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今回は心臓手術後、初めての検査でしたので馴染みの松島病院は辞退し総合病院で受けることにしました。理由は胃カメラを受けた病院であり、また担当いただける医師も同じ。胃カメラ時と同じように感染防止の処置もお願いできる。循環器の医師も常駐している。松島病院には循環器医師がおらず、不測の事態になった場合、他院へ運ばれることになる。 そのような確率は低いとは思いましたが安心して受けれるように段取りしました。 検査自体は専門病院でも総合病院の消化器科内科でもやることは同じ。 ただ段取りや検査中の痛み、終わった後の状況などには差がありました。 具体的には、検査中痛みがあり我慢していた。 これは麻酔の量が少なくほぼ意識があった為だと思われます。 松島病院は麻酔で寝ますので、目が覚めたら全て終わっていて休憩室に運ばれています。 また今回は痛みが残り若干ですが出血がありました。そして2、3日は下痢が続きました。 松島病院では経験しませんでした。 あくまで個人の見解ですが、専門病院と総合病院の差なんですね。
2017.03.22
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参考まで。 弁選択は自分でも考え決めるしかありません。 生体弁というのはウシの心膜(心臓の表面を覆っている薄い膜)で作られたものや、ブタの心臓弁を人の心臓に移植できるように加工したものがある。 また、特殊なものではホモグラフトといって、亡くなられた方の心臓弁をいろいろに処理したものを移植することもある。いずれも生体由来の組織なので生体弁と呼ぶ。 ・機械弁はパイロライトカーボンという炭素線維やチタンからできている。最近は弁葉が2枚ある傾斜型二葉弁が多く用いられている。 ・生体弁は、血栓を作る可能性が極めて低い。 機械弁を植え込むと血栓ができるのを防ぐため、ワルファリンを一生飲み続ける必要があるが、生体弁の場合は手術直後の数か月を除いて抗凝固療法の必要がない。 ・また、ワーファリンは妊娠中に服用すると胎児に奇形を起こす可能性のあることが知られており、妊娠の可能性のある女性では避けたい。 生体弁は感染症にも強いと言われており、感染性心内膜炎という病気で傷んだ弁を取り換えなければならないときにもよく用いられる。 ・生体弁は耐久性が機械弁に比べて悪いというのデメリットがある。 大体15年前後で弁が硬くなり、動きが悪くなって狭窄や逆流が生じ、最終的には再び弁置換が必要になる。 一般的に若い時に置換した方が、高齢で置換するよりも早く壊れ、さらに生体弁は、大動脈弁に使った場合よりも僧帽弁に使った場合の方が壊れやすいとされている。 そのため、高齢者で特に大動脈弁を置換する方は生体弁が頻用される。 また、腎不全のために慢性透析を受けている方は、弁の石灰化が早く進行すると言われている。 ・機械弁の最大のメリットはすぐれた耐久性だ。 機械的性能だけからみると一度置換すれば一生もつと考えられている。 そのため、再び弁置換術をしたくないという方は機械弁を好まれる。 デメリットはワルファリンを一生服薬し続けなければならないことだ。 血栓症の可能性、出血の可能性、定期的に採血する必要性などがある。 仕事の関係で外傷を受ける可能性が高い場合や、なんらかの事情できちんと服薬できない場合、定期的受診が難しい場合、機械弁は注意が必要となる。 すでに説明しましたように、生体弁と機械弁はどちらもいい点、悪い点があります。 ・大動脈弁の方が僧帽弁に比べて壊れにくいということを考え合わせて、大動脈弁でおおよそ65歳以上、僧帽弁でおおよそ65~70歳以上の方に生体弁を使用しているのが一般的だ。 しかし、最近は生体弁の耐久性が向上してきたこと、仮に再手術になってもその際のリスクが減ってきたことから、生体弁を使用する年齢が次第に若くなる傾向にある。 最近では生体弁の使用頻度が高まってきている。
2017.03.09
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ご参考。 手術後の余命は気になりますね。 スウェーデンで実施された住民対象研究によると、機械弁による大動脈弁置換術を受けた50代の患者は、生体弁を使用した患者に比べて、長期の生存率が3分の2ほど有意に高かった。 しかし、60代の機械弁患者においては、このような生存の優位性はみられなかった。 この機械弁による生存率は、50~69歳のコホート全体でもなお、有意に高かった。 機械弁が生存で優れているのは驚くことではないが、「それでも、われわれの研究の結果は重要だと考える。なぜなら、臨床ガイドラインでは支持されていない、若年者への生体弁の使用が、近年、スウェーデンにおいても国際的にも、増加傾向にあるからだ」と報告者は述べている。 この研究結果は、SWEDEHEART のレジストリからのコホートに基づいて実施され、2015年11月11日付けでEuropean Heart Journalに発表された。 この結果は“若年者”へ生体弁が多用されることに警告を鳴らす。 本研究では、1997年から2013年の間に、スウェーデンにおいて単独大動脈弁置換術(AVR)の初回治療を受けた50~69歳のすべての患者を対象とした。 コホート全体の4,545例のうち、60%に機械弁が使用され、40%に生体弁が使用された。 平均年齢はそれぞれ59.9歳と63.7歳であった。 傾向スコアを一致させた計2,198例の患者において、機械弁が使用された患者の長期生存率は生体弁の患者と比べ、34%優れていた。 多変量解析で調整されたコホート全体の解析においても、機械弁の患者は生体弁の患者より長期生存率が30%高かった。 1997~2005年に手術を受け、傾向スコアを一致させた824例の患者の解析においても、コホート全体の解析と類似の結果であり、生体弁が使用された患者の年齢調整死亡率は41%高かった。 傾向スコアを一致させた患者ペアの解析において、試験開始時に50~59歳であった患者では、生体弁使用群より、機械弁使用群で生存率が有意に高かった。 しかし、60~69歳の群では、そのような機械弁の優位性は認められなかった。 両群において脳卒中の発症率に差はなかった。 それに対して、大動脈弁の再手術のリスクは、機械弁使用群と比較し、生体弁使用群で2倍以上高かった。 一方、同様のフォローアップ期間中において、重大な出血は、生体弁(4.9%)に比べて、機械弁(9.6%)でより高かった。 また、術後の重大な出血イベントのリスクも、機械弁使用群で約50%高かった。 機械弁は非常に長い耐久性を持ち、実質的に永久に使用できる。 したがって若年患者では第1選択となる。 ただし、機械弁は生涯にわたり、抗凝固療法を必要とするものである。 一方、生体弁や組織弁は耐久性に限界があるので、高齢者に適している。 「スウェーデンでは、抗凝固療法の質が高いので、このことが機械弁の患者の臨床成績に有利な影響を与えているかもしれない。しかし、この知見は、スウェーデンと同程度の医療水準の国の患者へも当てはめることができると考えている」と報告者はコメントしている。
2017.03.09
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