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♪あたたかい人の情けも 胸を打つ熱い涙も 知らないで育ったぼくはみなしごさ 強ければそれでいいんだ 力さえあればいいんだ ひねくれて星をにらんだぼくなのさ ああだけどそんなぼくでも あの子らは慕ってくれる それだからみんなの幸せ祈るのさ 吹く風が冷たいときも 降る雨が激しいときも 目を上げて明日に希望をかけたのさ ああだからきっといつかはあの子らもわかってくれる みなしごの正しく生きるきびしさを みなしごの正しく生きるきびしさを♪その昔「日本三大暗い歌」なんてのが挙げられたことがある。ひとつはアリスの「帰らざる日々」、もうひとつはさだまさしの「防人の歌」。そしてそれらと共に選ばれた(誰に?)のが、アニメ「タイガーマスク」のエンディングテーマ「みなしごのバラード」だ。まぁね~、ボロボロと爪弾かれる生ギターに哀愁漂うハーモニカ、そして張りがありながら寒さに震えてるかのごとき新田洋のさみしげなボーカルは、明るさというものから無縁の世界を醸しだしているのにはまちがいない。加えて、これが流れるエンディング映像。♪知らないで育ったぼくはみなしごさ♪にかぶる木枯しの効果音(テレビ版のみ)と、廃墟か焼け跡か?といったところをうろつく幼少の伊達直人(タイガー)がとどめ。私など、CDなどで聴くといつもこのシーンが思い浮かぶほどだ(あとは直人さんの哀愁を帯びた顔のアップと山吹色のコートの後姿と…)。しかし、だからといってこの歌をただ“クラい”のひところで片づけてもいいのだろうか?いや、イカン。イカンのだ。なぜならば…。“ああだけど…”みなしごゆえに世間をやぶにらみしていた過去を持つぼく=タイガーマスクを、あの子ら(タイガーが表になり陰になり目をかけている、かつて彼の育った施設「みなしごハウス」の面々をはじめ、彼にあこがれる不幸なみなしごたち)は慕ってくれる。“それだから”みんなの幸せを祈らずにはいられない…。メロディもボーカルも確かにクラい。が、歌われていることは決してそうばかりではないのだな。これはただひとり、自分の戦う姿とファイトマネーをもってみなしごたちを幸せにしてあげたいと願い、命をかける男の決意、生き様の歌なのだ。ところでこの「みなしごのバラード」ではもうひとつ語らなければならないところがある。曲を覚えている人は、口ずさみながら指揮者よろしく指タクトを振ってみよう。途中から指が合わなくなるんじゃないかな?そう、これ、三拍子と四拍子が混在した歌なのである。レコード版ではイントロの四小節が四拍子、歌に入ってからは(テレビではここから始まる)♪ひねくれて星をにらん♪まで三拍子、♪だ、ぼくなのさ~♪からまた四拍子に。菊池さん、ウルトラタイガードロップなみの高度な技を見せてるなぁ。今、カラオケでこの歌を熱唱する人がどのくらいいるかは知らぬが、もし機会があったらそこを意識して歌ってみよう。できれば、赤いハンチング帽にコートを身にまとい、夏でも木枯しの冷たさを思い出しながら…。
2007.07.30
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それにしても、静岡はいつ梅雨明けするんだろう?子供たちはもう夏休みに入ったってのに、連日のどんより雲とむし暑さ。お~い7月も終わっちゃうぞ~。この分じゃ盛夏ってのも短いだろうね。代わりに残暑は長そうだ。そういや紫外線による皮膚への影響が騒がれてからというもの、「クロンボ大会」も絶えてしまったなぁ。だいたい“健康的な小麦色の肌”なんて称して日焼けした人をもてはやした張本人は?時代も変われば環境も価値観も変わるってか?♪燃えろぉ!いい女ぁ~ 燃えろぉ!なっつっこ~♪世良ちん節全開のあの名曲、色白の女性には似合わんよなぁ…。いやいや本題はそ~ゆ~ことじゃない。盛夏からやがて晩夏に移ると、よく耳にする(最近はそうでもないかな?)言葉に「行く夏を惜しむ」ってのがある。♪去り行く夏の後姿に~♪小田和正もその昔「Oh,Year!」で歌ってた。もっと古くは♪夏の終わりはいつでもこうさ 名付けられないさみしさが海の向こうに浮かんでる♪(「夏の終わりに」)と中村雅俊が、さらに古くは♪秋の風が吹いて~ 舟をたたむころ~♪(「哀愁のページ」)と、メロディアスに夏の幕引きをまるで祭りのあと(おっとこれは吉田拓郎だね)のさみしさのような雰囲気を漂わせ南沙織がその美声を響かせていた。そう、四季のなかで夏だけが、その終わりを惜しまれるのである。名残は尽きねど、いざさらば、だ。春と秋と冬の終焉がこうまで惜しまれることって、ない。「宇宙海賊 キャプテンハーロック」の傑作挿入歌「わが友わが命」にこそ♪花散る春は惜しまずに 実りの秋こそ信じよう♪と綴られているが、基本的には他の季節に比べ夏の惜しまれ方は尋常じゃない。これって理不尽じゃん。夏ばっかり贔屓じゃん。特に、暑さ寒さで対極をなす「冬」の扱いなどひでぇもんだ。“春を待つ…”“春よこい…”“冬が来る前に…”なんだよ~みんな冬をのけ者にして~。冬という季節を肯定的に捉えた歌も無いわけじゃない。が、それは冬のレジャーを謳歌するものだったり(スキーやスケート…あれっ?スケートの歌なんてあったっけ?)、冬の寒さ=厳しさを逃れ暖をとっているシチュエーションだったりと、変化球的なものがほとんどだ。夏のように、その暑さ自体をアレンジなどに叩きつけ、「さぁ夏だ!楽しもぉ~」と煽るような曲に該当するものが冬にはないんだな。といって木枯しを叩きつけても…そりゃ楽しむ気にはならんけどさ。イルカといえばこの曲!の「なごり雪」も、恋人が汽車に乗って去ってゆく“なごり”惜しさに架けたもので、けっして雪や冬を惜しんでいるんじゃない。キャンディーズの「春一番」(これも名曲!)だって、“ウエルカム春の訪れ”だ。別れ話を冬になぞらえて、重いコートを脱いで出かけませんか?もうすぐ春だから…、と綴っている。やはりここでも冬はネガティブ、悪者だ(そして次の歌が「夏が来た!」その1年後には「暑中お見舞い申し上げます」と、まさに夏バンザイ!な空気!)あっ、堀江美都子さんの歌があった!「春の兆し」って歌!♪白い白い冬よ あなたの厳しい眼差しが好き~♪心のネガ、嫌なことを隠してくれると、降り積もる雪が地表を覆う様子になぞらえ歌っていた!おぉ、冬が好き!いいな~堀江さん!!冬を見捨ててない。いやそれどころか「ハローグッバイ~終わらないパレード」という曲では四季の美しさ、移り変わりを平等に♪ハローグッバイ ハロー!♪と呼びかけているではないか!!さすが歌姫!さすが、我が永遠のアイドル堀江さんだ!惜しむらくは、この2曲の知名度の低さか…。冬よ、夏の軽薄ピーカンノー天気な明るさ、暑さに負けるな!あなたの厳しい寒さは、人が暮らしを営むのに絶対必要なのだ!私はこれからも冬を応援するぜ!(って、どうやって?)ということで次回の列伝は、晩秋から冬にかけて思わず木枯し吹きすさぶなかポケットに手を突っ込み曇天を仰ぎ見てしまうような、某アニメのエンディングテーマをご紹介だ!
2007.07.26
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最近の芸能ニュースで目をひいたのが、小柳ルミ子の再婚話だ。いやまぁ、彼女の浮いた話でおぉ!と思うほどファンでなし、普段から注目していた芸能人ってわけでもなし。というか、このネタ自体がガセでもどうでもいいのだが、気になったのは27歳という相手の名前。石橋、いしばし…んっ?もしや…?やっぱりそうだったか!石橋正次の息子だったかぁ~!(というのをニュースで知った)そう、話題にしたかったのはウワサのふたりでなく、石橋正次のことなんである。いや~こんなところで彼の名前が出てくるとは。昔の級友に道端でバッタリ逢った気分だぜ。石橋正次、なぁ。私たちの世代にとってはある種の感慨をもたらす役者だ。紅白歌合戦でも歌われた「夜明けの停車場」と、なつかしの青春ドラマ「飛び出せ!青春」の高木くん役が有名か。しかし何といっても特撮ドラマ「アイアンキング」の変身しない主役、静弦太郎を忘れるわけにはいかん。彼とあの名曲「ひとり旅」無かりせば、あの作品も単にマイナー特撮で終わっていただろうと想像できる。石立鉄男、鈴木ヒロミツ(思えばこのふたり、すでに鬼籍に入られたんだよなぁ)と名トリオだった「事件狩り」、その後番組だった「夜明けの刑事」。ともにテーマソングも歌っているが、名曲と称するかどうかは別にして好きな歌だな。レコードB面の♪気がつけば君は、もぉ~ひぃとづまぁ~~~♪も含めて(熱唱度では彼のもち歌の中でもトップ級だろう)。実写映画版「あしたのジョー」では矢吹ジョーを演じたり、小野寺昭や由美かおるらと共演したライトなトラック野郎物「火曜日のあいつ」も忘れられない。マニアックなところで言えば、「帰ってきたウルトラマン」へのゲスト出演(第16、17話のサブちゃん役)も挙げられよう。また彼にしかできない役どころだったんだなこれが。芸歴の長い彼のこと、調べりゃ他にも出演作はいっぱいあるだろうけど、とにかく“さみしい目をしたやんちゃな乱暴者”役をやらせたら天下一品!後にも先にも、あまり他に例を見ないタイプの役者だったな~(って、過去形にしちゃマズイだろって)先に挙げた「アイアンキング」の影響、ばかりでもないだろうが、“石橋正次”という名前の響きに、藤岡弘、や黒部進らと同じ匂いを感じる。その名を目にすれば自然に体が“おっ!?”と注目してしまう感じといったらよいか。そう、石橋正次は私にとってヒーローのひとりだった気がするなぁ。そのオチャラケぶりは大人の余裕すら匂わせ、一転さみしい目をしたときには他人を寄せ付けない怖さもあり。変身ヒーローとはちがう方向性で「カッコイイ」と思わせた役者であった…。しかしなぁ、小柳ルミ子と石橋正次か。21世紀の今、昭和の時代にタイムスリップしたかのような錯覚を覚えるな。って、ウワサになったのは彼の息子だってば。けど、なんともまぁ、ふたりの名前を並べると、昭和の芸能ニュースだよなぁ(しみじみ)
2007.07.25
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ところで昨日、一昨日の夕食は自宅でスパゲティだった。それがどうした!?と思われる方もいらっしゃるだろう。ところが今回、生まれてはじめてパスタからつくってみたのだよ、フッフッフ。話は3日前、つまり先週の土曜日の夜に戻るんだな、うん。その夜、たまたまCSで料理番組を見ていた妻と私の目が、画面に釘付けになった。パスタを自作しとる!おぉ、美味そう!それまでポポ○やマ○―製の“○分茹でればOK!”パスタしか使ったことのない私たちだったが、その映像を見て、もしかしたらウチでもつくれそうじゃん?とその気になった。特に、太目のパスタにホタテとシメジ、エリンギのクリームソースを絡めたヤツが実に美味そう!パスタ好きに加え、思い立ったら即行動!の私たちは、翌日さっそくスパゲティカッター(正式名称は知らぬが、平らにしたパスタをローラーに突っ込んでハンドルを回すとニュルニュル等分に切れて出てくる器具)と、大根おろしならぬチーズおろし(?)、それと食材を購入したのであった。本来はセモリナ粉を使うそうだが見つからなかったので断念。ボールに薄力粉と強力粉を100g、そしてタマゴ1個に、塩とオリーブオイルを少々。それらを混ぜる。混ぜる。こねる。こねる。時おり水を加えながら、さらにこねる。あ、水は入れすぎちゃダメダメよ。どエラいことになるからね(最初、これで失敗した)だんだんお餅のようにまとまっていく。子供の頃の、粘土遊びを思い出す。はじめはベタベタ、やがてそれが薄れ、ダマにならないよう充分にこねたら(親指で押して跡がつくぐらいになったら)ラップしてほっとく。これが大切らしい。本格的につくる人は何日もほっとく(寝かしとく)とか。しかしせっかちな私たちは1時間半ほどで次の工程へ。塊となったパスタを平らに伸す。そしていよいよスパゲティカッターに。いや~これが早くやりたかったのだな。まず、刃のついていないローラーの方で、さらに薄く伸ばす。次にカッターの方へ。ハンドルを回す。おぉ、切れてるじゃん!(あたりまえか)薄力粉を表面にまぶすのがポイント。切れたパスタをボールの中で軽くほぐす。これで生パスタの完成だ!その間、妻はクリームソースをつくる。頃あいを見て、鍋にパスタと、塩をひとつまみ入れて茹でる。3分ほどして、できたソースの入ったフライパンにぶち込み、絡める。皿に盛って、上からパルミジャーノチーズのかたまりをチーズおろしで削りながらふりかける。バジルの葉っぱを乗せ、完成!!さて、ついにこの時が来た。食する!うんま~い!!!♪我が家は焼肉屋っさ~ん!じゃなく、パスタ屋っさ~ん!もちっとしたパスタの食感がなんともすばらしい!なんとなく本格指向って気がするぜ(自画自賛!)いや、本当の食感がこれでいいんだろうか?と疑問にも思うが、ま、美味かったから良しとしよう。気を良くした私たちは、翌日も再び自家製パスタづくりに励む。ちょい辛トマトソースに挑戦だ!…いやね、ソースは前日にも増して完璧にできたのよ。もとい、調理してくれたのよ。問題は私のつくったパスタ。スパゲティカッターがいくらがんばって切ってくれても、ほぐす段階でなぜかまたベタベタとくっついてしまう。薄力粉をまぶしてもあまり様子が芳しくない。最終的にはなんとか形になったけど、う~む前回の方がパスタらしく出来たぞ?あなどったなこりゃ。まだまだ修行が足らん(あたりまえか、パート2 でも結局全部食べた。味は良かったからね)しかしまぁ、たまにでも自分で作ってみると面白いやね。と同時に、世の料理人さんたちの苦労も垣間見た気になったな。商売とはいえ、やはり毎日お客さんを満足させられる料理をつくるのって、大変だ。新しいメニューの考案も含めて。あ、毎日三度々々の献立を考えつくる世のお母さん、お嫁さんの苦労も!それにしてもパスタづくり、上手くなりたいなぁ。今度はもっと手際よく、美味しく…。
2007.07.24
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怪傑ライオン丸見たさでCSの時代劇チャンネルを登録したら、その日の深夜に放映されたのが「新八犬伝」。もちろん!録画して観た。ちなみにこれ、かつてNHKで放送された月―金の帯番組で、「南総里見八犬伝」を元にした痛快時代人形劇ドラマだ、なんて、昭和40年代に子供時代を過ごした方なら説明不要なほど人気を博したもの。今回放送されたのは第1話、20話と最終回。本放送終了後10年ほどしてからの特別番組なんだろうな、オープニングと最終回前、そしてクロージングに“新八犬伝はこの人を欠いて語れない”坂本九ちゃんが、あの頃を振り返って…といった感じで語る場面が挿入されていた。もちろんその語りのあとにはちゃんとあの太鼓、三味線も印象的なオープニングテーマ曲が当然(?)映像付きで流れたのだが、んま~懐かしかったこと!で、気がついたけど、テレビ版のテーマ曲って、今CDで聴けるバージョンよりテンポがちょっと速いのな。そうそうこの感じこの感じ、と、ついメロディを口ずさんでしまったなぁ。それにしても、本編1話分の時間の短いこと!いや、1話が10分ほどってのは承知だったけど、久しぶりに観て、えっ?もう終わりなのか?と意表を衝かれた。子供の頃の時間って、今よりゆっくりだったんだね。第1話は八房の誕生&玉梓が怨霊の登場まで、第20話は伏姫が倒れ、首にかかっていた八つの珠が四方へ飛び去るまで、最終回は…まぁナイショにしておこう。八犬士が集うための水先案内役、物語のキーパーソンたる“ちゅだい法師”のその名前って、「犬」という漢字のアナクラムだったんだな。“大”という字に右上の点が“ちゅ”で“ちゅだい”法師。な~るほど、だ。全編、といっても3話分で1時間足らずだが、観ていて強く感じたのが九ちゃんの語りの上手さ。いやこれ、今でも充分面白いと思った。まさに名調子。たぶん普通に講談調でマジメ一本やりで語りをやられたら子供は飽きちゃうもんな。盛り上げるところはしっかり熱を込め、ふっと力を抜いたときにはオチャラケたり(第1話の冒頭、八房の親犬と飼い主の男が登場したとき、しっかり九ちゃん「この男、この物語の主人公ではないが、まぁしばらくお付き合いを…」なんて言ってんの)と、緩急のつけ方が絶妙。本放送当時、鳴り物入りで放送された(主題歌は村田英雄!)後番組「真田十勇士」がさほど話題に上らなかった原因は、やはり九ちゃんの不在だったにちがいない。余談だけど、その点で「新八犬伝」と「真田十勇士」の関係っての、秘密戦隊ゴレンジャーとジャッカー電撃隊の前半に似ているな。そういや、と余談ついでに、私が小学生のとき、修学旅行で東京へ行った際、NHKの放送局にも見学と称して入ったんだよなぁ。で、ロビーだか展示室だか忘れたが、そのとき八犬士のうち犬塚志乃を含む三人の人形がショーケースに飾られていたっけ。想像以上にその人形が大きくて驚いたのを記憶している。八犬士があのサイズだとすると、玉梓が怨霊って…かなりデカイんだろうなぁ!あの人形、今でも保存されているんだろうか…?ちなみに、先ほど触れなかった最終回。伏姫こそ登場しなかったものの、ほぼオールスターキャスト大集合だったのが最終回らしくてGood!網乾左母二郎(さもしい浪人!)や船虫はもちろんだが、「うんたまのぎる」までワンショットながら登場。こんなヤツもいたよなぁ。なんでも、現存する「新八犬伝」のフィルムは(公式には)この3話分しかない、とのことで、実に、実に、実にもったいない&残念無念なのだが(できれば全話観直したかったゾ)、それでも久しぶりの八犬士との再会は懐かしくもおもしろかった。まさに、因果は巡る糸車。名残は尽きねど頃はよく、ちょうど時間となりました。本日、これまで! パパン!
2007.07.23
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なんて言っていいかわかんないというか、あるいはもう開いた口がふさがらなくて何も言えんというか、もう政治家の発言っての、行き着くとこまで行っちゃったな。失言、暴言、あとからいくら「配慮が足りなかった」などと言葉を重ねても、絶対塗り替えることも取り消すこともできない。ひとつその手の問題が起きて、与野党があーだこーだ言い合って、で、それこそ舌の根も乾かないうちにまた同じような“配慮のない”発言を別な議員が、また…。政治家っての、つくづく品格も人格もない輩の集まりなんだなぁ。ま、それでなけりゃ、あのヒステリックな騒音をまき散らしながら選挙カーを走らせるなんてこと、できないもんな。アルツハイマーの方をむやみに同情したりはしないけど、それにしたって民主党でなくても噛み付きたくなるわなぁ、あの麻生外相の“お言葉”。しかも、その影に隠れたようであまり大きく報じられていないようだが(まともにニュースを見ていないのでもしかしたらこちらも取り上げられてるかもしれない)、同じ決起集会の席で高齢者の支持者もいる前で『「年金問題は30年後の話。今払っているやつが心配するのは分かるが、おたくらは関係ないんだ」と語った』(毎日新聞:配信)ってのも、なぁ。その高齢者の方が声高に糾弾したおかげであの年金未払い問題も明るみに出たし、30年後のこと以前に今現在、年金関係で苦しんでいる人もいるってのに、そこでこの発言はないだろうっての。それとこれとは別、なんて百も承知二百も合点だけどさ、わざわざせっかくの支持者の心を逆なでするようなこと言わんでもなぁ。29日の選挙だが。ここんとこ投票率が下降してるだのなんだのと言われて久しい。しかし、こんな状態じゃそりゃ選挙に行く気も失せるわな。「生の声を伝えられる唯一の機会」なんてキレイなお題目もむなしく、別な意味でその日の夜は見物かもしれない。とにかく、政治家のお偉いさんたちには、政治の勉強以前に配慮を持った日本語の話し方ってやつを習得させたら?文句たらたらついでに、中国ダンボール入り特製肉まんのその後の展開も、なぁ。最高のカウンターニュースだったな、「実は捏造だった」っての。これでどっちが、捏造が本当なのかそれともダンボール入りが真実なのか返ってわかんなくなっちゃったしな。どっちにしても中国製の食品には極力手をつけぬがよろしいってことか。やれやれ、情報には惑わされないように注意!ってのが唯一の防衛手段だね。やはり、作り物のなかにこそ、真実は隠されているんだなぁ。
2007.07.20
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♪母上さまお元気ですか 夕べ過ぎのこずえに明るく光る星ひとつみつけました 星は見つめます 母上のようにとてもやさしく 私は星に話します くじけませんよ 男の子です さびしくなったら話しにきますね いつかたぶん ※それではまたお便りします 母上さま 一休※ 母上さまお元気ですか 昨日お寺の子ネコが となりの村にもらわれていきました 子ネコは泣きました 母さんネコにしがみついて 私は言いました 泣くのはおよし さびしくないさ 男の子だろ 母さんに逢えるよ いつかきっと ※~※♪前回のブログでとんちパンなんて書いたから、ってわけではないが、今回の列伝はアニメ「一休さん」から大好きなエンディングテーマを。オープニングのあっけらかんと明るく陽気な雰囲気から一転、子守唄かわらべ歌かといったようなしっとりとしたメロディ(作曲はOP共々宇野誠一郎)で、一休さん役の藤田淑子氏がボーカルを取っている。映像は気に吊るされたてるてる坊主(劇中大きな意味を持つものだったなぁ)のみというシンプルなもの。しかし、移り変わる天気とそれに連れて変化するてるてる坊主の表情が曲にマッチして良い感じだった。つくづく、動くばかりがアニメの見せ方じゃないねぇ。もともとちょっと気になる歌、ではあったけど、私が決定的に気に入ってしまった理由。それはテレビでは流れなかった2番の詞だ。子ネコがとなり村の人にもらわれていくという、事件というには余りにささいな出来事。けれども母さんネコにしがみついて鳴く(泣く)子ネコ(←ここ、ちょっとウルっときてしまうな)に自分の境遇を重ね合わせたか、一休さん励ましてるのな。“泣くのはおよし さびしくないさ 男の子だろ 母さんに逢えるよ いつかきっと”この最後の“きっと”がいいんだな。1番の同じ部分では“いつかたぶん”。星にむかって話しかけるときはちょっと強気(強がりかも)であいまいな表現をしているのに、ここでは願いと希望と強い励まし。あぁこんな野暮な解説を読むよりぜひ一聴を、と言いたいところだ。ともかくこの練られた詞と藤田淑子さんの熱の入ったボーカルは、やはりアニソンならではの魅力にあふれている。あっ、作詞は山元護久さん。いや、ワザ師だね。この子ネコの顛末、てるてる坊主はどんな顔して見守っていたんだろう…?ニッコリ笑顔だといいね!
2007.07.19
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島田市のお寺へ行く途中の道で、「とんちパン」と書かれた看板を見つけた。名前から推測するに、食べると一休さんのようにトンチがひらめくとか、食べるのにトンチが必要だとか…ってなパンだろうけど(…って、どんなパンだそりゃ?)、その看板を見てふと思い出した。昔、家の近所で暗記パン、売ってたんだよなぁ。暗記パン。ドラえもんの秘密道具のひとつだ。食パンの形をしていて、本やノートに押し付けるとそこに書かれている文や絵がパンの表面に転写(?)され、食べることでその内容が記憶(暗記)できる、というもの。多くの秘密道具と同じく1回きり(たぶん)の登場だったから知名度は低い方なんだが、あるきっかけで異様に記憶に残ることとなったのだ。そのパンが現実に売られている、という情報をとなりに住んでいたジュンちゃんノリちゃんから聞いた小学生の私は、勇んで店へ走った。ちなみに以前書いた幻のポテチを売っていた(5月1日のブログを参照ください)、安西交番の近くのあの店だ。量り売りで何十円。すごいなぁ、ドラえもんのスーパーアイテムが子供のこづかいで買えてしまうとは。良い時代になったものよのぉ。しかし、問題はその商品。あれっ?すでに表面に何か数式が書かれている。転写するんじゃないのか?いやいやそれよりも、漫画では食パン。だが、こ、これは…乾パン!そう、食パンは量り売りなどできない。1辺が数cmの、ビスケット型の乾パンだったのだ。やれやれ、♪世の中な~んてそ~んなものなのさ~♪(もと歌わかる?)だ。けれども正直なところ、そんなものでも目を輝かせて買ったことは白状せねばならない。なんだかんだ言っても本物の暗記パンって信じたもんな。姿形は違えど、「暗記パン」として売られてる以上これは正真正銘の「暗記パン」なのだ。だからこれを食べればずっと覚えてられるんだ、って。食べた。ひどく味気なかった。ま、乾パンだしね…とは今だから言えること。普通のお菓子なら不味い!と文句のひとつも出ようものだが、そこはドラえもんの秘密アイテムという箔が付いてるだけに仕方ないよな、と当時は自分を納得させてた。とりあえず一袋完食!さて、そこに書かれていた数式は…覚えとらんわ!あっ、ひとつだけ今でも記憶している。最初に食べた1枚に書かれていた式。“4+3=7”おーっ!おーっ!やっぱり暗記パン!30年以上経た今でもちゃんと覚えてられたじゃん!食べた全部が、といかないのはまぁしょうがない、ひとつでも効果があったということで、その名にいつわりなしだった!!さすが幻のポテチを売っていただけのことはあるな~!!!…って、こんな式わざわざ暗記するまでもないじゃん!!!しかし思うのだが、もしこれが○○方程式だの○○の定理だのが書かれていたとしたら、それでもひとつくらいは覚えていられたかもしれんなぁ。ちょっと惜しいやね。それにしても気になるなぁとんちパン。昭和の香りすらする、そのネーミング。たとえまたそれが乾パンだったとしても、一度食してみたいものだ。いつかこのブログがある日突然ウィットとユーモアに富んだ、それでいてヒネリの利いたものに変貌を遂げていたら、とうとうあいつはとんちパンを食べたのか、と思ってくださいマセ…。
2007.07.18
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♪銀河が白く流れてる ジェッタージェッタージェッター 地球が青く光ってる ジェッタージェッタージェッター 力あふれる大空は 未来へ延びるハイウエイ いざゆけ流星突っ走れ 流星 正義の流星号 流星号 襲う竜巻砂嵐 ジェッタージェッタージェッター 吼えろジャングル風よ吹け ジェッタージェッタージェッター 大地の果てのオーロラは 燃える正義の旗印 いざゆけ流星突っ走れ 流星 無敵の流星号 流星号♪アニソン、特ソンの世界には、主人公の駆るスーパーメカを歌い込んだものが多く存在する。レース物アニメなどでは主題歌にもなったりするこのジャンル、元祖は今回取り上げるスーパージェッターの挿入歌「流星号のマーチ」じゃなかろうか?それにしても流星号。もちろんスーパージェッターの乗る万能カーの名前だが(そういえば「帰ってきたウルトラマン」で坂田さんと郷秀樹がグランプリ目指して開発していたマシンの名も流星号だったなぁ)、子供の頃よくプラモデルをつくったもんだった。ゼンマイで走るヤツ。安かったから、という現実的財政的理由もあったけど(苦笑)、なによりあのスタイルが大好きだった。丸みを帯びたフロントノーズととんがり耳のようなテールの左右の尾翼(?)。そしてとどめはオープンカー!シンプルながら未来カーとしての説得力にあふれた秀逸なデザインだったと思う。こいつとマッハ号(マッハGoGoGo)、スカイヤーズ号(スカイヤーズ5)は、今でもまたつくりたい三大プラモデルだな。あ、ポインターとマイティライナー(流星人間ゾーン)もほしいぞ?って、何の話だ?(脱線ついでに私信。チャフィーさん、以前もらったゼロテスター1号のプラモデル、もったいなくてまだ作れずにいるよ。ときどき箱を開けてニヤケてるんだけどね)さてこの歌である。個人的には主題歌以上にお気に入りだ。だってカッコイイんだもんよ。超アップテンポなジャズマーチといった様相のメロディ、アレンジに、子供心をくすぐる詞が並ぶ。“力あふれる大空は 未来へ延びるハイウエイ”“大地の果てのオーロラは 燃える正義の旗印”う~む、燃える正義の旗印、か。子供の頃ここを聴いて、妙に大人になった気がしたぞ。主題歌と同じく山下毅雄の作曲。曲中での口笛の多用は主題歌の200%増しだが、これがまた実に、実にいいのだ。流星号の軽快すぎる軽快さを存分に表しているし、なんたって爽快!その爽快さ、気持ち良さが爆発するのがまたしても間奏。ブラスと口笛のかけ合い!そして2番の歌が始まる直前に何小節か入る主題歌アレンジ(サビの部分)がイキだね!終奏も、然り。イントロと同じメロディが奏でられるが、ここでの口笛も特筆もの。私も曲に合わせて吹いてみたことがあるが、何度挑戦してもここまで長くキレイに吹けなかった。さすがプロの技は違うね。フェードアウトのようで実はしっかり演奏が終わってる(締めの軽い“ジャン”…というより“タンッ”だな、が入る)ところも芸が細かい。ところでこの「流星号のマーチ」。歌い手(ボーカルショップ)は同じながら、朝日ソノラマ版と日本コロムビア版では少々違いが見られるのがおもしろい。2番の♪吼えろジャングル 風よ吹け♪の歌い方が、朝日ソノラマでは“かぜーよふーけ”なのに対し、コロムビア版は“かーぜよふーけ”となっている。もっと顕著なのが2番の終わった後。ソノラマではそのまま終奏に入るが、コロムビアは“ラララ…”とスキャットでもうワンコーラス歌われてるのな。あと、要所々々に入るタンバリンの音色、入り方にも若干の差が。まぁ曲のムードが大きく違うわけではないので些細なことと言えばそれまでなんだけどね。また余談だけど、この手の同一ボーカルでアレンジが異なるってパターンはアニソン特ソンで他にも見られる。代表的なのがアイアンキングのOP、EDだけど、古くはW3、ビックX、ロボタンなんかもそうだね。調べてみればもっとあるだろう。んまぁ一粒で二度美味しい、かどうかはわからないけど、昭和40年代までのアニソンに見られる特徴ということで。あ、ジェッターの主題歌も“この手”のパターンだ。一番違うのがエレキギターの音色!モダンでイキでノリがよくてカッコイイと、昭和41年に生まれた歌としては三拍子も四拍子もそろったジェッターソング。未聴の方は一度聴いてみたら如何だろうか?鉄腕アトムと並んで、あの当時の“未来世界”の捉えられ方が垣間見れるゾ?
2007.07.17
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♪「ぼくはジェッター 一千年の未来から時の流れを越えてやってきた 流星号応答せよ 流星号 …来たな、よし行こう!」 未来の国からやってきた 知恵と力と勇気の子 進めジェッター嵐を砕け 走れ流星 まっしぐら マッハ15のスピードだ 「エネルギー全力噴射」 ※ジェッタージェッター スーパージェッター 我らのスーパージェッター※ 果てない空を駆けめぐる 希望に胸ははずむんだ 進めジェッター虹を目指し 飛べよ流星 星を越え マッハ15のスピードだ 「自動操縦スタンバイ」 ※~※ 七つの海の奥深く 科学の夢は伸びてゆく 進めジェッター飛沫をあげて 潜れ流星どこまでも マッハ15のスピードだ 「潜行装置、異常なし」 ※~※♪日本のアニメ黎明期、男の子向けアニメの主人公を女性でなく男性がアテレコしたものってなかった。記憶をたどってみても、8マンとサイボーグ009(モノクロ版)、そしてこのスーパージェッターくらいか。しかし、8マンの声、そうそう覚えている人っていないと思う。009も、キャラクターほど印象に残る声ではなかったような。しかし、我らのスーパージェッターくんの声は、覚えてる人が多いんじゃないだろうか。なぜかと言えば、主題歌のせいだ。市川治氏の声って、どこかエリートさを感じる。後年、プリンス・シャーキン(勇者ライディーン)をはじめとする美形な敵キャラに、ともすれば主人公以上に人気が集まったのも、キャラの描き方に加えてそんな彼の洗練されたカッコいい声ってのが挙げられるもんな。ついでに言えば、仮面ライダーに登場した多くの怪人の中でも、彼がアテたやつはちょっと他の怪人と毛色が違う(頭が良さそう)って感じがしたっけ。ま、やってることはいつものおバカ(ホメ言葉)な怪人と同じだったけど。で、主題歌だけど、いきなり軽快なイントロに乗せて、そんな彼の甲高い声が響く。“僕はジェッター 一千年の未来から…”毎回曲を聴くたびに必ず耳にした彼の声。そりゃイヤでも記憶に残るって。またその曲全体がモダンでスピード感もあって、いいんだなぁ。たぶんにイメージ的なところだけど、未来=バラ色って図式が成立していたあの頃(昭和41年)でしかつくられなかったと思わせる、明るい雰囲気に満たされている。作曲は山下毅雄。やっぱりね。どうりで口笛が印象深いわけだ。間奏部分ですばらしい入り方をしている。歌の部分で聴きどころは主に二箇所。“マッハ15のスーピードだーあー”の、“あー”の伸ばし方と、続く「エネルギー全力噴射」のセリフ。もちろんここも市川治がしゃべってる。それにしてもマッハ15って…ウルトラマンが空飛ぶスピードの3倍!速えぇぇぇぇ流星号!そしてもうひとつは“われらのスーパージェッター”のハモリ。特に“われらの”の部分は凄みをも感じる。最後のフレーズを歌いきるのにふさわしい力強さだ。さすが明るい未来からの使者の歌らしく、重さとウエットさを含まないところがなんといっても魅力。ふと思ったが、この歌に日本的ワビサビ(泣き)のエッセンスをふりかけるとタイガーマスクの主題歌になるんだなぁ。そのタイガーソングもいずれは取り上げたいけど、次回列伝はさらに軽快なジェッターソングにスポットを当てよう。
2007.07.16
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私が今読んでいるのが「ダ・ヴィンチ・コード」の文庫本。ダン・ブラウン作の小説で、しばらく前に映画にもなった、あれ。その前の「天使と悪魔」があまりにもツボにはまったため、読了後ただちに同じ“ラングドンシリーズ”のこの本に手を伸ばしたってわけ。現在文庫の下巻途中。これが終わったら次は「星新一 1001話をつくった人」が待っている。私が中学生のころ夢中になって読んだSF作家の評伝だ。これも本屋で見つけてすかさず買ってしまったもの。いや~、読みたい本が手元にそろってるっての、至福だねぇ…。しかし!ここ1,2年だろうか、“趣味は読書”と胸を張って(?)言えるこの私を悩ますことが。どんなに面白く、ページをめくる手が止まらないような本でも、読みはじめて15分もすると必ずと言っていいほど眠くなってしまうのだ。普段私は眠る前の布団の中が読書の場となっている。実家でのほほんと暮らしていたころは、夕食をとりながら(!)+テレビを見つつ読むという、とても行儀の悪いことをしていた。そんなこといっぺんにしていて、ちゃんと内容や味はわかるのかね?と思われるところだと思うけど(実際母親から何度もそう聞かれた)、私はB型、ながら族はお手のものだ。自慢にはならんけどね(ってか、恥ずかしいことだね)。あ、もちろん布団の中でも読みまくったことを(←ヘンな言葉)補足しよう。それが今、特に結婚してからは、寝る前くらいしか読める時間がとれないんだな。朝起きてから、とか、会社での昼休みに読めば?という意見もあろう。ごもっとも。だが、ハッハッハ、その時間は貴重なブログのネタ作り&草稿タイムなのだ。いや、ホントに。また休日に読めばとも思うが、これまたどうして外出やらヨロタルの世話やら録りだめしていたドラマを観るやらと、案外時間をとられるんだな。あ、それでも夕方など、ポコッと空いたフリータイムに、ここぞとばかりページをめくることもある…しかし、寝ちゃう。昼寝ならぬ夕寝だ。まったく、どうしたことだろう。かつて私は「滅びの笛」(西村寿行の傑作小説!ねずみと人間が恐ろしくなる本だ)を、買ったその日に夜中の3時まで一気読みし制覇!さらに翌日即座に続編の「滅びの宴」を買い求め、これも2日間で読破したほど、寝る間を忘れて本に熱中できた…ってのに。あぁそれなのに、どれほど頑張っても15分で眠くなる、今のこの体たらくは何事か!いや、小説ばかりではない。漫画だってそうだ。単行本にして5~6冊はあたりまえのように一晩で一気読みできてたってのに、今じゃ2冊、よくて3冊くらいが限界。襲い来る眠気に勝てやしない。トホホの極みだ。結婚して生活環境が変わったせいか?それだけ歳を取った証拠、ってことなのか?本好きのレベルが下がったのか?(そりゃない)だ~れのせいでもありゃしない~ みんなオイラが悪いの、か?とにかく、眠気よ去れ!私は思いっきり読書をしたいのだ!1週間かけても文庫1冊読めぬようでは本好きの名が泣くわ。物心ついたときからすでに私のとなりにいた愛すべき“本”よ、ハラハラ、ドキドキ、ワクワクと、めくるめくエンターテイメントの世界に私をいざなえ!読書という無類の楽しみを、この私に満喫させたまえ~!さて、今夜は何ページ読めるんだろう?がんばれ、ラングドン教授!
2007.07.13
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ネットでこんな記事を見つけた。『NTTやKDDIなど通信産業の労組で構成される情報労組が円谷プロとタッグを組み、環境保全などの社会貢献活動に取り組む「ウルトラ警備隊プロジェクト」を発足。組合員に呼びかけたところ応募者2万人を超えたという。具体的にはU警備隊のHPを立ち上げ、隊員登録を受け付ける。登録された人はエコバッグを受け取りレジ袋撲滅に取り組んだり、情報労連の総支部や単組が取り組んでいる中国の砂漠地区での植林やインドネシアでの井戸掘り活動を同隊の活動としてHP上で紹介する。今後、環境問題等を切り口に組合員以外の市民も参加できるイベントや運動を検討し、組合員以外の隊員登録も行い大きな運動にしていく方針だ』(7月11日毎日新聞配信記事より要約)22万人もの大所帯な労連だからできたことだろうなきっと。う~む、おもしろいな~。記事にも書かれていたけど、登録した組合員の方からは「U警備隊に入るのが長年の夢だった」「隊員になったと言ったら子供に尊敬された」なんて声もあり、軒並み好評とか。わかるわかる。組合活動の一環ってとこだけチト気に食わんが、でもうらやましい。私も入隊したいぞ。ウルトラ警備隊員か。夢と現実のコラボ、ってか、空想がこんな形で現実化するとはね。そうだ、ついでに通信事業の労連が提携するんなら、それこそビデオシーバーを開発してくれんかなぁ。今の技術ならなんなく出来そうじゃん?それにしても、今の時代にU警備隊ってのがスゴイね。ウルトラシリーズに限ったって、作品(=ウルトラマン)の数だけ防衛隊の名前は存在してるっていうのに、MATでもGUTSでもDASHでもGUYSでも、科特隊でもなくU警備隊だもんなぁ。やはり知名度の高さによるものか。それと、あこがれってのもきっとあるな。MATや科特隊ならまだしも、TACじゃ人に冷たい活動をしそうだし、ZATじゃその活動すらまともに行うかどうかだろうし、MACじゃ程なく全滅だもんな(って、そりゃ作品世界の話だろって)あと、隊歌。考えてみれば「U警備隊の歌」っての、宇宙からの侵略者を防ぐための組織でありながら、詞のどこにも攻撃的なところがない。しかも結びのフレーズは♪地球を守る警備隊 名付けてウルトラ警備隊♪ ←これ、プロジェクトの思想にピッタリじゃん。そのままプロジェクトとしての隊歌にも使えそうだ。曲自体を知ってるお父さんお母さんも多いだろうしね。あぁ、早く一般公募しないかなぁ。登録したら、名前はやっぱりカタカナ表記かなぁ。エコ活動するときにはあの隊員服を着たいなぁ。けど、白いブーツだけは汚れが目立ちそうだ。とにかく、続報が楽しみなニュース、なんである…。
2007.07.12
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数多くのアニソンを歌っている水木一郎は、ファンの間でアニキと呼ばれている。ささきいさおは帝王、堀江美都子さんはミッチ(私的には“永遠のアイドル”だが)、はて子門真人や影山ヒロノブや串田アキラ、秀夕木…各諸氏は?林原めぐみ嬢は、私と盟友の間で“バラさん”と呼んでいる。呼称の元ネタがちと情けないけどね。あ、いやいや話を戻そう、水木=アニキなのである。上手い呼び方だね。アグレッシブなOTAKEBIもさることながら、やさしく熱く説くSASAYAKIソングにもその図式がピタリと当てはまる。その好例が「ムーへ飛べ」だ。♪そんなに寂しい顔で 君は何を待ってる しっかり抱いてた夢は どこへ落とした 一度で負けちゃいけない 遠い空を見ろよ 苦しみの雲から のぞく日のきらめき ※フライ・トゥ・ザ・ムー あこがれへ飛び立て フライ・トゥ・ザ・ムー 君は飛べるんだ※ どこかできっと出会うさ 君を呼ぶ仲間に 力を夢を合わせろ 愛を分け合え みんながなくしたものを 取り戻しに行こう 美しい明日が あの海の彼方に ※~※♪作詞は山川啓介。やはりというか、さすがというか、難しい語句を一切使わずそれでいて心に染みわたる美しい詞だ。浜圭介(作曲)、羽田健太郎(編曲)のメロディが、たゆとう波のように静かな力強さと荘厳さを生み出す。ひょっとしてα波でも出ているんじゃないか?と思うほどの気持ちよさだが、単にヒーリングのひと言では片づけられない深さがここにある。しかし、そんなすばらしい詞もメロディも、水木のボーカルがあってこそ引き立つんだな。打ちひしがれ、寂しさにひざを抱えてうつむく人に、アニキが優しく諭す。“そんなにさみしい顔をするなよ。一度でくじけちゃいけない。黒雲の隙間から差し込むあの陽の光を見てみろよ”“君もどこかできっと仲間に出会えるさ。さぁ、夢を勇気をみんなで取り戻しに行こう”“君は飛べるんだ” それまでうつむいていた顔を上げ、遠い空、海の彼方(=希望)へと意識を向けさせるこの説得力。それも力づくではなく、自然と上を向いてしまう静かなパワー。アニメ「ムーの白鯨」は未見だけど、したがって本編やストーリーと絡めてうんぬん…と語れるものは持ってないけど、素直に“歌”として大好きだと言えるのは、そんなアニキのアニキたる魅力がいっぱい詰まっているからだ。熱いOTAKEBIももちろん持ち味なれど、また落研にも所属していたというだけあるコミカルソングも味わい深いものがあるけれど、こうしたバラード(実際、水木バラードには名曲が多いのだ)もまた、深い質感と内に秘めた熱さを感じられる彼の大きな魅力なんだよなぁ。いつの時代でも王道は不滅、それを知らしめてくれるのがこの曲なのだ。
2007.07.11
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いやもう笑ったわらった。何がって、あの年金問題。“給与明細などの証明書類のない人は、周辺事情があれば申し立ての案件を受領する方向とし、申立人の人柄や態度で総合的に判断する”って発表。んも~おかしくてたまらん。人柄だってさ、人柄。その人柄が悪くて給付されない人って、どんな人なんだ~!それを判断する側の“人柄”は大丈夫なのかぁ~?この期に及んでそんな発表の仕方をするなんざ、なに考えてんだ一体!?ワハハハハハハ…!(以下、15秒続く)いや、笑い事じゃないってことくらいは承知してるけどさ、それに替わる代案もなかなか難しいってのも、ついでに今こんな発表するってのも今度の選挙戦を意識したものってのもなんとなくわかるけどさ。しかしなぁ、だからってこういうこと言われたって、安心する人ってどのくらいいるんだろ?むしろ、あいまいな言葉の使い方で不安になる人の方が多いような気がするんだがなぁ。こうなりゃいっそ、申請のあった人はすべて支払うって言っちゃった方がいいんじゃないの?って、これも無理な話だけどさ、とにかくもう一連の年金問題に関する関係各署の発言、聞いててバカにされてるとしか思えんもんなぁ。いや、この件だけじゃない。今やもう遠い昔のニュースとなってしまった感のあるコム○ンもミート○―プも、それから先の“原爆は仕方ない”発言(とそれによる辞任)も、なにかみんな、ニュース番組という体裁の、出来の悪いコントを見せられてるみたいだ。とにかく、昨今のやるせないニュースにひとこと言っちゃうぜ。♪とぼけちゃいけねぇ知ってるぜ!おまえらみんな…♪ほげたらだ!!ホゲホゲタラタラホゲタラポン…。
2007.07.10
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今、スカパーでハマっているドラマが「高原へいらっしゃい」。何年か前にリメイクもされたからご存知の方もいらっしゃるだろう。もっとも、私が観ているのは昭和51年に放送された、田宮二郎のオリジナル版。リメイクのやつは一度も観ていないのであった。やっぱり八ヶ岳高原ホテルの支配人は田宮二郎でなきゃ。山田太一は彼をイメージして脚本を書いたらしいしね。いやこれ、もう一度観たいとずっと思っていたドラマだった。好きだったもんなぁ。谷川俊太郎の詩に、日本フォーク界の水島新司こと小室等が曲をつけ、自らが歌っている「お早うの朝」、レコード店を探し歩いてついに見つけたときはうれしかったぜ♪ゆうべ見た夢の中で 僕は石になっていた…♪物語は、廃業後何人もの人手に渡りついに見捨てられた八ヶ岳のオンボロホテルを、田宮二郎扮する面川清次(おもかわせいじ)が、彼がスカウトした一癖も二癖もある連中と一緒に苦悩しながらも立て直していく、というもの。その立て直しの予算は300万。あの当時でこの金額、今に換算すればもう少し上乗せってことにはなる。しかしそれでも低予算にはちがいない。また、彼のスカウトした連中というのも、コック長からバーテンから他のホテルで働いていたドアマンからと、専門分野には特化しているものの、少人数で営業していかなきゃならない、つまりホテル業全般に精通しているかという点ではほとんど素人同然の輩ばかり。しかも、みんな何かしら探られたくない過去を抱えているというオマケつき。話の展開上からすれば一種のサクセスストーリーと言えるのかもしれないが、このドラマ、なにがおもしろいかといえば面川さんの連中に対する根拠のない自信に満ちあふれた言動とワンマンぶり。ホントにこんな状態でこのホテルを開業できるのか?と訝しげな顔をする連中に、面川さん、何度となく言う。「大丈夫、きっとこのやり方で成功しますよ。僕はそう信じてる」連続ドラマの運命なのか、最初のうちはそう言いながら失敗することも多い。開業してからも、やはりいろいろなトラブルが発生する。それでも彼は、異様なほどにこやかに明るく「それはいいアイデアだ!かならず当たりますよ!」「僕はあなたを信じている。今にこのホテルは、きっと盛況になる。絶対なる!」と事あるごとに声をかける。こう書くと面川さんがいかにもポジティブシンキングな人間みたいだけど、しかしひとりきりになった時、あるいは経理担当&副支配人の大貫さん(前田吟が好演。このドラマでの前田吟って、「ガンバの冒険」のガクシャをアグレッシブにした感じだ)と討論する際には、悩んだり落ち込んだり我を通そうと大声張り上げたりと、深みを見せてるんだな。どのシーンでも言えることだけど、田宮二郎って、キザと山師が合体した、他の役者には出せない味がある。黒いスーツに蝶タイを着れば、もうどこから見てもホテルの支配人!ってな様相だけど、なんかね、胡散くさいんだよね、いい意味で。共演者もそうそうたるメンバーで、枯れた演技がたまらない益田喜頓をはじめ、三田佳子、潮哲也(!)、尾藤イサオに北村谷栄(このふたりの演技が最高!)、由美かおるに池波志乃にポムじいさん、いや常田富士男…。由美かおるはともかくだけど、みんな芸達者なんだな。あぁ、良質のドラマを観ているなぁという妙な安心感がある。あと、今では著名な役者がゲストで出演しているのを観るのも密かな楽しみだな。現在8話まで観たが、若かりし頃の西田敏行や矢崎滋、海老名みどりが確認された(他にも出ていると思われるが、怪獣の名前ほどには役者の名前に詳しくない私としてはなかなか発見できないんだよね)。ま、この辺は昔のドラマを観るときの共通した楽しみかもしれないね。ペーソスを含んだ笑いとシリアスなストーリーと田宮二郎のキザぶり、見栄の張りっぷりがなんとも魅力のこのドラマ。昔はこんな、ただ面白いだけ、ただ悲劇なだけではないドラマがいっぱいあったんだよなぁ~。ところで、どこかのチャンネルで「どてらい男」(西郷輝彦主演)もやらないかな…。
2007.07.09
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♪※ライオンライオンライオン ライオンライオンライオン ハイヨー!※ 戦いの嵐のなかを 空を飛び駆け下りる人 若い血が燃え上がるとき 胸躍るロケット変身 おぉライオン丸 ライオン丸 荒野を走れ 西へ東へ 自由の大地へ ゆけ友よ幌馬車よ ゆけ友よライオン丸よ ※~※ さすらいの孤独のなかを 勇気ある変身の人 危機迫るその目の前で 剣が舞いマントが踊る おぉライオン丸 ライオン丸 明日を目指せ 北へ南へ 若者の大地へ ゆけ友よ幌馬車よ ゆけ友よライオン丸よ♪ライオン丸シリーズ(?)第2弾「風雲ライオン丸」の主題歌。もちろんこれ、時代劇ヒーローの歌である。けっしてマカロニウエスタンではない。えっ?「荒野」「ロケット変身」「自由の大地」「幌馬車」「さすらいの孤独」「マントが踊る」「若者の世界」…これでも時代劇かって?オブコース。だってライオン丸だもん(って、理由になってない!)とは言うものの…。もしかしたらピープロ、これ現代劇でやりたかったのかもしれないなぁ。時代劇とは借りの姿、主人公の弾獅子丸こそ刀を持ってはいるが、マントを羽織り、背中につづら型のロケットを背負い、「ライオン、ロケット変身!」のかけ声も勇ましくそのロケットで空を飛びライオン丸に変化、駆け下りてくる。彼に付かず離れず旅をする三吉、志乃が駆るのはギミックいっぱいの幌馬車。さらに敵のマントル一族にはオートバイに乗って登場する怪人もいたりして(もちろん、舞台は戦国時代…!)、もう日光江戸村か京都の太秦をロケ地にした無国籍無時代ヒーロー劇といった様相。そこで、今一度主題歌であるこの歌に目を耳を向けてみると、見事にそんな雰囲気に満ちているんだな。先に抽出したフレーズも、時代劇と西部劇とマカロニウエスタンを足して3で割ったら出てきた答が「青春の彷徨」だもんなぁ。ヒーローソングに重要な“悪”“敵”の歌い込みもほのかに匂うだけだし。そう、なにかこう、戦いに勝っても笑顔の出てこない世界。その勝利の先に続く道は決してメデタシメデタシで括れる明るいものでなく、さまようことを決定づけられたかのごとき蒼い迷い道…的な空気を感じる。詞にも、アレンジにも。「それでも生きていかなきゃいけないんだー!」は、劇中あるエピソードの、クライマックスでの獅子丸の叫びだけど、それでもさまようそのさらに先で待つ、自由の大地、若者の世界を目指して荒野を走れ!と詞は訴える。マカロニウエスタン調のメロディに乗せて。実は昔からこの歌、前作「快傑ライオン丸」の主題歌と同じくらい好きだった(前回列伝のバラードロックは別格としても)。今にして思えば、曲のムードもさることながら、そんな“さすらいの詞”に強く惹かれたのかもしれない。子供のころリアルタイムでこのドラマを観ていたときよりも、後年になって何度か聴き返してからの方が強く心に残ったしなぁ。さっきから頭の中で何度もリフレインしている、ある曲のフレーズ。“青春時代の真ん中は 道に迷っているばかり”何とはなしに、森田公一とトップギャランのヒット曲が、この「行け友よライオン丸よ」のアフターソングに聴こえてしまうな…(なんて、穿ちすぎ?)
2007.07.06
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なんでも、「怪傑ライオン丸」って作品は日本初の変身時代劇ヒーローなんだそうだ。調べてみると、ほとんど同時期に製作された「変身忍者 嵐」は、初回放映がライオン丸の6日遅れ。おぉ、これってマグマ大使とウルトラマン(日本初巨大ヒーロー・カラー作品)の関係の様じゃないか!ついでにいえば、「仮面の忍者赤影」は変身しないってか。なるほど、ピープロ、押さえるところは押さえてるねぇ(笑)で、そりゃいいのだが、その日本初変身時代劇ヒーローであるライオン丸の歌の中で一番際立っているのが「ライオン丸のバラードロック」。何が際立つかといえば、そのクラさに尽きる!♪昨日お師匠さまが死んだ 今日ドクロが襲ってくる 明日また雲がちぎれ 三人に吹く風は牙をむくだろう だけど だけど だけど 負けるな獅子丸 忍者の子 沙織、小助と手を取り合って 朝日に向かって進むんだ 昨日森の小鳥が死んだ 今日ドクロが斬りつける 明日また嵐が襲い 三人が住む小屋は壊されるだろう だけど だけど だけど 無くすな勇気 背の太刀を 防げ日本を悪魔の手から 変身忍法守るんだ 昨日小助が傷をうけた 今日沙織が捕らわれた 明日またゴースンがきて 獅子丸に戦いの剣を向けるだろう だから だから だから 変身見参!ライオン丸 太陽剣で切り返すんだ とどめの技をふるうんだ♪たぶんね、何作かあるピープロ特撮作品においても、この怪傑ライオン丸ってベストな名作だと思うよ。円谷・東映の両巨頭作品と比べたって遜色ない。しかし、やはり歌はピープロの呪縛から逃れられないんだなぁ。最初っから獅子丸、沙織、小助の三人の“お師匠さま(果心居士という)が死んだ”なんて、こんなどぎついフレーズで始まる歌なんてあるかい。そればかりか、森の小鳥まで死んじゃうぞ!(ふと思うが、文脈上これもゴースン一味の仕業に取れるけど、何の目的で小鳥さんを?)三人に対してさらに辛い仕打ち。風は牙をむき、嵐は住居破壊、挙句の果ては、小助が傷を負い沙織が捕らえられ獅子丸のノド元にはゴースン(魔人)の剣がつきつけられる…。うお~、満身創痍ではないか。ひとつの歌の中でここまで主人公たちが追いつめられるのって、無いよ。また、アレンジが物悲しいんだ。タイトルに恥じないマカロニウエスタン調、特にギターの爪弾きが渋くて泣ける!イントロが流れ出すだけで、森の中を疲れ果てた足取りで進んでいる三人…てな様子が目に浮かぶ。ったく、ピープロイズムだなぁ。だけど、だけど、だけど!(このリフレインがいいね)やっぱりヒーローソングなのだこの歌も。詞の前半で大ダメージを受けながら、“だけど”と切り返し、それでも前に進め、日本を守れ!と結んでいる。しかし、それは単純に前向きポジティブなものではない。むしろ、ゴースン討伐の使命感だけで、戦いに疲れたその足を引きずりながら死にものぐるいで旅を続ける、重く厳しい前向きさだ。辛いね、獅子丸くん。この歌、ボーカルを務める子門真人が抜群にいい。アレンジもさることながら、曲のイメージとインパクトを決定づけたのは彼の歌声だ。秀逸なのが、歌の終わりの♪進むんだーーーーーー!♪の伸ばし方。他の作品でも見られるテクニックだが、その強靭な肺活量を駆使してまるで夜汽車の汽笛のように延々伸ばすところがたまらない。彼じゃなきゃ歌えない曲だよなぁこれも…。劇中、何度となくかかる「ライオン丸のバラードロック」。OP、EDを含めライオン丸ソングはいくつかあれど、いや、数あるピープロ作品ソングの中でも最高の名曲ではなかろうか。救いというものをほとんど感じさせないながら、特ソンならではの確かなカッコよさ、その魅せ方のお手本がここにある。
2007.07.05
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♪風よ光よ正義の祈り 変われ獅子丸ライオン丸に 日本の平和を守るため 暗黒魔人をやっつけろ 今だ今こそ変身だ 走れ(オー!)ライオン 飛べ飛べ(オー!)ライオン 行くぞ怪傑ライオン丸 風よ光よ忍者の祈り 変われ獅子丸ライオン丸に 沙織小助とどこまでも 嵐の道を進むんだ 今だ今こそ変身だ 叫べ(オー!)ライオン 進め(オー!)ライオン 行くぞ怪傑ライオン丸 風よ光よ我らの祈り 変われ獅子丸ライオン丸に 白い天馬にまたがって 王者の剣を振りかざせ 今だ今こそ変身だ 怒れ(オー!)ライオン 戦え(オー!)ライオン 行くぞ怪傑ライオン丸♪のっけから私信で申し訳ないが、○○よ、ライオン丸がオートバイに乗ったヒーローでないことを、この詞で確認されたし。現代劇でなく、立派な(?)時代劇ヒーロー物だよ。○○。ちゃんの言うことは正しかったのだ…。以上、私信終わり。しかしなぁ、そう言いながらこの「風よ光よ」。ほとんど一部のフレーズを除けば別に時代劇っぽくないよなぁ。普通のヒーロー物のテーマソングだ。きっと、まったく作品を知らない人では誤解するかもしれない。もっとも、他の同種ヒーローソングにも同じことが言えるけどね。いやむしろ、実際に曲を聴けばそのイントロの最初、そして曲中にも効果的に鳴り響く横笛(実はここがライオン丸っぽくもある)が、ちょっといい感じで雰囲気を出してるか。あ、イントロでの合間に入るタンバリンもGood!この歌、作曲は小林亜星さん。アレンジのすばらしさはさすが寺内貫太郎といったところ(なんのこっちゃ)先の横笛は元より、途中々々に入る“シュビビビビ…”ってな音(何の楽器だろう、あれ)が、ライオン丸を乗せ疾風怒濤のように駆ける天馬ヒカリ丸を思わせ、すばらしい。乱暴なまでのブラスと味のあるエレキもいい。ほとんど同時期に放送された同じ変身時代劇もの「変身忍者 嵐」の主題歌も、菊池俊輔氏の渋いアレンジが聴きどころではあるけど、燃える度合いは文句なくライオン丸のこちらの方がYou,Win!!だ。ボーカルはご存知、トリトンの秀夕木。他の持ち歌にも言えるが、彼の歌い方って少々演歌を思わせるフシがある。その際たる例が「ブロッカー軍団 マシンブラスター」だが、この歌でも歌い出しの♪か~ぜよっ、ひかりよっ♪のところで垣間見ることができる。ま、それがマイナスポイントにならずに彼の味として聴けるのがいいね。♪今だ、今こそ、へーんしーんだーあ!♪ノリのいい演歌といった感のあるこの部分、彼のこの歌における一番の見せ場だな。そして、♪行くーぞ怪傑ライオンーまるー!!♪コーラスのヤングフレッシュとのハーモニーが絶品!!ところで、曲のタイトル「風よ光よ」。もしかしたら知らない(もしくは忘れてしまった)方もいらっしゃると思うので、解説しよう。これ、獅子丸がライオン丸に変身するときのかけ声でもあるんだな。いや、呪文と言った方がいいかもしれない。なんたって正義の“祈り”だしなぁ。まず、「風よ!」で、獅子丸が両手をななめ上に。YMCAの“Y”のポーズと思ってもらえればよろしいかと(あれよりもっと腕をしっかり伸ばすこと!)「光よ!」で、両方の人差し指を伸ばしたまま左右互いの手首を握る。中途半端な腕組みといったところ。すると、背中の太刀の鎖が外れる(そう、封印が解けるように!)。それを気合を入れて「カーッ!」と叫びながらおもむろに抜き、目の前で水平にかざす。「忍法、獅子変化!」「忍法!」で空いてる方の手のひらをかざした刀の背をつばから先にすべらせ、「獅子変化!」で今度は刀を縦に向けながら先の方からつばに向けて再び手のひらをスライド(ここで獅子丸からライオン丸にチェンジ!)最後は、刀を縦にしたまま前に突き出し、片手を耳元でグーにしながら大見得を切るように「ライオン丸、見参!」とポーズを決めれば完璧だ!(って、何のレクチャーだ!?)そしてライオン丸ソングは、次回にも続く。
2007.07.04
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あれ~、なわとびってこんなにハードなものだっけ?前の鉄棒に続く、「昔懐かし運動チャレンジシリーズ第2弾・なわとび」をやってみての率直な感想。いや、ヨロタルのさんぽついでに妻と海で挑戦してみたんだが、ここまで出来なくなっていたとは!?とショックだったんである。まず二重跳び。3回連続が精一杯。でもまぁとりあえず、出来たことを喜んでおこう(でないと、我ながらミジメだ~)しかし、あや跳び。なぜ出来ぬ!?昔から得意な方ではなかったとは言うものの、それでも普通に出来たってのに。後ろ跳びのぎこちなさと言ったら、おもわず「あばれはっちゃく」の父ちゃんだ。「父ちゃん情けなくって涙が出らぁ!」とても胸はって「出来た!」と威張れるもんじゃなかった。普通に跳ぶ分にはまだいい。むしろ、昔よりも速く跳べる。連続100回なんて楽なもんよ。スタタンスタタン。気分はジョーかはじめの一歩クンだ。が、その100回を超えたくらいから体がググッと重く感じるようになる。回しているなわがつま先にかする回数も増える。137回で連続記録、途切れる!えーっえーっえーっ!!納得いかんぜこの結果。しかも、曇天でたいして暑くないはずなのに、この汗の量は一体?なわとびってこんなに汗かいたっけ?なわの長さは、たぶんちょうどいい。ってことはやはり私自身の運動能力の低下、筋力の衰えモロモロゆえなのか。ちなみに、妻はそんな私を尻目に、最初のうちこそ二重跳びに苦戦していたもののすぐにスムーズに連続して跳べるように。あや跳びだって最初から成功。後ろ跳びも…。くそ~くやしいぜ。なわとび連続200回、そして二重跳びとあや跳びを再びマスターしてやるぞ!(って、私ゃ小学生か?)あと、どこかのCMよろしくヨロタルにもなわとびをさせようとしたけど、当然というかやっぱりというか、跳べなかった。あ、いけねっ、ミニチュアダックスはあまりジャンプさせちゃいけなかったっけ(背骨と腰に負担がかかるため)ついでにいえば、そのヨロタルと砂浜で競争だとばかりに全力疾走していたら、ナンボも走らんうちに足がもつれてコケそうになった。あの瞬間のやるせなさったら…。さらに、さすが小さくても猟犬、ヨロタルの速いこと!負けたぜ、その足運びとスタミナに…(涙)まぁ、運動で流す汗ってやっぱり気持ちいい。いや、負け惜しみじゃなく、ホントにさ。今、私の両足の腿がパンパンに張っている。こういう筋肉痛も懐かしい感覚だ、といえば確かにそうなんだけど、でももう少しなぁ、普段から体を動かすことに慣れないとイカンなぁ。でないと、世界の平和は守れないじゃん!(なんてね)今回は挑発的なこと、書かない。なわとび連続100回以上できるか?ごるぁ!!なんて、とても恥ずかしくて書けませんな。だからちょっと謙虚に締めよう。みなさんはあや跳びや二重跳び、出来ますよね?
2007.07.03
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♪ウルトラの父がいる ウルトラの母がいる そしてタロウがここにいる 空を見ろ 星を見ろ 宇宙を見ろ 彼方から 迫り来る 赤い火を 何かが地球に起きるとき 腕のバッチが輝いて ※タロウが飛び立つ タロウが戦う タロウ タロウ タロウ ウルトラマンタロウ※ ウルトラの父が来た ウルトラの母が来た そしてタロウがやってきた あれは何 あれは敵 あれは何だ 謎を秘め 襲い来る 侵略者 力がほしいと願うとき 腕のバッチが輝いて ※~※ ♪私がウルトラマンタロウの主題歌を初めて聴いたのは、テレビではなく友人の鼻歌だった。なぜか第1話を見逃した、その翌日の朝、クラスの友人たちがケッタイな歌をうたっているのを聞いたのだ。♪うーるーとーらのちちがいるー うーるーとーらのははがいるー♪なんだそのふざけた歌。えっ?ウルトラマンタロウの主題歌なのか!?んまぁ~カルチャーショックというか衝撃的に過ぎるというか、おい今度のウルトラマンはギャグかコメディか?と思うほどインパクトが大きかった。翌週、第2話を見た。このたわけた主題歌の実体を探りたくて。思っていたよりオチャラケてなくてひと安心。なんだ、案外マトモな歌じゃん。最初のウルトラの父・母歌い込みフレーズにはやっぱりちょっと抵抗があったけどね。ウルトラマンタロウってドラマ、まぁオールドファンからすればウルトラ6兄弟の確立と客演回数の多さを除くとなんとも言えない作品だな。怪獣の擬人化(人間とバレーボールをするヤツや酔っ払っちゃうヤツ、餅うすそのものじゃん!なヤツなどいとまが無い)と、防衛隊であるはずのZATの、やる気のなさ(おふざけムードの怪獣探査や、怪獣が登場したときの緊張感のなさって、歴代地球防衛組織のなかでもピカいちだ。だいたい謎の島-実は怪獣の背中-に着陸しながら調査もそこそこに海水浴や釣りにいそしむ隊員なんてあるかい!)は、今CSで見直しても馴染めないところだ。けど、このタロウの主題歌は、今聴くと、勢いと開き直ったかのような明るさがいい。子供のころ聴いた先入観を捨てて向かい合ってみると、けっこう凝った作りをしているのがわかる。曲の途中で転調するのは、この手の歌ではおなじみというか定石というか。いずれにしても高揚感を生み出すのに効果あり、だ。で、その転調前の詞♪ウルトラの父がいる~赤い火を♪までが、“父がいる、母がいる、そしてタロウがここにいる”これで3ブロックとすると3×3のブロック(文節?)で構成されてるのが粋なところ(三つ目のところだけ七五調なのも阿久悠さんステキ~な部分)。しかも、♪彼方から 迫り来る 赤い火を♪本来一文であるはずのこのフレーズをあえて三つに区切ったようなつくり(メロディ、アレンジの上手さだな)も巧みだ。“空を見ろ 星を見ろ 宇宙を見ろ”(空と星と宇宙って、同じじゃん!)と、“あれは何 あれは敵 あれは何だ”(だから一体“あれ”ってなんなんだ?)を阿久悠さんの迷走と取るか、語呂の良さ、フィーリングと受け取るかはともかくね。そして後半。♪何かが地球に起きるとき~♪どこまでも広がる青空のような明るさ、爽やかさは、少年少女合唱団みずうみのコーラスによるところが大きい。というか、この主題歌の功労者は、武村太郎氏(おぉ、“タロウ”がここにもいる)の歌声よりも合唱団みずうみだな。最後の♪タロウ タロウ タロウ ウルトラマンタロウ♪は、なにか大団円といった感じ。う~む、実に明るいタロウの世界にふさわしいフィニッシュだな。曲の冒頭、♪スピーーーン ダダッダッダ(←メロディね)「タロウ!ウルトラマンNo6!」♪こんなイントロもタロウでしか通用しないよなぁ。ここも“らしい”ところだな。ま、なんだかんだ言ったって、「ハロー!サンディベル」にも似た躍動感、勢いを感じるっていう点では昭和のウルトラソングのなかでも群を抜いてる歌だと思う。そういえばどこかの本に書いてあったことで、この歌の2番で♪謎を秘め 襲い来る 侵略者♪の直後、武村氏のくしゃみが音源のなかに入ってしまっているらしいけど、ホントかなぁ…。
2007.07.02
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