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『幼き使者たち』シーズンフィナーレ。先週以上に、おー!という形でクリフハンガーとなりました。次がどうなるのか心配という終わり方はこれまでにもあったでしょうが、今シーズンはちょっと違うような印象を持ちましたね。ギブス自身が年を取り、アメリカを取り巻く世界が変わってきたというような感じがします。ヒーローはいつまでもヒーローじゃない、悩みもまた深まっていくと言うことかも知れませんね。ドーニゲットの母、CIAのティーグ捜査官は息子を殺害した犯人を捕らえたいと、捜査に加わりたいと強く求める。ギブスらはしぶしぶ合同捜査を認める。ティーグは気丈にも息子の遺体から取り出した金属片をダッキーに調べるようにいう。ギブスは再びフランクスの姿を見る。金属片はチタン製のベアリングで、ロシアから輸入されたと思われ、調べたところ、地元航空会社ビアンカ航空のロジャー・ディーツが受け取っていることが判った。NCISは、サディクが爆弾を作ったという証拠を見つけるが、背後に黒幕がいるのではないかと考える。カイロのホテルでは、爆破現場で白人の若者が目撃されていたという。ルーク少年は自分のせいで両親や捜査官が死んだと、さらに心を閉ざす。自宅に設置された隠しカメラには、両親を殺した犯人の姿が映っていた。ティーグはルークに仲間の事を教えて欲しいと声をかける。ディーツはベアリングをサディクのダミー会社に売ったことを認める。ギブスはルソーを取り調べるが、なかなか真実に迫る事ができない。余裕たっぷりのルソーはアリゾナで何かがあると匂わせる。その頃、グランドキャニオンでまたSマインによる爆破事件が起こった。観光バスを狙ったものと思われ、保護官一人が死亡した。サディクの行方を捜すNCISは、大学に姿を隠していると考える。トニーとビショップが捜索中、中東系の少年を見かけ声をかけるが、逃げられる。ギブスはルークの心を開こうと、優しく接しているが、フランクスは「子供だからといって甘やかすな」と忠告する。マクギーは、ドーニゲットが入手したブラッドのデータの中に、子供たちが聴いていた音楽があり、その中にモールス信号を利用したメッセージが隠されているのを見つける。コーリングはこれらの音楽を聴かせて、計画について指示を与えているようだった。ルークもまた、MP3プレーヤーをずっと聴いている。フランスDGSIの情報によると、コーリングは無料でゲームを配り、ゲームをクリアするとメッセージを受け取ることができるようになっているという。マクギーはさっそく、ゲームを攻略する。ギブスの自宅に預けられていたルークが、大学で見かけた少年によって連れ去られてしまう。ルークはNCISやCIAの捜査について、情報を得ており、コーリングに捜査官たちの顔が知られる恐れがある。実はCIAはテロ組織が子供に誘いかけて、戦士にしている状況を潜入捜査していた。このままNCISの捜査が続くと、潜入捜査が失敗する恐れがあるが、ヴァンスはあくまでもNCISが主導権を握るとティーグに告げる。ティーグは息子の死が無駄になると言い、CIAの情報を使ってサディクの身柄を拘束し、拷問してルークの行き先を聞き出す。ルークはすでにイラクのザーホーに連れ去られていた事がわかる。ギブスとトニー、ティーグはイラクへ発つ。カイロで目撃されたのは、元DJのダニエル・バッドと確認される。迷える若者を音楽を使って集め利用している。ヴァンスはサディクを尋問し、次のテロのターゲットを聞き出そうとする。サディクものらりくらりと尋問を交わすが、最高裁判事らがアパラチア山脈で保養施設にいるのが危ないと匂わせる。ゲームをクリアしたマクギーは、政府の施設や重要な建物などの画像や図面などを見つける。これらは、政府職員の子供たちがコーリングに提供したものと思われる。ザーホーでギブスはルークを捜すが、トニーの携帯にダニエルから電話があった。全てこちらの手の内は知られているようだ。ギブスがルークを見つけたとき、ルークはギブスに向かって銃を発射した…To be continued...ドーニゲットの母は本当にやり手の捜査官ですね。ミミ・ロジャースでしたか。息子を殺されたというのにあれほど冷静に、冷酷に動くというのはそうそうできるものじゃない。でも、CIAの内規を無視して暴走してしまったという事ですよね。両親を亡くしたルークと、息子を亡くしたティーグが気持ちを通じ合って、ハッピーエンディングかと一瞬思いましたが、そんな簡単な事ではなかったようです。コーリングの幹部たちのふてぶてしい態度に、腹立たしい思いがしましたが、タイトルの「ネバーランド」に遊ぶ全く別の人類、異星人のようだと感じました。音楽やゲームを通じて、子供の心の隙を埋めて洗脳し、心そのものを奪ってしまうようなものですね。ルークの養父母を殺したのは、誰だったのかな。あえて見せなかったのは意味がありそうですね。そして、子供たちがそうなっていく理由は簡単に説明できるわけでもなく、ティーグも「何と闘っているのか判らない」というのが本当なのかも知れません。ギブスのオールドスクールなやり方では、もう通用しないのではないか。ここまで、長いシーズンで古き良きアメリカ、軍をドラマにしてきたNCISですが、それはもう過去の物になったのかと思ってしまいます。ただ、フランクスがギブスに「誰がお前を救うのか」と問いかけていましたが、撃たれたギブスを救うのはトニーでしょう。あるいは、もし、本当にギブスが死んで次のシーズンがマーク・ハーモンが制作に回ってしまうという事があれば、それこそ、脈々とギブスイズムが後輩たちに受け継がれていくという事になるのでしょうが。若者の敵、年寄りを救うヴァンスとマクギーの活躍も待たれます。いずれにせよ、早く続きが見たいですね。
July 24, 2015
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『迷える若者』ギブスの苦悩が深く描かれたエピソードでした。「コーリング」は実在するテロ組織をイメージしているのでしょうね。若者が権力や社会に反抗したり、いじめに苦しむのも現実ですが、それがなぜテロに繋がるのか。なぜ、人々の命が奪われるのか。ラストシーンは200話を思い起こさせますね。バヤルはこれで4回目の登場ですが、やはりドーニゲットと同じ回に出ているのですね。ブラッドがバスで自爆テロを起こし、ビショップは少年を止められなかった事を後悔する。ギブスは現場を見守る少年に気付き、後を追うが逃げられる。ダッキーはブラッドの腕にタトゥのような模様があるのに気付く。ブラッドがネットで関係していた人物を分析すると、テロ組織と関係ある人物が見つかった。ドーニゲットは海外の捜査機関と結び、イラクに本部がある「コーリング」が海外の子供にインターネットで影響を与え、リクルートしている実態を掴む。フランスで、コーリングの通信担当をしているマシュー・ルソーがSマインという地雷をブラックマーケットで入手しようとしているという情報があるという。このSマインは第2次世界大戦で使われた地雷で、今も取引されているという。ギブスは兵器の闇取引をしているアガー・バヤルを呼び出し、取引を持ちかける。ブラッドの腕にあった模様は、4ヶ月前に仲間と共に導師を暗殺しようとした、ランドール・ホワイトのタトゥと同じ絵柄だった。(The Enemy Within)ホワイトもまた3Dプリンターで銃を作り、ブラッドも起爆装置を作っていた。その背後にはコーリングがあるのではないか。ホワイトと共に逮捕されたサラ・グッドに話を聞く事にする。ヴァンス局長はインターポールのシンクタンクの会合がカイロで開かれることになり、NCISの代表としてマクギーとドーニゲットが参加するよう命令する。ギブスが当てにしたバヤルは、DIA(国防情報局)の取引相手でもあり、NICSにバヤルから手を引けと言ってきたという。サラによると、コーリングは、シリアで信仰目的で参加した後、全く別の組織になったという。彼らは世界の混乱をもたらすため、権力や社会システムに刃向かうよう、若者を送り込む。ブラッドのチャット相手の中で、SSビルダー48については、爆弾を作る天才エンジニアの、サディク・サマルだという。サマルは2年前にデモ活動で逮捕されており、サマルの口座から偽名を使って廃ビルの購入代金が支払われていた。現場の地下室に向かうと、血の付いた広刀のナイフがあり、ウィルト少尉を刺した凶器と思われる。ギブスはそこで爆発現場で見かけた少年を発見する。少年はギブスに銃を向けるが、ギブスは落ち着かせ逮捕する。少年は養父母から失踪届が出ている、ルーク・ハリスと判る。ルークはギブスに心を閉ざし、何も語ろうとしない。ルークの実の両親はイラク出身で、ルークは生まれてすぐに養子に出された。やはりサマルたちとチャットをしていたようで、ビルの地下室へ行けと指示されていた。その地下室の隣には、40年代に地下壕として使われた施設があり、アビーたちが現場を捜索する。すると、爆弾の性能を実験した痕跡があり、設計図の一部が回収された。彼らはSマインを改造して、それを持ち出したようだ。本当のターゲットはどこなのか。ルークの養父母によると、ルークは2年前から様子が変わったという。中東系のためいじめられ過激なチャットをするようになった。セラピーに通うなど努力していたが、学校でいじめを受けてキレてしまい、姿を消してしまった。ギブスは自宅にルークを連れ帰り、頑なな心を開こうと努力する。アビーによると、サマルらはSマインを6つ繋げてレーザー光線を使う地雷を開発しているという。ギブスはヴァンスにやはりバヤルの情報が必要だと言い、母親の存在を匂わせてバヤルを脅して協力させることにする。ギブスはダッキーのプロファイリングで、ルークがまだ両親に愛情を持っていることを重視し、心を開かせる。ルークはサマルから地下室に行くよう命じられ、その後侵入者を殺す任務が与えられていた。そのルークが失敗したという情報はサマルに知られてしまったようで、ルークの身が危険となった。ルークの自宅に向かうと、すでに両親が殺された後だった。そのころ、マクギーはフランスで逮捕されたマシュー・ルソーを移送中の空母で尋問していた。ルソーは、カイロで行われているパーティが見物だとほのめかした。危険を察したマクギーがドーニゲットに連絡を入れ、ドーニゲットはすぐに人々の避難を指示する。しかし、ホテルの植木鉢に設置されたSマインが爆発し、ドーニゲットは死亡してしまう。ギブスは黒幕の姿が見えてこない事に苛立つ。バヤルはSマインを購入したがっている人物3人を特定したという。カイロの一件は、テストに過ぎないという。しかし、その場に現れた車がバヤルを銃撃する。バヤルは命を取り留めた。ドーニゲットの遺体が空港に着き、母親でCIA局員のジョアンナ・ティーグがギブスに犯人を早く捕まえて欲しいという…ドーニゲットの件については、先にネタバレを見てしまって重い気持ちで見ていました。急に台詞が増えたり、活躍するとこういうことになるのかな、という感じです。しかし、ママがすごい人だったのね。もしかすると、今後CIAとの合同捜査でお母様が出演するのかしら。愛してくれていた両親を殺されたルーク少年がこの先、どういう人生を歩むのか、さらにダークサイドに進むのか気になるところです。できれば、ギブスが父親代わりになって支えてあげられればよいのですが。ラストーシーンで殉職した職員たちが出てきましたが、その中でクリストファー・パッチ特別捜査官というのが、私は全然記憶がなくて、申し訳ない。やはり過去エピの時に登場していましたよね。NCISの捜査官は本当に危険と隣り合わせで、人々の安全を守るために自らの命を犠牲してでも任務を全うする。せめて、英霊として敬意を持ってお迎えするということなのですね。それにしても、コーリングの連中は何をしたいのか。大義だ、何だと言っていながら、本当は不安定な少年たちを利用して裏で金儲けをしているとか、ドーニゲットににやりとした若い男がサマルなのでしょうか。何とか、捕まえて欲しいです。
July 17, 2015
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シーズンフィナーレ。お決まりの一体どうなるの!?というクリフハンガーではありましたが、万が一、打ちきりがあっても対応できるような終わり方だったなと思いました。で、結局トムて一体何だったの?という感想が残りましたね。レッドはリズがホーキンス上院議員を感染させた犯人として、結社に証拠をねつ造されるので、今すぐ逃げるようにいう。コノリー司法長官が特別作戦班に現れ、リズを突き出すようにクーパーに命令する。もしリズをかばうと、クーパーはテロ幇助に問われることになるという。クーパーが従わなくても、すでにリズが元KGBのスパイの娘であることが結社に知られており、レッドがリズを使ってFBIに勢力を拡大したというシナリオが用意されていた。しかも、クーパーはリズのために偽証していて、妻のシャーリーンが捜査情報を漏らすなど、不利な証拠を握られていた。クーパーの治験も打ち切られるという。それでも構わないというクーパーに、コノリーは問題が解決するまで本部長の職を一時的に解くと告げる。追悼式が行われる予定だった教会では、参加者全員を足止めしてホーキンスに接触した可能性のある人物を調べていた。しかし、血液検査の結果は全員が陰性とわかった。リズはレッドの言うとおり、逃亡しようとするが、間に合わず逮捕されてしまう。コノリーの手下は、リズが爆破事件に関わっている証拠があると迫り、リズが結社の暗躍などについて話すが、取り調べ側はリズの母親カタリーナ・ロストヴァがKGBのスパイで、リズ自身モスクワ生まれのマーシャ・ロストヴァであると畳みかける。重体だったホーキンスが死亡し、副長官はクーパーの外され方に疑問をもったため、レスラーを特別作戦班のリーダーに任命するという。リズの血液検査は陽性で、ホーキンスの感染源の可能性が高まった。レスラーはやむなく相棒を捜査する事になった。レッドはクーパーに、逮捕されたリズを脱出させるようにいう。特別作戦班のビルに停電を起こして、その隙に秘密ルートから脱出する計画だったが、レスラーがリズを止める。レスラーは逃げては結社の思うつぼなので、留まって真正面から闘うように言うが、リズはレスラーを説得して逃げてしまう。レッドはリズにトムと逃げて新しい人生を求めても、いずれ捕まるという。自分の無実を証明するため、リズとクーパーは、ウィルスに感染させられたのがユニオン駅だと考え、監視カメラの映像からその証拠を掴む事にする。一方、レッドは結社に対して先制攻撃を与えるという。世界的に有名なジャーナリストを集めると、フルクラムの情報を見せ、彼らの陰謀と悪事を暴いて欲しいと頼む。リズは、ユニオン駅でカラクルトを捜索していて男とぶつかった映像を見つける。男はアンドロポフで、倒れたリズに何かガスを嗅がせていた。リズの指名手配がマスコミに流れ始めた頃、リズは証拠映像が映ったハードドライブを持ち去る。その足で、CIAの情報提供者のヴェロフに会うが、ヴェロフはカタリーナについてはしゃべることを禁じられていると答える。リズはヴェロフが口を閉ざしている背後に、レッドがいると察する。辛うじてアンドロポフの住まいの情報をヴェロフから手に入れるが、リズはもうレッドの力は借りないと突き放す。リズはトム(ジェイコブ)に会い、アンドロポフを捜すのを手伝ってもらう。しかし、アンドロポフは2人の目の前で逃亡し、迎えに来た男たちと銃撃戦になって、アンドロポフは死亡してしまう。リズはアンドロポフの口らから母の事が聞きたかったと肩を落とす。リズはトムに慰められるが、アンドロポフの部屋で回収したメモリーの中に、クーパーの病気に関する情報があるのを見つける。それらは、脳腫瘍でクーパーが治験を受けていたというのがでっち上げだったことを示していた。クーパーは、主治医を追及し自分の病気が全くの嘘で、アンドロポフの作った薬で病気と思わされ、治験を餌にコノリーに操られていた事を知る。しかし、妻のシャーリーンはすでに当局に拘束され尋問を受けていた。クーパーとリズは、コノリーに悪事の証拠があると迫る。しかし、コノリーは結社の力が強大で、特別作戦班を解体してクーパーたちを起訴する準備があるという。レッドは反逆罪で死刑になるだろう。リズはコノリーに銃を向けるが、コノリーは自分を撃ってもまた後任が跡を継ぐだけだと動じない。クーパーが止めに入ったにもかかわらず、リズはコノリーを撃つ。その瞬間、リズは子供の頃押し込められた出来事の記憶を取り戻す。クーパーはリズに逃げろと言い、リズはレッドに助けを求める。あの火事の夜、リズの両親は言い争っていて、リズは暴力を振るう父を銃で撃った。その記憶を消してレッドはリズの罪を食う、シン・イーターの役割を果たしたつもりだった。しかし、失敗してしまった。リズには自分のようになって欲しくなかったという。レッドとリズは逃亡の旅に出て、トムは船で新しい世界へと旅だった。レッドの放った正義の矢は、次第に局長の目に届きはじめた。レスラーは、クーパーの代わりに特別作戦班のリーダーとなり、レッドとリズを指名手配犯として追う事になった。レスラーがついに、やっと、彼らしい立場を得ましたね。副長官はレスラーを正しく評価していたのでしょう(自分のコントロール下に置けると思ったのか、あるいは単に顔を気に入っていたとか?)が、リズに対するレスラーの忠告も立派でした。相棒である「僕に追わせるのか?」というところは、彼なりの苦悩が表れているし、結社との闘いに堂々と立ち向かえるキャラクターだと思いました。クーパーはリズの仕事上の父親的存在ではあったけれど、正直なところ、中間管理職としてコウモリみたいな存在だったかなと思います。このまま退場で良いのでは?リズがまさかコノリーを殺すとは思いませんでしたが、ここまできたら、もうまともな世界には元に戻れませんね。レッドと共に闇の世界に潜んで、2人で世直しをするという事かな。ジャーナリストにフルクラムを見せたところは、ちょっと安易だなと思いました。彼らだって、人に言われて書きたくないだろうし、陰謀論をかき立てれば、色眼鏡で見られそう。そんなことで、結社が影響を受けるとも思いませんが、来シーズンに向けてわずかでも闘うきっかけとなれば良いですね。トムは一人で別の人生を送るということですね。全てを捨てて。リズとの間に愛もあったけれど、リズはレッドと共に闘う事を選んだ。シーズン2が予想もしない方向に向かうのか、リズがどういう闘いをするのか、楽しみです。
July 15, 2015
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『疑惑のチャットルーム』若者の心の闇というテーマは、興味深いものがありました。いつの時代にもあったかも知れませんが、インターネットやIT機器の発達で大きな事件に発展するということはあるでしょうね。さて、これを最終話まで引っ張るのかな?海軍少尉のウィルトが車に乗ったまま飲食店に突っ込んだ。首を切られており、車内で失血死したようだ。ギブスはビショップに野次馬の写真を撮影するように命じる。被害者の持ち物から、殺害される直前に高校の女子バスケ部のコーチをしていたことが判った。昨夜は11時に体育館を出たが、その後の足取りが1時間ほど不明だった。少尉の任務は海軍情報部の機密を扱う部署でサイバー戦争のエンジニアをしており、つい2週間前に人事記録が非公開となったという。上官によると、「サタンの剣」と呼ばれる麻薬カルテルの通信を深層ウェブから拾い上げて、暗号を解読したという。本人の身柄が非公開な上、カルテル全員が逮捕されたので、報復はあり得ないというが、ギブスはそうとも言えないという。少尉のPCを回収し、ドーニゲット捜査官の応援を得て分析を始める。検視では幅広のあまり鋭利でないナイフで切られたという。傷口の物質を分析に回す。NCISは麻薬カルテルのITコンサルタントだったアルフレード・モンテスを逮捕する。アルフレードは少尉にシステムに侵入されたことで、組織から身を隠していたというが、事件とは無関係と思われる。アビーは少尉の車を調べ、もう一人乗っていたという。ドーニゲットは、少尉が遠隔操作で個人のPCに通信アクセスしていたことを掴む。その相手、アダム・コルクマズはイスタンブール出身のビジネスマンでPCのセキュリティは完璧だという。捜査令状がなければPCを提出しないというので、請求したところ別の捜査機関の管轄で監視対象で機密扱いになっているとして、却下されてしまった。ヴァンス局長はNSAの局長から直接、手を引けと言われたという。ビショップは夫のジェイクにPCを渡して欲しいと頼む。ジェイクは立場上何も言えないと断るが、NCISに移ってからの妻の言動には変化を感じるという。ビショップも先週カブールでの任務で男を射殺した事を打ち明け、お互いに話せないことが多くなったという。夫婦は険悪な雰囲気になる。翌朝、ジェイクはNCISを訪れ、ギブスの説得を受け、自分の責任でコルクマズのPCハードドライブを提出するという。上層部には自分が説得するという。コルクマズのPCは少尉のPCと同じファイアウォールを使っていて、暗号のかかったファイルには、なぜかメールアドレスとチャットルームのハンドルネームが入っていた。コルクマズはそのことを知らず、娘のレイナが親に内緒でPCを使っていた事がわかった。レイナは少尉がコーチをしている高校に通っており、チャットで知り合ったグループのメンバーから極端な話題を求められて、気味が悪くなって少尉に相談したという。少尉は遠隔操作で父親が知らない間にチャットのアカウントを消してくれた。チャットのメンバーのうち、特に過激で悪意に満ちた発言をしているのが数人いて、特にヘルベント427というハンドルネームの人物がチャットを抜けた時に腹を立てていたという。ヘルベント427のIPアドレスから、同じ高校のブラッドリー・シメックの名が挙がり、またアビーが被害者の首の傷から検出したカビが、ベトナム戦争で使われたナイフのコレクションをしていたピーター・シメックのものではないかという。ブラッドの父親ピーターはすでに死亡していて、ブラッド自身は他人を寄せ付けない一匹狼で深層ウェブやゲームに詳しかったという。孤独感を持ち、死んだ父親には今もメールを送り続けていた。「大義」という概念でチャットで憎しみをもった人物と共鳴していたようだ。レイナとは直接の接触はなかった。NCISが自宅を訪れると、ブラッドは車で逃亡してしまう。ブラッドの部屋に3Dプリンターがあり、アビーはブラッドのPCから微量の火薬を検出した。3Dプリンターで爆弾の起爆装置を作っていたようで、NCISはすぐさま爆発処理班の手配をしてブラッドを探す。ブラッドはバスに乗って移動中のところをNCISに検知され、ギブスがバスに乗り込む。ブラッドはコーチを殺したのは自分ではないという。ギブスが荷物を置いて静かにバスを降りるよう、説得すると、一旦は従うように見えたが、「君は良い子だ」という言葉に反応し、起爆スイッチを押してしまう…ギブスは多分不死身なので大丈夫だと思います。(笑)少尉を殺した真犯人は次週捕まえるのでしょうね。車内の証拠と、最初の写真が決め手になるかな、と思ったりもしますが。夫と息子を亡くしたお母さんは本当に気の毒ですね。ドーニゲットはついに特別捜査官になった。メッセージボーイだったのに、サイバー犯罪のスペシャリストに出世して頼もしい限りです。今回、ジェイクは懐の深いところを見せましたね。そんな、お互い政府の機密を扱う機関にいれば、夫婦だって話せないことはあるでしょう。特にジェイクは法務担当だから、その辺は良くわきまえているはず。それなのに、無理強いするのはいくら殺人犯を見つけたいと言っても、ちょっとな~と思いました。任務で人を撃った、殺したと言う場合、警察ドラマだとセラピーだとか、いろいろアフターケアをするはずですけどね。ジェイクは夫婦の関係を守るためというよりは、ギブスとラケットボールをするなど、個人的に親しいのが心を動かしたのかも知れませんけど。でも、そういった演技になると、ジェイミー・バンバーの本来の持ち味が出てきて、圧倒的に存在感が出てきました。コミカルなキャラクターも新鮮で良いのですが、やはり彼はシリアスな演技の方がお似合いです。
July 10, 2015
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いよいよ、フィナーレ前の大詰めですね。トム(ジェイコブ)の役割は何だろうと思うと、次週が想像できるような気がします。それにしても、手の込んだ陰謀だなあと思いつつ、リズの運命がどうなるのか目が離せません。レッドはアメリカ国内に入ったとされるカラクルトの情報を探る。カラクルトの素顔は、ロシア対外情報庁(SVR)の暗殺者で、結社はアメリカとロシアが対立するように、新たな冷戦を起こすべく、テロを始めようとしているという。まずは防衛施設が数日以内に攻撃されるという情報があり、何としてもカラクルトを止めなければならないという。リズは写真に写っているカタリーナの情報をレッドから引き出そうとするが、レッドは相手にしない。FBIに戻ったリズは、結社がカラクルトをアメリカに送り込んだのは、SVRがアメリカ国内でテロを起こしたと見せかけるためだと報告する。クーパーはCIAの対ロシア・ヨーロッパ分析部で情報を得るように命令する。しかし、CIAのキルパトリックはFBIの持ち込んだ情報をあまり歓迎しない。部下のマシクはむしろ、FBIの情報が彼らのものと同じで、どこからそれを得たのか疑っているという。マシクは情報提供者が出入りする、DCのスパイのたまり場で録音したデータを渡すという。リズはマシクに母親の写真を見せ、情報を得ようとする。マシクによると、カタリーナは神話的存在で、左翼のマタ・ハリと呼ばれる存在だったというが、情報提供者にも聞いて見るという。レッドがロシア領事館の職員で、結社の手下を拷問して、カラクルトの手がかりを掴む。カラクルトのアパートには手製爆弾の材料などがあり、昨夜そこに訪ねてきた人がいたらしい。さらに、カラクルトは白いトラックに乗っていたという情報を得るが、リズとレスラーが分析部を出ようとしたとき、その白いトラックが爆発し、建物の中にいた分析官たちは全滅してしまう。カラクルトは情報分析部を狙っていたのか。すでに、ロシアのスパイがアメリカでテロを起こしたと騒ぎ立てる政治家も出始めた。結社はレッドの読みの何歩も先を進んでいる。FBIは、白いトラックの運転手らしい男の写真を唯一の手がかりとして、カラクルトを追う。レッドがカラクルトがアパートに戻ったらしいという情報をリズに伝えてくるが、その時特別捜査班にコノリーが現れ、クーパーにレッドの手がかりを無視しろと命令する。男はユニオン駅にいるとリズたちに伝えろというので、クーパーが理由を尋ねるが、とにかく命令に従わなければ、夫に代わって捜査情報を漏らした妻のシャーリーンをスパイ防止法で逮捕するという。クーパーはやむなく命令に従う。リズとレスラーはユニオン駅でカラクルトを探し、リズは怪しい男に不意打ちされて倒れてしまう。アラムはマシクから渡された録音を分析し、「実験が第2段階に入った」という怪しい会話を見つける。この店の店主アントン・ヴェロフは元スペツナズで、録音された時に支払われたカード記録から、有名な微生物学者レオ・アンドロポフの名前が挙がる。アンドロポフの自宅を捜索すると、生物兵器のようなものを研究していた証拠が見つかる。リズは見つかったデータなどを解読するのに、レッドの友人の研究者の力を借りる。クーパーはコノリーから脅された事をレッドに話す。レッドはあえてコノリーに反抗せず、何が起こっているのか、何をしようとしているのか黙って見守れという。アンドロポフの実験は、大抵の人に無害なロタウィルスをカスタマイズして、特定のDNAを持つ人物を狙ってウィルスに感染させる研究をしていたことが判る。そのウィルスに感染すると、数分で中枢神経が破壊され死に至るという。感染は接触するだけで起こる。カラクルトのターゲットは誰なのか。レッドは、ロシアへの対抗心を燃やすのに最もふさわしい人物、場所を考えろと言う。今日は殉職したCIAの職員の追悼式が教会で行われ、そこに政府や軍、海外の要人が集まるというので、FBIは現場に向かう。ターゲットになるのは67名もいるが、カラクルトがすでにテストをしていると考え、直前に特殊な症状でERに搬送された患者がいないかどうか探る。すると、大学生が突然倒れ死亡していたことが判った。ナヴァービが大学生の母親から事情を聞くと、若い頃国会議員の手伝いをしていて、身ごもってしまったという。その相手というのが、ロシアへの舌鋒を強めるホーキンス上院議員だった。ホーキンスは追悼式に向かっているものと思われるが連絡が取れない。レッドは、クーパーにコノリーを呼び出させ、FBIがカラクルトの標的を特定したと告げるようにいう。クーパーは何が起こるにせよ、中止させろというと、コノリーは止めないかわりに、カラクルトがジャーナリストを装って近づくと匂わせる。現場にいたリズとレスラーが、到着したホーキンスを間一髪でカラクルトとの接触から救い、身柄を保護する。カラクルトも逮捕するが、接触していないはずのホーキンスが車の中で発病してしまう。しかも、カラクルトの血液からはウィルスは検出されなかった。レッドはヴェロフに、君を雇うともちかけ話を聞くが、リズ以外の政府の人物がカタリーナについて聞いてきたという。彼らの狙いはカタリーナの子供の事で、レッドはリズが結社にはめられたと察する。リズはCIAの爆破現場にもいたし、ユニオン駅でも容疑者を逃がした。追悼式の場にもいた。もし、リズの血液からウィルスが検出されたら、テロの実行犯と見なされてしまう。すぐに逃げろというレッドだったが、特別捜査班には部下を連れたコノリーが現れる…コノリーは結社の命令の下に動いていると思われますが、クーパーにジャーナリストを匂わせた事は、どう考えたら良いのでしょう。良心を見せてホーキンスを救えという事だったのか、あるいは確実にリズがホーキンスと接触するための作戦だったのか。もしそうだとすると、レッドの入れ知恵はやぶ蛇だったわけですね。クーパーは友達みたいに、レッドに話していましたね。良いのか?新たな冷戦の影で、全てはリズを罠にはめるために、カラクルトが動いていたとすると、これはレッドを狙い撃ちした局長の壮大な作戦だったのかな。何だか結社のやることはすごいなと思ってしまいました。ただ、あのウィルス、パンデミックを起こした方が恐怖を煽るのじゃないかと思いますけど、これで本当に冷戦が始まるのでしょうか。爆発シーンですが、CSIマイアミで爆風を浴びると、見た目は無事でも内蔵がやられて体内がジュース状態になるというのを思い出しました。リズとレスラーは吹き飛ばされたダメージだけでは済まないはずですけどね。その上、リズは頭を殴られているし傷だらけ。トムは自分を頼ってきたリズに、未練たらしくさかんに新しい人生を捜しに行こうと誘いますが、これは感傷的なストーリーなのか、あるいは裏があるのか。私としては何となく、悲劇的な結末を迎えそうな気がします。カタリーナがものすごいKGBのスパイだったというのは、もしかして次のシーズンはママが現れるとか?「エイリアス」みたいな展開になりそう。(笑)
July 8, 2015
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『戦場の通訳者』感動的でしたが、ストーリーはこれまでにもあったようなエピソードでしたね。まあ、ビショップ・エピソードということかな。それもちょっと無理な設定のように思いましたけど、よしとしましょう。犯人は出てきた段階ですぐ思いつきましたけど。海兵のデイヴィッド・ランディス大尉が自宅で殺されているのを、仲間の一等軍曹ジョセフ・ウィルクスが発見する。ウィルクスはマスクを被った犯人ともみ合い、ナイフで刺された。ランディスは椅子に縛られて、全身を刺されており拷問を受けたようだった。物音を聞いてランディスの隣人アシュモアが逃げていく犯人を目撃しており、中東系の若者だったと証言する。ウィルクスとランディスはアフガンに派遣された仲間で、ウィルクスはマラソンの途中でランディスの家に立ち寄って、犯人と遭遇したという。ランディスが縛られていた椅子から、タリバン関係者のカシーム・ナシルの指紋が検出された。カシームは2011年から監視対象となっており、その後姿を消したという。しかし、どうやってアメリカ国内に入ったのか。ランディスには恨まれるような動機や機密に関わる仕事はなかった。カシームの兄ラシードは、タリバンでも多数の人命を奪う殺し屋としてしられていて、ギブスはCIAから資料を取り寄せるようにいう。ウィルクスからも再度話を聞こうと自宅に向かうと、そこにカシームが現れる。すぐに逮捕して尋問するが、持っていたナイフは凶器ではなく、ランディスを殺していないという。ビショップは、CIAの情報の信頼性に疑問を呈する。カシームとラシードは本来、タリバンに反対していた両親を殺され、名前を変えてタリバンの洗脳を受けていたという。多分、カシームはタリバンを抜けて隠れてきたのだろう。カシームが持っていたナイフからは、ウィルクスの指紋が検出された。自らNCISに出頭したウィルクスは、カブールで叛乱勢力に攻撃されたときにカシームに命を救われたという。その後、カシームを探し出して部隊の通訳として共に任務に就いた。彼は家族も同然だという。しかし、帰国するにあたりアメリカ軍に協力したカシームを残していく事はできず、偽の身分を用意して輸送機でアメリカ国内に連れて来た。その後も何かと世話をしているという。ギブスは勝手な行動をしたウィルクスには、重い処分が下るというが、ウィルクスはランディスから預かった物をカシームに渡したいという。ビショップはNSAのマルティネス分析官から、タリバンのラシードに関する情報を手に入れる。それによるとラシードはカシームを裏切り者として探しており、親しいランディスを見つけ出し、カシームの居場所を探ろうと拷問したと思われる。カシームはウィルクスからランディスの認識票を手渡される。その頃、カブールで軍の隊列が襲われ、コリンズ伍長が誘拐されて、ラシードが動画をアップした。弟を引き渡さなければ、人質を殺すという。ヴァンス局長は国務省の命令でいますぐカシームを引き渡せとギブスに告げる。ギブスとビショップはカシームを輸送機で護送する。カシームはすでに覚悟を決めているという。自分のために血を流して欲しくないというカシームに、ビショップはかつて中東で分析官として勤務していたときに、同僚の通訳を死なせたと話す。そのことを今も一人抱え込んでいるという。到着したキャンプではカシームは隊員たちから温かく迎えられた。アビーは凶器を特定し、アメリカ軍人や民間軍事会社のために作られた製品だという。トニーはランディスを襲う事で、NCISがカシームを探し出すと考えたのではないかという。隣人のアシュモアは元軍人で民間軍事会社に勤めていた。家宅捜索でナイフが見つかり、凶器と断定された。アシュモアはラシードと取引し、5万ドルを受け取っていた。単なるビジネスにすぎないというアシュモアに、トニーが厳しく迫り、ラシードの人質の場所を聞き出す。その頃、カブールではカシームが単身キャンプを抜け出していた。ギブスらが後を追うが、カシームは襲われ連れ去られた後だった。衛星画像でラシードのアジトに変化があったことが判り、ギブスはビショップにある作戦を授ける。ビショップは訓練を受けていないからとためらうが、ギブスは援護するからと背中を押す。ビショップが長年探している答えを探すチャンスだという。ビショップは人道支援の車に一人乗り、医者だと名乗ってアジトに入っていく。アジトでは弟を裏切り者としてラシードが自ら手を下そうとしていた。カシームは人質の解放を要求する。その時、ビショップとラシードの部下が入ってくるが、ギブスが変装しておりラシードを撃つ。ラシードのアジトは制圧され、ギブスらは帰国することになった。カシームは残るつもだったが、50人以上の海兵が嘆願書を提出し、海軍長官を動かし特別移民ビザが下りることになったという。ビショップはカシームと共に帰国し、しばらくはNCISで通訳として働いて欲しいという。ビショップはジェイクにそういう辛い話をしないのかなあ、などと思いながら見ていました。立派なNCIS捜査官となるべく、命を賭けて現場に入っていくというのは、ビショップ的には望むところだったのでしょうか。それよりも、ギブスは高いところから大先輩としてビショップの心の重荷を下ろしてやったのかも知れません。ウィルクスとランディスがやったことは、軍法会議に匹敵する重罪だと思います。そこを嘆願書だとか、特別ルールで円満解決したところはNCISらしいですね。できれば、カシームが今後も顔を出すような場面があるとこのエピソードも生きてくるでしょう。お楽しみはいつものようにマクギーとパーマーくんのトニーいじりで、今頃エイプリルフール?という手の込んだ悪戯は良かったと思います。トニーが言っていたサイ・デボアというのは、ハリウッドのテーラーだったそうですが、シナトラの時代にトニーがタイムスリップしても十分に似合うんじゃないか、という気がします。いっそ、お楽しみエピソードで60年代の人物をみんなで演じるというのも良いかも知れませんね。
July 3, 2015
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シーズン最終話。次のシーズンのピックアップが決まっていたかどうかにかかわらず、SVUとしては、珍しくきれいな終わり方でしたね。長く続くシリーズなので、いろいろとネタを作ってストーリーを引っ張らなければならないのでしょうが、私としては非常に満足しています。少女たちを監禁、レイプ、売春など17件の容疑で行われるジョニーDの裁判を前に、ノアの養子縁組の手続きは大詰めを迎えた。後は法的に認められるかどうかだが、オリビアは実父についてはあえてジョニーDの名前を記す事にする。ノアに嘘は付きたくないという。バーバは今回の裁判に利用されるだけでなく、ジョニーDが終身刑になったとしても、親権を放棄しなければ、ノアを連れて刑務所に面会に行かなければならなくなる、と反対だ。ニックはフィンに代わって、巡査部長の昇格試験を受けたいとオリビアに告げる。ジョニーDの弁護士はオリビアがノアの事を隠して捜査を進めたとして、起訴の取り下げを主張する。ジョニーDが実父だと知った時期などが争点となるが、オリビアは取引ではなく、あくまで裁判を望む。内部捜査局のタッカーは、ニックが昇格試験を受けたがっていると聞いて、これまでのニックの行動に問題が多く、本部が認めるはずがないという。ニックはオリビアからそれを告げられて落胆する。バーバはジョニーD側から、ノアの親権の放棄をする代わりに、刑期を短くするという取引があったというが、オリビアは断固として取引を拒否する。しかし、裁判の証人たちは、ジョニーDの残虐な行為や影響力を恐れ、必ずしも全員が協力的だとは言えない。SVUは証人たちの身の安全を約束し、最後までSVUを信頼して証言するよう説得に当たる。裁判ではやはり弁護側がノアの件を持ち出し、養子にしたいために捜査に私情が入っていたのではという。重要証人のセレナとティマーを護送する途中、車内でセレナがティマーを刺し殺すという事態が起こった。セレナは自分が襲われたので、ナイフを奪って正当防衛だったというが、セレナはますます証言には否定的となってしまう。護送車の警護官一人がジョニーDに買収されていることが判ったが、証人たちはさらに脅える事となってしまった。直前まで証言すると言っていた証人も、当日証言を翻す事態となり、弁護側はさらに強気に出て、オリビアにノアの親権を申し立てるという。オリビアは脅える少女たちに、アリエルから証言をするよう話してもらう。ジョニーDから非道な暴行と恐怖を受けた少女たちの証言は陪審員の心にも強く響き、反対尋問は翌日行われることになった。ところが、反対尋問の最中、傍聴人が騒ぎ出し、興奮した暴れてジョニーDが廷吏の銃を奪うと判事を撃ってしまう。人質を取って外に出ようとしたジョニーDをニックが追い、撃ち合いとなる。ニックは重傷を負うが、ジョニーDはニックにより射殺された。実父の死亡に伴い、オリビアは無事ノアを養子として向かい入れる事ができた。ニックは退院してリハビリを始めるが、オリビアにNYにはもう自分の居場所がないのだから、退職してカリフォルニアに移ると告げる。オリビアはこの4年間でニックとコンビを組み、自分も成長できたと感謝する。SVUは、ノア・ベンソンのお披露目パーティで祝杯をあげる。性犯罪の被害者が何も隠すような被いもなく、被告と法廷で向き合うのもアメリカならではなのかも知れません。このジョニーDという犯罪者はサイコパスであると同時に、組織運営も上手かったという事でしょうか。怖がらせるための手下とか人を動かすための金とか、それなりにしっかりしたものがないと、全てを管理できませんよね。頭も良くないと。その割に、あの暴れようはちょっとちぐはぐだった。撃ち殺されてもしかたない状況ですよね。もし、シーズン17がはっきり決まっていたら、バンバンと撃ったところでクリフハンガーだったかな。でも、ニックの気持ちの変化は十分に理解できる流れでしたし、ラストのダニー・ピノの涙もやりきった満足感だったのかな、という気がしました。ニックとしては、子供たちの近くで成長を見守ることができるというのが何よりで文句はありません。(笑)マリスカとしても、一人でメローニが去った後のSVUを一人で支えてきたという気持ちもあったでしょうし、感謝しかないでしょうね。本当に珍しいくらいにハッピーエンディングでしたね。マンチも去り、クレイゲンも去ったシーズンでした。シーズン17では、新しい巡査部長に誰が来るのでしょうね。フィンはまあ、あのままでしょうし。ランガン弁護士はもうレギュラー入りしても良いのじゃ亡いの?(笑)大きくなっていくノアの子育ての様子とか、いろいろ変化のある新シーズンとなるでしょうね。
July 2, 2015
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リズのルーツを探すメロドラマに対して、メインの方は何だか、無理な展開になってきたなあという感じがします。(笑)「マラソンマン」は私もあの拷問シーンがものすごく印象に残っていて、歯医者さんでも実感とリンクしてとても嫌な気分になります。今週もあのユニークな検死医が出ましたよね。良い味を出していると思います。リズはレッドのアパートで見つけた写真に写っている女性の身元を突き止めようとしている。レッドの口からは教えてもらえず、レッドの関係者は皆レッドを恐れて何も言わない。トムは彼女の指輪がベルリンと関係あるのではないかという。レッドはフルクラム自体には、今となっては価値はないという。局長は権力者や政治家を蹴落としていき、最後は世界を二極化しようとしているという。そして2017年に予定されている計画が早まるのではないかと言い、詳細を聞き出すためコールにまずは局長側に寝返ったジャスパーを探せという。一方、レッドはリズに、アメリカで死亡した中国人を偽名で本国に送る密輸業者を探れと命じる。彼らは局長の「結社」と結託し、台湾やジャカルタで起こった爆破事件で目的地に爆薬を送ったとされる。FBIは、マージョリー・リンという女性の墓が荒らされて遺体が盗まれた件と良く似たケースを見つける。いずれも、若い中国人女性で、偽名に関しては書類上問題は無い。受取人が判らないため、マージョリーがリェン・マーという名前で輸送される現場を押さえることにする。ジャスパーが姿を消した事が判り、レッドはすぐにフロリダのジャスパーの船を爆破して彼が死んだと思わせる作戦に出る。複合企業の経営者であるジャスパーは、株価の暴落を放置できず、必ずマスコミの前に現れるはずだ。コノリーは明日の司法長官宣誓式を前に、クーパーにレッドが生きていたという情報に関して、マスコミ対策をしろという。要はコノリーがFBIやレッドの関連で事態を掌握しているという印象を見せたいのだという。新聞社に情報をリークしてくれと言われたクーパーは、断ればガンの治験の対象から外されるのではないかと悩む。FBIは空港でリェン・マーの棺を差し止めて、爆発物が入っているかどうかチェックするが、何も見つからなかった。むしろ、完璧に防腐処理された遺体だという。リズとトムは、謎の女性を求めてベルリンの仲間を問い詰める。男は名前を言うと殺されるというので、リズは脅したのがレッドだと気付く。リズはレッドのアパートに戻り、あの写真がリズに気付かれる事がレッドに判っていたと考える。部屋のどこかに監視カメラがあると捜し、リズはレッドに隠している事を話してと呼びかける。レッドはやむなく、リズにあのおぼろげな写真の女性はリズの母親だと認める。しかも、KGBの局員でリズはマーシャという名前でモスクワで生まれたという。父親も外国の情報を収集する仕事をしていたが、あの火事で死亡し、リズの記憶をレッドが消した。しかし、レッドはなぜそのようなことをしたのか、話す事を拒否する。母親を愛していたのかという質問にも、父を殺したのかという質問にも答えないという。マージョリーの棺にも体内にも爆弾はなかったが、FBIは彼女の歯がきれいに整えられていた事に注目する。処置をした歯科医と話をしたリズは、心当たりがあるという。FBIは、遺体を処理した場所を突き止めるが、そこにはマージョリーにそっくりな等身大の人形があった。これは、中国で独身で死んだ男性のためにあの世で女性を殺して妻を娶らせるという冥婚であり、もう一つあった人形はこれから埋葬される人物の事であろう。レスラーは処理室で普通とは異なる札束を見つける。死を意味する「4」を抜いた「幸福のお札」で、財務省が発行し額面の何倍もの価値がある。そこでチャオシェン・ハンという人物が購入していることが判った。ハン夫妻は、1人息子がいたが婚約者のアン・バイという女性から婚約を破棄されて、ショックのあまり自殺したという。バイはその後アメリカに留学し移住した。夫妻はバイを憎んでいると思われ、FBIはすぐに居所を探す。レッドはナヴァービを呼び、表に出てきたジャスパーを捕らえて拷問してほしいと頼む。ジャスパーはこれから局長が実行しようといる、大勢の死者が出るはずの計画について何も知らないと答える。簡単には口を割りそうにないので、レッドはナヴァービを局長の二重スパイに仕立てて、ジャスパーを逃がそうとする。ジャスパーは安心してつい、防衛施設を狙うらしいが、来週までに局長が決定すると話してしまう。バイに連絡が付いたところで、すでに忍び込んでいたクォン・ザンがバイを襲って逃亡しようとする。レスラーとリズがすんでの所で男を捕らえてFBIで尋問する。ザンは冥婚について、自分の兄が独身で死に一家を祟り続けたと説明する。ハン夫妻にも花嫁を届けなければ、彼らは祟られるだろうという。「結社」との関係については何も知らないと言うが、ただ、仕事は受けていてすでに届いたという。運ばれたのは「カラクルト」という人物で、災いはすでに始まっているという。クーパーはコノリーに、自分の命を利用されても、コノリーの言いなりにはならないと告げるが、コノリーは夫を心配するクーパーの妻がクーパーの役を買ってくれたという。自分がそういうことをするのは私利私欲ではなく、事態ははクーパーが想像するよりもずっと悪いのだという。クーパーも妻も、黒幕によく知られており、彼らは簡単に2人を傷つけるだろう。なぜ自分を利用するのかと問われ、コノリーはいずれわかると答える。局長はレッドから切り取られたジャスパーの舌を受け取る。リズはレッドからの電話を拒み、トムに救いを求める。カラクルトは、棺の中に入って到着する。リズが懸命に母親を捜しているのに、トムは適当というのか、やる気なさそう。一応力仕事はしていましたけど、主導権はリズにあって結構楽しんでいる感じ。レッドの説明だと、諜報員の両親から生まれたリズは、ロシアとアメリカの対立に翻弄されたのだろうか。何だか、NCIS:LAのG.カレンのストーリーがダブってきますね。カラクルトもロシア人ぽい感じでしたけど、その時と関係があるのかどうか。しかし、何も入国するのに遺体のふりをしなくてもアメリカに入れそうですけどね。すでに入国拒否者としてリストアップされているのだろうか。冥婚の相手をわざわざアメリカで探して送るのも、無駄な感じです。国内でやれば良いのに。この冥婚、他のドラマでもちょくちょく取り上げられますね。局長は、大勢の人を殺して一体何を得ようとしているのか。権力を牛耳る?コノリーも本意ではないけれど、この世界で生きようとすると、局長の影響下に入らざるを得ないのですよね。クーパーはリズを守るために偽証したり、捜査情報を漏らすなど、いろいろとコノリーに弱みを握られ、ついには奥さんを人質に取られたようなもの。選挙で選ばれるこの局長さん、どれほどの権力を持っているのか。レッドは本当はジャスパーを操って局長を更迭したかったのでしょうけど、見方を変えるとレッドが世界を手中にしたがっているとも言えますよね。何だかな~フルクラムはどこだ、どこだと大騒ぎしたくせに、内容は古くなって使い道がないとか、一体あれは何だったのでしょう。(笑)デンベはそういうことだったのですね。良かった良かった。ナヴァービが「逃げるのよ」と言った瞬間に、作戦はバレバレでしたね。それにしても、リズがトムと勝手な捜索をしたり、ナヴァービが仕事を抜けて拷問したり、クーパーは何も知らないんだろうな。
July 1, 2015
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