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引き続きスカパー鑑賞記ウルトラ編。今回はウルトラマンマックス。ここのところ観たのが、森次晃嗣ゲスト出演の回から、歳とったイデさんそのままのキャラで二瓶正也が快演した話、そのタイトルだったらメトロン星人しか出ちゃだめでしょう、っていう「狙われなかった街」と、旧作ウルトラをオマージュしたエピソード(残念ながらチャフィーさんお奨めのあのストーリーは放送済みだった。終盤での再登場に期待!)なんだけど、今ちょうどウルトラマンメビウスの本放送もやっているだけに、つい比較してしまうんだな…。結論から言うと、マックス面白いじゃん!(今さらながら…)どこに惹かれたか?エリー様のかわいさ、は言わずもがななんだけど(笑 なんて言いながら、実はミズキ隊員にも目移りしてるのだけどね)、旧作に対するオマージュの仕方が絶妙なんだな。たとえば、森次晃嗣の、考古学博士としての描き方。ふところからなにやら赤いものを取り出すと、おっウルトラアイか?いやいやただのメガネだったり(そういや「戦え!マイティジャックに彼がゲスト出演した時にも似たようなシーンがあったっけ」、物語のラスト、ハヤタ、あ、いや黒部進(マックスにはトミオカ長官としてレギュラー出演)と森次晃嗣がそれぞれ上り下りのエスカレーターに乗り、交差するところでガッチリ固い握手。「帰ってきたウルトラマン」の、あのシーンを髣髴とさせる名場面だ。イデさんならぬ二瓶正也も、黒部進と桜井浩子(科特隊のフジ隊員だね。マックスではヨシナガ教授役)とのそろい踏みで、な~んでここに毒蝮三太夫がいないの?と贅沢すぎる不満をあげてしまうほど(後に毒蝮さんもゲストで出るようだけど)。セリフのひとつひとつが、まさにそれぞれ科特隊のポジション、キャラを匂わせてる点で思わずニヤリだ。そして「狙われなかった街」に至っては、先にも挙げたけどタイトルからしてウルトラセブンの怪作にして名作「狙われた街」の続編ってのが丸わかり。どちらかというとメビウスのワンエピソードっぽい?ストーリーも地続き的、監督も実相寺さん(ついでにいえば、マックスの造形もセブンの系列)と、まさに“そのまんま”。見ていて胸焼けするのも同じだ(でもおもしろかった)。一昨年、本放送で観ていたとき、エレキングやゼットン、キングジョーなど過去の人気怪獣の扱いに違和感を抱いてた、それが途中からマックスを観なくなってしまった大きな理由だったんだけど、いや~見切るのが早すぎた。うかつなり。この海原雄山、汗顔の至りだ。で、このマックスそしてメビウスと、かつてのウルトラを題材に織り込んだ作品がふたつ続いているわけで、それぞれの過去作品に対するアプローチの違いが面白いなぁと思うのだ。完全に地球の防衛隊まで含め同一世界で展開するメビウスがウルトラ兄弟としての描き方をされているのに対し、まったく別な世界で展開する傍ら、怪獣と役者で旧作を補完するかのようなマックス。共に言えるのは、マックスの前番組ウルトラマンネクサスの存在があったからだな。凝り固まったストーリーと設定で不振を招いたネクサス(戦うたびに弱くなっていくヒーローっての、斬新だしラストに向けての布石とは言えやっぱり地上波向きじゃないよなぁ)の反省から、一気につきぬけ明るく強くわかりやすくと、原点返りを目指した感じ。ま、それは置いといて、メビウスが過去の資産にベッタリ(もちろん、昔からのウルトラファンが見たかったものだし、各論としての不満はあっても毎回楽しみにしてるってのが正直なところ)なのを、旧作に対し距離を置きながら、つまりあくまでも新作ウルトラマンという面を崩さずに、だけど親子で楽しめる怪獣とニヤリとさせるストーリー&セリフでも魅せるマックス。この距離感が、なんか見ていて気持ちいいんだな。ネクサスの打ち切りから急場しのぎで作ったとはとても思えない、どっしりとした世界観。よくぞここまで作り上げたもんだ。だから、単に過去作品への懐かしさだけがマックスの魅力、じゃないんだよな。DASHの隊員たちも、TACやZATに比べてちゃんとキャラが立ってるし…。そんなこんなで、今遅まきながらマックスにハマってるところ、なんである。が、実は実は、もうひとつスカパーで今ハマってるものがあるんだな。ということで、次回はそれをば取り上げ候。
2007.01.31
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今、日曜日のスカパーってとんでもないことになっていて、ウルトラファンにとっては夢のチャンネルと化している。この日曜の一日で見られるのは、ウルトラマンティガにダイナ、マックスにウルトラQ、(初代)ウルトラマンに、とどめはウルトラマンA…もうウルトラ祭り(どっかのパチンコのCMだなこりゃ)といった様相で、恐るべしCS!ずっと好きだったのになぜか見ていなかったティガの第1話もやっと見られて感無量。カネゴンのブラックすぎるユーモアにも改めて驚嘆。初代ウルトラマンはやっぱり特撮ヒーローの元祖と再確認。お~い、山田まりあって今何してんだ~?なんてね。で、今回ちょっと取り上げてみたいのがウルトラマンA。あ、マックスは次回ね。なんかな~。Aの話って乱暴なんだよなぁ。たとえばこないだ見たスノーギランって超獣が出る話。クリスマスの日、どこかの孤児院を慰問に訪れる北斗隊員とダン姉弟。孤児院のお姉さんが子供たちに言う。「みなさん、今日はTACの北斗隊員が来てくれました~」ワーイと歓声をあげる子供たち。つづいてお姉さんがまた紹介。「こちらは梅津ダンくんです」急に、誰だコイツ?みたいな、シラ~っとした空気が漂う。とお姉さんのフォロー「ダンくんはウルトラ6番目の弟なんですよ~」とたんに湧き上がる子供たちの歓声…って、ちょっと待てぃ!そりゃバラしちゃいかんだろって(ダンくんはなぜかウルトラの星が見えるってんで、勝手に北斗=ウルトラマンAから“ウルトラ6番目の弟”というキャッチフレーズをいただいた…ちなみに正真正銘6番目の兄弟、ウルトラマンタロウとは無関係)。しかし、さらなる驚愕のシーンはこのあとすぐやってきた!得意気になって持ってきたプレゼントを渡した北斗さんたちご一行、子供たちやお姉さんと並んで一緒に…ウルトラマンAの歌をうたっとる~!!おいおいおいおい、こりゃダンくんどころの話じゃないって。いくらなんでもそりゃヤバイだろって。「今だ!変身!北斗と南~」みんなしっかりここも歌っとる~!!!正体ばれてんじゃん北斗さん。ちったぁアセれよ北斗さん。子供たちと楽しそうに歌ってる場合じゃないっての!閃光を発し、雪だるまの中から(!)スノーギラン出現。その閃光にやられてお姉さん目をやられる。街の人も同じように、みんな目から血を流して苦しむ。TACのみなさん、出動するも例によって(笑)まったく超獣に歯が立たず、仕方なく街の人々を誘導し、退去させる。そんなの警察官か自衛隊に任せろー!おまえらもっと真剣に戦えー!!と、どこかの歩道橋(の階段)で、スノーギランに命令を下すヤプールの残党(たぶん)。なぜかその姿はナマハゲ!で、このナマハゲの、街の住人への言い草がふるってる。「きさまら、八百万の神が宿るこの日本に住む人間というのに、クリスマスなどと異国の神に浮かれやがって!スノーギランよこいつらを踏み潰してしまえ!!」よく言ったナマハゲ!だからその姿なのか!しかし、そこまで日本にこだわるなら、超獣のネーミングにもこだわれって。ウルトラマンA登場。しかし、得意のメタリウム光線も効かずスノーギランにメタメタにやられる。弱いぞA!ついに地に突っ伏し動かなくなる。あ~あ、やられちゃった。ナマハゲのあやつる、ちっとも強そうでない超獣に。一方、TACのみなさんは孤児院にやってくる。「なんで避難しないんだ!」とヒステリックに責める山中隊員に、「おねえさんは目が見えなくなってしまったから、ここへ置いて僕らだけ逃げるわけにはいかないよ」と人道的な反発をする子供たち。エラい!しかしあぁ、超獣がこちらに迫ってくる!と、どこからか謎のサンタクロースが飛来する。ちょっと千葉ちゃん(千葉真一)に似たそのサンタ、ここは私に任せなさい、と大口を叩く。見るからに怪しいその主張。しかし!TACのみなさん、いきなり現れたそいつの主張にあっけなく賛同。手のひらを返したように「みんな建物の奥に隠れてろ!」さっきまで子供相手に「なぜ逃げない!」と容赦なく怒鳴っていた山中隊員が率先してそう言うんだから、最低なヤツだなコイツ。サンタクロース、外に出るとなぜか巨大化。実はその正体、ウルトラの父だった。Aにエネルギーを与えると、かえす刀で光線発射。哀れナマハゲ一巻の終わり…って、やっぱりウルトラ一族って、正教徒?Aが復活!さっきは効かなかったメタリウム光線、今度はしっかりキマってスノーギランを倒すと、空へシュワッチ!お~い、お姉さんや街の人の目はど~すんの?と思っていたら、夜空を舞い降りてくるソリ。そこに乗っていたのが…南夕子、なぜか巨大化しとる。初代ウルトラマンのフジ隊員に次ぐ、巨大化女性だね。たたずむ巨大夕子さんに、TACのみなさん呆然。そりゃなぁ、いくら正体が月世界人だったとはいえ、かつては一緒に超獣と戦った仲間。驚くのも無理はないってか。夕子さん、光線を放つとみんなの目が元どおりに。スゴイ!その様子を、負傷した隊長に肩を貸しながらなんともいえない顔で見守る北斗隊員が、ちょっと切ないな。昔別れた女性にバッタリ逢って、突然の再会に何も言えない男みたい…って、そのまんまじゃん!夕子さんとウルトラの父がソリに乗ると、宇宙へ帰っていき、この回終了…。他のウルトラ作品と比べるのもどうかとは思うけど、やっぱりAって説明不足っていうか雑っていうか、オイオイそこでその展開はないだろうってのが多いんだよな。これが東映作品なら、それもまた味ってことでノープロブレムなんだけど、ヘビーウェットなウルトラでそれやったらなぁ、作りが粗いとしか思えんよなぁ。ウルトラマンタロウではそれが一歩突き抜けて、もう開き直りとしか思えないZATや怪獣の描き方でむしろ爽快(ホメ過ぎ)なんだけど、Aの前の「帰ってきたウルトラマン」があまりにしっかりした作品のためか、どうも中途半端に感じるんだなAって。ま、昨年のメビウス映画(←DVDあっちこっち探し歩いてやっとGET!予約しときゃ良かった)では、Aもウルトラヒーローとして納得できる描き方をされていたから、印象良くなったけどさ、でも「ウルトラマンA」という番組でのAやTACや北斗さんって、やっぱヘンだぞ?
2007.01.30
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申し遅れたけど、ってことわる必要もないんだけどさ、実は昨年の暮れ、さらなる王道ドラマ(&王道ソング)への探求と、自分へのエネルギーチャージ(♪OK!ファイヤー!!♪と続けた人は「機動刑事ジバン」のファン)のため、止めていたスカパーに再加入した。おかげでこずかい無くなっちまったぜハッハハハ(←池沢さとし風な笑い方)これからいろんなドラマを見た感想なども列伝の傍らに取り上げてみたいと思うけど、まずその1回目は「河童の三平」。三平=金子延吉(青影さん)がある事件をきっかけに行方不明となった母を、河童の六兵衛=牧冬吉(白影さん)とともに探して旅をするって話。みなさんご存知ですか?これねぇ、観たかった特撮ドラマのひとつだったのだ。昭和43年、モノクロ作品。静岡では木曜午後5時(か5時半)に放送されていた。で、その本放送から30年以上ぶり(←ペヤングソースやきそば風の括り。「みなさまに愛されて30年以上」このファジーなフレーズひとつで向こう10年間同じCMをもたせる気なのかペヤング?)の、三平たちとの再会。いや~おもしろかった。オープニングの映像は、原作水木しげるが描いた妖怪たちの絵に、“とうりゃんせ”をモチーフにした主題歌が流れるって様相。♪ゆ~らりゆ~らりゆ~ららら~ ここはど~この細道じゃぁぁ♪水木テイストにあふれた歌だな。私が観たのは第21話「妖怪獄卒」って話。ある山村で、どこからか聞こえる笛の音に操られた青年がバケモノに変身し人を襲うという事件が起こる。旅の途中その村に立ち寄った三平たちも巻き込まれ、事件の謎を探っていくと、それは魔方陣を完成させ何百という仲間を復活させて、自らを封印した人間どもに復讐しようとたくらむ妖怪の仕業だった…てなストーリー。歌もそうなら、話も水木チックだね。とにかく、三平=金子くんと、六兵衛さん=牧冬吉の演技力がすばらしいんだな。さすがは青影白影コンビ。で、彼らに絡むイタチ男ってのがまた、ゲゲゲの鬼太郎の名キャラクターねずみ男そのまんまなキャラといった感じでGood!演じるは潮健児。彼と潮哲也、うしおそうじ日本特撮界三大うしお、だな(そこに橋本潮嬢も含めればうしお電撃隊の完成だ、って、なんだそりゃ?)主題歌も土着的だが、本編もまたウエットな雰囲気。バケモノの姿に変身した青年の父親が実は事件の鍵を握っていて…ってことになるんだけど、これが単なる妖怪退治話で終わっていないんだな。わずかながら太平洋戦争なんかも絡んできて、そんなところも時代というか、そのころのドラマというか、だ。あと、SEなども使い方や音源そのものに後の仮面ライダーに通じるところがあって、やっぱり東映作品だねぇと思わせる。できれば、第1話から観たかったけど、まぁまたいつか改めて放送されるだろう。残りの5話分、ひとまず楽しみに観てみよう。で、次回もスカパーレポート。ってか、このレポート少々続くんだけどね…。
2007.01.29
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♪※カランコロン カランカランコロン カランコロンカランカランコロン※ オバケのポストに手紙を入れりゃ どこかで鬼太郎のゲタの音 ※~※ ドッタンバッタンゴロゴロ ギャーギャーギーギードタバタ どこかでオバケのうめき声 ※~※ ゲゲゲの鬼太郎称える虫たち どこかへ鬼太郎は消えてゆく ※~※♪前回も述べたけど、都合4回製作されたTVアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」(と言いながら、なんでも近々またテレビアニメ化されるそうな)。主題歌は♪ゲッゲッゲゲゲのゲ♪で共通だが、エンディングは二度目のリメイクが吉幾三の♪ヘッヘヘィ ヘッヘヘィ ヘィヘィヘィ♪(おばけがいくゾ~)で、あとはこの「カランコロンのうた」だった。「おばけがいくゾ~」も個人的には好きな歌だけど(ごくたま~に口ずさんでいる時がある)、やっぱりね、エンディングはこれじゃなきゃ。な~んでか?この歌、ヒーローソングだから。詞から、鬼太郎のゲタの音(カランコロン)の部分を取り除いてみよう。すると、1~3番のフレーズで鬼太郎の活躍が浮かび上がってくるんだな。1番:妖怪の襲撃に困った人間が妖怪ポストに手紙を入れると、どこからかゲタの音が響いてくる(カランコロン)2番:ドッタンバッタン組んずほぐれず鬼太郎と妖怪の戦い。髪の毛バリで先制攻撃。敵妖怪の反撃で術中にはまる。危うし鬼太郎。チャンチャンコだ。リモコンゲタだ(カランコロン)。指鉄砲に体内電波、「驚いたか、僕は最近胃の中にヘビを飼ってるんだ」は、水木しげるらしい名文句!(原作マンガにこんなセリフがあるのだ)3番:妖怪退治も一段落。草むらにはカエルやオケラが鬼太郎の活躍を称えるゲゲゲの歌。それをバックにいずこともなく去っていく。ゲタを鳴らしながら(カランコロン…)「レッツゴー!ライダーキック」がワンコーラスでワンストーリーを語っているなら、「カランコロンのうた」はフルコーラスに渡って…、ってなところか。やっぱりヒーローソングだな。ただ、それを勇壮さではなくどこか水木マンガの妖怪らしい、ワビサビをも感じられるメロディで表現しているからすばらしい(作詞・作曲は、主題歌と同じ水木しげる&いずみたく)。そして歌うはなんと、永遠のサザエさん、加藤みどり(&みすず児童合唱団)。何度となく登場するフレーズ♪カラ~ンコロ~ン カランカランコロン♪の部分がサザエさん。なんともしょぼくれた歌い方が哀愁漂っていて良いんだな。ちなみに、鬼太郎の最初(第一部、と言ったらいいか、モノクロ版)の放送が日曜夜6時半(キー局)。先日もスペシャル番組として放送されてた「ビフォア・アフター」も日曜日夜の番組。そしてサザエさん、と、加藤みどりさんって日曜の番組に縁があるね。貸本屋時代、あるいは水木マンガ版ではただの正義感あふれるキャラだけでなく、シニカルでダーティな面も持ち合わせてる鬼太郎だけど、妖怪退治に東奔西走する彼の姿が一番しっくりくるってのは、やはりアニメの影響だろう(ただの傍観者ってストーリーもあったけどさ)。そして、そんなヒーロー然とした鬼太郎だからヒットもしたしリメイクもされるんだろうし、なにより好きなんだなぁ…。
2007.01.27
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♪ゲッゲッゲゲゲのゲ~ 朝は寝床でグーグーグー 楽しいな 楽しいな オバケにゃ学校も 試験も何にもない ※ゲッゲッゲゲゲのゲ~ みんなで歌おうゲゲゲのゲ※ ゲッゲッゲゲゲのゲ~ 昼はノンビリお散歩だ 楽しいな 楽しいな オバケにゃ会社も仕事も何にもない ※~※ ゲッゲッゲゲゲのゲ~ 夜は墓場で運動会 楽しいな 楽しいな オバケは死なない病気も何にもない ※~※♪およそゲゲゲの鬼太郎ほど何度もリメイクされたテレビアニメってないよなぁ。妖怪マンガの元祖にして金字塔(しかし、鬼太郎に金字塔なんて言葉、似合わない~)。「おい、鬼太郎」目玉オヤジの声はたぶん誰もが一度は真似したことあるのでは?いい塩梅のおどろおどろしさと、文字通り身を粉にして妖怪退治に乗り出す鬼太郎の姿。そして個性的な仲間のオバケたち。鬼太郎って、見てるとホッとするんだよな。けっこうシビアなストーリーもあるってのに…。で、4回もアニメ化され4回とも同じ主題歌ってのがなんとも泣かせるんだけど、誰が歌っているかを思い浮かべるのもけっこうポイントで、私の世代ではまず文句なく熊倉一郎ボーカルバージョンが基本、だな。吉幾三も憂歌団も捨てがたいけどね…。基本的に妖怪退治を骨子とした作品のクセに、詞のなげやり感って一体?というのも元々この歌、アニメ用の主題歌として作られたものではないから。その昔、鬼太郎が連載されていた当時の少年マガジンのマンガをモチーフにした企画物アルバムが発売され、そのうちの1曲だったんである。で、アニメ化に際し、それまでのマンガのタイトル「墓場鬼太郎」を「ゲゲゲの鬼太郎」に改め、この歌をテーマソングとして充てられた…ってな経緯を持つ。だから、だろうけど、原作マンガ(というか、水木マンガ)のイメージが濃いんだな、この歌。“朝は寝床でグーグーグー”“昼はノンビリお散歩”“夜は墓場で運動会”学校も試験も会社も仕事も病気も死もなんにもない。なんか桃源郷だね。日々の生活に疲れた人が思いっきりあこがれそうなオバケの世界。で、そのワリにぜ~んぜん楽しそうでない♪楽しいな 楽しいな♪(ここ、この歌のなかでも注目すべきだ)の歌い方。悪人が幽霊電車に閉じ込められ、その最後、他の乗客幽霊たちに向かって言った車掌幽霊のひと言「さぁみなさん、ハヒフヘホをやりましょう」なんだそりゃ~~~的な合図&技で、哀れ悪人たちの運命は…ってな(長い引用で申し訳ない)シーンが、原作マンガの、あるエピソード(鬼太郎じゃないかもしれないが)にあったけど、このハヒフヘホに通じる脱力感がここ“楽しいな”にもあるんだな。こんな脳天気極まる部分が水木マンガの特長だし、鬼太郎(作品も歌も)の、ただ妖怪を懲らしめるだけじゃない、もっと深くて広い幅にもつながってるんだろう。そして、繰り返しリメイクされるほどの認知度&人気度も…。おもしろいなぁと思うのは、オープニング映像。ボーカルアレンジは変わっても曲は変わらないってのは先に述べたとおりだけど、映像もまた変わんないのな。1番と3番が流れる中、最初は鬼太郎とオヤジが寝ているところ、3番は仲間のオバケたちとしっかり運動会。微妙にタッチは変わっても、基本のベースは変わらない。まさに♪オバケは死なない~♪と同義で、“オープニングは変わらない~”なんだね鬼太郎って。
2007.01.25
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♪男と男につきまとう 切っても切れない強い糸 顔を背けて生きられぬ それをさだめというけれど まさしく俺とおまえの仲は 戦うための宿命だった 炎の中に侍を見た デスラーそれはおまえだった おまえと俺とが出会うのは 命の重荷を持ち寄って 敵という名で指を刺し 熱く心を燃やしてた さだめが少し変わっていたら 互いに酒を飲んでたはずだ 炎の中に侍を見た デスラーそれはおまえだった♪「さらば宇宙戦艦ヤマト -愛の戦士たち-」(以下「さらば…」)の挿入歌「好敵手」。詞は古代進から見たデスラー観で綴られている、のはいいけどさ、なんかスゴイ捉え方してるな古代くん。デスラーって、そんなにいいヤツだったっけ?(漢ではあったけど)良くも悪くも、この歌あたりからデスラーのスタンスが変わりはじめた。妙にものわかりが良くなって、いつのまにか古代くんと語り合う仲に。「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」のラスト、ヤマトとデスラー艦それぞれの甲板に立ち会話を交わすふたり。そこにはもう、かつて地球とガミラス星ふたつの星の存亡をかけて戦った敵同士の姿はなかったもんなぁ。「ヒスくん、君はバカかね?」「ガミラスに下品な男は不要だ」気高さとヒステリックさをもった、一国ならぬひとつの星を統治する長の像は消え、替わりにヤマトの支援にいそしむ行動隊長に変貌を遂げたデスラー。その胸中は如何ばかりか…。思えば「さらば…」では、その後のヤマトストーリーでぶち壊してしまった境界線を、ギリギリ踏みとどまっていた。主要クルー達の戦死やヤマトの特攻も、安易なご都合主義ではなく、敵である彗星帝国の強大さに一人一殺の意気で立ち向かう姿だったからこそ、前作の1年をかけて旅した14万8千光年、あるいはそれ以前にガミラスからの遊星爆弾に壊滅的なダメージを受けたという史実に負けない衝撃と感動をもたらしたものだった。無論これ、やみくもに特攻を賛美するってことじゃない。ただ、身を挺してヤマトを、地球を守り、結果的に命を落としてしまったクルー達に、悲惨さと自己犠牲の尊さ(美しさではなく)を感じ、胸を打たれたものだ。それがゆえに、ラスト、本来なら反物質の体を持つ劇中もうひとりのヒロイン、テレサひとりで彗星帝国の最後の砦、超巨大戦艦に体当たりすればカタは付くにもかかわらず、古代と雪を乗せたヤマトが一緒に突っ込んでいったというのも、もう立場上そうするしかないよなぁ、という点で納得できるものだった。そして、デスラーもそうだった。ヤマトに破れ宇宙を漂流していたところを白色彗星に助けられたというエピソードを踏まえ再び襲いかかるものの(この辺、ハカイダーにも似てるな)、今際の際に「渦の中心角を撃て」と、彗星の弱点を教えるデスラー。このときの彼は、けっして地球人に日寄ったわけじゃなかったんだよな。素直に「漢、漢を知る」といったところで、彗星帝国なんぞ現れなかった頃からの宿敵ゆえに、かつて命運をかけて戦ったもの同士のシンパシーから、つまりあくまでもガミラス軍を率いていたころのデスラー総統としての言葉だったと思うのだ(ちなみに余談だけど、この「渦の中心角を…」って発想、その後ウルトラマンダイナやメビウスで蘇ることになろうとは、真田さんでも予測できなかったに違いない…)それだけに、「好敵手」という歌。「さらば…」の世界観でのみ、有効。作詞:阿久悠による時代がかった大層なフレーズも、作曲:宮川泰の演歌(というより軍歌に近い)調のメロディ、アレンジも、ささきいさおの泣きとコブシの入った熱唱も、劇中でのデスラーの立ち振る舞いがあればこそOK!♪さだめが少し変わっていたら 互いに酒を飲んでたはずだ♪このフレーズが、もしかしたら先に挙げた境界線を踏み越えた最初の一歩だったかもしれないが…。某プロデューサー、ヤマトで戦争映画をやりたかったんだね…。さいごに個人的なこと。この歌のイントロのはじめに鳴り響くトランペットの調べに、私はつい、夜明けの街並み(あるいは海)を思い浮かべてしまう。中学~高校のころ、受験勉強や膨大な宿題を片づけるために徹夜していたときによく聴いていたから、なんだろうけど。私にとってこの歌は、夜明けの歌でもあるんだな。デスラーとはまったく関係ないけどさ…。
2007.01.23
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♪その人のやさしさが花に勝るなら その人の美しさが星に勝るなら 君は手を広げて守るがいい 体を投げ出す値打ちがある ひとりひとりが思うことは 愛する人のためだけでいい 君に話すことがあるとしたら 今はそれだけかもしれない 今はさらばと言わせないでくれ 今はさらばと言わせないでくれ いつの日か唇に歌がよみがえり いつの日か人の胸に愛がよみがえり 君は手を広げて抱くがいい 確かに愛した証しがある 遠い明日を思うことは 愛する人のためだけでいい 君に話すことがあるとしたら 今はそれだけかもしれない 今はさらばと言わせないでくれ 今はさらばと言わせないでくれ 今はさらばと言わせないでくれ 今はさらばと言わせないでくれ♪中村獅童と竹内結子の「今、会いにゆきます」は、その後のふたりの顛末はさておき、未だに私の好きな映画のひとつなんだけど、そのラスト。感動のストーリーが幕を閉じ、ORANGE RANGEの「花」がかかった瞬間、本編を振り返ってまた胸を打たれる…、と、おやっ、こんな感覚、前にもどこかで味わったことがあるぞ?とふいにデジャビュ状態。テーマソングと本編の相乗効果的感動というか、もう染み入るねこの歌、的感慨。おぉそうか、ヤマトだヤマト。「さらば宇宙戦艦ヤマト-愛の戦士たち-」(以下「さらば…」)の、あの胸いっぱいの情感と同じだった…。映画のエンドロールにかかるテーマ曲ってやっぱり大切なもので、ストーリーや登場人物に感銘を受け心に生じた感情のうねりを、上手くすくい上げてさらに名作たらしめることもあれば、それこそ波動砲で撃たれたかのようにうねりもなにも跡形もなく吹き飛ばされてしまうことも。また、時には本編以上にその映画を良くも悪くも印象付けることだってある(これは劇中曲なれど、「テンタクルズ」の「サンチェゴ・タクシー」なんて良い例だ…って、わからん例えで申し訳ない)。が、この「ヤマトより愛をこめて」は大成功した事例。作品とドンピシャ、この歌抜きには語れないほどに、切っても切れない重要なファクターになっている。しっかしなぁ、この時代によくジュリーを起用したもんだ。「勝手にしやがれ」の大ヒットで再び日本の歌謡界最前列に躍り出たジュリー。「憎みきれないろくでなし」「サムライ」など、彼しか歌いこなせない個性的な曲をスマッシュヒットさせていた、その最中のこと。あの当時、まだアニメは子供の見るもの、ってな風潮だった頃に、いきなりヤマトの歌をジュリーが…だもんなぁ。今でこそヒッキーだろうがあゆだろうがジャニーズだろうが、アニメ主題歌をうたっても何の不思議もないけどさ、昭和53年のあの頃は異例の抜擢だったのだ。でまた、ジュリーの歌声が違和感なく、スッとしめやかに物語を締めくくったんだな。作詞は、この列伝ですっかりおなじみの阿久悠。そして作曲は大野克夫。って、多分ここがポイントだと思うんだけど、その昔グループサウンズ華やかりし頃、タイガーズ(ジュリー)と共に一世を風靡した、ザ・スパイダースの一員だった大野さん。いわばジュリーとはライバル(おぉ、石野真子ってコリャまた違うか)であり、戦友でもあった(後にP.Y.Gというバンドで一緒に活動)。だからタイトルは別にして、“さらば”のひと言のみ共通、他には詞のどこにもヤマトの文字が無いにもかかわらず、しっかりヤマトソングに聴こえる(もっとも、これは私が当時リアルタイムで“観て”“聴いた”世代だからかもしれないけど)その半面、ちゃんと“ジュリーの歌”としても成立しているという、この両立が凄いんだな。せっかく映画に格をつけるためにポップス界から歌い手を連れてくるならこうでなきゃ、だ。ジュリーのことはまた改めて触れたいと思うが(好きな歌手なので)、マンガ映画からアニメ映画へと移り変わる、その旗艦となった記念すべき傑作映画の主題歌、それが「ヤマトより愛をこめて」なのだ…。物語の途中からクライマックスにかけて、真田さんが、斉藤が、徳川機関長が、佐渡先生が、アナライザーが、土方艦長が、加藤、山本が、沖田の子供たちが次々と命を落としてゆく。彼らが守ろうとしたのは地球、いや宇宙の平和(雪ちゃんだけは古代を守るために撃たれて…。してみると、女は男を守るために、男は国を守るために命をかけたんだなぁ)。そして…。♪さらば地球よ旅立つ船は宇宙戦艦ヤマト♪葬送曲のようなアカペラの男性コーラス。万策尽き、しかしかつての師の教えで最後の武器をもってヤマトが行く。向かう先は、白色彗星の中から現れた超巨大戦艦。名曲バラード「大いなる愛」がやさしく、それだけに悲壮感をも漂わせる。ヤマトが行く。テレサに導かれて。小さく、小さくなってゆくヤマト。ついに見えなくなって、やがて閃光。とうとうヤマトの旅も終わった(その後もヤマトは暗黒ボラー連邦やディンギル帝国と戦ったじゃないかって?違う!断じて違う!ヤマトはここで沈んだのだ!)すると、静かに流れ出すピアノの旋律。物悲しく、鎮魂歌のように、ジュリーのボーカルが熾烈を極めた戦いの余韻を漂わせる。そのフレーズは、ひとつひとつがまるで、旅立つ古代進の、ヤマトからのメッセージのように…。「さらば…」についてはもう少し語りたいぞ、ということで、次回列伝はあの男をうたった歌を…。
2007.01.22
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♪ラブ・シュープリーム あなたの瞳の鏡に ラブ・シュープリーム 真実が写る 生まれてきたのは巡り合うため その愛のすべてを私にだけ向けてほしいの 今だけは 輝く星空がふたりを包む 待ち続けてきたの どんなにさみしい夜も あなたを ラブ・シュープリーム あなたの心の海で ラブ・シュープリーム 夢を見させて たとえば遠くに離れてる時は この愛が私をきっと強くしてくれる いつまでも ラブ・シュープリーム 巡り会ったのふたり ラブ・シュープリーム 信じ合うために ラブ・シュープリーム 巡り会ったのふたり ラブ・シュープリーム 愛し合うために♪八神純子さんが歌う、壮大なるバラード。陽光を受けてきらめくさざ波のような、美しくも大きなスケールで奏でられるメロディにのせ、八神さんのハイトーンボーカルが響きわたる。たとえばアルバムの最後にこの曲が入っていたら、おぉ八神さんはやっぱりすばらしい!と手放しで感動してしまうこと請け合い。実際私も、あの映画のエンディングに使われなかったら、もっと素直に聴けたんだろうなぁと思う。あの映画、そう「宇宙戦艦ヤマト 完結編」のことだ。いやこれ、見ていて辛かった。某プロデューサーの完全なオモチャになってんだもんなぁ、ヤマトクルーもヤマトそのものも。英雄の丘、と称して銅像まで作られた沖田艦長が実は生きていた、なんて、それまで築き上げてきたヤマトの格を自らぶち壊してしまう反則技まで使われた日には、そりゃもうひくしかないでしょって。「さらば宇宙戦艦ヤマト」でクルーたちを殺してしまうことに味をしめたのか、続く「宇宙戦艦ヤマト-新たなる旅立ち」では古代守とスターシャを、「ヤマトよ永遠に」では彼らの娘サーシヤを亡き者に、そしてこの映画では古代進のよきパートナー島大介(なぜか声がささきいさお!)と復帰した沖田艦長が命を落としている。ジェノサイドだ。怪獣ドクロンだ。散々やりたい放題のことをやった某プロデューサー、ラストは宇宙に無理やり海をつくったかと思うと、哀れヤマトはまっぷたつ。艦長と共に、その海に沈んでっちゃう…、あぁ、おしまい…と思いきや、最後の最後になぜか、な~ぜ~か、古代くんと雪ちゃんのラブシーンが…。おいおいおい、なんだそりゃ?やりすぎもいいとこ。別に観たかないぞそんなシーン。で、そこに流れた曲が「ラブ・シュープリーム」。うぉ~!これじゃまるでエ○アニメと変わんないっての!!(怒)八神さんの歌が汚れてしまう!とすら思ったもんなぁ。違和感バリバリ。木に竹を継いだどころじゃない。ウルトラマンメビウスの映画にノコノコと蒲生譲二(スペクトルマン)がしゃしゃり出て「君の勇気が怪獣を倒し、街を救ったんだよ」とエラそうに語っちゃうようなもんだ。大音量で鳴り響く八神さんの歌をバックに、延々銀幕に映し出されるふたりのラブシーン。空しかったぞ!ヤマトはディンギル帝国にやられたんじゃない。某プロデューサーひとりの手によって無残に撃沈させられたのだ…。なんか、ヤマトクルーもかわいそうだが、八神さんにも同情したな。劇場用アニメのテーマソングをポップス畑の人が歌うってのが流行りはじめてきた頃で、そんな風潮にまんまと担ぎ出されたって感がある。あぁホントにこの歌、単にアルバムの最後を飾る1曲であったらなぁ。映画のおかげで、しばらくの間マトモにゃ聴けなかったもんな。八神さんの歌は、ご都合主義映画なんぞに使われるような安っぽいものじゃ、ないやい!(ということで、曲自体は列伝、しかし、作品のテーマソングってことを考えると怪伝に入れざるを得ないのだ。八神さん、ゴメン!)そう考えるとジュリー(こと沢田研二)は偉大であった。ということで、やはり次回の列伝はあの歌を取り上げねばなるまい…。
2007.01.21
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ちょっと今回、予定を変更して…。先週のことだけど、家の近くのスーパーへ行ったら納豆がなくなっていた。んっ?またなにやら食品会社の不祥事か?と思っていたら、後に理由が判明。某テレビ番組の影響によるものだった。女性ホルモンがどうの、やせるからどうの、と、なにやら50回以上かき混ぜるだの20分間置いとくだの手順を踏んだ後食べると(2週間以上続けて食べるべし、なんだそうだ)効果があるんだそうだ。で、生産が追いつかなくて品切れの店が続出しているんだとか。そういや後日、またそのスーパーに行ったら、そんな理由のため品切れゴメン、ってな貼紙もしてあったっけ。妻によれば、未だに品薄、品切れの状態が続いているらしい…。アホか~~~!!!!!みんな情報に踊らされすぎだっての!な~んでそんなにたやすく信じて買い占めちゃうの?不思議だ。いくらあの番組で紹介されたからって、あまりに短絡的にすぎるっての。健康に関心持つのはいいことだし、それに気を使うのはもっといいことだってのは承知、けどそれにしたって極端すぎるよなぁ。右向け右、でみんな3パック○○円で買ってっちゃう。ショッカーのみなさん、人類征服を企てるなら今だぜ。恐怖納豆男でもつくってみりゃ、いともたやすく人類(あ、日本人か)を支配できるってなもんだ。怪人を人間に変身させ、得意のワゴン車で団地の一角に駐車し「はい、栄養抜群!健康には納豆だよ~」とひと声かければ、ナンチャッテ健康マニアの奥様方が群がってくるぞ。ただし、気をつけろ!そうした輩は飽きやすいからな。長くても1ヶ月過ぎたら撤収だ。その頃にはきっと、別な食べ物が流行っているだろうから…。マジにね、なんかこういうのってうすら寒く感じるな。うすら寒いで悪ければもっとはっきり言っちゃうが、恐怖だね。今ふつうに売られている納豆自体の良し悪しはこの際置いとく。この、ひとつの番組の影響ってのがなにより恐怖でうすら寒いのだ。しかも、せっかくその食材の利点を紹介しながら(ということで番組そのものには何の文句もない。情報のひとつとしてたまに見るけど、やっぱりおもしろいと思う)、で、せっかく良かれと思ってその食材を摂取しても、長続きする人ってどのくらいいるんだろ?(いない、とは思わない)以前、一国を立て直したとまで言われた、同番組で紹介されたジンギスカン料理、今どのくらいの人が食べ続けてるの?そりゃ昔から体に良いとされてきた食べ物だもの、それ相応の良いところってあると思う。でもなぁ、テレビで「あれが(体に)良い」と言われれば品切れになるまでバーッと飛びつき、翌週別な食材が紹介されればそっちにバーッ、あれ?先週の内容、なんだっけ?ってな(まさかそこまでの人もいないだろうけど)風潮、なんとも不健康でないかい?一辺に大量摂取したって体質変わるわけないしさ。あ、壊すことはあるかもしれんが…。とにかくさ、テレビ番組の情報を鵜呑みにするのだけはいかがなものかと。だから、買い占めはやめましょう。そして、我が家の食卓に再び納豆を!(それが言いたかったのか!)(そうだ!)
2007.01.19
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ということで、中学2年のときの担任、寛子先生(仮名)のおかげで好きになった女性アーティストが八神純子。今でも聴いてる。いい歌が多いんだ彼女。その名を一躍有名にした「水色の雨」も、サンバホイッスルと伸びのあるボーカル、ドライブ感たっぷりのアレンジで気になる歌ではあった。昭和53年、私が中3の頃だ。しかし、彼女を決定的に注目させたのは、その中3の卒業前に、学校の体育館で行われた「3年生を送る会」でのこと。先生方が何かひと言ずつ、その春卒業する生徒たちに言葉を送る、なんていう会(今でもこのセレモニー続いてるのかな?)なんだけど、その席で寛子先生、ピアノの弾き語りで「思い出は美しすぎて」を歌ってくれたのだ(ちなみに寛子先生、担当は音楽!)初めて聴く歌だっただけにインパクト絶大!メロディもさることながら、先生の歌声と歌詞に惚れたんである。♪やさしく時は流れすぎて ひとり振り返る 今でもあなたの微笑を感じることがあるのよ 思い出は美しすぎて それは悲しいほどに もう二度と手の届かないあなた 遠い人 思い出は美しすぎて それは悲しいほどに もう今は別々の夢ふたり 追いかける♪恋人と別れてしまったあと、ふと“あなた”のことを振り返り偲ぶ人をボサノバ調で綴った切ない歌なんだけど、八神純子の歌というより、寛子先生からのはなむけの言葉としてズシンと心に飛び込んできたんだな。もう、詞のほとんどの部分で中2の頃とダブって仕方がなかった。先生との計画帳を介してのコミュニケーションはあまりにも“やさしい時”であり、“美しすぎる思い出”だったし、でも卒業すればもう、先生は“もう二度と手の届かない”“遠い人”…。こんなときにこんな歌をうたうなんざ、先生反則だぜ…ということで、そのときから八神純子に大注目。高校に入り、初めて買った八神さんのレコードが「素顔の私」というセカンドアルバム。残念ながらお目当ての曲(もちろん「思い出は…」)は入ってなかったものの、よく聴いたっけなぁこのアルバム。A面最初の「バースディソング」はキャンドルライトがゆらめく情景がありありと目に浮かび、トランペットがかっこいい「明日に向かってゆけ」は別れてしまった人に向けた、人生の応援歌。「揺れる気持ち」は小品ながらしっとりした曲にボーカリスト八神さんの歌の上手さが光る名曲。「渚」での、思い切り夏の日差しと焼けた砂浜を思わせるのも見事なら、「ハロー&グッバイ」の発展的な別離ってやつ?な詞に“タン、タタン”のテンポがマッチングしてるのもすばらしい。アルバム中一番妖しい雰囲気(中森明菜の「バビロン」的な)の「アダムとイブ」に、こりゃ大人の歌だなぁと、思わず曲に合わせて思わず頬杖をつきたくなってしまう「そっと後ろから」。A面ラストの「夜間飛行」(アルバム中、私の一番好きな歌)と、B面ラストの「DAWN」は珠玉のバラード!この2曲でアルバムの格調がまたグンと上がってる気がする…。そして、これらに「水色の雨」を加えた全10曲。どれもこれも、心に染み入る名曲揃いだった…。それ以来、新しいアルバムが出るたびに買ったもんだ。もちろん、「パープルタウン」「想い出のスクリーン」「ポーラー・スター」「Mr.ブルー」「I’m a Woman」etc…のシングルも追いかけながら。そんで、聴きまくった。八神さんの歌、っての、カッコいいんだな。特にアップテンポな曲に顕著。そしてバラード曲の、ゆるやかによせてはかえす波のごとき伸びやかなボーカル。どちらにも魅了された。高校を卒業し、社会人になってもずっと買ってたなぁ。カラオケに彼女のアルバム曲が揃ってたら今でも大半を歌えるぞ。あ、歌いこなせるかどうかは別にして…。数年前、久しぶりにシングルをリリースした八神さん。買ったよもちろん。変わらぬ歌声がうれしかった。3曲収録のうち2曲目の「あしたの私へ」は特に心に勇気と力を与えてくれる名曲。もし、機会があればぜひ一度聴いてほしい、なんて思う。ところでその八神さん。彼女が以前、「宇宙戦艦ヤマト 完結編」って映画のエンディングテーマを歌ってたことはご存知だろうか?これがねぇ、あのヤマト(「さらば宇宙戦艦ヤマト」以降のね)の歌にはもったいない名バラードだったのだ。ってなわけで、次回列伝はこの歌を。列伝というより、映画自体の批判になりそうな気もするけど…。<緊急告知>最後にちょっと告知を。ミニチュアダックスの里親になってくれる方を募集いたします。静岡県在住の方で、ミニチュアダックスを飼ってみたいと思う方がいらっしゃいましたら、このブログまでご連絡ください。年齢は5歳くらい。犬の代金は無料。ワクチン接種済み&避妊(去勢)手術も無料。くわしくはメールその他にて。まずはご一報を。※ちなみに我が家のヨロタルのことではありません(笑)
2007.01.16
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つくづく思うけど、ブログに寄せられるコメントってありがたいなぁ。自分の考えに共感してもらえるのはうれしいし、逆に「そういう視点もあるのか!」と驚かされたり勉強になったりするし。いずれにしても、ブログを続けていくうえで励みになっていることはまちがいない。みなさんいつもありがとうございます。いただいたコメント、どれも私の宝物だ…。と、そこで思い出すのは、中学のときの計画帳。あのころ私の母校で、全学年共通で使われていた計画帳には、時間割の欄の下に数行の横線が引かれていて、そこにその日あった出来事や思ったことなどを書くようになっていた。基本的に毎日家でなにかしら書いて、翌日担任の先生に提出する。と、帰りまでに検印と共に先生からのひと言コメントが寄せられて戻ってくる、っていうシステム。中1のころはけっこうサボっていたけど、2年の時は燃えた。担任の先生がかわいかったから(いわずもがなだが、モチロン女性だ)、というのは素直に首を縦に振ってしまおう。できれば写真をアップしたいくらいだ(してやんないけど)。初めのうちは枠内で収まっていたけど、すぐにルーズリーフやら中途半端に使いかけのノートを切ってテープで貼りつけ延々と書き込むようになった。日曜日に見に行った映画の話やら、ピンクレディにハマったこと(思えばミーちゃんも同じ計画帳を使っていたんだろうか?)、はたまたその時よく聴いていた歌の歌詞を綴ったことも…。おっと気がついたけど、これ今の私のブログとかわんないじゃん。進歩がないというか、三つ子の魂百までというか(苦笑)ほとんど毎日書いていた。勉強もそっちのけで。貼り付けたノートのおかげで計画帳はパンパンに膨れ上がった。いちおう、強制ではないにしろ提出率が悪いとそれなりに注意される。まぁ毎日の宿題みたいなものだったからなぁ。そのとき「中には枠以上に書いてくる人もいるんだから…」なんて、暗に私のことを例に出して指導した日には、もう鼻高々。どうだ、まいったか!ってなもんだ。そういやあの頃そんな計画帳とは別に、班日誌なんてのもあったっけ。これも、班ごと(1班5~6人)の中での所感や授業中思ったことなどを毎日順番に書いて提出ってことで、やっぱり燃えた。A5版サイズで1日に14ページ書いた私は、クラスでの記録保持者であった。しかし、そこで書いた内容ってのが…あぁ、映画「世界が燃えつきる日」のあらすじ(しかも途中まで。雑誌「スクリーン」を書き写すのに疲れたのさ)やら、おさる君ロボ(小学生のときから得意としていた私のキャラクターだ)のイラストやら、中学生の分際で(?)「死ぬことというのは…」なんてことまで…。思春期、際立ってグレた覚えはないが、その分こんなヘンなヤツだったのだよ私は…。きっと先生も読むのが大変だったに違いない。元々悪筆な私の鉛筆書き、それでなくても他の何十人分もの生徒の計画帳やら班日誌やらを読んで、それぞれにひと言ふた言きっちりコメント書いていたんだから。でも、そのコメントのおかげで毎日書けたり、班日誌にも燃えたってことはあるな。先生からなんて書いて戻ってくるのかすごく楽しみだったし。一種の交換日記、ではないが、先生との、文章でのキャッチボール(というより、投球練習だな)ってな感覚があった。何度コメントで「これに書く時間をもう少し減らしてその分勉強してほしいな」と書かれても、そ、それだけはできねぇぜ先生、この計画帳は、先生とオレをつなぐ大切なものなんでぃ!と、まったく書く時間も量も減らさなかったっけ。その甲斐あってか(?)、卒業するとき「あのときは君の計画帳を読めて楽しかった」と言ってもらえたのが実に、実にうれしかった。で、卒業してからも何度かその先生に手紙を出したり、家に遊びに行ったり。最初にお邪魔したときいただいた練乳がけのイチゴと、二度目に行ったとき(奇しくも呉服町地下のガス爆発事故が起きた日だ)に聴かせてもらったリチャードクレイダーマンのアルバム。ジャケットも合わせて特に思い出深くって…。今にしてみれば、私がこうしてブログなんて書いているのも、あの計画帳の、否、あの先生のおかげで書くこと自体が好きになったからだろう、なんて思う。ありがとう寛子先生!(仮名)今でも計画帳と班日誌、しっかり持ってますよ!で、その寛子先生の影響と言えることが私にはもうひとつあって、ある女性アーティストを好きになってしまったのであった。それは誰か?答えは次回に!(そ、そんなもったいぶらなくても…)
2007.01.15
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はぁ~またやっちまったね大手食品メーカーの不祥事。♪ミルキーはママの味~♪やさしい歌が泣いてるぜ。ここんとこマスコミを騒がしている不○屋の例の事件。ニュースを見ていてヤだなぁと思うのは、賞味期限の切れた牛乳を使ったということよりも、謝罪会見での幹部役員の言い分。さもベテラン職人ひとりの独断でやったことのように発表されてるけどさ、仮にもしそうだとしても、それを許した会社組織の監督不行き届きってどうよ?むしろそっちの方が問題じゃないかい?だいたい、賞味期限切れったって1日切れただけだっていうじゃん。万イチ、家の冷蔵庫に眠ってた牛乳がそうだったら、今の時期大丈夫だろうって飲んじゃう人もいると思うがなぁ(いや、それを使ったものを商品として売っちゃってたから問題になったんだろうし、そのそも私もあのシュークリームは食べる気にならんけどさ)それより、もしもベテラン職人ひとりの裁量によるものだったとしても、あくまでもそれは作る人の論理によるもの。ホメられることではもちろんないが、諸悪の権化みたいに挙げられるものでもないだろうに。じゃ、その作ったもの市場に出回らせた人の責任は?なんかね、潔くない。いかにも「会社としては悪くない」(最低限の責任しか感じてない)的会見の様子。事件そのもの以上に、そんなところから臭ってくる企業体質にガッカリだ。寒風吹きすさぶ中、店の前で舌を出して立っているペコちゃん。寒い。寒いぞペコちゃん。これからどうなるんだペコちゃん…。ふと思ったけど、こんな物語、映像化してくれんかな?食品メーカーでもファンシーグッズのメーカーでもいいけど、何かしらの製造上の不祥事を起こす。が、記者会見ではまったく反省の色すらうかがえない。むしろ「誰だ、わが社の秘密を公にしたヤツは?」と、犯人探しに夢中な様子。実はその商品を開発した、心あるひとりの社員の手によるものだった。些細なきっかけからそれがバレて、追いつめられるその社員。怒り狂った社長のせいで、命まで狙われる。どこから入手したのか銃を突きつけられ、今まさに絶体絶命のピンチ!そこに現れたのは、かつて一世を風靡したその会社のマスコットキャラ「パクちゃん」だった。商業の神マーキュリーが企業の不始末に心を痛め、健全な企業体質、健全な社会を取り戻すため、とある店先に飾られていたマスコット人形のパクちゃんに生命と力を与えたのだ。かくてパクちゃんは危機一髪、社員を救い出し、彼と一体化。ここに健全な社会を取り戻すニューヒーロー、パクちゃん仮面が誕生したのだ!行け、我らのヒーロー、パクちゃん仮面!!…こんなストーリーじゃ怖がってスポンサーが付かないじゃん!!
2007.01.14
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♪おまえが選んだ道だから 男の命を賭けてゆけ 父の残したマシンに乗って 世界の王座を目指すのだ 朝もやの白くたなびくこの道は 汗と努力の長い道 おまえが選んだ道だから 男の度胸を賭けてゆけ 友の期待を体で受けて 飛ばすぞ決死のアスファルト 太陽の光り輝くこの道は 夢と希望の長い道 おまえが選んだ道だから 男の意地を賭けてゆけ 母の願いを心に秘めて 明日は奪うぞグランプリ 夕焼けに赤く燃えてるこの道は 愛と涙の長い道♪つくづく思うのだけど、“歌”ってものはメッセージだなぁ。フレーズひとつで大きく心が動かされ、いつまでも糧となり礎となり。苦しいときにふと口ずさんで、それが気分転換になることもあれば、イグニッションとなってよ~しやったるわい!(byどてらい男)と奮起することも。慰められたり癒されたりと、心の絆創膏になることだってある。まさに心の万能薬。即効性もあるしね…。本をたくさん読む人は読まない人より幸せだ、なんて言葉を聞くことがあるけど、歌も聴かないよりいっぱい聴いた方が人生豊かになるかもね。特別な能力は要らない。たとえ詞の内容がわからなくても、メロディやボーカルひとつで力がわく、なんてこといっぱいあるから。幸いにして私の場合、アニソン・特ソンがある(なんて書くとマイウェイみたいだな)。元々好きなジャンルのこと、特に社会人になり、ある程度自由にお金が使えるようになったおかげで多くのレコード、CDを手に入れることができた。その中で出会ったうちのひとつがこの「おまえが選んだ道だから」。最初に聴いたときから私の心をつかんで離さなかった曲だ。詞を見てレース物ドラマの歌、ってのを読み解くのは簡単だけど、フレーズのひとつひとつが実に染み渡るんだな。“おまえが選んだ道だから、男の命(度胸、意地)を賭けてゆけ”別に“男”に限らなくていい、自分の選んだ道に、体当たりで進んでゆけ。“~この道は汗と努力の、夢と希望の、愛と涙の、長い道”この歌のキーワード“道”を、人生の道と捉えれば、もうこれ立派な「人生のメッセージ」だ。弦楽器が低く奏でる旋律に、要所々々で入る「デケデケデン」のエレキギター。このイントロだけで、グッと胸に迫るものがある。アニソン界の雄・菊池俊輔さん、いいメロディ描くな~。ささきいさおのボーカルも熱がこもっている。ともすれば説教臭くなりがちなのをギリギリのところで踏みとどまり、結果説得力に満ちた名曲となったのだ。事あるごとに多くのアニソン特ソンに励まされてきた私だが、初聴以来この歌にも今まで何度、力をもらったことか。そしてこれからも…。詞とメロディ(アレンジ)とボーカルがガッチリ三位一体となったとき生まれるパワー。私にとって「激走ルーベンカイザー」のエンディングであるこの歌は、しっかりエネルギーの源になっている。たとえ、“飛ばすぞ決死のアスファルト”の詞(あすふぁるとぉ?)に、聴くたびイチイチひっかかったとしても!
2007.01.12
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♪飛ばせ風切れエンジンうなれ ルーベンカイザー突っ走れ やるぜ俺はおまえとやるぜ ルーベンカイザー俺の夢 シフトアップ!シフトアップ!フルスロットル全速力だ 真っ赤な炎を心に燃やし 男の明日を目指すのさ ゆくぞ走るぞゴールを目指し ルーベンカイザーまっしぐら 見てろ俺は命をかけて チェッカーフラグ受けてやる シフトアップ!シフトアップ!フルスロットル全速力だ 輝く未来をまぶたに浮かべ 男の明日を誓うのさ 迫るコーナー、ヘアピンカーブ ルーベンカイザー矢のように 強く俺は生きてゆくのだ 血潮たぎる青春だ シフトアップ!シフトアップ!フルスロットル全速力だ みなぎる若さをマシンにぶつけ 男の明日に向かうのさ♪昭和52年10月の放送開始からわずか17話で終了してしまった、レースものアニメ「激走ルーベンカイザー」。ワンクール半、ほとんど幻のアニメだね。なんでせめて2クールまでもたなかったんだろう?視聴率悪すぎて打ち切りに?そんなに面白くなかったのか?それとも局の改編?スタッフの誰かが不祥事?う~むわからん(だって静岡じゃ放送してないんだもんよ、たぶん)。いや、んなこたぁいいのだ。今年最初の怪伝は、そのルーベンカイザーの主題歌。あ~あ、エンディングテーマはあんなに名曲なのになぁ(次回ご紹介!)詞は、まぁまとも。少々押し付けがましい“俺は”が鼻につくけど、暑苦しいまでの“男”の世界を、レースを通して描いている。しかし…。ささきいさお(歌)&菊池俊輔(作曲)のタッグによるアニソン特ソンには数々の名曲があるけれど、反面聴いてて疲れる~ってなヤツも存在する。「闘将ダイモス」然り、「宇宙からのメッセージ 銀河大戦」然り。共通するのは重苦しさのみ感じさせる平板なメロディ。一度フルコーラス聴けばその後数年は耳にしなくてもいいほど胸焼けが続くほどに(それこそ怪伝の証なんだけど)菊池先生に特有の泣きのメロディがネガに転じたって感じだね。せっかくレースの歌だってのにドライブ感が薄い。「グランプリの鷹」や「マシン・ハヤブサ」には言うに及ばず、この手の元祖たる「マッハGoGoGo」にも負けてんじゃん。一部のアニソンファン(といっても私を含めて二人だけだが)の間で語り継がれている、2番の後の、終奏のような間奏がもう、この歌のアニソン界におけるポジションを明確に表している。間奏が終わり、3番の歌が始まったときには「まだ続くんかい!」と、ついさだまさしの「関白宣言」を思い出してしまう(さだやん、こんなところで名を出してスマン!)そして、ささきいさおの歌い方もまた胸焼けに一役買ってる、といったら言いすぎか?(言い過ぎじゃない!)あ~ささきが、ささきが…池田鴻になっちゃった~!的ボーカル。“やるぜぃ おれわぁ おまえとぉやるっぜ~”“シフトア~ッ(プ) シフトア~ッ(プ) フルスロットル全速りょぉくぅだぁ~”このふたつのフレーズを押さえておけば、あなたも立派なささき通だ。自慢にゃならないけど(キーが低いのかな)ただ…今までにご紹介した他の怪伝ソングと同じくこの歌も、たま~に無性に聴きたくなることがあるのが不思議だ。毒を取り込みたい、というか、退廃的な気分に浸りたい時なんかに(そりゃどんな時だっての?)つまらない、のひと言で切り捨てるには惜しい、異様な光を放つ怪伝中の怪伝ソングなのだ、この歌は…。
2007.01.11
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♪ワンダバダバ ワンダバダバ ワンダバダバワン…♪男性コーラスのスキャットだけで綴られるこの曲、厳密に言えば“歌”ではなく帰ってきたウルトラマンのBGMのひとつだ(♪基地は~海底~♪を期待していた方、ごめんなさい)。しかし、あえて列伝の仲間入り。なぜかって?これ以降、現在のウルトラマンメビウスに至るまでずっと受け継がれる、伝統的な“地球防衛隊ソング”であるから。ワンダバ=ウルトラ。ザッツ・オーライ!その元祖と言うべき、MATのワンダバ。やっぱりね、元祖なだけあって、インパクト、カッコよさがピカイチ。そして曲の雰囲気が、実にMATしているのだ。思えばMAT、あらゆる防衛隊の中で一番、職業(としての戦闘・作戦)を感じさせるチームだな。特に前半のストーリーで顕著だった、怪獣に対しての理詰めの作戦立案は、ただ闇雲に銃をぶっ放し戦闘機で戦うその他凡庸チームとは一線を引くものだ。ストーリー中、随一のおちゃらけエピソード「ウルトラ特攻大作戦」で、台風怪獣バリケーンを攻略するときですら、キチンと作戦会議を立てている。こういうところにグッとくるんだな。行き当たりばったりの人類征服計画を企てるショッカー、ヤプール、その他の“悪のチーム”のみなさんにも見習ってほしいもんだ(それじゃ人類がヤバイっての!)オレンジ色の隊員服に身を包み、リアルと空想の絶妙な融合を遂げたデザインのマットアロー1号2号、ジャイロで怪獣を攻撃するMAT。ビームでなく実弾で攻撃ってのも、賛否両論あろうがリアルさに追い討ちをかけているのは間違いない。その、MATが戦いを挑むときにかかるワンダバMATのテーマ。数多い特撮作品の中でも最高に燃えるシチュエーションのひとつだ。劇中の使われ方が上手い。ジープで怪獣ツインテールを攻撃する際、あるいは最終回でのバット星人&ゼットン(二代目)への猛攻(基地は破滅状態、マットアローの燃料も片道分しか残されておらず、ロウソク1本の明かりで作戦会議を開く、トコトン追いつめられたMATだからこそ、後の反撃シーン+このワンダバで燃えること、もえること!そう、ワンダバにはMATの必死さ、死にものぐるいで怪獣を倒す(=平和を守る)姿がギュッと濃縮されているのだ。メロディひとつとっても充分それが窺えよう。♪ダーン ダダーダッダーン♪最初の四小節がベーシックな曲調。次の四小節では同じメロディを、音階を上げて奏でられ、激しい戦いの様子を余すことなく表現している。さらにBメロともいうべきつぎの八小節は段階的に音階が下がり、隊員たちの心情、決意を感じさせる。続く二小節は、いわば間奏。で、ここから演奏にパーカッションも加わり、さらにさらにパワーアップ!もうMAT万歳!ワンダバ万歳!だ。この原曲をアレンジしたBGMもいくつかあるが、総じて言えるのはどれもカッコよさ、メロディや構成の美しさを満喫できるってこと。ワンダバのスキャットなしで、ミディアムテンポに抑えられた曲はMATの悲壮さを、バラード調にアレンジされた曲はしっとり切なく(フルートの音色が絶品!)と、それぞれに味がある。ありすぎるほど、ある。やっぱり元がいいとね、アレンジも様になるんだよね…。「怪獣使いと少年」というエピソードで見せた、怪獣ムルチとウルトラマンの、雨の中での戦い。カメラの長回しによる異様なまでのハイテンション映像は、それまでのストーリーの流れによる人間・郷秀樹(=ウルトラマン)の感情の爆発の表れでもあるんだけど、一方でBGMにいつものウルトラマン戦闘マーチBGMではなくワンダバが使われたことも、テンション高く見せた(魅せた)大きな要因だろう。ともかくこのワンダバって、帰ってきたウルトラマンをより名作たらしめた、名曲、名特ソンなのである。
2007.01.09
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※劇中、こんなシーンは実際には無いのでご注意を!その日、科特隊極東支部の作戦室では、あるテーマについて議論が交わされていた。テーブルにはムラマツキャップほか科特隊のメンバーに加え、彼らのよきアドバイザーである岩本博士が席についていた。彼らの前に、何度も書いては消された跡の残る黒板があり、その脇に立って白いチョークを手にしていたアラシ隊員が言った。「キャップ、ここで一度整理してみてはどうでしょう?」うむ、とパイプをくわえながらうなずくムラマツキャップ。「そうだなアラシくん、これまで挙げられた単語を改めて書き並べてみてくれたまえ」岩本博士がうながす。アラシが無骨な文字でいくつかの言葉を記していく。“平和”“流星”“マーク”“どんなやつでも”“やっつける”“我らは科学特捜隊”…。度重なる怪獣の出現や侵略宇宙人の飛来が頻繁となった昨今を鑑み、キャップの発案で科特隊の隊歌をつくることになったのだ。それはここで今一度、科特隊精神を胸に刻み、改めて平和を守るために立ち向かっていこうというキャップの、そして隊員たちの決意でもあった。目を細めながら岩本博士が言った。「う~ん、なかなか勇壮な言葉が並んだようだねムラマツくん」「そうですね、我々科特隊を象徴する立派な文言ばかりですな。じゃ、これらの言葉を組み合わせて…」キャップが言葉を続けようとしたとき…。「ちょちょちょ、ちょい待ちキャップ!」あわてた様子でさえぎったのはイデ隊員だ。「あのですね、ボクが思うに、な~んかひとつ、足りないような気がするんですよ」「あら、足りないって何が?」フジ隊員が不躾なイデの物言いにあきれた顔でたずねる。「何がって、彼のことですよ、彼。ウルトラマン」「ウルトラマン!?」みなが口をそろえて叫ぶ。「そう、ウルトラマン。いいですか?思い出してくださいよ。竜ヶ森で我々が初めて彼と遭遇したときから今まで、ずっと一緒に戦ってきてくれたじゃないですか。彼がいなかったら、我々はおろか、この日本、いや地球もどうなっていたことか…」隊員たちの胸に、いくつもの光景が浮かび上がった。二度にわたりこの地球へやってきたバルタン星人。水爆を飲み込み、地球を絶体絶命のピンチに陥れたレッドキング。雪ん子の母親の情念が図らずも怪獣化してしまったウー。古代からの荒ぶる使者ゴモラ…。そしてそれらと、時には激しい死闘を、また時には荒れ狂ったその魂を沈めることで、この緑の星を幾度となく救った銀色の巨人の姿。イデが続ける。「ボクはウルトラマンが、我々科特隊の一員のような気がしてならないんですよ。我々の使命は、ただやみくもに怪獣や宇宙人を倒すことだけじゃない。時には保護したり、元の星に返してあげたりすることも、任務のひとつじゃないでしょうか?そして、ウルトラマンの行動を思い返したとき、そんな科特隊の任務、いや理念に通じるんじゃないでしょうか?」アラシがイデをみつめて言う。「しかしなぁイデ。おまえの言うこともわかるが、やっぱりウルトラマンは我々とはちがうよ。だいたい、我々の士気を高める目的のこの歌にウルトラマンのことも織り込んでしまったら、結局彼を頼っていることにならないか?」「いいえアラシさん、ちがいますよ。ボクだって一度は我々のやっていることが空しいと思い悩んだ。あの、ジェロニモンが現れた頃です。結局はどんな敵でもウルトラマンが退治してくれるなら、この科特隊も不要なんじゃないかって…。でも、あのときウルトラマンに、そしてピグモンにも教えられたんです。我々が全力で戦うことの大切さを」「それはおまえが勝手にそう思っているだけだろう?」アラシのひと言に、やおら椅子から立ち上がりイデが掴みかかろうとした。そこへ、キャップの一喝が飛ぶ。「ふたりともいい加減にしろ!」まだ納得し切れていないながら、渋々元の席に戻るイデ。キャップはそれを確認すると、言った。「ハヤタ、君はどう思う?」それまでずっと沈黙していたハヤタがついに口を開いた。「キャップ、こういうのはどうでしょう?『光の国の掟のため』というのは」「光の国?」キャップのみならず、その場にいる全員がハヤタを注視した。「そうです、光の国…。ボクは彼が、光の国の使いだと思うんですよ」ハヤタはそう言うと、穏やかな顔でみんなを見回した。キャップが促す。「続けてくれ」「彼の故郷、光の国もまた、平和を愛してやまない人たちばかりではないでしょうか?でなければ、イデの言うウルトラマンの行動は納得できるものではありません」そうでしょう、そうでしょう、といった顔でイデが笑みを浮かべた。「しかし、アラシの言うとおり、ウルトラマンに依存するだけの歌ではまったく意味がない。我々は彼を頼るのではなく、彼と一緒に戦う。それは彼の精神と一緒に戦うということであり、その精神が光の国の倫理観にもよるものであれば…」わかった、とキャップが力強くうなずいた。「まったく君の発想にはいつも驚かされるよ。その言葉、採用させてもらおう。アラシ、イデ、いいな?」今度はふたりとも納得した顔で答えた。「はいっ!」フジ隊員がうっとりした顔でつぶやく。「ハヤタさん、もしその光の国っていうところがあるなら、私も行ってみたいわ」ハヤタは微笑みながら、心の中で答えた。フジくん、そしてみんな、君たちもいつか、光の国を訪れる日がきっと来るだろう。私が導くのではなく、君達自身の力で私の故郷を訪れる日が。その時を、私はいつまでも待っているよ…。キャップが言った。「よし、ではこれまでの言葉をつなげて詞にしてみよう」かくして、彼ら科特隊の歌がここに誕生した。♪流星 流星 流星 胸に輝くこのマーク どんなときでも どんな場所でも 平和のために 光の国の掟のために 悪いやつらをやっつける 我らは科学特捜隊 怪獣 怪獣 怪獣 耳をつんざくこの叫び どんなやつでも どんなことでも 平和のために 光の国の掟のために スーパーガンで立ち向かう 我らは科学特捜隊♪黒板につむがれた詞を、みんな感慨深く見つめた。科特隊としての、平和を守る決意を胸に刻みながら…。そこへ、スピーカーから緊急アナウンスが飛び込んできた。「謎の飛行物体、地球に接近中!」全員警戒態勢準備!キャップの号令に、隊員達は一斉に青いブレザーを脱ぎ、隊員服の姿になると、きびきびとそれぞれの持ち場についた。…謎の飛行物体がゼットン星人の円盤であることを、まだ誰も知らなかった…。 <了>あとがき:いや、科特隊の歌に“光の国”って言葉が入ってるのがずっと前から不思議で…。
2007.01.08
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小学校の文集で、将来なりたい職業は?の設問に「本屋さん。理由:本が好きだし、あまり苦労がなさそうだから」と、全国の書店を営む方々を思いっきり敵に回すような戯けたコメントをよせた私が言うのもなんなんだけどさ…。先般起きた、渋谷での事件。兄が妹を殺害、その原因は「私には夢があるけどあなたには(夢が)ないでしょう」となじられて激怒したから、だとか。後の取調べ&報道で、その背景にはいろいろな問題があったことがわかったけど、ふ~ん、夢が人を殺めてしまうこともあるんだねぇ。若いうちから(←この括り方がオヤジくさくてヤなんだけどさ)夢を持って、それに向かってばく進してる人って、いる。皮肉抜きにすばらしいことだと思う。しかし十代、二十代(いやそれ以上)の人で、自分が本当にやりたいこと、なりたい姿を思い描けない人もけっこういるんじゃないかな?で、それに対して引け目を感じてるってことも…。もし、もしも、そんな引け目を感じてる人がいたとしたら、世の幾多のドラマ、歌、書籍、映画、etc…に流れるメッセージを曲解してるんじゃないかなぁ?夢を持ってる人=良い人(こりゃわかる)、夢を持ってない人=悪い人←これが問題。今、夢を持ってなくても明日、明後日、一ヵ月後…にはそれが見つかるかもしれないじゃん。早くからそれを持ってる人はその分早くスタートが切れていいけれど、な~に、歳を重ねて経験積まないとみられない夢だってあるってもんで。だいたい、「夢」なんていう言葉のつかみどころのなさが、返って甘美なものに感じられる面っての、ある気がする。こういうところ、「恋」にも通じるかもね。誰かが言ってた「この世はみんな恋愛教の信者」っての、“夢教”とも置き換えられるしなぁ。夢が見つかったらそれだけでいいってもんでもないし、その後が問題だし…。いつかあなたにも必ずいつか見つかるから、な~んて偽善めいた無責任なことは言いたかないけどさ、言いたいのは、今もし夢を持ってない人も、そなた、悲しむことなかれ…、ってことなのだ(そなたって誰や?)流行や焦りで夢見てもしゃ~ないし、いつのまにか知らず心の中に芽生えてるってことも…ね。それに、これまた恋愛と似てるけど、見つけるより見つかった後の方が苦労するんだし。もっともその苦労すら楽しめたりるんだけどね、夢を持つと…。ちなみに、今の私の夢。それはアニソン・特ソン列伝の完成だ!ということで、次回は今年初の列伝を…(う~む、強引な締めだ)
2007.01.07
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昨年の大晦日、大掃除を終えやっと一息ついての夜、曙のふがいないバトル(って言ってよいのか、あれ?バトルにもなってなかったじゃん)やボビーオロゴンの瞬殺などの合間にチラチラと紅白歌合戦を見た。なんかねぇ、やるせないね。年が明けて新聞各紙でDJ・OZUMAがどうの、抗議が750件だのと報道されてるけど、そんなもんはどうでもよろしい。ってか、いいじゃん、ボディスーツで裸っぽく見えたってさ。抗議した人の中にだって、噴飯しながらも目の保養にもなったお父さんだっているでしょうに。だいたい、今のテレビに品格なんぞ求めるもんじゃありませんって。たとえそれがNHKでも。それよりも、だ。あの一大カラオケボックスと化したNHKホールにこそ抗議する人いないのが不思議なのだ。これ、今年に限ったわけじゃないけども。J-POPと称される人たち(と括るのは乱暴だけど、あえて)、生演奏で歌わないんだよな。あっ、バンドのみなさんや自らピアノその他の弾き語りをしている人は別ね。みんなインカムだかイヤホンだかを耳に突っ込んで、カラオケ音源で歌ってやんの。だってさぁ、歌手だぜ?生演奏で歌えない歌なんぞ、歌うじゃないっての(暴言)。カラオケ(ボックス)とどこが違うんだっての。よく、なにかのインタビューなどで歌手が「ライブの打ち上げで二次会にカラオケボックスへ行って朝まで歌いまくって…」なんていう記事読んだりするけどさ、そんな余力があるならもっとライブに打ち込み全身全霊かたむけて歌いなさいっての。で、そのノリだか風習だかが、本番のステージにも表れているようで、なんとも違和感があったんだな。思えば、その昔「ザ・ベストテン」、いや、大半の歌番組では、たとえワンコーラス半の歌でもきっちり生演奏でみんな歌ってた。贅沢といえば贅沢、あたりまえといえばあたりまえ。ともかく小さい頃からそんなの見て育ってきたから(大ゲサ)、なんとなく、なんとな~く、今のステージ上でカラオケをバックに歌う姿にお手軽さを感じてしまったのだ。それがスタイルといえばそうかもしれないが、そういう歌手たちを集めて、つまりそこらの歌番組と同じことをしていてなお、視聴率アップだの紅白の権威を取り戻すだの、大層なこと言っても仕方ないと思うんだけどなぁ。というより、大晦日のお祭り歌番組だから、そしてどれだけミリオンセラーを飛ばした若いアーティストが何組も出場しようと、トリが演歌勢で占められるのは変わらないんだから(あぁ、そう思うとSMAPは偉大だ)、今さらもう視聴率うんぬんにこだわらなくてもいいのに(逆に、それでも30%の視聴率を稼ぎ出すのだから、されど紅白、枯れても紅白なんだけどね)。あと、以前の紅白なら、その年にヒットした歌を歌うのが習わしだったのが、いつのまにか古い歌もOKになってんだよね。で、それが結果的に演歌畑のおなじみの人たちの出番を確保するかたわら、かつての大物アーティストを招へいする理由にもなったんだよなぁ。久しぶりに、あの歌を歌っていただきましょう、みたいな感じで。でもさ、何年後かに、今どきの紅白の再放送を見て「あっ、これ平成18年の年末にやったヤツだ」ってわかる人、少ないんじゃないか?(それだけ今の歌って、記憶に残る曲が少ないってことなのかもしれないね)私が紅白で一番好きな瞬間。それは、最後に「蛍の光」の大合唱のあと、バカ騒ぎも終了した11:45PMの、画面が切り替わって除夜の鐘がゴーンと鳴る(ゆく年くる年)、あの瞬間。あの落差。年末も正月も昔ほど“らしさ”を感じられなくなってしまった今、あの瞬間が一番、年末らしさを感じるんだなぁ…
2007.01.05
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ウルトラセブンが本放送された昭和42年~43年って、実は去年・今年と同じ日付+曜日だったんだなぁ。昭和43年1月7日(日)午後7時に放送されたのは、神戸を舞台にしたセブン初の前後編「U警備隊西へ(前編)」。そう、キングジョー登場の話。新年早々からボコボコにやられてしまったセブン、何かその後の展開(最終回までの苦闘)を暗示しているようで、振り返ると辛いな~。昭和47年1月1日、仮面ライダー1号2号がはじめて揃い踏みした、怪人スノーマン登場の回を放送。こりゃめでたいね。こういう放送のタイミング、スタッフから良い子たちへのお年玉?私の大好きなテレビ版「日本沈没」では、正月最初の放映で小野寺くんが玲子さんとスケートリンクで汗を流し、田所博士も加わった羽根つきで顔に墨を塗りたくられ、そしてあの伝説の男、きままなかもめ(こと、五木ひろし)が一度限りの登場を見せた。おっと忘れちゃいけない、特撮怪獣ものの元祖「ウルトラQ」は、昭和41年1月2日が第1話(「ゴメスを倒せ」という、擬似ゴジラVSラドン、的な話)の放送。これもなにか暗示的だな。やがてくる特撮ドラマの黄金期の幕開け、といった感じで…。正月放送で小品ながら妙に印象深いのが、忍者キャプターのワンシーン。襲ってきた敵忍者に対し、キャプターのリーダー火忍(キカイダーの伴直弥が好演)が言う。「正月だというのに(わざわざ襲いかかってくるなど)ご苦労なことだな!」すると敵忍者応えてひと言「バカ言え、忍者に盆も正月もあるか!」こいつら漫才やってんの?それはともかく、口上が遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。年賀状の出せない身ゆえ、この場にてご挨拶をば。今年もまた、いっぱい重箱の隅をつつきながら、王道アニソン、特ソンなど語りながらの1年にしたいと思います。なんて言いながら、なんか年々正月が正月らしくなくなっていく気がするのは私だけ?あと、時の流れも1年が過ぎるのも、な~んかスピードアップしてるような…?まぁあまり流されずに、しっかり流れに乗っていきたいですね。今年もヨロしくお願いします!
2007.01.03
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