捜査官をしていたらしい。こちらも、いずれ過去のストーリーが語られるのでしょうね。クリステンはスーパーアナリストだな、肝も据わっているしなんでもできそう。チーフのバレンタインは「Law & Order」本家でルーポ刑事でした。ボス役のコニー・ニールセンはパイロットのみのようで、次からCSI:NYでおなじみのセーラ・ワードに交替するようです。想像するに、mother figureを加えて、より親しみをもたせたかったのかな。コニー・ニールセンさん、「ワンダーウーマン」でヒッポリタ女王だったんだけど、FBIではちょっと怖かったかも。(笑)どの犯罪者も母親思い、と言って、ピーターズの怖いお母さんを持ち出すのが良かったですね。お客さんにもあんな強面なのかしら。
January 15, 2021
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先週の「グッド・ワイフ」がやはりタイの外交官の息子が殺人事件に…というのがあって、この組み合わせはパターンがあるのかな。これが日本の政府関係者、外交官などの息子の話になると、きっと違和感ありで見ていられないだろうなと思いました。※訂正大変申し訳ありません。『グッド・ワイフ』シーズン3-6「外交特権」では、タイの外交官ではなく、台湾の通訳の息子で、一つの中国政策からいうと、台湾は国交がないため外交特権が及ばない、という前提で話が進みました。きちんと確認すべきでした。セバスチャンはタイの内務大臣の息子タンの警護を引き受ける。アナダ大臣は国内の洪水対策のために、ハイドロウォール社との契約のため訪れているが、新しくできた改革派の政党のため、軍事政権の支持団体で過激派の「タイランド・ファースト」から脅しを受けていた。タンはアメリカで大学進学の予定で、今回はクラブに出向いている。タンの警護にはセバスチャンの他に元々専任のカセムがいるが、クラブで火災警報が鳴り、避難中にセバスチャンの姿が消えてしまう。大臣への脅迫とタンの失踪との関係がわからないが、今の所誘拐されたとしても身代金の要求がない。クラブの防犯カメラを調べると、服装を変えて女性と一緒のタンの姿があった。どうやら、恋人とお忍びで出かけたかったらしい。宿泊先がわかったので、タンとセバスチャンが部屋を訪れると、ベッドに血まみれの女性の死体があった。凶器と見られるナイフはカセムが護身用にタンに渡していたもので、ベッドの下に落ちていた。セバスチャンはタンが女性を殺したとは思えないという。殺されていたのは、サンフランシスコから来たクレア・ロバーツで、半年前にタンが大学見学で出会って一目惚れしたのだという。ホテルの防犯カメラには、裏口から出ていく手を血に染めたタンが映っていた。検視で、クレアに残っていたタンのDNAからGHBとスパイスが検出された。ベッドで意識を失っていた可能性があるが、その前にドラッグで暴力的になって記憶を失っていたことも考えられる。セバスチャンはアナダ大臣にタンとクレアの交際について聞くが、大臣はその女性のことは知らないと答える。大臣もお付きの事務次官ラワンも、タンを見つけられないNCISの責任を責める続ける。コーリーは疑わしい「タイランド・ファースト」のリーダーの電話番号を手に入れ、そこに電話をかけた人物が身近にいるという。セバスチャンのソフトを使って、相手の電話の電源を入れると、その人物はなんとカセムだった。カセムはセバスチャンを殴って逃げてしまう。大臣と事務次官はさらにプライドに厳しくあたるが、大臣はうっかりクレアの事を知っていたことを漏らす。何か隠していることがあると察したプライドは、単独で大臣に話を聞く。実は大臣は息子から助けを求められて、匿っていた。身柄を確保して事情を聞くと、タンは記憶がないまま、クレアの死を知って動揺して逃げたという。2人の交際はクレアの方から声をかけてきて始まったが、表立って会えないことからかセムが気を利かせ、避難騒ぎの間に2人でホテルに行ったという。カセムはタンに同情的で、彼にも秘密の恋人がいるらしい。プライドはカセムが過激派のメンバーだと告げる。カセムはこの仕事に就いて1年、オランダのダミー会社から送金を受けていることがわかる。さらに、オランダのFCD建設が今回の洪水対策事業に入札していることから、大臣が契約しようとしているハイドロウォール社を息子の殺人容疑で手を引かせる企てがあるのではないか。調べを進めたところ、ラワン次官がカセムの口座を通じてFCD建設から金を受け取っていたことがわかった。カセムの秘密の恋人はラワンで、NCISは国務省にかけあい、タイ政府がラワンの外交特権を剥奪したため、逮捕する。アナダ大臣よりもベテランで大臣の職に就くつもりだったラワンと、大臣を排除したい過激派と通じるカセムが手を結んでの犯行だった。ハイドロウォールとの契約に向かうアナダ大臣を狙ってカセムが現れた。プライドが身を挺して大臣を守ると、セバスチャンはカセムと闘いスタンガンで倒した。大臣親子はセバスチャンに感謝する。無料診療所で診察を始めたロレッタは、DVを受けていると見られるリサを助けようと試みる。ロレッタもまたDVを受けた経験があり、直接職場に出向いて被害を訴えるように勧めるがリサは頑なに拒む。ロレッタは法律の知識のあるグレゴリオのアドバイスで、リサを駐車違反の罪で逮捕し、収監中に救いの手に頼るよう説得する。妻に逃げられた夫はロレッタを脅そうとするが、ロレッタは毅然として追い払う。恒例セバスチャンのお楽しみ回ですが、さすがにちょっとやりすぎかなあ。警備のプロと一度目はあっけなくやられたのに、二度目は鮮やかな身のこなしで対等に戦うのだから、スーパーヒーローですよ。いつの間にそんなにタフになったの?(笑)まあ、土産物の置物をもらって自慢しているところや、PCの秘密ファイルのタイトルが「ファンフィクション」だとか、そこは楽しかったですけどね。ファイルの中に他に何があるのか、気になります。プライドは正に「ボディガード」でした。今回はロレッタがDVに苦しんだ過去を持ち、前向きになるために生きた人を診察する仕事を始めたというのが大きいですね。確かに、その方が新しいストーリーが作りやすそう。診療所で起きる事件もあるでしょうし。また、グレゴリオがロースクールに通っていたというのも新しい設定かな。ラ・サールがいなくなって、キャラクターを更に掘り下げようという努力を感じます。
January 10, 2021
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複雑な事件だったようですが、どうやらこれもモデルがあるらしい。ゲストに何気にスパナチュ色が強く、新チーフの醸し出す色気はそのせいだったのか、と思ったり。(笑)ちなみに、カーティス・アームストロングさんといえば、私は「こちらブルームーン探偵社」の頃のイメージが忘れられません。ヘルズキッチン地区で、黒人男性がレイプされる事件が続いた。彼らは専門職で妻子がおり、ゲイであることを隠しているため、被害を訴えて出ることはない。オリビアはLGBTQ支援センターに勤める、フィンの息子ケンが何か知っているのではないか、聞いてほしいと命じる。人気歌手のマシス・ブルックスがヘルズキッチンの工事現場の足場の下でレイプされたのが発見された。いずれも、スタンガンとビール瓶を使った犯行で、マシスはストレートだと見られていた。スタジオでの作業を終わり、一人車を降りて街を歩いているときに襲われたというが、犯人の顔ははっきり見ていないという。ただ、長身の白人でフードを被っており、マシスに酷い差別的な言葉を吐いたという。本人もマネージャーのフィッシャーもこの件を公にしてほしくないという態度で、詳しい情報はわからない。SNSにその日マシスがゲイバーに立ち寄っていたことがわかり、マシスと揉めた男から話を聞く。男はマシスがゲイであることを隠していることに不満だったらしい。ドッズの後任のガーランド警視正はSVUに、マシスに市民の義務を果させるよう、促すように指示する。オリビアとフィンは、影響力のあるマシスにカミングアウトできないかと話す。それを受けて、マシスは自らゲイであることを公にして、事件について公表した。マシスのカミングアウトがきっかけになったのか、ケンが新たな被害者を連れてSVUを訪れる。毎週火曜日にヘルズキッチンのバーに通っていたデボン・トンプソンがやはり工事の足場の下を歩いているときにスタンガンで襲われたという。犯人の顔は見ていないが、バーの外で酔った白人からお前の女房はこのことを知っているのかと言われたという。さらに、証券会社に勤める男も火曜日にバーでビールを飲んでいたら背の高い白人が妻子のことを聞いてきたという。2人の被害者はいずれも、家庭を持っていて被害を訴え出ることを拒む。ハディッド主任は、マシスを含む4人の被害者の中で、マシスだけが金曜日に襲われており、犯人の言葉を聞いたのもマシスだけ、起訴できるかどうか怪しいという。ガーランド警視正はSVUのアイディアで、自らゲイバーでおとりになることになった。すると、赤毛の白人男性がガーランドにしつこく声をかけ、妻子の事を尋ねた。店を出たガーランドを追って、ビールを隠し持った男が襲いかかろうとしたため監視していたSVUが逮捕する。逮捕されたジェフリー・モランは薬物関係で3年服役し、4ヶ月前に仮出所しており、毎週火曜日は保護観察官に薬物の検査をした後バーに立ち寄っていたという。黒人やゲイに偏見があるような言動で、スタンガンもビール瓶も持っていたため、マシスに面通しを依頼すると、マシスはモランを特定できなかった。かなり動揺しているようだ。すると、マシスの兄のエイゴンが事件の日にスタンガンを購入していたというニュースが流れた。犯行時のモランのアリバイも成立し、マシスについてはモランを起訴することは難しくなってきた。残りの3人はモランの犯行かもしれないが、訴えを出しておらず、仮に訴えたとしても、マシスのせいで信頼性が揺らいでしまう。マシスは本当にレイプされたのか、兄はなぜスタンガンを購入したのか、マシスのファンの間ではマシスが嘘をついたのではないかと騒ぎ始めた。エイゴンはNYCでスタンガンを護身用に持つのは違法ではないと弁明するが、事件現場の足場周辺でエイゴンの指紋のついたビール瓶が見つかった。マネージャーのフィッシャーは、SVUの追及にマシスがゲイであることをメディアにすっぱ抜かれる前に、連続レイプ事件を使ってマシスにカミングアウトさせたと認める。ただ、モランが逮捕されたのは誤算だったようだ。マシスは対抗措置に出て、良心から警察に訴えて出たのに嘘つき扱いされたと、メディアで警察を非難し始める。ハディッド主任は警察の面目丸つぶれだとオリビアらを責め、マシスを訴える気だ。一貫して被害者を非難するべきではないという立場のオリビアはマシスの件の取り下げまで、モランの罪を明らかにすると主張する。被害者たちはやはり事件のことを語ろうとしないが、デボンだけはまだ話していないことがあるという。実は、モランとは襲われる前の月に店のトイレで合意の上でセックスしたのだという。その後2ショットを撮影すると、モランはキレてしまった。モランに根に持に持たれたのではないかというが、やはり証言をする意思はない。カリシは2ショット写真を根拠に、モランに司法取引を持ちかけることにする。裁判となれば、モランの側が有利だが、この2ショット写真を証拠品として提出し、実はモランがゲイだと明らかにされるだろう。そうなると刑務所で残りの刑期を勤めるには厳しくなりそうだ。モランは性的虐待で7年の刑で取引を終えた。フィンは虚偽の被害を訴えたマシスに罪には問わないものの、過去に向き合い決着をつけろとアドバイスする。人手不足を訴えていたオリビアに、ガーランドは「白い盾」をあてがうという。今週もカリシが検察とSVUに板挟みとなって苦労していました。でも、見事に決着をつけましたね。長年この業界で、落とし所を知っているということかな。地方検事のおばさんは自分の手柄のことしか考えないタイプのようで、こういう時はかえってカリシは腕を揮えるかもしれないですね。まさか、将来はカリシが地方検事に立候補なんてことがあるのかなあ。新警視正のガーランドは名門大学出身、頭も良くて思慮深い、しかもゲイにモテるタイプ?バーで言い寄る男たちの扱いが見事で(意味ありげな微笑み)、秘めたる才能がありそうだ。ドッズほどは人情味はなさそうですが、オリビアたちの味方になってくれると良いですね。そして、次週には新入りメンバーが加わるのですね。楽しみです。ノアの成長を見るのも楽しみなシリーズですが、野球よりもダンスを習いたい、なんとバレエ教室に通うことになった。確かに、かわいくてバレエが向いていそう。もちろん、子供のことですからどうなるかわかりませんが、母としてノアの成長を見守るオリビアの幸せそうな様子が印象的でした。ところで、被害者とはいえ、彼らは妻を裏切っているのが微妙なところ。SVUは決して被害者(性的指向)を非難しません、というのはオリビアの信念ですが、夫婦の問題に踏み込んで善悪をジャッジしないところがプロなんだなあと、妙に感心しました。
January 9, 2021
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タイトルを見てオープニングの曲だと思いましたが、曲名は「Boom Boom」でした。ブーン、ブーンが事件の事を意味しているなら、ややふざけているとひんしゅくを買いそうかも?ちなみに歌っているのはジョン・リー・フッカーではなく、Big Head Todd and the Monstersというグループです。映画館でガス漏れによる爆発事件が起きて、水兵を含む2名が焼死した。ガス管が先に破裂し、漏れた天然ガスに引火したようだが、なぜかガス臭い臭いがせず、報知器も作動しなかったという。実はガス会社のシステムが事件の1時間前からハッキングされており、ネットワークが乗っ取られていたことがわかる。現在、市庁舎でこの問題に対処しているため、プライドはテイラー市長に会いに行く。警察の特殊部門がテロを疑い対応にあたっているが、犯行声明はまだ出ていない。NCISも捜査協力することになり、セバスチャンがIT部門に加わる。プライドは内部による犯行の可能性もあるため、従業員の身元をチェックするように命じる。市長室の電話が鳴り、スパルタクスと名乗る犯人が500万ドルを要求して、断ればさらに爆発事件を起こすと脅してくる。その場にいたグレゴリオが交渉人となり、犯人の情報を引き出そうとする。他州でもランサムウェアによる攻撃で市の機能が麻痺する事件が続いており、プライドは金を払うべきではないと主張する。まずはグレゴリオが何とか交渉を引き伸ばして、犯人逮捕の時間を稼ぐ。ロレッタは検視で、天然ガスであるべきはずのメルカプタンが検出されなかったという。だからガス漏れが気づかれることなく、爆発に至った。次にどこがターゲットになるのか予想がつかず、プライドはハリケーン時のプロトコルで市民を避難させるべきだという。パットンはガス会社のシステムコマンドを上書きした端末を見つけ出し、ロナルド・シモンズという職員を割り出す。シモンズはコンピュータ技術者ですぐに逮捕されるが、NCISはシモンズが犯人ではないと考える。スパルタクスはシモンズの逮捕を知っており、金額を下げて15分以内に支払えという。グレゴリオはスパルタクスに市庁舎内の様子、特に市長室の中が筒抜けになっていると気づく。市長のPCが侵入されていたことがわかるが、犯人は身近にいると見られる。聴取を受けたシモンズは、地元フットボールチームの格安チケットに釣られてリンクをクリックしていた。パットンはガスのメンテナンスプログラムに手を加え、圧力が変化したのを検知できるプログラムを作る。グレゴリオはひたすらスパルタクスと話を続けて時間を稼ぐ。パットンのプログラムで、グレトナの旧コールセンターでガスの圧力が変化したことがわかった。今のコールセンターが改修中のため、職員がそちらで緊急対応しているのだが、プライドはすぐに全員の避難を命じる。コーリーは避難を手伝って、間一髪爆発に巻き込まれそうになる。ロレッタはチームが危険を顧みず、突出した行動に出ることを非難する。パットンは犯人の居場所を掴んだという。市庁舎内のIT部門でリストラのために解雇される人がいることがわかり、パットンは一芝居を打つ作戦を考える。市長とプライドが身代金を払うか払わないかで、大声で言い争う様子を見せると、すぐにスパルタクスから連絡があった。解雇通知を受けた5人の中で、姿が見えないスティーブン・マークスという男がいて、パットンが居場所を特定する。グレゴリオは解雇された恨みを晴らそうとするマークスに寄り添い時間を稼ぎながら、パットンは次のターゲットが市庁舎そのものだと掴む。プライドらは市庁舎の職員に避難を促し、マークスを探す。しかし、マークスは市長が避難したことに気づき、今すぐガスの圧力を上げるという。プライドがマークスを発見し、撃ってデバイスを取り上げ新たなガス爆発は避けられた。市長はグレゴリオの活躍を評価するが、グレゴリオはラ・サールの死からまだ立ち直っていなかったと認める。最後まで避難せずにグレゴリオに寄り添ったパットンは、仲間で酒を飲もうという。プライドは検視官として感情を見せないロレッタを心配する。ロレッタとしても、ラ・サールは特別な関係で正直つらいのだ。プライドはいずれ楽になると言って慰める。ラ・サールを失い悲しみから立ち直る移行期のエピソードですね。急にいなくなった人の後片付けをしながら、心の折り合いをつけていくのには人それぞれでしょうが、表現するのは難しい感じがしました。ハンナも娘のことを初めて考えたとか、クリストファーが教会で聖歌を歌っていたとか、エピソード的な言及が多くて、感情的な描写がなかったなあ。それもありでしょうけど突然泣き出すとか、フラッシュバックに襲われるということはなかったのでしょうか。お当番でいうと、今回はグレゴリオで十分に活躍しましたが、その中で複雑な思いを多少吐露できたのではないかと思います。ところで、犯人はガス会社のシステムを乗っ取ることで、天然ガスに調合する臭いの成分もカットしていたということかな。マニュアルで臭いの成分を入れられなければ、危機管理としては怖いですね。また、息子の遺体を引き取りに来たお母さん、検視室のむき出しの黒焦げ死体を見ちゃったのかどうか、気になりました。あれは配慮に欠けますよね。
January 3, 2021
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