Hilton Felton / A Man For All Reasons '80 「A Man For All Reasons」
レアグルーヴ界隈で人気のジャズのピアノ/オルガン奏者ヒルトン・フェルトンの1980年のアルバム「A Man For All Reasons」収録曲。ジャズファンク的要素から持て囃されているようだけど、アルバムタイトルでもある本曲は軽やかなソウル風味のインスト曲でフィリーソウルやフリーソウル的側面が強い。タイトなドラムに小刻みに鳴り響くパーカッションをベースにエレピが気持ちよさそうに奏でられていきます。乾いた心地よい風が吹く平和でのどかな草原がイメージできるような多幸感に満ちた雰囲気が延々続く様は、例えるのならBARRY WHITE / LOVE'S THEMEやTRAMMPS / TRAMMPS DISCO THEME等のソウルインスト名曲を彷彿させます。明るく爽快でポップで高揚感に優れている点は共通で、キャッチーさは幾分足りないけどスマートで実に和める内容。特にグロッケンの綺麗で可愛らしい響きがいいアクセントになっています。個人的に主旋律はどこか懐かしい古き良き純朴な時代を思い起こさせてくれていいんです。