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2003.12.05
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カテゴリ: カテゴリ未分類
"Please Come Home for Christmas" by the Eagles 1978


 こんな名曲を、僕はイーグルスが歌うまで知らなかった。
 『ホテルカリフォルニア』の世界的大ヒットから2年後、1978年のクリスマス。イーグルスが出したこのシングル盤は、買って聞く必要もないくらい、ラジオを付ければいつでも聴くことができた。間奏の見事なギターソロには、おもわず泣きそうになった人も多いだろう。
 当時僕はこれがカヴァー曲だということを知らず、てっきりイーグルスのオリジナル曲だと思って聴いていた。ただ、この曲のコード進行は、よくブルースの人たちが使う、ブルースコードではない、もうひとつのおきまりのパターン (用語を知らなくて申し訳ない) で、いわゆる3連のロッカバラードみたいなものだから、もしかすると昔の曲なのかなとは思っていた。

 その後しばらくして、この曲のオリジナルはイーグルスでないことがわかったのだけれど、こうなるとどうしてもオリジナルが聴きたくなる。悪い癖です。
 なんとかして、ラジオなどで聴けるのを期待していたけれど、こういう消極的な方法では、なかなか巡り逢えないものだ。ちらっと耳にしたことはあっても、録音できず、誰が歌っていたかも聞きそびれてしまう。
 そして、僕がこのチャールズ・ブラウンのオリジナルに正式に出逢うには、20年近い月日を要したのだから、若い人には気の遠くなるような話だろう。しかし、僕がこれを見つけたときの率直な感想は「長生きはするもんだ」だった。

 ここまで読んでみなさんは、たぶんこう思っただろう。「ははあ、チャールズ・ブラウンの CD を手に入れたな」......と。


 89年の初め頃に CD プレーヤーが我が家に来た。以来、毎年少しずつクリスマスアルバムを買っている。
 それまでに僕が持っていたクリスマスの LP は、不朽の名盤の2枚、ビーチボーイズとフィル・スペクター、それとバンドエイドだけで、あとは自分で作った寄せ集め盤のカセットが数本あるだけだった。
 例によって CD の買い方は、とりあえず中古屋がメインなので、クリスマス・アルバムといえども例外ではない。

 少々話はそれるが、中古屋におけるクリスマス・アルバムの賢い買い方を。......これはズバリ、季節をずらす。
 な~んだ、そんなことか。と思ったあなた。では、あなたは4月の桜の花が舞い散る頃や、7月の夏休みを待ちこがれる真夏日に、クリスマス・アルバムを買ったことがあるかどうか......、胸に手を当ててよ~く思い出してもらいたい。.......ほうら、ないでしょ。
 この誰でも思いつく単純な作戦は、実行するのは比較的難しいのだ。なにしろ気分がまったくクリスマスになっていないのだから、目にとまることすらないというのが普通なのだ。

 中古屋とて商売だから、季節に合わせたディスプレイを心がけるのが常識。クリスマスが過ぎると、クリスマス・アルバムの商品価値はとたんに落ち、値段が極端に下がる例も珍しくない。
 でも、その時こそ、我々 (おっと失礼) わたくしの出番なのだ。このような方法で、今までに相当数の CD を手に入れた。現在とりあえず 25~6枚あるうちの半数以上がこうして僕の手元に収まっているのだ。

 というわけで、数年前の季節はずれの時期に ACE Records の "Rock and Roll Christmas" を手に入れた。季節はずれにもかかわらず、1000円ちょっとしたので、比較的高い方だった。
 ジャケットは、サンタ・クロースとミニスカ・サンタ衣装のおねえさんを描いたマンガタッチの絵で、老眼鏡をかけないと読みとれないような小さな文字で、FEATURING : HUEY P. SMITH,CHARLES BROWN,THE DR. JOHN BAND......と全部で10のミュージシャン&バンド名が書いてあるだけ。曲目もプロデューサー名も書いてない。
 けれど、ACE レコードと Dr. John の名前だけあれば、即買いの条件には十分だった。


 早速聴いてみると、これがまた、いい。
 イーグルスのイントロに慣れていたので、「キーン コーン カーン コ~ン」の鐘の音のかわりに、サックスとオルガンが「ミレドシラソファミ~~」と鳴るのは意外だった。"♪ Bells will be ringing...." の歌詞は同じだ。間奏も予想どおりサックスのソロで、全体にブルース臭が漂うチープな名演だった。
 しかし、チャールズ・ブラウンという人の声は、比較的さらりとしていて、黒人ブルースマンによくある、いわゆる野太い声でもしゃがれた声でもない。その声と淡々とした歌い方が、またこの曲に合っている。

 ところが、この CD が不親切きわまりないのだ。二つ折りのジャケットを開くと、中に PRODUCER : John Vincent and Dr. John とは書いてあるのに、どの曲を誰が歌っているかが記されていないのだ。
 このときまだ僕は、『ふたりだけのクリスマス』がチャールズ・ブラウンの曲だということを知らなかったのだから、イライラは募ったが、インターネットはすごい。ちょっと検索すれば、すぐに出て来るではないか。google サマサマでごわす。

 イーグルスは、チャールズ・ブラウンのバージョンではなく、The Uniques を参考にしていると、
  ↓↓↓ こちらのサイトに書いてあった。↓↓↓
http://www.ne.jp/asahi/mcb/shiga/index2right.htm

 世の中にはすごい人がいるもんだ。この人のクリスマスレコードのコレクションは、半端ではない。博物館ができてしまいそうだ。僕は CD 25~6枚なんて自慢げに書いたけど、ちょっと恥ずかしくなってしまう。

 "Please Come Home for Christmas" という曲は、オリジナルもイーグルス・バージョンも、ともに後世に記憶されるべき素晴らしいクリスマス音楽だ。
 ただ『ふたりだけのクリスマス』の邦題は、歌詞をふまえたら『ふたりだけのクリスマスが迎えられたらいい。もしだめでも、正月までには戻って欲しい』という長い題名を縮めたものだと思ってもらわないと、とんだ誤解を招きそうだ。原題の方を理解してもらえればよろしいかと......。





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Last updated  2003.12.08 21:45:09
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