あほよし徒然日記
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以前に書いた日記の中で、ワタクシの若かりし頃のエピソードを書きましたが、皆様お読みになりましたでしょうか?下記のようなカンジなのですが・・・学生の時に新宿のアルタにあるスパゲティー屋でバイトをしていたのだがその時にマイシティーの改札近くのある特定の柱のそばでよく見かけた人がいたのです。その女性は首からお手製の画板のような看板のようなものをさげてひっそりとだまって、そして身じろぎもせずにただただひたすらに立っているのです。その看板には筆で「私の志集 300円」と書いてあるのですよ。あれをいつか読んでみたいなぁ…と思っているうちにその姿もみかけなくなってしまったのね…っと思ったら10年振りに先日新宿西口の柱の陰でその「志集さん」を発見!ぐぉぉぉぉぉ!ぜんぜん変わってねーっ。服装も立ち姿も…まったく年もとっていないように見えました。「よっ、妖怪だ…」彼女の志集は第何集まであるのだろう?10年以上ですよ…しかしまたもや志集を買えず…「勇気がないのね坊や…」などといわれそうなカンジ。そう、オイラも昔から変わっていないのですね…この意気地なしっ!次こそは!あぁ次こそは!300円握り締めて買いにいきまっす。みんな応援してね。っつー内容の日記だったんだけども・・・やりました。ワタクシついに。志集ゲッツ!志集さんともコンタクト成功!その日は「にいに」こと「潜水ヴァカさん」と新宿で飲みの約束をして新宿西口で待ち合わせ。そーこーでー。志集さん発見です!にいにとミートしたあと、頼み込んでともに志集ゲットの冒険に・・・これは志集をゲットするだけではなく、この思いのたけもなんとしても伝えなければ・・・と思い、300円をまさに握り締め、柱にたたずむ志集さんのところに。「すみません・・・一部いただきたいんですが・・・」と話しかけると「あっ、はい。300円になります。」といいながらその首からさげた手作り看板の中からゆっくりと志集を取り出す彼女。ほーんとに10年前と同じなのだ・・・志集は少し上等なわら半紙といったカンジの、葉書よりも一回り大きいカンジの紙でホチキスで一箇所だけでとめた簡単なつくりのものですた。表紙・目次・ページ数・既刊のお知らせ・編集発行表記など全てが手書きでありますた。カクカクシカジカ思い立ってから志集を手に入れるまで10年以上かかってしまったのですが、志集を発行、販売してからもう何年ぐらい経つのでしょうか?とたずねてみると・・・「もう20年になりますね。」ワタクシが初めて志集さんを見たときからさらにさかのぼること10年かよっ!創造を凌駕しておりました・・・って、そうすると今ここに立ってるあなたはおいくつなの?って話になりますよね・・・ちょっと興奮気味のワタクシがふと志集さんから手渡された300円(税込み)の志集の表紙に目をやると「第三十三号」と書いてありさらにこの志集のタイトルが・・・「死なない」これが第三十三号のタイトルでした・・・もうタイトルのみで昇天寸前。もーのーすーごーく早く中身を読んでみたひ・・・そんなキモチを抑えつつも次の質問へ。「どのくらいのペースで発行しているんですか?」「最近は一年に一回ですね・・・大体毎年9月くらいに新しくだしてます。」志集さんと話している人ってなかなか見かけないもんだからこんな短時間なのに通りすがりのカッポーが立ち止まって私達3人の話を聞いているわけですよ。やはりみんな気になってるんだよね・・・勇気ないんだなぁみんな。でもオイラは10年かけてここまで来たよ・・・誰か褒めてくださひ。っとここで天才編集者のにいにが編集魂をみせつける鋭い質問を・・・「それじゃぁ、どのくらい儲かるんですかねぇ?」はいっ。これエヌジーワードですね・・・逆鱗に触れまくりです・・・いってはいけないね、ゲージツカにこんな質問。しかし聞かずにいられんだろう・・・志集さんは首だけではなく、体ごとにいにの方に向き直るかと思うと鋭い視線でこう言い放ちました。「詩は志なのですっ!(怒)そういうお金とかそうものではないのですっ!(激イカリ)」こりゃボクシングをやっていたにいにもイキナリのカウンターにぶっくり&たじろぎ。ちょっと反省した悲しい目になってしまひました・・・編集魂撃沈↓30代の男の悲しい目ってなんかぐっとくるね・・・まぁ、シュチュエーションが問題だけどね・・・なんか作品もまだ読んでいないので感想もへったくれもないので志集を手に入れたことと10年振りにお会いできたことに対してあらためて感謝の言葉をそそくさと述べて、また来ますと約束をしつつ退散。つーわけでちょっと尻ツボミ的なコンタクト終了。オイラ達は志集さんに背を向け3歩すすんだところでお互いに小さくガッツポーズ。ガッツポーズを最後にしたのはいつのことだろう・・・いったい何年ぶりのガッツポーズ?もう気分はなぜか有森裕子。あぁ、自分で自分を褒めてあげたい。このエモイワレヌ達成感っていったい?オレがんばっちゃったみたいな・・・続いて焼き鳥屋にて反省会。肴はもちろん「 第三十三号 死なない 」とり刺しと砂肝刺しを頼んだ後、早速のご開帳。内容はここに掲載することは出来ませんがすごい。全20ページ!詩は全編14編!じゃぁ、その14編のなかからタイトルだけね。「宇宙が怖い」「殺すな」「くだらないことを言うな」「御降臨」とてもコユイです。ちなみにご夫婦で書いているそうです。日疋(ひびき)ご夫妻。奥様である志集さんはなんと42歳。そんでもって旦那様はこれまたなんとなんとの79歳。昭和元年ですよ・・・37歳差です・・・読んでみたい方はあほよしまでご一報ください。ワインぢゃないけど10年物です。(涙) 合掌
2004.05.23
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