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『第三次世界大戦』リアル世界になぞらえると鼻白むかもしれませんが、見ていてこれはスタトレだよね、と思ってニヤニヤしながら見ていました。3Dチェスという言葉もでましたしね。(笑)エグゼクティブ・プロデューサーの人が脚本を書いているのだから、気合十分だったでしょう。パーカーは深夜に緊急事態でチームを呼び出す。NCISナポリ支局がベラルーシの通信を傍受し、移動式の弾道ミサイルを用いてヨーロッパに向けて奇襲攻撃を行う事がわかったという。ロシアがベラルーシを利用した代理戦争を仕掛けたとも言える。今回、NICSのアルゴリズムが通信をキャッチしており、国防総省のブランカトー将軍は残りの通信の解読で発射台の位置を突き止めるように命じる。現在専用機(エアフォースワン)で移動中の大統領は、空母打撃群をバルト海に向かわせるように命じ、発射台を発見次第破壊せよという。パーカーはこちらが情報を掴んでいることをベラルーシ大使に伝えるべきではというが、FBIのスウィニー副局長は情報漏れのリスクなどから、表立って動くことはならないという。その時、NORADから専用機との通信が途絶えたという連絡が入る。一人国立公園でキャンプ中で連絡がとれないナイトを迎えに、ジミーが迎えに行く。専用機との通信断絶は偶然とは考えにくく、ロシアによる事前の攻撃ではないか。この状況で、入院中の副大統領と専用機に搭乗中の下院議長に代わって大統領継承順位4位の上院議員のラーモントが最高指揮官となり、戦略核兵器を使用せよと主張する。そんなことをすれば第三次世界大戦が引き起こされるというのに、ラーモントは聞く耳を持たない。NCISのアルゴリズムはカーティスが書いたもので、呼び出される。ケイシーは発射台の座標を突き止めるが、更にベラルーシから第2の通信を傍受する。その内容は解読できていないが、パーカーはベラルーシ側が撤退を決めた可能性を指摘する。しかし、ラーモントは攻撃続行を命じた。2つ目の通信の内容を解読するまでは攻撃を待ってほしいと訴えるパーカーは、国防総省への座標のアップロードを拒み、マクギーまでパーカーに従ったため2人はFBIに逮捕されてしまう。スウィニーは最高指揮官からの直接命令に従わないパーカーに取って代わるため、管轄の移動を要請していたのだった。NCISから外部への通信は遮断され、職員も監視下に置かれた。ナイトとジミーはNCISに連絡が取れないことをいぶかるが、なぜかジミーが加入しているマッチングアプリを通じて、トーレスから連絡が入る。トーレスは2人に本部の建物に入ってはいけないと告げる。2人はナイトがDCに戻り、まだゆっくり話をしていないため、はっきりさせるべきことがあるという。NCIS本郡を占拠したFBIが座標をアップロードしようとするが、カーティスが妨害する。待機しているジミーのPCに、アプリを使ってNCIS内の監視カメラの映像が届く。パーカーとマクギーは監視役のFBI捜査官を倒すと、所内の送風ダクトを通ってケイシーのラボへ向かう。ケイシーは第2の通信を解読中で、パーカーとマクギーは所内のFBIの動きを分析し証拠保管室が無人とわかる。パーカーはFBIのアップロードを妨害するため、MTACへの電力を切断することを考える。証拠保管室で、トーレスも加わって壁の中に埋められた配線を掘り出すことにする。ハンマーでコンクリートを壊し電力線に達すると、非常電源以外の電力が落ちてしまった。これではケイシーのメッセージの解読が終わらない。何とか、ドアの非常電源をラボにつなごうとしているするが、その時パーカーらの動きを察知したスウィニーが証拠保管室に現れた。パーカー、マクギー、トーレスは拘束され、スウィニーは座標のアップロードを急がせる。ケイシーはあと少しで2通目が解読できると主張して、スウィニーから3分の猶予を得る。すでにアップロードの準備は整っており、核のボタンが押される瀬戸際だ。ケイシーが解読した文章は「ウクライナの特殊部隊がミサイルの発射台を破壊した」というものだった。攻撃命令は取り下げられることとなり、その後ウクライナの特殊部隊がテロ攻撃を阻止したと事が確認された。ヴァンスはこの間、ヴェネズエラに向かっている機内にいてパーカーたちはヴァンスを蚊帳の外に置いた。専用機の通信障害は去年レオナード・リッシュの娘が仕掛けたウィルス(1000ヤード)を駆除せずにいたからだった。副大統領の入院も単なる食あたりで、ベラルーシの発射台はこちらが通信を解読する前にすでに破壊されていたのだった。パーカーもスウィニーも命令に逆らい、特にパーカーは施設への被害をもたらしたことで、国防総省の聴聞会に出席することになった。2人には厳しい判断がもたらされる事が予想されるが、ヴァンスは1956年にトルコ上空で起こったイギリスの爆撃機が撃墜された事件を例に出す。その時もタイミング悪い偶然が重なって、第三次世界大戦が起こりそうになったが、人々が立場を顧みず、リスクを冒しても信念を貫いたから避けられた。ヴァンスはパーカーとスウィニーに対して、大統領に進言し特別功労章に値すると推薦するつもりだという。国とNATO同盟国を格別の努力で守った。スウィニーはパーカーに、自分が間違っていたと認める。最後に座標のアップロードを止めたのは信仰心によるものだという。パーカーはアインシュタインの言葉を引用し、あんな地理のわからない上院議員に世界の命運を任せるわけにはいかなかったと答える。タイトルをどこで使うかと思っていたら、最後に来ましたね。第四次世界大戦を戦う時は石と棒で戦う、というのは含蓄があります。第三次世界大戦が核戦争なら、文明は破壊されて人間は原始人と同じレベルになるということでしょうね。スタトレ的にはその後人類は国という概念をなくして宇宙へ向かうわけですけど。最高責任者の決め方で思い出すのが「バトルスター・ギャラクティカ」ですね。プロトコルに従うと、地位によってその人の資質とは関係なく決まってしまう。ロズリン大統領に対して「学校の先生の分際で」というセリフがありましたが、この上院議員もそういう位置にいると意思決定をしなければならないわけです。MOAB(大規模爆風爆弾兵器)は付随的被害が大きいから、小型の核兵器の方がましだという判断もあるのかもしれないですが、いずれにせよ何を打ち込んでも大規模戦争の口火を切ることになるでしょうね。やはり情報を吟味しなければ。急げ急げと暴走する前に、他に情報を得る手段があるんじゃないかなあ。他にも異を唱える人もいるだろうし、CIAもそれが仕事でしょう。ミサイル発射命令が間違いでした、という話もあったような。まあそれは置いておいても、「NCISを取り戻す」と言って送風ダクトを通るとか、パワーを繋ぎ変えてとか、スタトレのエピソードでもできそうです。(笑)パーカーは良い艦長になれそうですね。スウィニーとの対立もこれで終わりになるでしょうか。今回、あえてトラブルから切り離されたジェシカとジミーがお互いへの気持ちを確認できたのは良かったけれど、結局のところキャリアを積んで外に出ていくジェシカと、娘がいて安定を求めるジミーの状況は変わらず。愛しているからこそ、お互いを尊重したいのが切ないです。
March 27, 2025
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『ハルの災難』これ、タイトルからしておふざけだろうなと思って、ニヤニヤして見ていました。ハロウィーンエピのようですし、ホラー風味の人情ものかな。面白かったです。長期派遣から戻ってきたブライス・プレスコット大尉は、自宅の鍵の暗証番号が変えられ、家の中で知らない人々が「ハル」のサプライズパーティを開いているのに出くわす。侵入者たちはここがハルの家だと言ってきかず、SEALのプレスコットはそのうちの一人を殴り倒してしまう。トーレスはダッキーが使っていた部屋の後利用について、ジムにしたいと言ってメンバーの同意を集め始める。NCISの捜査で、パーティを開いていたメアリーは恋人のハルの家だと主張するが、プレスコットはここが実家でメアリーたちは不法占拠者だという。肝心のハルとは連絡が取れず、配達業者のフィルが現れ、やはりここがプレスコットの家だと証明された。ところが、地下室で頭をハンマーで殴られた男の死体が見つかり、ハルであることがわかる。メアリーによると、ハルとは付き合って間もなく、バーで出会ったという。今日来ているパーティの参加者はバーの関係者で、ハルは暗証番号も教えてくれた。自分は5時半に来てパーティの準備をしたが、地下室のハルには気づかず、出入りした人物も見なかったという。「ハル」はフェリクス・ピッツという、最近出所した男と判明する。最近、ハルがバーに来た大男と借金のことで揉めていて、メアリーはハルのために100ドル渡したと答える。ハルと揉めていたのは、刑務所で同房だったビッグ・バークという男で、ハルが出所してから家に居候させていたが、ハルがアプリで家を借りたので家賃分を返せと迫ったという。ハルは一山当てると言っていた。プレスコットの家はなぜか『ホストホッパー』というサイトで、1泊90ドルで貸し出されており、持ち主はG.H.プレスコットとなっていた。骨董品収集家で億万長者だった夫を持っていたワンダ・プレスコットは大尉の祖母に当たる。ワンダは孫とは普段連絡が取れていないが、孫を大切に思っており今回の自宅を無理やり大尉に相続させた。その自宅を貸し出すはずがないが、パーカーはワンダが連れていたアシスタントのレナードが怪しいと見る。レナードは給料が安いことから勝手にワンダの不動産を貸し出していたことを明かす。思いついたのは、夫妻の狩猟用の別荘「プレスコット・フォリー」に不法占拠者が現れたことで、その家は幽霊が出るといういわくつきだ。ハルが貸倉庫を借りていたことがわかり、中を調べると、金属探知機やスキャナーなどがあった。さらに1982年の雑誌にはプレスコット夫妻の特集が載っていた。そこで夫のギャヴィンはプレスコット家の財宝について語っていたことから、大騒ぎとなった。ワンダは全国の書店からこの号を回収したというが、そもそもギャヴィンが「貴重な宝がある」と言ったのが誤解されてしまったという。それは家族のことだったが、お宝ハンターが夫妻の自宅などに侵入することになってしまった。ハルもそのうちの一人だったのだろうか。しかし、新たにハルのアカウントで何者かがプレスコット・フォリーを借りようとしたことがわかる。NCISは幽霊が出るというこの別荘で借り手が現れるのを待つことにする。動物の剥製や人形のコレクションでいっぱいの部屋で待っていると、物音がしてメアリーが古い箱を持って逃げようとした。これこそが貴重な宝なのか。メアリーはハルが宝探しのため、大尉の家を借りるのに金を払っており、ハルを殺してはいないという。ハルは大尉の家で2週間壁を壊したりして宝を探していたが、何も得られなかった。パーティを開こうとしたのは、ハルを慰めるためだった。しかし、自分でプレスコット・フォリーを探すことにして、ハルが購入した金属探知機を拝借したという。ハルはそれを配達業者のフィルから受け取っていたことから、フィルの証言が嘘だったとわかる。フィルはハルの注文した品物に気づき、秘密を黙っているかわりに分け前をよこせと迫った。しかしもめてしまい、ハンマーで殺してしまった。メアリーが持ち出そうとした箱は、ギャヴィンが大切にしていた家族の思い出がこもった品々が入った金庫だった。つまり金では買えない思い出だ。ダッキーの部屋の使い道については、それぞれが意見を持っていたが、ケイシーがヴァンスに提案したものが採用される。それぞれが使いたいという目的のために使うということで、「マラード博士記念多目的室」となり、ダッキーズと名付けられた。マクギーは副局長の座に就いたラロシュの正体を暴こうと考える。今回は不法占拠者(squatter)という言葉を覚えました。偶然発見された死体を巡って、多くの登場人物が自分との関係が疑われるのを恐れて、死体を埋めたり掘り返したり、という「ハリーの災難」らしさは特になかったと思いましたが、あえて言えば、イギリスアクセントを使うレナードがヒッチコックへのオマージュだったかな。下手なアクセントと言っても、演じている人はイギリス人なんですよね。お宝探しに幽霊屋敷、それにハロウィーンで訪れる子どもたちなどネタは満載ですが、ストーリーは単純で、家族の思い出、愛情が印象に残りました。絡めたのはダッキーの部屋の使い道というのが上手いな。一番こだわるだろうと思ったジミーが意外にもこだわっていなくて、恩があるケイシーがトーレスのジム化には反対。最後はほっこりしました。この部屋でみんながダッキーとつながることができるのでしょうね。今後「マラード博士賞」のような学術的な記念事業があっても良いし、検視官を養成する奨学金があっても良いでしょうね。でもあの風景だとチームはいつも一緒で、昔の大家族みたいでしたね。ケイシーは横で食べ物を食べているのに瞑想ができるのかしら。各人の現況も差し込まれました。トーレスは死に直面した潜入捜査を経て、特別な人を探そうと思うようになった。ジミーはそろそろ娘からは鬱陶しがられて、ナイトとの関係は未だ微妙なまま。ナイトが気にするパーカーの過去、謎の少女についてはまだパーカーは向き合う気になっていない。マクギーは副局長になれなかったことで、納得できない部分があった。ミント男こと、ラロシュには何かあるのではないか。きっと、あるのでしょうね。(笑)仮にラロシュに何かあって、追い出したとしたらマクギーは副局長に昇進するのかしら。
March 20, 2025
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『外交交渉』今週はわかりやすくて通常営業という感じ。シチュエーションコメディと言ってもよいのかな、起きるのはありえないことばかりですが、ところどころでニヤニヤするセリフがありました。秘書役の人はこれまでにも出演しているけれども、1年に一度も出ていないので、一体どういう勤務形態なのだか。(笑)海軍はカリブ海の海賊対策でベネズエラ海軍と統合タスクフォースの設置を行うことになり、ヴァンスがベネズエラ代表団と交渉の任務に就くことになった。パーカー以下捜査官たちは警備の任に当たる。ヴァンスのマスコミ会見の直前、パーカーはヴァンスの部屋で事件が起きたことを知らされる。ベネズエラ代表団の護衛官であり、実はヴァンスがベネズエラ政府に潜入させていたディエゴ・バレトが面会中に突然倒れて頭から血を流し、死亡したというのだ。バレトの死亡とヴァンスとの関わりが公になれば、交渉に影響が出て2国間の関係も悪化するだろう。国際問題となりかねない。ヴァンスは極秘にバレトの遺体を宿泊中のホテルに運び込むように命じる。検死をしたジミーはバレトの死因が毒によるものだという。ということは、この交渉を妨害したい者がいるということか。バレトはヴァンスに話があるということだったが、話している途中で苦しみだしたという。ケイシーは被害者の血液を分析して、フグ毒であると断定する。ということは、アメリカ国内で毒を摂取したことになる。交渉にはアメリカとベネズエラ以外に、NATOから代表が加わるという。ヴァンスと親しい、ドイツ連邦情報局(BND)のレナ・ポールセンだった。レナは今はBNDを辞めてフリーランスとなり、DCで仕事があるという。ヴァンスとレナは恋人未満で、後腐れのない気軽な関係だった。バレトの遺体が見つかるまで、パーカーらは密かに捜査を始める。様々な可能性の中で、内部犯行だとすると、バレトの上司で交渉団のトップ、メンドーサ大将の側近で補佐官のフェルナンド・ヴェガが疑わしいという。SNSに反米的な投稿を行っており、アメリカとの交渉は快く思っていないかもしれない。やっとホテルでバレトの遺体が発見され、パーカーらが現場に向かうが、なんとバスルームにもう一体の遺体が見つかった。先ほどバレトを運び込んだ時にはなかったという。事件を嗅ぎつけ、現場にDCクロニクルのケール記者が現れ、NCISが何かを隠しているのではないかと騒ぐ。交渉の前にヴァンスとレナはメンドーサ大将と会食をすることになった。メンドーサはバレトの事件を聞き、遺体を返せと要求する。バスタブで死んでいた男はバレトを運び込んだ後に死亡しており、もみ合って首を骨折していた。身元はフグ毒を使う殺し屋で、体から犯人のものと思われる指紋を検出した。バレトの情報が得られないため、携帯でカラカスでの足取りを追うと、定期的にアパートで誰かと密会していたようだ。殺し屋から検出された指紋はヴェガのものだった。監視中のヴェガが動いたという連絡があり、トーレスとナイトがホテルの駐車場に向かうと、ヴェガと何者かが会っており、逃げる2人を捉えると、もう一人はなんとレナだった。レナの説明では、ヴェガはBNDでの部下でヴェネズエラに潜入させていたという。ヴァンスとレナは双方が嘘をついていたと非難し合う。ヴェガは殺し屋を殺したのは自分だと認め、バレトの部屋を訪れると殺し屋が遺体の写真をとっており、正当防衛だったという。BNDは南米でヒズボラの活動が顕著になり監視しており、ヴェガをベネズエラに潜入させた。今回のアメリカとヴェネズエラの海賊対策は、ヒズボラのダイヤの密輸に不都合となる。さらにヒズボラが明日DCで暗殺を計画しているという情報があり、レナは二国間交渉を中止するうべきだという。ヴァンスは会場のベネズエラ大使館のセキュリティを強化して、マスコミにも公表し何とか交渉を完遂させようとする。ところが、DCクロニクルのケール記者が何ヶ月も前に辞めていることがわかった。しかもDCでヒズボラはDCクロニクルのドメインを使ってメールを送っていることも判明した。最初からケールの動きが目立っていたこともあり、宿泊している部屋に向かうと、置いてあった携帯が鳴った。ケールはヒズボラと組みレナを人質に取って、ヴァンスに交渉の中止を要求する。レナを救うためにはカメラの前でヴァンスがそれを発表しなければならない。ヴァンスは決められた時間までに捜査を行い、レナを救出するようパーカーに命じる。レナはスマートウォッチを身に着けており、居場所は絞り込むことができた。レナは無事救出され2国間の交渉は無事成立したが、バレトを殺した犯人については、意外な事実が浮かび上がる。バレトの密会相手はメンドーサ大将の妻で、メンドーサは不倫相手のバレトを殺し屋を雇って殺したのだった。しかし、その事で今回の交渉の成果に影響させるわけにはいかず、ヴァンスはベネズエラの大統領に報告したのみでメンドーサはケールと共に本国に戻った。レナとの関係について見直しを考えていたヴァンスは、お互いに前に進むことを決める。タイトルは「体内に入った異物」という意味だそうですが、潜入捜査官2人の存在のことだったのかなあ。お互い潜入捜査官同士だったことは知らないまま、2人は任務を続けていたわけですね。実は政府に複数の他国のスパイがいる、ということもリアルなのかも知れません。国際社会でのベネズエラとアメリカの関係はあまり良くないのではないかと思っていましたが、海軍同士が手を結ぶというのは意外でした。シリアスな状況なのに、こっそり死体を運びだすとか、パーカーがマスコミの前で時間稼ぎのトークを披露するとか、2人死んだホテルでは泊まりたくないとか、ゆるゆるとした雰囲気はいつもの楽しいNCISですね。犯行現場なのに、遺体を動かせませんというジミーがポリシーを曲げるのは珍しい。けれども、外交案件なので双方に都合の良いよう片付けられようとしている。本国の裁判でも不都合な真実は黒塗りで隠されるのでしょうか。久しぶりのパーカーの自宅は部屋いっぱいのグリーンと鳥の絵で、癒やしの空間でした。レナは「Guardian」からの再登場、あの時もヴァンスは関係を見直すとか言っていましたが、今度こそ前に進むのですね。NYの住まいの合鍵をもらったヴァンス局長は、残りの人生をどう過ごすか、誰と過ごすかを考える気になったという。今後はNYへの出張が増えそうですね、というか充実した人生を望むなら、そろそろ引退したら良いのに。相談されたパーカーは死に直面して例のエンジェルこと、リリーを思い出したということは、今ひとつ、本人も理解していないということなのかな。今シーズンこの話題が取り上げられるのを期待します。そうそう、ダイヤモンドですが最近では人工ダイヤのレベルが上がって安価に手に入るため、本物のダイヤの価格も下がってきた、というニュースを見ました。価値を考えるとやっぱり金でしょうね。
March 13, 2025
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『カラの巣』新シーズンプレミア。実は水曜日の録画に失敗しまして、その理由が新しいチューナーと録画機との間の何らかの齟齬、というわけなのですが、まったく謎です。新しいチューナーは賢くなっているので、休止中に見逃したエピソードを勝手にキャッチアップ放送などから予約してくれるなど、便利なところもあるのですが、今回なぜこのエピソードだけを録画してくれなかったのかわからない。予約削除して何度やりなおしても、「できないかも」でした。まあ、そんなこんなでちょっと遅くなりました。結論ありきの内容だったので、どこを楽しめばよかったのかなと思い返しました。ちなみに、前のシーズンの最終話でジーン・ハックマンの名前が出ていましたが、「911」でもまんま「ポセイドン・アドベンチャー」をやっていましたよね。そして、先日亡くなられたのでちょっと驚いています。あれから6ヶ月、ペンドルトン基地でREACTの訓練指導に当たっているナイトが、人質監禁事件を起こし畑違いのセリア・ロス弁護士を呼んだ。ナイトには司法妨害や不法監禁などの容疑が問われるが、ナイトは自分の行動に法的な理由があるかどうかを一緒に証明して欲しいという。今回の事件のきっかけは、2日前に麻薬案件で潜入捜査中のトーレスからパーカーに緊急事態の連絡が入ったことだった。マクギーとパーカーがトーレスが最後に発信した場所に向かうと、処刑スタイルで死んでいる男とトーレスが書いたと思われるメモが残っていた。トーレスはネクサス・カルテルに潜入しようとしており、カリフォルニアへ連れ去られたと見られる。死んでいた男はカルテルのカリフォルニアのメンバーのヘクター・モリーナで、ヘクターの元妻ジュディ・モレノはNCIS特別捜査官であり、現在ナイトがREACTで訓練している。パーカーはトーレスの救出のためにペンドルトン基地へ向かった。カリフォルニアのカルテルは「エル・パードレ」と呼ばれるボスによって仕切られており、特定されていなかった。パーカーはジュディに元夫が殺されたことを告げるが、カルテルのことは何もわからないという。マクギーは司法省のラロシュ監察官に「エル・パードレ」に関する捜査中の情報を求めるが、なぜかラロシュは協力的ではない。ペンドルトンのREACTチームがネクサス・カルテルを何度も急襲している事がわかった。彼らのアジトは各地にあるが、なぜか付近にチャリティの食料配布所がある。パーカーとナイトはその活動を監視することにする。近くの倉庫に怪しい男が入っていくのを確認したため、ナイトがトラックに車をぶつけて接触を試みる。その荷台には拘束されたトーレスがいた。トーレスは自分の正体がバレて、状況を逆転させるために彼らに雇われることにしたという。そのためには誰かを殺すことになりそうだ。このまま行かせてくれというトーレスに、パーカーは引き下がる。マクギーはREACTチームの急襲の情報が最近では事前に漏れている可能性を指摘する。ラロシュも、あるNCIS捜査官がリークしている可能性があるとして、NCISが調査対象になっているという。それはジュディ・モレノで、彼女の海外口座に大金が振り込まれている事がわかった。ジュディは現在所在がわからなくなっていて、ナイトは食料配布所を運営する神父が倉庫に入っていくのを目撃する。「エル・パードレ」は実の神父だったのか。すぐに本人を基地で尋問するが、ただ倉庫の従業員らに食料を配っているだけで、カルテルとは関係ないと弁明する。確たる証拠がない中で、パーカーは神父を釈放するよういうが、ナイトはトーレスを救出するには神父から居場所を聞き出すしかないと主張し、神父が現金を束ねるのに使う色付きのヘアゴムを持っていたのを見て、神父と立てこもってしまう。ナイトはジュディの離婚調停を担当するロス弁護士を呼び、自分の正当性を説明するが、ラロシュ監察官からナイトに不当な拘束を辞めるように命令が下った。後10分でREACTチームが突入するという。一方、トーレスはカルテルのメンバーに忠誠を示すため、捕らえられたジュディ・モレノを殺す羽目となった。ジュディの海外口座にカルテルから盗まれた金が隠されていたことがわかり、ボスがヘクターを殺したという。トーレスはジュディを生かす代わりに、自分が盗まれた金を取り戻すと交渉する。時間切れでREACTチームが突入し、ロス弁護士と神父を逮捕する。ナイトに呼ばれたロスがカルテルにメールを送っていたことや、訓練施設に落ちていた色付き輪ゴムがロスのもので、ロスがジュディから情報を盗んでカルテルに流してカネを受け取っていることがわかったからだ。ロスの情報でトーレスの居場所がわかり、ナイト率いるREACTがトーレスを救出する。ナイトはこの件で戦術的に立ち回ったことが評価され、昇進が提示されたがナイトは断ったという。ペンドルトンは素晴らしい場所だったが、自分が望んだものとは違うとわかった。ジミーは戻って来るナイトを心待ちにしている。トーレスの正体をバラしたのはロス弁護士ではないとわかる。潜入捜査について知っているのは司法省で、内通者はラロシュか?副局長への昇進にチャレンジしたマクギーだったが、選考に漏れてしまった。代わりに、ラロシュが副局長として赴任するという。出来事を過去と現在を交互に描写することで、話が複雑に見えるよう巧みな脚本だったかも知れませんが、やりとりを見てそもそもロスが怪しいと思いました。ナイトは自分のチームを信じているし、元の同僚も必ず救わなければならないと思い極端な行動をに出た。でもロスが怪しいとどこでわかったのかなあ。あのヘアゴムがヒントだとして、訓練施設に持ち込んだのはロスしかいないと思っていたのかな。ナイトを失ったジミーが痛々しいばかりで、別れて半年もたなかったナイトもまあ、ジミー(と、家族のようなNCIS)を忘れられなかったということなのでしょう。すぐとは言わずとも、元サヤに戻るのかな。少なくとも娘のヴィクトリアにとっては、大切な人である事は確かですし、まずは友人関係からかな。というか、もうちょっとDCとペンドルトンの別々エピソードがあっても良かったなと思いました。大怪我をしたパーカーが部下の巣立ちで孤独となり、今は空の巣症候群だというのは味があるし微笑ましかった。本部なのに人材不足が酷いので、せめてもう一人くらい加わってほしいですけど。そして、今シーズンのBig Badなのだろうと予想しますが、怪しさ満点のラロシュがやってきた。ヴァンスが何も知らず騙されていると思えませんが、ラロシュはどう立ち回るのか見守ることにします。
March 7, 2025
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