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さすが三浦綾子が問うた人間の原罪、業というものは深く重いものだった。陽子の翻弄された運命は、最後、流氷に光が差したように、実母の愛を受け入れることで救われた。人は人を憎み、傷つけ、罵り、嫉妬するという感情だけで生きてはいけない。そういった苦しみだけでない人への愛や、人から愛されることで生かされている。陽子の苦しみは北原への、そして実母を赦すによって生を全うすることができたのであろう。 氷点だった陽子の心は溶解していった。 配役では、啓造役に中井貴一あたりをもってきてもよかった。飯島直子は予想以上によかったかな。 十数年前に放映された時は、夏江役のいしだあゆみの演技が凄まじかった記憶がある。また、玉置浩二の主題歌「氷点」もすごく印象的だった。北海道を舞台にしたこのような素晴らしい文学作品があることを、特に道内の若い人達に読み継がれていって欲しいものである。
2006.11.26
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